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【発明の名称】 通風孔のカバー部材
【発明者】 【氏名】磯村 幸一
【課題】建物の壁体に、外気を取り込むために設けている通風孔から室内に虫等が侵入したり外気と共に塵埃等の不純物や入り込むのを防止することができるカバー部材を提供する。

【構成】円環形状のカバー本体1の後面に発泡合成樹脂材よりなる弾性筒5を一体に固着していると共にこのカバー本体に数個のコイルバネ9を取付けて該コイルバネ9の先端に設けているフック8を通風孔の開口端に係止させることにより、弾性筒5を通風孔の開口端の周囲における壁面に弾性圧縮させた状態で密着させ、さらに、このカバー本体1の前面に通風孔の開口端を被覆するフィルター3を重ね合わせて円環形状のフィルター押さえ4によりカバー本体1に固定し、弾性筒5を常に壁面に弾性的に密着させた状態にして、外部から虫や外気と共に不純物等が侵入するのを防止している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の壁体に貫設している通風孔のカバー部材であって、内部に通気筒部材を装着している通風孔の開口端を囲んだ状態で上記通気筒部材に着脱自在に取付ける円環形状のカバー本体と、このカバー本体の前面に着脱自在に重ね合わせてカバー本体の開口部を被覆するフィルターと、このフィルターをカバー本体に固定させるフィルター押さえとからなり、カバー本体の裏面に上記通風孔の周囲の壁面、又は、通気筒部材の開口端面に弾性的に密着させる短筒形状の弾性筒を一体に設けていることを特徴とする通風孔のカバー部材。
【請求項2】
弾性筒は発泡ポリエチレン等のクッション性を有する発泡合成樹脂材またはウレタンゴム等のゴム材からなることを特徴とする請求項1に記載の通風孔のカバー部材。
【請求項3】
カバー本体の開口部の中央に指先が通風孔の開口端側に向かって挿入可能な大きさの通孔を設けた円形枠部を設けていると共にこの円形枠部の外周面とカバー部材の内周面間を一体に連結している複数本のリブ部を設けてあり、このリブ部に数個のフック付きコイルバネを取付けてそのフックを通風孔に装着している通気筒部材の開口端に係脱自在に係止させるように構成していることを特徴とする請求項1に記載の通風孔のカバー部材。
【請求項4】
フィルターの周縁部を圧熱処理によって硬質薄肉周縁部に形成されてあり、この周縁部にカバー本体に対する取付孔を設けていることを特徴とする請求項1に記載の通風孔のカバー部材。
【請求項5】
フィルター押さえは、カバー本体と同径の内外径を有する円環形状に形成されてあり、このフィルター押さえの裏面とカバー本体の表面とに、フィルターの取付孔を通じて互いに着脱する磁石片又は磁石片と鉄等の磁性片を取付けていることを特徴とする請求項1又は請求項4記載の通風孔のカバー部材。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は建物の壁体に室の内外間に亘って貫通した状態で設けている通風孔のカバー部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の壁体には外気を室内に取り込むための円形状の通風孔が設けられており、この通風孔内には、例えば、特許文献1に記載されているような通気量を調整するための通気筒部材が装着されていて、該通気筒部材の室内側開口部内に配設しているシャッタを摘まみ操作によって開閉させることにより通気を行わせたり、遮断するように構成している。また、このような外気を取り込む通風孔以外に、室内の換気用として換気扇を設けた換気口が壁体に設けられあり、このような換気扇においては、例えば、特許文献2に記載されているように調理時に発生する油煙に含まれた油分により、汚損するのを防止するためのフィルター部材を備えたカバー部材が装着されている。
【特許文献1】登録実用新案第3015959号公報
