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【発明の名称】 除雪機
【発明者】 【氏名】杉浦 啓介
【氏名】四戸 心一
【課題】エンジンの出力のオーガへの伝達を遮断したときに、オーガの回転を素早く停止させることのできる除雪機を提供すること。

【解決手段】除雪機Aに、自動遠心クラッチ20を接続させてエンジン11の駆動力をオーガ33に伝達する駆動力伝達側と、自動遠心クラッチ20を切断させてオーガ33へのエンジン11の駆動力の伝達を遮断する駆動力遮断側とのいずれか一方側に選択的に操作するための操作レバー52を設けた。また、自動遠心クラッチ20のクラッチアウター23の回転を制止するブレーキパッド26aと、操作レバー52の操作に連動して、自動遠心クラッチ20のクラッチアウター23にブレーキパッド26aを押し付けることによりクラッチアウター23の回転を制止するオーガブレーキワイヤ27を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転体を備えたクラッチを接続させてエンジンの駆動力を前記回転体を介してオーガに伝達する駆動力伝達側と、前記クラッチを切断させて前記オーガへの前記エンジンの駆動力の伝達を遮断する駆動力遮断側とのいずれか一方側に選択的に操作して、前記オーガへの前記エンジンの駆動力の伝達または遮断を行う操作子と、
前記回転体の回転を制止する制止機構と、
前記操作子が駆動力遮断側に操作されたときに、前記操作子の操作に連動して前記制止機構が前記回転体の回転を制止するようにする連動機構と
を備えたことを特徴とする除雪機。
【請求項2】
少なくとも一つの移動用車輪と、前記移動用車輪の回転を制止するロック機構と、前記操作子が駆動力伝達側に操作されたときに、前記操作子の操作に連動して前記ロック機構による前記移動用車輪の回転の制止を解除するロック解除機構とを備えた請求項1に記載の除雪機。
【請求項3】
雪面に対して進退可能で、前記雪面に突き刺されることにより前記除雪機を制動する突子と、前記操作子が駆動力遮断側に操作されたときに、前記操作子の操作に連動して前記突子を前記雪面に突き刺して前記除雪機を制動する制動機構とを備えた請求項1または2に記載の除雪機。
【請求項4】
少なくとも一つの移動用車輪と、前記移動用車輪の回転を制止するロック機構と、前記操作子が駆動力伝達側に操作されたときに、前記操作子の操作に連動して前記ロック機構による前記移動用車輪の回転の制止を解除するロック解除機構とを備え、前記制動機構が前記除雪機を制動しているときには前記ロック機構が前記移動用車輪の回転を制止し、前記制動機構が前記除雪機を制動していないときには前記ロック機構が前記移動用車輪の回転を制止しなくなるように、前記制動機構と前記ロック機構とが連動するようにした請求項3に記載の除雪機。
【請求項5】
前記クラッチに前記制止機構を含ませて、前記クラッチを切断させて前記オーガへの前記エンジンの駆動力の伝達を遮断したときに、前記回転体の回転が制止されるようにした請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載の除雪機。
【請求項6】
前記エンジンの駆動力を変更させるためのスロットル操作片を設け、前記操作子を駆動力伝達側に操作したときに、前記スロットル操作片が前記エンジンの駆動力を大きくし、前記操作子を駆動力遮断側に操作したときに、前記スロットル操作片が前記エンジンの駆動力を小さくするように、前記スロットル操作片を前記操作子の操作と連動して操作可能にした請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載の除雪機。
【請求項7】
回転体を備えた自動遠心クラッチをエンジンの所定の出力により接続させて前記エンジンの駆動力を前記回転体を介してオーガに伝達する際の前記エンジンの駆動力を操作量に応じて調整する操作子と、
前記回転体の回転を制止させる制止機構と、
前記操作子が前記エンジンの駆動力を前記所定の出力以下に減少させるように操作されたときに、前記操作子の操作に連動して前記制止機構が前記回転体の回転を制止するようにする連動機構と
を備えたことを特徴とする除雪機。
【請求項8】
少なくとも一つの移動用車輪と、前記移動用車輪の回転を制止するロック機構と、前記自動遠心クラッチが接続されるときの前記操作子の操作に連動して前記ロック機構による前記移動用車輪の回転の制止を解除するロック解除機構とを備えた請求項7に記載の除雪機。
【請求項9】
雪面に対して進退可能で、前記雪面に突き刺されることにより前記除雪機を制動する突子と、前記操作子が前記エンジンの駆動力を前記所定の出力以下に減少させるように操作されたときに前記操作子の操作に連動して前記突子を前記雪面に突き刺して前記除雪機を制動する制動機構とを備えた請求項7または8に記載の除雪機。
【請求項10】
少なくとも一つの移動用車輪と、前記移動用車輪の回転を制止するロック機構と、前記自動遠心クラッチが接続されるときの前記操作子の操作に連動して前記ロック機構による前記移動用車輪の回転の制止を解除するロック解除機構とを備え、前記制動機構が前記除雪機を制動しているときには前記ロック機構が前記移動用車輪の回転を制止し、前記制動機構が前記除雪機を制動していないときには前記ロック機構が前記移動用車輪の回転を制止しなくなるように、前記制動機構と前記ロック機構とが連動するようにした請求項9に記載の除雪機。
【請求項11】
前記ロック解除機構に、前記操作子の操作から独立して操作することにより前記ロック機構による前記移動用車輪の回転の制止を解除することのできる操作片を設けた請求項2または8に記載の除雪機。
【請求項12】
前記エンジンの駆動力を減少させる方向に前記操作子を付勢する操作子付勢手段を備えた請求項1ないし11のうちのいずれか一つに記載の除雪機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、クラッチの状態を接続、切断に切り換えることによりエンジンの駆動力をオーガに伝達したりその伝達を遮断したりすることのできる除雪機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、除雪機や芝刈機のように、エンジンを駆動させることにより螺旋状のオーガや回転刃を回転させて所定の処理を行う装置がある。このような装置の中に、クラッチを切り換えることにより、エンジンの駆動力を回転刃に伝達して回転刃を回転させたり、エンジンの駆動力の回転刃への伝達を遮断して回転刃の回転を停止させたりすることのできる芝刈機がある(例えば、特許文献1参照)。この芝刈機は、内燃機関の出力軸に連結される回転子と、駆動システムの駆動軸に連結される外側ドラムとを有する遠心クラッチ部材を備えている。
【0003】
そして、遠心クラッチ部材は、内燃機関の出力が所定値以上になったときに、回転子と外側ドラムとを介して内燃機関の出力軸と駆動システムの駆動軸とを連結する。これによって、内燃機関の出力が駆動システムに伝達されて駆動システムの回転刃が回転する。また、内燃機関の出力が所定値以下になったときには、遠心クラッチ部材は、内燃機関の出力軸と駆動システムの駆動軸との間を遮断して、回転刃の回転を停止させる。
【特許文献1】特開2005−328834号公報
【発明の開示】
【0004】
しかしながら、前述した芝刈機では、内燃機関の出力が減少して遠心クラッチが切断されても駆動システムの回転刃は慣性力によって無駄な回転を継続する。また、この遠心クラッチを備えた機構を除雪機に利用した場合にも除雪機のオーガは芝刈機の回転刃と同様に無駄な回転を継続する。
【0005】
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、エンジンの出力のオーガへの伝達を遮断したときに、オーガの回転を素早く停止させることのできる除雪機を提供することである。
【0006】
