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【発明の名称】 空中に浮くバルーンと受発信機を備えた位置情報システム
【発明者】 【氏名】西原 輝男

【要約】 【課題】現在、海難事故の救助方法は、118番による通報・携帯電話による通報等であるが、急速な転覆・沈没により船舶より脱出した場合通信手段がなく、小型の漁船などはいまだにボートや救命いかだ等の脱出手段がなく、死亡事故につながっている。また、救命いかだで脱出をしても通信手段がなく、潮流にのり事故現場より何百キロも遠方まで流され、捜索範囲が拡大することになる。さらに118番通報のうち無効な通報(いたずら)が99.3%(平成19年1月現在:海上保安庁)に達しており、非常に憂慮される事態である。

【解決手段】上記課題解決のため本発明は小型で持ち運びが楽なように折畳で収納したバルーンとボンベ、受発信機をセットにし、GPS人工衛星の電波を受信して遭難現場と遭難者の位置を正確に発信可能なように設計した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
このシステムは船舶に備え付けられ海難事故の際に使用する、緊急位置情報システムである。また、山岳事故にも利用できる。
【請求項2】
船舶より脱出する際のライフジャケットに組み込まれた位置情報システムである。
【請求項3】
システム吊上用の2層のバルーン部とガスタンクを有した位置情報システムである。
【請求項4】
GPS衛星を利用した受発信装置を持った位置情報システムである。
【請求項5】
受発信通信機の電源用に、海面に浮く構造の太陽光発電システムを有する位置情報システムである。
【請求項6】
遭難者の前面に上部受発信通信機よりマイクが取り付けられた位置情報システムである。
【請求項7】
バルーンの上部に点滅ライトを設置した位置情報システム
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は船舶などに搭載される位置情報システムである。
【背景技術】
【0002】
海難事故では船舶に救難信号を発する設備が設置されているが、転覆・浸水し船舶より脱出して救命いかだ等に移動した場合、海流にのって移動し、遭難者の位置が不明になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の遭難事故では遭難者の位置が不明で、事故後、捜索に多大な時間を要している。また、携帯電話が圏外になったり水没して使用できなくなることがあるため、新しい遭難者位置特定システムの開発が望まれる。
【0004】
本発明はこのような問題点を解決すべく、通信装置の水没、圏外での通信不能を防止する方法を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、上空に浮かぶバルーン1とその下部にワイヤーとコードで連結された受発信機を持つ位置情報システムである。
【0006】
請求項2の発明は、ライフジャケットに組み込まれたバルーン、受発信機を持つ位置情報システムである。
【0007】
請求項3の発明は、複層のバルーン1に圧縮されたガスボンベ9を持ち、バルブ8を開放するとバルーンが膨らむ位置情報システムである。
【0008】
請求項4の発明は、携帯電話の圏外であっても位置情報が正確に伝わるGPS利用位置情報システムである。
【0009】
請求項5の発明は、受発信に必要な電力を太陽光発電装置から確保する防水加工された位置情報システムである。
【0010】
請求項6の発明は、上部バルーンよりワイヤーで吊り下げられた遭難者の前面にあるマイクを持ち、会話の可能な位置情報システムである。
【0011】
バルーンの上部に太陽光発電を利用した点滅ライトを設置した情報システムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明は、転覆・浸水し船舶を脱出しても遭難者がどこにいるか特定が可能である。
【0013】
請求項2の発明は、ライフジャケットにコンパクトに組み込まれているので、離船時に装着を短時間に行うことが出来る。
【0014】
請求項3の発明は、バルーン1の構造を二重にし、脱出時のみボンベ9に充てんした気体をバルブ8を引っぱって開放するため、脱出に邪魔にならない。また、バルーンが二重になっているので傷に強い。
【0015】
請求項4の発明は、GPS衛星を利用し位置を正確に特定することが可能であるため、救助活動がスピーディーに行える。
【0016】
請求項5の発明は、太陽光発電システムが水に浮き安定した発電をするので、通信機器の電源不足が解消される。
【0017】
請求項6の発明は、遭難者の前面に通信用のマイクがあるので、常時通話でき安心である。
【0018】
請求項7の発明は、夜間・濃霧・荒天時大型船の見張りやレーダーに捕捉されない場合が多々発生しているので、大型船の死角を少なくするため海面上十数メートルの高さのバルーンの上部に点滅ライトを取り付けたため大型船に確認されやすい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下本発明に係る位置情報システムの実施方法について図を用いて説明する。
乗船している船舶が転覆・沈没して脱出する際、GPS位置情報システムを背中に取り付けボート・いかだ等に乗船する場合は、そのまま乗船する。ボート・いかだに通信システムが設置されていないときは乗船してからバッグのファスナを開き、ガス開放バルブ8を強く引くと、数秒でバルーン1にガスが充満し上昇をはじめる。約10メートル上空で停止すると同時に送受信機3より救難信号が発せられ、太陽光発電パネル10が発電をはじめ通信機の電源となり、連続して救難信号を送り続ける。
ボートも救難いかだも無い場合は、脱出して海中に入る前に上記の操作を行い水中に入る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】全体図
【図2】バルーンシステム図
【図3】太陽光発電パネル図
【符号の説明】
【0021】
1 バルーン(気球)2層式
2 ワイヤーケーブル
3 送受信機(防水型)
4 電源マイク用コード
5 マイク(防水型)
6 太陽光発電パネル
7 GPS衛星
8 ヘリユームガス開放バルブ
9 ヘリユームガスタンク
10 太陽光発電パネル防水保護ボックス(フロート兼用)
11 ライフジャケット
12 点滅ライト
13 海面
【出願人】 【識別番号】503224264
【氏名又は名称】西原 輝男
【出願日】 平成19年2月21日(2007.2.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−201287(P2008−201287A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−40471(P2007−40471)