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【発明の名称】 鉛筆削り器
【発明者】 【氏名】村越 恭夫

【要約】 【課題】使用時、鉛筆を切削部における所定の削り位置で自動的にクリップすることができるとともに、操作性に優れ、かつ使用者が、疲れを感ずることなく鉛筆を削ることができるようにした鉛筆削り器を提供する。

【構成】差し込まれた鉛筆Pを固定する固定部2と、固定された鉛筆Pを削る切削本体部3と、操作部4とを設けた鉛筆削り器1において、固定部2と、切削本体部3と、操作部4とを、この順に同軸上に連設し、前記切削本体部3を、筒状の本体ケース11内に、切削刃20を備える切削部22を、回転可能かつ軸線方向に往復運動可能に組込み、切削部22を、圧縮コイルばね24の作用により固定部2に向けて付勢するとともに、操作部4と連動して回転させるように構成し、かつ固定部2を、鉛筆の差込み動作に連動して、切削部22における所定の削り位置において自動的に固定可能となるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
差し込まれた鉛筆を固定する固定部と、固定された鉛筆を削る切削本体部と、操作部とを設けた鉛筆削り器において、固定部と、切削本体部と、操作部とを、この順に同軸上に連設し、前記切削本体部を、筒状の本体ケース内に、切削刃を備える切削部を、回転可能かつ軸線方向に往復運動可能に組込み、切削部を、ばね作用により固定部に向けて付勢するとともに、操作部と連動して回転させるように構成し、かつ固定部を、鉛筆の差込み動作に連動して、切削部における所定の削り位置において自動的に固定可能となるようにしたことを特徴とする鉛筆削り器。
【請求項2】
固定部を、1対の開閉操作片をもって開閉可能なクリップ式のものとし、鉛筆の抜取り状態において、ロック機構により、開閉操作片がクリップ解除状態を維持しうる閉状態となるようにロックしたことを特徴とする請求項1記載の鉛筆削り器。
【請求項3】
ロック機構を、軸線方向に移動可能な作動杆により構成し、この作動杆を、使用時における鉛筆の差込み動作に伴う切削部の、圧縮コイルばねの付勢力に抗する移動により、開閉操作片をロック状態から開状態となるように解除して、鉛筆が切削部における所定の削り位置でクリップ可能となるように移動させるとともに、鉛筆の削り後における切削部の、圧縮コイルばねの付勢力による固定部に向けての移動により、元の位置に復帰しうるようにしたことを特徴とする請求項2記載の鉛筆削り器。
【請求項4】
作動杆を、鉛筆の抜取り時における開閉操作片の開状態から閉状態に至る操作に追従させて、元の位置から開閉操作片の開放位置まで圧縮コイルばねの付勢力に抗して移動させ、開閉操作片の閉位置において、圧縮コイルばねの付勢力により元の位置に復帰させて、開閉操作片を閉状態にロックしうるようにしたことを特徴とする請求項3記載の鉛筆削り器。
【請求項5】
1対の開閉操作片の一方を固定し、他方を開閉操作方向に可動しうるものとしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の鉛筆削り器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯または据置用として用いられる小型の鉛筆削り器に関する。
【背景技術】
【0002】
鉛筆削り器には、机上などに載置して用いる大型の電動駆動のもの、ハンドルを回転する手動駆動のもの、および主としてカバンや筆箱に入れて携帯し、学校などで用いる小型のものがある。
携帯用の小型の鉛筆削り器では、一般に長方体の本体ブロックの内部に、鉛筆の軸心に対して鉛筆の削り角度を規定するテーパを有する円錐状の鉛筆差込孔が形成されており、鉛筆を、鉛筆差込孔に挿入して回転させることにより、鉛筆の前端部が削られて、芯が突出するようになっている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、このような鉛筆削り器では、鉛筆を手に持って切削刃に押し付けながら、回転させて鉛筆を削るので、操作性が悪い上に、使用者が疲れやすいという問題があった。
