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アルコール類含有燃料油用添加剤、そのアルコール類含有燃料油用添加剤を含む燃料油、及びそのアルコール類含有燃料油用添加剤を含む燃料油の製造方法 - 特開2008−24822 | j-tokkyo
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【発明の名称】 アルコール類含有燃料油用添加剤、そのアルコール類含有燃料油用添加剤を含む燃料油、及びそのアルコール類含有燃料油用添加剤を含む燃料油の製造方法
【発明者】 【氏名】吉 麗潔

【要約】 【課題】アルコール類とガソリン等との親和性を高め、優れたアルコール類含有燃料油の製造を可能にする、アルコール類含有燃料油用添加剤、その燃料油用添加剤を含燃料油、及びそのアルコール類含有燃料油用添加剤を含む燃料油の製造方法を提供する。

【構成】本発明は、低アルコール異性体カップリング剤、カップリング活性剤、強化燃料補助剤、点火促進剤、及び腐蝕抑制剤を含むことを特徴とする、アルコール類含有燃料油用添加剤、該アルコール類含有燃料油用添加剤を含む燃料油、及び該添加剤を加えることを含む燃料油の製造方法である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低アルコール異性体カップリング剤、カップリング活性剤、強化燃料補助剤、点火促進剤、及び腐蝕抑制剤を含むことを特徴とする、アルコール類含有燃料油用添加剤。
【請求項2】
前記低アルコール異性体カップリング剤を60重量%〜90重量%、前記カップリング活性剤を4.9重量%〜20重量%、前記強化燃料補助剤を2.5重量%〜15重量%、前記点火促進剤を2.5重量%〜4.5重量%、及び前記腐蝕抑制剤を0.1重量%〜0.5重量%含む、請求項1記載の燃料油用添加剤。
【請求項3】
前記低アルコール異性体カップリング剤を70重量%〜85重量%、前記カップリング活性剤を8重量%〜15重量%、前記強化燃料補助剤が2.5重量%〜10重量%、前記点火促進剤を2.5重量%〜3.5重量%、及び前記腐蝕抑制剤を0.1重量%〜0.3重量%含む、請求項1記載の燃料油用添加剤。
【請求項4】
前記低アルコール異性体カップリング剤を80重量%、前記カップリング活性剤を14重量%、前記強化燃料補助剤を2.9重量%、前記点火促進剤を2.9重量%、及び前記腐蝕抑制剤を0.2重量%含む、請求項1記載の燃料油用添加剤。
【請求項5】
前記低アルコール異性体カップリング剤が、イソプルピルアルコール、イソプチルアルコール、トリメチルカルビノール、及び3−メチループタノールからなる群から選ばれる、少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか1項記載の燃料油用添加剤。
【請求項6】
前記カップリング活性剤が、メチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)、イソプロパノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、ジメチルイソプロパノールアミン、及びジエチルイソプロパノールアミンからなる群から選ばれる、少なくとも1種である、請求項1〜5のいずれか1項記載の燃料油用添加剤。
【請求項7】
前記強化燃料補助剤が、ジメチルエーテル、メチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)、第3級アミルメチルエーテル(TAME)、エチレングリコールモノメチルエーテル、グリコールメチルエーテル、ジメチルカボネート(DMC)、1,1−ジメチルヒドラジン(UDMH)、及びイソプロパノールエーテルからなる群から選ばれる、少なくとも1種である、請求項1〜6のいずれか1項記載の燃料油用添加剤。
【請求項8】
前記点火促進剤が、硝酸シクロヘキシル、硝酸ヘキシル、エチレングリコール・エーテル硝酸エステル、及びトリエチルレングリコールエーテル硝酸エステルからなる群から選ばれる、少なくとも1種である、請求項1〜7のいずれか1項記載の燃料油用添加剤。
【請求項9】
前記腐蝕抑制剤が、有機リン化合物、アミン類、ナフテン酸性エステル、石油スルホン酸塩、及びEYJ022からなる群から選ばれる、少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項記載の燃料油用添加剤。
【請求項10】
