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【発明の名称】 自転車スタンドのロック解除装置
【発明者】 【氏名】花谷 廣高

【要約】 【課題】キックレバーを有する一般的な跳ね上げ式自転車用スタンドのロックの解除を、ロック動作の信頼性が損なわれないようにして、かつ、コスト負担の増加をできるだけ抑えて簡単に行えるようにすることを課題としている。

【解決手段】キックレバー4を有する跳ね上げ式のスタンド1を備え、さらに、後輪制動用のバンドブレーキ30を備えた自転車に設ける装置であり、係合子10と駆動子11を有し、後輪ブレーキ用ブレーキレバーの作動時にバンドブレーキの揺動リンクに固定した駆動子11がキックレバー4に固定した係合子に係合してキックレバー4をロック解除位置に動かすようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレーム(20)のリヤエンド部(21)に取り付けるブラケット(2)と、このブラケットに上端を回動可能に取り付けた足(3)と、この足(3)の上側部分にピボット軸(7)で回動可能に取り付けて前記ピボット軸(7)を支点にした回動でロック点とロック解除点に選択的に移動させるキックレバー(4)と、このキックレバー(4)と前記ブラケット(2)の各ばね受け部(8,8)間に張設されるスプリング(5)とを有し、前記足(3)を立てた位置でロック点に移動させた前記キックレバー(4)を前記ブラケット(2)に係合させて起立状態をロックする跳ね上げ式スタンド(1)を備え、さらに、ブレーキレバー(24)に加えた操作力をワイヤー(25)経由で揺動リンク(27)に伝え、その揺動リンク(27)に接続されたブレーキシュー(28)を作動させて後輪の制動を行うバンドブレーキ(30)を備えた自転車に設けるスタンドのロック解除装置であって、
前記キックレバー(4)に固定する係合子(10)と、前記揺動リンク(27)の揺動支点から離反した位置に固定する駆動子(11)とを有し、
前記駆動子(11)が前記ブレーキレバー(24)の作動時に前記揺動リンク(27)の動きに連動して変位し、その変位の途中に前記係合子(10)に係合してキックレバー(4)をロック解除位置に動かすように構成された自転車スタンドのロック解除装置。
【請求項2】
前記係合子(10)が、前記足(3)を立ち上がらせた状態で見たときに、前記キックレバー(4)の前記ピボット軸(7)よりも上側部分、かつ、前記ブラケット(2)の内側に回り込ませた部分に固定され、前記駆動子(11)は圧子として構成され、前記ブレーキレバー(24)を作動させたときに前記駆動子(11)が前記係合子(10)を斜め前方下向きに押し下げて前記キックレバー(4)をロック解除位置に動かすように構成された請求項1に記載の自転車スタンドのロック解除装置。
【請求項3】
前記係合子(10)がフック掛け部を有する係合板として構成され、前記足(3)を立ち上がらせた状態で見たときに、前記キックレバー(4)の前記ピボット軸(7)よりも上側部分に固定され、前記駆動子(11)はフックとして構成され、前記ブレーキレバー(24)を作動させたときに前記駆動子(11)が前記係合子(10)を引き動かしてキックレバー(4)をロック解除位置に動かすように構成された請求項1に記載の自転車スタンドのロック解除装置。
【請求項4】
前記駆動子(11)を、バンドブレーキの前記揺動リンク(27)に固定する第1部材(11a)と、その第1部材にねじ(11c)で固定する第2部材(11b)とで構成し、前記第1部材(11a)に対する第2部材(11b)の固定位置を調整可能となした請求項2又は3に記載の自転車スタンドのロック解除装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、自転車の跳ね上げ式スタンドのロックを、人が足を使わずに簡単に解除できる自転車スタンドのロック解除装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な自転車の跳ね上げ式スタンドは、車体フレームのリヤエンド部に取り付けるブラケットと、このブラケットに上端を回動可能に取り付けた足(脚)と、この足の上側部分にピボット軸で回動可能に取り付けて前記ピボット軸を支点にした回動でロック点とロック解除点に選択的に移動させるキックレバーと、このキックレバーと前記ブラケットの各ばね受け部間に張設されるスプリングとで構成されている。
【0003】
