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【発明の名称】 自動車シートに用いるシート・バック
【発明者】 【氏名】木住野 隆一

【要約】 【課題】起立状態で組付けの際、シート・バック・フレームに裏打ち材を簡単に仮止めできてその裏打ち材の外れ落下や位置ずれが確実に防止でき、そして、その組付け作業性の向上を図る。

【解決手段】金属製シート・バック・フレームが、それの左右のフレーム・サイドの上方間にパッド押えワイヤを渡して固定的に取り付け、裏打ち布16がシート・バック・フレームの表面に被せられ、仮止め代47をそのシート・バック・フレームのフレーム・トップに巻き掛けてそのシート・バック・フレームの裏面に折り返され、仮止めフックにスリット48をはめ合わせてそのシート・バック・フレームに仮止めされ、シート・バック・パッドが、不織布16の上からそのシート・バック・フレームに組みつけられ、そして、シート・バック・カバーが、それらに被せられて固定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製シート・バック・フレームが、それの左右のフレーム・サイドの上方間にパッド押えワイヤを渡して固定的に取り付け、そして、パッド押えワイヤの左右方向の適宜の箇所に略クランク上に折り曲げられて下向きに突き出される裏打ち材仮止めフックを備え、裏打ち布が、不織布を用い、その不織布の上端に仮止め代を延長してその仮止め代にスリットを明け、そして、そのシート・バック・フレームの表面に被せられ、その仮止め代をそのシート・バック・フレームのフレーム・トップに巻き掛けてそのシート・バック・フレームの裏面に折り返され、そして、その仮止めフックにそのスリットをはめ合わせてそのシート・バック・フレームに仮止めされ、シート・バック・パッドが、その不織布の上からそのシート・バック・フレームに組みつけられ、そして、シート・バック・カバーが、それらに被せられて固定されるところの自動車シートに用いられるシート・バック。
【請求項2】
その裏打ち布が、網目状ポリエチレン不織布を用いる請求項1に記載の自動車シートに用いるシート・バック。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車シートに用いるシート・バックの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、自動車シートでは、シート・パッドがシート・フレーム上に組み付けられ、そして、シート・カバーがそのシート・パッドの上から被せられてそのシート・フレームに固定されるので、そのシート・パッドがそのシート・フレームに擦れて異音が発生される不具合があった。
その異音の防止対策として、不織布がそのシート・フレームとそのシート・クッションとの間に用いられるが、組み立て作業では、そのシート・バックは起立状態でシート・バック・パッドがシート・バック・フレームに組み付けられるので、その不織布はフレームかパッドの何れかに仮止めしておかないと、外れて落下したり位置ずれなどを生じてその作業性が低下される。
【特許文献1】特開2006−198080公報
【特許文献2】特開2003−311051公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明の課題は、起立状態で組付けの際、シート・バック・フレームに裏打ち材を簡単に仮止めできてその裏打ち材の外れ落下や位置ずれが確実に防止でき、そして、その組付け作業性の向上を図るところの自動車シートに用いるシート・バックの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は、金属製シート・バック・フレームが、それの左右のフレーム・サイドの上方間にパッド押えワイヤを渡して固定的に取り付け、そして、パッド押えワイヤの左右方向の適宜の箇所に略クランク上に折り曲げられて下向きに突き出される裏打ち材仮止めフックを備え、裏打ち布が、不織布を用い、その不織布の上端に仮止め代を延長してその仮止め代にスリットを明け、そして、そのシート・バック・フレームの表面に被せられ、その仮止め代をそのシート・バック・フレームのフレーム・トップに巻き掛けてそのシート・バック・フレームの裏面に折り返され、そして、その仮止めフックにそのスリットをはめ合わせてそのシート・バック・フレームに仮止めされ、シート・バック・パッドが、その不織布の上からそのシート・バック・フレームに組みつけられ、そして、シート・バック・カバーが、それらに被せられて固定されるところの構成を採用する。
【発明の効果】
【0005】
この発明では、金属性シート・バック・フレームがパッド押えワイヤに裏打ち材仮止めフックを備え、そして、裏打ち材がそれの上端に仮止め代を延長してその仮止め代にスリットを明けているので、その裏打ち材はそのシート・バック・フレームの表面に被せられ、その仮止め代をそのシート・バック・フレームのフレーム・トップに巻き掛けてそのシート・バック・フレームの裏面に折り返され、そして、その仮止めフックにそのスリットをはめ合わせてそのシート・バック・フレームに簡単に仮止め可能になり、シート・バックが、起立状態で組付け作業を行う際、その裏打ち材の外れ落や位置ずれが確実に防止され、そして、そのシート・バックが起立状態で簡単に組付け作業可能になり、その組付け作業が向上される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
