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【発明の名称】 シート搬送装置
【発明者】 【氏名】小西 弘人

【氏名】村田 耕治

【要約】 【課題】非導電性樹脂製のガイド部材の帯電によるシートの貼り付きと、該ガイド部材の遊動によるシートの斜め搬送を防止できるようにしたシート搬送装置を提供することを目的とする。

【構成】第1専用搬送路及び第2専用搬送路に沿って設けられる非導電性樹脂からなるガイド部材のシート搬送方向と直角方向に離隔させた2箇所に、それぞれ電荷を該ガイド部材から機体側に逃すと共に、該ガイド部材をシート搬送方向下流側に付勢するアース手段を設ける。これにより、前記ガイド部材から電荷が前記アース手段により逃がされて、前記ガイド部材の帯電及びこれによるシートの貼り付きがなくなると共に、前記ガイド部材がシート搬送方向と直角方向に離隔させた2箇所でシート搬送方向下流側に付勢されて遊動しなくなり、ガイド部材の遊動によるシートの斜め搬送がなくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート搬送路の一部分に沿って設けられる非導電性樹脂からなるガイド部材を備えるシート搬送装置において、
シート搬送方向と直角方向に離隔させた前記ガイド部材の複数箇所に、それぞれ電荷を該ガイド部材から機体側に逃すと共に、該ガイド部材をシート搬送方向又はその逆方向に付勢するアース手段が設けられることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記ガイド部材に隣接して、前記シート搬送路の他の部分に沿う導電性ガイド部材が設けられ、この導電性ガイド部材を機体接地させると共に、前記複数のアース手段をそれ自体の弾力で前記導電性ガイド部材に押圧させることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
アース手段が前記ガイド部材に、そのシート搬送方向の一端縁部から他端に向かって所定の範囲にわたり沿設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記ガイド部材がシート搬送方向と直角方向に延びる導電性を有する補強部材を備え、この補強部材に前記複数のアース手段が導電可能に接触していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真技術を利用する画像形成装置に設けられるシート搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に記載されているように、電子写真技術を利用する画像形成装置は、シート状の用紙(以下、シートという。)を収納するシート収納部と、このシート収納部から画像形成部にシートを搬送するシート搬送装置を備える。
【0003】
このシート搬送装置においては、予め設計されたシート搬送路に沿ってシートを搬送するために、前記シート搬送路を挟んで、適所に板金や樹脂製のガイド部材が配置される。
【0004】
小さい曲率半径で湾曲するシート搬送路の部分などについては、板金からなるガイド部材は、微妙な形状の設定が難しく、コストが高くなるので採用することができず、射出成形などにより形成された樹脂製のガイド部材が用いられる。
【0005】
ところが、樹脂製のガイド部材には、シートと擦れ合うことにより電荷を発生する性質があるので、非導電性樹脂からなるガイド部材を用いると、ガイド部材が帯電し、シートがガイド部材に静電吸着されるシートの貼り付きという現象が発生するという問題がある。
【0006】
特許文献2に記載されているように、ガイド部材を導電性樹脂で形成し、このガイド部材を金属製フレームに支持させて機体接地する場合には、この問題を解決することができるが、ガイド部材が著しく高価になるという問題がある。
【0007】
ところで、前記ガイド部材は、シート搬送路に詰まったシートを除去したり、ガイド部材の清掃などのメンテナンスをしたりするために、例えばシート搬送方向に直角方向の軸心の周りに回転させてシート搬送路を開放できるように設けられたり、簡単に着脱できるように設けられたりしている。
【0008】
この回転や着脱を容易にするため、例えばガイド部材と機体側の連結部には適当な隙間が設けられるが、この隙間があるために、シート搬送時にガイド部材が搬送方向に遊動し、シートに作用する負荷が片寄って、シートの斜め搬送が起こるという問題がある。