この跳ね上げ式スタンドには、1本足タイプとU字状に構成された両足タイプがある。スタンドのロックとロック解除の動作は、どちらの方式のスタンドも似たものになっている。両足タイプのスタンドは、足を立てた位置でキックレバーを人が足でロック点に蹴り動かし、ロック点に移動したキックレバーをブラケットに係合させる。1本足タイプのスタンドも同様であるが、1本足タイプのスタンドの中には、足を立てた位置でキックレバーがロック点に自動的に移動するものもある。ロック点に移動したキックレバーはブラケットに係合し、その係合により跳ね上げ方向への足の回動が阻止され、スタンドの足の立ち上がり状態(以下ではスタンドの起立状態という)がロックされる。そして、そのロック状態がスプリングの力で保持される。
【0004】
この一般的な跳ね上げ式スタンドは、ロックの解除も、ロック点にあるキックレバーをロック解除点に向けて人の足で蹴り動かして行われるが、人が足を使わずにスタンドのロックを解除する装置も提案されている(下記特許文献1,2参照)。
【0005】
特許文献1が開示しているスタンド解施錠装置は、車体フレームのリヤエンド部に取り付けるブラケットにバネの力で復元するストッパを設け、そのストッパを、スタンドの足の立ち上がり位置から跳ね上げ方向への回転を遮る位置(復元位置)に突出させてスタンドの起立状態をロックし、ロックの解除は、ロック点に保持されたストッパを遠隔操作でロック解除点に後退させて行われるようになっている。
【0006】
また、特許文献2が開示している車両のスタンド用ロック装置は、車体フレームのリヤエンド部に取り付けるブラケットにコイルバネによってスタンドの足と係合する方向に付勢されたラッチを設け、そのラッチがスタンドの足を立てたときにその足に設けたピンに係合してスタンドの立ち上がり状態がロックされ、ロックの解除は、ラッチを遠隔操作でピンから外して行われるようになっている。
【0007】
なお、特許文献1の装置と特許文献2の装置は、どちらも、ロックの解除を後輪ブレーキ用ブレーキレバーの操作によって行うようにしている。後輪ブレーキ用のブレーキレバーを操作すると、ワイヤー(ブレーキワイヤー)経由で操作力が特許文献1や特許文献2の装置に伝わり、バネの力でロック点に保持されたストッパやラッチがロック点から退避してロックが解除される。
【特許文献1】実用新案登録第3014230号公報
【特許文献2】特開平6−32266号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1,2が開示している装置は、特殊なスタンドを必要とする。一般的な跳ね上げ式スタンドは、上述したキックレバーを有しており、そのキックレバーを利用してスタンドのロックやそのロックの解除を行うが、特許文献1,2が開示している装置にはキックレバーがない。特許文献1,2の装置は、キックレバーに代わる要素として、進退可能なストッパやバネの力で回動してスタンドの足側の係合ピンに係合するラッチを設けているので、既存の量産品のスタンドを使用することができず、コスト面で不利になる。
【0009】
また、特許文献1の装置は、ストッパを進退スライド可能に支持してブレーキ(ブレーキレバー)からの操作力をクランク経由でストッパに伝え、さらに、ストッパの復帰を線バネの力で行う構造であるので、ストッパやクランクの錆付きや汚れの付着、さらには線バネの疲労などによるストッパの動きの悪化が考えられ、それが原因でロックがかからなくなること(信頼性の低下)が懸念される。
【0010】
特許文献2の装置も、ラッチをコイルバネの力で回転させるので、特許文献1の装置と同様の理由によってラッチの動きが悪化し、ロック動作の信頼性低下の問題が起こる可能性がある。
【0011】
この発明は、キックレバーを有する一般的な跳ね上げ式スタンドのロックの解除を、ロック動作の信頼性が損なわれないようにして、かつ、コスト負担の増加をできるだけ抑えて簡単に行えるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するため、この発明においては、車体フレームのリヤエンド部に取り付けるブラケットと、このブラケットに上端を回動可能に取り付けた足と、この足の上側部分にピボット軸で回動可能に取り付けて前記ピボット軸を支点にした回動でロック点とロック解除点に選択的に移動させるキックレバーと、このキックレバーと前記ブラケットの各ばね受け部間に張設されるスプリングとを有し、前記足を立てた位置でロック点に移動させた前記キックレバーを前記ブラケットに係合させて起立状態をロックする跳ね上げ式のスタンドを備え、さらに、ブレーキレバーに加えた操作力をワイヤー経由で揺動リンクに伝え、その揺動リンクに接続されたブレーキシューを作動させて後輪の制動を行うバンドブレーキを備えた自転車に設ける自転車スタンドのロック解除装置を提供する。
【0013】
