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【発明の名称】 蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法及び蒸留酒をベースとしたリキュール
【発明者】 【氏名】北岡 篤

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸留酒のアルコール度を7〜15%にし、かつアルカリ化するためにアルカリ水を添加する工程と、アルカリ水が添加された蒸留酒に天然色素を添加する工程と、天然色素が添加された蒸留酒に炭酸カルシウムを主成分とする固形物を添加する工程とを具備したことを特徴とする蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法。
【請求項2】
前記固形物は、真珠又は貝殻であることを特徴とする請求項1記載の蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法。
【請求項3】
前記天然色素は、アントシアニン系色素であることを特徴とする請求項1又は2記載の蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法。
【請求項4】
前記アントシアニン系色素は、赤キャベツ色素、赤大根色素或いはクチナシ色素であることを特徴とする請求項3記載の蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法。
【請求項5】
前記アントシアニン系色素を添加する際に、果糖、麦芽糖、酵母エキス或いは香料のうち少なくとも1種類を添加することを特徴とする請求項3又は4記載の蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法。
【請求項6】
前記果糖、麦芽糖、酵母エキス或いは香料のうち少なくとも1種類を添加する際に、全体を65〜70℃に加熱することを特徴とする請求項5記載の蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法。
【請求項7】
前記請求項1乃至6の蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法によって製造された蒸留酒をベースとしたリキュール。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、焼酎等の蒸留酒(スピリッツ)をベースとしたリキュールの製造方法と、この製造方法で製造された蒸留酒をベースとしたリキュールに関する。
【背景技術】
【0002】
焼酎やその他の蒸留酒に炭酸カルシウムを主成分とする真珠を入れた酒類が提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平5−192126号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、この酒類は、酒類のなかで真珠が溶けてしまい、真珠のもった華やかさ、美しさ、豪華さといった雰囲気を味わえるものではない。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、炭酸カルシウムを主成分とする固形物、例えば、真珠や貝殻等を入れても、真珠等が溶けることなく固体のまま保存される蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法や、蒸留酒をベースとしたリキュールを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法は、蒸留酒のアルコール度を7〜15%にし、かつアルカリ化するためにアルカリ水を添加する工程と、アルカリ水が添加された蒸留酒に天然色素を添加する工程と、天然色素が添加された蒸留酒に炭酸カルシウムを主成分とする固形物を添加する工程とを有している。
【0006】
本発明に係る蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法において、前記固形物は、真珠又は貝殻である。
【0007】
本発明に係る蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法において、前記天然色素は、アントシアニン系色素である。
【0008】
本発明に係る蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法において、前記アントシアニン系色素は、赤キャベツ色素、赤大根色素或いはクチナシ色素である。
【0009】
本発明に係る蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法において、前記アントシアニン系色素を添加する際に、果糖、麦芽糖、酵母エキス或いは香料のうち少なくとも1種類を添加する。
【0010】
本発明に係る蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法において、前記果糖、麦芽糖、酵母エキス或いは香料のうち少なくとも1種類を添加する際に、全体を65〜70℃に加熱する。
【0011】
