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【発明の名称】 粘着テープディスペンサ
【発明者】 【氏名】田中 哲夫

【要約】 【課題】確実かつ簡便に粘着テープを貼着可能なディスペンサを低廉なコストで得る。両面テープの剥離紙を剥がす手間を省く。

【構成】テープロールを回転自在に支持するテープ収納部と、テープロールから繰出されたテープを排出するテープ排出部と、テープ排出部に搬送されたテープを切断するカッターとを備えたディスペンサである。テープ収納部からテープ排出部に至るテープの搬送経路上に一対のガイドローラを設け、両面テープ本体は第一ローラの表面に沿ってテープ排出部に向け搬送され、剥離紙は両ローラの対向部で剥離されて剥離紙排出口から外部へ排出される。両ローラは側端に互いに噛合うギアを有する。テープ排出部には、進退動可能で対象物へテープを押付け貼り付けるローラを備える。第二ローラの下面に当接して剥離紙を剥離紙排出口に導くガイド板を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着テープをロール状に巻いたテープロールを収納し当該テープロールを回転自在に支持するテープ収納部と、
前記テープロールから繰り出された粘着テープを排出するテープ排出部と、
当該テープ排出部に搬送された粘着テープを切断するテープカッターと、
を備え、
前記テープ排出部から引き出された前記粘着テープの排出部分が引っ張られることにより前記粘着テープが前記テープロールから繰り出され、前記テープ排出部に搬送されて前記テープ排出部から排出される粘着テープディスペンサであって、
前記テープ収納部から前記テープ排出部に至る粘着テープの搬送経路上に回転可能に備えられかつ前記テープロールから繰り出された粘着テープがそれらの間に供給されて当該粘着テープが前記テープ排出部に向け搬送されるよう案内する一対のガイドローラを備え、
これら一対のガイドローラのうちの第一ローラは、
前記テープロールから繰り出された粘着テープのテープロール内面側の粘着面がローラ表面に接触するように前記テープロールから粘着テープがローラ表面に供給され、
粘着テープの繰出しに伴い前記テープロールと同一方向に回転することにより前記テープ排出部に向け粘着テープを送り出し、かつ
当該ローラと共に回転するギアを側端部に有する一方、
前記一対のガイドローラのうちの第二ローラは、
前記第一ローラのギアと噛み合って第一ローラの回転力を当該第二ローラに伝達するギアをその側端部に備え、
粘着テープの繰出しに伴い前記第一ローラからの前記回転力を受けて前記第一ローラとは逆方向に回転する
ことを特徴とする粘着テープディスペンサ。
【請求項2】
前記テープ収納部を後部に形成した筐体ケースを備え、
当該筐体ケースの前方上部に、前記ガイドローラを、
当該筐体ケースの前方下部に、前記テープ排出部を、それぞれ配置し、
前記粘着テープが、筐体ケース後部のテープ収納部から前方に向け搬送された後、前記ガイドローラによって搬送方向を下方に向け変更され、前記テープ排出部へ送られる
請求項1に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項3】
前記ガイドローラより前方位置に粘着テープ本体から剥離された剥離シートを排出する剥離シート排出口
をさらに備えた請求項1または2に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項4】
前記第二ローラより前方位置から前記第二ローラの下面部に向け突出し、前記第一ローラと第二ローラとの対向部において粘着テープ本体から剥離された剥離シートを前記剥離シート排出口に導く剥離シート用ガイド板と、
をさらに備え、
前記粘着テープ本体から剥離された剥離シートは、前記剥離シート用ガイド板と前記第二ローラとの間を通って前記剥離シート排出口に搬送される
請求項3に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項5】
前記剥離シート用ガイド板は、その先端部に、
前記第二ローラの表面に当接または近接し、剥離シートが粘着テープ本体と一緒に前記テープ排出部に向け送られることを防ぐ剥離シート押え部
を備える請求項4に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項6】
前記剥離シート押え部は、
当該剥離シート用ガイド板の延在方向先端に向うにつれ、前記第二ローラの表面に当接または近接し、その後、前記第二ローラの表面から離れるように折れ曲がった山折状の形状を有する
請求項5に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項7】
前記剥離シート用ガイド板は、金属または樹脂からなる可撓性を有する板ばねである
請求項4から6のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項8】
前記剥離シート用ガイド板が、前記第一ローラと第二ローラとの対向点の近傍位置まで達するように延び、
前記剥離シート押え部が、当該第一ローラと第二ローラとの対向点の近傍位置に配置されている
請求項4から7のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項9】
前記剥離シート用ガイド板は、前記剥離シート押え部から前記剥離シート排出口に向け、上り勾配となるように配置されている
請求項4から8のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項10】
前記剥離シート排出口に、剥離シートを切断する切断刃を備えた
請求項3から9のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項11】
前記ガイドローラのうち少なくとも前記第一ローラの表面に、難粘着性材料を配した
請求項1から10のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項12】
前記テープ収納部と前記ガイドロールとの間で、かつ、前記テープロールの粘着テープの繰出し点と前記第一ローラ表面のテープ供給点とを結ぶ直線より下方位置に配置され、前記テープロールから繰り出された粘着テープを一旦押し下げ、その後、第一ローラに向け上昇するように前記粘着テープを案内するガイドピン
をさらに備えた請求項1から11のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項13】
前記第一ローラおよび前記第二ローラのうちの少なくとも一方に係合して当該ローラの回転を阻止するストッパをさらに備える
請求項1から12のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項14】
前記ストッパは、
前記第一ローラに備えられたギアまたは前記第二ローラに備えられたギアのいずれか一方または双方と噛み合って当該ローラの回転を阻止するブレーキギアと、
このブレーキギアを前記第一ローラに備えられたギアまたは前記第二ローラに備えられたギアから後退する方向へ付勢する付勢手段と、
この付勢手段の付勢力に抗して前記ブレーキギアを前記第一ローラに備えられたギアまたは前記第二ローラに備えられたギアに向け前進させることが可能な操作部と、
を含む
請求項13に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項15】
前記ストッパは、
前記第一ローラまたは前記第二ローラの表面に向け進退動可能に設けられかつ当該ローラの表面または当該ローラの表面に供給された前記粘着テープの表面を押え付けて当該ローラの回転を阻止するブレーキ片と、
