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【発明の名称】 サイド型潜水用フィン
【発明者】 【氏名】森 正治

【要約】 【課題】潜水用フィンの陸上や海底での歩行能力と遊泳時の推進力。

【解決手段】従来型潜水用フィンのフィンの部分をこれまでの靴等の先端部分の位置から、膝とくるぶし間の身体の外側に移動させて、改めて最適な強度、形状を採用することで、陸上や海底での歩行にほとんど支障を来たすことがなく、従来の潜水用フィンと同等以上の性能で機能するサイド型潜水用フィンを考案したものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
潜水者等の足の膝付近からくるぶし付近にかけて、身体の両脚部の外側に広がる形状で、断面が足先に向けて先鋭したくさび形のサイド型潜水用フィン
【請求項2】
フィンの身体側の基底部は靴状またはサンダル状の履き物に固定し、フィンの身体側の上端部は対応する片脚にベルトや固定具を用いて固定する形態の請求項1のサイド型潜水用フィン
【請求項3】
請求項1のフィンに、使用時に身体から遠い部分のフィンが推進の際に水の抵抗で前後に振れることを防止するため、靴またはサンダル状基底部分の履き物の外縁部と、これに接続して、フィンの身体側辺縁を膝付近の最上部まで、およびその最上部付近からフィンの上端辺部から身体から一番遠い外縁部を通ってフィンの下端までの部分に、溶接、組み合わせまたはボルト固定等の方法で一体化した強度のある材料により補強を施した請求項1のサイド型潜水用フィン
【請求項4】
前記補強材について、足首の上下可動性を確保するため、靴部に接している水平部分とこれにほぼ垂直につながる上方への補強材の接続部分を、足首の上下可動範囲程度の角度で可動性を確保する構造とした請求項1のサイド型潜水用フィン。
【請求項5】
フィンの膝付近最上部から、外縁部を下端までにかけて、およびフィン全体の中央部分を下端の中央にかけて、フィンで捉えた水流が外側に流れて推進力が減退することを防止するための整流突起を設けた請求項1のサイド型潜水用フィン
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、スキューバダイビングやスキンダイビングなどの方法で海中を遊泳したり、漁業や水中土木作業、プロの水中カメラマンなど、水中での作業に従事する場合に、水泳による移動を補助するために一般的に使用されている潜水用フィンに関するものである
【背景技術】
【0002】
従来は、潜水用フィンはフィン本体と靴やサンダル状の足への取り付け部分が一体化した形状で、靴等の部分から先端方向にフィンが形成されているものが大半を占める状況で存在していた。
このような従来の形状では海底や陸上では歩行が非常に困難で、これまでは解決のための方策としては主に足ヒレの中央部分や根元付近で折れて先端部分を上に向ける方法などが考案されてきていたが、現実には普及せず、いまだに解決困難な問題として残されている状況にあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
港湾水中土木作業、水中写真撮影など、水中での作業に従事する場合に、従来型の潜水用フィンでは水中での重量物運搬などの作業には支障があるため着用できない場合や、従来型のフィンを着用しているが、水中における撮影などの精密作業等においては、作業の障害になったり、不用意に砂等をまきあげるなどの予期しない事態を招いていた。
【0004】
水中港湾工事では、水中での移動に際して、遊泳する必要が生じる場合も多く、作業者が作業内容等による制約のためヒレのない靴だけを着用して潜水した場合には、遊泳による移動速度が遅く、また、体力を消耗するなど作業効率のみならず安全確保の観点からも問題が多かった。
【0005】
陸上や船上で潜水用フィンを着用している場合は、歩行や移動が非常に困難となり、作業効率が著しく低下するのみならず、特に岩場や揺れる船上では転倒等による事故の危険性も高かった。
【0006】
推進のための大きな負荷が掛かる足ヒレを、足の先端の比較的筋力が弱い足首で操作しなければならない場合が多く、女性など体力が弱い利用者の場合には十分な推力を確保できない事態に至るなどの問題が生じる場合があった。
【0007】
潜水用フィンを着用した潜水作業者等が母船等に帰着して乗船する際には、スイミングラダーを利用する場合が多いが、従来の潜水用フィンを着用したままでは梯子を登ることがことが困難なため、水中でフィンを外すことが必要となり、種々のトラブルの要因となる場合が多かった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
潜水用フィンを膝からくるぶし付近にかけて、身体の両脚の外側に張り出すような形状とすることで、陸上や海底での歩行による作業や行動を確保した上で、併せて、必要に応じて水中での遊泳能力が格段に向上する。
【発明の効果】
【0009】
本発明を利用することにより、陸上や海底での歩行と、水中での遊泳がどちらも十分可能となり、陸上歩行と潜水作業等での安全性と作業効率が格段に向上する。
【0010】
カメラマンによる水中撮影では、避けがたい不用意な挙動によるフィンの動きで砂を巻き上げたり、その反作用で姿勢が乱れてシャッターチャンスを逃したりするケースを大幅に回避できる。
【0011】
浅瀬などの岩場で歩行による移動が必要な場合には、これまでは足の保護のため、靴と潜水用フィンの両方が必要であったが、本件サイド型潜水用フィンを使用すれば、靴は不要となるだけでなく、潜水用フィンを持ち運ぶ作業も省略され、機材の運搬等が効率化される。
【0012】
従来足の先端に着用していた潜水用フィンを、足の先端から膝の近くまで引き寄せて、膝を屈伸させる方法で使用することとなることで、筋力への負担が格段に軽くなる効果が発生し、長時間や長距離の遊泳移動では大幅な疲労軽減と安全性の向上が見込まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本件サイド型潜水用フィンを、潜水直前に左右両足に固定・着用し、水中での遊泳の際は両膝関節を交互に屈伸することにより、従来型のフィンと同様の推進力をより軽い筋力で得ることができる。
【0014】
フィンの断面をくさび形とすることで、水等を後方に押し出す際に、平板状のものと比較して、フィンが水等と接する側の平面の角度が後方に向かってより大きくなるため、その結果としてより大きな推進力が得られることとなる。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明のフィンを左足に装着した実施例であり、フィンの形状を上部が徐々に狭くなる三角形として、遊泳中に漂流物や海藻などが絡みにくい機能を想定したものである。
【実施例2】
【0016】
図2は、フィンの形状を四辺形に近い形状として、フィンの性能を高めることを重視した実施例である。
【産業上の利用可能性】
【0017】
スポーツダイビングのみならず、漁業における潜水作業や港湾工事における水中作業などには、最適の装備として利用される可能性は極めて高いと見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】サイド型潜水用フィンの着用状況と外観図 例−1
【図2】同上 例−2
【図3】サイド型潜水用フィンを側面から見た外観図
【図4】サイド型潜水用フィンの上から見た断面図
【出願人】 【識別番号】301023766
【氏名又は名称】森 正治
【出願日】 平成19年3月22日(2007.3.22)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−230440(P2008−230440A)
【公開日】 平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願番号】 特願2007−73882(P2007−73882)