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【発明の名称】 カード印刷基材
【発明者】 【氏名】清水 雄二

【氏名】日永田 俊和

【要約】 【課題】名刺などの定型サイズのカード基材を、複数枚同時に、品質よく印刷することができる定型サイズのシート状基材から形成されるカード印刷基材を提供する。

【構成】複数の切り込み線22を有し、切り込み線22により周縁部に残り代23を残して複数のカード基材21に分割される第1のシート状基材20と、複数のカード基材21の片面に設けられ、再剥離特性を有する第1の接着層30と、残り代23の第1の接着層30と同じ面に設けられた第2の接着層31と、第1のシート状基材20を、第1及び第2の接着層30、31を介して貼り合わせた第2のシート状基材40とを備え、残り代23は、上端部23Tと下端部23B、及び/又は、左端部23Lと右端部23Rとの幅寸法が異なる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の切り込み線を有し、前記切り込み線により周縁部に残り代を残して複数のカード基材に分割される第1のシート状基材と、
前記複数のカード基材の片面に設けられ、再剥離特性を有する第1の接着層と、
前記残り代の前記第1の接着層と同じ面に設けられた第2の接着層と、
前記第1のシート状基材を、前記第1及び第2の接着層を介して貼り合わせた第2のシート状基材とを備え、
前記残り代は、上端部と下端部、及び/又は、左端部と右端部との幅寸法が異なること、
を特徴とするカード印刷基材。
【請求項2】
請求項1に記載のカード印刷基材において、
前記残り代の上端部と下端部、及び/又は、左端部と右端部との幅寸法の比は、2:1又はそれ以上の比率であること、
を特徴とするカード印刷基材。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のカード印刷基材において、
前記第2の接着層は、剥離不可能な強接着剤であること、
を特徴とするカード印刷基材。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカード印刷基材において、
前記第1の接着層は、再貼付不可能な接着剤であること、
を特徴とするカード印刷基材。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のカード印刷基材において、
前記第1のシート状基材と同形態の第3のシート状基材と、
前記第3のシート状基材の前記複数のカード基材の片面に設けられ、前記第1の接着層と同種類の第3の接着層と、
前記第3のシート状基材の前記残り代の前記第3の接着層と同じ面に設けられ、前記第2の接着層と同種類の第4の接着層とを備え、
前記第2のシート状基材の前記第1及び第2の接着層と反対の面に、前記第3及び第4の接着層を介して第3のシート状基材を貼り合せること、
を特徴とするカード印刷基材。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のカード印刷基材において、
前記第2のシート状基材は、前記第1のシート状基材及び前記第3のシート状基材よりも厚みが薄く形成されること、
を特徴とするカード印刷基材。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺などのカード基材を複数枚同時に印刷するカード印刷基材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
IT化の伸展に伴い、現代では簡易的な印刷はごく当たり前に実施されるようになり、今やパソコンやコピー機、プリンタのないオフィスは考えられなくなっている。そのような中で、会社で働く人にとって欠かせない「名刺」を内製化しようという動きが活発になっている。名刺は、いわば会社や会社員の「顔」であり、手書きでは信用されないために、印刷専門業者により美麗に仕上る必要があるが、多くの場合は100枚単位の発注であるので、名刺1枚当たりのコストは通常の紙と比べると、非常に高価なものとなっている
【0003】
しかし、印刷専門業者から見れば、100枚程度の複製では低コスト化は非常に困難であることは必然であり、特別に高い価格設定をしている訳ではない。印刷は大量複製技術であるので、例えば、1,000枚や、10,000枚のオーダーであれば、名刺1枚当たりのコストは大幅に下げられる可能性があるが、名刺の使用者にとっては、1,000枚もの名刺を使い切るのは容易でなく現実的ではなかった。仮に、毎日平均2枚ずつ名刺を配ったとしても、1,000枚を配り終えるのに、週休2日制の会社であれば2年以上の歳月が必要となり、また、その間に昇進や部署の変更などがあれば、作製した名刺は使用できず廃棄されることとなるので、100枚単位の印刷が現実的な量であった。
