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【発明の名称】 |
ポリカーボネート樹脂組成物及び導光板 |
| 【発明者】 |
【氏名】川東 宏至 【氏名】赤嶺 寛 |
【課題】プリズム転写においても、十分に導光性が付与され、PMMA(ポリメチルメタアクリレート)とほぼ同等の全光線透過率を有しており、しかもポリカーボネートの耐熱性、耐衝撃性を損なうことなく、より厳しい環境にも使用可能な導光板の作製用として好適なポリカーボネート樹脂組成物及びそれを用いて成形した導光板を提供する。
【構成】(A)ポリカーボネート樹脂100重量部と、(B)粘度平均分子量が200〜40,000であるポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)又はポリアクリロニトリル0.01〜1.0重量部からなる良導光性ポリカーボネート樹脂組成物および前記良導光性ポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる導光板である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)ポリカーボネート樹脂100重量部と、(B)粘度平均分子量が200〜40,000であるポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)又はポリアクリロニトリル0.01〜1.0重量部からなる良導光性ポリカーボネート樹脂組成物。 【請求項2】 さらに反応性シリコン系化合物0.01〜3.0重量部を含有する請求項1に記載の良導光性ポリカーボネート樹脂組成物。 【請求項3】 反応性シリコン系化合物が、シリコン系化合物にメトキシ基及び/又はビニル基を導入したものである請求項2に記載の良導光性ポリカーボネート樹脂組成物。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の良導光性ポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる導光板。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物に関し、詳しくは、車搭載用メーターパネル、テイルランプ等のバック照明装置に用いられる、耐衝撃強度・耐熱変形性に優れた均一な面状発光源としての導光板の用途に要求される導光性に優れたポリカーボネート樹脂組成物及びそれを成形してなる導光板に関する。 【0002】 従来、液晶画面表示のバック照明用として、或いは各種誘導灯のバック照明用として均一発光する面状光源が組み込まれている。この面状光源は透明な板状成形体で形成され、本光源である丸棒型やU字型の冷陰極管(蛍光灯)からの光を受けて面状発光するものであり、導光板とも称される。本光源からの光は導光板の側面より導入され、板内を透過した光の一部が、板の裏面に施されたドットパターン印刷された光散乱層で散乱光を発し、面全体が均一に発光するものである(特開昭62−235905号公報、特開平2−245787号公報)。 【0003】 この導光板は光の減衰が少ない材質が望ましく、軽量で成形加工にすぐれた透明な樹脂として従来から知られたポリメチルメタアクリレート(PMMA)が最も適する材料とされてきた。このPMMAの全光線透過率は92〜94%のレベルにあり、優れた透明性を有するが、耐熱性、機械的強度、難燃性に劣るため、導光体の使用環境が制限されるという問題点を有している。例えば、車搭載用のインストルメントパネル、テイルランプ、ウィンカー等のバック照明装置に導光板を用いる場合、耐熱変形温度120℃以上、落錘衝撃強度10J以上が必要であり、PMMAを用いることはできない。 【0004】 ところで、光散乱層を形成させるために、従来、板の裏面にドットパターン印刷を施すことにより凹凸加工していたが、ドットパターン印刷には高度の精密印刷技術を要することから、近年、この方法に変えて、プリズムカットを導光板に形成させる方法(プリズム転写)がとられるようになっている。この方法においては、導光板作製の際の射出成形時にプリズムカットも同時に形成させるのであるが、導光板材料としてポリカーボネート樹脂に単なるPMMAを配合した材料の場合には、このプリズムカットが形成される温度及び圧力が、ポリカーボネートとPMMAの相分離域に重なってしまい、導光性が十分付与されないという問題が指摘されてきた。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、プリズム転写においても、十分に導光性が付与され、PMMA(ポリメチルメタアクリレート)とほぼ同等の全光線透過率を有しており、しかもポリカーボネートの耐熱性、耐衝撃性を損なうことなく、より厳しい環境にも使用可能な導光板の作製用として好適な成形材料及びそれを用いて成形した導光板を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者らは、鋭意検討した結果、ポリカーボネート樹脂及び特定の範囲の分子量をもつアクリル樹脂からなる樹脂組成物により本発明の目的を達成できることを見出した。本発明はかかる知見に基づいてなされたものである。 【0007】 即ち、本発明は、以下の樹脂組成物および導光板を提供するものである。 (1)(A)ポリカーボネート樹脂100重量部と、(B)粘度平均分子量が200〜40,000であるポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)又はポリアクリロニトリル0.01〜1.0重量部からなる良導光性ポリカーボネート樹脂組成物。 (2)さらに反応性シリコン系化合物0.01〜3.0重量部を含有する(1)の良導光性ポリカーボネート樹脂組成物。 (3)反応性シリコン系化合物が、シリコン系化合物にメトキシ基及び/又はビニル基を導入したものである(2)の良導光性ポリカーボネート樹脂組成物。 (4)(1)〜(3)のいずれかに記載の良導光性ポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる導光板。 【発明の効果】 【0008】 本発明によれば、ポリカーボネートに所定の割合で所定の分子量を有する特定のアクリル樹脂を混練させることにより、プリズム転写においても、十分に導光性が付与され、PMMA(ポリメチルメタアクリレート)とほぼ同等の全光線透過率を有しており、しかもポリカーボネートの耐熱性、耐衝撃性を損なうことなく、より厳しい環境にも使用可能な導光板の作製用として好適な成形材料及びそれを用いて成形した導光板が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明について詳細に説明する。 1.良導光性ポリカーボネート樹脂組成物の各成分及びその配合量 (i)ポリカーボネート樹脂((A)成分) 本発明の良導光性ポリカーボネート樹脂組成物において、(A)成分として用いられるポリカーボネート樹脂としては、慣用された製造方法、すなわち、通常、二価フェノールとホスゲンまたは炭酸エステル化合物等のポリカーボネート前駆体とを反応させることにより製造したものを挙げることができる。具体的には、例えば、塩化メチレンなどの溶媒中において、公知の酸受容体や分子量調節剤の存在下、更に、必要により分岐剤を添加し、二価フェノールとホスゲンのようなカーボネート前駆体との反応により、あるいは二価フェノールとジフェニルカーボネートのようなカーボネート前駆体とのエステル交換反応などによって製造されたものである。 【0010】 用いられる二価フェノールとしては、様々なものがあるが、特に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔通称:ビスフェノールA〕が好適である。ビスフェノールA以外のビスフェノールとしては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−1−メチルフェニル)プロパン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタン;1,1−ビス(4−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−テトラメチルフェニル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−テトラクロロフェニル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−テトラブロモフェニル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、4,4'−ジヒドロキシフェニルエーテル;4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルフェニルエーテル等のジヒドロキシアリールエーテル類、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルフィド;4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィド類、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド;4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン;4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類、4,4'−ジヒロキシジフェニルなどのジヒドロキシジフェニル類などが挙げられる。これらの二価フェノールは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。 【0011】 また、炭酸エステル化合物としては、ジフェニルカーボネート等のジアリールカーボネートやジメチルカーボネート,ジエチルカーボネート等のジアルキルカーボネート等が挙げられる。分子量調整剤としては通常、ポリカーボネートの重合に用いられるものなら、各種のものを用いることができる。具体的には、一価フェノールとして、例えば、フェノール,o−n−ブチルフェノール,m−n−ブチルフェノール,p−n−ブチルフェノール,o−イソブチルフェノール,m−イソブチルフェノール,p−イソブチルフェノール,o−t−ブチルフェノール,m−t−ブチルフェノール,p−t−ブチルフェノール,o−n−ペンチルフェノール,m−n−ペンチルフェノール,p−n−ペンチルフェノール,o−n−ヘキシルフェノール,m−n−ヘキシルフェノール,p−n−ヘキシルフェノール,p−t−オクチルフェノール,o−シクロヘキシルフェノール,m−シクロヘキシルフェノール,p−シクロヘキシルフェノール,o−フェニルフェノール,m−フェニルフェノール,p−フェニルフェノール,o−n−ノニルフェノール,m−ノニルフェノール,p−n−ノニルフェノール,o−クミルフェノール,m−クミルフェノール,p−クミルフェノール,o−ナフチルフェノール,m−ナフチルフェノール,p−ナフチルフェノール;2,5−ジ−t−ブチルフェノール;2,4−ジ−t−ブチルフェノール;3,5−ジ−t−ブチルフェノール;2,5−ジクミルフェノール;3,5−ジクミルフェノール;p−クレゾール,ブロモフェノール,トリブロモフェノールなどが挙げられる。これらの一価フェノールのなかでは、p−t−ブチルフェノール,p−クミルフェノール,p−フェニルフェノールなどが好ましく用いられる。 