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【発明の名称】 ノニ果汁含有アルコール飲料
【発明者】 【氏名】佐々木 和男

【要約】 【課題】新規なノニ果汁含有アルコール飲料を提供すること

【解決手段】ノニ果汁含有アルコール飲料(6)は、アルコール飲料(4)に対して、ノニ果汁(2)を混入したことを特徴とする。ノニ果汁含有アルコール飲料(10)は、アルコール飲料(4)に対して、フレイバー処理されたノニ果汁(8)を混入したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルコール飲料に対して、ノニ果汁を混入したことを特徴とする、ノニ果汁含有アルコール飲料。
【請求項2】
アルコール飲料に対して、フレイバー処理されたノニ果汁を混入したことを特徴とする、ノニ果汁含有アルコール飲料。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のノニ果汁含有アルコール飲料において、
前記アルコール飲料は、醸造酒、蒸留酒及び混成酒から成る群から選択された1つの酒である、ノニ果汁含有アルコール飲料。
【請求項4】
請求項3に記載のノニ果汁含有アルコール飲料において、
前記醸造酒は、清酒又はビールである、ノニ果汁含有アルコール飲料。
【請求項5】
請求項3に記載のノニ果汁含有アルコール飲料において、
前記蒸留酒は、焼酎である、ノニ果汁含有アルコール飲料。
【請求項6】
請求項3に記載のノニ果汁含有アルコール飲料において、
前記混成酒は、梅酒である、ノニ果汁含有アルコール飲料。
【請求項7】
請求項2に記載のノニ果汁含有アルコール飲料において、
前記フレイバー処理されたノニ果汁は、ノニ果汁、グレープ果汁及びブルーベリー果汁の3種類の果汁の組み合わせから生成される、ノニ果汁含有アルコール飲料。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ノニ果汁含有アルコール飲料に関する。
【背景技術】
【0002】
果実酒と呼ばれるアルコール飲料がある。果実を原料として発酵させたアルコール飲料と、蒸留酒に果実を漬けて作った果実混成酒である。
【0003】
代表的は果実酒には、梅酒、イチゴ酒、グミ酒、杏酒、赤しそ酒、ビア酒、ザクロ酒、梨酒、柿酒、カリン酒、ミカン酒、リンゴ酒、キウイ酒、レモン酒、紅茶酒、コーヒー酒、メロン酒、バナナ酒、ショウガ酒、ニンニク酒、ヨモギ酒等が知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、日本ではあまり馴染みのない果実として、「ノニ」がある。ノニは、アジア、オーストラリア、ポリネシアの熱帯・亜熱帯、環太平洋地域沿岸に生息する野生植物で、日本では小笠原諸島と沖縄諸島でしか見られない。
【0005】
余り馴染みがないため、ノニを使用した果実酒に関する先行出願は無い。
【0006】
しかし、ノニには、人体に対して、痛みを和らげる、免疫力を高める、細胞を正常な働きに戻す、元気になる、抗菌効果がある等の特徴があると言われている。
【0007】
そこで、本発明者は、このような人間の健康に対して良い働きが期待できるノニを使用したアルコール飲料の開発を思い立ったのである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、新規なノニ含有アルコール飲料を提供することを目的とする。
【0009】
上記目的に鑑みて、本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料は、アルコール飲料に対して、ノニ果汁を混入したことを特徴とする。
【0010】
更に、本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料は、アルコール飲料に対して、フレイバー処理されたノニ果汁を混入したことを特徴とする。
【0011】
更に、上記本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料では、前記アルコール飲料は、醸造酒、蒸留酒及び混成酒から成る群から選択された1つの酒であってよい。
【0012】
更に、上記本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料では、前記醸造酒は、清酒又はビールであってよい。
【0013】
更に、上記本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料では、前記蒸留酒は、焼酎であってよい。
【0014】
更に、上記本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料では、前記混成酒は、梅酒であってよい。
【0015】
