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【発明の名称】 ボードクリーナー
【発明者】 【氏名】坂和 勝紀

【要約】 【課題】消臭効果があり、洗濯が可能で清潔状態を維持することができ、使用者及び周囲の人に不快感、不潔感を与えることがないボードクリーナーを提供することを課題とする。

【解決手段】手を挿入可能な三層構造の袋体であって、内層は防水素材であり、外層7は弱酸性繊維製パイル織物であることを特徴とするボードクリーナーである。通例、中間層としては、強化芯又はラバー材が用いられ、外層7は、消臭機能を有するものとされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手を挿入可能な三層構造の袋体であって、内層は防水素材であり、外層は弱酸性繊維製パイル織物であることを特徴とするボードクリーナー。
【請求項2】
中間層は強化芯又はラバー材である請求項1に記載のボードクリーナー。
【請求項3】
前記外層は消臭機能を有する請求項1に記載のボードクリーナー。
【請求項4】
2枚重合した内層構成材の外側に中間層材を配し、前記中間層材の外側に外層材を配して積層した6枚の素材の周囲を、手挿入口を残して縫合して成る請求項1に記載のボードクリーナー。
【請求項5】
少なくとも親指挿入部を区分けするための縫い込みを設けた請求項1に記載のボードクリーナー。
【請求項6】
前記手挿入部に締付手段を配備した請求項1に記載のボードクリーナー。
【請求項7】
外観がミトン形状を呈する請求項1に記載のボードクリーナー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はボードクリーナー、より詳細には、マーカーを用いるホワイトボードやチョークを用いる黒板等の筆記ボードにおいて、筆記後不要となった文字等を拭き消すために用いるボードクリーナーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ボードに書かれた不要文字を消すための道具としては、一般に払拭面にフェルトを配したラーフル等のクリーナーが用いられており、十分に拭き消せない場合には、濡らした雑巾が用いられることもある。
【0003】
この従来のクリーナーの場合、反復使用することによってマーカーインキやチョーク粉が含浸蓄積され、悪臭を放つようになり、使用者及び先徒等の周囲の人達に不快感と不潔感を与える。それは学校の場合には、所謂シックスクールの一因ともなり得る。
【特許文献1】特開2005−262853号公報
【特許文献2】特開平8−300892号公報
【特許文献3】実開平6−68894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記現状に鑑みてなされたもので、消臭効果があり、洗濯が可能で清潔状態を維持することができ、使用者及び周囲の人に不快感、不潔感を与えることがないボードクリーナーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、手を挿入可能な三層構造の袋体であって、内層は防水素材であり、外層は弱酸性繊維製パイル織物であることを特徴とするボードクリーナーである。通例、中間層としては、強化芯又はラバー材が用いられ、外層は、消臭機能を有するものとされる。
【0006】
また、好ましくは、前記ボードクリーナーは、2枚重合した内層構成材の外側に中間層材を配し、前記中間層材の外側に外層材を配して積層した6枚の素材の周囲を、手挿入口を残して縫合して形成される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るボードクリーナーは上記構成であって、手を挿入して使用するために、払拭に際して手を汚すことがなく、外層が弱酸性生地であるために、払拭されたマーカーインキ等に含有される有臭物質が中和され、汚れが浮き出ると共に臭いが抑えられる効果があり、また、洗濯可能であるため、払拭面及び手挿入部を常にきれいに清潔状態に保ち得る効果がある。
【0008】
更に、払拭性をよくするために、湿らせた状態にて使用することができ、その場合においても内層が防水性を有しているので、手挿入部に挿入した手に不快感を覚えることがないという効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係るボードクリーナー1の外観例を示し、図2はその構成を示すための分解斜視図である。ボードクリーナー1は、手を挿入可能な三層構造の袋体であって、内層5は防水素材であり、外層7は弱酸性繊維製パイル織物である。
【0010】
