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【発明の名称】 空圧システム用の自動凝縮液流出システム
【発明者】 【氏名】エーリヒ バウアーエッガー

【要約】 【課題】あらゆる圧力、特に非常に高い圧力において確実に機能する、プレ制御式の凝縮液流出システム。

【解決手段】空圧システム用の自動凝縮液流出システムであって、凝縮液収集体積1及び該凝縮液収集体積1を周辺環境と接続する主流出弁2を備えており、該主流出弁2が、制御体積6を周辺環境に接続するための通路7を有しており、前記制御体積6が、空圧システムに対してプレ制御弁8により制限されており、該プレ制御弁の球形の弁部材9が、凝縮液収集体積1内の浮体11により操作可能である形式のものにおいて、弁部材9がその開放位置において、閉鎖位置におけるよりもエネルギの低い状態にあり、延いては開放位置における弁部材9の安定的な休止位置が与えられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空圧システム用の自動凝縮液流出システムであって、凝縮液収集体積(1)及び該凝縮液収集体積(1)を周辺環境と接続する主流出弁(2)を備えており、該主流出弁(2)が、制御体積(6)を周辺環境に接続するための通路(7)を有しており、前記制御体積(6)が、空圧システムに対してプレ制御弁(8)により制限されており、該プレ制御弁の球形の弁部材(9)が、凝縮液収集体積(1)内の浮体(11)により操作可能である形式のものにおいて、
弁部材(9)がその開放位置において、閉鎖位置におけるよりもエネルギの低い状態にあり、延いては開放位置における弁部材(9)の安定的な休止位置が与えられていることを特徴とする、空圧システム用の自動凝縮液流出システム。
【請求項2】
弁部材(9)に対する操作力が、前記閉鎖位置から開放位置へ連続的に減少する、請求項1記載の凝縮液流出システム。
【請求項3】
プレ制御弁(8)の弁座(12)が、該弁座を直接に取り囲む領域に比べて高くされて構成されており、延いてはエネルギの比較的高い状態及び弁部材(9)のための上死点を成している、請求項1記載の凝縮液流出システム。
【請求項4】
弁座(12)が、制御体積(6)の上側に設けられた、上方に向かって円錐形に延びる区分により形成されている、請求項3記載の凝縮液流出システム。
【請求項5】
浮体(11)が、プレ制御弁(8)の弁部材(9)を操作するためのレバー(10)と結合されており、該レバー(10)が、ほぼ水平方向の軸(A)を中心として旋回可能である、請求項1から4までのいずれか1項記載の凝縮液流出システム。
【請求項6】
レバー(10)の軸(A)の、浮体(11)との結合部とは反対の側にカウンタウェイト(13)が設けられている、請求項5記載の凝縮液流出システム。
【請求項7】
浮体(11)が、弾性部材によって浮力の方向で負荷されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の凝縮液流出システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、空圧システム用の自動凝縮液流出システムであって、凝縮液収集体積及び該凝縮液収集体積を周辺環境と接続する主流出弁を備えており、該主流出弁が、制御体積を周辺環境に接続するための通路を有しており、前記制御体積が、空圧システムに対してプレ制御弁により制限されており、該プレ制御弁の球形の弁部材が、凝縮液収集体積内の浮体により操作可能である形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
このような形式の自動凝縮液流出システムは、種々様々な変化態様が公知であり、これらの変化態様の、ほぼフラットな弁板として構成された閉鎖体は、リフティングにより弁座から持ち上げられて、弁の開放をも生ぜしめる力により保持されねばならない。この構成は、特にシステム内が高圧の場合に問題を生ぜしめる。
【0003】
更に、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第407182号明細書、仏国特許第604747号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第546944号明細書若しくはドイツ連邦共和国特許出願公開第131822号明細書から、ボール弁を介した直接脱水のための凝縮液流出システムが公知である。この場合はフロートが球形の弁体を操作し、この弁体は、弁座から転動されると同時に開放位置へ持ち上げられ、次いでこの開放位置において弁球は浮力により保持される。
【0004】