そのロック解除装置は、キックレバーに固定する係合子と、バンドブレーキの前記揺動リンクの揺動支点から離反した位置に固定する駆動子とを有し、前記駆動子が前記ブレーキレバーの作動時に前記揺動リンクの動きに連動して変位し、その変位の途中に前記係合子に係合してキックレバーをロック解除位置に動かすように構成される。
【0014】
この装置は、具体的な形態として、前記足を立ち上がらせた状態で見たときに、前記係合子がキックレバーの前記ピボット軸よりも上側部分、かつ、前記ブラケットの内側に回り込ませた部分に固定され、前記駆動子は圧子として構成され、前記ブレーキレバーを作動させたときに前記駆動子が前記係合子を斜め前方下向きに押し下げてキックレバーをロック解除位置に動かすようにしたものや、
前記係合子がフック掛け部を有する係合板として構成され、前記足を立ち上がらせた状態で見たときに、キックレバーの前記ピボット軸よりも上側部分に固定され、前記駆動子はフックとして構成され、前記ブレーキレバーを作動させたときに前記駆動子が前記係合子を引き動かしてキックレバーをロック解除位置に動かすようにしたものが考えられる。
【0015】
どちらの形態も、1本足スタンド、両足スタンドの双方に適用可能である。なお、駆動子は、前記揺動リンクに固定する第1部材と、その第1部材にねじで固定する第2部材とで構成し、前記第1部材に対する第2部材の固定位置を調整可能となしたものが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
この発明の自転車スタンドのロック解除装置は、ロック点に保持されたキックレバーを後輪ブレーキ用ブレーキレバーの操作力で駆動してロックを解除する。
【0017】
スタンドの起立状態のロックは、ロック解除装置の無い自転車と同様に人がキックレバーをロック点に蹴り動かして行う。スタンドの足は人が足を使って立てるので、そのときにキックレバーを蹴り動かすのは、特に苦にはならない。足を立てたときにキックレバー
が自動的にロック点に動くものは、勿論、キックレバーのロック点への蹴り動かしは不要である。
【0018】
このように、キックレバーを備えた跳ね上げ式スタンドにこの発明を適用し、ロックの解除のみをブレーキレバーを利用した遠隔操作によって行うようにしたので、ロック動作の信頼性低下の懸念がなくなる。
【0019】
また、キックレバーを有する一般的なスタンドを適用対象にしているので、既存の量産品のスタンドを使用することができ、専用スタンドを使用する前掲の特許文献1,2の装置に比べてコスト面で有利になる。ロック解除装置そのものも、キックレバーに固定する係合子と、バンドブレーキの揺動リンクに固定する駆動子の2種類の部品からなり、これらの部品は単純な形状のものでよいため、安価に構成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付図面の図1〜図11に基づいて、この発明の自転車スタンドのロック解除装置の実施形態を説明する。図1〜図5は第1形態のロック解除装置を、図6〜図10は第2形態のロック解除装置をそれぞれ採用したスタンドを示している。これらのスタンド1,1A(Aは区別のために便宜上付した)、いずれも、キックレバー4を有する跳ね上げ式スタンドである。各図の30は、後輪ブレーキとして採用されるバンドブレーキであり、この発明は、そのバンドブレーキ30とキックレバー4を有する跳ね上げ式スタンド1あるいは1Aの双方を備えた自転車に適用される。
【0021】
図1〜図5に示した第1形態のロック解除装置は、両足タイプの跳ね上げ式スタンド1に設けられたものである。両足タイプの跳ね上げ式スタンド1は、自転車の車体フレーム20のリヤエンド部21に取り付けるブラケット2と、このブラケット2に上端を支軸6で回動可能に取り付けたU字状の足3と、この足3の上側部分にピボット軸7で回動可能に取り付けてピボット軸7を支点にした回動でロック点とロック解除点に選択的に移動させるキックレバー4と、このキックレバー4とブラケット2の各ばね受け部8,8間に張設されるスプリング5とで構成されており、足3を立てて自転車の後輪(図11の23)を宙に浮かせ、この両足タイプのスタンド1と前輪(図11の22)を接地させて駐車した自転車の起立状態を保つ。ブラケット2には、足3の過大回動を立ち上がり終点と跳ね上げ終点で阻止するストッパ9が設けられている。
【0022】
図示の跳ね上げ式スタンド1のロックは、足3を立てた位置でキックレバー4を人がロック点に蹴り動かす方法でなされる。ロック点に移動したキックレバー4はブラケット2に係合し、その係合状態がスプリング5の力で保持される。キックレバー4がブラケット2に係合しているときには足3の跳ね上げ方向への回動がブラケット2によって規制されるようになっており、ブラケット2に対するキックレバー4の係合によってスタンドの起立状態がロックされる。