前記アルコール類含有燃料油が、メタノール、エタノール、又はこれらの混合物含有ガソリンである、請求項1〜8のいずれか1項記載の燃料油用添加剤。
【請求項11】
前記請求項1〜11のいずれか1項記載の燃料油用添加剤を1.5重量%〜5.0重量%、メタノール、エタノール又はこれらの混合物を13.5重量%〜45重量%、及び燃料油を50重量%〜85重量%含む、アルコール類含有燃料油。
【請求項12】
前記燃料油がガソリンである、請求項11記載のアルコール類含有燃料油。
【請求項13】
メタノール、エタノール又はこれらの混合物に、請求項1〜10のいずれか1項記載の燃料油用添加剤8重量%〜16重量%を添加し混合するステップと、
ガソリンに、前記ステップで得たアルコール類と燃料油用添加剤との混合物15重量%〜50重量%を混合するステップからなる、アルコール類含有燃料油の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、アルコール類含有燃料油用添加剤に関するものである。さらに詳細に述べると、本発明は、メタノール、及び/又はエタノールなどのアルコール類含有燃料油用添加剤、該アルコール類含有燃料油用添加剤を含む燃料油、及び該アルコール類含有燃料油用添加剤を含む燃料油の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車などの動力付き車両に用いるガソリン燃料は、すべて鉱産物資源石油から精製したもので、迅速な経済発展に伴い車輌台数の急増に伴い、その消費量が著しく増加している。とどまることなく増加するガソリン燃料の消費量に対し地下に埋蔵されている石油資源は限られたものである。
【0003】
一方、石油の中には窒素や硫黄などの有害物質が含まれているため、車輌の排気ガスの中にCO、HC、及びNOxなどの有害物質が含まれている。これらの有害物質は大気環境を汚染し、人類の生存環境をひどく脅かしている。そこで、アルコール類含有加燃料油、特にアルコール類含有ガソリンが注目されるようになった。
【0004】
ガソリンに添加されるアルコール類には、エタノールがあり、エタノールは燃えやすい液体で、基本化学元素が炭素(C)、水素(H)、酸素(O)である。エタノールはガソリンのオクタン価を上げることができ、ガソリン中の酸素の含有量をあげ、ガソリンの燃焼を効率化するとともに、さらに排気ガス中のCO、HC等の含有量を下げ、大気環境への汚染を減少させる。したがって、エタノールとガソリンから作ったエタノール・ガソリン燃料を利用することでガソリン資源を節約でき、かつ排気ガスの汚染を低下させることができる。
【0005】
現在、エタノール10%を含むエタノール・ガソリンE−10はアメリカ、ブラジル、及び中国などで実用化されようとしている。しかしながら、現在の市場価格ではエタノールはガソリンよりも値段が高く、このような経済的な原因がエタノール・ガソリンの普及に対しある程度障害になると考えられている。
【0006】
また、メタノールも燃えやすい液体で、基本化学元素も炭素(C)、水素(H)、酸素(O)である。また、メタノールは燃焼性能がよく、オクタン価が高く、アンチノック性が高いなどの特徴を持ち、燃焼速度が早く、発熱量と熱効率も高く、良好的な無煙燃料として知られている。
【0007】
したがって、メタノールとガソリンとを混合したメタノール・ガソリン燃料を利用することによりガソリン資源の節約と排気ガス汚染を減らす有効な方法である。また、メタノールの原料は非常に豊富で、メタノール生産製造技術も十分成熟しており、貯蔵及び運搬ともに便利である。さらに、メタノールの現市場価格はガソリンの二分の一、例えば、中国においては、ガソリンは4400元/トンに対しメタノールは2200元/トン)であり、メタノール・ガソリン燃料がガソリンの代替品として注目されている。
【0008】
該メタノール・ガソリン燃料は1970年代からが注目され、研究、開発が進められてきた。例えば、アメリカ、イタリアでは1977年からメタノール3%〜5%を含むメタノール・ガソリン燃料を開発し、旧西ドイツでも1979年から、その後、中国、ブラジルなどでもメタノール・ガソリン燃料を研究し始めた。しかしながら、その長期に渡る研究にもかかわらず、多くの技術的問題が未解決であり、その実用には至っていない。現在、アメリカ、ブラジル、中国などでエタノール・ガソリンが実用されているだけである。
【0009】