【0009】
非導電性樹脂からなるガイド部材におけるシートの貼り付きとシートの斜め搬送の発生という問題は高速処理或いは大量集中処理を行う場合に特に顕著になる問題であり、高速処理や大量集中処理が求められている現代ではこれらの問題を一挙に解決することが不可欠になっている。
【特許文献1】特開2005−15175号公報
【特許文献2】特開2000−219360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は、非導電性樹脂製のガイド部材の帯電によるシートの貼り付きを防止できると共に、非導電性樹脂製のガイド部材の遊動によるシートの斜め搬送を防止できるようにしたシート搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため、本発明に係るシート搬送装置は、シート搬送路の一部分に沿って設けられる非導電性樹脂からなるガイド部材を備えるシート搬送装置において、シート搬送方向と直角方向に離隔させた前記ガイド部材の複数箇所に、それぞれ電荷を該ガイド部材から機体側に逃すと共に、該ガイド部材をシート搬送方向又はその逆方向に付勢するアース手段が設けられることを特徴とする、という技術的手段を採用する。
【0012】
本発明によれば、シートと前記ガイド部材の摩擦により発生した電荷はアース手段により機体側に逃されるので、前記ガイド部材が帯電するおそれがなくなり、前記ガイド部材へのシートの貼り付きが生じるおそれもなくなる。
【0013】
又、本発明によれば、前記ガイド部材がシート搬送方向と直角方向に離隔する複数箇所で前記アース手段によりシート搬送方向又はその逆方向に付勢されるので、前記ガイド部材が正確に位置決めされて遊動しなくなり、ガイド部材の遊動によるシートの斜め搬送が生じるおそれがなくなる。
【0014】
更に、本発明によれば、従来の構成に複数のアース手段を付加するだけでよいので、構成が簡単な上、小数の部品を追加するだけで安価に実施できる。
【0015】
ところで、本発明においては、前記ガイド部材に隣接して、前記シート搬送路の他の部分に沿う導電性ガイド部材が設けられ、この導電性ガイド部材を機体接地させると共に、前記複数のアース手段をそれ自体の弾力で前記導電性ガイド部材に押圧させるという技術的手段を採用することができる。
【0016】
これによれば、前記ガイド部材は複数のアース手段と隣接する導電性ガイド部材を介して機体接地されるので、前記アース手段を独自に機体接地させる手段が不要になり、構成の複雑化及び部品点数の増加を必要最小限に抑えて、コストアップを必要最小限に抑えることができる。
【0017】
又、前記アース手段が圧接する圧力で前記ガイド部材を導電性ガイド部材から離隔する方向に押圧して、前記ガイド部材を正確に位置決めすることができる。
【0018】
本発明においては、前記アース手段を前記ガイド部材の一端縁部のみに設けてもよいが、前記アース手段を前記ガイド部材のシート搬送方向の一端縁部から他端に向かって所定の範囲で該ガイド部材に沿って設けることにより、前記アース手段と前記ガイド部材の接触面積を大きくして、前記ガイド部材からアース手段への電荷の移動を容易にし、これにより、前記ガイド部材の帯電を一層確実に防止して、シートの貼り付きを一層確実に防止できる。
【0019】
更に、本発明においては、前記ガイド部材にシート搬送方向と直角方向に延びる導電性を有する補強部材を設け、この補強部材に前記複数のアース手段を導電可能に接触させるという技術的手段を採用することができる。
【0020】
この構成によれば、前記ガイド部材が補強部材及びアース手段を介して機体接地されることになるので、前記ガイド部材からアース手段の帯電を一層確実に防止することができ、シートの貼り付きを一層確実に防止できる。
【0021】
又、この構成によれば、補強部材により前記ガイド部材が補強されるので、前記ガイド部材を薄肉に形成し、安価にすることができる。
【発明の効果】
【0022】
以上に説明したように、本発明は、シート搬送路に沿って設けられる非導電性樹脂からなるガイド部材を備えるシート搬送装置において、シート搬送方向と直角方向に離隔させた前記ガイド部材の複数箇所に、それぞれ電荷を該ガイド部材から機体側に逃すと共に、該ガイド部材をシート搬送方向に付勢するアース手段が設けられることを特徴とするという技術的手段を採用するので、本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
