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【発明の名称】 荷受台昇降装置及びこれに用いる中折れ防止装置
【発明者】 【氏名】古川 威

【要約】 【課題】荷受台の台車通路の有効幅を狭めることなく荷受台の屈曲を防止することができる荷受台昇降装置及びこれに用いる中折れ防止装置を提供する。

【構成】荷受台昇降装置において、荷受台基端部30及び荷受台本体部32を有する折り畳み式の荷受台8、荷受台8の中折れを防止する中折れ防止装置50を備え、中折れ防止装置50は、荷受台基端部30の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケット51と、これらに対向して荷受台本体部32の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケット52と、基端部側ブラケット51及び対向する本体部側ブラケット52に係止可能な左右のラッチ53と、荷受台8の下面に設けた回転軸54と、回転軸54と左右のラッチ53を連結し回転軸54の回転運動をラッチ53の直線運動に変換する左右のリンク機構55と、荷受台8の側端部近傍に位置するように回転軸54に設けた操作レバー56とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の荷台に対する荷物の積み卸し作業を支援する荷受台昇降装置において、
荷受台基端部及びこの荷受台基端部に対し展開状態から上方に回動して折り畳まれる荷受台本体部を有する荷受台、及び、
前記荷受台本体部の前記荷受台基端部に対する折り畳み動作を拘束し前記荷受台の中折れを防止する中折れ防止装置を備え、
前記中折れ防止装置は、
前記荷受台の左右両側の領域のそれぞれにおいて前記荷受台基端部の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケットと、
これら左右の基端部側ブラケットに対向して前記荷受台本体部の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケットと、
前記基端部側ブラケット及びそれに対向する本体部側ブラケットに係止可能な左右のラッチと、
左右に延在するように前記荷受台の下面に設けられた回転軸と、
この回転軸と前記左右のラッチを連結し、前記回転軸の回転運動を前記ラッチの直線運動に変換する左右のリンク機構と、
前記荷受台の少なくとも左右片側の端部近傍に位置するように前記回転軸に設けられ、前記回転軸を回転操作する操作レバーと
を備えたことを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項2】
車両の荷台に対する荷物の積み卸し作業を支援する荷受台昇降装置において、
前記車両の下部に固定した基部ユニット、
荷受台基端部及びこの荷受台基端部に対し展開状態から上方に回動して折り畳まれる荷受台本体部を有する荷受台、
前記荷受台基端部を前記基部ユニットに対して回動可能に連結し、前記荷受台を実質的に水平な姿勢を維持したまま昇降させる昇降駆動部、及び、
前記荷受台本体部の前記荷受台基端部に対する折り畳み動作を拘束し前記荷受台の中折れを防止する中折れ防止装置を備え、
前記中折れ防止装置は、
前記荷受台の左右両側の領域のそれぞれにおいて前記荷受台基端部の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケットと、
これら左右の基端部側ブラケットに対向して前記荷受台本体部の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケットと、
前記本体部側ブラケットに対して先端部が出し入れされるように前記基端部側ブラケットのそれぞれに摺動可能に設けた左右のラッチと、
前記基端部側ブラケットの前側にて左右に延在するように前記荷受台基端部の下面に設けられた回転軸と、
この回転軸と前記左右のラッチを連結し、前記回転軸の回転運動を前記ラッチの直線運動に変換する左右のリンク機構と、
前記荷受台の少なくとも左右片側の端部近傍に位置するように前記回転軸に設けられ、前記回転軸を回転操作する操作レバーと
を備えたことを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項3】
請求項1又は2の荷受台昇降装置において、前記荷受台は、下面の左右両側に前後方向に延びるスチフナを有しており、前記基端部側ブラケット及び前記本体部側ブラケットは、前記スチフナの側部に固定されていることを特徴とする荷受台昇降装置。