前述した目的を達成するため、本発明に係る除雪機の構成上の特徴は、回転体を備えたクラッチを接続させてエンジンの駆動力を回転体を介してオーガに伝達する駆動力伝達側と、クラッチを切断させてオーガへのエンジンの駆動力の伝達を遮断する駆動力遮断側とのいずれか一方側に選択的に操作して、オーガへのエンジンの駆動力の伝達または遮断を行う操作子と、回転体の回転を制止する制止機構と、操作子が駆動力遮断側に操作されたときに、操作子の操作に連動して制止機構が回転体の回転を制止するようにする連動機構とを備えたことにある。
【0007】
このように構成した除雪機においては、オーガへのエンジンの駆動力の伝達を遮断すると、必ずエンジンの駆動力をオーガに伝達する回転体の回転が制止されるため、回転体やオーガが無駄に回転することを回避できる。また、一つの操作子を操作するだけで、オーガへのエンジンの駆動力の伝達を遮断できると同時に、制止機構による回転体の回転の制止とができるため、操作性が向上する。
【0008】
また、本発明に係る除雪機の他の構成上の特徴は、少なくとも一つの移動用車輪と、移動用車輪の回転を制止するロック機構と、操作子が駆動力伝達側に操作されたときに、操作子の操作に連動してロック機構による移動用車輪の回転の制止を解除するロック解除機構とを備えたことにある。これによると、クラッチを接続させてオーガへのエンジンの駆動力の伝達を可能な状態にすると同時に、ロック解除機構によって移動用車輪が回転を制止された状態が解除される。このため、オーガへのエンジンの駆動力の伝達開始と、ロック解除機構によるロックの解除とが一つの操作子を操作するだけで済むようになり操作性が向上する。
【0009】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、雪面に対して進退可能で、雪面に突き刺されることにより除雪機を制動する突子と、操作子が駆動力遮断側に操作されたときに、操作子の操作に連動して突子を雪面に突き刺して除雪機を制動する制動機構とを備えたことにある。これによると、オーガへのエンジンの駆動力の伝達を遮断すると、制動機構の作動によって突子が雪面に突き刺されて除雪機が制動されるため、一つの操作子を操作するだけで、オーガへのエンジンの駆動力の伝達の遮断と、除雪機の制動とを同時に行うことができ操作性が向上する。また、制動機構とロック機構とを併用することで駐車時の制動力が一層向上する。
【0010】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、少なくとも一つの移動用車輪と、移動用車輪の回転を制止するロック機構と、操作子が駆動力伝達側に操作されたときに、操作子の操作に連動してロック機構による移動用車輪の回転の制止を解除するロック解除機構とを備え、制動機構が除雪機を制動しているときにはロック機構が移動用車輪の回転を制止し、制動機構が除雪機を制動していないときにはロック機構が移動用車輪の回転を制止しなくなるように、制動機構とロック機構とが連動するようにしたことにある。これによると、制動機構およびロック機構と、操作子とをそれぞれ連動させる連動機構の一部を共通化できるため連動機構を単純にすることができる。
【0011】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、エンジンの駆動力を変更させるためのスロットル操作片を設け、操作子を駆動力伝達側に操作したときに、スロットル操作片がエンジンの駆動力を大きくし、操作子を駆動力遮断側に操作したときに、スロットル操作片がエンジンの駆動力を小さくするように、スロットル操作片を操作子の操作と連動して操作可能にしたことにある。これによると、駆動力遮断側に操作子を操作したときに、エンジンの駆動力が小さくなってエンジンはアイドル状態になる。このため除雪作業を停止しているときや、除雪機を移動させる際に、エンジンの音を小さくして静かにすることができる。
【0012】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、クラッチに制止機構を含ませて、クラッチを切断させてオーガへのエンジンの駆動力の伝達を遮断したときに、回転体の回転が制止されるようにしたことにある。この場合のクラッチとしては、例えば電磁クラッチを用いることができる。これによると、クラッチと別体からなる制止機構を別途設ける必要がなくなるため構造が単純になる。
【0013】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、回転体を備えた自動遠心クラッチをエンジンの所定の出力により接続させてエンジンの駆動力を回転体を介してオーガに伝達する際のエンジンの駆動力を操作量に応じて調整する操作子と、回転体の回転を制止させる制止機構と、操作子がエンジンの駆動力を所定の出力以下に減少させるように操作されたときに、操作子の操作に連動して制止機構が回転体の回転を制止するようにする連動機構とを備えたことにある。
【0014】
これによると、操作子を操作してエンジンの駆動力を所定の出力以下に減少させることにより自動遠心クラッチを切断すると、エンジンの駆動力をオーガに伝達する回転体の回転が制止されるため、回転体やオーガが無駄に回転することを回避できる。また、一つの操作子を操作するだけで、オーガへのエンジンの駆動力の伝達を遮断できると同時に、制止機構による回転体の回転の制止ができるため、操作性が向上する。さらに、エンジンの駆動力を自動遠心クラッチを介してオーガに伝達することで、エンジンとオーガとの配置高さを略同じにすることができる。このため、エンジンとオーガとをともに低位置に配置できるようになり、除雪機の低重心化が図れる。
【0015】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、少なくとも一つの移動用車輪と、移動用車輪の回転を制止するロック機構と、自動遠心クラッチが接続されるときの操作子の操作に連動してロック機構による移動用車輪の回転の制止を解除するロック解除機構とを備えたことにある。これによると、クラッチを接続させてオーガへのエンジンの駆動力の伝達を可能な状態にすると同時に、ロック解除機構によって移動用車輪が回転を制止された状態が解除される。このため、オーガへのエンジンの駆動力の伝達と、ロック解除機構によるロックの解除とが一つの操作子を操作するだけで済むようになり操作性が向上する。
【0016】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、雪面に対して進退可能で、雪面に突き刺されることにより除雪機を制動する突子と、操作子がエンジンの駆動力を所定の出力以下に減少させるように操作されたときに操作子の操作に連動して突子を雪面に突き刺して除雪機を制動する制動機構とを備えたことにある。これによると、操作子を操作してエンジンの駆動力を所定の出力以下に減少させることによりオーガへのエンジンの駆動力の伝達を遮断すると、制動機構の作動によって突子が雪面に突き刺されて除雪機が制動される。このため、一つの操作子を操作するだけで、オーガへのエンジンの駆動力の伝達の遮断と、除雪機の制動とを同時に行うことができるようになり操作性が向上する。また、制動機構とロック機構とを併用することで駐車時の制動力が一層向上する。
【0017】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、少なくとも一つの移動用車輪と、移動用車輪の回転を制止するロック機構と、自動遠心クラッチが接続されるときの操作子の操作に連動してロック機構による移動用車輪の回転の制止を解除するロック解除機構とを備え、制動機構が除雪機を制動しているときにはロック機構が移動用車輪の回転を制止し、制動機構が除雪機を制動していないときにはロック機構が移動用車輪の回転を制止しなくなるように、制動機構とロック機構とが連動するようにしたことにある。これによると、制動機構およびロック機構と、操作子とをそれぞれ連動させる連動機構の一部を共通化できるため連動機構を単純にすることができる。