このブレーキ片を前記第一ローラまたは前記第二ローラから後退する方向へ付勢する付勢手段と、
この付勢手段の付勢力に抗して前記ブレーキ片を前記第一ローラまたは前記第二ローラに向け前進させることが可能な操作部と、
を含む請求項13に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項16】
前記第一ローラおよび前記第二ローラのうちのいずれか一方または双方の両端部に、外方に向け次第にローラの径が大きくなるようなテーパ面を形成した
請求項1から15のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項17】
回転可能に、かつ、前記テープロールから繰り出されて前記ガイドローラを経由した粘着テープが表面に供給され、かつ、前記テープ排出部を貼着対象物に押し付けつつ当該粘着テープディスペンサを当該貼着対象物の表面に沿ってスライドさせることにより当該貼着対象物の表面を転がって前記テープロールから繰り出された粘着テープを貼着対象物に押し付け貼着させる押圧ローラを前記テープ排出部に備え、
前記テープカッターを、当該押圧ローラの前方位置に配置した
請求項1から16のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項18】
前記テープ排出部の前部に、前記テープカッターより前方に突出する突出部を設けた
請求項17に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項19】
前記押圧ローラを、貼着対象物に向け進退動可能に備えると共に、
当該押圧ローラを貼着対象物に向け付勢する付勢手段を設け、
これにより前記押圧ローラは、前記貼着対象物に押し付けて粘着テープを貼着するときに後退して当該貼着対象物の表面を転動する一方、当該貼着対象物への押し付け力を除去した場合には前進して元位置に復帰可能である
請求項17または18に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項20】
前記押圧ローラを前記テープ排出部に着脱自在に備え、
これにより、当該押圧ローラを交換可能とした
請求項17から19のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項21】
前記押圧ローラの周面に粘着材を配した
請求項17から20のいずれか一項に記載の粘着テープディスペンサ。
【請求項22】
前記押圧ローラの周面に、粘着材を配した粘着部と、難粘着材を配した難粘着部とを縞状に交互に配置した
請求項21に記載の粘着テープディスペンサ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープディスペンサに係り、特にテープロールから所望の長さだけ粘着テープを引き出し切断して対象物に貼着可能なカッター器具に関する。
【背景技術】
【0002】
簡便かつ即座に対象物を固定できる接着手段として粘着テープが今日広く利用されている。例えば事務用品や梱包用具として一般家庭やオフィスなどにおいて、あるいは産業用に例えば電子・電気機器の製造工程において配線基板やモジュール部品を固定するために、あるいは自動車の内装部品を取り付けたり、土木建築現場においてボード類や建材を貼り付けるなど、様々な用途・場面で使用されている。
【0003】
かかる粘着テープは、樹脂や布、紙などからなるテープ基材の片面または両面に粘着剤を配してなり、一般にロール状に巻いたテープロールとして提供される。また、このようなテープロールを収容すると共に、所望の長さだけテープを引き出して切断することが可能な各種のディスペンサも提供されている(下記特許文献1〜3参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2005‐132625号公報
【特許文献2】特開2000‐302316号公報
【特許文献3】特開平7‐252010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のディスペンサは、テープを対象物に貼着するときの操作性や動作の確実性、またディスペンサ自体の製造コストの点で必ずしも十分であるとは言えず、さらには従来のディスペンサでは使用可能なテープの種類が限定されてしまい(異なる複数種類のテープを同一のディスペンサで使用出来ない)、利便性の点で更なる改良の余地を残している。
【0006】
具体的には、例えば両面テープを対象としたディスペンサの場合、対象物にテープを貼着することが出来たとしてもその後、テープ本体から剥離シートを剥がす操作が必要となって、作業性が悪い面がある。
【0007】
この点、上記特許文献に記載のディスペンサでは、剥離シートを剥がす手間を省くためにディスペンサ内で剥離シートを粘着テープ本体から分離する機構を有する。しかしながら、このようなディスペンサ構造によっても、剥離シートの分離や対象物へのテープ本体の貼着について確実な動作が得られるとは限らない。特に、ディスペンサ内におけるテープのスムースな搬送、ディスペンサからのテープのスムースな繰り出し、対象物へのテープの確実な貼着、並びにテープを切断した後にテープの先端部が次の貼着使用に備えて良好な待機位置に配置されること等が必要となる。
【0008】
またこれらの操作性に加えて、上述のように一般事務用品として提供する場合にも、あるいは産業用に使用するにせよ、より低廉な価格で市場に提供できることが強く望まれる。剥離シートの自動分離機構やテープの切断機構を備えたディスペンサが各種製品化されているものの、現状未だ十分に普及しているとは言えない主な原因のひとつは、製造コストの低減が十分ではない点にあると考えられる。
【0009】
さらに、従来のディスペンサは、特定一種類のテープしか通常使用することが出来ず、コストの点並びに利便性の点で不利である。例えば、片面テープと両面テープを両方とも使用可能なディスペンサは未だ提供されていない。また、両面テープ専用器具にあっても、両面テープのテープ本体や剥離紙の厚さや硬さ(いわゆる腰の強さ)には様々なものがあり(一般的に市場に提供されているものでも十数種類から数十種類ある)、これら様々に異なる種類のテープを問題なく良好に使用できるディスペンサを構成することは容易ではない。
【0010】
したがって、本発明の目的は、より確実かつ簡便に対象物に粘着テープを貼着可能な使用利便性に優れた、また製造コストを抑えることが出来る新たなディスペンサ構造を得る点にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成して課題を解決するため、本発明に係る第一の粘着テープディスペンサは、粘着テープをロール状に巻いたテープロールを収納し当該テープロールを回転自在に支持するテープ収納部と、前記テープロールから繰り出された粘着テープを排出するテープ排出部と、当該テープ排出部に搬送された粘着テープを切断するテープカッターとを備え、前記テープ排出部から引き出された前記粘着テープの排出部分が引っ張られることにより前記粘着テープが前記テープロールから繰り出され、前記テープ排出部に搬送されて前記テープ排出部から排出される粘着テープディスペンサであって、前記テープ収納部から前記テープ排出部に至る粘着テープの搬送経路上に回転可能に備えられかつ前記テープロールから繰り出された粘着テープがそれらの間に供給されて当該粘着テープが前記テープ排出部に向け搬送されるよう案内する一対のガイドローラを備え、これら一対のガイドローラのうちの第一ローラは、前記テープロールから繰り出された粘着テープのテープロール内面側の粘着面がローラ表面に接触するように前記テープロールから粘着テープがローラ表面に供給され、粘着テープの繰出しに伴い前記テープロールと同一方向に回転することにより前記テープ排出部に向け粘着テープを送り出し、かつ当該ローラと共に回転するギアを側端部に有する一方、前記一対のガイドローラのうちの第二ローラは、前記第一ローラのギアと噛み合って第一ローラの回転力を当該第二ローラに伝達するギアをその側端部に備え、粘着テープの繰出しに伴い前記第一ローラからの前記回転力を受けて前記第一ローラとは逆方向に回転する。
