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【発明の名称】 着座検出装置
【発明者】 【氏名】上野 俊幸

【要約】 【課題】遠隔位置において物品の着座を検出することができる遠隔位置の着座検出装置を提供する。

【構成】物品が着座したことを検出する着座検出装置において、物品の着座により動作する着座検出部14と、光を反射する反射板21と、着座検出部14に取り付けられて物品の着座により動作する着座検出部14と共に動作して、反射板21を覆って光を遮光する遮光版20と、反射板21に遠隔位置から光を照射する発光器22と、反射板21により反射された光を遠隔位置で検出する受光器23と、発光器22から出射された光の受光器23での検出時又は非検出時に、物品の着座を検出する着座検出器25とを備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が着座したことを検出する着座検出装置において、
前記物品の着座により動作する着座検出部と、
光を反射する反射板と、
前記反射板を覆って光を遮光する遮光版と、
前記反射板に遠隔位置から光を照射する発光器と、
前記反射板により反射された光を遠隔位置で検出する受光器と、
前記発光器から出射された光の前記受光器での検出時又は非検出時に、前記物品の着座を検出する着座検出器と
を備える
ことを特徴とする着座検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の着座検出装置において、
前記物品が着座したときに該物品により前記着座検出部が押されて移動し、該着座検出部の移動と共に前記遮光板も移動して該遮光板が前記反射板を覆うことで、前記受光器への光が遮られ、このとき前記着座検出器は前記物品の着座を検出する
ことを特徴とする着座検出装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の着座検出装置において、
前記着座検出部を板状として上下方向に動作可能に設置し、
前記遮光板を横方向に動作可能に設置して、
前記着座検出部と前記遮光板との間に、前記着座検出部の上下方向の動きを横方向に変換し、前記遮光板を横方向に動作させるL字状のレバーを設置する
ことを特徴とする着座検出装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の着座検出装置において、
前記物品は、円柱状の軸心を有するロールとし、
前記ロールを載置するロール載置台を設け、
前記ロール載置台に前記ロールを載置したときに、前記ロール載置台に前記軸心が着座したことを検出する
ことを特徴とする着座検出装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、着座検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、機械装置等の生産工場において、格納スペースに格納されている部品等の物品を搬送する搬送機に搭載された移載機により取り出し、この物品を使用しようとする機械装置が設置された地点まで搬送機で搬送した後、この物品を移載機により機械装置へ移載するということが一般によく行われている。
【0003】
この場合、移載機が物品を確実に保持したか、又は、物品が確実に機械装置に移載されたなどを知る必要がある。このため、物品が確実に着座したことを検出する着座検出装置を設置している。このような着座検出装置の一例が下記特許文献1に開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−124267号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された着座検出装置では、一対の光電管を設置し、さらに、これらの光電管に対して電気配線を接続して電力を供給し、且つ、制御回路に電気信号を送信しなければならないため、着座検出装置を設置する場所として狭いスペースしかない場合には、スペースの都合上、設置できない可能性がある。また、光電管等の素子は熱に弱いため、設置場所が高温になるような場合にも設置できない可能性がある。
【0006】
これらのことから、本発明は、遠隔位置において物品の着座を検出することができる遠隔位置の着座検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に対応)に係る着座検出装置は、
物品が着座したことを検出する着座検出装置において、
前記物品の着座により動作する着座検出部と、
光を反射する反射板と、
前記反射板を覆って光を遮光する遮光版と、
前記反射板に遠隔位置から光を照射する発光器と、
