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【発明の名称】 回動効果を備えた物体
【発明者】 【氏名】李國威

【氏名】廖和信

【要約】 【課題】装飾効果を備えたランプや地球儀等とすることができる、回動効果を備えた物体を提供すること。

【構成】回動効果を備えた物体10であって、封入外殼20、座体、第一内側物体及び回動手段を含む。第一内側物体が封入外殼内に設置され、封入外殼と第一封入内殼の間に液体が注入される。座体が電源供給部材を含み、電源を第一内側物体に伝送し、第一内側物体が第一封入内殼と、少なくとも1つの発光部材と、電源受取部材を含み、電源受取部材が電源供給部材から電源を取得してその電源を発光部材に供給すると共に、回動手段が前記第一封入内殼を回動させるために用いられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回動効果を備えた物体であって、封入外殼、座体、第一内側物体、第一液体、回動手段を含み、そのうち、前記封入外殼は少なくとも一部が透明または半透明であり、前記座体は電源供給部材を含み、前記封入外殼を前記座体の上に置くことができ、前記第一内側物体は前記封入外殼内に配置され、且つ第一封入内殼を含み、前記第一封入内殼が前記第一内側物体の最も外側に設置され、前記封入外殼と前記第一封入内殼の間に前記第一液体が注入され、前記第一内側物体の比重と前記第一液体の比重は実質的に同じであり、前記回動手段が前記電源供給部材の提供する電源を受け取り、前記第一封入内殼を連続して回動させることができることを特徴とする、回動効果を備えた物体。
【請求項2】
前記第一内側物体がさらに電源受取部材を含み、前記電源供給部材の提供する電源を受け取り、且つ、前記第一内側物体がさらに少なくとも1つの発光部材を含み、前記発光部材が前記第一封入内殼内に設置され、前記電源受取部材が電源を前記少なくとも1つの発光部材に提供することができることを特徴とする、請求項1に記載の回動効果を備えた物体。
【請求項3】
前記第一内側物体がさらに、第二内側物体と第二液体を含み、前記第二内側物体が最も外側に第二封入内殼を含み、前記第二液体が前記第一封入内殼と前記第二封入内殼の間に注入され、前記第二内側物体の比重が前記第二液体の比重と実質的に同じであり、そのうち、前記少なくとも1つの発光部材が前記第二封入内殼の内部に設置され、前記電源受取部材が前記第二封入内殼の内部に設置されることを特徴とする、請求項2に記載の回動効果を備えた物体。
【請求項4】
前記回動手段が、前記座体内に設置されて変動する磁場を発生するために用いられる磁性駆動部材と、前記第一封入内殼の底部に設置された少なくとも1つの第二磁性物を含み、前記磁性駆動部材が発生する変動磁場で前記第二磁性物を動かし、前記第一封入内殼を回動させることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の回動効果を備えた物体。
【請求項5】
前記磁性駆動部材が前記第一内側物体内に設置された偏心モーターを含み、前記電源受取部材が電源を前記偏心モーターに提供し、前記偏心モーターが回転するとき前記第一封入内殼が回動されることを特徴とする、請求項4に記載の回動効果を備えた物体。
【請求項6】
地球儀であることを特徴とする、請求項1乃至3、または5のいずれかに記載の回動効果を備えた物体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は回動効果を備えた物体に関し、装飾品として用いることができ、装飾効果を備えたランプや地球儀等とすることができる、回動効果を備えた物体に関する。
【背景技術】
【0002】
アメリカ特許第5,893,789号(発明名称: Sphere Toy)は球形の玩具であり、この玩具は円形外殼体(outer spherical shell)及び円形内殼体(inner spherical shell)を含み、内殼体と外殼体の間に液体を備え、使用者が回動制御装置(rotation control device)を用いて円形内殼体の回動を制御することができる。しかしながら、アメリカ特許第5,893,789号は円形内殼体を玩具ではなく地球儀とすることを開示しておらず、また電源を提供して継続的に円形内殼体を回動すること、あるいは円形内殼体に照明光を含む設計も開示していない。
【0003】