【0012】
本発明の粘着テープディスペンサでは、粘着テープは、テープ収納部に収納されたテープロールから繰り出され、テープ排出部から引き出されて貼着対象物に貼り付けられる。このテープの繰り出しおよび引き出し動作は、当該テープディスペンサを例えば人が手に持ち、粘着テープの先端部を貼着対象物に押し付けることにより貼着した後、当該粘着テープディスペンサを貼着対象物の表面に沿ってかつ粘着テープを貼り進める方向へスライドさせることにより行うことが出来る。
【0013】
テープロールが収納されたテープ収納部からテープ排出部に至る粘着テープの搬送経路上には、回転可能に設置した一対のガイドローラを設けてあり、テープ収納部のテープロールから繰り出された粘着テープは、これら一対のガイドローラの間に導入され、案内されてテープ排出部に向け搬送される。
【0014】
より具体的には、テープロールから繰り出された粘着テープは、テープロール内面側の粘着面(例えば、片面に粘着剤を備えた片面テープの場合には粘着面、両面粘着テープの場合には剥離シートに覆われていない粘着面)がローラ表面に接触するように(第一ローラの表面に対向するように)第一ローラに供給される。そして、粘着テープの移動(繰出し動作)に伴い、粘着テープの粘着面からの力を受けてテープロールと同一方向に回転し、これにより当該粘着テープのテープ排出部に向けた搬送を許容する。
【0015】
第一ローラは、その側端部に、当該ローラと共に回転するギアを側端部に有する。また、第二ローラにも同様に側端部にギアを設けてあり、これら第一ローラと第二ローラの各ギアは互いに噛み合っている。したがって、第一ローラの回転力は、第一ローラ側端部のギアおよび第二ローラ側端部のギアを介して第二ローラに伝達され、これにより第二ローラが回転する。尚、第二ローラは、第一ローラとは逆方向に回転する。
【0016】
上記各ギアは、各ローラの一側端部(片側)にのみ設けても良いが、両側端部(両側)に設けることが、各ローラの回転並びにテープの搬送を確実かつスムースにし、また後に述べるギア式のストッパ(ブレーキギア)によりローラの回転を阻止してテープを切断するときにテープの不用意な繰り出しをより確実に防ぐ点から好ましい。
【0017】
尚、本発明では、第二ローラも粘着テープ(粘着面とは反対側の非粘着面、あるいは両面粘着テープの場合には第一ローラに接する面とは反対側のテープ面)から回転力を受けることがあり(例えば片面粘着テープでも両ローラの間隔を狭くすれば、これらローラ間に挟持される粘着テープから第二ローラも回転力を受ける。また両面粘着テープにあっては第二ローラも粘着面によって回転力を受ける)、本発明はこのような構造を排除するものではない。
【0018】
また、本発明のディスペンサでは、テープ排出部に搬送され、あるいはテープ排出部から排出された粘着テープを切断するテープカッターを設けてある。このテープカッターは、典型的には、テープ排出部よりディスペンサの前方側でかつテープ排出部の近傍位置に配置する。テープカッターは、これに限定されるわけではないが、例えばテープ排出部から引き出された粘着テープに向け突出する切断刃を含むものとすることができ、所望の長さだけテープを引き出して対象物にテープを貼り付けた後、当該切断刃を粘着テープに押し当ててこれを使用してテープを切断することが可能である。
【0019】
尚、本出願では、粘着テープ貼着時のテープディスペンサの進行方向(粘着テープを貼り進める方向/後に述べる図1,図8Aの矢印X2参照)を「後(うしろ)」、テープ排出部から排出されて貼着対象物に貼り付けられた粘着テープの先端方向(図1,図8Aの矢印X1参照)を「前(まえ)」、これら前方および後方(粘着テープの貼着方向、または貼着対象物に貼着された粘着テープの延在方向/長さ方向)に直交する方向を「左右」方向(貼着対象物に貼着された粘着テープの幅方向/図1の矢印Y1,Y2参照)として、説明を行う。
【0020】
本発明のディスペンサでは、テープ収納部を後部に形成した筐体ケースを備え、当該筐体ケースの前方上部に、上記ガイドローラを、当該筐体ケースの前方下部に、上記テープ排出部をそれぞれ配置し、粘着テープが、筐体ケース後部のテープ収納部から前方に向け搬送された後、上記ガイドローラによって搬送方向を下方に向け変更され、上記テープ排出部へ送られるように構成することが望ましい。
【0021】
また、ガイドローラより前方位置に粘着テープ本体から剥離された剥離シートを排出する剥離シート排出口を設けることがある。両面粘着テープ用(または片面テープ・両面テープ兼用)のディスペンサを構成するためである。
【0022】
このようなディスペンサ構造では、テープ収納部に収納されたテープロールから繰り出された両面粘着テープは、上記ガイドローラ部分(第一ローラと第二ローラの対向部)において粘着テープ本体と剥離シートとが分離され、粘着テープ本体は上記第一ローラの表面に沿ってディスペンサ(筐体ケース)前方下部のテープ排出部に向け搬送されて当該テープ排出部から排出される一方、剥離シートは第二ローラの表面に沿って進行し、上記剥離シート排出口に向け搬送されて当該剥離シート排出口から排出される。
【0023】
かかるディスペンサ構造によれば、テープ収納部に両面粘着テープを装填し、剥離シートを剥離しつつ両面テープ本体を対象物に貼着することができ、剥離シートを剥がす手間を省くことが可能となる。
【0024】
さらにこのようなディスペンサにおいて、第二ローラより前方位置から第二ローラの下面部に向け突出し、第一ローラと第二ローラとの対向部において粘着テープ本体から剥離された剥離シートを上記剥離シート排出口に導く剥離シート用ガイド板とをさらに設け、粘着テープ本体から剥離された剥離シートが、上記剥離シート用ガイド板と第二ローラとの間を通って上記剥離シート排出口に搬送されるよう構成しても良い。
【0025】
かかる構造によれば、粘着テープ本体から剥離された剥離シートを、剥離シート用ガイド板と、上記回転する第二ローラとによってスムースに剥離シート排出口に送り、ディスペンサの外部へと排出させることが出来る。
【0026】
また、粘着テープ本体からの剥離シートの剥離、並びにディスペンサからの排出をより安定させるため、上記剥離シート用ガイド板の構造として次のような構成を採ることも可能である。
【0027】
第一に、ガイド板の先端部に、第二ローラの表面に当接または近接し、剥離シートが粘着テープ本体と一緒にテープ排出部に向け送られることを防ぐ剥離シート押え部を備えるようにする。第二に、当該剥離シート押え部が、当該剥離シート用ガイド板の延在方向先端に向うにつれ、第二ローラの表面に当接または近接し、その後、第二ローラの表面から離れるように折れ曲がった山折状の形状を有するようにする。
【0028】
第三に、剥離シート用ガイド板を、金属または樹脂からなる可撓性を有する板ばねにより形成する。かかる板ばねは、ディスペンサの筐体ケースと別部材として構成しても良いが、当該ディスペンサの筐体ケースと一体に成形することも可能である。尚、本発明において筐体ケースの材質は、典型的には樹脂であるが、他の材料、例えば金属等を使用することも出来る。
【0029】
第四に、剥離シート用ガイド板が、第一ローラと第二ローラとの対向点の近傍位置まで達するように延び、上記剥離シート押え部が、当該第一ローラと第二ローラとの対向点の近傍位置に配置されるようにしても良い。第五に、剥離シート用ガイド板が、剥離シート押え部から剥離シート排出口に向け、上り勾配となるように配置する。
【0030】