【特許文献1】特公平1−35760号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、使用時、鉛筆を切削部における所定の削り位置で自動的に固定することができるとともに、操作性に優れ、かつ使用者が、疲れを感ずることなく鉛筆を削ることができるようにした携帯または据置用の鉛筆削り器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 差し込まれた鉛筆を固定する固定部と、固定された鉛筆を削る切削本体部と、操作部とを設けた鉛筆削り器において、固定部と、切削本体部と、操作部とを、この順に同軸上に連設し、前記切削本体部を、筒状の本体ケース内に、切削刃を備える切削部を、回転可能かつ軸線方向に往復運動可能に組込み、切削部を、ばね作用により固定部に向けて付勢するとともに、操作部と連動して回転させるように構成し、かつ固定部を、鉛筆の差込み動作に連動して、切削部における所定の削り位置において自動的に固定可能となるようにする。
【0006】
(2) 上記(1)項において、固定部を、1対の開閉操作片をもって開閉可能なクリップ式のものとし、鉛筆の抜取り状態において、ロック機構により、開閉操作片がクリップ解除状態を維持しうる閉状態となるようにロックする。
【0007】
(3) 上記(2)項において、ロック機構を、軸線方向に移動可能な作動杆により構成し、この作動杆を、使用時における鉛筆の差込み動作に伴う切削部の、圧縮コイルばねの付勢力に抗する移動により、開閉操作片をロック状態から開状態となるように解除して、鉛筆が切削部における所定の削り位置でクリップ可能となるように移動させるとともに、鉛筆の削り後における切削部の、圧縮コイルばねの付勢力による固定部に向けての移動により、元の位置に復帰しうるようにする。
【0008】
(4) 上記(3)項において、作動杆を、鉛筆の抜取り時における前記開閉操作片の開状態から閉状態に至る操作に追従させて、元の位置から開閉操作片の開放位置まで圧縮コイルばねの付勢力に抗して移動させ、開閉操作片の閉位置において、圧縮コイルばねの付勢力により元の位置に復帰させて、開閉操作片を閉状態にロックしうるようにする。
【0009】
(5) 上記(2)〜(4)項のいずれかにおいて、1対の開閉操作片の一方を固定とし、他方を開閉操作方向に可動となるようにする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によれば、固定部で鉛筆を固定して、一方の手で切削本体部をもち、他方の手で操作部を回転するだけで、回転駆動力が切削刃を備える切削部に伝達されるとともに、この切削部が、ばね作用により鉛筆に向けて付勢されているため、鉛筆を切削部に向けて押し付けなくても、自動的に鉛筆が削られるので、操作性に優れ、使用者が疲れを感ずることなく鉛筆を削ることができる。
また、固定部を、鉛筆の差込み動作に連動して、切削部における所定の削り位置において自動的に固定可能となるようにしているため、鉛筆の装着を、簡単かつ容易に行うことができる。
さらに、本発明の鉛筆削り器は、携帯用として、容易に小型にすることができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、固定部を、1対の開閉操作片をもって開閉可能なクリップ式のものとしているため、鉛筆への加圧および除圧が容易となり、鉛筆を容易に脱着できる。
また、鉛筆の抜取り状態において、ロック機構により、開閉操作片がクリップ解除状態を維持しうる閉状態となるようにロックしているため、鉛筆を容易に差込むことができるとともに、切削部における所定の削り位置に簡単に装着することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、ロック機構の作動杆を、使用時における鉛筆の差込み動作に伴う切削部の、圧縮コイルばねの付勢力に抗する移動により、開閉操作片をロック状態から開状態となるように解除して、鉛筆が切削部における所定の削り位置でクリップ可能となるように移動させるとともに、鉛筆の削り後における切削部の、圧縮コイルばねの付勢力による固定部に向けての移動により、元の位置に復帰しうるようにしているため、鉛筆の装着および抜取りを容易に行うことができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、作動杆を、鉛筆の抜取り時における開閉操作片の開状態から閉状態に至る操作に追従させて、元の位置から開閉操作片の開放位置まで圧縮コイルばねの付勢力に抗して移動させ、開閉操作片の閉位置において、圧縮コイルばねの付勢力により元の位置に復帰させて、開閉操作片を閉状態にロックしうるようにしているため、鉛筆のクリッピングおよびクリッピング解除を容易に行うことができる。