まず、未解決の問題としてメタノールとガソリンとの互いの融合性がある。メタノールとガソリンとは2種類の性質が違う化合物であり、その密度はそれぞれ0.79kg/L(メタノール)と0.73kg/L(ガソリン)である。また、メタノールは分子中に水酸基を含み、極性の強い化合物で、水に溶けやすいのに対し、ガソリンは炭化水素で、非極性化合物であり、このため、極性化合物とは溶け合うことはできない。また密度が異なるためにメタノールとガソリンと混合すると、両者は自然に分離し、上層がガソリンとなり、下層がアルコール類となる。
【0010】
次に、耐水性の問題がある。メタノールとエタノールとは共に強い極性化合物で、水と任意な割合で混和できる為、メタノール及びエタノールとも吸水性が強い。このためアルコール類ガソリンの製造、運送、使用などの過程中に遊離水を吸収する可能性がある。さらに、メタノール、又はエタノールは製品中に純度不良のため、少量の水分を含む。該水分子の存在はメタノール、又はエタノールとガソリンとが互いに溶け合うのを阻害する。したがって、メタノール・ガソリン(又はエタノール・ガソリン)を実用化するためには、必ず一定の耐水性を付与しなければならない。
【0011】
次に、低温下でエンジン等が起動し難い問題がある。メタノールの気化熱がガソリンより大きく、低温蒸気圧が低い為、低温下ではアルコール類の蒸発性が悪い。その為、エンジンが環境温度のよりも低い温度条件下では、該燃料の蒸発量が可燃最低量に達しにくい。したがって、例えば、環境温度が5℃より低い時、メタノール・ガソリン(又はエタノール・ガソリン)を使うと、車のエンジン等は起動し難い。
【0012】
さらに、該アルコール類燃料には、気体が詰まるという問題がある。メタノール・ガソリン中の若干の炭化水素類が低沸点であるため、メタノール・ガソリンの蒸気圧がガソリンより高くなり、かつ低沸点成分が増えるので、該ガソリンを高温度環境下で使用すると、発生した気体で燃料パイプなどが詰まりやすい。エタノール・ガソリンも類似する問題を有する。
【0013】
最後に、該アルコール類燃料には腐蝕に関する問題がある。メタノールは極性の強い有機溶剤であり、ゴムやプラスチックなどの製品を溶かすことができ、また有色金属に対してもある程度の腐食性を有する。このような腐蝕に関する問題の解決なしでは、メタノール・ガソリンは普及し難いのである。また、程度の差こそあれ、エタノール・ガソリンも腐蝕性の問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、アルコール類とガソリン等との親和性を高め、優れたアルコール類含有燃料油の製造を可能にする、燃料油用添加剤を提供することを目的とする。さらに、本発明は、該燃料油用添加剤を含むアルコール類含有燃料油、及び該アルコール類添含有加燃料油の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記本発明の目的を達成するために、本発明は、低アルコール異性体カップリング剤、カップリング活性剤、強化燃料補助剤、点火促進剤及び腐蝕抑制剤を含む、アルコール類含有燃料油用添加剤を提供する。
さらに本発明は、前記燃料油用添加剤を含む、アルコール類含有燃料油を提供する。
さらに本発明は、メタノール、エタノール又はこれらのアルコール混合物等のアルコール類に、前記燃料油用添加剤を添加し混合するステップと、ガソリンなどの燃料油に、前記ステップで得たアルコール類と燃料油用添加剤との混合物を混合するステップからなる、アルコール類含有燃料油の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のアルコール類含有燃料油用添加剤は、アルコール類、特にメタノールに関する特性、ガソリンと混和し難い問題、耐水性の問題、低温条件下におけるエンジン等の機動困難の問題、燃料気化物の気泡が詰まる問題、及び腐蝕性の問題などを解決することができ、ガソリンの代替燃料としての、アルコール類含有燃料油、特にメタノール・ガソリンの実用化を促進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明者の鋭意な研究結果により、メタノール中の極性基である水酸基(OH)と、ガソリン等の燃料中の非極性基である炭化水素基とも親和性を有する、立体状的分子構造を持つ「仲介物」を見出した。本発明者は、該「仲介物」の連鎖的作用を通じて互いに性質が異なるアルコール類と燃料油とを緊密に混和できるという知見を得た。該「仲介物」は、本発明の添加剤において用いる低アルコール異性体カップリング剤である。
【0018】
したがって、本発明は、低アルコール異性体カップリング剤、カップリング活性剤、強化燃料補助剤、点火促進剤、及び腐蝕抑制剤を含むことを特徴とする、アルコール類含有燃料油用添加を提供する。
