トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F04 液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ

【発明の名称】 蒸気エゼクタ
【発明者】 【氏名】岡本 雅克

【要約】 【課題】再蒸発タンク、及び、電気や高圧空気源等を必要とすることがなく、設置も簡単で安価な蒸気エゼクタを提供する。

【構成】蒸気管8に減圧弁1を介してエゼクタの吸込室2と接続する。エゼクタのディフューザ4に出口管11を接続する。出口管11の途中に管路5の一端を接続して、他端を減圧弁1の二次側圧力検出口3と接続する。エゼクタの吸込室2は気液分離器13と接続する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を絞る細孔からなるノズル部と、当該ノズル部の周囲に形成した吸込室と、当該吸込室及び上記ノズル部と連通したディフューザとからなるものにおいて、ノズル部の入口側に減圧弁を接続して、当該減圧弁の二次側圧力検出口を、ディフューザ内の出口側部、又は、ディフューザの出口側部と接続すると共に、吸込室を気液分離器と接続したことを特徴とする蒸気エゼクタ。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動蒸気をノズルから高速で噴出させて、その流体の速度エネルギにより吸込室に吸引力を発生する蒸気エゼクタに関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気エゼクタは、ノズルを内蔵した吸引室の入口側に圧力制御弁を接続し、更に、圧力制御弁の入口側に再蒸発タンクを接続することによって、再蒸発タンクで高温の復水から再蒸発した蒸気を吸引室へ吸引することができるものである。
【0003】
この蒸気エゼクタにおいては、復水を再蒸発させるための再蒸発タンクが必要となり、特に再蒸発タンクの容積が所定以上の場合は、JIS等の規格に準拠した圧力容器と呼ばれる高価なものを用いなければならず、装置全体が高価なものとなってしまう問題があった。また、他力式圧力調節弁としての圧力制御弁を駆動するための電気や高圧空気源等を必要とするために、装置の設置にも多くの労力やコストを要する問題があった。
【特許文献1】特開2004−278870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、再蒸発タンク、及び、電気や高圧空気源等を必要とすることがなく、設置も簡単で安価な蒸気エゼクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、流体を絞る細孔からなるノズル部と、当該ノズル部の周囲に形成した吸込室と、当該吸込室及び上記ノズル部と連通したディフューザとからなるものにおいて、ノズル部の入口側に減圧弁を接続して、当該減圧弁の二次側圧力検出口を、ディフューザ内の出口側部、又は、ディフューザの出口側部と接続すると共に、吸込室を気液分離器と接続したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の蒸気エゼクタは、ノズル部の入口側に減圧弁を接続して、この減圧弁の二次側圧力検出口を、ディフューザ内の出口側部、又は、ディフューザの出口側部と接続したことにより、減圧弁は自力式圧力調整弁であって駆動源としての電気や高圧空気を必要としないと共に、圧力センサも不要となって、安価で簡便な蒸気エゼクタとすることができる。また、吸込室を気液分離器と接続したことによって、再蒸発タンクも不要となり、更に、安価なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、自力式圧力調整弁としての減圧弁を用いるものであり、この減圧弁としては、感圧部材としてのダイヤフラムやベローズやピストン等の一面に二次側圧力検出口から減圧弁の二次圧を印加させ、感圧部材の他面にはコイルバネ等の所定弾性力を印加させて、コイルバネの所定弾性力よりも減圧弁の二次圧が低下すると、減圧弁の主弁が開弁して減圧弁の一次側の高圧蒸気を二次側へ流下させることによって、減圧弁の二次側の圧力を所定値に維持することができるものが好ましい。
【実施例1】
【0008】
図1において、減圧弁1と、ノズル部を内蔵した吸込室2と、ディフューザ4と、ディフューザ4の出口側部と減圧弁1の二次側圧力検出口3とを接続する管路5、及び、気液分離器13とで蒸気エゼクタを構成する。
【0009】
減圧弁1は、自力式圧力調整弁としての減圧弁であり、二次側圧力検出口3に管路5からディフューザ4の出口側の圧力が印加され、図示しないダイヤフラム等の感圧部材の一面にその圧力が印加されることにより、ディフューザ4の出口側圧力を所定値に維持することができるものである。
【0010】
減圧弁1の入口側には高圧蒸気源と連通している蒸気管8を接続すると共に、減圧弁1の下部には、内蔵した気液分離器6と蒸気トラップ7を一体に設ける。内蔵した気液分離器6で、蒸気管8から減圧弁1内へ流入してきた蒸気の中に混入している液体としての復水を蒸気から分離して、更に、蒸気トラップ7で分離した復水だけを、管路10から後述する気水分離器13への復水・蒸気供給管15へ流下させる。あるいは、復水だけを管路9から系外へ排出するものである。
【0011】
ノズル部を内蔵した吸込室2とディフューザ4とでエゼクタを構成する。本実施例においては、管路5の一端をディフューザ4から離れた出口側部に接続した例を示したが、管路5の一端はディフューザ4から離れることなくディフューザ4内の出口側に接続することもできる。管路5の一端部は、出口管11から図示しない蒸気使用装置等へ供給されるプロセス蒸気圧力を検出できる位置に接続することが好ましい。吸込室2の下端には、吸込室2で吸引する流体の流入する吸込通路12を設ける。
【0012】
吸込通路12の下部には気液分離器13を接続する。復水と一部蒸気の混合した混合流体供給管15を、気液分離器13の入口16と接続し、気液分離器13の出口17を吸込通路12と接続する。
【0013】
気液分離器13は、混合流体供給管15から供給される復水と蒸気の混合流体に旋回力を与えて気水分離する気水分離部18と、蒸気及び復水からの再蒸発蒸気から分離された復水だけを排出管20から系外へ排出する蒸気トラップ部19とで構成する。なお、気液分離器13で復水の分離された蒸気だけが、出口17と吸込通路12を通ってエゼクタの吸込室2へ吸引されるものである。
【0014】
蒸気管8から供給される高圧蒸気は、減圧弁1で所定圧力まで減圧されてエゼクタの吸込室2に内蔵されたノズル部へ供給され、このノズル部で駆動蒸気は絞られて高速流となることによって、吸引力を発生して吸込通路12から再蒸発蒸気を吸引する。吸引された再蒸発蒸気は駆動蒸気と混合されてディフューザ4を通って出口管11から蒸気使用装置等へ供給される。
【0015】
出口管11を通過する蒸気圧力は、管路5を通って減圧弁1の二次側圧力検出口3へ伝達されることによって、減圧弁1のコイルバネ等で設定された設定圧力と等しい圧力値に維持される。
【0016】
減圧弁1の下部に内蔵した気液分離器6と蒸気トラップ7を設けたことによって、エゼクタの吸込室2に内蔵されたノズル部へ供給される蒸気は、復水が混入していない乾き度の高い蒸気であり、エゼクタの吸込室2での吸引力を最高水準に維持することができる。
【0017】
本実施例においては、減圧弁1とエゼクタの吸込室2とを管路を介して接続した例を示したが、管路を介することなく、減圧弁1の出口側を直接にエゼクタの吸込室2と接続することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の蒸気エゼクタの実施例を示す構成図。
【符号の説明】
【0019】
1 減圧弁
2 吸込室
3 二次側圧力検出口
4 ディフューザ
5 管路
8 蒸気管
11 出口管
12 吸込通路
13 気液分離器
15 復水・蒸気供給管
16 入口
17 出口
18 気液分離部
19 蒸気トラップ部

【出願人】 【識別番号】000133733
【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
【出願日】 平成18年7月14日(2006.7.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−19814(P2008−19814A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−193458(P2006−193458)