本発明に係る蒸留酒をベースとしたリキュールは、前記蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法によって製造されたものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法によると、真珠や貝殻といった炭酸カルシウムを主成分とする固形物を添加しても、その固形物が溶けださず、そのままの形を保持する。
【0013】
また、アントシアニン系色素として、赤キャベツ色素、赤大根色素或いはクチナシ色素を添加すると、特に赤キャベツ色素、赤大根色素の場合は、柑橘類、例えば、レモンやライムの絞り汁といった酸性物を4〜5滴添加すると、赤キャベツ色素や赤大根色素が青色から鮮やかな赤色に変化するので、見た目にも美しく購買意欲をそそるものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の形態に係る蒸留酒をベースとしたリキュールの製造方法は、蒸留酒のアルコール度を7〜15%にし、かつアルカリ化するためにアルカリ水を添加する工程と、アルカリ水が添加された蒸留酒に天然色素を添加する工程と、天然色素が添加された蒸留酒に炭酸カルシウムを主成分とする固形物を添加する工程とを有している。
【0015】
まず、本明細書において、蒸留酒は、米焼酎、芋焼酎、麦焼酎等の焼酎や、いわゆるスピリッツ全体を含んだものである。
【0016】
まず、原酒となる蒸留酒にアルカリ水を割水として添加してアルコール度を7〜15%にする。例えば、アルコール度が34%の蒸留酒を原酒として用いるのであれば、アルカリ水添加後のアルコール度7〜15%とするには、添加するアルカリ水は蒸留酒の約1.26倍〜約3.86倍となる。また、アルカリ水を添加した蒸留酒のphは、7.2〜7.5の弱アルカリの状態にする。
【0017】
また、このアルカリ水のphは、6.5となっている。かかるアルカリ水は、ph調整機を用いて行う。なお、アルカリ水のもととなる水は、清酒の仕込み水を用いることが、味わいの点からも望ましいが、これに限定されるものではない。
【0018】
このようにして、アルカリ水を添加した蒸留酒に対して、天然色素を添加する。この天然色素としては、アントシアニン系色素が望ましく、例えば、赤キャベツ色素や、赤大根色素や、クチナシ色素を用いる。天然色素を用いるのは、近年の自然食品指向、健康指向のためである。また、日本の生活協同組合等においては、人工色素を使用した食品の販売を行わず、天然色素のみを使用した食品だけを販売するとなっている。
【0019】
ここで、赤キャベツ色素や赤大根色素は、アルカリ状態になると、青色となる。従って、アルカリ化された蒸留酒に赤キャベツ色素や赤大根色素を添加すると、蒸留酒は青色を帯びることになる。
【0020】
なお、ここで添加するアントシアニン系色素の量は、蒸留酒のアルコール度が11%の場合、1リットル当たり、0.0015ミリリットルとなる。
【0021】
また、アントシアニン系色素を蒸留酒に添加する際に、果糖、麦芽糖、酵母エキス或いは香料のうち少なくとも1種類を添加することが望ましい。これは、この製造方法で製造されるリキュールの性質から女性向けであることから、女性向けの味付けとするためである。
【0022】
次に、このようにしてアルカリ化され、天然色素が添加された蒸留酒に炭酸カルシウムを主成分とする固形物を添加する。固形物としては、真珠又は貝殻を用いる。この固形物の添加は、瓶等の最終的に商品とある容器に蒸留酒を詰め、しかも蒸留酒を65℃〜70℃に加熱した状態で行う。そして、瓶等の容器を密封する。
【0023】
ここで、蒸留酒を65℃〜70℃に加熱するのは、主として出荷前殺菌という理由からである。
【0024】
蒸留酒はアルカリ化されているので、真珠又は貝殻といった炭酸カルシウムを主成分とする固形物であっても、溶けだして炭酸ガスを発生することがない。
【0025】
また、このリキュールは、鮮やかな青色であるので、海、深海をイメージさせるものであり、その上、中に真珠又は貝殻が入っているので、より強く海、深海をイメージさせるものとなる。
【0026】
このようにして製造されたリキュールに、柑橘類、例えば、レモンやライムの絞り汁といった酸性物を4〜5滴添加すると、赤キャベツ色素や赤大根色素が青色から鮮やかな赤色に変化する。
【0027】
なお、赤キャベツ色素や赤大根色素ではなく、アントシアニン系色素の一種であるクチナシ色素を加えていた場合には、リキュールの色を青色から赤色に変化させるためには、赤キャベツ色素や赤大根色素よりも多くの酸性物が必要となる。
【出願人】 【識別番号】399090950
【氏名又は名称】株式会社北岡本店
【出願日】 平成19年2月5日(2007.2.5)
【代理人】 【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫

【識別番号】100085936
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 孝治


【公開番号】 特開2008−187950(P2008−187950A)
【公開日】 平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願番号】 特願2007−24970(P2007−24970)