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フロート式スチームトラップ - 特開2008−286241 | j-tokkyo
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【発明の名称】 フロート式スチームトラップ
【発明者】 【氏名】浅田 哲夫

【要約】 【課題】自動的に操作部材を進退せしめて排出通路の内面に付着した異物を掃除する。

【解決手段】本体1と蓋2で弁ケーシングを形成する。弁ケーシングに入口5と弁室4と出口7を形成する。弁室4の下部に弁座部材9を取り付ける。弁座部材9に弁室4を出口7側に連通する排出通路8を形成する。弁室4内に弁座部材9に離着座して排出通路8を開閉するフロート11を配置する。排出通路8内に進退操作可能な操作部材16を配置する。操作部材16にピストン15を連結してピストン15の背面に圧力室14を形成する。弁室4の上部に弁室4を圧力室14に連通する連通路18を形成する。連通路18を低温時に開け高温時に閉じる温度応動部材25を弁室4の上部に配置し、温度応動部材25による連通路18の開閉によりピストン15を駆動して操作部材16を低温時に前進させ高温時に後退させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室の下部に弁室を出口側に連通する排出通路を形成し、排出通路を開閉するフロートを弁室内に配置し、排出通路内に進退操作可能な操作部材を配置して操作部材の進退により排出通路の内面に付着した異物を掃除するものにおいて、操作部材に圧力応動部材を連結して圧力応動部材の背面に圧力室を形成し、弁室の上部に弁室を圧力室に連通する連通路を形成し、連通路を低温時に開け高温時に閉じる温度応動部材を弁室の上部に配置し、温度応動部材による連通路の開閉により圧力応動部材を駆動して操作部材を低温時に前進させ高温時に後退させることを特徴とするフロート式スチームトラップ。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気配管系に発生するドレンをフロートの浮上降下によって自動的に排出するフロート式スチームトラップに関し、特にフロートが開閉する排出通路の内面に付着した流体中の異物を掃除できるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のフロート式トラップは、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室の下部に弁室を出口側に連通する排出通路を形成し、排出通路を開閉するフロートを弁室内に配置し、排出通路内に外部から手動で進退操作可能な操作部材を配置して操作部材の進退により排出通路の内面に付着した異物を掃除するものである。
【0003】
上記従来のフロート式トラップは、手動により操作部材を進退せしめるものであるので、排出通路の内面に付着した異物を掃除するのに手間隙の掛かる問題点があった。
【特許文献1】実公昭49−36747号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、自動的に操作部材を進退せしめて排出通路の内面に付着した異物を掃除できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室の下部に弁室を出口側に連通する排出通路を形成し、排出通路を開閉するフロートを弁室内に配置し、排出通路内に進退操作可能な操作部材を配置して操作部材の進退により排出通路の内面に付着した異物を掃除するものにおいて、操作部材に圧力応動部材を連結して圧力応動部材の背面に圧力室を形成し、弁室の上部に弁室を圧力室に連通する連通路を形成し、連通路を低温時に開け高温時に閉じる温度応動部材を弁室の上部に配置し、温度応動部材による連通路の開閉により圧力応動部材を駆動して操作部材を低温時に前進させ高温時に後退させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、温度応動部材による連通路の開閉により圧力応動部材を駆動して操作部材を低温時に前進させ高温時に後退させるものであるので、排出通路の内面に付着した異物を自動的に掃除することができるという優れた効果を生じる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明のフロート式スチームトラップは、操作部材に圧力応動部材を連結して圧力応動部材の背面に圧力室を形成し、弁室の上部に弁室を圧力室に連通する連通路を形成し、連通路を低温時に開け高温時に閉じる温度応動部材を弁室の上部に配置し、温度応動部材による連通路の開閉により圧力応動部材を駆動して操作部材を低温時に前進させ高温時に後退させるものである。そのため、フロート式スチームトラップが正常にドレンを排出していれば、弁室が高温に保たれ温度応動部材が連通路を閉じて圧力室が低圧に保たれ圧力応動部材が後退し、これにより操作部材を後退させている。そして、排出通路の内面に異物が付着してドレンを排出できなくなると、弁室が低温になり温度応動部材が連通路を開けて圧力室が高圧になり圧力応動部材が前進し、これにより操作部材を前進させて排出通路の内面に付着した異物を掃除する。