本発明では、前記低アルコール異性体カップリング剤を60重量%〜90重量%、前記カップリング活性剤を4.9重量%〜20重量%、前記強化燃料補助剤を2.5重量%〜15重量%、前記点火促進剤を2.5重量%〜4.5重量%、及び前記腐蝕抑制剤を0.1重量%〜0.5重量%含む、アルコール類含有燃料油用添加剤が好ましい。
【0019】
さらに、本発明では、前記低アルコール異性体カップリング剤を70重量%〜85重量%、前記カップリング活性剤を8重量%〜15重量%、前記強化燃料補助剤が2.5重量%〜10重量%、前記点火促進剤が2.5重量%〜3.5重量%、及び前記腐蝕抑制剤を0.1重量%〜0.3重量%含む、アルコール類含有燃料油用添加剤が好ましい。
さらに、本発明では、前記低アルコール異性体カップリング剤を80重量%、前記カップリング活性剤を14重量%、前記強化燃料補助剤を2.9重量%、前記点火促進剤を2.9重量%、及び前記腐蝕抑制剤を0.2重量%含む、アルコール類含有燃料油用添加剤が特に好ましい。
【0020】
本発明で低アルコール異性体カップリング剤は、該添加剤の全体に対し、60重量%〜90重量%とするのが好ましく、さらに70重量%から85重量%とするのが好ましく、特に80重量%とするのが最も好ましい。また、該低アルコール異性体カップリング剤の例を挙げると、イソプルピルアルコール、イソプチルアルコール、トリメチルカルビノール、3−メチル−プタノールがあり、特にトリメチルカルビノール、及び3−メチル−1−プタノールが好ましい。なお、これらを単独で、又は組み合わせて用いることができる。
【0021】
なお、効果が高いカップリング剤を使うだけで、メタノールなどのアルコール類とガソリン等の燃料油とを十分混和することができるが、特にメタノール・ガソリンでは耐水性が弱い為、遊離水の作用でメタノール・ガソリンが分離しやすくなる。そこで、該添加剤中にカップリング活性剤を添加することにより、前記カップリング剤のカップリング活性化を強めることができる。つまり、カップリング活性剤を添加することで、特にメタノール・ガソリンの混和性を高め、耐水性を増すことができる。
【0022】
本発明で用いるカップリング活性剤は、該添加剤の全体に対し、4.9重量%〜20重量%、さらに8重量%〜15重量%とすることが好ましく、特に14重量%とするのが最も好ましい。なお、該カップリング活性剤の例を挙げると、MTBE、イソプロパノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、ジメチルイソプロパノールアミン、及びジエチルイソプロパノールアミンなどがあり、これらを単独で、又は組み合わせて用いることができる。
本発明では、前記カップリング活性剤を添加することにより、メタノール・ガソリンでは、分離し難くなり、その耐水性が0.3%から1.0%まで大きく増加した。なお、エタノール・ガソリンも同様である。
【0023】
また、前記低温におけるエンジン等の起動性の問題を解決するため、本発明では強化燃料補助剤を用いる。該強化燃料補助剤を、該添加剤の全体に対し、2.5重量%〜15重量%、さらに2.5重量%〜10重量%とするのが好ましく、特に2.9重量%とするのが最も好ましい。
なお、該強化燃料補助剤の例を挙げると、ジメチルエーテル、メチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)、第3級アミルメチルエーテル(TAME)、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジメチルカボネート(DMC)、1,1-ジメチルヒドラジン(UDMH)、及びイソプロパノールエーテルがある。
【0024】
本発明では、アルコール類含有燃料油において、高温時の燃料気化物の気泡が詰まる問題を解決するため、点火促進剤を用いる。該点火促進剤を、本発明の添加剤の全体に対し、2.5重量%〜4.5重量%、さらに2.5重量%〜3.5重量%とすることが好ましく、特に2.9重量%とするのが最も好ましい。なお、該点火促進剤の例を挙げると、硝酸シクロヘキシル、硝酸ヘキシル、エチレングリコール・エーテル硝酸エステル、及びトリエチルレングリコールエーテル硝酸エステルがあり、これらを単独で、又は組み合わせて用いることができる。
【0025】