剥離シート排出口には、剥離シートを切断する切断刃を備えても良い。
【0031】
また、上記ガイドローラのうち少なくとも第一ローラの表面には、難粘着性材料(ローラへの粘着テープの粘着を防止する粘着防止層)を配することが望ましい。ガイドローラに粘着テープが付着し、テープのスムースな搬送を妨げることを防ぐためである。
【0032】
さらに、本発明のディスペンサでは、テープ収納部とガイドロールとの間に、粘着テープを案内するガイドピンを設けても良い。このガイドピンは、テープロールの粘着テープの繰出し点と第一ローラ表面のテープ供給点とを結ぶ直線より下方位置に配置し、テープロールから繰り出された粘着テープを一旦押し下げ、その後、第一ローラに向け上昇するように粘着テープを案内する。
【0033】
このようなガイドピンを設ける構造は、本発明者が多数の試作品を作製して試行錯誤する中で見出しもので、特に、使用する粘着テープが柔軟な両面テープである場合に、このようなガイドピンを設けると、剥離シートの剥離を容易にすることが可能となる。尚、使用する粘着テープが比較的硬質の(いわゆる腰のある)テープである場合には、かかるガイドピンを通過させることなく、ダイレクトに(直接)テープロールから上記第一ローラへテープが送られるようにしても剥離シートの剥離が良好に行われる。したがって、このようなガイドピンをディスペンサに設けておけば、例えば、柔軟なテープから硬質のテープまでテープの硬さが異なる複数種類の両面テープを使用可能なディスペンサを構成することが出来る。
【0034】
上記本発明のディスペンサでは、第一ローラおよび第二ローラのうちの少なくとも一方に係合して当該ローラの回転を阻止するストッパをさらに設けることが好ましい。
【0035】
前記テープカッターにより粘着テープを切断するときに、ディスペンサから粘着テープが不用意に引き出されることを防ぎ、当該テープカッターによって粘着テープをより確実に切断可能とするためである。
【0036】
かかるストッパは、例えば、第一ローラに備えられたギアまたは第二ローラに備えられたギアのいずれか一方または双方と噛み合って当該ローラの回転を阻止するブレーキギアと、このブレーキギアを第一ローラに備えられたギアまたは第二ローラに備えられたギアから後退する方向へ付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗してブレーキギアを第一ローラに備えられたギアまたは第二ローラに備えられたギアに向け前進させることが可能な操作部とを含むことがある。
【0037】
このようなストッパ構造によれば、ブレーキギアを第一ローラおよび第二ローラのいずれか一方または双方に噛み合わせることで、ローラの回転を確実に止めて粘着テープの切断時にその引き出しを阻止することが出来る。
【0038】
また、上記ストッパは、第一ローラまたは第二ローラの表面に向け進退動可能に設けられかつ当該ローラの表面または当該ローラの表面に供給された粘着テープの表面を押え付けて当該ローラの回転を阻止するブレーキ片と、このブレーキ片を第一ローラまたは第二ローラから後退する方向へ付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗してブレーキ片を第一ローラまたは第二ローラに向け前進させることが可能な操作部とを含むように構成しても良い。
【0039】
このようなストッパを備えれば、操作部を操作することによりブレーキ片を第一ローラまたは第二ローラ(または当該ローラの表面に供給された粘着テープの表面)に押し付けてローラの回転を阻止し、テープ排出部から粘着テープが不用意に引き出されることを防ぐことが出来る。ブレーキ片は、ローラの回転をより確実に防ぐため、例えばゴムのような滑り摩擦の大きな材料により構成することが望ましい。
【0040】
第一ローラと第二ローラのうちのいずれか一方または双方の両端部には、外方に向け次第にローラの径が大きくなるようなテーパ面を形成しても良い。
【0041】
ローラを通って搬送される粘着テープがローラの軸方向にずれてローラから脱落するのを防ぐためである。同様の目的は、単純に例えばフランジ状(鍔状)のリング部をローラの側端部に設ける等の構造によっても達成することは出来るが、このような構造によると当該フランジ(リング部)に粘着テープの側縁部が当たって粘着テープの縁が傷ついたり折れ曲がるような不具合が生じる可能性がある。これに対し、上記のようにローラの側端部にテーパ面を形成すれば、このような問題を回避することが出来る。
【0042】
また、上記本発明のディスペンサでは、回転可能に、かつ、テープロールから繰り出されてガイドローラを経由した粘着テープが表面に供給され、かつ、テープ排出部を貼着対象物に押し付けつつ当該ディスペンサを貼着対象物の表面に沿ってスライドさせることにより貼着対象物の表面を転がってテープロールから繰り出された粘着テープを貼着対象物に押し付け貼着させる押圧ローラをテープ排出部に備え、テープカッターを、当該押圧ローラの前方位置に配置することが好ましい。
【0043】
貼着対象物の表面を転がり走行する押圧ローラの表面に粘着テープを供給することで、対象物へのテープの貼着をスムースに行い、さらにこの押圧ローラの前方にテープカッターを設けることで、ディスペンサを前方に倒して(傾けて)当該テープカッターをテープに押し付けこれによりテープを容易に切断可能とするためである。
【0044】
また、テープ排出部の前部に、テープカッターより前方に突出する突出部を設けても良い。このような突出部を形成すれば、上記のようにディスペンサを前方に傾けてテープカッターによりテープを切断するときに、テープカッターの刃が貼着対象物に誤って当たってこれを傷つけるようなアクシデントを防ぐことが出来る。
【0045】
さらに、上記押圧ローラは、貼着対象物に向け進退動可能に備えると共に、当該押圧ローラを貼着対象物に向け付勢する付勢手段を設け、これにより押圧ローラが、貼着対象物に押し付けて粘着テープを貼着するときに後退して当該貼着対象物の表面を転動する一方、当該貼着対象物への押し付け力を除去した場合には前進して元位置に復帰可能に設置することが望ましい。
【0046】
本発明者は、従来のテープディスペンサや本発明を行うにあたって作製した様々な構造のディスペンサを検討したところ、押圧ローラによって貼着対象物にテープを貼り上記テープカッターによってテープを切断してテープを貼り終えた場合に、テープカッターやその周辺部に粘着テープの先端部が付着し(両面粘着テープの場合には特に)、次にテープを貼着するときにテープの先端部が折れ曲がったり、テープの先端部がスムースに貼着対象物に貼り付かない等の不都合が生じることがあった。これに対し、上記のように押圧ローラが進退動する構造とすれば、貼り終わった後に、より確実に押圧ローラに粘着テープの先端部を位置せしめることができ、次にテープを使用するときに容易かつより確実に対象物にテープの先端部を粘着させてテープを貼ることが出来るようになる。これは、次のような作用によるものと考えられる。
【0047】
まず、テープの貼着・切断を行う場合には、例えば対象物に所定の長さテープを貼り付けた後、テープの切断を行うには、ディスペンサを前方に傾けて押圧ローラの前方に配されたテープカッターをテープに押し付けると共に、ディスペンサ自体に後方へ引っ張る力を加えるが、このとき、押圧ローラは貼着対象物の表面から離れて浮くこととなり、付勢力によって初期位置(元位置)に向け進行する。
【0048】
しかしながら、テープ排出部から排出されたテープ部分は対象物に既に貼着固定され、かつ、ディスペンサからのテープの繰り出しはストッパにより停止され、さらにディスペンサが後方へ引っ張られているから、テープ排出部にあり緊張状態にあるテープによって押圧ローラは後退方向に押え付けられ、完全には初期位置に復帰せず、元位置と最大進行した位置との間に留まっている。
