トップ :: C 化学 冶金 :: C07 有機化学

【発明の名称】 新規ピリジン誘導体
【発明者】 【氏名】永井 昌史

【氏名】秋山 裕二

【氏名】佐藤 弘

【氏名】佐藤 学道

【氏名】増田 久仁子

【要約】 【課題】医薬、特にC17−20リアーゼ阻害剤として有用なピリジン誘導体を提供する。

【構成】下記一般式(1)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)
【化1】


[式中、Aは下記一般式(2)
【化2】


或いは下記一般式(3)
【化3】


を示し、Xは酸素原子またはN−OR11を示し、R1、R2はそれぞれ独立に同一か又は異なってもよく、水素原子及び低級アルキル基から成る群より任意に選択される基を示し、R3、R4はそれぞれ独立に同一か又は異なってもよく、水素原子及び低級アルキル基から成る群より任意に選択される基を示し(但し、R3、R4が共に水素原子である場合を除く)、R5、R6、R7はそれぞれ独立に同一か又は異なってもよく、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、アシル基、アシルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R5、R6、R7のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示し、R8、R9、R10はそれぞれ独立に同一か又は異なってもよく、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、アシル基、アシルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R8、R9、R10のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示し、R11は水素原子、低級アルキル基、またはカルボキシアルキル基を示す(但し、置換基を有する場合、低級アルキル基及び低級アルコキシ基の置換基はアリール基又はハロゲン原子であり、アミノ基の置換基は低級アシル基、アリール基又はハロゲン原子で置換されいていてもよい低級アルキル基、アリール基、ベンジルオキシカルボニル基、又はtert-ブチルオキシカルボニル基である。)。]で表されるピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項2】
一般式(1)において、Aが一般式(2)である請求項1記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項3】
一般式(1)において、R1、R2が共に水素原子である請求項2記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項4】
一般式(1)において、R3、R4のいずれかが低級アルキル基で、もう一方が水素原子である請求項3記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
一般式(1)において、R5、R6、R7が水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R5、R6、R7のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示す、請求項4記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項6】
一般式(1)において、R5、R6、R7が水酸基、メチル基、エチル基、塩素原子、フッ素原子、メトキシキ基、エトキシ基、イソプロポキシ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R5、R6、R7のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示し、Xが酸素原子である請求項5記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項7】
一般式(1)において、Aが一般式(3)である請求項1記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項8】
一般式(1)において、R1、R2が共に水素原子である請求項7記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項9】
一般式(1)において、R3、R4のいずれかが低級アルキル基で、もう一方が水素原子である請求項8記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項10】
一般式(1)において、R8、R9、R10が水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R8、R9、R10のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示す、請求項9記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項11】
一般式(1)において、R8、R9、R10が水酸基、メチル基、フッ素原子、メトキシキ基、エトキシ基またはイソプロポキシ基から成る群より任意に選ばれ、Xが酸素原子である請求項10記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする医薬。
【請求項13】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
【請求項14】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする前立腺癌または乳癌の予防または治療剤。
【請求項15】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする性ホルモン過剰症の予防または治療剤。
【請求項16】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とするC17−20リアーゼ阻害剤。
【発明の詳細な説明】【背景技術】
【0001】
性ホルモンの過剰が原因で発症や増悪を起こすことが知られている疾患としては、前立腺癌、前立腺肥大、多毛症、男化徴候等の男性ホルモン過剰により引き起こされる疾患、乳癌、卵巣癌、子宮癌、乳腺症、子宮内膜症、子宮筋腫等の女性ホルモン過剰により引き起こされる疾患が知られている。これらの疾患の治療法としては、性ホルモンの生合成を止める黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)のアンタゴニストまたはアゴニスト、性ステロイド生合成阻害剤(5α−レダクターゼ、アロマターゼ阻害剤等)、または性ステロイド受容体拮抗剤等が現在用いられている(非特許文献1及び2参照)。
【0002】
C17−20リアーゼは、性ホルモンの生合成酵素の一つである。精巣、卵巣及び副腎皮質に存在しており、17−ヒドロキシプログネノロン及び17−ヒドロキシプロゲステロンを基質として、デヒドロエピアンドロステロン及びアンドロステンジオンを生成する。この酵素による生成物は性ホルモンの生合成のみに用いられるため、この酵素を阻害する薬剤は、性ホルモンの生合成を阻害する新しい内分泌療法剤となり、治療薬あるいは予防薬として医療現場に提供できることが期待される(非特許文献3参照)。
【0003】
C17−20リアーゼ阻害剤としては、ステロイド系の阻害剤と非ステロイド系の阻害剤が報告されている。前者としては、例えば特許文献1、2記載の化合物が報告されている(特許文献1、2参照)。後者としては、例えば特許文献3、4、5のようなイミダゾール環を有する化合物、また特許文献6、7、8、及び非特許文献4、5のようなピリジン環を有する化合物が報告されている。しかし、現在までC17−20リアーゼ阻害剤として市販されている化合物はなく、臨床現場からリアーゼ阻害剤の開発が渇望されている(非特許文献6参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−505377号公報
【特許文献2】米国第5994335号公報
【特許文献3】特開2001−187784号公報
【特許文献4】特開2002−80458号公報
【特許文献5】国際公開第01/87875号公報
【特許文献6】特開2002−234843号公報
【特許文献7】国際公開第92/16507号公報
【特許文献8】国際公開第93/23375号公報
【0005】
【非特許文献1】日本臨床、58巻(増刊号、乳癌の診断と治療)、311−333(2000)
【非特許文献2】日本臨床、58巻(増刊号、前立腺癌の診断と治療)、176−182(2000)
【非特許文献3】日本臨床、58巻(増刊号、前立腺癌の診断と治療)、317−319(2000)
【非特許文献4】J.Med.Chem.、39巻、834−841(1996)
【非特許文献5】J.Enzyme Inhibition、8巻、113−122(1994)
【非特許文献6】日本臨床、58巻(増刊号、前立腺癌の診断と治療)、312−316(2000)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、医薬として有用なC17−20リアーゼ阻害剤を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、新規ピリジン誘導体またはその薬理学的に許容されうる塩がC17−20リアーゼを阻害することを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は以下の(1)から(16)に関するものである。
(1)下記一般式(1)
【0009】
【化1】