【請求項4】
荷受台基端部及びこの荷受台基端部に対し展開状態から上方に回動して折り畳まれる荷受台本体部を有する荷受台を有する荷受台昇降装置に備えられ、前記荷受台本体部の前記荷受台基端部に対する折り畳み動作を拘束し前記荷受台の中折れを防止する中折れ防止装置において、
前記荷受台の左右両側の領域のそれぞれにおいて前記荷受台基端部の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケットと、
これら左右の基端部側ブラケットに対向して前記荷受台本体部の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケットと、
前記基端部側ブラケット及びそれに対向する本体部側ブラケットに係止可能な左右のラッチと、
左右に延在するように前記荷受台の下面に設けられた回転軸と、
この回転軸と前記左右のラッチを連結し、前記回転軸の回転運動を前記ラッチの直線運動に変換する左右のリンク機構と、
前記荷受台の少なくとも左右片側の端部近傍に位置するように前記回転軸に設けられ、前記回転軸を回転操作する操作レバーと
を備えたことを特徴とする中折れ防止装置。
【請求項5】
荷受台基端部及びこの荷受台基端部に対し展開状態から上方に回動して折り畳まれる荷受台本体部を有する荷受台を有する荷受台昇降装置に備えられ、前記荷受台本体部の前記荷受台基端部に対する折り畳み動作を拘束し前記荷受台の中折れを防止する中折れ防止装置において、
前記荷受台の左右両側の領域のそれぞれにおいて前記荷受台基端部の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケットと、
これら左右の基端部側ブラケットに対向して前記荷受台本体部の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケットと、
前記本体部側ブラケットに対して先端部が出し入れされるように前記基端部側ブラケットのそれぞれに摺動可能に設けた左右のラッチと、
前記基端部側ブラケットの前側にて左右に延在するように前記荷受台基端部の下面に設けられた回転軸と、
この回転軸と前記左右のラッチを連結し、前記回転軸の回転運動を前記ラッチの直線運動に変換する左右のリンク機構と、
前記荷受台の少なくとも左右片側の端部近傍に位置するように前記回転軸に設けられ、前記回転軸を回転操作する操作レバーと
を備えたことを特徴とする中折れ防止装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の荷台に対する荷物の積み卸し作業を支援する荷受台昇降装置及びこれに用いる中折れ防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
荷受台昇降装置とは、車両の荷台床面高さと地面高さとの間で荷受台を昇降させ、車両の荷台に対する荷物の積み卸し作業を支援するものである。こうした荷受台昇降装置には様々なものがあるが、例えば荷受台を折り畳んで車両の荷台の下部に格納するタイプのものがある。
【0003】
しかし、折り畳み式の荷受台の場合、荷受台を昇降させて荷物を積み卸しするのには良いが、荷台と荷台床面高さ程度のプラットホーム(荷さばき場)に架橋するのに荷受台を用いる場合、荷受台を平面状態に保てない場合が起こり得る。例えば、荷受台の先端をプラットホーム上に接地させてプラットホームと荷台の間に荷受台を掛け渡し、荷受台を架け橋として荷台及びプラットホーム間で台車(車輪付きコンテナを含む)を行き来させる場合、荷受台の折り畳み時に屈曲する部分に荷物の重量が作用して荷受台が折れ曲がり、足場が不安定になる恐れがある。
【0004】
そこで、折り畳み可能に連結された荷受台の先部と基部のうち、基部の側部に断面コの字型の規制部材をスライド可能に設け、荷受台の展開時に基部と先部に跨る位置に規制部材をスライドさせ、規制部材によって基部に対する先部の屈曲動作を拘束するように構成したものが既に提唱されている(特許文献1等参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2002−240617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術では、荷受台の基部と先部の連結の左右両端部をコの字型の規制部材で抱え込む構成であるため、規制部材の一部が荷受台の上部に張り出し台車が通過し得る領域に突出していた。