図示した例では、ボードクリーナー1は、親指挿入部2と他の4本の指を挿入する本体部3とに分けられているが、このように親指挿入部2と本体部3とを分けない、単なる袋状体であってもよい。また、親指挿入部2は、図1に示すように単に縫い込み4を入れるだけで、本体部3から離すことができないように形作ることとしてもよいし、本体部3から離れるようにしたミトンの如き形状にしてもよい。更に、本体部3に縫い込みを入れて、各指の挿入部を区分けするようにしてもよい。
【0011】
ボードクリーナー1は内層5、中間層6、外層7の三層構造で、各層を予め袋状に形成し、中間層6を外層7に、また、内層5を中間層6にそれぞれ装入することとしてもよいが、好ましくは、第2図に示すように、2枚の内層材5a、5bを挟んで2枚の中間層材6a、6bを配し、また、それを挟むように外層材7a、7bを配して積層し、該積層体の周縁を、手挿入口8を残して縫合する方法が簡便である。
【0012】
ここで用いる内層材5a、5bは防水性を有するものであり、例えば、樹脂シート、あるいは、防水加工布が用いられる。また、中間層材6a、6bは芯材となるもので、ある程度のクッション性を有する強化布やラバー材が用いられる。
【0013】
外層材7a、7bは、PH3.5〜5.0の弱酸性繊維製パイル織物である。この弱酸性繊維は、天然繊維(綿100%)の持つ特徴を損なうことなく、繊維分子に消臭、抗菌機能を組込んだ消臭性繊維である。
【0014】
消臭性繊維としては、例えば、Zn、Si、Ti、Fe、Al、Ag、Cu等の金属酸化物、Si/Zn又はTi/Znの複合酸化物、水溶性ヒドラジン誘導体、水溶性エポキシ樹脂、ポリビニルアミン化合物、天然抽出物等の消臭剤から選ばれる少なくとも一つを合成繊維に練り込むか、あるいは、合成樹脂で繊維に固着させて用いられる。特に、消臭能力が半永久的と言われている、触媒反応によって臭気成分を分解する消臭剤も有効である。
【0015】
上記触媒としては、二酸化チタンに代表される紫外線に応答する光触媒と、酸窒化チタン等による紫外線と可視光に応答する光触媒と、リン酸チタニア化合物に代表される空気中の酸素と水に接触して応答する無光触媒とがある。これらの触媒に、金属のリン酸塩、二価金属の水酸化物、カテキン、鉄フタロシアニン系化合物、二酸化ケイ素等から選ばれる少なくとも一つを併用することが好ましい。これらの消臭剤を合成繊維に練り込むか、あるいは、合成樹脂で繊維に固着させた繊維が使用される。また、日光や風に当てることや洗濯等により消臭能力が再生する消臭性繊維、特に、サンランド(株)の消臭性綿紡績糸から選ぶことも推奨される。
【0016】
必要に応じ、手挿入口8を締めるために、手挿入口8近辺に面テープ9を配したり、ゴムを縫い付けたりする。
【0017】
ボードクリーナー1は、手挿入口8より手を差し入れて使用するが、その外層7は上述したような消臭性を有する弱酸性繊維製パイル織物であるため、払拭後、マーカーインキに含まれるアミン系の物質を中和させて汚れを浮かし出すことができ、同時にインキの臭いを抑えることができる。
【0018】
ボードクリーナー1は湿らせて使用することができる。また、ボードクリーナー1は洗濯することができ、洗濯をくり返しても、その消臭効果はほとんど失われない。従って、適宜洗濯することにより、その清潔状態を保つことができる。
【0019】
この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この発明の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係るボードクリーナーの形状例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るボードクリーナーの構成及び製造方法の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0021】
1 ボードクリーナー
2 親指挿入部
3 本体部
4 縫い込み
5 内層
5a、5b 内層材
6 中間層
6a、6b 中間層材
7 外層
7a、7b 外層材
8 手挿入口
9 面テープ
【出願人】 【識別番号】593068649
【氏名又は名称】株式会社サカワ
【出願日】 平成18年10月18日(2006.10.18)
【代理人】 【識別番号】100081558
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 晴男


【公開番号】 特開2008−100402(P2008−100402A)
【公開日】 平成20年5月1日(2008.5.1)
【出願番号】 特願2006−283646(P2006−283646)