[式中、Aは下記一般式(2)
【0010】
【化2】


或いは下記一般式(3)
【0011】
【化3】


を示し、Xは酸素原子またはN−OR11を示し、R1、R2はそれぞれ独立に同一か又は異なってもよく、水素原子及び低級アルキル基から成る群より任意に選択される基を示し、R3、R4はそれぞれ独立に同一か又は異なってもよく、水素原子及び低級アルキル基から成る群より任意に選択される基を示し(但し、R3、R4が共に水素原子である場合を除く)、R5、R6、R7はそれぞれ独立に同一か又は異なってもよく、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、アシル基、アシルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R8、R9、R10のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示し、R8、R9、R10はそれぞれ独立に同一か又は異なってもよく、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基、アシル基、アシルオキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R5、R6、R7のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示し、R11は水素原子、低級アルキル基、またはカルボキシアルキル基を示す(但し、置換基を有する場合、低級アルキル基及び低級アルコキシ基の置換基はアリール基又はハロゲン原子であり、アミノ基の置換基は低級アシル基、アリール基又はハロゲン原子で置換されいていてもよい低級アルキル基、アリール基、ベンジルオキシカルボニル基、又はtert-ブチルオキシカルボニル基である。)。]で表されるピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(2)
一般式(1)において、Aが一般式(2)である(1)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(3)
一般式(1)において、R1、R2が共に水素原子である(2)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(4)
一般式(1)において、R3、R4のいずれかが低級アルキル基で、もう一方が水素原子である(3)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(5)
一般式(1)において、R5、R6、R7が水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R5、R6、R7のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示す、(4)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(6)
一般式(1)において、R5、R6、R7が水酸基、メチル基、エチル基、塩素原子、フッ素原子、メトキシキ基、エトキシ基、イソプロポキシ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R5、R6、R7のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示し、、Xが酸素原子である(5)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(7)
一般式(1)において、Aが一般式(3)である(1)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(8)
一般式(1)において、R1、R2が共に水素原子である(7)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(9)
一般式(1)において、R3、R4のいずれかが低級アルキル基で、もう一方が水素原子である(8)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(10)
一般式(1)において、R8、R9、R10が水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ基からなる群より任意に選択される基を示すか、又は更に、R8、R9、R10のいずれか2つの基がメチレンジオキシ基またはエチレンジオキシ基を形成することを示し、(9)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(11)
一般式(1)において、R8、R9、R10が水酸基、メチル基、フッ素原子、メトキシキ基、エトキシ基またはイソプロポキシ基から成る群より任意に選ばれ、Xが酸素原子である(10)記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩、
(12)
(1)乃至(11)のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする医薬、
(13)
(1)乃至(11)のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする抗腫瘍剤、
(14)
(1)乃至(11)のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする前立腺癌または乳癌の予防または治療剤、
(15)
(1)乃至(11)のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする性ホルモン過剰症の予防または治療剤、
(16)
(1)乃至(11)のいずれか一項に記載のピリジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とするC17−20リアーゼ阻害剤、
に関する。
【発明の効果】
【0012】
本発明記載の化合物は優れたC17−20リアーゼ阻害活性を示した。よって、本発明記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する薬剤組成物は医薬、特に前立腺癌若しくは乳癌の予防または治療剤、或いは性ホルモン過剰症の予防または治療剤として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明の詳細を述べる。
本発明において、ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などを挙げることができる。
【0014】
本発明において、低級アルキル基とは炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐状のアルキル基を示し、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、アミル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基を挙げることができる。これらのうち、好ましい基としてはメチル基、エチル基を挙げることができる。
【0015】
本発明において、低級アルコキシ基とは前述の低級アルキル基を結合したオキシ基を示し、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロピル基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基などを挙げることができる。これらのうち好ましい基としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基を挙げることができる。
【0016】
本発明において、低級アルキル基或いは低級アルコキシ基における置換基とはアリール基、またはハロゲン原子を示す。ここでアリール基とは芳香族炭化水素基を示し、例えばフェニル基、o−トルイル基、m−トルイル基、p−トルイル基、ナフチル基を挙げることができる。ハロゲン原子は前述の通りである。好ましい基としてはフェニル基、フッ素原子などを挙げることができる。
【0017】
本発明において、アシル基とは前述の低級アルキル基または前述のアリール基が結合したカルボニル基を示し、例えばアセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基などを挙げることができる。
【0018】
本発明において、アシルオキシ基とは前述のアシル基が結合したオキシ基を示し、例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基などを挙げることができる。
【0019】
本発明において、置換基を有していてもよいアミノ基とは、無置換のアミノ基、または前述の低級アシル基、前述の置換基を有していてもよい低級アルキル基、前述のアリール基、ベンジルオキシカルボニル基若しくはtert−ブチルオキシカルボニル基で置換されたアミノ基を示し、例えばホルミルアミノ基、プロピオニルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N−ジプロピルアミノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ基、N,N−ジ−n−ブチルアミノ基などを挙げることができる。
【0020】
本発明において、カルボキシアルキル基のアルキル基とは、前述の低級アルキル基を示し、好ましい基としてはメチル基、エチル基を挙げることができる。
【0021】
本発明におけるピリジン誘導体は酸と塩を形成する場合もあり、本発明は化合物(1)の塩をも含有する。酸との塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩等の無機酸塩や、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等の有機酸との塩を挙げることができる。これらの塩は、常法によって製造することができる。
【0022】
また、これらのピリジン誘導体またはその塩に水和物及び光学異性が存在する場合には、水和物、ラセミ体、光学異性体全てが含まれる。
【0023】
一般式(1)で表される化合物としては、例えば、以下の様な化合物が挙げられる。
【0024】
Aが一般式(2)で表される場合
【0025】
【表1−1】


【0026】
【表1−2】


【0027】
【表1−3】


【0028】
Aが一般式(3)で表される場合
【0029】
【表2−1】


【0030】
【表2−2】


【0031】
次に本発明化合物の製造法について述べる。
本発明の一般式(1)で表されるピリジン誘導体のうち、Xが酸素原子の誘導体は、例えば反応式(1)のように製造することができる。
【0032】
【化4】


