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【発明の名称】 キャッピング装置
【発明者】 【氏名】伊藤 誠康

【要約】 【課題】金属製容器を用いた場合でもキャップ螺着時の容器の回転を防止し、キャップの螺着が不十分になるのを防ぐことができるキャッピング装置を提供する。

【解決手段】金属製の容器5の首部5bを保持するセンタースター2と、センタースター2で保持された容器5にキャップ6を螺着するスピニングヘッドセット3と、キャップ6を螺着する際に容器5が載置される支持台10を備えたキャッピング装置。支持台10の上面10aに、容器底部5dに形成された凹部50に係合して容器5の回転を阻止する突出する係合部11が形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口部にプレスクリューキャップを螺着するキャップ螺着機構と、前記容器が載置される支持台とを備え、
この支持台には、前記容器底部に形成された凹部または凸部に係合して、前記プレスクリューキャップを容器口部に螺着するときに容器の回転を阻止する係合部が形成されていることを特徴とするキャッピング装置。
【請求項2】
前記係合部は、前記容器の底部に径方向に沿って形成された1または2以上の直線状の突条または溝に係合する突条または溝であることを特徴とする請求項1に記載のキャッピング装置。
【請求項3】
前記係合部を構成する突条が、先端方向に幅が狭くなるよう形成されていることを特徴とする請求項2に記載のキャッピング装置。
【請求項4】
前記プレスクリューキャップを容器口部に螺着するときに、容器の胴部を把持する把持機構を備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のキャッピング装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂製キャップなどのプレスクリューキャップを金属製容器などの容器に装着するのに用いられるキャッピング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャッピング装置としては、容器のフランジ部を支持する支持機構と、容器口部にプレスクリューキャップを螺着するキャップ螺着機構とを備えたものがある(例えば、特許文献1)。
このキャッピング装置では、支持機構に設けられた回転止め刃部をフランジ部下面に当接させた状態で、キャップ螺着機構によってプレスクリューキャップを容器口部に螺着する。
【特許文献1】登録実用新案第3003750号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年では、アルミニウム合金、スチールなどからなる金属製容器が用いられている。
金属製容器は、通常、フランジ部を備えていないため、上記キャッピング装置によってキャップを装着すると、キャップ螺着時に容器がキャップと共に回転してしまい、十分な閉栓トルクが得られず、キャップ閉栓が不十分となるおそれがあった。
本発明は、フランジを備えていない容器を用いた場合でもキャップ螺着時の容器の回転を防止し、キャップの螺着が不十分になるのを防ぐことができるキャッピング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のキャッピング装置は、容器の口部にプレスクリューキャップを螺着するキャップ螺着機構と、前記容器が載置される支持台とを備え、この支持台に、前記容器底部に形成された凹部または凸部に係合して、前記プレスクリューキャップを容器口部に螺着するときに容器の回転を阻止する係合部が形成されていることを特徴とする。
前記係合部は、前記容器の底部に径方向に沿って形成された1または2以上の直線状の突条または溝に係合する突条または溝であることが好ましい。
前記係合部を構成する突条は、先端方向に幅が狭くなるよう形成することができる。
本発明のキャッピング装置は、前記プレスクリューキャップを容器口部に螺着するときに、容器の胴部を把持して容器の回転を阻止する把持機構をさらに備えると良い。
【発明の効果】
【0005】
本発明のキャッピング装置は、容器を支持する支持台に係合部が形成されているので、キャップ螺着機構によってプレスクリューキャップを容器の口部に螺着する際に、この係合部が容器底部の凹部または凸部に係合する。
このため、キャップ螺着時に容器がキャップと共に回転してしまうことがなく、十分な閉栓トルクが得られ、キャップが容器口部に確実に螺着される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1ないし図3は、本発明のキャッピング装置の一例を示す図である。
図1に示すように、キャッピング装置1は、容器5の首部5bを保持するセンタースター2(保持機構)と、センタースター2で保持された容器5に合成樹脂製のプレスクリューキャップ6を螺着するスピニングヘッドセット3(キャップ螺着機構)と、キャップ6を螺着する際に容器5が載置される支持台10と、容器5の胴部5cを把持する把持機構40とを備えている。
【0007】
センタースター2は、回転可能な支柱22と、この支柱22に取り付けられたターンテーブル23と、上部スターホイール24と、下部スターホイール25とを備えている。
上部スターホイール24は、周縁部に形成されたポケット21に容器5の首部5bを入れた状態で容器5を保持して回転搬送するようになっている。
下部スターホイール25は、周縁部に形成されたポケット27に容器5の胴部5cを入れた状態で容器5を保持して回転搬送するようになっている。
上部スターホイール24と下部スターホイール25とは、支柱22に固定された支持部材26を介して連結されている。
【0008】