【0023】
上述したバンドブレーキ30は、自転車の後輪ブレーキとして多用されているブレーキであって、図5に示す要素、即ち、ブレーキレバー24(図11参照)の操作力をワイヤー25経由でハウジング26に支持された揺動リンク27に伝えてこの揺動リンク27を揺動させ、一端をその揺動リンク27に連結したブレーキシュー(ブレーキバンド)28をブレーキドラム29に圧接させて後輪の制動を行う。
【0024】
第1形態のロック解除装置は、キックレバー4に固定する係合子10と、バンドブレーキ30の揺動リンク27に固定する駆動子11を有している(図1〜図3参照)。係合子10は、樹脂や金属で形成された角型の部材であり、図1、図3に示すように、足3が立ち上がった状態のときにキックレバー4のピボット軸7よりも上側部分、かつ、ブラケット2の内側に回り込ませた部分に固定される。
【0025】
また、駆動子11は、揺動リンク27の揺動支点27aから離反した位置(ワイヤー25との連結部)に固定する第1部材11aと、その第1部材11aにねじ11cで固定する下向き屈曲部を先端に有する第2部材11bとで構成している。第1部材11aに対する第2部材11bの固定位置は、第2部材11bに設けた長孔11dにねじ11cを通し
、その長孔11dとねじ11cとの間に生じた融通の範囲で調整できるようにしている。この調整機能を備えさせると、係合子10と駆動子11の相対位置を微調整して両者の係合状態を安定させることができ、ロック解除装置の作動の安定性向上が図れる。なお、駆動子11がその調整機能をもつことは必須の要件ではなく、調整機能のない駆動子は全体を一体に形成することができる。
【0026】
このように構成した第1形態のロック解除装置は、スタンド1の足3を立て、キックレバー4をロック点に蹴り動かしてスタンドの起立状態をロックする。この操作で図1、図3に示すように、キックレバー4に固定した係合子10が駆動子11の近傍(斜めの前方下部)に移動する。
【0027】
また、スタンドの起立状態のロックを解除するときには、図11に示した後輪ブレーキ用のブレーキレバー24を操作する。この操作で、後輪ブレーキの揺動リンク27がワイヤー25に引かれて揺動し、その際に、一緒に変位する駆動子11が圧子として働いて係合子10を斜め前方下向きに押し下げる。このために、図4に示すように、キックレバー4がピボット軸7を支点にして回動し、このキックレバー4がロック解除点に移動してロックが解ける。両足タイプのスタンド1はロック解除後に自転車を前方に押し動かすと、足3がスプリング5の力で跳ね上がり、再度足を立てるときまでその跳ね上げ状態が保持される。
【0028】
揺動リンク27に固定した駆動子11は、操作したブレーキレバー24をロック解除後に離すと元の位置に戻る。このときにはキックレバー4がロック解除点に移ってそのキックレバー4に固定した係合子10が駆動子11との係合領域外に移動しており、従って、後輪ブレーキの使用には何ら支障は出ない。
【0029】
次に、第2形態のロック解除装置について説明する。図6〜図10は、その第2形態のロック解除装置を、1本足タイプのスタンド1Aに採用したケースを示している。
【0030】
1本足タイプの跳ね上げ式スタンド1Aも、車体フレーム20のリヤエンド部21に取り付けるブラケット2と、このブラケット2に上端を支軸6で回動可能に取り付けた足3と、この足3の上側部分にピボット軸7で回動可能に取り付けてピボット軸7を支点にした回動でロック点とロック解除点に選択的に移動させるキックレバー4と、このキックレバー4とブラケット2の各ばね受け部8,8間に張設されるスプリング5とで構成されている。1本足タイプの跳ね上げ式スタンド1Aは、自転車の後輪も接地させ、その後輪と前輪と立てた足3とで駐車した自転車の起立状態を保つ。
【0031】
図示の跳ね上げ式スタンド1Aは、足3が終点近くまで立ち上がったときに、ブラケット2とキックレバー4に設けたばね受け部8,8とキックレバー4の回動支点となるピボット軸7の位置関係がロック側に切り替わり(図6において、ばね受け部8,8を結ぶ直線L1がブラケット側のばね受け部8とピボット軸7を結ぶ直線L2よりも左側に移動する)、スプリング5の力でキックレバー4が自動的にロック点に移動する。
【0032】
ロック点に移動したキックレバー4は、図8に示すように、上端に設けた係止片4aがブラケット2に設けた切欠き孔2aに係合し、その係合状態がスプリング5の力で保持される。その係合状態が保持されているときには足3の跳ね上げ方向への回動がブラケット2によって規制され、スタンドの起立状態がロックされる。
【0033】