【特許文献2】特開平11−319448号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前者のようにシャッタを開放させて外気を室内に取り入れるようにすると、外気中に粉塵等が混入している場合には室内を汚損したり健康を損なう虞れがあり、また、外部から通風孔を通じて虫等が室内に侵入するといった問題点がある。一方、後者においては、換気扇にフィルター部材を装着して室内側から室外に送りだす気流中に含まれた油分等の不純物をフィルター部材に捕捉させるように構成しており、これを外気を取り込む上記通風孔の開口端に装着して使用することも考えられるが、フィルターを装着しているカバー部材はアルミ箔を成形してなり、その周縁部を換気扇の前面外周部に当接、又は被せた状態でフック付きコイルバネにより取付けるように構成しているため、このカバー部材を通風孔の開口端に装着すると、カバー部材の成形時にその四隅部等に生じている皺等の存在によって該カバー部材と通風孔の開口端面との間に隙間が発生し、外気や小さい虫等がこの隙間を通じて室内に侵入する虞れがある。
【0004】
その上、カバー部材を換気扇に装着している場合には、室内側から室外に排出される気流の圧力によってカバー部材を換気扇に積極的に密着させておくことができるが、外気を室内に取り込む通風孔の室内側に装着した場合には、外気の圧力によってカバー部材がフック付きコイルバネを伸長させながら、通風孔の開口端から離れる事態も度々発生し、上述した問題点を全面的に解消することができない。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、外気中に存在する塵埃等の不純物が室内に入り込むのを確実に防止することができると共に外部からの虫等の侵入も阻止することができ、その上、室内に流入する外気圧が高い状態においても、常に隙間なく通風孔の開口端を覆った状態で壁面に密着させておくことができる通風孔のカバー部材を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の通風孔のカバー部材は、請求項1に記載したように、内部に通気筒部材を装着している通風孔の開口端を囲んだ状態で上記通気筒部材に着脱自在に取付ける円環形状のカバー本体と、このカバー本体の前面に着脱自在に重ね合わせてカバー本体の開口部を被覆するフィルターと、このフィルターをカバー本体に固定させるフィルター押さえとからなり、カバー本体の裏面に上記通風孔の周囲の壁面、又は、通気筒部材の開口端面に弾性的に密着させる短筒形状の弾性筒を一体に設けていることを特徴とする。
【0007】
このように構成したカバー部材において、上記短筒形状の弾性筒は請求項2に記載したように、発泡ポリエチレン等のクッション性を有する発泡合成樹脂材またはウレタンゴム等のゴム材、或いは、その他の弾性材からなることを特徴とするものである。また、請求項3に係る発明は、上記カバー本体の開口部の中央に指先が通風孔の開口端側に向かって挿入可能な大きさの通孔を設けた円形枠部を設けていると共にこの円形枠部の外周面とカバー部材の内周面間を一体に連結している複数本のリブ部を設けてあり、このリブ部に数個のフック付きコイルバネを取付けてそのフックを通風孔に装着している通気筒部材の開口端に係脱自在に係止させるように構成していることを特徴とする。
【0008】
さらに、上記フィルターは、請求項4に記載したように、その周縁部を圧熱処理によって硬質薄肉周縁部に形成されてあり、この周縁部にカバー本体に対する取付孔を設けていることを特徴とする一方、上記フィルター押さえは、カバー本体と同径の内外径を有する円環形状に形成されてあり、このフィルター押さえの裏面とカバー本体の表面とに、フィルターの取付孔を通じて互いに着脱する磁石片又は磁石片と鉄等の磁性片を取付けていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の通風孔のカバー部材によれば、内部に通気筒部材を装着している通風孔の開口端を囲んだ状態で上記通気筒部材に着脱自在に取付ける円環形状のカバー本体と、このカバー本体の前面に重ね合わせてカバー