【0023】
先ず、本発明によれば、前記ガイド部材の電荷がアース手段により機体側に逃されるので、前記ガイド部材が帯電しなくなり、該ガイド部材への静電吸着によるシートの貼り付きを無くすことができるという効果を得ることができる。
【0024】
又、本発明によれば、前記ガイド部材が複数箇所でアース手段によりシート搬送方向又はその逆方向に付勢されるので、前記ガイド部材が正確に位置決めされて遊動しなくなり、ガイド部材の遊動によるシートの斜め搬送をなくすことができるという効果を得ることができる。
【0025】
更に、本発明によれば、従来の構成に複数のアース手段を付加するだけでよいので、構成が簡単で、安価に実施できるという効果も得ることができる。
【0026】
本発明において、特に、前記ガイド部材に隣接して、前記シート搬送路の他の部分に沿う導電性ガイド部材が設けられ、この導電性ガイド部材を機体接地させると共に、前記複数のアース手段をそれ自体の弾力で前記導電性ガイド部材に押圧させることを特徴とする技術的手段を採用する場合には、前記アース手段を独自に機体接地させる手段が不要になり、構成の複雑化及び部品点数の増加を必要最小限に抑えて、コストアップを必要最小限に抑えることができるという効果を得ることができる。
【0027】
又、本発明において、特に、前記アース手段が前記ガイド部材に、そのシート搬送方向の一端縁部から他端に向かって所定の範囲にわたり沿設されていることを特徴とする技術的手段を採用する場合には、前記ガイド部材とアース手段の接触面積を大きくとることができ、前記ガイド部材からアース手段への電荷の移動が容易になり、前記ガイド部材の帯電及びこれによるシートの貼り付きを確実に防止できるという効果を得ることができる。
【0028】
更に、本発明において、特に、前記ガイド部材がシート搬送方向と直角方向に延びる導電性を有する補強部材を備え、この補強部材に前記複数のアース手段が導電可能に接触していることを特徴とする技術的手段を採用する場合には、前記ガイド部材がシート搬送方向と直角方向にアース手段よりも広範囲にわたって、補強部材を介してアース手段に電気的に接続されるので、前記ガイド部材からアース手段への電荷移動が容易になり、前記ガイド部材の帯電及びこれによるシートの貼り付きを確実に防止できるという効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の一実施例に係るシート搬送装置について、図面に基づいて具体的に説明する。
【0030】
図面において、図1は本発明の一実施例に係るシート搬送装置の非導電性合成樹脂からなるガイド部材の縦断正面図であり、図2はそのガイド部材を上下反転させて見た斜視図であり、図3はそのアース手段の斜視図であり、図4は前記ガイド部材の上側部分を上下反転させて見た斜視図であり、図5は前記ガイド部材を備えるデッキ搬送ユニットの斜視図であり、図6は前記シート搬送装置を備える複写機の構成図である。
【0031】
図6に示すように、本発明の一実施例に係る画像形成装置は、複写機であり、その筐体1内の下部には、4つのシート収納容器2、3、4、5が取出し可能に収納され、該筐体1内の上部には画像形成手段6が収納されている。
【0032】
又、前記筐体1の上側には画像読取装置(以下、IRという。)7が配置され、必要に応じて、この画像読取装置7の上側に自動原稿供給装置(以下、ADFという。)8が配置される。
【0033】
更に、前記画像形成手段6の右側には下端部を中心に回転させて開閉される手差しトレイ9が設けられる。
【0034】
前記4つのシート収納容器2、3、4、5のうち第1のシート収納容器(以下、第1容器という。)2と第2のシート容器(以下、第2容器という。)3は左右に並べて装填され、又、第3のシート容器(以下、第3容器という。)4はこれら第1容器2及び第2容器3の下側に装填され、更に、第4のシート収納容器(以下、第4容器という。)5はこの第3容器4の下側に配置される。
【0035】
これら第1容器2ないし第4容器5のうちの1つ若しくは前記手差しトレイ9からシート搬送装置10によりシートが1枚ずつ画像形成手段6に供給される一方、前記ADF8が1枚ずつIR7に供給する原稿をIR7が読取り、前記原稿の画像に対応する電子データからなる画像データを画像形成手段6に与える。
【0036】
画像形成手段6は、感光体ドラム61、帯電器62、露光手段63、トナー供給手段64、転写器65、及び定着器66を備える。
