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【発明の名称】 日本酒セット
【発明者】 【氏名】北岡 篤

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
焼いた魚を煮出したエキスと、このエキスを添加する日本酒とからなる日本酒セット。
【請求項2】
焼いた魚の粉末を煮出したエキスと、このエキスを添加する日本酒とからなる日本酒セット。
【請求項3】
前記魚は鮎、岩魚等の川魚であることを特徴とする請求項1又は2記載の日本酒セット。
【請求項4】
前記日本酒は冷や酒であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の日本酒セット。
【請求項5】
焼いた魚を煮出したエキスを充填したエキスパックと、日本酒を入れた容器本体と、この容器本体を閉塞する蓋体と、この蓋体に被せられる上蓋とを具備しており、前記エキスパックは、蓋体と上蓋との間の空間に収納されたことをことを特徴とする日本酒セット。
【請求項6】
前記容器本体は、カップ状であることを特徴とする請求項5記載の日本酒セット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、新たな日本酒の楽しみ方を提供する日本酒セットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、岩魚の骨酒、鮎の骨酒、ふぐのひれ酒等の焼いた魚そのものや、ひれを焼いたものを日本酒の熱燗に浸して、魚のエキスを日本酒中に溶出させて、魚の旨味をも楽しむことが行われている。
【0003】
例えば、ひれ酒を簡便に楽しむことができるものとしては、特開2000−142775(特許文献1)が提案されている。また、川魚の骨酒を簡便に楽しむことができるものとしては、特開平7−327641(特許文献2)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−142775
【特許文献2】特開平7−327641
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この種の日本酒の楽しみ方は、熱燗の持つ熱を利用して魚のエキスを溶出するものであるから、日本酒は熱燗でなければならなかった。
すなわち、冬季には適していたが、夏期には適さないものであり、いわゆる季節商品に止まっていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、夏期でも楽しむことができる魚のエキスを加えた日本酒セットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る日本酒セットは、焼いた魚を煮出したエキスと、このエキスを添加する日本酒とから構成される。
【0008】
また、本発明に係る日本酒セットは、焼いた魚の粉末を煮出したエキスと、このエキスを添加する日本酒とから構成される。
【0009】
前記魚は鮎、岩魚等の川魚であるとよい。
【0010】
前記日本酒は冷や酒である。
【0011】
また、本発明に係る日本酒セットは、焼いた魚を煮出したエキスを充填したエキスパックと、日本酒を入れた容器本体と、この容器本体を閉塞する蓋体と、この蓋体に被せられる上蓋とを備えており、前記エキスパックは、蓋体と上蓋との間の空間に収納されるようにすることも可能である。
【0012】
前記容器本体は、カップ状であると便利である。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る日本酒セットは、日本酒を燗酒にすることなく、手軽に骨酒を楽しむことができる。特に、日本酒を燗酒にしないので、いままで骨酒のシーズンオフとされていた夏期にも楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の形態に係る日本酒セットは、焼いた魚を煮出したエキスと、このエキスを添加する日本酒とからなる。
【0015】
まず、魚としては、鮎や岩魚等の川魚が適している。この魚の内臓を取り除いて、塩焼きにする。塩焼きにする際には、木炭等の遠赤外線を多量に発生する熱源を使用することが望ましい。木炭等の遠赤外線を多量に発する熱源を使用すると、じっくりと魚を焼き上げることができるので、香ばしさの点で望ましいからである。なお、遠赤外線をあまり発しないガス火等の熱源を使用すると、魚が一気に焼き上がるので、香ばしさの点でいまひとつ旨味に欠ける。
【0016】
焼き上げた魚を一気にミル等を使用して約2mm程度の大きさの粉末にする。
【0017】
この魚を粉末化したものを水で煮出す。この際に使用する水としては、味の点から日本酒の仕込み水を使用するのが好ましい。