【特許文献1】米国特許第5893789号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、装飾品として用いることができ、装飾効果を備えたランプや地球儀等とすることができる、回動効果を備えた物体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の回動効果を備えた物体は、封入外殼、座体、第一内側物体及び回動手段(rotation means)を含む。第一内側物体は封入外殼内に設置され、液体が封入外殼と第一封入内殼の間に注入される。
【0006】
座体は電源供給部材を含み、電源を第一内側物体に伝達する。第一内側物体は第一封入内殼、発光部材及び電源受取部材を含む。電源受取部材は電源供給部材から電源を取得し、且つ電源を発光部材に提供することができる。実施例において、電源供給部材及び電源受取部材の電気エネルギーはコイルを介して伝達される。
【0007】
回動手段は電源供給部材が提供する電源を受け取り、第一封入内殼を回動させるために用いられる。実施例において回動手段は第一内側物体内に設置された偏心モーターにより達成するか、磁力を利用した方式で達成することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の回動効果を備えた物体の一実施例は地球儀とすることであり、発光部材は第一封入内殼に伴い回動せず、そのうち一実施例においてはさらに第一封入内殼内に配置された第二封入内殼を含み、2つの内殼の間にも液体を配置し、発光部材が第二封入内殼の内部に設置される。このような効果は『www.mpegla.com/index1.cfm』上に示す回動地球を参照されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の技術内容についてより深い理解を促すため、以下8つの具体的な最良の実施例を挙げて詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
図1に本発明の実施例1を示す。本発明の回動効果を備えた物体10は主に封入外殼20、座体90及び第一内側物体30の3つの部分に分けることができる。第一内側物体30は封入外殼20内に配置され、第一液体81(例:水)が前記封入外殼20と前記第一封入内殼31の間に注入され、前記第一内側物体30の比重と前記第一液体81の比重は実質上同じとし(両者の比重は近ければ近いほどよい)、前記第一内側物体30が第一液体81に浮くようにする。第一内側物体30が軽すぎる場合は、重り35を加えることができ、また、第一内側物体30の重心を下にし、第一内側物体30の底部311を下に向かわせたい場合は、重り35を底部311または底部311近くの部位に設置することができる。
【0011】
第一内側物体30を見えるようにするため、全部または少なくとも一部の封入外殼20を透明または半透明に設ける。本実施例において、封入外殼20は円球状を呈し、第一内側物体30も円球状とする。また、封入外殼20を座体90上に固定しないようにすれば、使用者は封入外殼20を持ち上げることができる(第一内側物体30も同時に持ち上げられる)が、封入外殼20は座体90上に固定してもよいことに注意が必要である。
【0012】
座体90は電源供給部材91、制御スイッチ92及び電源プラグ93を含み、本実施例において、電源供給部材91はコイル911を含み、このコイル911により電源を第一内側物体30に伝達する。座体90内には電池を設置して電源を供給してもよく、電源プラグ93で外部電源を取得する必要がないことに注意が必要である。
【0013】
第一内側物体30は主に第一封入内殼31、少なくとも1つの発光部材55(例えば1つまたは複数のLED)及び電源受取部材51を含む。発光部材55の位置は、第一内側物体30の中間位置などに設けることができ、例えば発光部材55は支持体57で設計通りの位置に固定することができる。また、第一封入内殼31は光透過性(全部または一部が光を透過できる)とし、発光部材55の光が外まで照射できるようにする。
【0014】
電源受取部材51もコイル511を含み、コイル911とコイル511の電磁誘導を利用し、電源受取部材51が電源供給部材91から電源を取得できるようにし、且つ電源を発光部材55に提供させる。コイルを介した電線接続または接点のない電源の伝達は既知の技術であり、RFIDや電動歯ブラシの充電、携帯電話の充電などに広く用いられているため、ここではその原理についての説明を省略する。
【0015】