【0004】
前述のようなITの伸展に伴い、簡易的な印刷は今や「日常的」であり、わざわざ印刷専門業者に依頼しなくても済む時代になってきており、名刺を内製化するという発想も自然と生まれてくる。また、名刺1枚の単価は、名刺サイズの10倍以上のサイズであるA4サイズのPPC用紙の単価の約20倍もするので、用紙の厚みの差などを考慮したとしても納得しにくい面があった。
そのような中で、プリンタにより印字可能な名刺印刷用の用紙が数多く提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の用紙は、台紙に多数のミシン目を設けて一区画を名刺サイズとしたものであり、用紙の総厚みを押さえ、ミシン目を設けるだけであるので低コストに作製することができるが、切り離した後の名刺端部にミシン目の切断部が毛羽立つので、名刺の品質(美麗さ)を低下させるなどの問題がある。
【特許文献1】特開2004−034473号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような名刺の品質の低下を回避するために、図3に示すような、切り込み線122(ハーフカット)により名刺121サイズに区画割し、周縁部に均等な残り代123を残した台紙120の裏面に、剥離可能な接着層130を介して基材140を貼り合せた構造の用紙100も考えられるが、貼り合せ構造により、用紙100の総厚みが厚くなる問題があり、また、総厚みを抑えるために名刺121自体の厚みが薄くせざる得なくなる問題もある。一般的に用紙100の総厚みが厚くなると、使用するプリンタによっては印字適性が悪くなることがある。
インクジェット方式のプリンタの場合は、インキを滴下させるだけであり、多くの機種ではストレートラインの用紙経路であるので、厚紙であっても印字適性の影響は少ないが、粉体トナーを使用するレーザ方式のプリンタの場合は、複雑な用紙経路を有している場合が多く、用紙が厚くなることにより柔軟性が低下して、用紙のコシが強くなると、給紙安定性の低下や、トナー転写の不良や、トナー定着不良や、筋汚れの発生などの問題を生じさせやすい。特にハーフカット入り用紙では、切り込み線の部分とその周辺部とでコシの強さに差が出てしまい、プリンタの用紙経路の構造によっては、切り込み線の周縁部がトナーにより汚損されてしまう可能性が高くなったり、用紙送りが不安定になったりする問題がある。
【0006】
前述の図3に示すような、周縁部に残り代123があるような用紙100は、残り代123の微妙な幅により用紙100のコシが変化して、用紙の汚損や紙詰まりを更に生じさせ易くすることがある。
これらの問題点に対し、定型サイズの用紙から残り代を出さずに切り出せるように名刺サイズを特殊にしたり、逆に名刺の定型サイズに合わせて用紙サイズを特殊にしたり、名刺サイズ専用のプリンタを設けたりすることなどが考えられるが、何れもコストや汎用性などの問題で現実的ではなかった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、名刺などの定型サイズのカード基材を、複数枚同時に、品質よく印刷することができる定型サイズのシート状基材から形成されるカード印刷基材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を括弧内に付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、複数の切り込み線(22)を有し、前記切り込み線(22)により周縁部に残り代(23)を残して複数のカード基材(21)に分割される第1のシート状基材(20)と、前記複数のカード基材(21)の片面に設けられ、再剥離特性を有する第1の接着層(30)と、前記残り代(23)の前記第1の接着層(30)と同じ面に設けられた第2の接着層(31)と、前記第1のシート状基材(20)を、前記第1及び第2の接着層(30、31)を介して貼り合わせた第2のシート状基材(40)とを備え、前記残り代(23)は、上端部(23T)と下端部(23B)、及び/又は、左端部(23L)と右端部(23R)との幅寸法が異なることを特徴とするカード印刷基材(10)である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のカード印刷基材(10)において、前記残り代(23)の上端部(23T)と下端部(23B)、及び/又は、左端部(23L)と右端部(23R)との幅寸法の比は、2:1又はそれ以上の比率であることを特徴とするカード印刷基材(10)である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカード印刷基材(10)において、前記第2の接着層(31)は、剥離不可能な強接着剤であることを特徴とするカード印刷基材(10)である。