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【発明の名称】 配送伝票
【発明者】 【氏名】清水 雄二

【要約】 【課題】払込票を汚損することなく商品明細書とともに一体化して配送することができる配送伝票を提供する。

【構成】第1の剥離基材部21、第1の情報基材部22、結合基材部23、第2の情報基材部24、封緘基材部25及び伝票基材部26が連接した第1のシート状基材20と、第1の剥離基材部21の片面に設けられた剥離層21−1を介して設けられた第1の接着層41と、第1の情報基材部22の第1の接着層41と同じ側に設けられた第1の擬似接着層42と、結合基材部23の第1の接着層41と同じ側に設けられた第2の接着層43と、第2の情報基材部24及び封緘基材部25の第1の接着層41と同じ側に設けられた第2の擬似接着層44と、伝票基材部26の第1の接着層41と同じ側に設けられた第3の接着層45、46と、各接着層を介して第1のシート状基材20に貼付される第2のシート状基材50及び第3のシート状基材60とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の剥離基材部、第1の情報基材部、結合基材部、第2の情報基材部、封緘基材部及び伝票基材部が連接し、前記第1及び第2の情報基材部の片面に情報表示部を有した第1のシート状基材と、
前記第1の剥離基材部の前記情報表示部とは反対側に設けられた剥離層を介して設けられた第1の接着層と、
前記第1の情報基材部の前記情報表示部とは反対側に設けられた第1の擬似接着層と、
前記結合基材部の前記情報表示部とは反対側に設けられた第2の接着層と、
前記第2の情報基材部及び前記封緘基材部の前記情報表示部とは反対側に設けられた第2の擬似接着層と、
前記伝票基材部の前記情報表示部とは反対側に設けられた第3の接着層と、
前記第1の接着層、前記第1の擬似接着層及び前記第2の接着層に貼り合わされる第2のシート状基材と、
前記第2の擬似接着層及び前記第3の接着層に貼り合わされる第3のシート状基材と、
を備える配送伝票。
【請求項2】
請求項1に記載の配送伝票において、
前記第1の剥離基材部を前記剥離層により前記第2のシート状基材から剥がし、前記第1の情報基材部及び前記結合基材部と、前記第2の情報基材部及び封緘基材部とを、前記情報表示部を隠蔽するように折り重ねて、前記第1の接着層により封緘する第1の形態をとること、
を特徴とする配送伝票。
【請求項3】
請求項2に記載の配送伝票において、
前記第1の形態の折り重ねた前記第1の情報基材部、前記結合基材部、前記第2の情報基材部及び前記封緘基材部を、前記第3のシート状基材から剥がし、前記第1の接着層により接着された前記第2のシート状基材の一部及び前記封緘基材部を切り取り、前記第1及び第2の情報基材部を見開いて、前記第1の情報基材部を前記第2のシート状基材から剥離する第2の形態をとること、
を特徴とする配送伝票。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の配送伝票において、
前記伝票基材部は、配達票及び貼付票を備えること、
を特徴とする配送伝票。
【請求項5】
請求項4に記載の配送伝票において、
前記配達票に設けられた第3の接着層は、擬似接着層であり、
前記貼付票に設けられた第3の接着層は、強接着層であること、
を特徴とする配送伝票。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の配送伝票において、
前記第3のシート状基材はタックシートであること、
を特徴とする配送伝票。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の配送伝票において、
前記第1の情報基材部は、払込票及び/又は商品明細書であり、
前記第2の情報基材部は、払込票及び/又は商品明細書であること、
を特徴とする配送伝票。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の配送伝票において、
前記第1及び/又は第2の擬似接着層は、前記第1のシート状基材に紫外線硬化型インキ層と、熱可塑性樹脂層とを備えること、
を特徴とする配送伝票。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の配送伝票において、