【0018】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、ロック解除機構に、操作子の操作から独立して操作することによりロック機構による移動用車輪の回転の制止を解除することのできる操作片を設けたことにある。これによると、エンジンを駆動させない状態で、操作片を操作子から独立して操作することにより移動用車輪を回転可能な状態にして除雪機を移動させることができる。また、エンジンを駆動させた状態で、操作片を操作子から独立して操作することによりエンジンの駆動を停止させることなくアイドリング状態にして除雪機を移動させることができる。
【0019】
本発明に係る除雪機のさらに他の構成上の特徴は、エンジンの駆動力を減少させる方向に操作子を付勢する操作子付勢手段を備えたことにある。これによると、操作子付勢手段の付勢力に抗して操作子を操作することによりオーガを回転させたりその回転を早めたりすることができ、操作子付勢手段の付勢力に抗した操作子の操作を解除することによりオーガの回転を停止させたりその回転を遅くしたりすることができる。このため操作子の操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る除雪機を図面を用いて説明する。図1ないし図3は、同実施形態に係る除雪機Aを示している。この除雪機Aは、除雪機本体10と、除雪機本体10の前部に設けられた除雪部30と、除雪機本体10を支持する支持部40と、除雪機本体10の後部に設けられた操作部50とで構成されている。除雪機本体10は、平面視が四角形で側面が略扇形(図10参照)の箱状に形成された外郭部10aと、外郭部10aの両側面における下縁部から後縁部にかけての部分を支持する屈曲した一対の支持フレーム10b,10cとを備えている。なお、図1には、外郭部10aの前部側部分を除いて除雪機本体10の内部を露出させた状態が示されている。
【0021】
そして外郭部10aの内部における中央部分には、図1および図4に示したように、エンジン11が配置され、外郭部10aの後方上面には、燃料タンク12が配置されている。この燃料タンク12の上面中央には燃料供給口が形成されており、この燃料供給口に、タンクキャップ12aが着脱可能に取り付けられている。また、外郭部10a内における後端部分には、通気孔を介して外気を吸引するための吸気ファン(図示せず)が取り付けられている。
【0022】
そして、外郭部10a内の後部左側部分(図4の状態での左側部分で、以後、左右方向は除雪機Aを前側から見た状態での方向として説明する。)における上部側部分には、エアクリーナ13が設置され、エアクリーナ13の前部側に、エアクリーナ13と隣接してキャブレター14が設置されている。エアクリーナ13はエンジン11の吸気側に位置しており、外気を導入してキャブレター14に送る。キャブレター14には、燃料タンク12から延びてくる燃料パイプ(図示せず)の先端部が接続されている。
【0023】
そして、この燃料パイプを介して燃料タンク12からキャブレター14に燃料が供給され、供給された燃料は、エアクリーナ13からキャブレター14に送られる空気と混合されて、混合気となってエンジン11に供給される。また、外郭部10aの右側面における後部側部分からは、リコイルハンドル15が外側に向って突出している。このリコイルハンドル15は、リコイルロープを介してエンジン11に隣接して設けられたリコイルスタータ(図示せず)に接続されている。リコイルスタータは、エンジン11のクランク軸11aに連結されており、リコイルハンドル15を引っ張ることによりクランク軸11aを回転させてエンジン11を始動させる。
【0024】
また、エンジン11には点火プラグ16が設けられ、エンジン11の排気側部分には、マフラー17が設けられている。点火プラグ16は、点火コード16aを介して点火装置16bに接続されており、点火装置16bの作動によりキャブレター14から供給される混合気を点火してエンジン11内で爆発させることにより、エンジン11を回転駆動させる。そして、エンジン11から排出される排気ガスは、マフラー17に送られマフラー17で消音された状態で排気管17aから外部に放出される。また、キャブレター14には、燃料タンク12から燃料パイプを介して供給される燃料の供給量を調節することにより、エンジン11の回転速度を調整する調速装置18が接続されている。
【0025】
調速装置18は、後述する操作レバー52の操作によって後端連結部18aが右側に引っ張られることにより中心軸18bを中心として図4に示した平面視の状態で時計周り方向に回転するアクセルレバー18cと、アクセルレバー18cの前端側に設けられアクセルレバー18cを反時計回り方向に付勢するリターンスプリング18dとを備えている。さらに、調速装置18は、アクセルレバー18cの後部左側における後端連結部18aから所定距離を保った部分と、キャブレター14との間を接続するガバナアーム部19も備えている。
【0026】
ガバナアーム部19は、連結部を中心として互いに屈曲可能になった一対のガバナアーム19a,19bを備えている。そして、ガバナアーム19aは、前端部がアクセルレバー18cの後部左側部分に回転可能に連結され、中央側部分が軸部19cを中心として回転可能な状態で軸部19cに支持されている。また、ガバナアーム19bは、右端部がガバナアーム19aの後端部に回転可能に連結され、左端部がキャブレター14に接続されている。
【0027】
このため、アクセルレバー18cが回転すると、ガバナアーム19aが軸部19cを中心として回転し、その回転によってガバナアーム19bの先端部が、キャブレター14に接続されたレバーを回転させてキャブレター14のスロットルバルブの開度を調節する。このガバナアーム19bおよびレバーの回転によって、燃料タンク12から燃料パイプを介してキャブレター14に供給される燃料の量が変化して、エンジン11の回転速度が変更される。この場合のガバナアーム19bの回転角度はエンジン11の回転速度が所定の速度になるように位置付けられる。
【0028】
すなわち、軸部19cは、エンジン11のクランク機構(図示せず)に連結されており、クランク軸11aの回転速度が所定値を超えると、軸部19cは、クランク機構から回転を抑制する力を受ける。このため、軸部19cには、ガバナアーム19aを介して伝達されるアクセルレバー18cの回転力と、クランク機構から伝達される抑制力とが加わり、回転力と抑制力とが釣り合った位置にガバナアーム19aを位置させる。
【0029】
また、クランク軸11aには、自動遠心クラッチ20が接続されている。この自動遠心クラッチ20は、図5および図6に示したように、クラッチケース21の内部における後部側に配置されており、クランク軸11aに連結されたクラッチインナー22と、クラッチインナー22の外周側に配置された本発明の回転体としてのクラッチアウター23とを備えている。クラッチインナー22は略円板状に形成されており、クランク軸11aの回転速度が所定の回転速度以上になったときに外周側に突出する突出片(図示せず)を備えている。
【0030】
また、クラッチアウター23は、クランク軸11aが延びてくる後端面が開口した略円形の箱状に形成され、前面中央に前方に延びる回転軸23aが連結されている。そして、回転軸23aの前端外周に減速ギア23bが取り付けられている。また、クラッチアウター23の内周面は、クラッチインナー22の突出片と係合可能になっており、突出片がクラッチインナー22の外周側に突出したときに、クラッチインナー22とクラッチアウター23とは突出片を介して接続される。
【0031】
また、クラッチケース21の後部側部分21aは、軸方向が前後に延びる略円形の枠状に形成されており、前部側部分21bは、後部側部分21aの前面の一部から前方に突出した横長の枠状に形成されている。そして、クラッチケース21の後部側部分21aの前面に壁部21cが形成され、壁部21cにおける後部側部分21aの中央に対応する部分に、後部側部分21a内から前部側部分21b内に貫通する貫通孔が形成されている。