すなわち、従来のように荷受台の上面に中折れ防止用の規制部材が突出する構造では、荷受台上を通過する台車のキャスタが規制部材に干渉する可能性があり、荷受台の台車通路の有効幅を狭めてしまっていた。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑みなされたものであり、その目的は、荷受台の台車通路の有効幅を狭めることなく荷受台の屈曲を防止することができる荷受台昇降装置及びこれに用いる中折れ防止装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記目的を解決するために、本発明は、車両の荷台に対する荷物の積み卸し作業を支援する荷受台昇降装置において、荷受台基端部及びこの荷受台基端部に対し展開状態から上方に回動して折り畳まれる荷受台本体部を有する荷受台、及び、前記荷受台本体部の前記荷受台基端部に対する折り畳み動作を拘束し前記荷受台の中折れを防止する中折れ防止装置を備え、前記中折れ防止装置は、前記荷受台の左右両側の領域のそれぞれにおいて前記荷受台基端部の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケットと、これら左右の基端部側ブラケットに対向して前記荷受台本体部の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケットと、前記基端部側ブラケット及びそれに対向する本体部側ブラケットに係止可能な左右のラッチと、左右に延在するように前記荷受台の下面に設けられた回転軸と、この回転軸と前記左右のラッチを連結し、前記回転軸の回転運動を前記ラッチの直線運動に変換する左右のリンク機構と、前記荷受台の少なくとも左右片側の端部近傍に位置するように前記回転軸に設けられ、前記回転軸を回転操作する操作レバーとを備えたことを特徴とする。
【0009】
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、車両の荷台に対する荷物の積み卸し作業を支援する荷受台昇降装置において、前記車両の下部に固定した基部ユニット、荷受台基端部及びこの荷受台基端部に対し展開状態から上方に回動して折り畳まれる荷受台本体部を有する荷受台、前記荷受台基端部を前記基部ユニットに対して回動可能に連結し、前記荷受台を実質的に水平な姿勢を維持したまま昇降させる昇降駆動部、及び、前記荷受台本体部の前記荷受台基端部に対する折り畳み動作を拘束し前記荷受台の中折れを防止する中折れ防止装置を備え、前記中折れ防止装置は、前記荷受台の左右両側の領域のそれぞれにおいて前記荷受台基端部の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケットと、これら左右の基端部側ブラケットに対向して前記荷受台本体部の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケットと、前記本体部側ブラケットに対して先端部が出し入れされるように前記基端部側ブラケットのそれぞれに摺動可能に設けた左右のラッチと、前記基端部側ブラケットの前側にて左右に延在するように前記荷受台基端部の下面に設けられた回転軸と、この回転軸と前記左右のラッチを連結し、前記回転軸の回転運動を前記ラッチの直線運動に変換する左右のリンク機構と、前記荷受台の少なくとも左右片側の端部近傍に位置するように前記回転軸に設けられ、前記回転軸を回転操作する操作レバーとを備えたことを特徴とする。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記荷受台は、下面の左右両側に前後方向に延びるスチフナを有しており、前記基端部側ブラケット及び前記本体部側ブラケットは、前記スチフナの側部に固定されていることを特徴とする。
【0011】
(4)上記目的を達成するために、また本発明は、荷受台基端部及びこの荷受台基端部に対し展開状態から上方に回動して折り畳まれる荷受台本体部を有する荷受台を有する荷受台昇降装置に備えられ、前記荷受台本体部の前記荷受台基端部に対する折り畳み動作を拘束し前記荷受台の中折れを防止する中折れ防止装置において、前記荷受台の左右両側の領域のそれぞれにおいて前記荷受台基端部の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケットと、これら左右の基端部側ブラケットに対向して前記荷受台本体部の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケットと、前記基端部側ブラケット及びそれに対向する本体部側ブラケットに係止可能な左右のラッチと、左右に延在するように前記荷受台の下面に設けられた回転軸と、この回転軸と前記左右のラッチを連結し、前記回転軸の回転運動を前記ラッチの直線運動に変換する左右のリンク機構と、前記荷受台の少なくとも左右片側の端部近傍に位置するように前記回転軸に設けられ、前記回転軸を回転操作する操作レバーとを備えたことを特徴とする。
