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【発明の名称】 LEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステム
【発明者】 【氏名】江 松柏

【要約】 【課題】熱モジュールシステムはLEDモジュールを含み、LEDモジュールにより生成された熱の処理を効果的に行う。

【構成】熱モジュールシステムではLEDモジュール10により生成された熱は、熱伝導要素30を介してヒートシンクモジュール20に伝達され放散される。ヒートシンクモジュールは、フロントバンパ後方かフロントフェンダ内側か又は放熱器前方等における車両の通気路内に配置される。断熱材はLEDモジュールの周辺に設けられ、エンジン室の高度がLEDモジュールへ伝達されることを防止する。通気路はフロントバンパ及びフロントフェンダに設けられた通気孔を有し、それによって、ヒートシンクモジュールの伝熱性能は自然又は強制空気対流によって強化される。ファン又は水噴霧器をヒートシンクモジュール付近に設けることにより、伝熱性能を改善し得る。ゆえに、LEDモジュールは低い周辺空気温度で動作するため、寿命が長くなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムであって、
車両のヘッドランプに搭載されたLEDモジュールと、
空気流が通過する前記車両の通気路内に配置され、複数のフィンを有する少なくとも1つのヒートシンクモジュールと、
前記LEDモジュール及び前記ヒートシンクモジュールに2つの端部で接続され、前記LEDモジュールによって生成された熱を、自身を介して前記ヒートシンクモジュールに伝達する少なくとも1つの熱伝導要素と、
を備える熱モジュールシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記LEDモジュールは、パネルと、前記パネルに搭載された複数の発光ダイオード(LED)とを含む、熱モジュールシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記通気路は、前記車両のフロントバンパの後方に配置されている、熱モジュールシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記通気路は、前記フロントバンパに設けられた通気孔を有する、熱モジュールシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記通気路は、前記車両のフロントフェンダの内側に配置されている、熱モジュールシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記通気路は、前記車両のフロントフェンダに設けられた通気孔を有する、熱モジュールシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記通気路は、前記車両の放熱器側に配置されている、熱モジュールシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは更に、
前記LEDモジュールによって生成された熱が前記ヒートシンクモジュールを通じて放熱される間、前記LEDモジュール及び前記ヒートシンクモジュールが前記車両の高温のエンジン室から絶縁されるように、前記LEDモジュール及び前記ヒートシンクモジュールの周辺に設けられた断熱材を備える、熱モジュールシステム。
【請求項9】
請求項8に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記断熱材は、前記通気路の周囲にも設けられている、熱モジュールシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは更に、
前記ヒートシンクモジュールの近傍に配置され、前記ヒートシンクモジュールの伝熱性能を強化するファンを備える、熱モジュールシステム。
【請求項11】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記熱伝導要素は熱パイプである、熱モジュールシステム。
【請求項12】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは更に、
水噴霧器、複数の送水管、水槽、及びポンプを備え、前記水噴霧器は前記複数の送水管の1つを介して前記ポンプに接続されており、前記水槽は他の前記送水管を介して前記ポンプに接続されている、熱モジュールシステム。
【請求項13】
請求項12に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記水槽は、前記車両に組み込まれている熱モジュールシステム。
【請求項14】
請求項1に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記複数のフィンは、積層型フィン、トンネル型フィン、薄型フィン、及び押出型アルミニウムフィンからなるグループから選択されている、熱モジュールシステム。
【請求項15】
請求項5に記載のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムにおいて、