【実施例1】
【0008】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。本体1に蓋2をボルト3で締結して弁ケーシング形成し、内部に弁室4を形成する。本体1は入口5と出口通路6と出口7を有し、入口5は弁室4の上部に連通する。入口5と出口7は同一軸上に形成する。弁室4の下部に排出通路8を開けた弁座部材9をねじ結合する。弁座部材9は排出通路8を出口通路6に連通する通孔10を有し、弁室4の下部は排出通路8から通孔10、出口通路6を介して出口7に連通する。弁室4内に弁座部材9の弁室側端面に離着座して排出通路8を開閉する中空球形のフロート11を自由状態で配置する。フロート11が排出通路8を閉じた位置で当接するフロート座12をフロート11の下方に設ける。
【0009】
本体1に弁座部材9と同一軸上にプラグ13をねじ結合する。プラグ13で形成する圧力室14に排出通路8の軸方向に変位可能に圧力応動部材としてのピストン15を収容する。排出通路8内を進退可能な操作部材16をピストン15に固着する。弁座部材9とピストン15の間にピストン15をプラグ13側に付勢するコイルバネ17を配置する。弁室4の上部と圧力室14とを連通路18で連通する。ピストン15に逃がし孔19を開ける。逃がし孔19の流路面積は連通路18の流路面積よりも小さく形成する。弁室4の上部に排気通路20を開けた排気弁座21を間に保持ガイド22を挟んでねじ結合する。弁室4の上部は排気通路20、蓋2に開けた排気出口通路23から連通路18を介して圧力室14に連通する。保持ガイド23に係止するバネ24で温度応動部材25を保持ガイド23に係止する。温度応動部材25はほぼ円板状の密閉体カプセルで図示はしていないが内部に薄板ダイヤフラムと熱膨張収縮液を充填して形成する。温度応動部材25は高温時に膨張して排気通路20を閉じ、低温時に収縮して排気通路20を開ける。排気通路20が閉じられると、圧力室14の圧力が逃がし孔19から出口7側に逃げるので圧力室14が低圧になり、ピストン15がコイルバネ17の付勢力により後退して操作部材16を後退させる。排気通路20が開けられると、弁室4の圧力が圧力室14に導入されるので圧力室14が高圧になり、ピストン15がコイルバネ17の付勢力に打ち勝って前進して操作部材16を前進させる。
【0010】
入口5から流入したドレンは弁室4内に溜り、液面に応じてフロート11が浮上降下して弁座部材9に離着座して排出通路8を開閉する。排出通路8が開けられると弁室4内のドレンが排出通路8、通孔10、出口通路6を通して出口7に排出され、排出通路8が閉じられると弁室4内の気体の漏出が防止される。正常にドレンを排出していれば、弁室4が高温に保たれているので、温度応動部材25が排気通路20を閉じて圧力室14が低圧に保たれ、ピストン15が後退して操作部材16を後退させている。そして、弁座部材9の排出通路8の内面に異物が付着して正常にドレンを排出できなくなると、弁室4が低温になり、温度応動部材25が排気通路20を開ける。排気通路20が開けられると弁室4の圧力が圧力室14に導入されて圧力室14が高圧になり、ピストン15が前進して操作部材16を前進させる。これにより、操作部材16の先端部で弁座部材9の排出通路8の内面を掃除する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のフロート式スチームトラップの断面図。
【符号の説明】
【0012】
1 本体
2 蓋
4 弁室
5 入口
7 出口
8 排出通路
9 弁座部材
11 フロート
14 圧力室
15 ピストン
16 操作部材
18 連通路
20 排気通路
21 排気弁座
25 温度応動部材

【出願人】 【識別番号】000133733
【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
【出願日】 平成19年5月15日(2007.5.15)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−286241(P2008−286241A)
【公開日】 平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願番号】 特願2007−129674(P2007−129674)