前記反射板により反射された光を遠隔位置で検出する受光器と、
前記発光器から出射された光の前記受光器での検出時又は非検出時に、前記物品の着座を検出する着座検出器と
を備える
ことを特徴とする。
【0008】
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に対応)に係る着座検出装置は、第1の発明に係る着座検出装置において、前記物品が着座したときに該物品により前記着座検出部が押されて移動し、該着座検出部の移動と共に前記遮光板も移動して該遮光板が前記反射板を覆うことで、前記受光器への光が遮られ、このとき前記着座検出器は前記物品の着座を検出することを特徴とする。
【0009】
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に対応)に係る着座検出装置は、第1の発明又は第2の発明に係る着座検出装置において、
前記着座検出部を板状として上下方向に動作可能に設置し、
前記遮光板を横方向に動作可能に設置して、
前記着座検出部と前記遮光板との間に、前記着座検出部の上下方向の動きを横方向に変換し、前記遮光板を横方向に動作させるL字状のレバーを設置する
ことを特徴とする。
【0010】
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に対応)に係る着座検出装置は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかに係る着座検出装置において、
前記物品は、円柱状の軸心を有するロールとし、
前記ロールを載置するロール載置台を設け、
前記ロール載置台に前記ロールを載置したときに、前記ロール載置台に前記軸心が着座したことを検出する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
第1の発明によれば、物品が着座したことを検出する着座検出装置において、物品の着座により動作する着座検出部と、光を反射する反射板と、着座検出部に取り付けられて物品の着座により動作する着座検出部と共に動作して、反射板を覆って光を遮光する遮光版と、反射板に遠隔位置から光を照射する発光器と、反射板により反射された光を遠隔位置で検出する受光器と、発光器から出射された光の受光器での検出時又は非検出時に、物品の着座を検出する着座検出器とを備えることにより、遠隔位置において物品の着座を検出することができるので、電気配線を行うスペースが確保できない場合や、着座検出位置が高温になるような場合であっても、物品の着座を確実に検出することができる。
【0012】
第2の発明によれば、第1の発明による効果に加え、物品が着座したときに物品により着座検出部が押されて移動し、着座検出部の移動と共に遮光板も移動して遮光板が反射板を覆うことで、受光器への光が遮られ、このとき着座検出器は物品の着座を検出することにより、シンプルな構造により遠隔位置において物品の着座を確実に検出することができる。
【0013】
第3の発明によれば、第1の発明又は第2の発明による効果に加え、着座検出部を板状として上下方向に動作可能に設置し、遮光板を横方向に動作可能に設置して、着座検出部と遮光板との間に、着座検出部の上下方向の動きを横方向に変換し、遮光板を横方向に動作させるL字状のレバーを設置することにより、シンプルな構造により遠隔位置において物品の着座を確実に検出することができる。
【0014】
第4の発明によれば、第1の発明乃至第3の発明のいずれかによる効果に加え、物品は、円柱状の軸心を有するロールとし、ロールを載置するロール載置台を設け、ロール載置台にロールを載置したときに、ロール載置台に軸心が着座したことを検出することにより、ロールの軸心の着座を遠隔位置において確実に検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る着座検出装置の一実施形態について、図1から図4を用いて説明する。図1は、本発明に係る着座検出装置の要部の構成を示した側面図、図2は本発明に係る作動時の着座検出装置の要部の構成を示した側面図、図3は本発明に係る着座検出装置の平面図、図4は本発明に係る着座検出装置の側面図、図5は本発明に係る着座検出時の着座検出装置の平面図である。
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る着座検出装置の構造について説明する。図1に本発明に係る着座検出装置の要部の構成を示した側面図を示す。ここでは、着座を検出する対象の物品として、軸心に糸を巻くことにより形成されたロールを例として示している。なお、図1では、移載先のロール支持台にロールが載置される前の状態を示している。
【0017】