【0049】
ところが、テープがテープカッターによって切断されると、対象物に既に貼着固定されたテープ部分が切り離されるから、上記テープの緊張状態が解除され、押圧ローラを押え付けていた力が無くなり、押圧ローラが進行して元位置に復帰する。このため、押圧ローラの前方に設けたテープカッター(この位置でテープが切断される)からテープ先端が引き離され、押圧ローラに引き戻される。これにより、押圧ローラにテープの先端部が位置せしめられることとなり、次回、テープを貼るときに、突出した押圧ローラを貼着対象物に押し付けるだけで当該対象物にテープの先端部が貼り付け、貼着操作を容易に行うことが出来る。
【0050】
上記押圧ローラは、テープ排出部に着脱自在に備え、これにより当該押圧ローラを交換可能としても良い。
【0051】
このように押圧ローラを交換可能とすれば、収納し使用する粘着テープに合わせてより良好に対象物への貼着が可能な押圧ローラを選択することが出来る。例えば、押圧ローラの周面に粘着材を配し、このような押圧ローラを装着可能とすれば、テープ収納部(ディスペンサ)に片面粘着テープを収納して使用する場合に、上記のようにテープを貼り終えて切断し、押圧ローラにテープの先端部が引き戻された場合にも当該テープの先端部が押圧ローラの表面に配された粘着材によって押圧ローラの表面に保持され、次回にテープの貼着作業を行う場合に押圧ローラを押し付けるだけで対象物に容易にテープ先端部を係止させ、テープの貼着を行うことが可能となる。
【0052】
尚、両面粘着テープの場合には、テープの上面(貼着対象物に対向する面とは逆の面)にも粘着剤が備えられているから、上記のようにテープを貼り終えて切断し、押圧ローラにテープの先端部が引き戻された場合にも当該テープの先端部が当該粘着剤によって押圧ローラの表面に係止される。
【0053】
上記押圧ローラ表面への粘着材の配置方法・配置構造は、例えば、ローラの表面に粘着剤を塗布し、あるいはシート状の粘着材を貼付するなど、その構造・方法は特に問わない。ただし、押圧ローラへのテープ先端部の粘着(係止)を抑え、過度に押圧ローラにテープが付着して貼着対象物へのテープの貼着を妨げることがないように、例えば、押圧ローラの周面に、粘着材を配した粘着部と、難粘着材を配した難粘着部とを縞状に交互に配置した構造としても良い。
【0054】
また、既に述べたように、粘着テープの粘着面が接触される第一ローラの表面には、難粘着性材料を配することが望ましいが、同様に、押圧ローラの表面(両面テープ用のディスペンサ又は押圧ローラを構成する場合)にも、当該押圧ローラの表面に、難粘着性材料(粘着防止層)を配することが好ましい。押圧ローラへの粘着テープの強固な付着を防ぎ、粘着テープを貼着対象物へスムースに貼り付けるためである。この押圧ローラおよび前記ガイドローラに配する難粘着性材料(粘着防止層)は、例えばシリコンやテフロン(商標)、フッ素を主材料として構成することが出来る。また、当該粘着防止層は、ローラの表面のみに形成しても良いし、ローラ自体(ローラ全体)をこのような粘着剤が付着し難い材料により構成しても構わない。
【0055】
本発明において、粘着テープの種類(テープ基材および粘着剤の材料、テープの幅寸法、片面粘着か両面粘着か、剥離シート有無(剥離シートを有さない両面テープでも良い)等)は特に問わない。また、本発明によれば、片面に粘着剤を備えた片面粘着テープ(例えばセロハンテープ)、並びに両面に粘着剤を備えた両面粘着テープの両方を装填・使用可能なディスペンサを構成することが出来る。さらに、本発明のディスペンサの使用態様は、典型的には人が手に持って操作する態様であるが、これに限られず、例えばロボットアームの先端に本発明に係るディスペンサを装着して人間以外の機械等が粘着テープの貼着を行うような使用態様を採ることも可能である。
【発明の効果】
【0056】
本発明によれば、簡便かつより確実に対象物に粘着テープを貼着可能な使用利便性に優れたディスペンサを低コストで提供することが出来る。
【0057】
本発明の他の目的、特徴および利点は、図面に基づいて述べる以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。尚、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
図1から図8Cは、本発明の一実施形態に係るテープディスペンサを示すもので、これらの図に示すようにこのテープディスペンサ11は、片面粘着テープおよび両面粘着テープのいずれをも装填可能で使用できる片面・両面テープ兼用のディスペンサである。
【0059】
具体的には、樹脂製の筐体ケース12の一端部(後部)にテープロール1を回転自在に支持し収納するテープ収納部13を形成し、当該筐体ケース12の他端部(前部)にテープロール1から繰り出した両面粘着テープ2から剥離紙2bを分離し、テープ本体2aのみを対象物5に所望の長さだけ貼着するためのテープ送出・切断機構を備える。尚、片面のみに粘着剤を備えた片面テープをテープ収納部13に装填し使用する場合には、当該テープは剥離紙を備えていないから、当該テープのみが上記テープ本体2aと同様の経路を通って対象物に貼着されるようにすれば良い。
【0060】
テープ収納部13には、筐体ケース12内に略水平に延在するロール支持軸14を設けてあり、このロール支持軸14に回転自在に支持されるテープロール1の回転をスムースにするために、ケース12の内壁面とテープロール1との間(テープロール1の両側部)に、滑り摩擦の小さな材料(例えば硬質の樹脂)からなるワッシャ15を設けている。
【0061】
本実施形態のディスペンサで使用可能な両面粘着テープ2は、樹脂や紙などからなるテープ基材の両面に粘着剤を配し、一方の粘着面を覆う剥離紙2bを設けてなり、上記テープロール1は当該粘着テープ2をロール状に巻いたものである。このテープロール1としては、現在市場に提供されている様々なテープロールを対象とすることが出来る。尚、上記テープ収納部13やロール支持軸14の大きさ・径寸法は、対象とするテープロールの種類(大きさ)に対応したものとすれば良い。
【0062】
また、例えば上記ワッシャ15の装着の有無やワッシャ15の肉厚寸法を調整する(異なる肉厚寸法の複数種類のワッシャを用意する)ことにより、一つの筐体ケースで幅寸法が様々に異なるテープに対応可能とすることも出来る。
【0063】
テープロール1からのテープ2の引出し位置は筐体ケース12(テープ収納部13)の上部位置とし、ケース12内を前方に向って斜め下方にテープロール1からテープ2が繰り出されるようにする。
【0064】
〔ガイドローラ〕
ケース前方の上部位置には、テープロール1から繰り出され搬送されてきたテープ2をテープ本体2aと剥離紙2bとに分離し、テープ本体2aをケース前方下部に設けたテープ排出口61(後述する)に向け、また剥離紙2bを剥離紙排出口42(後述する)に向けそれぞれ送り出すガイドローラ21,31を設けてある。
【0065】
このガイドローラ21,31は、互いに近接して配置した2つの(一対の)ローラである第一ローラ21と第二ローラ31とからなり、第一ローラ21はテープロール1(テープ収納部13)の前方にテープロール1と一定の間隔を隔てて支持軸24により回転自在に筐体ケース12に支持する。一方、第二ローラ31は、第一ローラ21の前方側斜め上方位置に、同様に支持軸34により回転自在に筐体ケース12に支持する。また、第一ローラ21と第二ローラ31との間には、粘着テープ2が通過可能な間隙を形成する。
【0066】
尚、第一および第二の各ローラ21,31がテープロール1から搬送されてくるテープ2を表面に受け、回転することによりテープ本体2aおよび剥離紙2bをそれぞれ送ることが出来るように、各ローラの支持軸24,34は、テープ2の幅方向(ケース12の左右方向/図1のY1‐Y2軸方向)に延在するようケース12内に略水平に設置する。