【0032】
また、壁部21cの貫通孔内には一対のベアリング24a,24bが前後に並んで設けられており、このベアリング24a,24bを介して、回転軸23aはクラッチアウター23とともに回転可能な状態でクラッチケース21に支持されている。このため、クランク軸11aの回転速度が所定の回転速度以上になったときに、クラッチインナー22の回転力がクラッチアウター23に伝達されて、クラッチインナー22はクラッチアウター23とともに回転する。また、壁部21cの前面における前部側部分21b内の部分には貫通孔と間隔を保って凹部が形成されており、この凹部内にベアリング24cが設けられている。
【0033】
そして、ベアリング24c内にインペラ31が連結されたインペラ軸25(図5ではインペラ31を省略している。)の後端部が回転可能に連結され、このインペラ軸25の後部側部分の外周には回転軸23aの減速ギア23bと係合する二次減速ギア25aが取り付けられている。この二次減速ギア25aの直径は減速ギア23bの直径よりも大きく、二次減速ギア25aの周面に形成された歯の数は、減速ギア23bの周面に形成された歯の数よりも多くなっている。このため、二次減速ギア25aは、自動遠心クラッチ20を介して伝達されるクランク軸11aの回転数を減少させてインペラ軸25に伝達する。
【0034】
また、壁部21cにおける前部側部分21bの外周側部分における貫通孔を挟んで凹部と略反対側の部分には、ブレーキ軸26が軸周り方向に回転可能な状態で貫通している。このブレーキ軸26の後端部は、クラッチアウター23の外周面近傍に延びており、その後端部にブレーキパッド26aがクラッチアウター23の外周側に対向した状態で取り付けられている。また、ブレーキ軸26の前端部外周には下方に延びるブレーキレバー26bがブレーキ軸26と直交して連結されており、ブレーキレバー26bの下端部にはオーガブレーキワイヤ27のワイヤ部が連結されている。
【0035】
このオーガブレーキワイヤ27のワイヤ部を図6の矢印aの方向に引っ張ることにより、ブレーキパッド26aはクラッチアウター23の外周面から離れ、オーガブレーキワイヤ27のワイヤ部を引っ張る力を解除すると、ブレーキパッド26aはクラッチアウター23の外周面に当接する。このブレーキ軸26、ブレーキパッド26aおよびブレーキレバー26bで本発明の制止機構が構成される。
【0036】
除雪部30は、インペラ軸25に連結されたインペラ31、オーガケース32内に設けられたオーガ33およびシュート34等を備えている。オーガケース32は、両端面が閉塞された略円筒体の周面の円周方向に沿った略半分の部分を除いた形状をしており、外周面部32aの中央部が除雪機本体10の外郭部10aの前端部に連結されている。また、オーガケース32の両側面部32b,32cの中央部にはシャフト35が軸周り方向に回転可能な状態で掛け渡されており、このシャフト35にオーガ33が取り付けられている。オーガ33は、複数の螺旋状の回転刃33aと回転刃33aを支持する円板状の複数の支持板33bを組み付けることによって構成されており、シャフト35の回転にしたがって回転して、雪面の雪を捉えたときに、その雪をオーガケース32側に掻き込む。
【0037】
また、インペラ軸25の先端側部分は、インペラ31の前方に向って延びておりその前端部に接続回転軸36が連結されている。そして、この接続回転軸36の前端部が、ウォームギア36aを介してシャフト35の中央部に連結されている。すなわち、このウォームギア36aは、前後方向に延びる接続回転軸36の回転力を左右方向に延びるシャフト35に方向を変えて伝達する。インペラ31は、インペラ軸25を中心として回転する複数の回転翼で構成されており、オーガケース32の後部中央に配置されている。
【0038】
オーガケース32の外周面部32aにおける除雪機本体10の外郭部10aに連結された部分には後方に向って突出する凹部が形成されており、インペラ31はこの凹部内に配置されている。そして、オーガケース32の上面におけるインペラ31が配置された部分の左側部分に上方に向って延びるシュート34が設けられている。シュート34の本体部分を構成するシュート本体34aは湾曲した円筒体で構成されており、そのシュート本体34aの上端部に四角枠状の吐出口部34bが取り付けられている。シュート本体34aは、オーガケース32から突出した基部32dの上部に、軸周り方向に回転可能で、かつ着脱可能な状態で連結されている。
【0039】
また、吐出口部34bは、シュート本体34aにおける湾曲が突出した側面の上端部に設けられた支軸34cを中心として上下方向に回転可能な状態でシュート本体34aに連結されている。そして、シュート本体34aの湾曲が突出した側面における上下方向の略中央には、支軸37aを中心として上下方向に回転可能になった棒状のL形レバー37が取り付けられ、L形レバー37の支軸37a側部分には、支軸37bを中心として回転可能になった棒状の連結レバー38が連結されている。
【0040】
そして、吐出口部34bの上面における支軸34cの近傍に逆U字状の係合片38aが外部に向って設けられており、この係合片38aの上部に、連結レバー38の上端部が支軸38bを介して回転可能な状態で連結されている。このため、L形レバー37を左右に回転操作することにより吐出口部34bの開口の向きを左右方向に変えることができ、L形レバー37を上下に移動させることにより吐出口部34bの開口の向きを所定の角度で上下方向に変えることができる。
【0041】
支持部40は、橇41と、一対の移動用車輪42a,42bとを備えている。橇41は、図7に示したように、平面視が略四角形で、側面視が弓形に湾曲した板体で構成されており、平面状に形成された中央部分の平面部41aと平面部41aの前部と後部にそれぞれ形成された傾斜面部41b,41cとで構成されている。傾斜面部41bは、平面部41aの前端から所定の角度で屈曲して斜め前方に延びており、傾斜面部41cは、平面部41aの後部側から緩やかに湾曲して斜め後方に延びている。
【0042】
そして、橇41の左右方向の両側部分における側縁部から所定間隔を保った部分には上方に突出する幅の広い突条が前後方向に形成されており、その下面に凹部からなるガイド溝41d,41eが形成されている。また、橇41の前縁部におけるガイド溝41d,41e間に対応する部分には幅広の切欠き部41fが形成されている。さらに、橇41の下面における左右方向の両縁部に沿って棒体からなるガイド突条43a,43bが取り付けられている。
【0043】
そして、橇41の上面における前後方向の中央部の両側に、それぞれパイプ状の揺動軸44aを備えた取付片45aと、パイプ状の揺動軸44bを備えた取付片45bとが固定されている。取付片45a,45bは、それぞれL形に屈曲した板で構成されており、垂直片を橇41の外部側に位置させた状態で水平片を橇41の上面に固定することにより取り付けられている。そして、取付片45aの垂直片の中央を軸方向を左右に向けた揺動軸44aが貫通して固定され、取付片45bの垂直片の中央を軸方向を左右に向けた揺動軸44bが貫通して固定されている。
【0044】
また、除雪機本体10の支持フレーム10b,10cの中央部分からそれぞれ支持穴を備えた支持片46a,46bが下方に延びており、両支持片46a,46bの支持穴に支持軸46が掛け渡されている。そして、橇41は揺動軸44a,44b内に支持軸46挿通させることにより外郭部10aに揺動可能な状態で支持されている。また、移動用車輪42a,42bは、図8および図9に示したように、それぞれリング状の車輪本体と、中央に軸受け穴が形成された軸受け部と、軸受け部から車輪本体に向かって放射状に延びる4本のスポークとで構成されており、軸受け穴内に支持軸46挿通させた状態で橇41の両側に配置されている。
【0045】