前記通気路は、前記車両のフロントフェンダ周辺における前記車両上の間隙を通気孔として利用する、熱モジュールシステム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード(LED)ヘッドランプ用の熱モジュールシステムに関し、詳しくは、LEDヘッドランプの寿命が長くなるように、車両のエンジン室で生成される熱からLEDヘッドランプを絶縁することによって、LEDヘッドランプが動作する周辺の空気温度を低減可能なLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(LED)は、初めて世に送り出されたのが1968年であり、省エネ、軽量、長寿命、低駆動電圧、高速応答時間、及び卓越した耐衝撃能力を含む多くの利点を特徴とする。LEDは、20世紀の70年代において市販され、そのほとんどの研究は、高輝度、多色、及び高光効率に向けられた。その後、80年代には、高輝度GaAsP LED(赤)及びGaP LED(緑)が、次々に開発された。また、90年代にも、高輝度四元素AlGaInPの赤及びオレンジ色LED、及びInGaNの青及び緑LEDが、次々に開発された。近年、紫外線LEDも開発された。LEDの単体輝度が絶えず向上するにつれて、LEDは、電子装置上の小型の表示器から大型の屋外表示器までの様々な分野により一層広く適用されるようになった。1990年代後半には、LEDが、初めて交通信号機に用いられ、徐々に白熱電球が置き換えられている。LEDは、白熱電球と比較して、80%を超える電気エネルギを節約する。また、青色LEDの開発の成功は、白色LEDの急速な開発の刺激になっている。その間、LED製造技術が益々改善され、また、輝度が絶えず改善されるにつれて、白色LEDは、自動車用の光源になる可能性が極めて高くなっている。LEDが軽量で小型であるという利点によって、特に、自動車用照明設計が簡素化され、利便性が高められると共に、自動車照明器具における寿命が長くなり、省エネが可能になる。
【0003】
LEDは、自動車ヘッドランプの分野において良好な可能性を有する一方で、克服すべき技術的問題も多い。自動車ヘッドランプにおけるLED用途の第1の最も重要な技術的問題の1つは、温度要因である。LEDの場合、光強度は、一般にその駆動電流に正比例する。しかしながら、温度が上昇すると、発光特性も変化し、LEDの寿命も短くなる。LEDの発光特性は、周辺空気温度の影響を受ける傾向がある。周辺空気温度が上昇すると、LEDの光出力が減少する。従って、周辺空気温度は、LEDの光出力及び寿命を決定する主要な要因であり、また、LEDの自動車ヘッドランプ用途における主な障害である。これは、主に、ほとんどの既存の自動車ヘッドランプが、軽量材を用いて生産され、また、その全体的な厚みを低減するために薄く、この結果、ヘッドランプを搭載するためのスペースが大幅に減少したことによる。熱は、動作するLEDヘッドランプによって生成され、狭い搭載スペースに蓄積され、外部環境に伝わることができない。更に、ヘッドランプは、自動車エンジン室に配置される。LEDによって生成された熱は、エンジン室からの大量の熱と共に、LEDヘッドランプの効率及び寿命を悪化させる。
【0004】
従来の冷却用熱モジュールは、電子構成要素によって生成された熱を単に空気中に対流させるように構成されている。多機能電子製品の開発に伴って、電子製品によって生成された熱は、急速に増大している。世界中の全ての国で開発されつつある様々な種類の自動車用電子製品の中で、LEDヘッドランプは、その熱的な問題のために、設計が最も困難である。ヘッドランプは、エンジン室に配置されるが、エンジン室は、高温の領域であり、80℃より高いことが多い。エンジン室の放熱器(radiator)付近の領域でさえ、温度は100℃を超える。調査では、エンジン室の温度分布は不均一であることが分かった。温度の最大低下は、特に、自動車側部のフロントバンパ及びフロントフェンダの場合、車両ヘッドライト付近で約30〜40℃であり、それを図1に示す。空気流は、移動している自動車の場合、熱効率に影響を及ぼす。移動状態時、温度分布は、ヘッドライト付近で均一である。一方、アイドル状態では、周囲温度が急速に上昇し、その分布は様々に変化する。運転者が交通信号を待つために停止すると、ヘッドライト近傍の温度は、2分で70℃に上昇する。この温度変動を図2に示す。自動車が走行中の場合、温度は、空気流によって急速に低下する。エンジン室の周囲温度変動の結果、ヘッドライト用途が制限される。本発明では、熱モジュールに対し、LEDヘッドライト近傍の不均一な温度分布領域が用いられる。LEDヘッドライトの熱モジュールは、該LEDヘッドライトにおけるより低い温度の近傍に配置される。この概念は、従来のヘッドライトと異なる。従って、LEDヘッドランプによって生成された熱を効果的に放散し、また、LEDヘッドランプへの高温のエンジン室の悪影響を低減して、LEDヘッドランプの寿命を延ばす熱モジュールシステムを開発することが必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主要な目的は、車両エンジン室の熱生成要素から距離を置いて独立に配置される熱モジュールシステムであって、LEDヘッドランプの寿命が長くなるようにエンジン室によって生成される熱をLEDヘッドランプから絶縁することによって、LEDヘッドランプの周辺空気温度を低減する熱モジュールシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記及び他の目的を達成するために、本発明によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは、車両の通気路に配置された熱モジュールを含む。