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカード印刷基材(10)において、前記第1の接着層(30)は、再貼付不可能な接着剤であることを特徴とするカード印刷基材(10)である。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のカード印刷基材(10)において、前記第1のシート状基材(20)と同形態の第3のシート状基材(60)と、前記第3のシート状基材(60)の前記複数のカード基材(61)の片面に設けられ、前記第1の接着層(30)と同種類の第3の接着層(32)と、前記第3のシート状基材(60)の前記残り代(63)の前記第3の接着層(32)と同じ面に設けられ、前記第2の接着層(31)と同種類の第4の接着層(33)とを備え、前記第2のシート状基材(40)の前記第1及び第2の接着層(30、31)と反対の面に、前記第3及び第4の接着層(32、33)を介して第3のシート状基材(60)を貼り合せることを特徴とするカード印刷基材(10−2)である。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のカード印刷基材(10)において、前記第2のシート状基材(20)は、前記第1のシート状基材(10)及び前記第3のシート状基材(60)よりも厚みが薄く形成されることを特徴とするカード印刷基材(10)である。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)カード印刷基材は、複数の切り込み線により残り代及び複数のカード基材に分割され、その残り代の上端部と下端部、及び/又は、左端部と右端部との幅寸法が異なる第1のシート状基材を備えているので、複数枚のカード基材を同時に印刷することができるのとともに、プリンタによる印刷時において、上端部と下端部、及び/又は、左端部と右端部の幅寸法の狭い残り代は、切り込み部で第2のシート状基材が曲がりプリンタの印刷経路に沿わせることができ、また、幅寸法の広い残り代は、コシが強くなるのを防ぐことができ、プリンタの紙詰まりやトナーによる汚損を防ぐことができる。
(2)第1のシート状基材の残り代は、上端部と下端部、及び/又は、左端部と右端部との幅寸法の比が2:1以上なので、カード印刷基材を最適な残り代の配分にして、汎用プリンタの紙詰まりやトナーによる汚損を確実に防ぐことができる。
【0015】
(3)第2の接着層は、剥離不可能な接着剤であるので、カード基材の印刷後に不要となる残り代及び第2のシート状基材を分離させることなく廃棄することができる。
(4)第1の接着層は、再貼付不可能な接着剤であるので、カード基材の第1の接着層との接着面に粘着力をなくし、カード基材の汚損を防止することができる。
【0016】
(5)カード印刷基材は、その両面に複数のカード基材を有した第1及び第3のシート状基材を備えているので、一度の印刷工程におけるカード基材の印刷枚数を増やすことができる。
(6)第2のシート状基材は、第1及び第3のシート状基材よりも厚みが薄いので、カード印刷基材の総厚みを押さえることができ、プリンタによる紙詰まりやカード印刷基材の汚損を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、名刺などの定型サイズのカード基材を、複数枚同時に、品質よく印刷することができる定型サイズのシート状基材から形成されるカード印刷基材を提供するという目的を、複数の切り込み線により周縁部に残り代を残して複数のカード基材に分割される第1のシート状基材を、第1の接着層を介して剥離可能に第2のシート状基材と接着することにより実現する。
【実施例】
【0018】
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による実施例のカード印刷基材の詳細を示す図である。なお、図1(B)は、図1(A)のB1−B1断面の断面図である。また、図2は、カード印刷基材を汎用プリンタの給紙トレイに配置したときの模式図であり、図2(A)及び(B)は、カード印刷基材を縦及び横にして給紙するときの図である。