また、支持片46aの内面には、支持軸46の近傍に向って斜め下方に延びるレバー取付片46cが取り付けられており、このレバー取付片46cに、ロック機構47が設けられている。このロック機構47は、軸方向を前後に向けてレバー取付片46cに取り付けられた軸部47aと、軸部47aの先端部に設けられた係止片47bと、係止片47bを移動用車輪42a側に付勢するばね部材47cと、ブレーキレバー47dとを備えている。係止片47bは、軸部47aの外周に回転可能に組み付けられた管状部と、管状部から下方に延びるL形の板状部とで構成されており、板状部の垂直片が垂直方向を向いたときに板状部の水平片が、移動用車輪42aのスポーク間に入って移動用車輪42aの回転を制止する。
【0046】
ばね部材47cは、軸部47aの外周面に巻き付けられた略管状の本体と、本体の両端から延びる一対の係合部とで構成されており、一方の係合部は直線状に形成され、他方の係合部はL形の線状に形成されている。そして、一方の係合部の端部はレバー取付片46cに設けられた孔46dに係合し、他方の係合部の先端側部分は係止片47bの垂直片に係合して、係止片47bを移動用車輪42a側に付勢している。また、ブレーキレバー47dは、両側部分に軸穴が形成された略長円状の板体で構成されている。
【0047】
そして、ブレーキレバー47dは、一方の軸穴内に係止片47bの管状部を固定し、他方の軸穴に操作部50側から延びてくるホイールブレーキワイヤ48の先端部に設けられた連結軸48aを回転可能な状態で挿通させている。このため、ブレーキレバー47dに対して外力が掛からない状態では、図8に示したように、係止片47bは、ばね部材47cの弾性力によって移動用車輪42a側に付勢されて移動用車輪42aの回転を制止する。また、ばね部材47cの弾性力に抗してブレーキレバー47dの下端部を移動用車輪42aから遠ざけるように外力を掛けると、図9に示したように、係止片47bは移動用車輪42aから離れて、移動用車輪42aは回転可能な状態になる。
【0048】
操作部50は、支持フレーム10b,10cの両上端部に接続されたハンドル51、操作レバー52および後述する各種の連動機構等を備えている。ハンドル51は、平面視が略コ字状で側面視がL形に形成されたパイプで構成されており、前部側部分が支持フレーム10b,10cの両上端部から後部斜め上方に向って平行して延びる側部51a,51bで構成され、後部側部分が側部51a,51bの後端部から屈曲して上方に延びる略コ字状の把持部51cで構成されている。また、このハンドル51は、一対の接続機構53(一方しか図示せず)を介して回転可能な状態で支持フレーム10b,10cに接続されている。
【0049】
接続機構53は、支持フレーム10b,10cの上端部に形成された側面の幅が広い支持平面部53aと、側部51a,51bの前端部を押し潰して側面の幅を広くした被支持平面部53bとを接続する機構である。そして、支持平面部53aにおける支持フレーム10b,10cとの境界部分に軸穴が形成され、支持平面部53aの後部側部分にはその軸穴を中心とした円弧状のガイド孔53cが形成されている。また、被支持平面部53bの先端部と後端部とにそれぞれ軸穴が形成されており、被支持平面部53bの先端部の軸穴と支持平面部53aの軸穴とに軸部材53dを挿通させることにより、ハンドル51は上下方向に回転可能な状態で支持フレーム10b,10cに接続されている。
【0050】
そして、被支持平面部53bの後端部の軸穴と支持平面部53aのガイド孔53cとにボルトとナットからなる締付部材53eが取り付けられている。この締付部材53eを緩めることによって、図10に示したように、ハンドル51を軸部材53dを中心として上下に回転することができ、締付部材53eを締めることによってハンドル51をその位置に固定することができる。また、除雪機Aを収容庫等に収納する際には、被支持平面部53bの後端部の軸穴を締付部材53eから外すことによって、図11に示したように、ハンドル51を軸部材53dを中心として前方に回転させて、除雪機本体10の上部側に折り畳むことができる。また、その際、シュート34を基部32dから取り外して倒すことにより、除雪機Aをさらにコンパクトに折り畳むことができる。
【0051】
操作レバー52は、ハンドル51の後部側部分と略同形でハンドル51の後部側部分よりもやや小さくて細い棒体で構成されており、両側の側部52a,52bと把持部52cとで構成されている。この操作レバー52は、下方への押圧操作によりハンドル51の後部側部分に重なるようにして、一対の接続部材54,55を介してハンドル51に取り付けられている。接続部材54は、図2ないし図4に示したように、側部51aの中央部分に固定された固定片54aと、側部51aにおける後部側に固定片54aと間隔を保って取り付けられた回動片54bと、固定片54aと回動片54bとの間に掛け渡されたコイルばね54cとで構成されている。
【0052】
固定片54aは、オーガブレーキワイヤ27を挿通させるための切欠孔を備えた四角形の板で構成されている。そして、固定片54aは、側部51aの上部から内部側に突出するようにして側部51aの上部に固定されており、切欠孔が形成された部分は側部51aの内部側に突出している。また、回動片54bは、3個の穴部(図示せず)が間隔を保って形成された略L形の板部材で構成されており、一方の穴部に支軸を挿通させて側部51aの内側部に上下方向に回転可能な状態で取り付けられている。そして、中央の穴部にオーガブレーキワイヤ27のワイヤ部の端部を係止させている。また、コイルばね54cは両端部を回動片54bの他方の穴部と固定片54aとに係合させた状態で取り付けられている。そして、操作レバー52における側部52aの端部は、回動片54bの後面に固定されている。
【0053】
また、接続部材55は、側部51bの中央部分に固定された固定片55aと、側部51bにおける後部側に固定片55aと間隔を保って取り付けられた一対の回動片55b,55cと、固定片55aと回動片55cとの間に掛け渡されたコイルばね55dとで構成されている。固定片55aは、スロットルワイヤ56を挿通させるための切欠孔と、ホイールブレーキワイヤ48を挿通させるための切欠孔とを備えた幅広の略四角形の板で構成されている。そして、固定片55aは、側部51bの上部から両側に突出するようにして側部51bの上部に固定されており、両切欠孔が形成された部分は側部51bの両側にそれぞれ突出している。
【0054】
また、回動片55b,55cは、側部51bを挟んで側部51bの内部側と外部側とにそれぞれ配置された略L形の板部材からなっており、側部51bの外側に配置された回動片55cには3個の穴部56a等が間隔を保って形成され、側部51bの内側に配置された回動片55bには2個の穴部が間隔を保って形成されている。この一対の回動片55b,55cは、それぞれ一方の穴部に支軸56bを挿通させて側部51bの両側に上下方向に回転可能な状態で取り付けられている。そして、回動片55bのもう一方の穴部にスロットルワイヤ56のワイヤ部の端部を係止させている。
【0055】
また、回動片55cの中央の穴部にはホイールブレーキワイヤ48のワイヤ部の端部を係止させている。そして、コイルばね55dは、両端部を、回動片55cの他方の穴部と固定片55aとに係合させた状態で取り付けられている。また、操作レバー52における側部52bの端部は、回動片55bの後面に固定されている。そして、回動片55cの後面には、本発明の操作片としてのL形のパーキングレバー57が設けられており、このパーキングレバー57の後部は側部52bの下部に係合している。
【0056】
このため、操作レバー52はコイルばね54c弾性力によって上方に付勢されるとともに、コイルばね55dの弾性力によって上方に付勢されるパーキングレバー57を介してコイルばね55dによって上方に付勢されて、ハンドル51から離れる。また、操作レバー52の把持部52cをハンドル51の把持部51c側に押し付けると、パーキングレバー57も操作レバー52とともに把持部51c側に移動して、スロットルワイヤ56、オーガブレーキワイヤ27およびホイールブレーキワイヤ48がそれぞれ後方に引っ張られる。スロットルワイヤ56、オーガブレーキワイヤ27およびホイールブレーキワイヤ48が後方に引っ張られることによって、エンジン11は回転数を増加させ、ブレーキパッド26aはクラッチアウター23の外周面から離れて、クラッチアウター23を回転可能な状態にする。