【0033】
ここで反応式(1)におけるA、R1、R2は一般式(1)と同一であり、Bはエノレートを形成する原子または置換基を示し、R12はR3またはR4であることを示す。一般式[B]或いは一般式[D]で表される化合物は市販により入手するか、または容易に合成可能である。
【0034】
一般式[B]で表される化合物を一般式[C]で表されるエノレートに変換し、単離または反応系に存在する一般式[C]で表される化合物に一般式[D]で表される化合物を反応させることにより、一般式[E]の化合物へと導くことができる。この反応はアルドール反応として既に一般に広く知られている。一般式[C]で表されるエノレートとしては、リチウムエノレート、ホウ素エノレート、チタニウムエノレート、スズエノレート、ジルコニウムエノレート、シリルエノレート等が挙げられる。エノレートへの変換反応は定法により行うことができる。リチウムエノレートを例に取れば、リチウム ジイオプロピルアミドのような強塩基を低温下作用させることにより目的のエノレートを製造することができる。またシリルエノレートを例に取れば、一般式[C]で表される他のエノレートにシリル化剤、例えばトリメチルシリルクロリドを反応させる、或いは塩基、例えばトリエチルアミン存在下一般式[B]で表される化合物にシリル化剤、例えばトリメチルシリルクロリドを作用させることにより製造することができる。
【0035】
一般式[C]で表される化合物に一般式[D]で表される化合物を反応させることにより、一般式[E]で表される化合物を製造することができる。反応性の高いエノレート、例えばリチウムエノレートは、反応系に一般式[D]で表される化合物を加えることにより目的の化合物を製造することができる。また、反応性の低いエノレート、例えばシリルエノレートの場合は、一般式[D]で表される化合物とルイス酸、例えば四塩化チタン、三フッ化ホウ素、トリメチルシリルトリフレート等、を加えることにより目的の化合物を製造することができる。
【0036】
一般式[B]で表される化合物から一般式[E]で表される化合物を製造する際に使用する溶媒は、原料物質を溶解し、かつこれらと容易に反応しない溶媒が望ましく、例えばピリジン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、エ−テル、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレンあるいはこれらから選ばれた2種以上の混合溶媒等を使用することができる。使用される溶媒はここに挙げたものに限定されるものものではない。反応温度は反応が進行する限り特に限定されないが、通常−80℃から溶媒の還流温度の範囲内で反応を行うことができる。反応時間は通常1分〜120時間であるが、原料化合物の種類、溶媒、反応温度等によって任意に選ばれる。
【0037】
一般式[E]で表される化合物は脱水反応により一般式[F]で表される化合物に導くことができる。脱水反応は、酸、脱水剤、ハロゲン化剤、スルホン化剤、酸無水物、エステル化剤、酸性イオン交換樹脂、アルカリ、加熱(ジメチルスルホキシドやヘキサメチルホスホロトリアミド中)等により進行する。酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸のような無機酸、p−トルエンスルホン酸、シュウ酸のような有機酸を用いることができる。脱水剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド−塩化第二銅等を、ハロゲン化剤としては塩化チオニル、塩化ホスホニル、三臭化リン、ヨウ素等を、スルホン化剤としてはメタンスルホニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド等を、またエステル化剤としてはアセチルブロミド等を用いることができる。
【0038】
一般式[E]で表される化合物から一般式[F]で表される化合物を製造する際に使用する溶媒は、原料物質を溶解し、かつこれらと容易に反応しない溶媒が望ましく、例えばピリジン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、エ−テル、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレンあるいはこれらから選ばれた2種以上の混合溶媒等を使用することができる。使用される溶媒はここに挙げたものに限定されるものものではない。反応温度は反応が進行する限り特に限定されないが、通常−80℃から溶媒の還流温度の範囲内で反応を行うことができる。反応時間は通常1分〜120時間であるが、原料化合物の種類、溶媒、反応温度等によって任意に選ばれる。
【0039】
一般式(F)で表される化合物は還元反応により一般式[G]で表される化合物に導くことができる。還元剤としては、パラジウム/炭素等のパラジウム系還元剤、酸化白金等の白金系還元剤、シアン化水素化ホウ素ナトリウム等の金属水素錯化合物、スズ、亜鉛等の金属、ラネーニッケル等のニッケル系還元剤等を用いることができる。還元反応に使用する溶媒は、原料物質を溶解し、かつこれらと容易に反応しない溶媒が望ましく、例えばパラジウム系還元剤を例にとると、反応溶媒としてはエタノール、メタノール、酢酸、ジオキサン、水、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド等を用いることができる。通常常圧下で0℃から100℃の範囲内、好ましくは室温付近で反応を行うことができる。
【0040】
本発明の一般式(1)で表されるピリジン誘導体のうち、Xが酸素原子の誘導体は、例えば反応式(2)のように製造することもできる。
【0041】
【化5】


