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【発明の名称】 卓上カレンダー及びその製造方法。
【発明者】 【氏名】橋野 昌幸

【要約】 【課題】製造効率を向上させると共に、台紙部分がずれたり、或いは容易に外れたり折れ曲がったりすることなく、さらに、綴じ構造部分を表出させることのない、体裁の良い卓上カレンダーを提供すること。

【解決手段】一部を折り返すことで自立しうる台紙1と、台紙1と各枚の上辺同士が揃うように重ねられた複数の中紙2と、重ね合わせた台紙1及び複数の中紙2の各上辺を、最上枚の中紙2の表面から台紙1の裏面にかけてくるんで綴った綴り紙3とを具備する。また、中紙2の各枚と台紙1と綴り紙とが、綴り紙でくるまれた綴り領域内で互いに接着されてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り返すことで自立しうる台紙1と、台紙1と各枚の上辺同士が揃うように重ねられた複数の中紙2と、重ね合わせた台紙1及び複数の中紙2の各上辺側を、最上枚の中紙2の表面から台紙1の裏面にかけてくるんだ綴り紙3とを具備することを特徴とする卓上カレンダー。
【請求項2】
台紙1と中紙2の各枚と綴り紙3とが、綴り紙3でくるまれた綴り領域内で互いに接着されてなる請求項1記載の卓上カレンダー。
【請求項3】
台紙1及び中紙2の各枚が、上辺側の綴り領域内に略同形状の接着用切欠き部3Hを略同位置に有し、重ねられた各接着用切欠き部3H内に接着剤4が充填されることで、台紙1と中紙2の各枚と綴り紙3とが互いに接着されてなる請求項2記載の卓上カレンダー。
【請求項4】
綴り紙3が、最上枚の中紙2の表面を覆う腹包部分31から台紙1の裏面を覆う背包部分33にかけて、横長短冊状の用紙を折り返したものからなり、前記腹包部分31又は背中包部分33の少なくともいずれかに、上辺に沿って伸びた型押し筋34を有する請求項1、2、又は3記載の卓上カレンダー。
【請求項5】
台紙1と複数の印刷済みの中紙2とを共に丁合する丁合工程と、
丁合工程後の台紙1及び中紙2の上辺に沿って配置した横長短冊状の綴り紙3の下辺部分に、丁合した台紙1及び中紙2を載せ、前記短冊状の綴り紙3の上辺部分を最上枚の中紙2の表面に折り返して、台紙1及び複数の中紙2を纏めてくるむことで、丁合した台紙1及び中紙2の上辺側を綴る綴り工程とを順に具備する卓上カレンダーの製造方法。
【請求項6】
台紙1と複数の印刷済みの中紙2とを共に丁合する丁合工程と、
丁合工程後の台紙1及び中紙2の上辺側にある綴り領域内を切欠いて、接着用切欠き部3Hを設ける切欠き工程と、
切欠き工程後の台紙1及び中紙2の上辺に沿って配置した横長短冊状の綴り紙3の下辺部分に、丁合した台紙1及び中紙2を載せ、接着用切欠き部3H内に接着剤4を充填し、前記短冊状の綴り紙3の上辺部分を最上枚の中紙2の表面に折り返して、台紙1及び複数の中紙2を纏めてくるむことで、丁合した台紙1及び中紙2の上辺側を綴る綴り工程とを順に具備する卓上カレンダーの製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は卓上等の載置面に載置して用いることが可能な卓上カレンダー及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の卓上カレンダーとして、カレンダー情報が印字された複数の用紙の上辺を綴って冊子状にし、これを、裏紙となる台紙に最下用紙の背面を張り付けて接着固定したものが存在する。台紙は冊子状の用紙よりも一回り大きな形状であり、一部を折り返すことによって脚部を形成して卓上使用可能とするものである(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
また、台紙への固定や冊子状の用紙の綴り構造として、金属性リベットやらせん状の金属リング等の綴り具を貫通固定させるものが存在する(例えば、特許文献2、3参照)。このような綴り具を使用する場合、用紙に貫通孔を設ける必要がある。
【特許文献1】特開2005−208210号公報(段落番号0025、図1等)
【特許文献2】特開2001−180151号公報(段落番号0009ないし0011、図1、図2等)