【0012】
(5)上記目的を達成するために、また本発明は、荷受台基端部及びこの荷受台基端部に対し展開状態から上方に回動して折り畳まれる荷受台本体部を有する荷受台を有する荷受台昇降装置に備えられ、前記荷受台本体部の前記荷受台基端部に対する折り畳み動作を拘束し前記荷受台の中折れを防止する中折れ防止装置において、前記荷受台の左右両側の領域のそれぞれにおいて前記荷受台基端部の下面後縁部に設けた左右の基端部側ブラケットと、これら左右の基端部側ブラケットに対向して前記荷受台本体部の下面前縁部に設けた左右の本体部側ブラケットと、前記本体部側ブラケットに対して先端部が出し入れされるように前記基端部側ブラケットのそれぞれに摺動可能に設けた左右のラッチと、前記基端部側ブラケットの前側にて左右に延在するように前記荷受台基端部の下面に設けられた回転軸と、この回転軸と前記左右のラッチを連結し、前記回転軸の回転運動を前記ラッチの直線運動に変換する左右のリンク機構と、前記荷受台の少なくとも左右片側の端部近傍に位置するように前記回転軸に設けられ、前記回転軸を回転操作する操作レバーとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、荷受台の台車通路の有効幅を狭めることなく荷受台の屈曲を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る荷受台昇降装置が展開した状態を表す斜視図、図2は荷受台の左半側の下面図、図3及び図4は荷受台の左側面図である。図2〜図4においては荷受台側部のサイドモール及び台車の逸走防止用のキャスタストッパを図示省略している。
以下の説明において、車両の前後左右に対応し、図2中の上・下・左・右に対応する方向を左・右・前・後とする。
【0015】
車両1は、運転席(図示せず)の後部に荷台3を備えた貨物車両である。本実施の形態における荷受台昇降装置100は、荷台3を搭載した車両1の車枠4の後端の下部側に取り付けられ、走行時等には折り畳んで車枠4の下部側に格納(収容)可能なものである。そして、荷台3への荷物の積み卸し作業時には、車枠4の後方側にスライドさせ突出させた荷受台8を地面と荷台3の床面3aの高さとの間を昇降させられるようになっており、作業に応じて荷物や作業者の荷台3への積み卸しを支援する。
【0016】
荷受台昇降装置100は、車両1の車枠4の後方下部に固定された基部ユニット5、上記荷受台8、及び荷受台8を基部ユニット5に対して昇降させる昇降駆動部9を備えている。
【0017】
上記基部ユニット5は、詳細には図示していないが、荷受台昇降装置100を車枠4の下部に取り付けた取り付け部、取り付け部に吊り下げ支持されたスライドユニット、及びスライドユニットを前後方向にスライドさせるスライドシリンダを備えており、スライドシリンダの伸縮に伴って取り付け部に備えられたガイドレールに沿ってスライドユニットが車両1の前後方向にスライドする構成である。つまり、荷受台8を使用する際や格納する際には、車両1側に固定された取り付け部に対し、スライドユニット、折り畳まれた荷受台8、及び昇降駆動部9が一体となって前後方向に移動するようになっている。
【0018】
上記荷受台8は、昇降駆動部9に支持された荷受台基端部30、及び荷受台基端部30に対しヒンジ31を介して回動可能に連結された荷受台本体部32を備えている。ヒンジ31は、荷受台基端部30及び荷受台本体部32のぞれぞれの上面近傍に両端がピン33,34を介して回動可能に連結されており、荷受台基端部30に対する荷受台本体部32の回動機構がヒンジ31を介する二重関節構造となっている。このような構成により、荷受台本体部32は、図示した展開状態から上方に回動し折り畳まれるようになっている。また、荷受台基端部30及び荷受台本体部32は、展開状態にあるときにヒンジ31の下方位置にて互いのストッパ部35(図4等参照)が当接して姿勢が維持され、展開時には荷受台基端部30と荷受台本体部32の上面が互いに連続し平滑な面を形成する。
【0019】