本体の開口部を被覆するフィルターと、このフィルターをカバー本体に固定させるフィルター押さえとからなり、カバー本体の裏面に上記通風孔の周囲の壁面、又は、通気筒部材の開口端面に弾性的に密着させる壁面に弾性的に密着させる短筒形状の弾性筒を一体に設けているので、開口部をフィルターによって被覆されているカバー本体の裏面と通風孔の周囲の壁面又は通気筒部材の開口端面とが、該壁面や通気筒部材の開口端面に弾性的に密着している弾性筒を介して隙間が全く生じていないカバー部材の取付構造を構成することができ、外部から虫等が通風孔内に侵入しても、室内側にまで侵入するのを確実に阻止することができると共に、外気に塵埃等の不純物が含まれていても、フィルターにより該不純物を取り除いて外気のみを室内に取り入れることができる。
【0010】
さらに、カバー部材の開口部を被覆しているフィルターの背面に高い外気圧が作用してカバー部材が通気筒部材に対する取付部に抗して室内側に押し動かされても、カバー部材の裏面に設けている弾性筒が弾性的に圧縮変形させられた状態で通風孔周囲の壁面又は通気筒部材の開口端面に圧着しているので、その押動量に応じて弾性筒が弾性的に復元しながら常に壁面や通気筒部材の開口端面に密着させておくことができ、外気圧によっても隙間が生じる虞れのないカバー部材の取付構造を提供することができる。
【0011】
上記弾性筒としては、請求項2に記載したように、クッション性を有する発泡合成樹脂材によって形成しておくことにより、圧力が小さくてもその厚み方向に大きく伸縮させることができると共に、請求項3に記載したように、この弾性筒をその裏面に貼着等により一体に設けている上記カバー部材をフック付きコイルバネによって通気筒部材の開口端に取付けるように構成しているので、このコイルバネの収縮力によって弾性筒を比較的大きく厚み方向に弾性圧縮させた状態で壁面や通気筒部材の開口端面に密着させておくことができ、外気圧によってカバー部材がコイルバネを伸長させながら室内側に押し動かされても、弾性筒を常に確実に壁面や通気筒部材の開口端面に密着させた状態に保持しておくことができる。
【0012】
さらに、カバー本体の開口部の中央に指先が通風孔に装着した通気筒部材の開口端側に向かって挿入可能な大きさの通孔を有する円形枠部を設けているので、この通孔から指を挿入して上記通気筒部材の室内側開口部内に配設しているシャッタの開閉操作用摘まみを操作することにより、カバー本体を取り外すことなく通風孔の開閉や外気の取込量の調整が簡単に行うことができる。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、上記フィルターの周縁部を圧熱処理によって硬質薄肉周縁部に形成されてあり、この周縁部にカバー本体に対する取付孔を設けているので、硬質薄肉周縁部に対する取付孔の穿設が簡単且つ正確に行えると共に、フィルターがこの硬質薄肉周縁部によって保形されて撓み変形することがないから、取扱性が良好となって取付作業が容易に行えるものであり、さらに、請求項5に係る発明によれば、フィルター押さえをカバー本体と同径の内外径を有する円環形状に形成し、このフィルター押さえの裏面とカバー本体の表面とに、フィルターの上記取付孔を通じて互いに着脱する磁石片又は磁石片と鉄等の磁性片を取付けているので、この取付孔を通じての磁石片同士、又は、磁石片と鉄等の磁性片との磁着によるフィルターの取付けが容易に且つ強固に行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は建物の壁体Bに室内と室外間に貫通した状態で設けている通風孔Cにおける室内側に面した開口端に、該開口端を被覆した状態で装着しているカバー部材Aの縦断側面図、図2はその簡略斜視図、図3は分解した状態の縦断側面図、図4はその斜視図であって、これらの図において、カバー部材Aは、上記通風孔Cに内嵌状態で取付けている通気筒部材Dの前面上に着脱自在に取付ける硬質合成樹脂よりなる円環形状のカバー本体1と、このカバー本体1の前面に着脱自在に重ね合わせてカバー本体1の内周面で囲まれている開口部2を被覆する不織布よりなるフィルター3と、このフィルター3をカバー本体に固定させる硬質合成樹脂製のフィルター押さえ4とからなり、上記円環状カバー本体1の後面に、内外径がこのカバー本体1の内外径に等しい径に形成されている短筒形状の弾性筒5を貼着によって一体的に設けている。