その他、分岐剤として、例えば、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;α,α',α"−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン;1−〔α−メチル−α−(4'−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α',α'−ビス(4"−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン;フロログリシン,トリメリト酸,イサチンビス(o−クレゾール)等の官能基を3つ以上有する化合物を用いることもできる。 【0012】 本発明において用いられるポリカーボネートは通常、粘度平均分子量が10,000〜100,000のものが好ましく、より好ましくは15,000〜40,000である。 (ii) アクリル樹脂((B)成分) (B)成分のアクリル樹脂とはアクリル酸、アクリル酸エステル、アクリロニトリルおよびその誘導体のモノマー単位を繰り返し単位とするポリマーをいい、単独重合体又はスチレン、ブタジエン等との共重合体をいう。具体的にはポリアクリル酸、ポリメタクリル酸メチル(PMMA),ポリアクリロニトリル、アクリル酸エチル−アクリル酸−2−クロロエチル共重合体、アクリル酸−n−ブチル−アクリロニトリル共重合体、アクリルニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等である。これらの中でも、特に、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)を好適に用いることができる。 【0013】 さらに(B)成分のアクリル樹脂としては、分子量が200〜10万、好ましくは、2万〜6万であることが必要である。200未満の場合或いは10万を超える場合、成形時にポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂間の相分離が速くなり、十分な導光性が得られなくなるおそれがある。このポリメタクリル酸メチル(PMMA)は公知のものでよいが、通常、過酸化物、アゾ系の重合開始剤の存在下、メタクリル酸メチルモノマ−を塊状重合してつくられたものが好ましい。 【0014】 上記(B)成分のアクリル樹脂の配合量は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対し、0.01〜1.0重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部、より好ましくは0.1〜0.3重量部である。0.01重量部未満では、導光性の向上が見られず、1.0重量部を超えると導光性が逆に低下するおそれがある。 【0015】 (iii)脂環式エポキシ化合物((C)成分) 脂環式エポキシ化合物とは、脂環式エポキシ基、即ち、脂肪族環内のエチレン結合に酸素1原子が付加したエポキシ基をもつ環状脂肪族化合物をいい、具体的には下記式(1)〜式(10)で表されるものが好適に用いられる。中でも、式(1),式(7)又は式(10)で表されるものが、ポリカーボネートへの相溶性にすぐれ、透明性を損なうことがない点でより好ましく用いられる。ポリカーボネート樹脂へのアクリル樹脂の配合に加え、さらに該脂環式エポキシ化合物を配合することにより、より導光性を向上させることが可能になり、さらに耐加水分解性も向上させることが可能となる。 【0016】 【化1】
【0017】 【化2】
【0018】 【化3】
【0019】 【化4】
【0020】 【化5】
【0021】 【化6】
【0022】 【化7】
【0023】 【化8】
【0024】 【化9】
【0025】 【化10】
【0026】 上記(C)成分の脂環式エポキシ化合物の配合量は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対し、0.01〜1.0重量部、好ましくは0.02〜0.2重量部である。0.01重量部未満では、その添加効果が見られず、1.0重量部を超えると相分離が助長され導光性の低下を招くことがある。 本発明においては、さらに成形時の熱劣化による黄変を防止するために、ポリカーボネート安定剤として、シリコン系化合物にメトキシ基,ビニル基等の官能基を導入した(D)反応性シリコン系化合物(オルガノシロキサン等)を添加することが好ましく行なわれる。この場合、該反応性シリコン系化合物の添加量は、通常、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対し、0.01〜3.0重量部、好ましくは0.05〜2.0重量部の範囲から適宜選ばれる。0.01重量部未満では添加の効果が発現しないおそれがあり、3.0重量部を超えると成形品に曇り等が生じるおそれがある。 【0027】 本発明の樹脂組成物には、前記各成分の他に必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で各種添加剤を配合してもよい。例えば、ヒンダードフェノール系、エステル系、リン酸エステル系、アミン系等の酸化防止剤ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系等の光安定剤、脂肪族カルボン酸エステル系、パラフィン系、シリコンオイル、ポリエチレンワックスなどの内部潤滑剤、常用の難燃化剤 難燃助剤,離型剤,帯電防止剤,着色剤等が挙げられる。 2.各成分の配合,混練 前記各成分の配合及び混練については、特に制限はなく、通常用いられる方法で行えばよく、例えば、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラー、単軸スクリュー押出機、2軸スクリュー押出機、コニーダ、多軸スクリュー押出機等により行なうことができる。混練に際しての加熱温度は通常280〜320℃が適当である。 3.導光板 導光板は前期ポリカーボネート樹脂組成物を好ましくは射出成形又は押出成形することにより作製される。 【0028】 射出成形する場合、シリンダー温度を260〜320℃、金型温度を50〜120℃にして行なうのが好ましい。高い透明性のものを得るにはポリカーボネートとアクリル系樹脂の相分離の発生防止の点から、急冷することが望ましく、金型温度を低めに設定するのが好ましい。