カード印刷基材10は、図1(A)に示すように、第1のシート状基材20及び第2のシート状基材40を、第1の接着層30及び第2の接着層31を介して貼り合せた定型サイズの名刺を汎用プリンタにより印刷することができるA4サイズ(297×210mm)の基材である。
【0019】
第1のシート状基材20は、複数の切り込み線22により10枚の名刺基材21及び残り代23に分割される厚さ149μmの上質紙である。
名刺基材21は、55×91mmの一般的な定型サイズの名刺である(カード基材)。
切り込み線22は、図1(B)に示すように、第1のシート状基材20に設けられたハーフカットである。
残り代23は、第1のシート状基材20の周縁部に設けられ、名刺基材21以外の切り残し紙片である。残り代23は、上端部23T、下端部23B、左端部23L及び右端部23Rの4辺から形成されている。各端部の幅寸法を、上端部23TはT、下端部23BはB、左端部23LはL、右端部23RはRとすると、上端部23Tと下端部23Bとの幅寸法の比(T:B)は約3:1、また、左端部23Lと右端部23Rとの幅寸法の比(L:R)は約4:1としてあり、各値はT=11.25mm、B=3.75mm、L=22.4mm、R=5.6mmとなる。
【0020】
第1の接着層30は、名刺基材21の片面の全面に、剥離層、酢酸ビニル樹脂又はエチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とするエマルション型接着剤の順に積層して厚さ約10μmで形成され、剥離可能に第2のシート状基材40と接着される。
第2の接着層31は、残り代23の第1の接着層30と同じ面に、酢酸ビニル樹脂を主体とするエマルション型接着剤により厚さ10μmで形成され、剥離不可能に第2のシート状基材40と接着される。
第2のシート状基材40は、カード印刷基材10の印刷用の台紙であり、厚さ60μmの上質紙である。
汎用プリンタ50は、図2に示すように、前面に給紙トレイ51及びその下部に排紙トレイ(図示せず)を備えた一般に数多く流通したレーザ方式のプリンタであり、PCなどの端末(図示せず)により印刷指令を受けて作動する。
【0021】
次に、カード印刷基材10の使用方法について説明する。
カード印刷基材10に名刺基材21を印刷するときに、図2に示すように、印刷したい枚数分のカード印刷基材10を汎用プリンタ50の給紙トレイ51に配置する。例えば、100枚の名刺基材21を印刷する場合は、カード印刷基材10を10枚、給紙トレイ51へ配置する。また、カード印刷基材10を給紙トレイ51に配置するときは、縦置きの場合は、図2(A)に示すように、上端部23Tが給紙開始端(矢印A)となるように配置し、横置きの場合は、図2(B)に示すように、左端部23Lが給紙開始端(矢印A)となるように配置する。なお、汎用プリンタ50の印刷経路の構造によっては、下端部23B又は右端部23Rを給紙開始端とすることが最適となる場合もある。
【0022】
PCなどの端末から印刷開始の指令及び印刷内容を汎用プリンタ50へ出力して、カード印刷基材10を印刷する。汎用プリンタ50の複雑な印刷経路によりカード印刷基材10が撓んだときに、カード印刷基材10の上端部23T及び左端部23Lは上述したようにそれぞれ11.25mm、22.4mmであり、撓み量に対して幅寸法が十分に広いので、コシが強くなるのを防ぎ、一方、下端部23B及び右端部23Rは3.75mm、5.6mmであり、撓み量に対して幅寸法が狭いので、切り込み部22で第2のシート状基材40が汎用プリンタ50の印刷経路に沿うようにして曲がり、紙詰まりや汚損を防止することができる。仮に、上端部23T及び下端部23B、又は、左端部23L及び右端部23Rの幅の寸法比と、汎用プリンタ50の印刷経路とが十分に適合してなく、トナーによって切り込み線22の周辺が汚損されたとしても、残り代23のみが汚損し、名刺基材21には影響のないように印刷することができる。また、カード印刷基材10は、上述したように、厚さ149μmの第1のシート状基材20と、厚さ10μmの第1及び第2の接着層30、31と、厚さ60μmの第2のシート状基材40とにより、総厚み約220μmとなり、一般的に流通している汎用プリンタ50で許容しうる範囲となるので、問題なく印刷することが可能である。また、複数種類のカード印刷基材10を準備することにより、多種多様の汎用プリンタ50に対応させることができる。
【0023】
以上より、実施例のカード印刷基材10には以下のような効果がある。