【0015】
弾性筒5は発泡ポリエチレン等のクッション性を有する発泡合成樹脂材またはウレタンゴム等のゴム材、その他の弾性材料から形成されてあり、その内径は、上記通風孔Cに装着している通気筒部材Dにおける室内側の壁面に密着したフランジ部dの外径よりも僅かに大径に形成されていて、この弾性筒5によって上記フランジ部dと共に通風孔Cの開口端を囲んだ状態で該弾性筒5におけるカバー本体1からの突出端面である後面をフランジ部d周囲の壁面に弾性的に密接させるように構成している。
【0016】
上記円環形状のカバー本体1の内周面で囲まれた空間部によって形成されている上記開口部2の中央部には、カバー本体1の表面側から通気筒部材Dの開口端側に向かって指が挿入可能な大きさの通孔6aを設けた円形枠部6を配設していると共にこの円形枠部6の外周面とカバー本体1の内周面間を数本(図においては4本)のリブ部7によって連結してこのリブ部7を介して円形枠部6をカバー本体1に一体に設けてあり、また、これらのリブ部7によって開口部2を数分割している。さらに、少なくとも二本のリブ部7に先端にフック8を取付けているコイルバネ9の基端を取付けてあり、このフック付きコイルバネ9を伸長してその先端フック8を上記通気筒部材Dの開口端に設けている固定仕切枠20の縁部に係脱自在に係止させるようにしている。
【0017】
通気筒部材Dの開口端は、その開口端の中央部に設けている摘まみ22を操作することによって該開口端を開閉するシャッタ21を作動させるように構成してあり、例えば、図においては、上記固定仕切枠20を、前端から後端に向かって徐々に小径に形成されている大、中小の円錐形状の仕切枠部201 、202 、203 を同心的に配設してこれらの円錐形状の仕切枠部201 、202 、203 を外端が通気筒部材Dの開口端内周面に固着している複数の連結片23によって連結、固定してなる一方、シャッタ21としては、外周面が上記大、中の円錐形状仕切枠部201 、202 の後端内周面にそれぞれ摺接し、前端面を中、小の円錐形状仕切枠部202 、203 の拡開前端部に外方に向かって突設している円形状フランジ部20' に当接可能にした大、中のリング状枠211 、212 の後端を複数の連結片24によってこれらのリング状枠21、212 を同心状態で一体に連結、固定してなり、このシャッタ21の中心部における連結片24の中央部から前方に向かって突設している上記摘まみ22を固定仕切枠20における小径の円錐形状仕切枠部203 の中心部に一体に形成している支持孔25に挿通させて該摘まみ22の先端部を上記弾性筒5で囲まれた空間部の中央部に突出させ、この摘まみ22をその軸心方向に前後移動させることにより、通気筒部材Dの開口端を開閉させるように構成している。
【0018】
上記円環形状のカバー本体1の開口部2を覆うフィルター3は、直径がこのカバー本体1の外径に等しい円形状に形成されていると共にカバー本体1の前面に当接させる外周縁部を熱圧処理して厚み薄い硬質のリング状薄肉周縁部3aに形成してあり、この硬質薄肉周縁部3aに周方向に一定間隔毎に一定径を有する数個(図においては4個)の取付孔10を前後面間に貫通した状態で設けている。
【0019】
このフィルター3を上記カバー本体1と共に挟着する上記フィルター押さえ4は、カバー本体1の内外径とその内外径が同径の円環形状に形成されてあり、このフィルター押さえ3の裏面とカバー本体1の表面とに、フィルター3の硬質薄肉周縁部3aに穿設している取付孔10を通じて互いに着脱自在に磁着する磁石片11、12を取付けている。具体的には、カバー本体1の表面において、上記フィルター3に設けている取付孔10に対向した部分に磁石片11を前方に突出させた状態で固着している一方、フィルター押さえ4の裏面においては、これらの各磁石片11に対向した部分に該磁石片11が挿嵌可能な凹部13を設け、この凹部13の内底部に磁石片11と磁着する薄肉の磁石片12を固着している。