【0057】
また、係止片47bは移動用車輪42aから離れて移動用車輪42aを回転可能な状態にする。また、パーキングレバー57は、操作レバー52とは別に、単独で操作することにより移動用車輪42aを回転可能な状態にすることもできる。このため、エンジン11を駆動させない状態で、パーキングレバー57だけを把持部51c側に押し付けることにより除雪機Aを移動させることができる。また、エンジン11を駆動させた状態で、パーキングレバー57だけを把持部51c側に押し付けることによりエンジン11の駆動を停止させることなくアイドリング状態にして除雪機Aを移動させることができる。
【0058】
なお、コイルばね54c,55dで本発明の操作子付勢手段が構成される。また、オーガブレーキワイヤ27を接続部材54を介して操作レバー52に接続することによって、本発明の連動機構が構成され、ホイールブレーキワイヤ48を接続部材55を介して操作レバー52に接続することによって、本発明のロック解除機構が構成される。さらに、スロットルワイヤ56を接続部材55を介して操作レバー52に接続することによって、エンジン11の駆動力をオーガ33に伝達したり、その駆動力の伝達を遮断したりするための伝達機構が構成される。また、外郭部10aの後面には、除雪機Aを始動可能な状態と始動不可の状態とに切り換えるための始動スイッチSWが設けられている。
【0059】
この構成において、除雪機Aを作動させる際には、まず、図12に示したように、ハンドル51の把持部51cを持ったのちに、操作レバー52の把持部52cをハンドル51の把持部51c側に押さえ付けて移動用車輪42aを回転可能な状態にする。ついで、ハンドル51を押しながら左右に操作して移動用車輪42a,42bを路面上で回転させることにより除雪機Aを雪面まで移動させる。そして、始動スイッチSWをオン側に操作したのちに、リコイルハンドル15を引っ張ってエンジン11を始動させるとともに、シュート34の吐出口部34bを所定の方向、例えば除雪機Aの側方に向けたのちに、操作レバー52の把持部52cを再度ハンドル51の把持部51c側に押さえていく。
【0060】
これによって、再度移動用車輪42aは回転可能な状態になるとともに、ブレーキパッド26aがクラッチアウター23の外周面から離れて、クラッチアウター23は回転可能な状態になる。また、エンジン11の回転数は徐々に増加していく。そして、エンジン11の回転数が所定値に達すると、自動遠心クラッチ20が接続されてインペラ31とオーガ33とが回転を始める。このオーガ33の回転によって雪面の雪はオーガケース32内に掻き込まれ、オーガケース32内に掻き込まれた雪はインペラ31の回転によってシュート34の上部側に吹き上げられる。シュート34の上部側に吹き上げられた雪は、吐出口部34bの開口から除雪機Aの側方に放出される。
【0061】
そして、操作レバー52の操作量を雪面の状態に応じて変更しながら、除雪機Aを雪面上で移動させて除雪作業を順次行う。この場合、橇41が雪面に接して滑ることにより、除雪機Aを容易に移動させることができ、橇41の下面に設けられたガイド溝41d,41eおよびガイド突条43a,43bのガイド作用によって除雪機Aは横滑りすることなく適正な状態で前進する。また、雪面が水平面から傾斜面に変わる場合には、橇41の前部と後部にそれぞれ傾斜面部41b,41cが形成されているため、図13に示したように、除雪機Aをスムーズに前進させることができる。特に、傾斜面部41cは滑らかに湾曲しているため、雪面の角部に入り込むことがなくスムーズに角部を通過できる。
【0062】
そして、除雪作業を停止する場合には、操作レバー52から手を離して操作レバー52の押圧操作を解除する。これによって、エンジン11の回転速度が減少して自動遠心クラッチ20の接続が切断され、エンジン11からオーガ33への駆動力の伝達が遮断される。それと同時に、ブレーキパッド26aがクラッチアウター23の外周面に当接してクラッチアウター23の回転を制止する。これによって、オーガ33は慣性によって回転を継続することを制止される。また、ロック機構47の係止片47bは移動用車輪42aのスポーク間に係合して移動用車輪42aを回転不能な状態にする。そして、エンジン11の駆動を停止させるときには、始動スイッチSWをオフ側に操作する。
【0063】
このように、本実施形態に係る除雪機Aでは、操作レバー52を押圧操作することによって、ブレーキパッド26aがクラッチアウター23の外周面から離れてクラッチアウター23が回転可能な状態になるとともに、ロック機構47によって移動用車輪42aが回転を制止された状態が解除される。そして、エンジン11は操作レバー52の操作量に応じて回転数を増減する。また、操作レバー52の押圧操作を解除することによって、エンジン11の回転数が減少して自動遠心クラッチ20が切断され、オーガ33へのエンジン11の駆動力の伝達が遮断されると、ブレーキパッド26aがクラッチアウター23の外周面に当接してクラッチアウター23の回転を制止する。
【0064】
このため、オーガ33が無駄に回転を継続することを回避できる。また、ロック機構47によって移動用車輪42aは回転を制止された状態になる。このように、操作レバー52の押圧操作をすることにより、オーガ33への駆動力の伝達開始と、ロック機構47による移動用車輪42aのロックの解除との二つの操作が同時にでき、操作レバー52の押圧操作を解除することにより、オーガ33への駆動力の伝達の遮断と、クラッチアウター23の回転の制止との二つの操作を同時にすることができるため操作性が向上する。
【0065】
さらに、エンジン11の駆動力を自動遠心クラッチ20を介してオーガ33に伝達することで、エンジン11とオーガ33との配置高さを略同じにすることができる。このため、エンジン11とオーガ33とをともに低位置に配置できるようになり、除雪機Aの低重心化が図れる。また、操作レバー52をコイルばね54c,55cによって、エンジン11の駆動力を減少させる方向に付勢しているため、操作レバー52から手を放すだけでエンジン11の減速ができるようになり操作レバー52の操作性が向上する。さらに、エンジン11のクランク軸11aとインペラ軸25とが前後方向で平行に配置されているためコンパクトな配置が可能になる。
【0066】
(第2実施形態)
また、図14および図15は、本発明の第2実施形態を示しており、この実施形態では、前述した除雪機Aが備えるロック機構47に加えて、除雪機を制動するための制動機構を備えている。この制動機構は、図8および図9に示したロック機構47のブレーキレバー47dに代えて本発明の突子としての制動レバー58を用いた構成になっている。すなわち、この制動レバー58は、図8および図9に示したブレーキレバー47dと、そのブレーキレバー47dの上端部から略水平方向に延びる水平片58aと、水平片58aの先端部から下方に延びる垂直片58bとを一体にした形状に形成されている。
【0067】
また、橇59における垂直片58bに対応する部分には穴部が形成されており、垂直片58bが垂直状態になったときに、垂直片58bの下端部は、図14に示したように橇41の穴部を貫通して下方に突出する。そして、制動レバー58がL形部分の基端部が支持された軸部58cを中心として、図14における時計周り方向に回転すると、垂直片58bの下端部は、図15に示したように橇41の穴部の上方に位置するようになる。この制動機構を備えた除雪機のそれ以外の部分の構成については、前述した除雪機Aと同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
【0068】