前記第2のシート状基材及び前記第3のシート状基材を前記第1のシート状基材に貼り合せた状態は、略全面に渡って均一な厚みであること、
を特徴とする配送伝票。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、払込票及び商品明細書を備えた配送伝票に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信販売用に、商品明細書及び/又は払込票と配送伝票とが一体となった一体型配送伝票が広く使用されるようになっている。これは、商品明細書及び/又は払込票と配送伝票とを個別に出力してから、目視や専用機材により各票の記載内容のマッチングを確認するようなこれまでの方法では、ミスマッチングを完全に防ぐことができず、お届け先に違う荷物が配送されてしまうなどの事故を撲滅できなかったために考案され、広く利用されるようになったものである。
この方法は印字時点でデータマッチングが完了しているので、ミスマッチングという事故は原則的に起こりえないが、さらに作業性を改善すべく、配送伝票と商品明細書部分との厚みの差による印字不良や用紙架け替え回数を抑制するために「フラットタイプ」と呼ばれる新形態を考案し、一般市場に流通している。
【0003】
また、一部の通信販売では商品明細書を箱の中に同梱させたくない(例えば、家電製品)といった要求もあり、すでに配送伝票と一緒に商品明細書を箱の外側に貼り込む形態についても考案され、同様に一般市場に流通している(例えば、特許文献1)。
特許文献1は、荷物に貼り付けられた配送伝票が形成した袋状のポケットに、商品明細書を封入する配送伝票である。しかし、配送伝票と商品明細書等を一体化させても、結局はミシン目等で商品明細書を分離して、上述したポケットや荷物そのものに収める作業があり、ミシン目で分割した段階で配送伝票と商品明細書とのミスマッチングを起こす危険性がある。そのような中で、一般市場より通信販売における商品の代金を支払う「払込票」を、一体化して箱の外側に貼りこみたい旨の要求が生じてきた。
【0004】
通信販売業者としては、作業者の作業手順を守らせるように徹底し、またバーコード検証装置等を利用してミスマッチングの防止を図っているが、新製品発売等により一時的に荷物が多くなり、捌かなければならない量が増加した場合等には、作業手順違反が起こり、結果的にミスマッチングなどの事故に至るという場合が少なくなかった。
つまり、払込票までも一体的にして箱の外側に貼りたい、という要求は、箱を開梱したくない、ということではなく、配送伝票と商品明細書とを、一時的にでも分離したくない、ということが真の狙いである。
【0005】
これまでは商品明細書が一体化されたものまでしかないのは、郵政公社(登録商標)又は信販会社等の定めた「払込票」の仕様が厳格だから実現していなかった。例えば、払込票自体はスキャナで読み取りを行うため、印刷の色や濃度も厳格に定められており、さらに裏面は表面の読み取り精度を確保するために、規定外の濃度のインキで印刷したり、汚したりしてもいけないことになっている。また、使用可能な用紙もOCR紙または上質紙の<70>(70kg/四六≒81.4g/m)と定められており、表面に光沢のあるコート紙等の使用は禁止となっている。発明者は、過去に表面の読み取り精度を妨げないよう無色透明な剥離インキで剥離可能な構造を設け、剥離可能な払込票の実現性を確認したことがあるが、当該剥離インキの影響により、スキャナにおいての給紙不良が発生して実用化に至らなかったことがある。
しかし、保護基材を設けない状態で箱の外側に裏面が露出したまま払込票を貼ることは、裏面を汚損したときに、表面の読み取り精度に影響を与えてしまう問題を起こす可能性がある。
また、保護基材と払込票とが貼り合わせられない状態で重なっているとプリンタでの印字時点で印字欠け等が起こる危険性がある。