米国特許第5636655号明細書では、弁座を直接に取り囲む領域に比べて高くされた、ほぼ円錐形の弁座を備えた弁が開示されているが、前記弁座は弁部材のための上死点を成すものではなく、むしろ下死点を成している。これにより、弁部材のエネルギ的に最も低い状態が閉鎖位置であり、この閉鎖位置から弁部材は一定に増大する、又は少なくとも一定の操作力で以て、やはりこの操作力によって保持されるべき開放位置に持ち上げられねばならない。
【0005】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3233598号明細書にも、弁座を直接に取り囲む領域に比べて高くされたほぼ円錐形の弁座を備えた弁が示されているが、前記弁座もやはり、弁部材のための上死点を成してはいない。この場合も、当該の弁座は弁部材の最下位であり、従って弁部材の閉鎖位置は、同時に弁部材のエネルギが最も低い状態でもあり、このエネルギが最も低い状態から、弁部材はフロートによって、操作力により保持されるべき開放位置へ持ち上げられねばならない。
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許出願公開第407182号明細書
【特許文献2】仏国特許第604747号明細書
【特許文献3】ドイツ連邦共和国特許出願公開第546944号明細書
【特許文献4】ドイツ連邦共和国特許出願公開第131822号明細書
【特許文献5】米国特許第5636655号明細書
【特許文献6】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3233598号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明の課題は、あらゆる圧力、特に非常に高い圧力において確実に機能する、プレ制御式の凝縮液流出システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するために本発明では、弁部材がその開放位置において、閉鎖位置におけるよりもエネルギの低い状態にあり、延いては開放位置における弁部材の安定的な休止位置が与えられているようにした。
【発明の効果】
【0008】
この場合有利には、弁部材に対する操作力が、閉鎖位置から開放位置へと連続的に減少する。勿論、開放過程の一番初めは、ほぼ安定的な閉鎖位置からの最初の持上げを達成するための些細な例外としてよい。この場合は、操作力が最初にできるだけ短く僅かに増大してから、当該操作力の連続的な減少によって、弁部材のための安定的な休止位置が生ぜしめられるか、若しくは少なくとも支援される。
【0009】
有利な構成では、プレ制御弁の弁座が、この弁座を直接に取り囲む領域に比べて高くされて構成されており、延いてはエネルギの比較的高い状態及び弁部材のための上死点を成している。これにより、弁部材のための休止位置の確実な保持を伴う簡単な構成が得られている。
【0010】
この場合有利には、弁座は制御体積の上側において、上方に向かって円錐形に延びる区分によって形成されている。
【0011】
本発明による別の有利な構成における凝縮液流出システムの特徴は、浮体がプレ制御弁の弁部材を操作するためのレバーと結合されており、このレバーがほぼ水平方向の軸線を中心として旋回可能である点にある。
【0012】
この構成に関する有利な変化態様では、レバー軸の浮体との結合部とは反対の側に、カウンタウェイトが設けられている。
【0013】
本発明によるシステムの前記の全ての変化態様において、有利には浮体が弾性部材によって浮力の方向に負荷されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面につき詳しく説明する。
【0015】
典型的に大気圧に比べて高められた圧力下で作動する空圧システムに、図1に断面図で示した自動凝縮液流出システムが設けられており、この自動凝縮液流出システムは、凝縮液収集体積1を有している。この凝縮液収集体積1に時間の経過と共に集まる凝縮液は、主流出弁2を介して周辺環境に放出可能であり、この場合、主流出弁2の弁部材3は、通常はシステム内の高められた圧力により、ばね部材4の作用に抗して上方に向かって閉鎖位置へ負荷される。
【0016】
主流出弁2の上位にはプレ制御部材5が設けられている。このプレ制御部材5の制御体積6から主流出弁2の弁部材3を通って、制御体積6をやはり周辺環境と接続するための通路7が設けられている。通常は大気圧下にある制御体積6は、空圧システムの高められた圧力に対して、プレ制御弁8によって制限されている。
【0017】
このプレ制御弁8は球形の弁部材9を有しており、この弁部材9は少なくとも1つのレバー10を介して、凝縮液収集体積1内の浮体11により操作可能である。有利には、この浮体11は浮力に加えて付加的に弾性的な部材により、前記浮力の方向で負荷されている。いずれにしろ、球形の弁部材9の代わりに、側方に押し退けられるべきレバーを介して弁座から持ち上げられる弁板が設けられていてもよい。