【0042】
ここで反応式(2)におけるA、R1、R2は一般式(1)と同一であり、R12はR3またはR4であることを示す。一般式[B]或いは一般式[D]で表される化合物は市販により入手するか、または容易に合成可能である。
【0043】
一般式(I)で表される化合物は、一般式[B]で表される化合物と一般式[H]で表される化合物を酸または塩基の存在下に縮合反応させることにより製造することができる。この反応もアルドール反応として既に一般に広く知られている。酸としては塩酸、硫酸、四塩化チタン、三フッ化ホウ素等の無機酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸、酸性イオン交換樹脂を、また塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の有機塩基等を用いることができる。
【0044】
一般式[I]で表される化合物を製造する際に使用する溶媒は、原料物質を溶解し、かつこれらと容易に反応しない溶媒が望ましく、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブタノール、ピリジン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、エ−テル、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレン、あるいはこれらから選ばれた2種以上の混合溶媒等を使用することができる。使用される溶媒はここに挙げたものに限定されるものものではない。反応温度は反応が進行する限り特に限定されないが、通常−80℃から溶媒の還流温度の範囲内で反応を行うことができる。反応時間は通常1分〜120時間であるが、原料化合物の種類、溶媒、反応温度等によって任意に選ばれる。
【0045】
また、反応式(1)に示すような化合物[C]で表されるエノレートを経由して製造することもできる。更に、縮合反応を行った際、化合物(I)から一気に脱水反応まで進行する場合もあり、その場合は一般式[J]で表される化合物が得られる。
【0046】
一般式[J]で表される化合物は脱水反応により一般式[J]で表される化合物に導くことができる。脱水反応の条件については、反応式(1)における一般式[F]の製造と同様である。
【0047】
一般式[G]の化合物は、一般式[J]で表される化合物に対して1,4−付加反応することにより製造することができる。この反応はマイケル付加反応として既に広く知られている。反応剤としては、リチウム ジメチルキュープレートのような有機銅アート錯体を用いることができる。ここで用いる試薬、例えばリチウム ジメチルキュープレートは、メチルリチウムと塩化第一銅との反応により容易に製造できる。
【0048】
一般式[J]で表される化合物から一般式[G]で表される化合物を製造する際に使用する溶媒は、原料物質を溶解し、かつこれらと容易に反応しない溶媒が望ましく、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、エ−テル、トルエン、キシレン、あるいはこれらから選ばれた2種以上の混合溶媒等を使用することができる。使用される溶媒はここに挙げたものに限定されるものものではない。反応温度は反応が進行する限り特に限定されないが、通常−80℃から溶媒の還流温度の範囲内で反応を行うことができる。反応時間は通常1時間〜120時間であるが、原料化合物の種類、溶媒、反応温度等によって任意に選ばれる。
【0049】
本発明の一般式(1)で表されるピリジン誘導体のうち、XがN−OR11で示される化合物は、例えば一般式(1)でXが酸素原子の化合物に、ヒドロキシルアミン塩酸塩、またはメトキシアミン塩酸塩、エトキシアミン塩酸塩、カルボメトキシアミン1/2塩酸塩等のアルコキシアミン塩酸塩を用い、反応剤としては酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液、あるいは炭酸ナトリウム等の無機塩基を用いることにより製造することができる。この反応に使用する溶媒は、原料物質を溶解し、かつこれらと容易に反応しない溶媒が望ましく、例えば水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、エ−テル、トルエン、キシレン、あるいはこれらから選ばれた2種以上の混合溶媒等を使用することができる。使用される溶媒はここに挙げたものに限定されるものものではない。反応温度は反応が進行する限り特に限定されないが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲内で反応を行うことができる。反応時間は通常1時間〜240時間であるが、原料化合物の種類、溶媒、反応温度等によって任意に選ばれる。
【0050】
本発明の一般式(1)で表されるピリジン誘導体のうち、XがN−OR11で示される化合物は、上記の方法により合成したXがN−OHで示される化合物をアルキル化することにより、XがN−OR11で示される化合物へと導くこともできる。この場合、アルキル化の方法は常法に従ってR11−L(Lはハロゲン原子、低級アルキル或いはアリールスルホニルオキシ基、またはアルコキシ基等を示す)を反応させることにより製造することができる。ここでハロゲン原子、低級アルキルスルホニルオキシ基における低級アルキル基、アリールスルホニルオキシ基におけるアリール基は前述の通りである。この反応に使用する溶媒は、原料物質を溶解し、かつこれらと容易に反応しない溶媒が望ましく、例えば水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、エ−テル、トルエン、キシレン、あるいはこれらから選ばれた2種以上の混合溶媒等を使用することができる。使用される溶媒はここに挙げたものに限定されるものものではない。反応温度は反応が進行する限り特に限定されないが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲内で反応を行うことができる。反応時間は通常1時間〜240時間であるが、原料化合物の種類、溶媒、反応温度等によって任意に選ばれる。
【0051】
一般式(1)で表されるピリジン誘導体または製薬上許容し得る塩を医薬として使用する場合は、単独または担体、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、流動化剤、コーティング剤、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、保存剤、矯味剤、着香剤、希釈剤、溶解補助剤等の製薬上許容し得る添加剤と混合して粉剤、顆粒剤、錠剤、カブレット剤、カプセル剤、注射剤、座剤、軟膏剤等の製剤形態で、経口または非経口的(全身投与、局所投与等)に安全に投与される。製剤中の本発明化合物または製薬上許容し得る塩の含量は、製剤により種々異なるが、通常0.1〜100重量%であることが好ましい。投与量は投与経路、患者の年齢並びに予防または治療すべき実際の症状等により異なるが、例えば成人に経口投与する場合、有効成分として1日0.01 mg〜2000 mg、好ましくは0.1 mg〜1000 mgとすることができ、1日1〜数回に分けて投与できる。
【0052】
一般式(1)で表されるピリジン誘導体または製薬上許容し得る塩は、C17−20リアーゼ阻害作用を有し、医薬、特に前立腺癌若しくは乳癌の予防または治療剤、或いは性ホルモン過剰症の予防または治療剤として有用である。
【実施例】
【0053】
以下に本発明化合物の製造例について、実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら制限されるものではない。また、本発明化合物の有効性を示すために、本発明の代表化合物の薬理試験結果を試験例に示す。なお、実施例の1H−NMRはBARIAN GEMA200を、MS(ESI)は、SHIMADZU LCMS−QP8000αをそれぞれ使用し測定した値である。
【0054】
実施例1
1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの製造
アルゴン雰囲気下、2’−ヒドロキシ−4’−メトキシアセトフェノン(5.00 g、 30.1 mmol)、炭酸カリウム(4.16 g、 30.5 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20 ml)に溶解し、ヨードエタン(4.69 g、 30.1 mmol)を添加し、室温で24時間攪拌した。反応終了後、溶媒を減圧留去した。酢酸エチル(200 ml)、水(150 ml)を加え分液した。有機層を5%炭酸カリウム水溶液(150 ml)で4回、水(150 ml)で1回、飽和食塩水(150 ml)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレンにて溶出)で精製し、標記化合物(3.73 g、収率 64%)を得た。
【0055】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.49(3H、t、J=6.7Hz)、2.60(3H,s)、3.85(3H、s)、4.11(2H、q、J=7.0Hz)、6.43(1H、d、J=2.3Hz)、6.56(1H、dd、J=2.4、8.8Hz)、7.85(1H、d、J=8.7Hz)。
MS(ESI、POS)m/z:195[M+H]+
【0056】
(ii)1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(873 mg、 18.63 mmol)をテトラヒドロフラン(75 ml)に加え、−72℃に冷却した。n−ブチルリチウム
(1.58 M n−ヘキサン溶液)を加え、0℃に昇温した。30分攪拌の後、再び−72℃に冷却した。2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノン(3.62 g、18.63 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(40 ml)を滴下した。同温で1時間攪拌の後、4−アセチルピリジン(2.26 g、18.63 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(18 ml)を滴下してさらに6時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(300 ml)を加えて反応を停止し、酢酸エチル300 mlを加えた。水層と有機層を分液し、有機層を飽和食塩水(300 ml)で洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=100/1にて溶出)で精製し、標記化合物(4.46 g、収率 76%)を得た。
【0057】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.52(3H、s)、1.53(3H、t、J=7.0Hz)、3.41(1H、d、J=18.2Hz)、3.85(1H、d、J=18.2Hz)、3.85(3H、s)、4.15(2H、q、J=7.0Hz)、5.16(1H、s)、6.43(1H、d、J=2.2Hz)、6.49(1H,dd,J=2.4、8.8Hz)、7.38(2H、m)、7.67(1H、d、J=8.7Hz)、8.52(2H、m)。
MS(ESI、POS)m/z:316[M+H]+
【0058】
(iii)1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オン(300 mg、 0.95 mmol)、p−トルエンスルホン酸(217 mg、 1.14 mmol)をトルエン(6 ml)に懸濁させ、100℃で6時間攪拌した。室温に冷却の後、酢酸エチル(20 ml)、飽和重曹水(20 ml)を加え分液した。有機層をさらに飽和重曹水(20 ml)で3回、飽和食塩水(20 ml)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=100/1にて溶出)で精製し、標記化合物(230 mg、0.78 mmol、収率 82%)を得た。