【0067】
第一ローラ21の左右両側端部と、第二ローラ31の左右両側端部には、それぞれギア23,33を設け、これら第一ローラ21のギア23と第二ローラ31のギア33とはそれぞれ左右両端部において互いに噛み合っている。また、第一ローラ21の表面(ガイドローラ本体部22)には、ローラ表面への粘着テープ2の強固な粘着を防ぎ、テープ2の搬送をスムースに行うために、シリコンからなる表面層を設ける。尚、例えば剥離紙を備えていない両面粘着テープを使用する場合に備えて、第二ローラ31(ローラ本体部32)の表面にも第一ローラ21と同様にシリコン表面層を設けても良い。
【0068】
また、第一および第二の各ローラ21,31の左右両側部(上記ギア23,33の内側)には、図10に示すように、ローラ21,31の側端部から中央部に向け下り勾配となるようなテーパ面25をそれぞれ形成しても良い。ローラ21,31の表面に沿って搬送される粘着テープ2がローラ21,31の軸方向にずれてローラ21,31から脱落するのを防ぐためである。また、このようなテーパ面(斜面)25を形成すれば、テープ2の側縁がギア23,33に当たって折れ曲がったり、ギア23,33に粘着剤が付着してギア23,33の回転が妨げられるような問題が生じることを防ぐことも出来る。
【0069】
〔ガイドピン〕
テープロール1(テープ収納部13)とガイドローラ21,31との間(第一ローラ21の後方位置)には、丸棒状のガイドピン80を設ける。このガイドピン80は、テープロール1の上面部(当該ガイドピン80の下面にテープ2を通さず、第一ローラ21に直接テープ2を掛け渡した場合におけるテープローラ1からのテープ2の繰出し点)と、第一ローラ21の上面部とを結ぶ直線より下方位置に配置することで、テープロール1から繰り出されたテープ2を一旦下方へ押し下げ、その後、第一ローラ21に向けテープ2を上昇させる機能を果たす。
【0070】
このようなガイドピン80を設ければ、特に柔軟な両面テープ(例えば、肉厚が薄いテープや、剥離紙やテープ本体が柔らかく腰が無いようなテープ)を使用する場合に、剥離ポイント(第一ローラ21と第二ローラ31の対向部)においてテープ本体2aから剥離紙2bをより一層剥離しやすくすることが出来る。
【0071】
尚、テープ収納部13に収納するテープ2が比較的硬質の両面テープの場合には、ガイドピン80の下面を通さずにテープロール1から第一ローラ21に直接テープ2を架け渡してテープ2を送るようにしても良好に剥離を行うことが出来ることを、上記柔軟なテープの場合にガイドピン80の下面を通すことにより剥離が良好に行われることと共に本発明者は実験により確認しており、本実施形態のディスペンサはこのような種類の異なるテープに柔軟に対応することが可能である。剥離の必要がない片面テープを使用する場合にはガイドピン80を使用しなくても良い。また、かかるガイドピン80に代えて、テープ2の進行に伴って回転するローラを設けても同様の目的を達成することが出来る。
【0072】
〔剥離紙排出口および剥離紙ガイド板〕
第二ローラ31の前方位置には、筐体ケース12に開口を設けることにより、第二ローラ31の下面を通って送られて来る剥離紙2bをケース外に排出する剥離紙排出口42を形成する。この排出口42の下部には、剥離紙2bを当該排出口42に導くガイド板81を設ける。このガイド板81は、例えば金属製の板ばねからなり、可撓性(弾力性)を有し、排出口42の下部の壁面から第二ローラ31の下面部に向け延びてその先端部を第二ローラ31(ローラ本体部32)の下面に当接する一方、ガイド板81と第二ローラ31(ローラ本体部32)との間に剥離紙2bが通過することを許容する。
【0073】
このガイド板81の最先端部は、剥離紙2bが第二ローラ31と当該ガイド板81と間に良好に引き込まれるよう、第二ローラ31の表面(第二ローラ31への当接部分)から捲れ上がるようにした折返し部81aを設けてあり(図4参照)、剥離紙2bは、この折返し部81aと第二ローラ31の表面によって形成される楔状の空間に送り込まれ、ガイド板81の先端に引っ掛かるようなことなく、剥離紙排出口42に向け送られる。
【0074】
尚、ガイド板81は、テープ2を装填していない状態で第二ローラ31に当接するように設置する必要は必ずしもない。例えば、テープ2の肉厚寸法に合わせて(例えばテープ2が厚い場合等)第二ローラ31に当接させること無く、多少の隙間が予め形成されるように設けても良い。また、ガイド板81を樹脂により形成し、筐体ケース12と一体成形することも可能である。
【0075】
さらに、剥離紙排出口42の上部には剥離紙2bを切断するためのカッター刃43を設ける。このカッター刃43は、筐体ケース12と一体成形しても、あるいは別部材として構成して筐体ケース12に取り付けるようにしても構わない。カッター刃43は、例えば樹脂や金属により構成することが出来る。尚、剥離紙2bを切断するときには、ストッパ51(後に述べる)によってテープ2(剥離紙2b)の搬送を止めて行えば、切断操作が容易となる。
【0076】
さらに、ガイド板81は、図示の例より長くして、その先端が剥離ポイント(第一ローラ21と第二ローラ31との対向部)の近傍位置まで到達するようにしても良い。このようなガイド板によれば、剥離紙2bがテープ本体2aに引きずられて第一ローラ21側に送られてしまうような不具合の発生をより完全に防ぎ、剥離紙2bの剥離をより良好に行うことが出来る。
【0077】
〔ガイドローラ部におけるテープの搬送〕
ディスペンサ11の前方に向けテープロール1から繰り出された粘着テープ2は、図4および図5において二点差線で、また図8Aから図8Cに示すように、まず、ガイドピン80の下面を通過することにより一旦押し下げられた後、再び上昇して第一ローラ21(ガイドローラ本体部22)の表面に搬送される。第一ローラ21の表面に到達したテープ2は、当該第一ローラ21の表面(ガイドローラ本体部22)に沿って回転して第一ローラ21と第二ローラ31との間の間隙(両ローラ21,31の対向部/剥離ポイント)に引き込まれる。そして、この両ローラ21,31の対向部を通過するに伴い、テープ本体2aはそのまま第一ローラ21の表面に沿って進行して筐体ケース12の下方(テープ排出口61)に向け送られる一方、剥離紙2bは第二ローラ31の回転によって当該第二ローラ31とガイド板81との間に引き込まれ、剥離紙排出口42に送られる。
【0078】
〔ストッパ〕
筐体ケース12の前方上部には、ガイドローラ21,31の回転を停止させるストッパ51を設ける。このストッパ51は、後に説明するように対象物5への貼着を行ったテープ本体2aをケース前方下端部に設けたテープカッター71によって切断するときにテープ2が不用意に引き出されることを防ぐもので、図4ないし図5に拡大して示すように、第二ローラ31の両端部に設けたギア33に噛み合うストッパギア52と、このストッパギア52を第二ローラ31に向け進退動させるため揺動(回動)するレバー53と、このレバー53を揺動(回動)させる操作ボタン54と、ストッパギア52を第二ローラ31から遠ざける方向にレバー53を付勢するコイルバネ55とを有する。
【0079】
レバー53は、第二ローラ31の支持軸34に略平行な(ディスペンサ11の左右方向に略水平な)軸56を中心に揺動(回動)可能に筐体ケース12に支持してあり、一端部(前端側)に上記ストッパギア52を備え、他端部(後端側)に上記コイルバネ55を有する。操作ボタン54は、筐体ケース12の上面から突出し、図5に示すように筐体ケース12の上面側からこれを押さえてレバー53を揺動させることが出来る。
【0080】