さらに本発明では、アルコール類含有燃料油、特にメタノール・ガソリン及びエタノール・ガソリンの腐蝕の問題を解決するために、本発明の添加剤に腐蝕抑制剤を用いる。該腐蝕抑制剤を、本発明の添加剤の全体に対し、0.1重量%〜0.5重量%、さらに0.1重量%〜0.3重量%とすることが好ましく、特に0.2重量%とするのが最も好ましい。該腐蝕抑制剤の例を挙げると、有機リン化合物、アミン類、ナフテン酸性エステル、石油スルホン酸塩、EYJ022などを挙げることができ、これらを単独で、又は組み合わせて用いることができる。
なお、前記EYJ022は、有機アミン、有機カルボキシル酸、及び窒素複素環式類化合物を含み、中国石油化工科学院で製造されている製品である。
【0026】
前記割合(重量%)で調製した燃料油用添加剤を、8重量%〜16重量%の割合でアルコール類に混合し、燃料油用添加剤入りアルコール類を調製したのちに、続いて燃料油に対し、15重量%〜50重量%の割合になるように混合する。これにより、本発明のアルコール類添加燃料油を製造することができる。
したがって、本発明の燃料油用添加剤とアルコール類と燃料油との間の割合は、燃料油用添加剤が1.5重量%〜5.0重量%、アルコール類が13.5重量%〜45重量%、燃料油が50重量%〜85重量%である。
なお本発明で用いるアルコール類は、特に制限されないがメタノール、又はエタノールが好ましく、また燃料油も特に制限されないが、特にガソリンが好ましい。
【0027】
本発明の燃料油用添加剤を含むアルコール類含有燃料油おいて、燃料添加剤と燃料添加剤含有アルコール(特にメタノール、又はエタノール)とガソリンとの混合比(重量%)は、2〜3:15:82〜83(以下「M15」とする)、2〜3:20:77〜78(以下「M20」とする)、3〜4:25:70〜72(以下「M25」とする)、4〜5:30:65〜66(以下「M30」)とする、4〜5:35:60〜61(以下「M35」とする)、4〜5:40:55〜56(以下「M40」とする)、4〜5:45:50〜51(以下「M45」とする)、4〜5:48:47〜48(以下「M48」とする)であることが好ましい。特に好ましいのは、M35、M40、及びM48である。
【0028】
本発明の燃料油用添加剤を含むアルコール類含有燃料油の製造は、製油工場でも、専門の加工工場、ガソリンスタントなどで行うことができる。本発明の燃料油用添加剤を、前記アルコール類(特にメタノール、又はエタノール)に添加し、変性アルコール類(変性メタノール又は変性燃料エタノール)にする。そして、メタノール・ガソリン(又はエタノール・ガソリン)を製造する為に製油工場、専門の加工工場、又はガソリンスタンドに運送する。
【0029】
本発明の燃料油用添加剤をアルコール類に加える割合は8重量%〜16重量%、好ましくは8重量%〜10重量%である。その調製において、例えば、厳寒期には燃料油用添加剤量を多めにし、温暖期には燃料油用添加剤量を減らすことができる。また、湿度が高い時期は燃料油用添加剤量を多めにし、乾燥期には燃料油用添加剤量を減らすことができる。さらに、メタノールの純度が高くない場合は水分を含む(メタノール、ガソリン、添加剤を含むメタノール・ガソリンの総合水分は1%未満であることが必須)ので、燃料油用添加剤量を多めにし、メタノールの純度が高い場合、水分が微量なので、燃料油用添加剤量を減らすことができる。
【0030】
本発明の燃料油用添加剤は、均一でかつ透明な薄い緑色の液体である。そして、混合、攪拌することにより、常温の下で、特にメタノール及びエタノールと自動車用ガソリンとを非常によく混和させる事ができる。これのより、特に、ガソリンエンジン車に適した、アルコール類含有燃料油を提供できる。この燃料は一般のガソリン燃料と同じ性能を有し、各種ガソリンエンジン車に直接使うことができ、普通車用ガソリンと任意の割合で混合して使用する事もできる。なお、本発明の燃料を使用する際、車輌のエンジンや他の動力部の部品を改修する必要はない。
【0031】
次に実施例に基づき、本発明の燃料油用添加剤、該燃料油用添加剤を含むアルコール類含有燃料油、及び該アルコール類添加燃料油の製造方法を説明するものであるが、本発明の技術範囲はこの記載内容に限定されるものではない。
【実施例】
【0032】
なお、本実施例に用いる燃料油用添加剤は、低アルコール異性体カップリング剤であるイソプチルアルコール80重量%、カップリング活性剤であるメチル-tert-ブチルエーテル(MTBE)14重量%、強化燃料補助剤であるエチレングリコールモノメチルエーテル2.9重量%、点火促進剤である硝酸シクロヘキシル2.9重量%、及び腐蝕抑制剤(EYJ022)0.2重量%を含むものである。