【特許文献1】特開2005−288990号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、払込票を汚損することなく商品明細書とともに一体化して配送することができる配送伝票を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を括弧内に付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、第1の剥離基材部(21)、第1の情報基材部(22)、結合基材部(23)、第2の情報基材部(24)、封緘基材部(25)及び伝票基材部(26)が連接し、前記第1及び第2の情報基材部(22、24)の片面に情報表示部(22−1、24−1)を有した第1のシート状基材(20)と、前記第1の剥離基材部(21)の前記情報表示部(22−1、24−1)とは反対側に設けられた剥離層(21−1)を介して設けられた第1の接着層(41)と、前記第1の情報基材部(22)の前記情報表示部(22−1、24−1)とは反対側に設けられた第1の擬似接着層(42)と、前記結合基材部(23)の前記情報表示部(22−1、24−1)とは反対側に設けられた第2の接着層(43)と、前記第2の情報基材部(24)及び前記封緘基材部(25)の前記情報表示部(22−1、24−1)とは反対側に設けられた第2の擬似接着層(44)と、前記伝票基材部(26)の前記情報表示部(22−1、24−1)とは反対側に設けられた第3の接着層(45、46)と、前記第1の接着層(41)、前記第1の擬似接着層(42)及び前記第2の接着層(43)に貼り合わされる第2のシート状基材(50)と、前記第2の擬似接着層(44)及び前記第3の接着層(45、46)に貼り合わされる第3のシート状基材(60)とを備える配送伝票(10)である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の配送伝票(10)において、前記第1の剥離基材部(21)を前記剥離層(21−1)により前記第2のシート状基材(50)から剥がし、前記第1の情報基材部(22)及び前記結合基材部(23)と、前記第2の情報基材部(24)及び封緘基材部(25)とを、前記情報表示部(22−1、24−1)を隠蔽するように折り重ねて、前記第1の接着層(41)により封緘する第1の形態をとることを特徴とする配送伝票(10)である。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の配送伝票(10)において、前記第1の形態の折り重ねた前記第1の情報基材部(22)、前記結合基材部(23)、前記第2の情報基材部(24)及び前記封緘基材部(25)を、前記第3のシート状基材(60)から剥がし、前記第1の接着層(41)により接着された前記第2のシート状基材(50)の一部及び前記封緘基材部(25)を切り取り、前記第1及び第2の情報基材部(22、24)を見開いて、前記第1の情報基材部(22)を前記第2のシート状基材(50)から剥離する第2の形態をとることを特徴とする配送伝票(10)である。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の配送伝票(10)において、前記伝票基材部(26)は、配達票(26−1)及び貼付票(26−2)を備えることを特徴とする配送伝票(10)である。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4に記載の配送伝票(10)において、前記配達票(26−1)に設けられた第3の接着層(45)は、擬似接着層であり、前記貼付票(26−2)に設けられた第3の接着層(46)は、強接着層であることを特徴とする配送伝票(10)である。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の配送伝票(10)において、前記第3のシート状基材(60)はタックシートであることを特徴とする配送伝票(10)である。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の配送伝票(10)において、前記第1の情報基材部(22)は、払込票及び/又は商品明細書であり、前記第2の情報基材部(24)は、払込票及び/又は商品明細書であることを特徴とする配送伝票(10)である。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の配送伝票(10)において、前記第1及び/又は第2の擬似接着層(42、44)は、前記第1のシート状基材(20)に紫外線硬化型インキ層と、熱可塑性樹脂層とを備えることを特徴とする配送伝票(10)である。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の配送伝票(10)において、第2のシート状基材(50)及び第3のシート状基材(60)を前記第1のシート状基材(20)に貼り合せた状態は、略全面に渡って均一な厚みであることを特徴とする配送伝票(10)である。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)配送伝票は、伝票基材部、第1の情報基材部及び第2の情報基材部を第1のシート状基材に備えているので、各基材部の記載内容を容易に照合することができる。