【特許文献3】特開2000−71664号公報(段落番号0011、図1、図2等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の卓上カレンダーでは、中紙2の綴り工程と台紙への貼り付け工程とを別に行う必要があり、特に台紙への張り付け工程は手作業で行うことがあり、製造効率に優れたものとはいえなかった。
【0005】
また、綴り工程を終えて冊子状にした中紙2を台紙へ貼り付けると、冊子状の中紙2の重量によって、冊子状の中紙2ごと台紙から外れてしまったり、台紙が折れ曲がったりしてしまう場合があった。
【0006】
また、上記後者の卓上カレンダーのような鋲等の綴り具によって綴るものは、綴り構造が外部に表出するため体裁が良いとは言えなかった。特に綴り具を取り付ける部分が用紙上に重なり、保形付属具による印刷隠れが発生することで、上端付近までデザイン印刷や文字情報表示を施すことができない。
【0007】
そこで本発明では、製造工程を簡略化し、また機械的製造も可能とすることで、製造効率を向上させることができると共に、台紙にずれて張り付けられたり、或いは固定後に台紙が容易に外れたり折れ曲がったりすることなく、さらに、綴じ構造部分を表出させることのない、体裁の良い卓上カレンダーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、下記(1)ないし(6)の手段を採用するものとしている。
【0009】
(1)本発明の卓上カレンダーは、一部を折り返すことで自立しうる台紙1と、台紙1と各枚の上辺同士が揃うように重ねられた複数の中紙2と、
重ね合わせた台紙1及び複数の中紙2の各上辺を、最上枚の中紙2の表面から台紙1の裏面にかけてくるんで綴った綴り紙3とを具備することを特徴とする。
【0010】
このようなものであれば、上辺を揃えて重ね合わせた中紙2及び台紙1を綴り紙3で一括りにくるむという、今までにない綴り形態の卓上カレンダーを得られる。
【0011】
上記綴り形態により、従来のように中紙2の綴りと台紙1への貼り付けとを別に行う必要がないため、製造工程が簡略化でき、また、既存の丁合機や短冊綴じ装置を使用した、安価な機械製造が可能となる。このため、手作業で貼り付け作業を行う場合と比べて、製造効率が飛躍的に向上する。
【0012】
また綴り紙3の表面側の腹包部分31から上辺側面側の天包部分32、および裏面側の背包部分33までが一体的に形成されるため、上辺付近の納まりによって体裁が良いものとなり、また、高級感を醸し出すことができる。なお綴り紙3に文字等の情報表示や装飾表現(色付け、エンボス加工等)を施すことで、従来では不可能であった箇所への卓上カレンダーの上辺付近でさらに体裁を整えることができる。
【0013】
(2)また、前記卓上カレンダーにおいて、台紙1と中紙2の各枚と綴り紙3とが、丁合された上辺側にあるて綴り紙3でくるまれた綴り領域内で互いに接着されてなるものであることが好ましい。ここで綴り領域とは、台紙1及び中紙2の各枚において、丁合された上辺側にて綴り紙3でくるまれた領域をいう。
【0014】
このようなものであれば、鋲をはじめとする中紙2等の綴じ具が不要であり、綴じ具の加工や取り付けのための手間や費用が削減できる。また、綴じ具の取り付け位置と印刷位置のズレなど、綴じ具の使用に基づく不具合が発生する可能性を無くすことができる。また、接着部が綴り紙3によって覆われるため、綴じ構造(接着剤4)部分が外部に表出することがなく、更に体裁の良いものとなる。
【0015】
(3)また、前記いずれかの卓上カレンダーにおいて、台紙1及び中紙2の各枚が、丁合された上辺側にある綴り領域内の一又は複数箇所に、略同形状の接着用切欠き部4Hを各枚間の略同位置に有し、
重ねられた各接着用切欠き部4H内に接着剤4が充填されることで、台紙1と中紙2の各枚と綴り紙3とが互いに接着されてなることが好ましい。
【0016】
このようなものであれば、重ねられた各切欠き部の端縁によって、各枚の重合断面が形成され、ここに接着剤4が亘ることで、各枚が重合断面で強固に重合接着される。これにより、強固な接着を容易に行うことができる。この際、図5に示すように接着剤4がやや過量に充填されることによって、隣り合う各枚間、特に最上下枚の中紙2と綴り紙3の間に接着剤4が入り込む。このため、図2に示すような表裏それぞれがやや膨出した状態で固化し、より確実に接着される。また、ホットメルト樹脂からなる接着剤4の充填によって、冷却固化による迅速な接着が可能となる。