荷受台本体部32は、左右方向に延びる複数の空洞部36を有する中空の板状部材からなり、後方先端に向かって薄くなるように形成されている。荷受台本体部32の最後方側の空洞部36aは上部が開口しており、この空洞部36aにはキャスタストッパ(図示せず)が取り付けられる。特に図示していないが、キャスタストッパは、ピンを介して空洞部36a内に取り付けられ、回動時にはデッキ面から上方に突出し、荷受台8上の台車の車止めの役割を果たす。
【0020】
上記昇降駆動部9は、荷受台基端部30を基部ユニット5に対して上下方向に回動可能に連結するアーム40、及びアーム40を上下動させるリフトシリンダ41を備えている。アーム40は前述したスライドユニットに回動可能に取り付けた他のアームとともに平行リンクを構成し、リフトシリンダ41の伸縮に伴って上下に回動し、荷受台8が実質的に水平な姿勢を維持したまま昇降する。
【0021】
上記の構成及び動作の荷受台昇降装置100の特徴は、荷受台本体部32の荷受台基端部30に対する折り畳み動作を拘束し荷受台8の中折れを防止する中折れ防止装置50の構成にある。
【0022】
中折れ防止装置50は、荷受台基端部30の下面後縁部に設けた基端部側ブラケット51、荷受台8の展開時に基端部側ブラケット51に対向するように荷受台本体部32の下面前縁部に設けた本体部側ブラケット52、本体部側ブラケット52に対して先端部が出し入れされるように基端部側ブラケット51に摺動可能に設けたラッチ53を備えている。これら基端部側ブラケット51、本体部側ブラケット52、ラッチ53は、それぞれ荷受台8の左右両側の領域(図2には左側の領域のみ図示)に1つずつ設けられている。基端部側ブラケット51及び本体部側ブラケット52は、荷受台8の下面の左右両側に設けられた前後方向に延びるスチフナ49の側部(左右方向外側を向いた側面と荷受台8の下面の交差する部分)にボルト等によって固定されている。中折れ防止装置50は、全体にスチフナ49の高さに収まるように構成されている。
【0023】
中折れ防止装置50はまた、荷受台基端部30の下面に設けた回転軸54、回転軸54と左右のラッチ53を連結する左右のリンク機構55、回転軸54を回転操作する操作レバー56をさらに備えている。回転軸54は、荷受台基端部30の下面に固定した複数の軸受57により、基端部側ブラケット51の前側にて左右に延在する姿勢で取り付けられている。左右のリンク機構55は、回転軸54の外周部に固定されたベルクランク60、及びベルクランク60の先端部とラッチ53の前端部に両端が回転自在に連結されたロッド61をそれぞれ備えている。操作レバー56は、ベルクランク60と概ね同じ角度で回転軸54の外周部に固着されている。本実施の形態では、この操作レバー56は、荷受台8の下面における左側端部近傍に位置するように設けられているが、反対側(荷受台8の下面における右側端部近傍)に設けても良いし、左右両側に設けても良い。
【0024】
このような構成により、荷受台8の展開後、中折れ防止装置50のアンロック状態(図2及び図4の状態)から操作レバー56を後方に回動させると、操作レバー56の回動に伴って回転軸54が回転する。回転軸54の回転運動は、左右のリンク機構55によって左右のラッチ53の前後方向の直線運動に変換され、後進する左右のラッチ53の先端部がそれぞれ左右の本体部側ブラケット52に挿入される。この状態のとき、仮に荷受台本体部32を上方に回動させようとしても、荷受台本体部32に固定された本体部側ブラケット52がラッチ53に係止していることにより荷受台本体部32の中折れ動作が拘束される(図3参照)。図3の中折れロック状態から荷受台8を折り畳む場合、操作レバー56を前方に回動させ、ラッチ53を本体部側ブラケット52から引き抜いて荷受台8の中折れロック状態を解く。
【0025】
上記した本実施の形態の荷受台昇降装置によれば、中折れ防止装置50により荷受台8の屈曲を防止することができるので、中折れをロックした状態においては荷受台8を確実に平面状態に保つことができる。これにより、荷受台8の足場としての安定性を確保することができ、安全性を向上させることができる。このとき、本実施の形態では、中折れ防止装置50の全ての構成部材が荷受台8の下面に設けられているので、中折れ防止装置50を設けたことによって荷受台8上の台車の通路としての有効幅を一切狭めることがなく、作業者の作業スペース及び台車通路を最大限に確保することで、作業性を向上させることができる。
【0026】