本発明の回動効果を備えた物体10はさらに回動手段70を含み、第一内側物体30を回動させることができる。実施例1において、回動手段70は前記第一内側物体30内に設置された偏心モーター71を含み、偏心モーター71が回転されると前記第一封入内殼31を回動させることができる。第一封入内殼31と封入外殼20は第一液体81を有するため、第一封入内殼31の回動に必要なエネルギーは多くなく、このため偏心モーター71の回転が緩慢でも第一封入内殼31を回動させることができる。
【0016】
実施例1において、第一内側物体30はさらに前記電源受取部材51と電気的に接続された蓄電装置53(キャパシタや充電池など)を含む。例えば、使用者が封入外殼20を持ち上げて座体90から一定距離離れると、電源受取部材51は電源供給部材91の給電を得ることはできないが、蓄電装置53が偏心モーター71または発光部材55に一定時間の間電源を供給することができ、これにより回動効果を備えた物体10の面白みを増すことができる。当然、制御スイッチ92で電源供給部材91の電源を切断した後も蓄電装置53は作用を発揮することができる。
【実施例2】
【0017】
以下、図2の実施例2について説明する。実施例2と実施例1の間の最も主な違いは、回動手段70の違いにある。実施例2の回動手段70は、座体90上に磁性駆動部材73(magnetic driven device)を設置し、変動する磁場を発生させるために用いられる。この磁性駆動部材73は実施例2において前記電源供給部材91に電気的に接続されたモーター731と第一磁性物732であり、モーター731により第一磁性物732を動かして変動する磁場を形成させる。このほか、回動手段70はさらに第一封入内殼31底部311に設置された第二磁性物74を含み、前記磁性駆動部材73が発生する変動する磁場が第二磁性物74を動かし、前記第一封入内殼31を回動させることができる。磁力を介して物体を回動させる技術はアメリカ特許第5,893,789号(名称: Sphere Toy)などを参照することができる。第一磁性物732と第二磁性物74の両者は共に磁石とするか、いずれかの磁性物を磁石とし、他方の磁性物を磁石により吸引される物質(例:鉄)とすることができることに注意が必要である。
【実施例3】
【0018】
以下、図3に示す実施例3について説明する。実施例3と実施例2の間の主な違いは、遮蔽部材571が発光部材55をある一方向に照射させることができる点であり、このため第一封入内殼31は一部のみが光による直接照射を受け、第一封入内殼31が回動するとき、第一封入内殼31の発光部分がそれに伴い回動し、光線をチカチカさせる効果を形成することができる。当然、遮蔽部材571は設置しなくともよく、例えばLEDをある一方向に向けて照射させてもよい。
【実施例4】
【0019】
以下、図4〜7の実施例4について説明する。実施例4と前述の実施例の最大の違いは、第一内側物体30がさらに第二内側物体40を含み、第二内側物体40は最も外側に第二封入内殼42を含む点である。このほか、第一内側物体30はさらに第一封入内殼31と第二封入内殼42の間に注入された第二液体82を含み、且つ、第二内側物体40の比重は前記第二液体82の比重と実質的に同じとする。
【0020】
また、重り35、発光部材551、発光部材552、電源受取部材51、制御回路56及び支持体57がすべて前記第二封入内殼42の内部に設置される。
【0021】
実施例4の回動手段は実施例2及び3と同じであり、磁力を介して第一封入内殼31を回動させる。第二磁性物74は第一封入内殼31の座体90近くの位置に配置され、第一磁性物732が第二磁性物74に影響を与えられるようにする。
【0022】
このほか、発光部材551と発光部材552は異なる方向に照射させ、使用者が制御スイッチ92に制御回路56(例:チップや簡易な論理回路)を組み合わせ、発光部材551と発光部材552を全部発光させるか、いずれか1つの発光部材を発光させるかを制御できるようにする。制御スイッチ92は制御回路56と直接接触していないが、異なる周波数の電流または信号を介して信号を制御回路56に伝送することができる(例:RFIDの技術でも可能である)。
【0023】
実施例4において第二封入内殼42を設置する目的は、第一封入内殼31が回動するとき、第二封入内殼42は共に回動しないか、第二封入内殼42の回動はわずかとなることにある。以下で実施例4のような設計の利点を説明する。
【0024】