ガイドローラ21,31の回転(粘着テープ2の搬送)を止めるには、コイルバネ55の付勢力に抗して操作ボタン54をケース12内に押し込むように押圧すれば良く、これによりレバー53が回動し、ストッパギア52が第二ローラ31のギア33と噛み合って第二ローラ31の回転が阻止され、同時に第二ローラ31と噛み合っている第一ローラ21の回転も阻止される。一方、操作ボタン54の押圧力を除去すれば、コイルバネ55の付勢力によりレバー53が回動して元位置に復帰し、ストッパギア52は第二ローラ31のギア33から離れて第二ローラ31は(したがって第一ローラ21も)自由に回転できるようになる。
【0081】
ストッパ51は、このほかにも様々な構造を採ることが可能である。例えば第一ローラ21のギア23と第二ローラ31のギア33の双方に噛み合うストッパギアを設けたり、あるいは、例えばゴム等の滑り抵抗の大きな材料からなり第二ローラ31のローラ本体部32の表面に当接して当該ローラ31の回転を阻止するブレーキ片をレバー53に設けてこれによりローラ21,31の回転を停止可能とする等である。
【0082】
〔テープ排出口および押圧ローラ〕
筐体ケース12内の前方下部位置には、粘着テープ本体2aを筐体ケース12の外部へ導き出して貼着対象物5へテープ本体2aを貼り付けることを可能とするテープ排出口61を設け、このテープ排出口61から突出するように押圧ローラ62を設ける。この押圧ローラ62は、貼着対象物5の表面に押し付けてケース12を後方へスライドさせることにより当該貼着対象物5の表面を転がって走行するローラ本体63と、このローラ本体63を回転可能にかつ上下方向(貼着対象物5の表面に対して略垂直な方向)に進退動可能に支持するローラ支持部64と、このローラ支持部64を下方へ(テープ排出口61に向って)付勢するコイルバネ65とを有し、コイルバネ65による付勢力に抗してディスペンサ11のテープ排出口部分(ローラ本体63)を貼着対象物5に押し付けると当該ローラ本体63は上方へ引っ込む一方、当該押し付け力を取り除くとコイルバネ65の付勢力により下方に飛び出す。
【0083】
ローラ本体63は、略水平でかつディスペンサ11の左右方向に延びる軸を中心に回転可能に支持してあり、その表面には、前記ガイドローラと同様にシリコン層を形成してある。また、ローラ支持部64の上部は、筐体ケース12の内壁面に一定の間隔を隔てて設けた一対の突条66により形成される凹溝内に収容され、これによりローラ支持部64が当該凹溝に沿って上下動することが出来る。また、このローラ支持部64の前面上部には、前方に突出する係止突起64aを設けると共に、押圧ローラ62の突出(下方への進行)状態において当該係止突起64aが当接して押圧ローラ62のそれ以上の下方移動を停止するストッパ突起66aを上記突条66の下端部に設けてある。
【0084】
〔テープカッター〕
テープ排出口61の前端部には、当該テープ排出口61から引き出されたテープ本体2aを切断するためのテープカッター(切断刃)71を設けてある。このテープカッター71は、前記剥離紙用のカッター刃43と同様に樹脂ケース12と一体成形しても良いし、別部材として例えば金属等により形成して取り付けても構わない。図7は当該テープカッター71の取付け部分を拡大して示すものである。このテープカッター71は、のこぎり状の刃先を有し、この刃先をテープ排出口61から引き出されたテープ本体2aの表面に押し付け突き刺してテープ本体2aを切断することが出来る。
【0085】
また、上記筐体ケース12のテープ排出口部分には、テープカッター71および押圧ローラ62のいずれか一方または双方を覆うカバー(図示せず)を設けても良い。ディスペンサ11を使用しないときに、ローラ本体63上に残った粘着テープ2aの先端部や、テープカッター71を保護し、粘着テープ2aが乾いたり不用意に他のものに付着したりテープカッター71が他のものを傷つけることを防ぐためである。
【0086】
さらに、テープカッター71によってテープ本体2aを良好に切断し、切断後、テープ本体2aの先端を押圧ローラ62(ローラ本体63)の略中心位置(ローラ下面の最下位置)に位置せしめるため、テープカッター71の左右のケース側壁をテープカッター71より前方に突出させた突出部75を形成する。この突出部75は、ディスペンサ11を前方に傾けてテープ本体2aを切断するときに(図8C参照)、テープカッター71の刃先を貼着対象物5の表面から浮かせてテープ本体2aを容易に切断可能とする。
【0087】
〔テープの貼着操作〕
図8Aから図8Cは、本実施形態のディスペンサによるテープの貼着操作を順に示す工程図である。まず、筐体ケース12を例えば手(図示せず)で持って貼着対象物5に押圧ローラ62(ローラ本体63)を向け(図8A参照)、ローラ本体63を押し付けることによりテープ2(テープ本体2a)の先端部を貼着対象物5に固定する。このとき、ローラ本体63は当該押し付ける力によってケース12の内部に向け後退し(図8Bの矢印A参照)、テープ排出口61からケース12の外部へ突出はしているものの、元位置よりはケース12内に引っ込んだ位置に上昇する。
【0088】
そして、この状態でディスペンサ11を後方へ引っ張り、貼着対象物5の表面に沿ってスライドさせる(図8B参照)。すると、ローラ本体63が貼着対象物5の表面を転がり、これによりテープ排出口61からテープ本体2aが引き出されてローラ本体63によって貼着対象物5に押し付けられて貼着される。ディスペンサ11を後方へ移動させることによりテープ本体2aが引っ張られるから、第一ローラの表面に位置するテープ本体2aによって第一ローラ21が回転され、この第一ローラ21の両端部に設けたギア23が回転してこれらのギア23と噛み合っている第二ローラ31のギア33が回転し、第二ローラ31が回転する。
【0089】
第一ローラ21が回転すると、テープロール1から第一ローラ21の表面まで引き出されているテープ2が引っ張られ、テープロール1が回転してテープロール1からさらにテープ2が繰り出される。このとき、テープ2の表面に配されている剥離紙2bは、第一ローラ21と第二ローラ31の対向部(剥離ポイント)でテープ本体2aから剥離し、回転する第二ローラ31とガイド板81との間に引き込まれて剥離紙排出口42からケース外へ繰り出される。
【0090】
所望の長さだけテープ本体2aを貼着対象物5に貼り付けたら、図8Cに示すように、ストッパ51の操作ボタン54を押し(同図の矢印B参照/図8A〜図8Cではコイルバネ55は図示を省略した)、ストッパギア52を第二ローラ31のギア33に噛み合わせることによってガイドローラ21,31の回転を停止させて粘着テープ2を固定すると共に、筐体ケース12を前方へ傾け(同図の矢印C参照)、テープ排出口61の前端部に設けたテープカッター71によってテープ本体2aを切断すれば良い。これで、対象物5へのテープ2aの貼着を完了する。
【0091】
尚、テープ本体2aが切断されると、押圧ローラ62がさらに飛び出して初期位置に復帰し、これによりテープカッター71の刃先部分に位置していたテープ本体2aの先端が引き戻されて、押圧ローラ62(ローラ本体63)の略中心位置(下面から見たときのローラ本体の略中央位置/ローラ本体下面の最下端位置)にテープ本体2aの先端が位置せしめられることとなり、次に貼着を行うときには、そのままローラ本体63を対象物5に押し付けるだけで容易に作業を行うことが出来る。
【0092】
本実施形態のディスペンサは、両面テープのみならず片面にのみ粘着剤を備えた片面テープを装填し使用することも可能である。この場合、テープ収納部13に当該片面テープのテープロールを装填し、テープを筐体ケース内で前記両面テープのテープ本体と同様に、ガイドピン80の下面を通って(ガイドピン80の下面を通さずに第一ローラ21に直接持って行っても構わない)第一ローラ21の上面に送り、その後、第一ローラ21からケース下方に持っていってテープ排出口61から引き出し、押圧ローラ62(ローラ本体63)の下面まで引き回せば良い。
【0093】