また、中折れ防止装置50の操作レバー56は荷受台8の幅方向外側近傍に配置されており、荷受台8の左右いずれかの側で操作レバー56を操作するのみで左右両側のラッチ53が連動するので、操作性も極めて良好である。例えば、車両1の荷台3の床面3aと図示しないプラットホーム(荷さばき場)との間に荷受台8を架け、プラットホームと荷台3との架け橋として荷受台8を利用する場合、適度な高さにリフトアップされた荷受台8の側部に臨む操作レバー56は地上に立つ作業者にとって無理のない体勢で操作し易い位置にあり、しかも左右のラッチ53が連動するので一方のラッチをロックした後で反対側に回り込んでもう一方のラッチをロックしたり、或いは二人で左右のラッチをロックしたりする必要がない。また、この連動構造により左右両側のラッチ53のロック/アンロック状態を確実に切り替えることができるので、片方をロックし忘れたり片方のロックを解き忘れたりすることがない点も、安全性に寄与する。
【0027】
なお、以上において、荷受台基端部30側にラッチ53、回転軸54、リンク機構55、操作レバー56を設けた場合を例示したが、これらを荷受台本体部32側に設け、荷受台本体部32側からラッチ53を荷受台基端部30側のブラケットに係止させる構成とすることも考えられる。また、2つ折りの荷受台を有する荷受台昇降装置に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、3つ折り以上の荷受台を有する荷受台昇降装置にも本発明は適用可能である。例えば、荷受台基端部、荷受台本体部に加え、荷受台本体部の後方に荷受台本体部に対して同じように折れ曲がる荷受台先端部を有する3つ折り型の荷受台昇降装置の場合、荷受台基端部と荷受台本体部の連結部分のみならず、荷受台本体部と荷受台先端部の連結部分にも中折れ防止装置50を設けることもできる。荷受台の中折れ部が増えれば、それだけ左右が連動するロック機構の利便性向上への貢献度も高い。
【0028】
車両の車枠後部の下部側に収容可能な格納式荷受台昇降装置に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、中折れ式の荷受台を備えたものであれば、他の方式の荷受台昇降装置にも本発明は適用可能である。荷受台昇降装置には、例えば収容時には荷受台が垂直に起立して車両の荷台の後部側面を構成する一方、作業時には荷受台が水平の状態を保って垂直方向に昇降するタイプのものもある。また、本実施の形態の荷受台昇降装置と同様に平行リンクを介して荷受台を昇降させるものであっても、荷受台を車枠の下部側に収容するのではなく、車両の荷台の後部壁面(後部扉等)に沿って垂直に起立させる収容姿勢を採るものもある。さらに、前述した実施の形態のように折り畳んだ荷受台を車体下部に格納したり、展開状態の荷受台を車両の荷台の後部壁面に沿って垂直に起立させたりすることができるように荷受台昇降装置を構成する等、1台の荷受台昇降装置で場面に応じて異なる複数の荷受台の収容動作をすることができるようにすることも考えられる。こうした荷受台昇降装置に本発明を適用した場合も上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施の形態に係る荷受台昇降装置の展開した状態を表す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る荷受台昇降装置に備えられた荷受台の左半側の下面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る荷受台昇降装置に備えられた荷受台の左側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る荷受台昇降装置に備えられた荷受台の左側面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 車両
3 荷台
5 基部ユニット
8 荷受台
9 昇降駆動部
30 荷受台基端部
32 荷受台本体部
49 スチフナ
50 中折れ防止装置
51 基端部側ブラケット
52 本体部側ブラケット
53 ラッチ
54 回転軸
55 リンク機構
56 操作レバー
100 荷受台昇降装置
【出願人】 【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
【出願日】 平成18年9月8日(2006.9.8)
【代理人】 【識別番号】100077816
【弁理士】
【氏名又は名称】春日 讓


【公開番号】 特開2008−62862(P2008−62862A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−244861(P2006−244861)