このように構成したため、制動レバー58に対して外力が掛からない状態では、図14に示したように、制動レバー58の垂直片58bは、ばね部材47cの弾性力によって雪面側に付勢されて雪面に当接することによって除雪機を制動する。また、操作レバー52を押圧操作することによって、ホイールブレーキワイヤ48を介して制動レバー58の移動用車輪42a側部分の下端部を移動用車輪42aから遠ざけると、図15に示したように、制動レバー58の垂直片58bは雪面から離れて、除雪機を制動した状態が解除される。その際、ロック機構47の係止片47bも制動レバー58と連動して移動用車輪42aの回転を制止したり、その制止を解除して移動用車輪42aを回転可能な状態にしたりする。
【0069】
これによると、操作レバー52を操作してオーガ33へのエンジン11の駆動力の伝達を遮断すると、制動レバー58の垂直片58bが雪面に突き刺されて除雪機が制動されるとともに、ロック機構47の作用によって移動用車輪42aの回転が制止される。このため、オーガ33へのエンジン11の駆動力の伝達の遮断、除雪機の制動および移動用車輪42aの回転の制止を同時に行うことができ操作性が向上する。また、制動機構とロック機構47とを併用することで駐車時の制動力が一層向上する。さらに、制動機構およびロック機構47と、操作レバー52とをそれぞれ連動させる連動機構を共通化しているため連動機構が単純になる。
【0070】
(第3実施形態)
また、図16および図17は、本発明の第3実施形態を示しており、図16は同実施形態で用いられる機械式の多板クラッチ60、図17は操作部70を示している。多板クラッチ60は、複数のインナディスクを備えた内部回転体61と、複数のアウタディスクを備えた外部回転体62とを備えており、インナディスクとアウタディスクとを交互に位置させて内部回転体61の外部側に外部回転体62を配置して構成されている。また、内部回転体61は、外部回転体62に対して軸方向に摺動可能になっており、内部回転体61が前方に移動してインナディスクとアウタディスクとが圧着すると多板クラッチ60は接続され、内部回転体61が後方に移動してインナディスクとアウタディスクとが分離すると多板クラッチ60は切断される。
【0071】
また、内部回転体61の後面には押圧板63が取り付けられており、押圧板63の後面には、内部回転対61を前方に押圧したり、その押圧を解除したりすることにより、多板クラッチ60を接続したり切断したりする押圧レバー64が設置されている。この押圧レバー64は、多板クラッチ60の後方右側で左右方向に延びるレバー本体64aと、レバー本体64aの左端部から屈曲して斜め前方に延びる押圧片64bとで構成されている。そして、押圧レバー64は、レバー本体64aと押圧片64bとの境界部を回転支持軸65によって回転可能に支持されており、図16の状態で反時計回りに回転することにより、押圧片64bを押圧板63に押さえ付けることができる。
【0072】
また、押圧レバー64の右端部には、操作部70側から延びてくるクラッチワイヤ66の端部が連結され、押圧レバー64の右端部側部分におけるクラッチワイヤ66との連結部の近傍にばね部材67の一端が連結されている。このばね部材67の他端は、除雪機本体の所定部分に固定されており、ばね部材67は、押圧レバー64による押圧板63の押圧を解除させる方向に押圧レバー64を付勢する。このため、クラッチワイヤ66が操作されないときには、ばね部材67の弾性力によって、多板クラッチ60は切断された状態に維持される。
【0073】
操作部70は、図17に示したように構成されており、操作レバー72は、一対の接続部材74,75を介してハンドル71に取り付けられている。接続部材74は、側部71aの中央部分に固定された固定片74aと、側部71aにおける後部側に固定片74aと間隔を保って取り付けられた一対の回動片74b,74cと、固定片74aと回動片74bとの間に掛け渡されたコイルばね74dと、固定片74aと回動片74cとの間に掛け渡されたコイルばね74eとで構成されている。固定片74aは、スロットルワイヤ76を挿通させるための切欠孔と、オーガブレーキワイヤ77を挿通させるための切欠孔とを備えた幅広の略四角形の板で構成されている。
【0074】
そして、固定片74aは、側部71aの上部から両側に突出するようにして側部71aの上部に固定されており、両切欠孔が形成された部分は側部71aの両側にそれぞれ突出している。また、回動片74b,74cは、側部71aを挟んで側部71aの外部側と内部側とにそれぞれ配置された略L形の板部材からなっており、それぞれ3個の穴部が間隔を保って形成されている。この一対の回動片74b,74cは、それぞれ一方の穴部に支軸を挿通させて側部71aの両側に上下方向に回転可能な状態で取り付けられている。そして、回動片74bの中央の穴部にはスロットルワイヤ76のワイヤ部の端部を係止させ、回動片74cの中央の穴部にはオーガブレーキワイヤ77のワイヤ部の端部を係止させている。
【0075】
また、コイルばね74dは、両端部を回動片74bの他方の穴部と固定片74aとに係合させた状態で取り付けられ、コイルばね74eは、両端部を回動片74cの他方の穴部と固定片74aとに係合させた状態で取り付けられている。また、操作レバー72における側部72aの端部は、回動片74cの後面に固定されている。そして、回動片74bの後面には、L形のスロットルレバー73が設けられており、このスロットルレバー73の後部は側部72bの下部に係合している。
【0076】
接続部材75は、前述した除雪機Aの接続部材55と同一構造になっており、ハンドル71の側部71bの内部側に設置された回動片75bにクラッチワイヤ66を連結し、ハンドル71の側部71bの外部側に設置された回動片75cにホイールブレーキワイヤ78を連結している。この多板クラッチ60および操作部70を備えた除雪機のそれ以外の部分の構成は前述した除雪機Aと同一である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
【0077】
これによると、操作レバー72をハンドル71側に押し付けると、スロットルワイヤ76、オーガブレーキワイヤ77、クラッチワイヤ66およびホイールブレーキワイヤ78がそれぞれ後方に引っ張られる。スロットルワイヤ76、オーガブレーキワイヤ77、クラッチワイヤ66およびホイールブレーキワイヤ78がそれぞれ後方に引っ張られることによって、エンジン11は回転数を増加していき、ブレーキパッド26aは多板クラッチ60の外部回転体62の外周面から離れて外部回転体62を回転可能な状態にする。
【0078】
また、多板クラッチ60は接続状態になり、係止片47bは移動用車輪42aから離れて移動用車輪42aを回転可能な状態にする。さらに、この除雪機では、パーキングレバー57と別に、操作レバー72から独立して操作することのできるスロットルレバー73を設けているため、操作レバー72を操作することなく、スロットルレバー73を操作してエンジン11の回転数を変化させることができる。この除雪機のそれ以外の作用効果は、前述した除雪機Aと同様である。
【0079】
(第4実施形態)
また、図18は、本発明の第4実施形態に係る除雪機が備える操作部70aを示している。この操作部70aには、オーガブレーキワイヤは設けられてなく、固定片77aと回動片77bとの間にはコイルばね77cだけが掛け渡されている。また、固定片77aは、側部77dの上面から外部側に突出している。この操作部70aにおけるそれ以外の部分の構成については、前述した第3実施形態の操作部70と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。また、図示していないが、この操作部70aを備えた除雪機では、エンジン11の駆動力をオーガ33に伝達したりその駆動力の伝達を遮断したりするクラッチとしてベルトクラッチが用いられている。
【0080】