(2)配送伝票は、第1及び第2の情報基材部を折り重ねて封緘した第1の形態をとるので、配送伝票を配送するときに、第1及び第2の情報基材部の情報表示部を隠蔽するのとともに、第1及び第2の情報基材部を汚損することなく配送することができる。
(3)配送伝票は、第2の形態をとるので、第1の形態で配送された配送伝票は、第1及び第2の情報基材部を見開くことができ、また、第1の情報基材部を剥離することができる。
【0017】
(4)伝票基材部は、配達票及び貼付票を備え、配達票の第3の接着層は擬似接着層であるので、配達票は配達後に第3のシート状基材から剥がすことができる。
(5)第3のシート状基材は、タックシートであるので、配送伝票を容易に荷物に貼り付けることができる。
【0018】
(6)第1の情報基材部は、払込票又は商品明細書であり、第2の情報基材部は、払込票又は商品明細書であるので、払込票及び商品明細書を配送伝票に一体化させることができる。
(7)第1及び/又は第2の擬似接着層は、第1のシート状基材に紫外線硬化型インキ層と、熱可塑性樹脂層とを備えているので、擬似的な接着剤を容易に実現することができる。
(8)第2のシート状基材及び第3のシート状基材を第1のシート状基材に貼り合せた状態は、略全面に渡って均一な厚みであるので、配送伝票の厚みを均一にすることができ、プリンタに投入した際の紙詰まりを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、払込票を汚損することなく商品明細書とともに一体化して配送することができる配送伝票を提供するという目的を、情報表示部を備えた第1及び第2の情報基材部を備え、第2及び第3のシート状基材と重ね合わせた第1のシート状基材を、第1及び第2の情報基材部の情報表示部が隠蔽されるようにして、折り重ねて封緘する第1の形態を取ることにより実現する。
【実施例】
【0020】
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による実施例の配送伝票の詳細を示す図である。なお、図1(B)は、図1(A)の側面図である。図2は、配送伝票を第1の形態に変化させる流れを示す図であり、図3は、配送伝票を第2の形態に変化させる流れを示す図である。
配送伝票10は、通信販売で注文された商品100を配送する配送票と、商品100の代金の支払いに使用される払込票22及び商品明細書24とを一体化した配送伝票であり、図1に示すように、第1のシート状基材20、接着層群40、第2のシート状基材50及び第3のシート状基材60から構成されている。
【0021】
第1のシート状基材20は、第1の剥離基材部21、払込票22、結合基材部23、商品明細書24、封緘基材部25及び伝票基材部26が連接された上質紙である。
第1の剥離基材部21は、裏面に剥離層21−1を介して第1の接着層41が設けられ、第1の接着層41の接着面を保護する基材である。
払込票22は、商品100の購入代金を特定の金融機関などに支払うことができる伝票であり、表面に支払い内容を表示する払込情報欄22−1が設けられ、裏面に第1の擬似接着層42が設けられている。
結合基材部23は、裏面に第2の接着層43が設けられ、第2のシート状基材50に接着される結合部である。
【0022】
商品明細書24は、購入した商品100の詳細を記載した明細書であり、表面に明細記載欄24−1が設けられ、裏面に第2の擬似接着層44が設けられている。
封緘基材部25は、払込票22及び商品明細書24を折込線35により折り重ねて、第1の接着層41と接着される基材部であり、裏面に第2の擬似接着層44が設けられている。
伝票基材部26は、商品100を配送するときに使用される伝票であり、分割線34を挟んで配達票26−1及び貼付票26−2を備えている。
配達票26−1は、配達後に配達業者で保管する配達完了を証明する伝票であり、表面に配達内容を記載する配達情報欄26−11が印刷され、裏面に第3の擬似接着層45が設けられている。
貼付票26−2は、商品100に剥離不可能に貼り付けられる伝票であり、表面に配達内容を記載する配達情報欄26−21が印刷され、裏面に第3の接着層46が設けられている。