ただしこの場合、テープの上面側は前記両面テープと異なり、粘着性を有さないから、押圧ローラ62(ローラ本体63)の表面に粘着性を持たせた方がテープ切断後、テープの先端部をローラ本体63の表面に保持し、次の貼着操作をより容易に行わせることが出来る。
【0094】
具体的には、ローラ本体63の表面に粘着剤又は粘着材(以下、単に「粘着剤」という)を配するが、本発明者が検討したところ、ローラ本体63の全面に粘着剤を配すると、押圧ローラ(ローラ本体63)がテープを巻き込んでしまい、対象物表面にテープを貼着することが難しくなる事態が生じることがあった。そこで、ローラ本体63の全面ではなく、部分的に(一部に)粘着剤を配することが望ましい。
【0095】
より具体的には、例えば図9Aおよび図9Bに示すように、ローラ本体85の表面に粘着剤を配した粘着領域86と、粘着剤を配さない非粘着領域87とをローラ本体85の周方向について交互に縞状に形成する。ローラ本体の表面に粘着剤を配する方法は、特に問わない。例えば樹脂からなるローラ本体85の表面に凹部を形成し、この凹部に粘着剤(粘着材)86を嵌め込むようにしても良いし、例えば粘着剤を粘着領域に塗布または貼付しても良い。さらに、逆にローラ本体の全周面に粘着剤を備えたローラ本体を先ず構成し、上記非粘着領域について物理・機械的に又は化学的に粘着力を喪失させる処理を施し、あるいはその他の方法よることも可能である。
【0096】
さらに、上記図示の例では、粘着領域と非粘着領域とをローラの周方向について交互に(横縞状に)形成したが、これらの領域がローラの幅方向に交互に配列されるように(縦縞状に)形成することも可能である。また、ローラの幅方向両端部のみに、あるいはローラの幅方向中央部のみに上記粘着領域を配して他の部分は非粘着領域とするなど、ローラの周面に対する粘着領域と非粘着領域の配置方法は、様々な態様を採ることが出来る。
【0097】
本発明ないし実施形態のディスペンサでは、上記押圧ローラを筐体ケースに対して着脱自在に設けておいても良く、粘着力の異なる複数種類の押圧ローラを用意しておき、装填するテープに合わせて交換して使用出来るようにしても良い。この場合、テープに最適な粘着力を備えた押圧ローラを当該交換テープと一緒に販売することも可能である。テープローラは交換可能とすることも出来るが、交換不能(所謂使い切りタイプ)とすることも可能である。さらに、テープロールをガイドローラ等の筐体ケース内のテープ送り機構と一緒に交換可能に構成しても良い。
【0098】
本実施形態のディスペンサでは、前記図面に示したように、筐体ケースの側面を、テープ排出口部分の側壁部を含め、平坦に(平らに/平滑に)形成してある。したがって、テープを貼着するときに、筐体ケースの側面を定規に当てて真っ直ぐにテープを貼り進めるような使用方法を採ることが可能で、例えば塗装時に使用するマスキングテープ等を貼り付ける場合など、対象物に対し正確に真っ直ぐにテープを貼り付けることが出来る利点もある。
【0099】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
【0100】
筐体ケースや各ローラ、切断刃(カッター刃)等の各部部材は、合成樹脂(プラスティック)により形成することが製造コストを低減する点からは好ましい。ガイドローラおよび押圧ローラの表面の構成材料としては、例えばシリコンを好ましく使用することが出来るが、例えば樹脂や金属等の材料の表面をフッ素またはテフロン(商標)等によりコーディングしたものとすることも出来る。
【0101】
さらに、本出願人は、先に別のテープディスペンサの出願を行ったが(特願2006‐142121号/「粘着テープホルダ」)、この出願に係る発明(同出願の第1実施形態、第2実施形態、並びにそれらの変形例を含む)の各部構成(例えばガイドローラやカッター手段、円弧状の切断刃、押圧ローラ等)と、本願発明の各部構成(例えばガイドローラやガイドピン、テープカッター、押圧ローラ等)とを任意に適宜組み合わせてこれらの出願に開示した組み合わせ以外の構造を有する(各部構成の組み合わせが異なる)ディスペンサを構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の一実施形態に係る粘着テープディスペンサをディスペンサの底面(下面)側から示す斜視図である。
【図2】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサの内部構造をディスペンサの底面(下面)側から示す斜視図である。
【図3】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサの分解斜視図である。
【図4】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサのガイドローラおよびストッパ部分(ストッパによるガイドローラの非停止状態)を拡大して示す側面図である。
【図5】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサのガイドローラおよびストッパ部分(ストッパによるガイドローラの停止状態)を拡大して示す側面図である。
【図6】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサのガイドローラおよびストッパ部分を示す斜視図である。
【図7】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサのテープ排出部を底面側から示す斜視図である。
【図8A】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサの動作(貼着対象物への押付け前の状態)を示す図である。
【図8B】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサの動作(貼着対象物へのテープの貼着操作時の状態)を示す図である。
【図8C】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサの動作(テープ切断操作時の状態)を示す図である。
【図9A】前記実施形態に係る粘着テープディスペンサの押圧ローラの別の構成例を示す側面断面図である。
【図9B】前記図9Aに示した押圧ローラの正面図である。
【図10】ガイドローラの別の構成例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0103】
1 テープロール
2 粘着テープ
2a 粘着テープ本体
2b 剥離紙
5 貼着対象物
11 粘着テープディスペンサ
12 筐体ケース
13 テープ収納部
14 テープロール支持軸
15 ワッシャ
21 第一ローラ(ガイドローラ)
22,32 ガイドローラ本体部
23,33 ギア
24,34 ローラ支持軸
25 テーパ面
31 第二ローラ(ガイドローラ)
42 剥離紙排出口
43 剥離紙切断刃
51 ストッパ
52 ストッパギア
53 レバー
54 操作ボタン
55,65 コイルバネ
56 レバー支持軸
61 テープ排出口
62 押圧ローラ
63,85 押圧ローラ本体
64 ローラ支持部
64a 係止突起
66 突条
66a ストッパ突起
71 テープカッター
75 突出部
80 ガイドピン
81 剥離紙ガイド板
86 粘着領域
87 非粘着領域
【出願人】 【識別番号】502454857
【氏名又は名称】田中 哲夫
【出願日】 平成18年6月21日(2006.6.21)
【代理人】 【識別番号】100100365
【弁理士】
【氏名又は名称】増子 尚道


【公開番号】 特開2008−1456(P2008−1456A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−171378(P2006−171378)