【0017】
(4)また、前記いずれかの卓上カレンダーにおいて、綴り紙3が、最上枚の中紙2の表面を覆う腹包部分31から台紙1の裏面を覆う背包部分33にかけて、横長短冊状の用紙を折り返したものからなり、前記腹包部分31又は背中包部分33の少なくともいずれかに、上辺に沿って横幅方向へ伸びた型押し筋34を有することが好ましい。なお後述する実施例では腹包部分31の下辺近傍に型押し筋34を有している。
【0018】
このようなものであれば、型押し筋34によって幅方向(上辺に沿う方向)の撓みや反り、波うちを抑制することができ、体裁が良いだけでなく、容易に壊れない腰のある綴り構造となる。
【0019】
(5)また、本発明の卓上カレンダーの製造方法として、
・台紙1と複数の印刷済みの中紙2とを共に丁合する丁合工程と、
・丁合工程後の台紙1及び中紙2の上辺に沿って配置した横長短冊状の綴り紙3の下辺部分(綴り後の背包部分33に相当する部分)に、丁合した台紙1及び中紙2を載せ、
次に前記短冊状の綴り紙3の上辺部分(綴り後の腹包部分31に相当する部分)を最上枚の中紙2の表面に折り返して、台紙1及び複数の中紙2を纏めてくるむことで、
丁合した台紙1及び中紙2の上辺側を綴る綴り工程とを順に具備するものとすることができる。
【0020】
また、前記いずれかの卓上カレンダーにおいて上記工程を具備するものとしても良い。
【0021】
(6)また本発明の他の卓上カレンダーの製造方法として、
・台紙1と複数の印刷済みの中紙2とを共に丁合する丁合工程と、
・丁合工程後の台紙1及び中紙2の上辺側にある綴り領域内を切欠いて、接着用切欠き部4Hを設ける切欠き工程と、
・先ず切欠き工程後の台紙1及び中紙2の上辺に沿って配置した横長短冊状の綴り紙3の下辺部分(綴り後の背包部分33に相当する部分)に、丁合した台紙1及び中紙2を載せ、
次に、重ねあわされた接着用切欠き部4Hで構成される接着用切欠き孔内に接着剤4を注入充填し、
そして前記短冊状の綴り紙3の上辺部分(綴り後の腹包部分31に相当する部分)を最上枚の中紙2の表面に折り返して、台紙1及び複数の中紙2を纏めてくるむことで、
丁合した台紙1及び中紙2の上辺側を綴る綴り工程とを順に具備するものとすることができる。
【0022】
上記各製造方法の丁合工程及び綴り工程に基づき、台紙1と複数の中紙2とを混合させて丁合し、さらにこれらを一纏めにして綴ることで、丁合した中紙2を、台紙1となる台紙1に別途固定する必要がなくなる。特に、丁合工程を丁合機によって自動丁合すると、手作業による台紙1張り合わせ作業に比べて生産量が飛躍的に向上する。なお、前記いずれかの卓上カレンダーにおいて上記工程を具備するものとしても良い。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、上述のような構成とすることで、製造工程を簡略化し、また機械的製造も可能とすることで、製造効率を向上させることができると共に、台紙1部分がずれて固定されたり、或いは固定後に容易に外れたり折れ曲がったりすることなく、さらに、綴じ構造部分を表出させることのない、体裁の良い卓上カレンダーを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明の構成を、実施例として各図に示す具体例と共に詳細に説明する。図1ないし図5は台紙1の下方延長部を表裏方向へ複数回折り曲げて脚部としうる、本発明の実施例1の卓上カレンダーであり、このうち図4は、実施例1の卓上カレンダーの各製造工程を示す。図6及び図7は台紙1を2枚重ねてなる、本発明の実施例2の卓上カレンダーであり、図8及び図9は、台紙1を切り取って吊り下げ用にすることのできる、本発明の実施例3の卓上カレンダーである。
【0025】
(本発明の卓上カレンダー)