なお、該腐蝕抑制剤(EYJ022)は、有機アミン、有機カルボキシル酸、及び窒素複素環式類化合物を含み、中国石油化工科学院で製造されている製品である。
【0033】
(実施例1)
2001年7月〜8月、中国西安地区で気温24℃〜38℃の条件下で実験を行った。本発明のメタノール・ガソリン添加剤4%、メタノール35%、自動車用ガソリン61%の割合でM35のメタノール・ガソリン2トンを作った。自家用車二台と大型車一台を使ってそれぞれにメタノール・ガソリンを入れ、実際の運行実験を行った。該車輌三台にメタノール・ガソリンを給油した後、相前後して西安から剣川までの高速道路、西安から南陽までの312号国道、西安から宝鶏までの310号国道、西安から安康までの210号国道などの国道、合計で11,200キロメートル走った。実験の過程中、車輌の点火起動、スピードアップ、高速運転、登坂時の動力状態、ブレーキなどすべての動作が正常であった。
【0034】
本実施例では、普通車用ガソリンを使用した場合と特に差は見られなかった。さらにメタノール・ガソリン分離現象は見られず、また点火困難や気体の詰り現象も認められなかった。さらにメタノール・ガソリンが配管系統のゴム製品とプラスチック製品を腐蝕したり、溶かしたり、膨らましたりすることは認められなかった。西安の車品質監査センターの検査結果、メタノール・ガソリンを使用した場合と、オクタン価90#通常ガソリンを使用したのと比べた結果、排気ガス中の一酸化炭素が69.6%、HCが26.7%減少した。
【0035】
(実施例2)
2002年2月〜3月、中国東北大慶地区で気温−18℃〜−24℃の条件下で実験を行った。本発明のアルコール類ガソリン添加剤5%、メタノール35%、車輌用ガソリン60%の比率で混合し、M35のメタノール・ガソリンを作った。自家用車二台、トラック二台、大型バス一台、及びマイクロバス一台の合計六台を使って、それぞれの車でメタノール・ガソリンの使用実験を行った。各種道路での路面運転の実験結果、メタノール・ガソリンを使用したのと通常の車輌用ガソリンを使用した場合では、ほとんど相違が認められなかった。さらにメタノール・ガソリンの分離も認められず、燃焼状況も優れていた。さらにエンジンの始動状態も良く、寒さによる起動困難という問題や気体の詰り問題も見られなかった。また普通の道路でも、山道、坂道でもメタノール・ガソリンの動力性能は普通車用ガソリンに劣ることはなく、完全に普通車用ガソリンを代わって使用できることは明かであった。
【0036】
(実施例3)
2003年4月〜5月、中国東南沿海三明地区で気温は15℃〜28℃の条件下でメタノール・ガソリンの運転実験を行った。純度99.5%のメタノールを使ってメタノール・ガソリンを製造した。その割合は、本発明のアルコール類ガソリン添加剤4%、メタノール40%、車用ガソリン56%であり、M40のメタノール・ガソリンを作った。マイクロバス、乗用車、トラック、バイクなどの車を使って、運転使用した結果、メタノール・ガソリンの燃焼状況がとても良く、点火起動の問題や気体の詰り問題も見られなかった。さらに車輌の動力性能も普通車用ガソリンを使用した場合と同じであり、さらに動力部のパイプ系統の腐蝕も認められなかった。
【0037】
(実施例4)
2004年11月〜12月、中国の陜西省北部地区で、気温−12℃〜−18℃の条件下でメタノール・ガソリンを使用する運転試験を行った。現地で生産された純度99.8%のメタノールを使い、メタノール・ガソリンを製作した。その割合は、本発明のアルコール類ガソリン添加剤4%、メタノール48%、車用ガソリン48%であり、M48のメタノール・ガソリンを作った。マイクロバス、乗用車、トラック、大型バスなどの車輌で使用実験をした結果、メタノール・ガソリンの燃焼状況がとても良く、寒さによる起動困難の問題、気体の詰り問題も見られなかった。さらに車輌の動力性能は普通ガソリンを使っているときと同じであった。さらに車輌動力部のパイプ系統の腐蝕現象は認められなかった。したがって、該メタノール・ガソリンは完全にガソリンに替えて使用する事ができることは明かであった。
【出願人】 【識別番号】506250343
【氏名又は名称】吉 麗潔
【出願日】 平成18年7月21日(2006.7.21)
【代理人】 【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹


【公開番号】 特開2008−24822(P2008−24822A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−198992(P2006−198992)