【0018】
図1に例示したプレ制御弁8の弁座12の、該弁座を直接に取り囲む領域に対する構成、つまり図示の場合では制御体積6の制限部の外側の上面において、上方に向かって円錐形に延びる区分の構成に基づき、プレ制御弁8の弁部材9の安定的な休止位置がその開放位置において得られ、この開放位置に前記弁部材9は自動的に、外部作用により保持される必要無しで留まる。
【0019】
更に、前記構成によって同時に、プレ制御弁8が大きく開かれる程、弁部材9の運動に必要な操作力が連続的に減少するということが達成される。ただ、弁部材9が弁座12の縁部を越えて持ち上げられて、この縁部を越えて側方に転動せねばならない場合の、球形の弁部材9の弁座12からの最初の持上がりだけは些細な例外とする。このために必要な操作力の僅かな増大の程度は、弁部材9の半径、弁座12の直径等のジオメトリックな条件に基づいて調整可能である。但し、プレ制御弁8の開放行程の大部分について、弁部材9に対する操作力は閉鎖位置から開放位置へと連続的に減少するということが云え、これにより少なくとも、開放位置において安定した休止状態を得るために寄与している。
【0020】
本発明によるプレ制御の機能形式は、図2及び図3に示されている。浮体11を介してレバー10が操作され、この場合、有利には垂直方向で見て弁座12の上位に配置された旋回軸Aを中心としたレバー10の旋回は、浮体11の作用点とは反対の側のカウンタウェイト13によって支援される。レバー10は、下方に向かって開いた、弁体9の周面に係合するケージ又は類似の構造14を備えており、この構造14は、レバー10が図2に示した休止位置から旋回する際に、弁部材9も弁座12から側方に転動させ、これにより、通路7がプレ制御体積6から周辺環境に対して開かれる。この開放過程のためには、弁部材9が最初に側方に転動された後、引き続き連続して減少する操作力が必要とされるので、弁部材9は可能な限り迅速に、プレ制御弁8の開放位置における安定した最終位置に到達する。
【0021】
弁部材9は今や比較的エネルギの低い状態延いては安定した休止位置にあるので、当該の弁部材9自体がレバー10の別の作用無しで自動的に残留する前記開放位置が図3に示されている。通路7は、前記プレ制御に基づいて開く主流出弁2を介した凝縮液の流出により、液面レベル延いては浮体11が再度低下するまでは開かれたままである。次いで、レバー10は浮体11に設けられた逆止クリップ15により再びその出発位置へもたらされる。この場合、レバー10は戻り旋回時に弁体9も再び、一般には戻り力の増大によって弁座12へ転動し戻し、このようにして通路7を再び閉鎖する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による凝縮液流出システムの縦断面図である。
【図2】閉鎖位置にある本発明による凝縮液流出システム用のプレ制御機構を断面して側面から見た図である。
【図3】図2に示した機構の開放位置を示した図である。
【符号の説明】
【0023】
1 凝縮液収集体積、 2 主流出弁、 3 弁部材、 4 ばね部材、 5 プレ制御部材、 6 制御体積、 7 通路、 8 プレ制御弁、 9 弁部材、 10 レバー、 11 浮体、 12 弁座、 13 カウンタウェイト、 14 構造、 15 逆止クリップ
【出願人】 【識別番号】501315706
【氏名又は名称】ヘルビガー−オリガ ホールディング アクチエンゲゼルシャフト
【住所又は居所原語表記】Baarer Strasse 18,CH−6304 Zuq,Switzerland
【出願日】 平成20年1月18日(2008.1.18)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄

【識別番号】100094798
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 利臣

【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也

【識別番号】100110593
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 博司

【識別番号】100128679
【弁理士】
【氏名又は名称】星 公弘

【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康

【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト


【公開番号】 特開2008−175391(P2008−175391A)
【公開日】 平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願番号】 特願2008−8661(P2008−8661)