この通気路は、フロントバンパ内又はその後方か、前記車両のフロントフェンダの内側か、又は放熱器側(radiator)などのように、エンジン室の熱生成要素から離れており、また、エンジン室の温度より相対的に低い温度を有する。また、熱モジュールシステムは、LEDヘッドランプを形成するためのLEDモジュールと、一端がヒートシンクモジュールに接続されるとともに、他端がLEDモジュールに接続され、LEDモジュールによって生成された熱をヒートシンクモジュールに伝達する熱伝導要素とを含む。好適には、断熱材が、LEDモジュールの周辺に設けられ、この断熱材は、エンジン室からの熱を絶縁するスペースを確保する。これによって、エンジン室及び他の高温の要素からLEDモジュールに伝達される熱を低減する。即ち、LEDモジュールは、エンジン室によって生成された熱から絶縁され、一方で、LEDモジュールによって生成された熱は、熱伝導要素を介してヒートシンクモジュールに伝達され、放散される。通気路は、フロントバンパ、車両のフロントフェンダ、及び/又は車両のフロントフェンダ周辺の隙間に設けられた通気孔を有する。また、断熱材は、通気路の周辺にも設けられ、通気路を熱源から更に絶縁し得る。熱モジュールは、通気路に配置されることから、その熱放散容量は、車両がアイドル状態か又は静止状態にある場合、通気路を通過する空気流の自然対流によって、又は、車両が走行又は移動状態である場合、通気路を通過する空気流の強制対流によって、強化される。また、ファンが、ヒートシンクモジュール付近に設けられ、積極的に対流効果を強化し得る。更に、水噴霧器は、車両においてヒートシンクモジュール付近に設けられ、熱モジュールシステムの伝熱性能を強化し得る。これらの構成において、LEDモジュールは低い周辺空気温度で動作して、その寿命を延ばし得る。
【0007】
本発明の熱モジュールシステムは、低コストでの製造を可能にする単純な構造を有する。本発明のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは、車両に独立に設けられることから、他の構成要素へのリンク又は接続を伴わない。従って、車両は、その組立ての利便性が促進され、将来の保守や修理が容易に円滑化される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
上記及び他の目的を達成するために、本発明によって採用された構造及び技術的手段は、以下の好適な実施形態の詳細な説明及び添付図面を参照することによって更に理解し得る。
【0009】
図3及び図4は、本発明によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムの前面図及び側面図をそれぞれ示す。図示するように、本発明のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは、LEDモジュール10と、少なくとも1つのヒートシンクモジュール20と、少なくとも1つの熱伝導要素30と、を含む。
【0010】
LEDモジュール10は、自動車60(図3及び4には示さず)のヘッドランプ601の内側に搭載され、パネル101及びパネル101に搭載された複数の発光ダイオード(LED)102を含む。電流が自動車60からLEDモジュール10に供給されると、パネル101上の発光ダイオード102は、光を放出し、この光は、ヘッドランプ601からヘッドランプ601内にある反射板によって投射される。
【0011】
ヒートシンクモジュール20は、自動車60の通気路に配置され、アルミニウムや銅などの高熱伝導材で形成されている。ヒートシンクモジュール20には複数のフィンが設けられる。これらフィンは、積層型フィン、トンネル型フィン、薄型フィン、押出型アルミニウムフィン等であってよい。トンネル型フィンの場合、空気流は、フィンを通過してフィンの対流伝熱係数を高め、これにより、全ヒートシンクモジュール20の伝熱性能を高め得る。
【0012】
熱伝導要素30は、2つの端部においてLEDモジュール10及びヒートシンクモジュール20に接続され、LEDモジュール10によって生成された熱をヒートシンクモジュール20に伝導する。好適には、熱伝導要素30は、熱パイプである。
【0013】
図5及び図6は、本発明の第1実施形態によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムの前面図及び側面図を示す。図示するように、LEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは、自動車60に搭載される。自動車60の左右前端にはヘッドランプ601が各々設けられており、ヘッドランプ601の下にはフロントバンパ90が設けられている。エンジン70は、自動車60のエンジン室に設けられる。
【0014】
第1実施形態において、ヒートシンクモジュール20は、自動車60の通気路50内に配置され、空気流は、ヒートシンクモジュール20を通過する。通気路50は、好適には、フロントバンパ90の内側又は後方に配置される。フロントバンパ90の後方のスペースは、放熱器80(図3及び4には示さず)、排気マニホルド、及びエンジン70から遠いため、周辺の空気温度が相対的に低い。このスペースにヒートシンクモジュール20を適切に配置して、熱を放散させることができる。更に、自動車のフレームと、自動車60の各横側における自動車60のフロントフェンダ91又はフロントバンパ90との間には、隙間がある。この隙間付近にヒートシンクモジュール20を配置して、そこに伝導される熱を好適に放散させることもできる。
