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【発明の名称】 ディスクを支持するための装置および方法
【発明者】 【氏名】ゲオルク クッサー

【氏名】ヨゼフ クッサー

【要約】 【課題】流体膜上に支持される対象物が回転可能であり、球体形状に限定されないことを意図した支持アレンジメントを提供する。さらに、そのような対象物を支持するための方法を提供する。

【構成】本発明は、ディスク1を移動可能に支持または搭載する装置に関する。ディスク1が保持装置2内の流体膜7上で移動可能に支持され、対象物1がその静止位置から片寄った場合に流体膜7に関連して保持装置2内に配置された支持ディスク1および凹部5の構成によって、対象物1に戻り力が生じ得るように、保持装置2に流体供給部3を設ける。本発明はまた、対象物1を支持するための方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載のように、a)保持装置(2)が、対象物(1)を受け取るための凹部(5)を備え、b)該保持装置(2)が、凹部(5)の領域内に流体を供給するための装置(3)を備え、c)該対象物(1)が、該保持装置内において移動可能に支持された、保持装置内に対象物を支持または搭載するためのアレンジメントであって、d)該対象物(1)が、ほぼディスク形状を有し、e)該対象物(1)の周縁エッジ(1a)が、該凹部(5)内で支持され、およびf)該エッジ(1a)が、該対象物(1)の側面領域(1b、1c)と隣接する部分において丸みを帯びていることを特徴とする、アレンジメント。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載のような対象物を支持するための装置およびこの対象物を支持するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
水膜を利用して球体(spheres)を支持または搭載することによって、通常非常に重いこれらの球体を比較的小さい作業で回転できることが知られている。このように、例えば、イタリアのカララにおいて、そのような水膜上で支持され、例えば手動により比較的小さな作業によって回転可能な、いわゆる「浮き球体」が何十年もの間展示されている。そのような球体はまた、1983年のミュンヘンのIGA展覧会(IGAExhibition)においても展示された。
【0003】
そのような浮き球体を搭載または支持する、および駆動するための装置は、例えば、DE3802 561号に記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、流体膜上に支持される対象物が回転可能であり、球体形状に限定されないことを意図した支持アレンジメントを提供することである。さらに、そのような対象物を支持するための方法を提供することを意図する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、保持装置が、対象物を受け取るための凹部を備え、保持装置が、凹部の領域内に流体を供給するための装置を備え、対象物が、保持装置内において移動可能に支持された、保持装置内に対象物を支持または搭載するためのアレンジメントであって、対象物が、ほぼディスク形状を有し、対象物の周縁エッジが、凹部内で支持され、およびエッジが、対象物の側面領域と隣接する部分において丸みを帯びていることを特徴とする装置、ならびに、流体供給部および凹部を有する保持装置内に、ディスク形状対象物を移動可能に支持または搭載するための方法であって、凹部と対象物との間に配置される流体膜上に、対象物を搭載する工程と、対象物がその静止位置から片寄った場合には、流体膜および/または流体供給部に関連して、戻り力を生じるように、凹部および対象物を形づくる工程とを包含する方法によって達成される。
【0006】
本発明の好ましい実施態様は、従属する請求項に記載されている。
【0007】
本発明によれば、対象物の側面領域と隣接する部分におけるエッジの丸みによって、ディスク型の対象物は、わずかな片寄りから静止位置に戻ることができる。対象物が角張ったエッジを有する場合には、対象物はわずかな片寄りから傾いてしまい、静止位置に戻ることが不可能になる。
【0008】
好ましい実施態様において、ディスクを支持するための流体は水である。従って、ディスクは、薄い水膜の上に支持される(すなわち「浮く」)。
【0009】
好ましくは、ディスクは、ディスクの対称軸とほぼ一致したほぼ水平の回転軸を備える。
【0010】
ディスクをその中で支持する保持装置内のディスクと凹部とによって形成されたギャップは、約0.1から約2.0mm、特に約0.2mmの幅を有する。このギャップに存在する流体は、ディスクを支持するための流体膜となる。
【0011】
好ましい実施態様において、ディスクの直径のおおよそ10%から50%が、保持装置の凹部内に配置される。すなわち、ディスクの直径の約50%から90%が、保持装置の凹部の外にある。ディスク高さのおよそ20%が凹部内に支持されることが特に好ましい。
【0012】
対象物の両側での流体の流出量を均一にするため、流体供給部を凹部内の中心に設けることが好都合である。
【0013】
ディスクを支持するための流体膜を2つの別個の供給部から好都合に供給するために、少なくとも2つの流体供給用装置を設けることが好都合である。
【0014】
好ましくは、少なくとも2つの流体供給部は、ディスクの回転軸に対して垂直方向に並列に配置される。これにより、ディスクのトルクの発生が、例えば、傾斜して配置された1つ以上の流体ノズルを介して可能になる。流体供給部はまた、流体がディスク方向のみに流れるような弁も備え得る。
【0015】
好ましくは、少なくとも2つの流体供給部は、個別のポンプを備え、ディスクが傾斜した場合に2つの供給部の一方のポートが他方よりも閉じられ、その結果他方のポートよりも少ない量の水しか通すことができないようにされる。この結果、より閉じられたポートの下に配置されたポンプにより、このポートにおいては上昇水圧が発生する。この上昇水圧は、ディスクに働きかけ、ポンプにより発生した力によって、わずかに傾斜したディスクをその静止位置に戻す。これにより、両方の供給部が、再度同じ開口および力の平衝を取り戻す。供給部のポートの開口が不均等に覆われることにより、ディスクが傾斜した場合に、より多く覆われているポートから流体を供給するポンプが、より少なくまたは全く覆われていないポートから流体を供給するポンプよりも大きい力で、わずかに片寄ったディスクをその静止位置にまで戻すような力でディスクに働きかける。