第2形態のロック解除装置も、キックレバー4に固定する係合子10と、バンドブレーキ30の揺動リンク27に固定する駆動子11を有している。係合子10は、金属板を曲げ加工して作られており、図6、図8に示すように、足3が立ち上がった状態で見たときに、キックレバー4のピボット軸7よりも上側部分、かつ、ブラケット2の内側に回り込ませた部分に固定される。例示の係合子10には、フック掛け部となる孔(図示せず)を設けている。
【0034】
駆動子11は、第2部材11bの先端側をフックにしたところが第1形態のロック解除装置と異なるが、基本的な構成は第1形態のロック解除装置と同じである。即ち、互いに独立した第1部材11aと第2部材11bとで構成し、第1部材11aを揺動リンク27のワイヤー25との連結部に固定し、第2部材11bをねじ11cで第1部材11aに固定し、ねじ11cを第2部材11bに設けた長孔11dに通して両者間の融通の範囲で係合子10と駆動子11の相対位置を調整可能となしており、この構成は第1形態と共通している。
【0035】
1本足のスタンドを採用した自転車は少し傾いた状態でスタンドの起立状態がロックされる。第2形態のロック解除装置は、そのロックを解除するときに傾いた自転車を起こす。この操作で、接地していた足3が宙に浮く。そこで、後輪ブレーキ用のブレーキレバーを操作する。すると、バンドブレーキ30の揺動リンク27がワイヤー25に引かれて揺動し、その際に、揺動リンク27に固定した駆動子11が一緒に変位し、その変位の初期に駆動子の第2部材11bの先端のフックが係合子10のフック掛け部に係合し、駆動子11のその後の引き続いた移動で係合子10が図9に示すように駆動子11によって引き動かされ、その係合子10を固定したキックレバー4の位置がロック解除側に切り替わる。図6において、直線L1が直線L2よりも右側に移動すると、キックレバー4がスプリング5の力でロック解除点に引き動かされ、同時に足3も跳ね上げ点に引き動かされて、再度足を立てるときまで図10に示す跳ね上げ状態が保持される。
【0036】
なお、この発明のロック解除装置を構成する係合子10と駆動子11は、例示の形状に限定されない。後輪ブレーキ用のブレーキレバーを操作したときに、後輪制動用バンドブレーキの揺動リンクに固定した駆動子が変位し、その駆動子に係合子が動かされて係合子を固定したキックレバーがロック点からロック解除点に動くものにすればよく、係合子と駆動子の形状は特に問わない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明のロック解除装置を採用した自転車スタンドの一例の要部を示す側面図
【図2】図1のスタンドに設けたロック解除装置の平面図
【図3】図1のスタンドのロック状態を簡略化して示す側面図
【図4】図1のスタンドのロック解除状態を簡略化して示す側面図
【図5】バンドブレーキの概要を示すハウジングを外した状態にして示す側面図
【図6】この発明のロック解除装置を採用した自転車スタンドの他の例の要部を示す側面図
【図7】図6のスタンドに設けたロック解除装置の平面図
【図8】図6のスタンドのロック状態を簡略化して示す側面図
【図9】図6のスタンドのロック解除状態を簡略化して示す側面図
【図10】図6のスタンドの跳ね上げ状態を示す要部の側面図
【図11】バンドブレーキを設けた自転車の一例の概要を示す側面図
【符号の説明】
【0038】
1,1A スタンド
2 ブラケット
2a 切欠き孔
3 足
4 キックレバー
4a 係止片
5 スプリング
6 支軸
7 ピボット軸
8 ばね受け部
9 ストッパ
10 係合子
11 駆動子
11a 第1部材
11b 第2部材
11c ねじ
20 車体フレーム
21 リヤエンド部
22 前輪
23 後輪
24 ブレーキレバー
25 ワイヤー
26 ハウジング
27 揺動リンク
28 ブレーキシュー
29 ブレーキドラム
30 バンドブレーキ
【出願人】 【識別番号】506412963
【氏名又は名称】花谷 廣高
【出願日】 平成18年12月12日(2006.12.12)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二

【識別番号】100087538
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 和久

【識別番号】100112575
【弁理士】
【氏名又は名称】田川 孝由

【識別番号】100084858
【弁理士】
【氏名又は名称】東尾 正博


【公開番号】 特開2008−143405(P2008−143405A)
【公開日】 平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願番号】 特願2006−334427(P2006−334427)