(1)カード印刷基材10は、複数の切り込み線22により残り代23及び複数の名刺基材21に分割され、その残り代23の上端部23Tと下端部23B、及び/又は、左端部23Lと右端部23Rとの幅寸法が異なる第1のシート状基材20を備えているので、複数枚の名刺基材21を同時に印刷することができるのとともに、汎用プリンタ50による印刷時において、上端部23Tと下端部23B、及び/又は、左端部23Lと右端部23Rの幅寸法の狭い残り代23は、切り込み部21により第2のシート状基材40が曲がり汎用プリンタ50の印刷経路に沿わせることができ、また、幅寸法の広い残り代23は、コシが強くなり難くすることができ、汎用プリンタ50の紙詰まりやトナーによる汚損を防ぐことができる。
(2)第1のシート状基材20の残り代23は、上端部23Tと下端部23B、及び/又は、左端部23Lと右端部23Rとの幅寸法の比が2:1以上なので、カード印刷基材10を最適な残り代23の配分にして、汎用プリンタ50の紙詰まりやトナーによる汚損を確実に防ぐことができる。
(3)第2の接着層31は、剥離不可能な接着剤であるので、名刺基材21の印刷後に不要となる残り代23及び第2のシート状基材40を分離させることなく廃棄することができる。
(4)第1の接着層30は、再貼付不可能な接着剤であるので、名刺基材21の第1の接着層30との接着面に粘着力をなくし、名刺基材21の汚損を防止することができる。
(5)第2のシート状基材40は、第1のシート状基材20よりも厚みが薄いので、カード印刷基材10の総厚みを押さえることができ、汎用プリンタ50による紙詰まりやカード印刷基材の汚損を防止することができる。
【0024】
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)実施例では、残り代23の上下端部23T、23B及び左右端部23L、23Rの幅寸法に大小の差異を設けたが、上下端部23T、23B又は左右端部23L、23Rのどちらか一方に設けてもよい。例えば、汎用プリンタの給紙トレイが用紙の縦置きのみに対応している場合は、残り代23の上下端部23T、23Bの幅寸法にのみ差を持たせることで紙詰まりやトナーによる汚損を防ぐことができる。
【0025】
(2)実施例では、残り代23の上下端部及び左右端部の幅寸法の比を、3:1及び4:1としたが、それ以外の2:1以上の比にしてもよい。
(3)実施例では、A4サイズのカード印刷基材10に対して定型の名刺サイズの名刺基材21を用いたが、カード印刷基材10及び名刺基材21ともにそれ以外の定型サイズを用いてもよい。例えば、A3サイズのカード印刷基材10に、B5サイズの名刺基材21を用いることも可能であり、この場合は、名刺基材21は、名刺である必要はなくチラシや会員カードなどに用いることができる。
【0026】
(4)実施例では、第2のシート状基材40の片面に第1及び第2の接着層30、31を介して第1のシート状基材20を備えたが、図4に示すように、反対面に第3及び第4の接着層32、33を介して第1のシート状基材20と同形態の第3のシート状基材60を備えてもよい。両面印刷の可能な汎用プリンタ50を用いれば、片面のときの2倍の量の名刺基材21、61を同時に印刷することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による実施例のカード印刷基材を示す図である。
【図2】本発明による実施例のカード印刷基材を汎用プリンタに配置した模式図である。
【図3】本発明の課題を説明するための図である。
【図4】本発明による実施例の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
10 カード印刷基材
20 第1のシート状基材
21 名刺基材
22 切り込み線
23 残り代
30 第1の接着層
31 第2の接着層
40 第2のシート状基材

【出願人】 【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【出願日】 平成18年7月18日(2006.7.18)
【代理人】 【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之

【識別番号】100092576
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 久男


【公開番号】 特開2008−23733(P2008−23733A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−195516(P2006−195516)