本発明の卓上カレンダーは、図1に示すように、中紙2及び台紙1の上辺を揃えて重ね合わせ、この上辺側を綴り紙3で一括りにくるんだ上綴りのカレンダーであって、一部を折り返すことで自立しうる台紙1と、台紙1と各枚の上辺同士が揃うように重ねられた複数の中紙2と、重ね合わせた台紙1及び複数の中紙2の各上辺を、最上枚の中紙2の表面から辺側面を亘った台紙1の裏面にかけてくるみ、これによって上辺を綴った綴り紙3とを具備する。また、台紙1と中紙2の各枚と綴り紙3とが、丁合された上辺側にあるて綴り紙3でくるまれた綴り領域内で互いに接着されてなる。以下、各実施例の構成につき詳述する。
【実施例1】
【0026】
実施例1の卓上カレンダーは、一枚の台紙1が中紙2よりも下方へ延長されており(図3左図)、この延長部が表裏方向へ箱状に折り曲げられ、延長部の下辺が差込み片12bとして台紙1上方の差込み口12aに差し込まれることで、脚部11が構成される(図3右上図)。脚部11を構成した図3右上図の状態で卓上カレンダーとなる。また綴り部3及び台紙1の延長部下方の幅方向中央には吊り孔7が設けられており、脚部11を構成せずに台紙1の下方延長部を裏側へ折り畳んだ図3右下図の状態で、天吊りカレンダーとなる。
【0027】
(台紙1)
台紙1は、中紙2と略同幅であって中紙2よりも厚手の形状保持用紙である。一部を折り返すことで、卓上などの設置面上に自立しうる。実施例1では1枚のみであるが、実施例2のように2枚以上の複数枚から構成されるものとしてもよい。また必要に応じて、折り線5、切り取り線6、及び吊り孔7が形成される。
【0028】
実施例1では、台紙1の下方が延長され、この延長部の下辺と平行な4本の折り線5が設けられる(図3左図)。また台紙1の延長部よりも上部には部分円弧状の切り込みが設けられ、脚部11構成時にはこの切り込みを差込み口12aとして使用する。
【0029】
(脚部11及び差込み構造12)
台紙1は、自立状態では、差込み構造12によって脚部11が形成される。差込み構造12は、差込口a及び差込口12aに差し込まれる差込片12bから構成される。
【0030】
(中紙2)
中紙2は、カレンダー面が印刷された同一形状の複数枚からなる。カレンダー表示順に重ねあわされて丁合された各枚が綴り紙3から下方に連なリ、各枚の下端が開放される。中紙2は台紙1と略同幅であり、台紙1よりも薄手である。台紙1と複数の中紙2とは上辺が揃うように丁合される。
【0031】
中紙2には、綴り紙3で覆われる綴り領域の下方近傍を幅方向に横断した切り取り線6が設けられている。
【0032】
(綴り紙3)
綴り紙3は、上端の幅方向に沿う横長かつ細長短冊状の用紙を折り返したものからなる。横長短冊状の用紙は、最上枚の中紙2の表面を覆う腹包部分31から丁合された用紙群の上辺側面を覆う天包部分32を亘って、台紙1の裏面を覆う背包部分33にかけて折り返される。
【0033】
(腹包部分31、天包部分32、背包部分33)
綴り紙3は、上辺側を綴った綴り状態において、最上枚の中紙2の表面を覆う腹包部分31、丁合された用紙群の上辺側面を覆う天包部分32、及び台紙1の裏面を覆う背包部分33から構成される。これら各部分と中紙2や台紙1に接触した接触部が接着剤4によって接着される。
【0034】
(型押し筋34)
前記腹包部分31又は背中包部分33の少なくともいずれかには、上辺に沿って横幅方向へ伸びた型押し筋34を有する。実施例では腹包部分31の下辺近傍に、表側及び裏側へ一方向ずつ型押しされた型押し筋34を有している。型押し筋34によって、幅方向への反りや撓み、或いは波うちの発生を抑止することができ、またデザイン上のポイントとなる。
【0035】
(綴り領域)
綴り領域とは、台紙1及び中紙2の各枚において、丁合された上辺側にて綴り紙3でくるまれた領域をいう。綴り領域内で表側から裏側へ貫通して接着用切欠き部4Hが設けられ、ここに接着剤4が表側から裏側へ充填されるものとしている(図2)。綴り紙3のうち前記腹包部分31及び背中包部分33と丁合用紙(最上枚の中紙2、及び台紙1)との間には、接着剤4が過量に充填され、綴り紙3が表裏それぞれにわずかに膨出している。
【0036】
(接着用切欠き部4H)
台紙1及び中紙2の各枚が、丁合された上辺側にある綴り領域内の一又は複数箇所に、各枚間略同形状の接着用切欠き部4Hを各枚間略同位置に有する。実施例1では図4の上中図の工程において、多数の円形孔が綴り領域内に等間隔に設けられる。
【0037】