その金属製シート・バック・フレームが、それの左右のフレーム・サイドの上方間にパッド押えワイヤを渡して固定的に取り付け、そして、パッド押えワイヤの左右方向の適宜の箇所に略クランク上に折り曲げられて下向きに突き出される裏打ち材仮止めフックを備え、その裏打ち布が、不織布を用い、その不織布の上端に仮止め代を延長してその仮止め代にスリットを明け、そして、そのシート・バック・フレームの表面に被せられ、その仮止め代をそのシート・バック・フレームのフレーム・トップに巻き掛けてそのシート・バック・フレームの裏面に折り返され、そして、その仮止めフックにそのスリットをはめ合わせてそのシート・バック・フレームに仮止めされる。そして、その裏打ち材は、網目状ポリエチレン不織布を用いるのが望ましい。
【実施例1】
【0007】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の自動車シートに用いるシート・バックを説明するに、図1および2は、自動車のライト・セカンド・シートに用いられるところのこの発明の自動車シートに用いるシート・バックの具体例10を示し、このセカンド・シート・バック10は、ライト・セカンド・シート・バック11およびセンター・セカンド・シート・バック12で組み立てられ、そして、そのセカンド・シート・バック10は、ライト・セカンド・シート・バック・パッド、センター・セカンド・シート・バック・パッド、セカンド・シート・バック・カバー、およびヘッドレストなどを省いてライト・セカンド・シート・バック・フレーム13およびセンター・セカンド・バック・フレーム14に裏打ち材15,16を組付けた状態で示されている。
【0008】
そのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13は、パイプから略逆U字曲げされたフレーム・トップ20およびインナーおよびアウター・フレーム・サイド21、22と、パイプから所定の長さに切断され、そして、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイド21、22の下端間に渡されて両端でそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド21、22に溶接されるフレーム・ボトム23とで枠組みされ、複数の横のパッド押えワイヤ24、25、26、27が、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイド21、22間に上下方向に適宜の間隔を置いて渡されて両端でそのインナーおよびアウター・フレーム・サイド21、22に溶接され、縦のパッド押えワイヤ28および形状だしワイヤ29がそのアウター・フレーム・サイド22に溶接され、そして、U字ボトム・パイプ30およびU字ボトム・ワイヤ31が、そのフレーム・ボトム23に溶接される。
さらに、このライト・セカンド・シート・バック・フレーム13では、ダンパー・ブラケット32がそのフレーム・トップ20から下方に伸びてそのフレーム・トップ20およびその横のパッド押えワイヤ24、25、26に溶接され、そして、一対のスティ・ホルダー33、33がそのフレーム・トップ20に溶接されている。
【0009】
また、そのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13は、そのインナーおよびアウター・フレーム・サイド21、22の下端にリクライニング・デバイス50、51をボルト締めし、そして、そのリクライニング・デバイス50、51でそのライト・セカンド・シートのシート・クッションのシート・クッション・フレーム(図示せず)に連結されてそのシート・クッションに前倒しおよび角度調整可能に支持される。
【0010】
そのセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14は、そのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13のそのインナー・フレーム・サイド21を兼用する構造でフレーム・トップ34およびフレーム・サイド35がパイプからL字曲げされて一体的に成形され、そして、そのフレーム・トップ34が連結ブラケット41でそのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13のそのフレーム・トップ20に、そのフレーム・サイド35が細長い板状連結ブラケット42でそのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13のそのインナー・フレーム・サイド21にそれぞれ結合されて枠組みされ、そして、上方、中間、および下方のパッド押えワイヤ36、37、38がそのインナー・フレーム・サイド21とそのフレーム・サイド35との間に上下方向に適宜の間隔を置いて渡されて両端でそのインナー・フレーム・サイド21およびそのフレーム・サイド35に溶接され、そしてさらに、縦のパッド押えワイヤ39がそのフレーム・サイド35とその細長い板状連結ブラケット42との間に伸びて上下端でそのフレーム・サイド35およびその連結ブラケット42に溶接される。
【0011】
その上方のパッド押えワイヤ36は、左右方向、すなわち、長さ方向の中間箇所に略クランク状に折り曲げられて下向きに突き出される裏打ち材仮止めフック40を備える。
【0012】
その裏打ち材15、16は、不織布で具体的には網目状ポリエチレン不織布を用いている。
その裏打ち材15は、そのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13の表面を覆う大きさに作られ、一方、その裏打ち材16は、そのセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14の表面を覆う大きさでそれの上端に仮止め代47を延長させ、そして、その仮止め代47にスリット48を明けて作られる。
【0013】
このライト・セカンド・シート・バック10において、43、44はブラケット、45は上方の形状出しワイヤ、46は側方の形状出しワイヤ、そして、52は連結ロッドである。
【0014】