【0059】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.37(3H、t、J=7.0Hz)、1.49(3H、t、J=7.0Hz)、2.50(3H、d、J=1.3Hz)、3.86(3H、s)、4.09(2H、q、J=7.0Hz)、6.45(1H、q、J=2.3Hz)、6.57(1H、dd、J=2.3、8.8Hz)、7.30(1H、m)、7.43(2H、m)、7.83(1H、d、J=8.7Hz)、8.63(2H、m)。
MS(ESI、POS)m/z:298[M+H]+
【0060】
(iv)1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(223 mg、0.75 mmol)、パラジウム−炭素触媒(10% 重量)にエタノール(8.4 ml)を加え、系内を水素で置換した。室温で5時間30分攪拌の後、系内をアルゴンに置換した。反応液をセライトにてろ過し、ろ液を濃縮した。濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=100/1にて溶出)で精製し、標記化合物(168 mg、0.56 mmol、収率 75%)を得た。
【0061】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.28(3H、d、J=6.8Hz)、1.45(3H、t、J=7.0Hz)、3.28(2H、m)、3.84(3H、s)、4.11(2H、q、J=7.0Hz)、6.43(1H、d、J=2.3Hz)、6.50(1H、dd、J=2.4、8.8Hz)、7.16(2H、m)、7.73(1H、d、J=8.7Hz)、8.49(2H、m)。
MS(ESI、POS)m/z:300[M+H]+
【0062】
実施例2
1−(2,4−ジエトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)2’,4’−ジエトキシアセトフェノンの製造
実施例1(i)における2’−ヒドロキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに2’,4’−ジヒドロキシアセトフェノン(5 g、32.86 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(4.75 g、22.80 mmol、収率 69%)を得た。
【0063】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.43(3H、t、J=7.0Hz)、1.49(3H、t、J=7.0Hz)、2.60(3H,s)、4.08(2H、q、J=7.0Hz)、4.11(2H、q、J=7.0Hz)、6.43(1H、d、J=2.3Hz)、6.50(1H、dd、J=2.8、8.7Hz)、7.83(1H、d、J=8.8Hz)。
MS(ESI、POS)m/z:209[M+H]+
【0064】
(ii)1−(2,4−ジエトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(ii)における2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに2’,4’−ジエトキシアセトフェノン(1 g、4.80 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(1.14 g、3.46 mmol、収率 72%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:330[M+H]+
【0065】
(iii)1−(2,4−ジエトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
実施例1(iii)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの代わりに1−(2,4−ジエトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オン(329 mg、1.0 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(273 mg、0.88 mmol、収率 88%)を得た。
【0066】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.37(3H、t、J=7.1Hz)、1.44(3H、t、J=7.0Hz)、2.49(3H、d、J=1.3Hz)、4.08(2H、q、J=7.0Hz)、4.09(2H、q、J=7.1Hz)、6.44(1H、d、J=2.3Hz)、6.55(1H、dd、J=2.2、8.8Hz)、7.30(1H、d、J=1.4Hz)、7.43(2H、m)、7.82(1H、d、J=8.7Hz)、8.63(2H、m)。
MS(ESI、POS)m/z:312[M+H]+
【0067】
(iv)1−(2,4−ジエトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2,4−ジエトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(262 mg、0.84 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(234 mg、0.75 mmol、収率 89%)を得た。
【0068】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.28(3H、d、J=6.8Hz)、1.42(3H、t、J=7.0Hz)、1.45(3H、t、J=7.0Hz)、3.18(2H、m)、3.44(1H、m)、4.09(4H、m)、6.42(1H、d、J=2.2Hz)、6.44(1H、dd、J=2.2、8.8Hz)、7.16(2H、m)、7.72(1H、d、J=8.7Hz)、8.48(2H、m)。
MS(ESI、POS)m/z:314[M+H]+
【0069】
実施例3
1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)3−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(ii)における2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに2’−ヒドロキシ−4’,6’−ジメトキシアセトフェノン(4.90 g、4.80 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(5.18 g、16.32 mmol、収率 65%)を得た。
【0070】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.52(3H、s)、3.41(1H、d、J=18.4Hz)、3.82(3H、s)、3.88(1H、d、J=18.4Hz)、3.90(3H、s)、4.72(1H、s)、5.94(1H、d、J=2.94Hz)、6.03(1H、d、J=2.4Hz)、7.37(2H,m)、8.54(2H、m)、13.28(1H、s)。
MS(ESI、POS)m/z:318[M+H]+
【0071】
(ii)1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
実施例1(iii)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの代わりに3−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オン(317 mg、1.0 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(124 mg、0.41 mmol、収率 41%)を得た。
【0072】
1H−NMR(CDCl3)ppm:2.42(3H、d、J=1.3Hz)、3.85(3H、s)、3.87(3H、s)、5.95(1H、d、J=2.4Hz)、6.12(1H、d、J=2.4Hz)、7.31(1H、dd、J=1.2、2.6Hz)、7.41(2H、m)、8.65(2H、m)、13.98(1H,s)。
MS(ESI、POS)m/z:300[M+H]+
【0073】
(iii)1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(89 mg、0.30 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(73 mg、0.24 mmol、収率 81%)を得た。
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.31(3H、d、J=6.8Hz)、3.21(1H、m)、3.33−3.48(2H、m)、3.84(3H、s)、5.93(1H、d、J=2.4Hz)、6.07(1H、d、J=2.4Hz)、7.18(2H、m)、8.51(2H、m)、13.98(1H,s)。
MS(ESI、POS)m/z:302[M+H]+
【0074】
実施例4
1−(2,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)1−(2,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン(2 ml)に−72℃でリチウムジイソプロピルアミン(1.58 M ヘプタン−テトラヒドロフラン−エチルベンゼン溶液、0.67 ml、1.2 mmol)を加えた。
30分攪拌の後、2’,5’−ジメトキシアセトフェノン(180 mg、1 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(1 ml)を滴下した。同温で1時間攪拌の後、4−アセチルピリジン(121 mg、1 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(1 ml)を滴下してさらに2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10 ml)を加えて反応を停止し、酢酸エチル10 mlを加えた。水層と有機層を分液し、有機層を飽和食塩水(10 ml)で洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、真空乾燥し粗生成物(273 mg)を得た。
続けてp−トルエンスルホン酸(205 mg、1.08 mmol)、トルエン(5.6 ml)を加え、100℃で2時間攪拌した。室温に冷却の後、酢酸エチル(15 ml)、1M 塩酸(15 ml)を加え分液した。水層に6M 水酸化ナトリウム水溶液を加え塩基性とし、酢酸エチル(15 ml)を加えて抽出した。有機層をさらに飽和重曹水(10 ml)で2回、飽和食塩水(10 ml)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=100/1にて溶出)で精製し、標記化合物(123 mg、0.44 mmol、2工程で収率 44%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:284[M+H]+
【0075】
(ii)1−(2,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(123 mg、0.44 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(98 mg、0.34 mmol、収率 79%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:286[M+H]+
【0076】
実施例5
1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
実施例4(i)における2’,5’−ジメトキシアセトフェノンの代わりに2’−ヒドロキシ−4’−メトキシアセトフェノン(166 mg、1.0 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(169 mg、0.63 mmol、2工程で収率 63%)を得た。
【0077】