本実施形態では、着座を検出する対象の物品をロールとしたが、これ以外の物品、例えば、機械装置等の生産工場においては機械装置の部品や、倉庫においては荷物などを、着座を検出する対象の物品として、本実施形態に係る着座検出装置を適用することも可能である。
【0018】
図1に示すように、ロール10は、ロール10の軸心11を移載機26で保持されて、ロール載置台12上に載置される。ロール載置台12には上部に凹部12a(図4参照)が形成されており、この凹部12aにロール10の軸心11が載置されるようになっている。ロール10が載置されるロール載置台12の側面には、着座検出装置を設置するための着座検出装置設置台13が取り付けられている。
【0019】
図3に、本発明に係る着座検出装置の平面図を示す。図3に示すように、着座検出装置設置台13の上部のロール載置台12側には、ロール10がロール載置台12上に載置され、ロール10が確実に着座しているかを検出する着座検出部14を支持する着座検出部支持部材15が設置されている。着座検出部14は、着座検出部支持部材15に上下動可能に支持されている。
【0020】
図4に、本発明に係る着座検出装置の側面図を示す。図4に示すように、着座検出部14の上端部14aは、ロール載置台12のロール10の軸心11の着座面である凹部12aの底面よりも上方に位置するように設置されている。また、着座検出部14の下部には、着座検出部14を上方に押し上げるようにバネ16が設置されている。すなわち、このバネ16により、着座検出部14は軸心11により下方に押し下げられた場合であっても、軸心11を取り除くだけで自然に元の位置に戻るようになっている。
【0021】
図1に示すように、着座検出部14の下端部には、L字状のレバー(L字状レバー17)が取り付けられている。このL字状レバー17は、L字の屈曲部でL字状レバー支持部材18により回転可能に支持されている。また、L字状レバー17は、棒状のリンク部材(棒状リンク部材19)が取り付けられている。すなわち、L字状レバー17は、短い方の部分の端部が着座検出部14の下端部と回転可能に結合されており、長い方の部分の端部が棒状リンク部材19と回転可能に結合されている。
【0022】
棒状リンク部材19のL字状レバー17と結合された端部と反対側の端部には、光を透過しない遮光板20が取り付けられている。この遮光板20の側方には、光を反射する反射板21が設置されている。
【0023】
図3及び図4に示すように、反射板21には遠隔位置に設けられた発光器21からAで示すように光が照射されている。ここで、図3及び図4では、光の進路を2点鎖線により示す。発光器21から照射された光は、反射板21により反射され、遠隔位置に設けられた受光器22へと伝播する。
【0024】
発光器22と受光器23は、反射板21の遠隔位置に設置した発光器・受光器設置台24に設置される。本実施形態では、発光・受光器設置台24を設けて発光器22と受光器23を設置したが、物品を移載する移載機側に発光器22と受光器24を設置することも可能である。
【0025】
また、発光器22と受光器23には、発光器22と受光器23を制御し、さらに、発光器22から出射された光が受光器23で検出されないときに、ロール10の軸心11がロール載置台12に着座したことを判定する着座検出器25が接続されている。
【0026】
次に、本実施形態に係る着座検出装置の着座検出時の動作について説明する。ロール10がロール載置台12上に載置される前は、図1、図3、及び、図4に示すように、着座検出部14の上端部はロール載置台12のロールが着座する凹部12aの底面よりも上方に位置している。
【0027】
ロール10がロール載置台12上に載置された時、着座検出部14はロール10の軸心11により、図4にBで示すように下方に押し下げられる。下方に押し下げられた着座検出部14は、L字状レバー17の短い方の部分の端部を押し下げる。これにより、L字状レバー14は、図2に示すようにL字状レバー支持部材15に取り付けられたL字の屈曲部を中心として反時計回りに回転し、L字状レバー14の長い方の部分の端部が横方向に移動する。すなわち、L字状レバー14により、縦方向の運動が横方向の運動に変換される。
【0028】
L字状レバー14により、棒状リンク部材19は、図3にCで示すように横方向に動かされ、これにより、棒状リンク部材19の端部に取り付けられた遮光板20も横方向に移動する。
【0029】
図5に、本発明に係る着座検出時の着座検出装置の平面図を示す。図5に示すように、横方向に移動した遮光板20は反射板21を覆い、発光器22から出射された光が遮光板20により反射されないように遮蔽する。ここで、図5では、光の進路を二点鎖線により示す。発光器22から出射された光が受光器23で検出できなくなったとき、着座検出器器25は、ロール10の軸心11がロール載置台12上に確実に着座したことを判定する。