更に、上記本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料では、前記フレイバー処理されたノニ果汁は、ノニ果汁、グレープ果汁及びブルーベリー果汁の3種類の果汁の組み合わせから生成してもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、新規なノニ含有アルコール飲料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中、同じ要素に対しては同じ符号を付して、重複した説明を省略する。
【0018】
[第1実施形態:ノニジュースを含有するアルコール飲料]
本発明者は、ノニジュース2を、各種のアルコール飲料4に混入することにより、ノニジュース含有アルコール飲料6を開発した。
【0019】
(ノニジュース含有アルコール飲料の代表例)
ノニジュース含有アルコール飲料6の代表例は、例えば、清酒にノニジュースを混入したノニジュース含有清酒である。例えば、清酒100ccに対してノニジュースを約5〜40cc混入する。好ましくは、清酒100ccに対してノニジュースを約10cc混入する。これにより、ノニ果汁含有清酒を造ることができる。
【0020】
更に、ノニジュース含有アルコール飲料6の代表例は、例えば、ビールにノニジュースを混入したノニジュース含有ビールである。例えば、ビール100ccに対してノニジュースを3〜30cc混入する。好ましくは、ビール100ccに対してノニジュースを約10cc混入する。これにより、ノニ果汁含有アルコールビールを造ることができる。
【0021】
更に、ノニジュース含有アルコール飲料6の代表例は、例えば、焼酎にノニジュースを混入したノニジュース含有焼酎である。例えば、焼酎100ccに対してノニジュースを約5〜50cc混入する。好ましくは、焼酎100ccに対してノニジュースを約15cc混入する。
【0022】
アルコール飲料に対して、ノニジュースを混入後、攪拌する。その後、殺菌処理を行う。
【0023】
殺菌処理は、加熱殺菌理とフィルタ処理とがある。加熱殺菌処理では、温度約63度Cで時間約20分の処理を行う。フィルタ処理は、ミクロフィルタにて濾過する。主として、清酒,リキュール系は加熱殺菌処理を行い、焼酎系はフィルタ処理を行っている。しかし、これに限定されない。清酒,リキュール系でもフィルタ処理を行ったり、焼酎系でも加熱殺菌処理を行ったりする場合がある。
【0024】
これにより、ノニ果汁含有焼酎を造ることができる。
【0025】
その他、ベースとなるアルコール飲料4は、後で説明するように、醸造酒、蒸留酒及び混成酒の殆どが対象となる。
【0026】
(ノニジュース)
ここで混入されるノニジュース2に関して説明する。
【0027】
ノニは、学術名「モリンダシトリフォリア」といい、主として赤道付近の熱帯地方に群生する植物で、その実はフルーツであり、各種ビタミン、ミネラル等非常に多くの栄養素を持った強力なハーブフルーツである。
【0028】
ノニの育成には、水はけのよい土壌が必要で、特に火山質や珊瑚化石からなる地質か最適とされている。従って、アジア、オーストラリア、ポリネシア、サモア等の熱帯、亜熱帯地方に広く分布している。
【0029】
ノニの果実は、実を付けてから数週間で発酵を始め、その発酵液には各種酵母菌や酵素、アミノ酸、中鎖脂肪酸、ポリフェノール類など人間に有用な成分を多く含んでいる。ノニの実は、未完熟のうちは無味乾燥であるが、完熟、過完熟すると、実の中が半液体状にまで柔らかくなり、チーズの腐ったような悪臭を放つようになる。
【0030】
「ノニジュース」は、これらノニを自然な状態で長期熟成発酵させ果汁とした、ノニ果汁100%ノニジュースである。
【0031】
(アルコール飲料)
このノニジュースを混入するアルコール飲料6の代表例として、清酒、ビール、及び焼酎をあげて説明した。しかし、アルコール飲料4はこれに限定されない。ノニジュースを混入するアルコール飲料4は、殆ど全ての酒が対象となる。
【0032】
具体的には、酒は、大きく分けて、(1)醸造酒、(2)蒸留酒(スピリッツ)、及び(3)混成酒、に分けられる。
【0033】
(1)の醸造酒は、原料をそのまま、若しくは原料を糖化させたものを発酵させた酒である。代表的な醸造酒としては、ビール、日本酒、果実酒(ワインを含む。)、紹興酒、どぶろく、みりん等がある。
【0034】
この醸造酒には、(i)原料中に糖分が含まれており、直接発酵する単発酵酒と、(ii)穀物などデンプン質のものを原料として、糖化の過程がある複発酵酒とがある。更に、(ii)複発酵酒は、(イ)ビールなどの糖化の過程が終わってからアルコール発酵が行われる単行複発酵酒と、(ロ)清酒などの糖化とアルコール発酵が同時に行われる並行複発酵酒とがある。
【0035】
(2)の蒸留酒は、醸造酒を蒸留し、アルコール分を高めた酒である。代表的な蒸留酒としては、ウィスキー、ラム酒、ウオッカ、ジン出来ー等、ブランディー、グラッパ、白酒(中国酒)、焼酎、泡盛等がある。
【0036】
(3)の混成酒は、酒(蒸留酒が主として使われる。)に他の原料の香り・味を付け、糖分や色素を加えて造った酒である。代表的な混成酒としては、チューハイ、梅酒、カンパリ、キュラソーコアントロー等がある。
【0037】
これらの酒の殆ど全てが、ノニジュース2を混入するアルコール飲料4として利用できる。