1H−NMR(CDCl3)ppm:2.50(3H、d、J=1.2Hz)、3.86(3H、s)、6.46(1H、dd、J=2.5、8.7Hz)、6.48(1H、d、J=1.6Hz)、7.17(1H、dd、J=1.3、2.7Hz)、7.47(2H、m)、7.68(1H、dd、J=1.5、7.7Hz)、8.69(2H、m)、13.04(1H、s)。
MS(ESI、POS)m/z:270[M+H]+
【0078】
(ii)1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(169 mg、0.63 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(30 mg、0.11 mmol、収率 18%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:272[M+H]+
【0079】
実施例6
1−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)1−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
実施例4(i)における2’,5’−ジメトキシアセトフェノンの代わりに2’−ヒドロキシ−5’−メチルアセトフェノン(150 mg、1.0 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(165 mg、0.65 mmol、2工程で収率 65%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:254[M+H]+
【0080】
(ii)1−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(164 mg、0.65 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(39 mg、0.15 mmol、収率 24%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:256[M+H]+
【0081】
実施例7
1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)3’,5’−ジメトキシアセトフェノンの製造
実施例1(i)における2’―ヒドロキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに3’,5’−ジヒドロキシアセトフェノン(1.52 g、 10 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(1.47 g、 8.16 mmol、収率82%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:181[M+H]+
【0082】
(ii)3−ヒドロキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(ii)における2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに3’,5’−ジメトキシアセトフェノン(180.2 mg、 1.0 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(194 mg、0.64 mmol、収率64%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:302[M+H]+
【0083】
(iii)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
実施例1(iii)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの代わりに3−ヒドロキシ−1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オン(194 mg、0.64 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(130 mg、0.46 mmol、収率 71%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:284[M+H]+
【0084】
(iv)1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(3,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(130 mg、0.46 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(107 mg、0.37 mmol、収率 82%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:286[M+H]+
【0085】
実施例8
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オンの製造
(i)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オンの製造
実施例1(ii)における2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに2’,4’−ジメトキシアセトフェノン(150.2 mg、1.0 mmol )を、4−アセチルピリジンの代わりに4−(1−プロピオニル)ピリジン(135.2 mg、1.0 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(275 mg、0.87 mmol、収率 87%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:316[M+H]+
【0086】
(ii)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ペンテン−1−オンの製造
実施例1(iii)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)−ブタン−1−オンの代わりに1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オン(275 mg、0.87 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(83 mg、0.28 mmol、収率 32%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:298[M+H]+
【0087】
(iii)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ペンテン−1−オン(41 mg、0.14 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(26 mg、0.28 mmol、収率 62%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:300[M+H]+
【0088】
実施例9
1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オンの製造
(i)1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ペンテン−1−オンの製造
実施例4(i)における2’,5’−ジメトキシアセトフェノンの代わりに2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノン(100mg、0.51mmol)を、4−アセチルピリジンの代わりに4−(1−プロピオニル)ピリジン(70 mg、0.51 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(83 mg、0.27 mmol、2工程で収率 54%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:312[M+H]+
【0089】
(ii)1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ペンテン−1−オン(41mg、0.13mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(29 mg、0.09 mmol、収率 69%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:314[M+H]+
【0090】
実施例10
1−(2,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オンの製造
(i)1−(2,5−ジメトキシフェニル−3−(4−ピリジル)−2−ペンテン−1−オンの製造
実施例4(i)における4−アセチルピリジンの代わりに4−(1−プロピオニル)ピリジン(135 mg、1 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(141 mg、0.47 mmol、2工程で収率 47%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:298[M+H]+
【0091】
(ii)1−(2,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2,5−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ペンテン−1−オン(17mg、0.057mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(11 mg、0.037 mmol、収率 65%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:300[M+H]+
【0092】
実施例11
1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−ペンタン−1−オンの製造
(i)1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ペンテン−1−オンの製造
実施例4(i)における2’,5’−ジメトキシアセトフェノンの代わりに2’−ヒドロキシ−4’,6’−ジメトキシアセトフェノン(294 mg、1.5 mmol)を、4−アセチルピリジンの代わりに4−(1−プロピオニル)ピリジン(135 mg、1.5 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(160 mg、0.51 mmol、2工程で収率 34%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:314[M+H]+
【0093】
(ii)1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ペンタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ピリジン−4−イル−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシフェニル)−3−ピリジン−4−イル−2−ペンテン−1−オン(86 mg、0.27 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(74 mg、0.23 mmol、収率 86%)を得た。
MS(ESI、POS)m/z:316[M+H]+
【0094】
実施例12
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(ii)における2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに2’,4’−ジメトキシアセトフェノン(180 mg、1 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(213 mg、0.71 mmol、収率 71%)を得た。