【0016】
ディスクにトルクを生じるように流体供給部を配置することが可能である。
【0017】
好ましくは、ディスクの丸みを帯びたエッジの半径は、ディスクの幅の5%から50%、好ましくは10%から35%である。
【0018】
ディスクの表面は、平坦または平面で構成され得る。
【0019】
本発明の他の実施態様において、回転可能に支持されたディスクはまた、その側面領域においてわずかに円錐形に構成され得る。つまり、ディスクの厚みは、その対称軸または回転軸において最大であり、エッジに向かって徐々に減少する。
【0020】
好ましくは、水の流れが凹部内で均一に分布するように、回転可能なディスクの下に、流体供給用装置とともに貯水部を構成する。
【0021】
本発明による保持装置内に回転可能なディスク型対象物を支持するための方法において、対象物と、保持装置に設けられた凹部との間にある流体膜上に、移動可能に支持された対象物が配置される。このアレンジメントにおいて、移動可能に支持された対象物がその静止位置から片寄った場合に、流体膜および/または流体供給部と関連し、対象物または凹部の特定の形状によって戻り力を生じるように、凹部および移動可能に支持された対象物を構成する。
【0022】
好ましくは、流体膜は、外部からの追加の力を必要とすることなく、移動可能に支持されたアイテムすなわち回転可能なディスクを回転させるような特定の流れを有する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、流体膜上に支持される対象物が回転可能であり、球体形状に限定されないことを意図した支持アレンジメントを提供することができる。さらに、そのような対象物を支持するための方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
ここで、好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
【0025】
図1から明らかなように、ディスク1は保持装置2に支持されている。ディスクは、その回転軸または対称軸4がほぼ水平となるように配置されている。ディスクは、図示した例示の実施態様においては平坦とした左側面領域1cおよび右側面領域1bを有する。ディスク1の周面領域1aは、周面領域1aから側面領域1bまたは1cにかけて湾曲部6が含まれるように構成される。
【0026】
保持装置2は、ディスク1の周縁形状と幾分か対応した形状を有する凹部5を備える。従って、凹部5とディスク1との間にギャップが構成される。このギャップは、水流のない場合にディスク1が静止位置にある場合には、全体にわたってほぼ同じ厚みを有する。
【0027】
保持装置2内には、水供給部3のための手段がいくつか(そのうちの1つを図1に示す)、ディスク1の周縁方向に配置される。従って、水供給部を適切に配置することによって、ディスク1にトルクを生じることができる。水供給部3の上部には、凹部5に並列して貯水部5'が形成される。
【0028】
貯水部5'は、水供給が凹部5内で均一に分布するように、好ましくは長尺に構成される。
【0029】
図2は、ディスク1がわずかに傾斜した、本発明による支持部の下部断面を示す。例えば、外部影響により生じたそのような傾斜は、本発明の構成により自動的に相殺される、すなわちディスクは、その下からの流れによってその垂直位置に戻る。
【0030】
図3は、保持装置2の凹部5内にある、矢印で示す方向に移動可能なディスク1を示す。
【0031】
図4は、ディスク1が保持装置2内に配置されていない、本発明のさらなる実施態様を示す。このアレンジメントにおいて、保持装置2の水供給部3は、それぞれの貯水部5'を介して水を供給する2つの別個の水供給部で構成される。凹部5は、図示するように構成され得る。しかし、凹部5はまた、破線で示すように、水供給部3のすぐ上にある凹部5の部分の断面が最小であるような、上向きに開口したポートであってもよい。ディスク1が凹部5内に配置された場合、ディスク1は、垂直位置にある場合、供給部の下に配置された2つの別個のポンプを介して、2つの供給部による同等の力に供され、垂直のまま保たれる。
【0032】
しかし、ディスク1がその静止位置から片寄りわずかに傾斜した場合、水供給部3の一方のポートはより多く覆われ、この覆われたポートには、他方の覆われていないポートほど多くの水は通らなくなる。この結果、このポートの下に配置されたポンプを流れる水には障害があるため、このポンプは高い水圧を生じる。この高い水圧により、水を介してわずかに傾斜したディスク1へ力を生じ、ディスク1の片寄りを相殺し、ディスク1をその静止位置に戻す。
【0033】
図5から明らかなように、水供給部3は、貯水部5'の中心に配置してはならない。水供給部3は、ディスクの回転方向に沿って延伸するわずかに楕円形のポートを有し得る。破線は、図4と同様に、凹部5が、上向きに大きくなる開口部を有するポートを備え得ることを示している。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明による支持アレンジメントの縦方向の断面図。
【図2】ディスクがわずかに傾斜した、図1に示す装置の支持アレンジメントの拡大図。
【図3】本発明による装置を横から見た斜視図。
【図4】2つの別個の供給部を有する本発明による支持アレンジメントの縦方向の断面図。
【図5】図4に示すアレンジメントの平面図。
【符号の説明】
【0035】
1 ディスク
1a 周面領域
1b 右側面領域
1c 左側面領域
2 保持装置
3 水供給部
4 回転または対称軸
5 凹部
5’ 貯水部
6 湾曲部
7 流体膜
【出願人】 【識別番号】597153545
【氏名又は名称】グラント− ウント ショテルヴェルケ ヨゼフ クッサー
【氏名又は名称原語表記】Granit− und Schotterwerke Josef Kusser
【住所又は居所原語表記】Renholding 29,94529 Aicha V.W.,Germany
【出願日】 平成19年8月21日(2007.8.21)
【代理人】 【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策


【公開番号】 特開2008−6826(P2008−6826A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2007−214868(P2007−214868)