各接着用切欠き部4Hが重ねられることで、各接着用切欠き孔構造が形成される。この各接着用切欠き孔構造内に接着剤4が充填されることで、台紙1と中紙2の各枚と綴り紙3とが互いに強固に接着される。すなわち、重ねられた各切欠き部の端縁によって、各枚の重合断面が形成され、ここに接着剤4が亘ることで、各枚が重合断面で強固に重合接着される。これにより、強固な接着を容易に行うことができる。
【0038】
この際、図5に示すように接着剤4がやや過量に充填されることによって、隣り合う各枚間、特に最上下枚の中紙2と綴り紙3の間に接着剤4が入り込む。このため、図2に示すような表裏それぞれがやや膨出した状態で固化し、より確実に接着される。また、ホットメルト樹脂からなる接着剤4の充填によって、冷却固化による迅速な接着が可能となる。
【0039】
(卓上カレンダーの製造方法)
本発明の卓上カレンダーは、下記各工程を順に具備する製造方法によって製造される(図4)。
イ)台紙1と複数の印刷済みの中紙2とを共に丁合する丁合工程(図4上左図から上中図)、
ロ)丁合工程後の台紙1及び中紙2の上辺側にある綴り領域内を切欠いて、接着用切欠き部4Hを設ける切欠き工程(図4上中図)、並びに、
ハ−1)先ず切欠き工程後の台紙1及び中紙2の上辺に沿って配置した横長短冊状の綴り紙3の下辺部分(綴り後の背包部分33に相当する部分)に、丁合した台紙1及び中紙2を載せる第一綴り工程(図4上右図)、
ハ−2)次に、重ねあわされた接着用切欠き部4Hで構成される接着用切欠き孔内に、接着剤充填器4Cによって接着剤4を注入充填する第二綴り工程(図4下右図)、
ハ−3)そして前記短冊状の綴り紙3の上辺部分(綴り後の腹包部分31に相当する部分)を最上枚の中紙2の表面に折り返して、台紙1及び複数の中紙2を纏めてくるむ第三綴り工程(図4下右図から図4下中図)によって、
丁合した台紙1及び中紙2の上辺側を綴る一連の綴り工程。
【0040】
上記のうち少なくともイ)丁合工程と、ハ−1)第一綴り工程と、ハ−3)第三綴り工程とを順に具備することで、製造効率に優れた本発明の卓上カレンダーの製造方法が達成される。
【0041】
ここで、台紙1を吊り下げ用の状態とし、或いは台紙1に脚部11を形成した状態とすべく、台紙1への折り線5形成工程や切り取り線6形成工程が、イ)丁合工程前後、或いはハ−3)第三綴り工程の後に行われる。これら折り線5形成工程や切り取り線6形成工程によって、差込み構造12の差込口12aや差込片12bが形成される。
【0042】
折り線5形成工程は折り線5を形成する型押し装置(図示せず)によって行われ、切り取り線6形成工程は例えば図4の上中図に示すようなミシン罫カッター6Cによって破線状に裁断されることで行われる。
【0043】
また、ハ−1)第一綴り工程前に、丁合した中紙2を切り取り可能とするための切り取り線6形成工程が行われる。この中紙2の切り取り線6形成工程は例えば図4の上中図に示されるように、台紙1と中紙2を混合丁合させる丁合工程の後であって、綴じ紙3を丁合後の台紙13裏面に差し込む第一綴じ工程の前に行われる。このとき、ミシン罫カッター6Cは重ね合わせた中紙2の合計厚さに対応した深度で切断し、台紙1までは切断しないようにしても良い。このような切り取り線6形成工程によって、図5に示すように、切り取り線6たるミシン罫が中紙2にのみ形成される。
【0044】
また必要に応じて、ハ−3)第三綴り工程の後に、綴り後の綴り紙3m並びにその内部の台紙1及び中紙2に、天吊り使用のための吊り孔7を形成する吊り孔7形成工程が行われる(図4下中ないし下左図)。吊り孔7形成工程は、例えば図4の下中図に示されるように、孔開けカッター7Cによって行われる。
【実施例2】
【0045】
実施例2の卓上カレンダーにおいては、第一の台紙1Aと第二の台紙1Bという、重ねられた2枚の台紙1を有する(図6)。この第一及び第二の台紙1A、1Bは、実施例1のような1枚の台紙1と比して薄いものである。このように複数の台紙1を中紙2の背側に重ねて丁合することにより、厚手の台紙1と中紙2との厚さの相違幅を微小にすることができ、厚手の台紙1を中紙2とともに機械丁合する際の用紙取り込みのトラブルを抑止しうる。具体的には、台紙1の枚数を増やすことで、台紙1の一枚辺りの厚さを中紙2の2倍以下にすることが好ましい。このような厚さと枚数の調整によって丁合ミスの少ない確実な機械的製造が可能となる。