【0020】
なお、カバー本体1とフィルター押さえ4との両方に磁石片11、12を固着しておくことなく、一方の磁石片を鉄片等の磁性片によって形成しておいてもよい。また、円環形状のフィルター押さえ4の内周面で囲まれた空間部に、外端が内周面に一体に連結している十字形状の補強フレーム4aを設けてあり、この補強フレーム4aによってフィルター3の前面を押さえるように構成している。
【0021】
以上のように構成したカバー部材Aを通風孔Cに装着するには、まず、カバー本体1の後面に突設している弾性筒5の端面を、通風孔Cの開口端周囲の壁体Bの壁面に密着している通気筒部材Dのフランジ部dを囲繞するようにして該フランジ部dの周囲の壁面に当接し、この状態からカバー本体1を壁面に向かって押圧して弾性筒5を弾性的に圧縮させ、この状態にして該カバー本体1の開口部2を通じて指先を弾性筒5内に挿入し、カバー本体1のリブ部7に取り付けているフック付きコイルバネ9を摘んで該コイルバネ9を伸長させることにより、フック8を通気筒部材Dの固定仕切枠20の縁部又は連結片23に係止させる。
【0022】
この状態にしてフック8を手放すと、弾性筒5はその復元力によってコイルバネ9を伸長させながら前方に向かって膨脹(伸長)し、所定の圧力でもって壁面に密着した状態となる。なお、カバー本体1の取付けは、弾性筒5を強制的に圧縮させることなくその端面を壁面に当接させた状態にして、コイルバネ9を伸長させることによりこのコイルバネ9の弾発力に応じて圧縮させ、この状態でフック8を通気筒部材Dの固定仕切枠20に係止させてもよい。
【0023】
こうして、カバー本体1を通風孔Cの開口端を覆うように取付けたのち、その前面に突設している複数個の磁石片11にフィルター3の硬質薄肉周縁部3aに穿設している複数個の取付孔10を挿通させてフィルター3によりカバー本体1の開口部2を被覆し、しかるのち、フィルター押さえ4をこのフィルター3上に重ね合わせるように当接させてその外周部後面に設けている凹部13に、フィルター3の取付孔10に挿通している上記磁石片11を挿嵌し、この凹部13の内底面に取付けている磁石片24に磁着させることにより、カバー本体1とこのフィルター押さえ4とでフィルター3を挟着させた状態にする。
【0024】
なお、通風孔Cの開閉操作は、カバー本体1の取付け前に、或いは、カバー本体1の取付け後においてはフィルター3やフィルター押さえ4の取付け前に行い、指先で摘まみ22を後方に押せば、シャッタ21のリング状枠211 、212 の先端が固定仕切枠20の仕切枠部202 、203 の前端縁から後方に離れて通気筒部材Dの開口端が開き、摘まみ22を前方に引き戻せば、シャッタ21のリング状枠211 、212 の先端が固定仕切枠20の仕切枠部202 、203 の前端縁に密接して通気筒部材Dの開口端が閉止する。
【0025】
閉止した状態においては、後端開口部を室外に望ませている通気筒部材D内に外気が流入しても室内側に流通するのを阻止され、開放した状態においては、外気が通気筒部材Dを通じてカバー本体1内に流入し、さらに、カバー本体1を被覆しているフィルター3を通過して室内に入り込む。この際、外気中に含まれる塵埃等の不純物がフィルター3によって取り除かれる。また、外気がフィルター3を通過する際に、弾性筒5内で囲まれた空間部内の外気圧が高くなると、フィルター3がその外気圧によって室内側に向かう方向に押圧力を受けるが、フィルター3は互いに磁石片11、12の磁着力によって接合状態に連結しているカバー本体1とフィルター押さえ4とで挟着されているので、上記押圧力がフィルター3からフィルター押さえ4を介してカバー本体1を壁体Bの壁面から離れさせる方向に作用する。
【0026】