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、1対の開閉操作片の一方を固定し、他方を開閉操作方向に可動しうるものとしてあるため、ロック機構を可動側に設けるだけでよく、構造を簡略化することができるとともに、コストを低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に示す実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における鉛筆削り器を、開閉操作片がロックした状態で示す全体斜視図、図2、図3、図4、図5は、それぞれ同じく、開閉操作片がロックした状態の側面図、正面図、平面図、分解斜視図、図6は、図3におけるVI−VI線縦断側面図、図7は、図1における鉛筆削り器を一部破断して示す斜視図、図8は、鉛筆差込み状態を示す縦断側面図、図9は、同じく、鉛筆差込み状態を示す一部破断して示す斜視図、図10は、鉛筆の削り後の状態を示す縦断側面図、図11は、同じく、鉛筆の削り後の状態を一部破断して示す斜視図である。なお、以下の説明では、図1における左上から右下に至る方向を「前方」として説明する。
【0016】
図1および図2に示すように、本発明の鉛筆削り器(1)は、鉛筆を固定する固定部(2)と、固定された鉛筆を削る切削本体部(3)と、操作部(4)とより構成され、これら固定部(2)と、切削本体部(3)と、操作部(4)とは、この順に同軸上に連設されており、全体形状がほぼ円筒状をなしている。
【0017】
固定部(2)は、図1および図5に示すように、固定部ケース(5)と、差し込まれた鉛筆(P)を弾性的に固定する環状弾性部(6)と、その外周に密着して装着され、環状弾性部(6)を加圧または除圧するクリップ(7)とより構成されている。
【0018】
環状弾性部(6)は、ゴムからなり、軸方向に設けたスリット(8)で切断されているとともに、その切断面が当接されて環状をなしている。環状弾性部(6)の外周に装着されたクリップ(7)は、1対の開閉操作片(9)(9)を有する。開閉操作片(9)(9)は、バネ板材からなり、その周方向両端において、一方からは、軸方向の中央から舌片(10a)が延び、他方からは、その舌片(10a)を挟むように平行片(10b)(10b)が延びて互いに嵌り合う切り欠き嵌合部(10c)が設けられてリング状をなし、かつ、その両端が軸線方向に対する直角視において、外方に向けてV字状に突出させている。開閉操作片(9)(9)には、屈折した両端バネ板材のそれぞれに合成樹脂またはゴム等からなるキャップが被せられている。
【0019】
固定部ケース(5)は、環状弾性部(6)を組み付けたクリップ(7)を収容する環状部(11)と、軸線上に鉛筆(P)が差し込まれる鉛筆差込孔(12)を有する前面板(13)と、軸線上に通孔(14)を有する後面板(15)とより構成されている。これら鉛筆差込孔(12)、通孔(14)、および環状弾性部(6)に設けられた通孔(16)は、同軸上に配列されている。
【0020】
固定部ケース(5)における環状部(11)の上部には、互いに分離する広狭二様の切欠溝(11a)(11b)が形成されている。狭幅の切欠溝(11a)には、一方の開閉操作片(9)が圧入状態で挿入されて固定され、広幅の切欠溝(11b)には、他方の開閉操作片(9)が開閉操作方向に可動自在に挿入されて、図3に示すように、両開閉操作片(9)(9)を外部にV字状に突出させてある。
【0021】
固定部ケース(5)内に、環状弾性部(6)およびクリップ(7)を組み付けて形成された固定部(2)は、1対の止めねじ(17)(17)を、本体ケース(18)の前面に設けた1対のねじ孔(18a)(18a)に螺合することにより、本体ケース(18)に取り付けられている。
【0022】
切削本体部(3)は、図5および図6に示すように、円筒状の切削部ケース(19)内に、従来一般に用いられていると同様な切削刃(20)を備える切削穴(21)が設けられた切削部(22)と、切削部(22)から操作部(4)に向けて突設させたシャフト(23)と、シャフト(23)に装着させて切削部(22)を固定部(2)に向けて付勢する圧縮コイルばね(24)と、これらを収容する本体ケース(18)とより構成されている。
【0023】
切削部ケース(19)および本体ケース(18)には、それぞれ削り屑を排出するための排出口(25)(26)が設けられている。
【0024】
切削部(22)から操作部(4)に向けて突設されたシャフト(23)の表面には、軸線方向の凹溝(23a)が設けられている。
一方、操作部(4)は、厚円板状の操作ダイヤル(27)と、連結具(28)とよりなる。操作ダイヤル(27)には、軸線方向の挿通孔(29)が設けられている。
【0025】