【0037】
前記感光体ドラム61は一定の速度で回転し、帯電器62でその表面を一様に帯電させた後、前記画像データに基づいて作動する露光手段63から帯電した感光体ドラム61の表面に例えばレーザ光線を照射して静電潜像を形成する。
【0038】
この静電潜像にトナー供給手段64からトナーを吸着させて感光体ドラム61の表面にトナー画像を現像した後、転写器65でこのトナー画像を吸着し、前記感光体ドラム61と転写器65の間を通過するシートに前記トナー画像を転写する。
【0039】
トナー画像を転写されたシートは定着器66に送られ、この定着器66を通過する間にトナーが加熱、加圧されてシートに定着され、この後、トナー画像が定着されたシートはシート排出手段11により筐体1外に排出される。
【0040】
なお、前記画像形成手段6には、転写後、帯電前に感光体ドラム61の表面に残留するトナーを除去するクリーニング手段67が設けられ、前記感光体ドラム61からこのクリーニング手段67に取出された廃トナーは前記筐体1内の後下部に収納されている回収容器に回収される。
【0041】
さて、前記シート搬送装置10は、所定のシート搬送路12に沿って、前記第1容器2ないし第4容器5のうちの1つ若しくは手差しトレイ9からシートを取出し、画像形成手段6の内部搬送装置68に移載する。
【0042】
前記シート搬送装置10は、一体的に筐体1に出し入れすることができるデッキ搬送ユニット13を備え、このデッキ搬送ユニット13は前記第1容器2からシートを取出す第1ピックローラ14と、前記シート搬送路12の一部分である第1容器2から取出されるシートの専用搬送路(以下、第1専用搬送路という。)121の上側に沿って設けられる上側ガイド部材15と、該第1専用搬送路121の下側に沿って設けられる、例えば板金からなる導電性ガイド部材16と、この導電性ガイド部材16に隣接して、前記第1専用搬送路121の下側と、第2容器3から取出されるシートの専用搬送路(以下、第2専用搬送路という。)122の上側に沿って設けられる非導電性樹脂からなるガイド部材20と、前記第2容器3からシートを取出す第2ピックローラ17を備える。
【0043】
図1及び図2に示すように、前記ガイド部材20は、第1専用搬送路121に沿う上側部分21と第2専用搬送路122(図1では省略。)に沿う下側部分22に分割して形成され、シート搬送方向と直角方向に離隔させた前記ガイド部材20の2箇所(3箇所以上でもよい。)に、それぞれ電荷を該ガイド部材20から機体側に逃すと共に、該ガイド部材20をシート搬送方向に付勢するアース手段23が設けられる。
【0044】
図1及び図3に示すように、このアース手段23は、帯板状のバネ板材からなり、自然状態では正面から見てく字形に屈曲している上流側端部24と、自然状態では正面から見て逆へ字形に屈曲している下流側端部25を有する。
【0045】
又、図3に示すように、このアース手段23の中間部26には、搬送方向に適当な間隔を置いて2口のピン挿通孔27、28が形成され、その一方、例えば搬送方向下流側のピン挿通孔28の周縁における互いに対向する部分からクリップ爪29が斜め下向きに連出されている。
【0046】
図1に示すように、前記上側部分21の下面にはこのアース手段23の中間部を受け止める接地面30が形成され、この接地面30には前記ピン挿通孔27.28に対応して下向きに突出する1対のピン31がシート搬送方向に所定の間隔を置いて設けられる。
【0047】
図4に示すように、前記アース手段23は、これらのピン31とピン挿通孔27、28(図1では省略。)の位置を合わせた後、中間部26が接地面30に当接するまで押込むことにより、前記クリップ爪29が一方(この実施例では搬送方向下流側)のピン31に例えば搬送方向両側から食込んで上側部分21に止着される。
【0048】
なお、特に限定されないが、この接地面30のシート搬送方向と直角方向の幅はアース手段23のシート搬送方向と直角方向の幅と同等以上に形成され、上側部分21と下側部分22を組立た状態では、下側部分22でアース手段23の上流側端部24寄りの部分を上側部分21に押し付けて、接地面30の全面にわたって中間部26を密着させ、これにより、上側部分21とアース手段が互いに電気的に導通される。
【0049】
図4に示すように、前記上側部分21の下面と下側部分22の上面の間には、前記上側部分21の接地面30よりも搬送方向上流側に位置して、シート搬送方向と直角方向に前記ガイド部材20の略全体にわたって延びる金属板からなる補強部材32が固定される。