このベルトクラッチは、プーリと、そのプーリに掛け渡されたベルトとを備えており、ベルトが緊張してプーリに圧接するとエンジン11の駆動力がオーガ33側に伝達され、ベルトが緩むと空転して駆動力の伝達が遮断される。また、ベルトが緩んでクラッチが切断された状態になると、ベルトに回転制止用の鉄板が当接する機構も備えており、これによって、オーガ33側の回転体の回転は制止される。この操作部70aおよびベルトクラッチを備えた除雪機のそれ以外の部分の構成については、前述した第3実施形態に係る除雪機と同一であり、この除雪機によっても前述した第3実施形態に係る除雪機と同様の作用効果を得ることができる。
【0081】
(第5実施形態)
また、図19は、本発明の第5実施形態に係る除雪機が備える操作部50aを示している。この操作部50aには、スロットルワイヤ56c、ホイールブレーキワイヤ48bおよびクラッチスイッチ79が取り付けられており、この操作部50aにおけるスロットルワイヤ56c、ホイールブレーキワイヤ48bおよびクラッチスイッチ79を除いた部分の構成は、前述した除雪機Aが備える操作部50を構成する各部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
【0082】
この操作部50aでは、スロットルワイヤ56cは、接続部材54に連結され、ホイールブレーキワイヤ48bは、接続部材54における固定片55aを介して回動片55cに連結されている。そして、回動片55bには、固定片55aを介してクラッチスイッチ79から延びる操作線79aの端部が連結されている。このクラッチスイッチ79は操作レバー52の操作により操作線79aが後方に引っ張られるとオン状態になり、操作レバー52の操作を解除することにより操作線79aが本の位置に戻るとオフ状態になる。また、図示していないが、この操作部50aを備えた除雪機では、エンジン11の駆動力をオーガ33に伝達したりその駆動力の伝達を遮断したりするクラッチとして電磁クラッチが用いられている。
【0083】
この電磁クラッチは、回転する鉄板の一方に電磁石を付け、この電磁石に除雪機Aに搭載されたバッテリ(図示せず)から電流を流すともう一方の円板が吸い寄せられて一緒に回りだす原理を使って電流のオンオフでクラッチの機能をもたせたものである。また、この電磁クラッチは、通電を停止すると同時に、円板の回転が制止されるブレーキ機構を備えている。すなわち、この電磁クラッチは、クラッチスイッチ79をオン側に操作することにより通電されて接続され、クラッチスイッチ79をオフ側に操作することにより通電が停止されて切断される。このため、クラッチスイッチ79をオフ側に操作すると、電磁クラッチは切断され、同時にオーガ33側の回転体の回転は制止される。この操作部50aおよび電磁クラッチを備えた除雪機のそれ以外の部分の構成については、前述した除雪機Aが備える各部分と同一であり、この除雪機によっても除雪機Aと同様の作用効果を得ることができる。
【0084】
また、図20および図21には、変形例による橇81を示している。この橇81では、パイプ状の揺動軸84を備えた取付片85が橇81とは別体で構成され、予め支持軸86に取り付けられている。そして、取付片85の水平片の上面に前後方向に間隔を保って一対のフック85a(1個しか図示せず)が設けられ、橇81の上面における前後方向の中央部の両側(一方しか図示せず)に、それぞれフック85aに係合可能な一対の回転式の係合部82を備えた係合部材83が取り付けられている。係合部82はそれぞれ橇81の上面に回転可能に取り付けられたレバー部82aと、レバー部82aの略中央両側に回転可能に連結されフック85aに係合可能なコ字状の係合片82bとで構成されている。
【0085】
そして、図19(a)に示したように、橇81を支持軸86の下方に位置させた状態から、係合片82bの先端部を上方に向けた状態で橇81を持ち上げることにより、図19(b)に示したように、係合片82bをフック85aの上方に位置させることができる。そして、係合片82bをフック85aに係合させたのちに、レバー部82aの先端部を橇81の上面側に押えて回転させることにより橇81を取付片85を介して支持軸86に取り付けることができる。また、橇81を除雪機から外す場合には、前述した取り付けの際の操作を逆に行う。これによると、橇81の着脱が容易になる。また、この橇81のそれ以外の部分の構成は、前述した橇41と同一である。また、本発明に係るエンジン式発電機は、前述した実施形態に限定するものでなく、本発明の技術的範囲内で適宜変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の第1実施形態に係る除雪機を示した側面図である。
【図2】除雪機を示した平面図である。
【図3】除雪機を示した正面図である。
【図4】除雪機本体の内部を示した平面図である。
【図5】自動遠心クラッチの組付け状態を示した断面図である。
【図6】自動遠心クラッチを示した側面図である。
【図7】橇を示しており、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)の7−7断面図である。
【図8】ロック機構がロックされた状態を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図9】除ロック機構のロックが解除された状態を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図10】除雪機のハンドルを調整する状態を示した側面図である。
【図11】除雪機を折り畳んだ状態を示した側面図である。
【図12】作業者が除雪機を操作する状態を示した側面図である。
【図13】除雪機が傾斜面を移動する状態を示した側面図である。
【図14】本発明の第2実施形態で用いる制動機構とロック機構とがロックされた状態を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】本発明の第2実施形態で用いる制動機構とロック機構とがロックが解除された状態を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図16】本発明の第3実施形態で用いる多板クラッチの組付け状態を示した断面図である。
【図17】本発明の第3実施形態で用いる操作部を示した平面図である。
【図18】本発明の第4実施形態で用いる操作部を示した平面図である。
【図19】本発明の第5実施形態で用いる操作部を示した平面図である。
【図20】変形例に係る橇を示した一部切欠き平面図である。
【図21】変形例に係る橇を取り付ける状態を示した正面図であり、(a)は橇を支持軸の下方に設置した状態、(b)は橇を持ち上げた状態、(c)はフックと係合部を係合させて橇を取り付けた状態を示している。
【符号の説明】
【0087】
11…エンジン、20…自動遠心クラッチ、23…クラッチアウター、26…ブレーキ軸、26a…ブレーキパッド、26b…ブレーキレバー、27,77…オーガブレーキワイヤ、33…オーガ、42a,42b…移動用車輪、47…ロック機構、48,48b,78…ホイールブレーキワイヤ、52,72…操作レバー、56,56c,76…スロットルワイヤ、57…パーキングレバー、58…制動レバー、60…多板クラッチ、62…外部回転体、66…クラッチワイヤ、73…スロットルレバー、79…クラッチスイッチ、A…除雪機。

特許の図
【出願人】 【識別番号】000201766
【氏名又は名称】ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社
【出願日】 平成19年2月14日(2007.2.14)
【代理人】 【識別番号】110000213
【氏名又は名称】特許業務法人プロスペック特許事務所
【公開番号】 特開2008−196241(P2008−196241A)
【公開日】 平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願番号】 特願2007−33914(P2007−33914)