切削本体部(3)における本体ケース(18)の後面板(30)には、通孔(31)が設けられており、前端に鍔状縁(32)を備える筒状の連結具(28)を、前方から本体ケース(18)における後面板(30)の通孔(31)を貫通させて、操作ダイヤル(27)の挿通孔(29)に嵌着させることにより、操作ダイヤル(27)が本体ケース(18)に回転自在に取り付けられている。
【0026】
切削部(22)から操作部(4)に向けて突設されたシャフト(23)の遊端は、連結具(28)の挿通孔(33)内に嵌挿されている。
【0027】
切削部(22)と連結具(28)との間には、圧縮コイルばね(24)が、前記シャフト(23)に装着させて設けられており、切削部(22)は、固定部(2)に向けて付勢された状態で、本体ケース(18)内で前後方向に往復運動可能となっている。
【0028】
前記連結具(28)には、本体ケース(18)内において、連結ピン(34)が、上方から挿通孔(33)内に突出させるようにして取り付けられており、連結ピン(34)の下端(34a)は、挿通孔(33)内に嵌挿されたシャフト(23)における凹溝(23a)に前後方向に摺動自在に係合されている。
【0029】
このようにして、切削部(22)は、操作ダイヤル(27)に連動して回転するとともに、前後方向に往復運動可能となっている。
【0030】
本体ケース(18)の上面には、ロック機構(35)が設けられている。このロック機構(35)は、図5および図6に示すように、本体ケース(18)の上面に前後方向の軸線方向に沿って設けた案内部材(36)と、この案内部材(36)の内面に形成した案内溝(37)に係合する作動杆(38)と、この作動杆(38)の前後方向の両端にそれぞれ形成した前後1対の下向き係止片(39)(40)とを備えている。
【0031】
作動杆(38)の前後の下向き係止片(39)(40)は、本体ケース(18)の上面に形成した前部切欠部(41)と後部長孔(42)とのそれぞれに係合し、作動杆(38)を前後方向に移動自在にしている。前後の下向き係止片(39)(40)の下端部は、前部切欠部(41)および後部長孔(42)を介して、本体ケース(18)内に臨ませてあり、切削部ケース(19)の前後両面に跨って位置しうるように配設されている。作動杆(38)の前部係止片(39)は、その前端部(39a)の外側面(43)が傾斜面に形成されて、固定部(2)側の可動開閉操作片(9)に向けて突出しうるようになっており、この可動開閉操作片(9)を、後記するように、クリップ解除状態を維持しうる閉状態となるようにロック可能としている。
【0032】
次に、本発明の鉛筆削り器(1)の使用方法について説明する。
まず、鉛筆削り器(1)の不使用状態において、図1〜図4、および図6、図7に示すように、ロック機構(35)における作動杆(38)の前部係止片(39)は、その後面が、切削部(22)における切削部ケース(19)の前面に当接しており、圧縮コイルばね(24)の付勢力により、その前端部(39a)が、固定部(2)側の可動開閉操作片(9)の外側面側に向けて突出しうるようにして、可動開閉操作片(9)が、クリップ(7)における環状弾性部(6)の除圧による鉛筆(P)のクリップ解除状態を維持しうる閉状態となるようにロックされている。これにより、鉛筆差込孔(12)を通して、切削部(22)に向けての鉛筆(P)の差し込みが、可動開閉操作片(9)を操作することなく行えるようになっている。
【0033】
図8および図9に示すように、鉛筆(P)の前端を、鉛筆差込孔(12)を通して、切削本体部(3)における切削部(22)の切削穴(21)に差し込み、かつ圧縮コイルばね(24)の付勢力に抗して、切削部ケース(19)が後方に移動させられると、切削部ケース(19)の後面が、作動杆(38)の後部係止片(40)の前面に当接する。更なる切削部ケース(19)の後方への移動により、作動杆(38)の前部係止片(39)は、可動開閉操作片(9)の外側面から離脱するように後退する。これと同時に、可動開閉操作片(9)のロック状態が開放される。これにより、可動開閉操作片(9)は、自身の板ばねの付勢力により開状態となってクリップ(7)が作動し、環状弾性部(6)によって、鉛筆(P)が、切削部(22)における所定の削り位置で自動的に固定される。
【0034】
この状態で、操作ダイヤル(27)を回転させると、連結具(28)、連結ピン(34)、シャフト(23)を介して切削部ケース(19)が連動して回転し、切削刃(20)により、鉛筆(P)が削られる。鉛筆(P)が削られるにしたがって、圧縮コイルバネ(24)の付勢力により、切削部ケース(19)は、固定部(2)側に向けて移動し、この移動により、切削刃(20)が、常に鉛筆(P)に押し当てられて、鉛筆(P)が良好な状態に削られる。