プリスム転写を行なう場合は、成形温度を300℃、金型温度を100〜120℃にするのがさらに好ましい。 【0029】 導光板としては、特に制限はなく,厚さ3mm程度の平板を成形すればよい。また、形状は平板状に必ずしも限定されず、レンズ効果を有する曲面板でもよく、目的・用途に応じて適宜選定すればよい。例えば、導光板の厚さが光源から遠くなるにつれて次第に薄くなる楔型形状の断面を有する構造でもよい。又、面状発光体の前面に別部材からなる表示部を一体化して設けた構造にしてもよい。 【0030】 均一な面状発光を得る為には、光源から離れるに従い、導光板の裏面に濃厚な光散乱層が形成される必要があるが、そのためには前記成形された板の表面又は裏面のどちらか一方に、通常、反射性の白色塗料を用いて、ドット状、スリット状等の粗密パターンを形成する印刷処理を施してもよい。さらには、ドット印刷に代えて、導光板作製の際の射出成形時にプリズムカットを同時に形成させる、いわゆるプリズム転写による方法でもよく、本発明にかかるポリカーボネート樹脂組成物を用いると、このプリズムカットが形成される温度及び圧力が、ポリカーボネートとPMMAの相分離域に重なることが回避でき、導光性を十分付与することが可能となる。 【0031】 尚、導光板にこのような光散乱層を形成するにあたっては、該導光板の全面に限らず、一部に形成してもよい。 【実施例】 【0032】 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によって限定されるものではない。 (1)実施例及び比較例で用いた材料の種類は下記のとおりである。 (A)ポリカーボネート(PC樹脂) ・タフロンFN1700A(商品名,出光石油化学(株)製,粘度平均分子量18000) 粘度平均分子量Mvはウベローデ型粘度管にて、20℃におけるメチレンクロライド溶液の極限粘度[η]を測定し、次の関係式により計算した。 【0033】 [η]=1.23×10-5・Mv0.83 (B)ポリメチルメタクリレート(PMMA) (B)−1 : ダイアナールBR87(商品名,三菱レーヨン(株)製,分子量25000) (B)−2 : ダイアナールBR83(商品名,三菱レーヨン(株)製,分子量40000) (B)−3 : 懸濁重合によって得たオリゴマー(分子量180) (B)−4 : ダイアナールBR100(商品名,三菱レーヨン(株)製,分子量120000) 分子量は、オストワルド型粘度管にて、25℃におけるクロロホルム溶液の極限粘度[η]を測定し、次の関係式により平均重合度PAを求め、計算した。 【0034】 logPA=1.613log([η]×104/8.29) (C)脂環式エポキシ化合物 ・セロキサイド2021P(商品名,ダイセル化学工業(株)製,化学式(1) タイプ)(D)反応性シリコン樹脂 ・KR219(商品名,信越シリコーン(株)製,メトキシ基及びビニル基を有するオルガノシロキサン) (2)各評価項目の測定法は以下による。 【0035】 (i)導光性 下記成形体のエッジに冷陰極管を接触配置し、アルミ板を折り曲げ、その上からカバーしてリフレクターとして、冷陰極管を点灯させた。点灯30分後に入射エッジと反対側エッジの中央部における出射光の輝度を、輝度測定機として色差計(ミノルタカメラ社製、LS−110)を用いて測定した。光源の冷陰極管としては、ハリソン電機社製HMB(35,000cd/m2 )用いた。環境温度は25℃とした。 【0036】 (ii)熱変形温度: JIS−K−7207による。 (iii)耐スチーム性 下記成形体を、耐スチーム試験機(平山製作所社製)槽内に入れ、120℃の飽和水蒸気下に100時間暴露し、ヘイズ(白濁及びクラックの発生の有無)及び外観の変化を目視観察した(いずれも評価は◎(極めて良好),○(良好),×(不良)の3段階で表した)。 【0037】 (iv)落錘衝撃強度: ASTM D3763−86による。(速度:7m/s、荷重:3.76kg) 〔実施例1〜6、比較例1〜2〕 ポリカーボネート樹脂(A)に、アクリル樹脂(B)としてポリメチルメタクリレート(PMMA)を第1表に示す割合で混合した。さらに必要に応じて、脂環式エポキシ化合物(C)、或いはポリカーボネート安定剤として反応性シリコン樹脂を第1表に示す割合で混合し、280℃で混練しペレット化した。このペレットを射出成形機にて、成形温度300℃、金型温度100℃の条件で評価用成形体(14cm角板、厚さ4mm)を作製し、各評価を行なった。 〔比較例3〕 ポリメチルメタクリレート(PMMA)(住友化学工業社製、商品名MG5)のみを用い、成形温度290℃、金型温度80℃の条件で評価用成形体(14cm角板、厚さ4mm)を作製し、各評価を行なった。 【0038】 【表1】
特許の図
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| 【出願人】 |
【識別番号】000183646 【氏名又は名称】出光興産株式会社
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| 【出願日】 |
平成19年10月22日(2007.10.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078732 【弁理士】 【氏名又は名称】大谷 保
【識別番号】100081765 【弁理士】 【氏名又は名称】東平 正道
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| 【公開番号】 |
特開2008−45141(P2008−45141A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2007−273808(P2007−273808) |
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