【0095】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.52(3H、s)、3.33(1H、d、J=18.0Hz)、3.81(1H、d、J=17.5Hz)、3.85(3H、s)、3.93(3H、s)、5.16(1H、brs)、6.45(1H、d、J=2.2Hz)、6.49(1H、dd、J=2.2、10.9Hz)、7.38(2H,m)、7.66(1H、d、J=8.4Hz)、8.52(2H、m)。
MS(ESI、POS)m/z:302[M+H]+
【0096】
(ii)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
実施例1(iii)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの代わりに1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オン(519.5 mg、1.9 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(180.6 mg、0.71 mmol、収率37%)を得た。
【0097】
MS(ESI、POS)m/z:284[M+H]+
【0098】
(iii)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(20.0 g、70.6 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(20.3 g、63.1 mmol、収率89%)を得た。
【0099】
1H−NMR(DMSO−d6)ppm:1.20(3H、d、J=6.4Hz)、3.08−3.3(3H、m)、3.83(3H、s)、3.89(3H、s)、6.59(1H、dd、J=2.3,8.7Hz)、6.65(1H、d、J=2.2Hz)、7.26(2H、m)、7.56(1H、d、J=8.7Hz)、8.44(2H、m)。
MS(ESI、POS)m/z:286[M+H]+
【0100】
実施例13
1−(3−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)1−(3−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(ii)における2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに3’−メトキシアセトフェノン(300.4 mg、2.0 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(519.5 mg、1.91 mmol、収率 96%)を得た。
【0101】
MS(ESI、POS)m/z:272[M+H]+
【0102】
(ii)1−(3−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
実施例1(iii)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの代わりに1−(3−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オン(519.5 mg、1.9 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(180.6 mg、0.71 mmol、収率37%)を得た。
【0103】
MS(ESI、POS)m/z:254[M+H]+
【0104】
(iv)1−(3−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(3−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(80 mg、0.32 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(36.5 mg、0.14 mmol、収率44%)を得た。
【0105】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.35(3H、d、J=6.8Hz)、3.26(2H、t、J=6.7Hz)、3.53(1H、tq、J=6.7Hz)、3.85(3H、s)、7.11(1H、ddd、J=8.0,2.3、1.2Hz)、7.24(2H、dd、J=4.6、1.5Hz)、7.37(1H、t、J=5.2Hz)、7.44(1H、dd、J=4.0、2.6、Hz)、7.51(1H、dt、8.0、1.1Hz)、8.52(2H、5.5Hz)。
MS(ESI、POS)m/z:256[M+H]+
【0106】
実施例14
1−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)1−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(ii)における2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに2’,3’−ジメトキシアセトフェノン(180.2 mg、1.0 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(268.2 mg)を得た。
【0107】
MS(ESI、POS)m/z:272[M+H]+
【0108】
(ii)1−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの製造
実施例1(iii)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの代わりに1−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オン(268.2 mg)を用い、標記化合物(93.2 mg、0.37 mmol、収率37%(2工程))を得た。
【0109】
MS(ESI、POS)m/z:254[M+H]+
【0110】
(iii)1−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2,3−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オン(45 mg、 0.16 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(31.3 mg、0.10 mmol、収率69%)を得た。
【0111】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.31(3H、d、J=7.3、Hz)、3.28(2H、dd、J=12.0、6.7Hz)、3.46(1H、m)、3.83(3H、s)、3.89(3H、s)、6.95−7.1(3H、m)、7.22(2H、dd、J=1.5、4.6Hz)、8.51(2H、d、J=5.5Hz)。
MS(ESI、POS)m/z:256[M+H]+
【0112】
実施例15
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−(3−メチルピリジル))ブタン−1−オンの製造
(i)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−(3−メチルピリジル))ブタン−1−オンの製造
実施例1(ii)における2’−エトキシ−4’−メトキシアセトフェノンの代わりに2’,4’−ジメトキシアセトフェノン(720.5 mg、4.0 mmol)を、アセチルピリジンの代わりに文献公知(J.Heterocyclic Chem.、27巻、1751頁(1990))の4−アセチル−3−メチルピリジン(138.3 mg、1.02 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(204.1 mg、0.65 mmol、収率 64%(4−アセチル−3−メチルピリジンを基準として))を得た。
【0113】
MS(ESI、POS)m/z:316[M+H]+
【0114】
(ii)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−(3−メチルピリジル))−2−ブテン−1−オンの製造
実施例1(iii)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの代わりに1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(4−(3−メチルピリジル))ブタン−1−オン(204.1 mg、0.65 mmol)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(168.0 mg)を得た。
【0115】
MS(ESI、POS)m/z:298[M+H]+
【0116】
(iii)1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−(3−メチルピリジル))ブタン−1−オンの製造
実施例1(iv)における1−(2−エトキシ−4−メトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−2−ブテン−1−オンの代わりに1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−(3−メチルピリジル))−2−ブテン−1−オン(168.0 mg)を用いて同様の反応を行い、標記化合物(148.8 mg、0.50 mmol、収率77%(2工程))を得た。
【0117】
MS(ESI、POS)m/z:300[M+H]+
【0118】
実施例16
(+)−1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例12で製造したラセミ体を、CHIRALCEL OD(半径0.46 cm、長さ25 cm、カラム温度35℃)を用い、ヘキサン−イソプロピルアルコール(9/1)を移動層として流速0.6 ml/minで溶出して、保持時間35.65 分のピークを分取した。この化合物の旋光計(PERKIN−ELMER 241 POLARIMETER)による測定では正(+)の旋光角を示した。
【0119】
実施例17
(−)−1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
実施例12で製造したラセミ体を、CHIRALCEL OD(半径0.46 cm、長さ25 cm、カラム温度35℃)を用い、ヘキサン−イソプロピルアルコール(9/1)・を移動層として流速0.6 ml/minで溶出して、保持時間43.58 分のピークを分取した。
【0120】
実施例18
1−(6−メトキシ−2−ナフチル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
(i)1−(6−メトキシ−2−ナフチル)−3−(4−ピリジル)−2−プロペン−1−オンの製造
水酸化カリウム(337 mg、6.0 mmol)のメタノール溶液(10 ml)に6−メトキシ−2−アセチルナフタレン(1.0 g、5.0 mmol)、4−ピリジンカルボキサルデヒド(536 mg、5.0 mmol)を順次加え、室温で3時間撹拌した。反応液を濃塩酸で酸性とし、反応液を減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルと10%塩酸水を加えよく撹拌し、水層を炭酸水素ナトリウムで中和の後、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=4/1にて溶出)で精製し、さらに得られた固体をジエチルエーテルで洗浄することにより、標記化合物(165 mg、0.57 mmol、収率 11%)を得た。
【0121】
MS(ESI、POS)m/z:290[M+H]+
【0122】
(ii)1−(6−メトキシ−2−ナフチル)−3−(4−ピリジル)ブタン−1−オンの製造