【0015】
更に、断熱材40は、エンジン室及びその高温の他の要素からLEDモジュール10に伝導又は対流する熱を最小にするように、LEDモジュール10周辺に設けて高温のエンジン室から断熱されたスペースを生成し得る。即ち、LEDモジュール10は、エンジン室の熱から絶縁され、LEDモジュールによって生成された熱は、熱伝導要素30を介してヒートシンクモジュール20に伝導され、その熱は、空気中に放散される。
【0016】
好適には、開口部がフロントバンパ90上に形成され、通気路50の通気孔として機能する。また、通気路50の周辺に断熱材40を設けることで、断熱効果を強化することができる。上述したように、ヒートシンクモジュール20は、通気路50に配置される。また、開口部は、自動車60のフロントフェンダ91、又は自動車形状とフェンダとの間の間隙に形成され、通気路50の他の通気孔を形成する。自動車60が移動しているとき、空気流は、それぞれ自動車60のフロントバンパ90及びフロントフェンダ91の通気孔を介して通気路50に出入りし、これによってヒートシンクモジュール20の伝熱性能を強化する。自動車60がアイドル状態又は静止状態にある場合、ヘッドランプ601及び通気路50の周辺に設けられた断熱材40は、放熱器80のファンにより生成された空気流によって伝達された熱から、ないしは、他の熱生成要素によって生成された熱からLEDモジュール10及びヒートシンクモジュール20を絶縁する。即ち、自動車60が静止状態又は移動状態のいずれであっても、空気流は、空気の自然対流又は強制対流により、常に通気路50に出入りし、ヒートシンクモジュール20の伝熱性能を強化し得る。言い換えると、低い周辺空気温度及びラム空気効果(ram-air effect)を利用することによって、ヒートシンクモジュール20の伝熱性能が、自然及び強制空気対流により改善される。従って、自動車60のフロントバンパ90内又はその後方に配置されたヒートシンクモジュール20、熱伝導要素30、断熱材40、及び通気路50は、共に、独立した熱モジュールシステムを形成して、エンジン室内で生成された熱からヒートシンクモジュール20を絶縁する。これによって、使用するLEDモジュール10の周辺空気温度が低減され、LEDモジュール10の動作寿命が長くなる。更に、ファン又は送風機(図示せず)をヒートシンクモジュール20の近傍に設けて、積極的にヒートシンクモジュール20の伝熱性能を向上させ、また、その対流伝熱係数を高めるようにしてもよい。
【0017】
図7は、本発明の第2実施形態によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムの上面図である。図示するように、LEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは、自動車60に搭載される。自動車60には、左右前端において、ヘッドランプ601が各々設けられる。自動車60のフロントフェンダ91は、ヘッドランプ601から後方に延在する。エンジン70は、自動車60のエンジン室に設けられる。自動車60のエンジン70及びフロントフェンダ91は、自動車60のフレーム92によって互いに分離されていることから、自動車60のフロントフェンダ91の内側付近にあるスペースは、エンジン室よりも相対的に温度が低い。本発明の第2実施形態において、ヒートシンクモジュール20は、自動車60のフレーム92とフロントフェンダ91との間のスペースに配置され、LEDモジュール10によって生成された熱は、熱伝導要素30を介してヒートシンクモジュール20に伝導され、放散される。
【0018】
更に、エンジン室及び他の高温の要素によって生成された熱がLEDモジュール10に伝達するのを防止するために、好適には、LEDモジュール10の周辺に断熱材40を設けて、高温のエンジン室から断熱されたスペースを供給するのがよい。これによって、LEDモジュール10によって生成された熱は、熱伝導要素30を介してヒートシンクモジュール20に伝導され、放散される。自動車60の通気路50は、自動車60のフロントフェンダ91上に形成された2つの通気孔を有する。空気流は、この2つの通気孔を介して通気路50に出入りする。好適には、通気路50の2つの通気孔は、別個に、自動車60のフロントフェンダ91の前端及び後端付近に配置される。また、断熱材40は、通気路50の周辺にも設けてもよく、ヒートシンクモジュール20は通気路50に配置される。自動車60が静止状態又は移動状態である場合、空気流は、常に、それぞれ自然又は強制空気対流のために通気路50に出入りし、これによって、ヒートシンクモジュール20の伝熱性能を強化できるとともに、対流伝熱係数を改善することが可能になる。ファン(図示せず)をヒートシンクモジュール20の付近に設けることによって、積極的にヒートシンクモジュール20の伝熱性能を向上させるとともに、対流効果を強化してもよい。
【0019】