【0038】
[第2実施形態:フレイバー処理されたノニジュースを含有するアルコール飲料]
第1実施形態のノニジュース含有アルコール飲料では、ノニを自然な状態で長期熟成発酵させ果汁としたノニジュースを使用している。しかし、上述したように、ノニの実は、未完熟のうちは無味乾燥であるが、完熟、過完熟すると、実の中が半液体状にまで柔らかくなり、チーズの腐ったような悪臭を放つようになる。即ち、ノニにはカプロン酸が多く含まれており、ヤギ乳のチーズのような匂いがする。ノニには、ヤギ脂を分解した成分と同じものが含まれているからである。
【0039】
そこで、本発明者は、この匂いを打ち消す味付け作業(フレイバー処理)されたノニジュース8を、各種アルコール飲料6に混入することにより、ノニジュース含有アルコール飲料10を開発した。
【0040】
(フレイバー処理されたノニジュースを含有するアルコール飲料の代表例)
フレイバー処理ノニジュース含有アルコール飲料10の代表例は、第1実施形態のノニジュース含有アルコール飲料と同じである。即ち、代表例として、フレイバー処理ノニジュース含有清酒、フレイバー処理ノニジュース含有ビール、及びフレイバー処理ノニジュース含有焼酎が挙げられる。しかし、ベースとなるアルコール飲料4は、これに限定されない。第1実施形態で説明した、醸造酒、蒸留酒及び混成酒の殆ど全てが対象となる。
【0041】
(フレイバー処理されたノニジュース)
このフレイバー処理は、ノニのヤギ乳のチーズのような匂いを打ち消す処理である。種々の処理が考えられる。例えば、このフレイバー処理の1つとして、ノニを、グレープ及びブルーベリーと、組み合わせる処理がある。即ち、ノニ果汁、グレープ果汁及びブルーベリー果汁の3種類の果汁を組み合わせることで、ノニのヤギ乳のチーズのような匂いを打ち消すことができる。こうして出来た果汁がフレイバー処理されたノニジュース8であり、これをアルコール飲料4に混入する。
【0042】
(アルコール飲料)
フレイバー処理されたノニジュース8を混入するアルコール飲料6の代表例として、清酒ビール、及び焼酎をあげて説明した。しかし、アルコール飲料6はこれに限定されない。ノニジュースを混入するアルコール飲料6は、第1実施形態で説明した殆ど全ての酒が対象となる。
【0043】
[実施形態の利点・効果等]
上述した本実施形態に係るノニ果汁含有アルコール飲料は、次のような利点・効果を有している。
【0044】
(1)ノニを使用したアルコール飲料に関する先行特許出願は、発見できなかった。従って、ノニジュースを含有するアルコール飲料に係る発明は、新規な発明である。
【0045】
(2)ノニジュース含有アルコール飲料のベースとなるアルコール飲料は、殆ど全てのアルコール飲料が対象となる。
【0046】
(3)ノニ果汁100%ジュースのヤギ乳のチーズのような匂いの問題を指摘し、これを解決したフレイバー処理ノニジュース含有アルコール飲料先行特許出願は、発見できなかった。従って、フレイバー処理されたノニジュースを含有するアルコール飲料に係る発明は、新規な発明である。
【0047】
(4)ノニにより、人間の健康対して良い働きが期待できる。即ち、ノニは、痛みを和らげる、免疫力を高める、細胞を正常な働きに戻す、元気になる、抗菌効果がある等の特徴があると言われているからである。
【0048】
以上、本発明に係るノニ果汁含有アルコール飲料の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これら実施形態に限定されない。当業者が、これら実施形態に対して容易になしえる追加・削除・変更・改良は、本発明の範囲内である。本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲の記載によって定められる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は、第1実施形態に係るノニジュースを含有するアルコール飲料の製造方法を説明する図である。
【図2】図2は、第2実施形態に係るフレイバー処理されたノニジュースを含有するアルコール飲料の製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
【0050】
2:ノニジュース、 4:アルコール飲料、 6:ノニジュース含有アルコール飲料、 8:フレーバー処理されたノニジュース含有アルコール飲料、
【出願人】 【識別番号】506257249
【氏名又は名称】合名会社秋田富士酒造店
【出願日】 平成18年10月31日(2006.10.31)
【代理人】 【識別番号】100135965
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 要泰


【公開番号】 特開2008−109892(P2008−109892A)
【公開日】 平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願番号】 特願2006−295235(P2006−295235)