【0050】
そして、上側部分21と下側部分22を組み立てることにより、上側部分21に支持させた前記アース手段23の下流側端部25がこの補強部材32の上面に押さえられて弾性変形するようにしている。
【0051】
この弾性変形した下流側端部25の弾性復元力より、前記ガイド部材23が組み立てられた状態では、前記アース手段23の下流側端部25がそれ自体の弾力により補強部材32に所定の接触圧で接触し、これにより、アース手段23と補強部材32が電気的に導通され、又、補強部材32を介してシート搬送方向と直角方向に広範囲にわたってガイド部材20とアース手段23の間の導通性が確保される。
【0052】
図5に示すように、前記デッキ搬送ユニット13は、上側ガイド部材15、導電性ガイド部材16及び非導電性樹脂からなるガイド部材20を支持する非導電性樹脂からなるユニットフレーム18を備える。
【0053】
図2に示すように、前記ガイド部材20の搬送方向と直角方向の両側面、即ち、前後両側面には、その搬送方向下流側端部から前後両側方に突出する支持軸34と、その搬送方向上流側端部から前後両側方に突出させたアイプレート35が一体成形される。
【0054】
そして、前記支持軸34を前記ユニットフレーム18(図2では後述する固定ピン37のみを示す。)の搬送方向下流側端部に形成された軸穴に差し込んだ後、前記アイプレート35のアイホール36に前記ユニットフレーム18に設けた上向きに突出する固定ピン37を挿通し、樹脂製の止め輪38を前記アイプレート25の上側で固定ピン37に外嵌することにより、前記ガイド部材20がユニットフレーム19に組み付けられる。
【0055】
図1に示すように、前記アース手段23の上流側端部24は、組み立てられたガイド部材20の上流側に突出し、ガイド部材20をユニットフレーム33に組み立てた状態では、隣接する導電性ガイド部材16に搬送方向上流側から押さえられて弾性変形するようにしている。
【0056】
そして、この上流側端部24の弾性復元力により、導電性ガイド部材16を支えにして前記ガイド部材20が搬送方向下流側に付勢されると共に、この上流側端部24がそれ自体の弾力により導電性ガイド部材16に所定の接触圧で接触することにより、アース手段23と導電性ガイド部材16の導電性が確保される。
【0057】
前記導電性ガイド部材16は機体接地されていて、前記アース手段23を機体接地させる専用の接地回路は設けずに済み、デッキ搬送ユニット13の構成を簡単にできると共に、部品点数を削減して安価に実施できる。
【0058】
以上のように、このシート搬送装置10によれば、前記ガイド部材20が補強部材32と、アース手段23と、導電性ガイド部材16を介して機体接地されるので、シートとガイド部材20の摩擦により生じる電荷はガイド部材20から補強部材32と、アース手段23と導電性ガイド部材16を経て機体に逃されるから、非導電性樹脂からなる前記ガイド部材20が帯電するおそれはなくなり、このガイド部材20の帯電によるシートの貼り付きが生じるおそれもなくなる。
【0059】
又、このシート搬送装置10によれば、前記ガイド部材20が搬送方向と直角方向に離れた2箇所でアース手段23により搬送方向下流側に付勢されるので、ユニットフレーム19に対して正確に位置決めされて遊動しなくなり、ガイド部材20の遊動によるシートの斜め搬送が生じるおそれもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の縦断正面図である。
【図2】本発明の斜視図である。
【図3】本発明の斜視図である。
【図4】本発明の斜視図である。
【図5】本発明の斜視図である。
【図6】本発明を備える複写機の構成図である。
【符号の説明】
【0061】
10 シート搬送装置
12 シート搬送路
20 ガイド部材
23 アース手段

【出願人】 【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラミタ株式会社
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】 【識別番号】100083172
【弁理士】
【氏名又は名称】福井 豊明


【公開番号】 特開2008−1437(P2008−1437A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−169931(P2006−169931)