【0035】
切削部ケース(19)の前面が、作動杆(38)における前部係止片(39)の後面に当接し、更に圧縮コイルばね(24)の付勢力により、切削部ケース(19)が前方に移動すると、図10および図11に示すように、作動杆(38)の前部係止片(39)の前端部(39a)が、可動開閉操作片(9)の内側面側に向けて、元の位置に復帰しうるように突出する。
【0036】
鉛筆(P)の削りが終了すると、切削部ケース(19)の移動が止まるため、切削刃(20)は空回りし、さらに鉛筆(P)が削られるということはない。
【0037】
次に、削り終わった鉛筆(P)を抜き取るには、固定部(2)におけるクリップ(7)の開閉操作片(9)(9)を把持して、互いが近づく方向に押圧し、可動開閉操作片(9)を、他方の固定開閉操作片(9)との閉位置に向けて閉方向に回動させる。このとき、作動杆(38)の前部係止片(39)における前端部(39a)の外側面(43)が傾斜面となっているため、可動開閉操作片(9)は、作動杆(38)における前部係止片(39)の前端部(39a)を、圧縮コイルばね(24)の付勢力に抗して、元の位置から後方に向けて押し込むようにして、開放位置まで移動する。
【0038】
可動開閉操作片(9)が閉位置に達すると、作動杆(38)の前端部(39a)が、可動開閉操作片(9)の外側面側の元の位置に復帰し、図1〜図4、および図6、図7に示すように、可動開閉操作片(9)を再度閉状態にロックしうるとともに、クリップ(7)の環状弾性部(6)を除圧した状態で、鉛筆(P)が鉛筆差込孔(12)から抜き取られるようにする。
【0039】
鉛筆の削り屑は、切削部ケース(19)の排出口(25)を経て、本体ケース(18)の排出口(26)から外部に排出されるようになっており、この場合、排出口(26)に、適宜、開閉蓋(図示省略)を付設したり、屑箱を装着することが好ましい。
【0040】
また、操作部(4)の操作ダイヤル(27)を回転させる場合、操作ダイヤル(27)にレバーを取り付けて、回転させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態における鉛筆削り器を、開閉操作片がロックした状態で示す全体斜視図である。
【図2】同じく、側面図である。
【図3】同じく、正面図である。
【図4】同じく、平面図である。
【図5】同じく、分解斜視図である。
【図6】図3におけるVI−VI線縦断側面図である。
【図7】図1における鉛筆削り器を一部破断して示す斜視図である。
【図8】鉛筆差込み状態を示す縦断側面図である。
【図9】同じく、一部破断して示す斜視図である。
【図10】鉛筆の削り後の状態を示す縦断側面図である。
【図11】同じく、一部破断して示す斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
(1)鉛筆削り器
(2)固定部
(3)切削本体部
(4)操作部
(5)固定部ケース
(6)環状弾性部
(7)クリップ
(8)スリット
(9)開閉操作片
(10a)舌片
(10b)平行片
(10c)嵌合部
(11)環状部
(11a)(11b)切欠溝
(12)鉛筆差込孔
(13)前面板
(14)通孔
(15)後面板
(16)通孔
(17)止めねじ
(18)本体ケース
(18a)ねじ孔
(19)切削部ケース
(20)切削刃
(21)切削穴
(22)切削部
(23)シャフト
(23a)凹溝
(24)圧縮コイルばね
(25)(26)排出口
(27)操作ダイヤル
(28)連結具
(29)挿通孔
(30)後面板
(31)通孔
(32)鍔状縁
(33)挿通孔
(34)連結ピン
(34a)下端
(35)ロック機構
(36)案内部材
(37)案内溝
(38)作動杆
(39)前部下向き係止片
(39a)前端部
(40)後部下向き係止片
(41)前部切欠部
(42)後部長孔
(43)外側面(傾斜面)
(P)鉛筆
【出願人】 【識別番号】000134589
【氏名又は名称】株式会社トンボ鉛筆
【出願日】 平成18年7月18日(2006.7.18)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一

【識別番号】100087893
【弁理士】
【氏名又は名称】中馬 典嗣


【公開番号】 特開2008−23753(P2008−23753A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−196192(P2006−196192)