【0023】
分離線31は、第1の剥離基材部21及び払込票22の間に設けられたハーフカットである。
分離線32は、払込票22及び結合基材部23の間に設けられたハーフカットである。
分離線33は、封緘基材部25及び伝票基材部26の間に設けられたハーフカットである。
分離線34は、配達票26−1及び貼付票26−2の間に設けられたハーフカットである。
折込線35は、結合基材部23及び商品明細書24の間に設けられたミシン目である。
切取線36は、商品明細書24及び封緘基材部25の間に設けられたミシン目である。
【0024】
接着層群40は、第1のシート状基材20の各基材部(21〜26)の裏面に形成され、第1の接着層41、第1の擬似接着層42、第2の接着層43、第2の擬似接着層44、第3の擬似接着層45及び第3の接着層46であり、それぞれの接着層の厚みが均一に形成されている。
第1、第2及び第3の接着層41、43、46は、再剥離不可能な強接着剤である。
第1、第2及び第3の擬似接着層42、44、45は、第1のシート状基材20の裏面から順に紫外線硬化型インキ層、熱可塑性樹脂層が積層された擬似的な接着剤であり、剥離成分をほとんど含有しない紫外線硬化型インキ層に、熱可塑性樹脂層を特定の塗布量、塗布厚に調整することにより剥離可能な特性を設けている。
【0025】
第2のシート状基材50は、第1の接着層41、第1の擬似接着層42及び第2の接着層43を介して第1のシート状基材20と接着され、払込票22の裏面を保護する上質紙である。また、第1の接着層41及び第1の擬似接着層42の間に、ミシン目で形成された切込線51を備える。更に、第1の擬似接着層42との接着面に、払込票22の使用方法などを記載した使用方法記載部52(図3(D)参照)を備える。
第3のシート状基材60は、タック基材60−1、第4の接着層60−2及び第2の剥離基材60−3から形成されるタックシートであり、タック基材60−1の表面が、第2の擬似接着層44、第3の擬似接着層45及び第3の接着層46を介して第1のシート状基材20と接着される。また、タック基材60−1の表面の第2の擬似接着層44との接着面に、お礼などのメッセージを記載するメッセージ記載部60−11を備える(図3(A)参照)。なお、第3のシート状基材60の厚みは、第2のシート状基材50の厚みと同等に設定される。
【0026】
次に、配送伝票10の使用方法について説明する。
通信販売業者は、顧客より商品100が注文されたら、まず、図2(A)に示すように、配送伝票10の配達票26−1及び貼付票26−2の配達情報欄(26−11、26−21)に配達情報を汎用のプリンタにより印刷し、同様にして、注文された商品100の総額及び明細を、それぞれ払込情報欄22−1及び明細記載欄24−1に印刷する。上述したように、接着層群40の各接着層(41〜46)が均一な厚みであるのとともに、隣接する第2のシート状基材50及び第3のシート状基材60が同等の厚みであるので、配送伝票10の厚みは均一となり、汎用のプリンタなどによる印刷時の紙詰まりを防止することができる。また、配達情報欄(26−11、26−21)、払込情報欄22−1及び明細記載欄24−1が同一紙面上にあるので、記載内容のマッチングを容易に行うことができる。印刷を終えたら、第1の剥離基材部21を分離線31により第1のシート状基材部20から剥がし(矢印A)、第1の接着層41を表出させる。
【0027】
次に、払込票22及び結合基材部23と、それに接着された第2のシート状基材50とを、図2(B)に示すように、折込線35により商品明細書24及び封緘基材部25に、払込情報欄22−1及び明細記載欄24−1が向かい合うようにして折り重ねて、表出した第1の接着層41により封緘基材部25と接着して封緘する(矢印B、第1の形態)。封緘を終えたら、第2の剥離基材60−3を剥がし(矢印C)、図2(C)に示すように、配送伝票10を商品100に貼り付けて配送業者に渡す。払込票22及び商品明細書24は、第2のシート状基材50及び第3のシート状基材60に挟まれているので、両面を汚損させることなく配送することができる。
商品100を受け取った配送業者は、配送伝票10の伝票基材部26を見て、注文した顧客に商品100を届ける。商品100を手渡すときに、図3(A)に示すように、配送伝票10から分離線(33、34)により配達票26−1を剥がして(矢印D)、顧客から配達情報欄26−11に受け取りの認印を貰い、会社に持ち帰る。