塩化銅(I)(79.2 mg、0.8 mmol)をテトラヒドロフラン(2ml)に懸濁し、−20℃でメチルマグネシウムブロミド(3 M溶液、0.53 ml、1.6 mmol)を加えて43分間撹拌し、次いで1−(6−メトキシ−2−ナフチル)−3−(4−ピリジル)−2−プロペン−1−オン(57.9 mg、0.2 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(2 ml)を加え、更に2時間撹拌を続けた。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止させた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1にて溶出)で精製し、さらに分取HPLCで精製することにより、標記化合物(3.9 mg、0.01 mmol、収率 6.4%)を得た。
【0123】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.39(3H、d、J=6.9Hz)、3.36(2H、dd、J=7.6、12.8Hz)、3.58(1H、m)、3.95(3H、s)、7.1−7.3(4H、m)、7.76(1H、d、J=8.7Hz)、7.84(1H、d、J=8.9Hz)、7.96(1H、dd、J=8.6、1.8Hz)、8.36(1H、s)、8.53(2H、brs)。
【0124】
実施例19
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−ブタン−1−オン オキシムの製造
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−ブタン−1−オン(33 mg、0.12 mmol)を水(2 ml)に懸濁させ、塩酸ヒドロキシルアミン(26 mg、0.37 mmol)、酢酸ナトリウム(51 mg、0.62 mmol)を加え、50℃で4日間加熱攪拌した。反応終了後、塩化メチレン(5 m)及び水(5 ml)を加え抽出し、有機層を飽和食塩水(5 ml)で洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=20/1にて溶出)で精製し、標記化合物(30 mg、0.10 mmol、収率 87%)を得た。
【0125】
MS(ESI、POS)m/z:301[M+H]+
【0126】
実施例20
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−ブタン−1−オン O−メチルオキシムの製造
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−ブタン−1−オン(34 mg、0.13 mmol)を水(0.5 ml)に懸濁させ、メトキシルアミン塩酸塩(26 mg、0.31 mmol)、10% 水酸化ナトリウム水溶液(0.05 ml)を加え、室温で3日間攪拌した。反応終了後、塩化メチレン(7 m)及び水(5 ml)を加え抽出し、有機層を飽和食塩水(5 ml)で洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後真空乾燥し、標記化合物(39 mg、0.13 mmol、収率 98%)を得た。
【0127】
MS(ESI、POS)m/z:315[M+H]+
【0128】
実施例21
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−ブタン−1−オン O−エチルオキシムの製造
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−ブタン−1−オン(26 mg、0.093 mmol)をエタノール(5 ml)に溶解し、エトキシルアミン塩酸塩(43 mg、0.44 mmol)、1% 水酸化ナトリウム水溶液(1.8 ml)を加え、60℃で1日、80℃で1日攪拌した。反応終了後、塩化メチレン(5 m)及び飽和重曹水(3 ml)を加え抽出し、有機層を飽和食塩水(5 ml)で洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1にて展開)で精製し、標記化合物(3.4 mg、0.01 mmol、収率 11%)を得た。
【0129】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.19(3H、d、J=6.7Hz)、1.28(3H、t、J=7.0Hz)、2.91(2H、m)、3.07(1H、m)、3.78(3H、s)、3.80(3H、s)、4.11(1H、dd、J=1.7、7.0Hz)、4.18(1H、dd、J=1.9、7.0Hz)、6.38(1H、dd、J=2.3、8.1Hz)、6.42(1H、d、J=2.2Hz)、6.88(1H、d、J=8.1Hz)、7.03(2H、m)、8.43(2H、m)。
MS(ESI、POS)m/z:329[M+H]+
【0130】
実施例22
(1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−1−ブチリデンアミノオキシ)酢酸の合成
1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ピリジル)−ブタン−1−オン(80 mg、0.28 mmol)、カルボメトキシアミン1/2塩酸塩(77 mg、0.70 mmol)、酢酸ナトリウム(115 mg、1.40 mmol)をエタノール/水=2/1(2.4 ml)に溶解し、100℃で4時間攪拌した。反応終了後、塩化メチレン(10 m)及び水(7 ml)を加え抽出し、有機層を飽和食塩水(5 ml)で洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=30/1にて溶出)で精製し、標記化合物(61 mg、0.17 mmol、収率 61%)を得た。
【0131】
1H−NMR(CDCl3)ppm:1.27(3H、d、J=1.3Hz)、2.97(2H、m)、3.63(1H、m)、3.75(3H、s)、3.80(3H、s)、4.72(1H、d、J=16.5Hz)、4.85(1H、d、J=16.5Hz)、6.24(1H、dd、J=2.3、8.4Hz)、6.41(1H、d、J=2.3Hz)、6.57(1H、d、J=8.4Hz)、7.47(2H、m)、8.63(2H、m)、9.20(1H、brs)。
MS(ESI、POS)m/z:359[M+H]+
【0132】
試験例1 C17−20リアーゼ阻害活性測定
C17−20リアーゼ阻害活性測定は、Grigoryev,D.N.et.al.(1999),Analytical Biochemistry,267,p.319−330、Barnes,H.J.et.al.(1991),Proceedings of the National Academy of Sciences of the U.S.A.,88,p.5597−5601並びにImai,T.et.al.(1993),Journal of Biological Chemistry,268,p.19681−19689に記載の方法に従って行った。
【0133】
ヒトリアーゼ遺伝子の単離、ヒトリアーゼ遺伝子発現ベクターの構築、及びヒトリアーゼ発現細胞の作成は以下の通り行った。
ヒトリアーゼ遺伝子(GenBank accession #M14564)はNCI−H295(ATCC)から抽出した全RNAを用いてRT−PCRにより5’UTRから終始コドンまでを増幅し単離した。その際、RT−PCRに使用したプライマーはGenBank #M14564として登録されていることから、その遺伝子配列を参考にして以下のデザインを行った。すなわち、フォワードプライマーが5’−TTT AAA CTC CAC TGC TGT CTA TCT TGC CTG CCG GC−3’で、リバースプライマーが5’−TTT AAT TAG GTG CTA CCC TCA GCC TGG GCT TCC CT−3’である。単離したヒトリアーゼ遺伝子は配列確認後、GATEWAYシステム(Invitrogene)により、哺乳類細胞用発現ベクターを構築した。作成した発現ベクターをLipofectamine PLUS(Invitrogene)を用いて、HEK293細胞に一過性に発現させヒトリアーゼ酵素活性の確認を行ったところ、リアーゼの酵素活性が確認されたことから、この発現ベクターはヒトリアーゼを発現することが確認された。次に、作成したヒトリアーゼ発現ベクターを用いて、ヒトリアーゼ酵素を恒常的に発現している細胞の作成を行った。先述のヒトリアーゼ発現ベクターはneomycin耐性遺伝子を持つことから、HEK293細胞にヒトリアーゼ発現ベクターをにより導入し、800 μg/mlのG418処理によって薬剤耐性細胞を選択することにより、ヒトリアーゼを恒常的に発現している細胞を得た。得られた細胞のヒトリアーゼ酵素活性を測定したところ、リアーゼ活性が確認された。
【0134】
酵素の調製は次のように行った。上記ヒトリアーゼ発現細胞を培養後採集し、20%グリセリン及び10mM酢酸マグネシウムを含む50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)中で超音波破砕し、遠心分離することにより得た上清を粗酵素液として−80℃に保存した。
【0135】
評価方法は次のように行った。粗酵素液を融解し、前述の緩衝液を用いて設定酵素濃度に希釈調製した。本発明化合物を適当濃度に希釈し、エッペンドルフ型チューブにその4 μlを、次いで調製酵素液400 μlを加え、37℃で10分間処理した。次に20%グリセリン添加50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)で25μM 17α−ヒドロキシプロゲステロン、4mM β−NADPHに調製した基質液100 μlを、予め37℃処理した化合物・酵素混合液に加え、37℃で更に4時間酵素反応を行った。0.3μMの内部標準物質を含むジクロロメタン0.6 mlを加え反応を停止した。振とう抽出後にジクロロメタン層を分取し、遠心エバポレータで濃縮乾固した。得られた固体をアセトニトリル30 μlにて溶解し、水30 μlにて希釈した。この溶液のうち50 μlをODSカラムを用いた高速液体クロマトグラフィーに注入して分析し、アンドロステンジオンの位置に相当するピークの大きさを求めた。
【0136】
同一条件にて様々な濃度のアンドロステンジオン溶液を分析し、検量線を事前に作成した。各サンプルの分析結果から酵素反応で生成したアンドロステンジオン量を求めた。本発明化合物非添加サンプルも同様な分析を行い、生成アンドロステンジオン量を求めた。
【0137】
次いで下記の式(1)を用いてC17−20リアーゼ阻害活性(%)を求めた。式(1)においてsは本発明化合物添加サンプルの生成アンドロステンジオン量を、bは本発明化合物非添加サンプルの生成アンドロステンジオン量をそれぞれ示す。
阻害活性(%)=((b−a)/b)×100 式(1)
【0138】
本発明化合物の濃度を種々検討することにより、最終的に酵素活性を50%阻害する濃度を求め、IC50値とした。
【0139】
表3
化合物のヒトリアーゼ50%阻害活性値(IC50値、μM)
実施例1 0.024
実施例2 0.1
実施例3 0.026
実施例4 0.031
実施例5 0.051
実施例6 0.12
実施例7 0.081
実施例8 0.015
実施例9 0.019
実施例10 0.022
実施例11 0.025
実施例12 0.028
実施例13 0.068
実施例14 0.11
実施例15 0.036
実施例16 0.022
実施例17 0.04
実施例18 0.0057
実施例19 1.1
実施例20 0.075
実施例21 0.072
【0140】
表3において明らかなように、本発明の化合物はいずれも優れたC17−20リアーゼ阻害活性を有することから、医薬、特にC17−20リアーゼ阻害活性により効果を発揮する疾患に有効な医薬品として利用の可能性が示される。
【出願人】 【識別番号】000004086
【氏名又は名称】日本化薬株式会社
【出願日】 平成16年10月8日(2004.10.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−7404(P2008−7404A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2004−296485(P2004−296485)