したがって、このセカンド・シート・バック10の組付け作業は、先ず、その一体化されたライト・セカンド・シート・バック・フレーム13およびセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14が起立状態に置かれ、次に、その裏打ち材15がそのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13のその表面に被せられてそれに仮止めされ、一方、その裏打ち材16はそのセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14のその表面に被せられ、その仮止め代47をそのセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14のフレーム・トップ34に巻き掛けてそのセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14の裏面に折り返され、そして、その仮止めフック40にそのスリット48をはめ合わせてそのセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14に仮止めされ、引き続いて、そのライト・セカンド・シート・バック・パッドがその裏打ち材15の上からそのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13に組み付けられ、一方、そのセンター・セカンド・シート・バック・パッドがその裏打ち材16の上からそのセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14に組み付けられ、そしてその後に、そのセカンド・シート・バック・カバーがそのパッドおよびそのフレーム13、14に被せられ、そのフレーム13、14に固定的に止められる。
そのように、このセカンド・シート・バック10は、起立状態で組付け作業をする際、その裏打ち材15、16がそのライト・セカンド・シート・バック・フレーム13およびセンター・セカンド・シート・バック・フレーム14に簡単に仮止めできてその裏打ち材15、16の外れ落や位置ずれが確実に防止され、そして、起立状態で組付け作業ができてその組付け作業性が向上される。
【0015】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【産業上の利用可能性】
【0016】
上述から理解されるように、この発明の自動車シートに用いるシート・バックは、金属製シート・バック・フレームが、それの左右のフレーム・サイドの上方間にパッド押えワイヤを渡して固定的に取り付け、そして、パッド押えワイヤの左右方向の適宜の箇所に略クランク上に折り曲げられて下向きに突き出される裏打ち材仮止めフックを備え、裏打ち布が、不織布を用い、その不織布の上端に仮止め代を延長してその仮止め代にスリットを明け、そして、そのシート・バック・フレームの表面に被せられ、その仮止め代をそのシート・バック・フレームのフレーム・トップに巻き掛けてそのシート・バック・フレームの裏面に折り返され、そして、その仮止めフックにそのスリットをはめ合わせてそのシート・バック・フレームに仮止めされ、シート・バック・パッドが、その不織布の上からそのシート・バック・フレームに組みつけられ、そして、シート・バック・カバーが、それらに被せられて固定されるので、この発明の自動車シートに用いられるシート・バックでは、その裏打ち材がその仮止めフックにそのスリットをはめ合わせてそのシート・バック・フレームに簡単に仮止め可能になり、シート・バックが、起立状態で組付け作業を行う際、その裏打ち材の外れ落および位置ずれが確実に防止され、そして、そのシート・バックが起立状態で簡単に組付け作業可能になってその組付け作業性が向上され、その結果、自動車シートにとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】自動車のライト・セカンド・シートに活用されるところのこの発明の自動車シートに用いるシート・バックの具体例がバック・パッドおよびバック・カバーなどを省いて示された正面図である。
【図2】裏打ち材を示した正面図である。
【符号の説明】
【0018】
10 セカンド・シート・バック
11 ライト・セカンド・シート・バック
12 センター・セカンド・シート・バック
13 ライト・セカンド・シート・バック・フレーム
14 センター・セカンド・シート・バック・フレーム
15 裏打ち材
16 裏打ち材
20 フレーム・トップ
21 インナー・フレーム・サイド
22 アウター・フレーム・トップ
23 フレーム・ボトム
24 横のパッド押えワイヤ
25 横のパッド押えワイヤ
26 横のパッド押えワイヤ
27 横のパッド押えワイヤ
28 縦のパッド押えワイヤ
29 形状出しワイヤ
34 フレーム・トップ
35 フレーム・サイド
36 上方のパッド押えワイヤ
37 中間のパッド押えワイヤ
38 下方のパッド押えワイヤ
39 縦のパッド押えワイヤ
40 裏打ち材仮止めフック
41 連結ブラケット
42 細長い板状連結ブラケット
45 上方の形状出しワイヤ
46 側方の形状出しワイヤ
47 仮止め代
48 スリット
【出願人】 【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
【出願日】 平成19年2月15日(2007.2.15)
【代理人】 【識別番号】100074321
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 治彌


【公開番号】 特開2008−194367(P2008−194367A)
【公開日】 平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願番号】 特願2007−34937(P2007−34937)