【0046】
実施例2の台紙1たる第一の台紙1A及び第二の台紙1Bは同一形状である。各台紙1は下方へ微小な延長部を有し、この延長部との境部分を、折り線5が横断する。重なった2枚の台紙1のうち、表側にある第一の台紙1Aには差込み片12bとなりうる切込み及び折り線5が設けられ、裏側にある第二の台紙1Bには差し込み口1aとなりうる切込みが設けられる。実施例2の差込み構造12は、図7に示すように、第一の台紙1Aの差込み片12bを折り曲げて差込み口12a内に差込むことで脚部11を構成するものである。特記しないその他の構成は、実施例1と同様である。
【実施例3】
【0047】
実施例3の卓上カレンダーにおいては、台紙1の高さ方向中央付近に切り取り線6を設け、吊り下げて使用するとき等の必要に応じて、この切り取り線6から台紙1の下半部を切り取ることができるものとしている。
【0048】
また実施例3では台紙1の上部に切り込み及び折り線5を入れることで設けた差込片12bと、台紙1の下辺からなる差込片12bとを組み合わせることで差し込み構造12を形成してなる。特記しないその他の構成は、実施例1と同様である。
【0049】
その他、本発明の卓上カレンダー及びその製造方法は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形、代替、及び要素の抽出が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明の卓上カレンダーは、天吊りカレンダーとしての使用を可能とした兼用タイプとして使用するほか、任意の形状に切り抜いた、いわゆるカタヌキ卓上カレンダーやメモ帳として常設使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施例1の卓上カレンダーを示す斜視説明図である。
【図2】図1に示す実施例1の卓上カレンダーのA−A断面のうち、上部の綴リ部分のみを示す側面視部分拡大断面図である。
【図3】実施例1の卓上カレンダーを卓上用あるいは吊り下げ用として使用するときの状態を説明する説明図である。
【図4】実施例1の卓上カレンダーの製造方法の各製造工程を示す説明図である。
【図5】図4に示すB−B断面のうち、接着剤4充填直後の状態にある丁合用紙の部分のみを示す側面視部分拡大断面図である。
【図6】実施例2の卓上カレンダーの斜視外観図である。
【図7】実施例2の卓上カレンダーを卓上用として使用するときの状態を説明する説明図である。
【図8】実施例3の卓上カレンダーの斜視外観図である。
【図9】実施例3の卓上カレンダーを卓上用あるいは吊り下げ用として使用するときの状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0052】
1 台紙
11 脚部
12 差込み構造
12a 差込み口
12b 差込み片
1A 第一の台紙
1B 第二の台紙
2 中紙
3 綴り紙
31 腹包部分
32 天包部分
33 背包部分
34 型押し筋
4 接着剤
4C 接着剤充填器
4H 接着用切欠き部
5 折り線
6 切り取り線
6C ミシン罫カッター
7 吊り孔
7C 孔開けカッター
【出願人】 【識別番号】505349471
【氏名又は名称】旭紙工株式会社
【出願日】 平成18年12月28日(2006.12.28)
【代理人】 【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義

【識別番号】100119725
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 希世士

【識別番号】100129986
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓生


【公開番号】 特開2008−162200(P2008−162200A)
【公開日】 平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願番号】 特願2006−356481(P2006−356481)