スピニングヘッドセット3は、上部スターホイール24の上方に設けられており、キャップ6を把持するチャック機構31aを有するスピニングヘッド31を備えている。スピニングヘッドセット3は、図示しない移動機構によって上下動するとともに、キャップ6を回転させて容器5に螺着することができるようになっている。
【0009】
支持台10は、その上面10aに容器5の底部5dが載置されるようにターンテーブル23上に配置される。
図2に示すように、支持台10の上面10aには、上方に突出する凸部である係合部11が形成されている。
係合部11は、容器5の回転を阻止するためのものであり、容器5の底面5dに形成された凹部50の形状に応じた形状とされる。
【0010】
図示例では、係合部11は、容器5の径方向に沿う2本の直線状の突条11aを互いにほぼ垂直に組み合わせた十字形とされている。突条11aは断面三角形とされ、凹部50の長さ方向全体に至るように形成されている。
係合部11の断面形状は、図示例に限らず、矩形などの多角形、半円形、円弧などとすることができる。係合部11の断面形状は、先端に向けて幅が狭くなる形状、例えば三角形や半円形とすると、容器5の底面5dが、支持台10に対し多少位置ずれしても確実に凹部50と係合するため好ましい。
係合部11の表面がゴム素材など摩擦係数の高い部材からなる場合には、係合部11と凹部50との係合が確実になる。
なお、図示例では2本の突条11aが直交しているが、交差角度はこれに限定されない。
【0011】
図3に示すように、把持機構40は、基部41と、基部41に取り付けられた一対の把持体42とを備えている。把持体42は、支点43を中心として回動可能とされ、容器5の胴部5cを挟み込むことができるようになっている。
【0012】
次に、底面5dに凹部50が形成された容器5にキャップ6を螺着する方法を説明する。
容器5は、アルミニウム合金、スチールなどの金属からなる。
凹部50は、容器5の径方向に沿う2本の直線状の溝50aを互いにほぼ垂直に組み合わせた十字形とされている。溝50aは、断面三角形(V字形)とされ、その両端は底面5dの周縁に達している。
図1に示すように、図示しない搬送手段によって容器5を搬送し、キャッピング装置1のセンタースター2のポケット21、27に保持させる。
容器5は支持台10上に載置され、係合部11が凹部50に嵌合する。
次いで、図示しない移動機構によってスピニングヘッドセット3を下降させる。スピニングヘッド31はモータ(図示略)によって回転し、チャック機構31aに把持されたキャップ6を回転させ、容器5に螺着させる。
【0013】
スピニングヘッドセット3によってキャップ6が螺着方向に回転させられることで、容器5にもキャップ6の螺着方向と同方向に回転力が加わるが、支持台10に形成された係合部11が凹部50に嵌合しているため、容器5の回転が阻止される。
このため、キャップ6は容器5の口部に確実に螺着される。
また、把持機構40の把持体42によって胴部5cを挟み込むことによって、容器5の回転をより確実に阻止することができる。
【0014】
なお、図示例では、容器5の底面5dに凹部50が形成され、支持台10に凸部である係合部11が形成されているが、逆に、容器底面に凸部が形成され、これに係合する凹部である係合部が支持台に形成されていてもよい。
また、図示例では、平面視十字形の係合部を示したが、容器底面の凹部または凸部と係合したときに容器の回転を阻止しうる形状であれば、係合部の形状は図示例に限定されない。例えば、容器の底部に径方向に沿って形成された1本の直線状の突条または溝に係合する1本の直線状の突条または溝であってよい。支持台および容器に形成される突条または溝の数は3本以上であってもよい。
係合部が凹部からなる場合は、深さ方向に幅が狭くなる形状、例えば断面V字状、断面半円状が好ましい。
また、係合部は、容器の中心軸を中心とする回転対称形が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明のキャッピング装置の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示すキャッピング装置の支持台を示す斜視図である。
【図3】図1に示すキャッピング装置の把持機構を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0016】
1・・・キャッピング装置、3・・・スピニングヘッドセット(キャップ螺着機構)、5・・・容器、5c・・・胴部、5d・・・底部、6・・・プレスクリューキャップ、10・・・支持台、11・・・係合部、40・・・把持機構、50・・・凹部。
【出願人】 【識別番号】000145219
【氏名又は名称】株式会社アルコア・クロージャー・システムズ
【出願日】 平成19年3月8日(2007.3.8)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武

【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男

【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆

【識別番号】100101465
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 正和

【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義

【識別番号】100107836
【弁理士】
【氏名又は名称】西 和哉

【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦


【公開番号】 特開2008−222239(P2008−222239A)
【公開日】 平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願番号】 特願2007−59127(P2007−59127)