例えば発光部材551のみ発光しており、発光部材552は発光していないとし、また第一封入内殼31の外側表面に地球の図形を貼り付け、回動効果を備えた物体10を地球儀11としたとする。図6に示すように、一部の地球表面が発光または比較的明るい部分となる(例えば右側の米州区域)。第一封入内殼31が図7のように回動されると(アフリカとアジア大陸の区域)、第二封入内殼42は共に回動されない(または相対的に非常に緩慢に回動する)ため、地球表面の発光または比較的明るい部分はやはり右側となる。このような効果は『www.mpegla.com/index1.cfm』上に示す回転する地球を参照されたい。
【0025】
例えば実施例3も地球儀11とした場合、実施例3の地球表面の発光する部分は、元が米州区域であったとすると、第一封入内殼31が回動しても、地球表面の発光部分はずっと米州区域のままとなり、つまり発光している部分が回転することになる。
【0026】
地球図形を覆う雲に変化をもたせる効果を得たい場合は、上述のすべての実施例において第一液体81中に白い別の液体を添加して(但し第一液体81に溶け込まないものとする)雲を模擬することができる点に注意が必要である。
【0027】
以上の実施例1から4の封入外殼20及び第一内側物体30はすべて円球形であるが、これらの形状は変えることが可能である点に注意が必要であり、その例を次の実施例5から8に示す。
【実施例5】
【0028】
図8に本発明の実施例5を示す。回動効果を備えた物体10の封入外殼20及び第一内側物体30は円柱形である。
【実施例6】
【0029】
図9に本発明の実施例6を示す。回動効果を備えた物体10の封入外殼20は円柱形であり、第一内側物体30の外観はクリスマスツリーの形状である。
【実施例7】
【0030】
図10に本発明の実施例7を示す。回動効果を備えた物体10の封入外殼20は立体正方形であり、第一内側物体30は円球形である。
【実施例8】
【0031】
図11に本発明の実施例8を示す。回動効果を備えた物体10の封入外殼20は円球形であり、第一内側物体30は立体正方形である。
【0032】
上述をまとめると、本発明はその目的、手段及び効果のいずれにおいても従来技術とは異なる特徴を備えているため、審査委員各位にはご明察の上一日も早く特許を賜り、社会に貢献できるよう願うものである。上述のいくつかの実施例は説明のため例を挙げたのみであり、本発明が主張する権利範囲は特許請求の範囲の記述に準拠し、上述の実施例に制限されないことに注意が必要である。例えば座体90は封入外殼20の上方に設置してもよく、この場合第一内側物体30の電源受取部材51も上方に配置し座体90に接近させるとよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の回動効果を備えた物体の実施例1の断面図である。
【図2】本発明の回動効果を備えた物体の実施例2の断面図である。
【図3】本発明の回動効果を備えた物体の実施例3の断面図である。
【図4】本発明の回動効果を備えた物体の実施例4の断面図である。
【図5】本発明の回動効果を備えた物体の実施例4の回路構成図である。
【図6】本発明の回動効果を備えた物体の実施例4を地球儀11に応用した立体図であり、発光部材が形成する効果を示す。
【図7】本発明の回動効果を備えた物体の実施例4を地球儀11に応用した立体図であり、発光部材が形成する効果を示す。
【図8】本発明の回動効果を備えた物体の実施例5の立体図である。
【図9】本発明の回動効果を備えた物体の実施例6の立体図である。
【図10】本発明の回動効果を備えた物体の実施例7の立体図である。
【図11】本発明の回動効果を備えた物体の実施例8の立体図である。
【符号の説明】
【0034】
10 回動効果を備えた物体
11 地球儀
20 封入外殼
30 第一内側物体
31 第一封入内殼
311 底部
35 重り
40 第二内側物体
42 第二封入内殼
51 電源受取部材
511 コイル
53 蓄電装置
55、551、552 発光部材
56 制御回路
57 支持体
571 遮蔽部材
70 回動手段
71 偏心モーター
73 磁性駆動部材
731 モーター
732 第一磁性物
74 第二磁性物
81 第一液体
82 第二液体
90 座体
91 電源供給部材
911 コイル
92 制御スイッチ
93 電源プラグ
【出願人】 【識別番号】505314387
【氏名又は名称】比内克思創新産品開發有限公司
【出願日】 平成19年7月4日(2007.7.4)
【代理人】 【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也


【公開番号】 特開2008−12921(P2008−12921A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2007−176303(P2007−176303)