さらに、この作用力によってカバー本体1を通気筒部材Dに取付けているフック付きコイルバネ9が伸長して該作用力、即ち、上記押圧力を吸収し、この際、弾性筒5がコイルバネ9の伸長に応じて僅かに膨脹するがその端面を常に壁面に弾性的に密着した状態を保持して壁体との間に隙間を生じさせることはない。従って、塵埃等の不純物を含んだ外気や、虫等が室内に侵入する虞れはない。
【0027】
フィルター3を交換したい場合には、フィルター押さえ4を取り外してそれまで使用しているフィルター3を除去し、新たなフィルター3をカバー本体1の前面に上記同様にして取り付けたのち、フィルター押さえ4を装着することにより簡単に行うことができ、また、シャッタ21の開口度を変えたり該シャッタ21を閉止したい場合には、フィルター押さえ4とフィルター3とを順次取り外したのち、カバー本体1の開口部に設けている円形枠部6の通孔6aから指を差し込んで摘まみ22を操作することにより行う。
【0028】
なお、以上の実施例においては、カバー本体1の後面に突設している弾性筒5を通風孔Cの周囲の壁面に密着させるようにしているが、通風孔Cに装着している通気筒部材Dのフランジ部d上に密着させるように構成しておいてもよい。
【0029】
また、本発明カバー部材Aを室内側に装着しているが、図5に示すように、壁体Bにおける室外に面した壁面に、通風孔Cの後端開口部を囲むようにして取付けておいてもよい。即ち、カバー本体1に突設している弾性筒5の端面を、通風孔Cの後端開口端周囲の壁体Bの壁面に密着している通気筒部材Dの後端フランジ部d'を囲繞するようにして該フランジ部d'の周囲の壁面に当接し、この状態にして、カバー本体1のリブ部7に取り付けているフック付きコイルバネ9を摘んで該コイルバネ9を伸長させることにより、フック8を通気筒部材Dの後端開口部に設けている桟部材26に係止させる。
【0030】
こうして、カバー本体1を通風孔Cの後端開口端を覆うように取付けたのち、上記同様にしてカバー本体1上にフィルター3を重ね合わせ、さらに、その上にフィルター押さえ4を配設してカバー本体1とフィルター押さえ4とでフィルター3の硬質薄肉周縁部3aを挟着させた状態となるように磁石片11、12によりこれらのカバー本体1とフィルター押さえ4とを連結する。
【0031】
このようなカバー部材Aの装着形態においては、外気がフィルター3を通過して弾性筒5内から通気筒部材D内を通じ、該通気筒部材Dの前端開口部から室内に取り込まれるものであり、室内側の気圧が外気よりも高くなったり、通気筒部材D内に負圧が発生した場合等においては、フィルター3が壁面からさらに離間する方向に移動しようとするが、フック付きコイルバネ9がそれに応じて伸長してその圧力を吸収し、弾性筒5の端面を常に壁面に弾性的に密着した状態に保持しておくことができる。なお、本発明のカバー部材Aは上述したような摘まみ22を前後動させることによってシャッタ21を開閉させるように構成した構造の通風孔に使用しているが、摘まみを回動させることによって開閉させるように構成した通風孔の構造にも使用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】使用状態を示すカバー部材の縦断側面図。
【図2】その簡略斜視図。
【図3】分解した状態の縦断側面図。
【図4】その斜視図。
【図5】別な使用状態を示す縦断側面図。
【符号の説明】
【0033】
A カバー部材
B 壁体
C 通風孔
D 通気筒部材
1 カバー本体
2 開口部
3 フィルター
4 フィルター押さえ
5 弾性筒
7 リブ部
8 フック
9 コイルバネ

特許の図
【出願人】 【識別番号】000231626
【氏名又は名称】日本製箔株式会社
【出願日】 平成18年6月23日(2006.6.23)
【代理人】 【識別番号】100103975
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 拓也
【公開番号】 特開2008−2209(P2008−2209A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−174369(P2006−174369)