図8及び図9は、本発明の第3実施形態によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムの前面図及び上面図をそれぞれ示す。図示するように、LEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムは自動車60に搭載される。自動車60の左右前端にはヘッドランプ601が各々設けられる。エンジン70及び放熱器80は、自動車60のエンジン室に設けられる。グリル801は、放熱器80の正面に設けられる。本発明の第3実施形態において、ヒートシンクモジュール20は自動車60の放熱器80側に配置されている。即ち、ヒートシンクモジュール20は、放熱器80とグリル801との間のスペースに配置されている。放熱器80とグリル801との間のスペースはエンジン70及び他の熱生成要素からかなり遠くにあり、従って、相対的に低い周辺空気温度を有するため、熱を放散するヒートシンクモジュール20を収容するのに適している。
【0020】
好適には、断熱材40は、LEDモジュール10の周辺に設けられ、高温のエンジン室から断熱されたスペースを供給する。放熱器80の高い温度がヒートシンクモジュール20の熱的性能を低下させるのを防止するように、また、エンジン室及び他の高温の要素によって生成されLEDモジュール10に伝達される熱を低減するように、ヒートシンクモジュール20と放熱器80との間に断熱材40を設けることは、更に好適である。自動車60が移動状態である場合、空気流は、放熱器80の正面にあるグリル801を介して自動車に流れ込み、エンジン室において強制対流を形成し、グリル801と放熱器80との間に配置されたヒートシンクモジュール20の伝熱性能を強化する。自動車60がアイドル状態又は静止状態にある場合、熱は、依然として自然対流により放散し得る。ファン又は送風機(図示せず)をヒートシンクモジュール20の付近に設けることによって積極的にヒートシンクモジュール20の熱的性能を改善するとともに、対流効果を強化してもよい。本実施形態において、グリル801は、空気流が通過するための通気路50の入り口として機能する。
【0021】
図10は、水噴霧器を備えた本発明のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムを示す概略部分拡大図である。上述したように、ヒートシンクモジュール20は、自動車60の通気路50に配置される。更に、水噴霧器93がヒートシンクモジュール20付近に設けられ、これによって、ヒートシンクモジュール20上のフィン外表面に水を散布して、その伝熱性能を向上することができる。水噴霧器93は、送水管94を介してポンプ96に接続され、ポンプ96は、自動車60に組み込まれた水槽95に他の送水管94を介して接続されている。他の選択肢として、水槽95を別個に設けてもよい。従って、水槽95に蓄えられた水は、ポンプ96によって汲み上げられ、送水管94を通過して噴霧器93に至り、最後にヒートシンクモジュール20に散布され、ヒートシンクモジュール20の対流効果を強化し得る。
【0022】
要約すると、本発明によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムでは、ヒートシンクモジュールは、自動車のフロントバンパ内もしくはその後方のスペースか、フロントフェンダの内側か、又は、放熱器側において、空気が流れる通気路に配置される。LEDヘッドランプモジュールによって生成された熱は、熱伝導要素によってヒートシンクモジュールに伝導され、放散される。ヒートシンクモジュールは、通気路に配置されることから、その伝熱性能は自然又は強制空気対流のいずれかにより強化し得る。ファンをヒートシンクモジュール付近に設けることによって、伝熱性能を更に改善することができる。また、水噴霧器を自動車内においてヒートシンクモジュール付近に設けることによって、水噴霧を用いて伝熱性能を強化することができる。これらの構成によって、LEDヘッドランプモジュールは、低い周辺の空気温度で動作し、これによって寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】エンジン室の不均一な温度分布を示す写真を示す図。
【図2】ヘッドライト付近の急激な温度変動を示す図。
【図3】本発明によるLEDヘッドランプのモジュール用熱モジュールシステムを示す正面図。
【図4】図1のLEDヘッドランプのモジュール用熱モジュールシステムを示す側面図。
【図5】本発明の第1実施形態によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムを示す正面図。
【図6】図3の側面図。
【図7】本発明の第2実施形態によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムを示す上面図。
【図8】本発明の第3実施形態によるLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムを示す正面図。
【図9】図6の上面図。
【図10】水噴霧器を備えた本発明のLEDヘッドランプモジュール用熱モジュールシステムを示す概略部分拡大図。
【出願人】 【識別番号】598132657
【氏名又は名称】インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート
【出願日】 平成19年7月23日(2007.7.23)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣

【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠


【公開番号】 特開2008−47522(P2008−47522A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2007−190559(P2007−190559)