【0030】
すなわち、発光器22から出射された光は、ロール載置台12にロール10の軸心11が着座していないときには、図3にAで示すように反射板21は遮光板20に覆われていないため光を反射し、この光を受光器23で検出することができ、ロール載置台12にロール10の軸心11が着座しているときには、図5にDで示すように反射板21は遮光板20に覆われて光を反射できないため、受光器23で光を検出できなくなる。
【0031】
本実施形態では、発光器22から出射された光が受光器23で検出できなくなったときにロール10の軸心11が着座を検出するようにしたが、これとは逆に、ロール10の軸心11が着座していないときに遮光板20により反射板21を覆うようにし、ロール10の軸心11が着座したときに遮光板20が移動して反射板21が光を反射し、この光を受光器23が受光したときに着座検出器25が着座を検出するようにすることも可能である。
【0032】
以上のように、本実施形態に係る着座検出装置によれば、物品が着座したことを検出する着座検出装置において、物品の着座により動作する着座検出部14と、光を反射する反射板21と、着座検出部14に取り付けられて物品の着座により動作する着座検出部14と共に動作して、反射板21を覆って光を遮光する遮光版20と、反射板21に遠隔位置から光を照射する発光器22と、反射板21により反射された光を遠隔位置で検出する受光器23と、発光器22から出射された光の受光器23での検出時又は非検出時に、物品の着座を検出する着座検出器25とを備えることにより、遠隔位置において物品の着座を検出することができるので、電気配線を行うスペースが確保できない場合や、着座検出位置が高温になるような場合であっても、物品の着座を確実に検出することができる。
【0033】
また、物品が着座したときに物品により着座検出部14が押されて移動し、着座検出部14の移動と共に遮光板20も移動して遮光板20が反射板21を覆うことで、受光器23への光が遮られ、このとき着座検出器25は物品の着座を検出することにより、シンプルな構造により遠隔位置において物品の着座を確実に検出することができる。
【0034】
また、着座検出部14を板状として上下方向に動作可能に設置し、遮光板20を横方向に動作可能に設置して、着座検出部14と遮光板20との間に、着座検出部14の上下方向の動きを横方向に変換し、遮光板20を横方向に動作させるL字状レバー17を設置することにより、シンプルな構造により遠隔位置において物品の着座を確実に検出することができる。
【0035】
また、物品は、円柱状の軸心11を有するロール10とし、ロール10を載置するロール載置台12を設け、ロール載置台12にロール10を載置したときに、ロール載置台12に軸心11が着座したことを検出することにより、ロール12の軸心11の着座を遠隔位置において確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る着座検出装置の要部の構成を示した側面図である。
【図2】本発明に係る作動時の着座検出装置の要部の構成を示した側面図である。
【図3】本発明に係る着座検出装置の平面図である。
【図4】本発明に係る着座検出装置の側面図である。
【図5】本発明に係る着座検出時の着座検出装置の平面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 ロール
11 軸心
12 ロール載置台
13 着座検出装置設置台
14 着座検出部
15 着座検出部支持部材
16 バネ
17 L字状レバー
18 L字状レバー支持部材
19 棒状リンク部材
20 遮光板
21 反射板
22 発光器
23 受光器
24 発光器・受光器設置台
25 着座検出器
26 移載機
【出願人】 【識別番号】000006105
【氏名又は名称】株式会社明電舎
【出願日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【代理人】 【識別番号】100078499
【弁理士】
【氏名又は名称】光石 俊郎

【識別番号】100074480
【弁理士】
【氏名又は名称】光石 忠敬

【識別番号】100102945
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 康幸

【識別番号】100120673
【弁理士】
【氏名又は名称】松元 洋


【公開番号】 特開2008−30873(P2008−30873A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−204194(P2006−204194)