なお、煮出してえられたエキスは、魚の粉末が混じらないように遠心分離機にかける。そして、増粘剤としてのデキストリンや調味剤としで還元水飴や酵母エキスを添加して熟成させる。十分に熟成したならば、加熱殺菌する。
この煮出し作業に際しては、魚の粉末をそのまま水に投入してもよいし、不織布等で形成された袋体に入れた状態で投入してもよい。袋体に入れた状態のほうが、後の清掃作業の点では効率的である。
【0018】
また、魚としては、鮎や岩魚等の川魚が適しているが、ふぐ等の海魚を否定するものではなく、各種の魚を使用することができることはいうまでもない。
【0019】
このようにして得られたエキスは、適量がエキスパックに充填される。なお、日本酒が1000ミリリットルの場合には、エキスは11.0ミリリットルが適量である。
また、このエキスの成分は、魚のエキスが重量72%、食塩が重量11%、増粘剤としてのデキストリンが重量10%、還元水飴が重量5%、酵母エキスが2重量%となっている。
【0020】
このようになったエキスを日本酒に添加すると、魚の旨味をもった新たなアルコール飲料となる。ここで、日本酒は従来の骨酒のように熱燗にする必要はまったくなく、冷酒のままでよい。
【0021】
なお、上記説明では焼いた魚を粉末にしたものを煮出してエキスとするとしたが、焼いた魚を粉末にすることなく、すなわち丸のまま煮出してエキスとすることも可能である。
【0022】
単にエキスを充填したエキスパックと日本酒をセットにするのではなく、図1に示すように、いわゆるカップ酒形式で提供することも可能である。
すなわち、焼いた魚を煮出したエキス110を充填したエキスパック100と、日本酒220を入れたカップ状の容器本体200と、この容器本体200を閉塞する蓋体300と、この蓋体300に被せられる上蓋400とを備えており、前記エキスパック100は、蓋体300と上蓋400との間の空間500に収納するのである。
【0023】
例えば、図1(A)に示すタイプのものでは、蓋体300は、容器本体200の上縁部をシールするプラスチックフィルム等からなり、上蓋400は、略皿状のプラスチック製のキャップとなる。すなわち、前記上蓋400は、容器本体200の上縁部に形成されたフランジ部210に嵌まり込むように、下縁部に内向きの凸脈が設けられているのである。
【0024】
また、図1(B)に示すタイプのものでは、蓋体300は、容器本体200の上縁部に嵌まり込む皿状のプラスチック製のキャップであり、上蓋400は、蓋体300をシールするプラスチックフィルム等からなる。
【0025】
図1(A)に示すタイプのものでは、全体としての大きさは容器本体200より大きくなるが、上面部が破れにくいプラスチック製のキャップである蓋体300になっているので、搬送中、保存中に壊れにくいというメリットがある。
【0026】
一方、図1(B)示すタイプのものでは、上面部が比較的破れやすいプラスチックフィルムかからなる上蓋400となっているが、全体としての大きさは容器本体200より大きくならないというメリットがある。
【0027】
しかしながら、図1(B)のタイプのデメリットは、上蓋400により強いプラスチックフィルムを使用することで解消可能であるし、図1(A)のタイプのデメリットは、それほど大きくなるわけでないので、特に問題にはならないと思われる。
【0028】
なお、容器本体100は、図1に示すようなカップ状のものではなく、他の形状であってもよいことはいうまでもない。
【0029】
また、いわゆるカップ酒の形態にこだわるものではなく、通常の一升瓶や五合瓶に日本酒を入れ、エキスパックを添えるようにしてもよい。
【0030】
また、この日本酒セットは、燗酒を前提としていないので、容器本体100は耐熱性を有するガラス等で形成する必要はなく、安価なペットボトル等の合成樹脂製容器であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態に係る日本酒セットの概略的断面図である。
【符号の説明】
【0032】
100 エキスパック
110 エキス
200 容器本体
210 日本酒
300 蓋体
400 上蓋
【出願人】 【識別番号】399090950
【氏名又は名称】株式会社北岡本店
【出願日】 平成19年2月20日(2007.2.20)
【代理人】 【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫

【識別番号】100085936
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 孝治


【公開番号】 特開2008−199951(P2008−199951A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−39085(P2007−39085)