【0028】
商品100を受け取った顧客(荷受人)は、貼付票26−2の配達情報欄26−21を確認し、封緘されて一体化した伝票群(払込票22、結合基材部23、商品明細書24、封緘基材部25及び第2のシート状基材50)を、分離線33によりタック基材60−1から剥がす(矢印E)。次に、封緘基材部25及び第2のシート状基材50の端部を、図3(B)に示すように、剥がした伝票群の第1及び第2のシート状基材20、50に設けられた切取線36及び切取線51により切り離し(矢印F)、図3(C)に示すように、払込票22及び商品明細書24の払込情報欄22−1及び明細記載欄24−1を見開く(矢印G)。払込情報欄22−1及び明細記載欄24−1は、折り重ねられて配送されるので、記載内容を第三者に見られることを防止することができる。
明細記載欄24−1の記載内容と商品100とを確認したら、図3(D)に示すように、払込票22を分割線32により、第2のシート状基材50から剥がし(矢印H、第2の形態)、払込票22を剥がすことで表出する第2のシート状基材50に印刷された使用方法記載部52を読んで、所定の金融機関などで商品100の代金を支払う。
【0029】
以上より、本実施例の配送伝票10には以下のような効果がある。
(1)配送伝票10は、伝票基材部26、払込票22及び商品明細書24を第1のシート状基材20に備えているので、各基材部の記載内容のマッチングを容易にすることができる。
(2)配送伝票10は、図2(C)に示すように、払込票22及び商品明細書24を折り重ねて封緘した第1の形態をとるので、配送伝票10を配送するときに、払込情報欄22−1及び明細記載欄24−1を隠蔽するのとともに、払込票22及び商品明細書24を汚損することなく配送することができる。
(3)配送伝票10は、図3(D)に示すように、第2の形態をとるので、第1の形態で配送された配送伝票10の払込票22及び商品明細書24を見開くことができ、また、払込票22を第2のシート状基材50から剥離することができる。
【0030】
(4)伝票基材部26は、配達票26−1及び貼付票26−2を備え、配達票26−1は第3の擬似接着層45を有しているので、配達票26−1は配達後に第3のシート状基材60から剥がすことができる。
(5)第3のシート状基材60は、タックシートであるので、配送伝票10を容易に商品100に貼り付けることができる。
【0031】
(6)第1及び/又は第2の擬似接着層42、44は、第1のシート状基材20に紫外線硬化型インキ層と、熱可塑性樹脂層とを備えているので、擬似的な接着剤を容易に実現することができる。
(7)図1に示すような、第2のシート状基材50及び第3のシート状基材60を第1のシート状基材20に貼り合せた状態は、接着層群40の各接着層(41〜46)が均一な厚みであり、また、隣接する第2のシート状基材50及び第3のシート状基材60が同等の厚みであるので、配送伝票10の厚みを均一にすることができ、プリンタに投入した際の紙詰まりを防止することができる。
【0032】
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例では、払込票22が第2のシート状基材50に貼り付けられていたが、図4(A)に示すように、払込票22及び商品明細書24を入れ替えて配送伝票10を構成してもよい。また、この場合の第2の形態の払込票22の分離は、図4(B)に示すように、ミシン目で形成された折込線35により切り離すことが可能である(矢印I)。
(2)本実施例では、1枚の配送伝票10を汎用プリンタにて印刷したが、配送伝票10を複数枚連接させて、連続的に印刷させることも可能である。その場合、各配送伝票10の間にミシン目などを設けるなどして、印刷後に連接した配送伝票10を分離させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明による実施例の配送伝票を示す図である。
【図2】本発明による実施例の第1の形態に変化させる流れを示す図である。
【図3】本発明による実施例の第2の形態に変化させる流れを示す図である。
【図4】本発明による変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
10 配送伝票
20 第1のシート状基材
21 第1の剥離基材部
22 払込票
23 結合基材部
24 商品明細書
25 封緘基材部
26 伝票基材部
41 第1の接着層
42 第1の擬似接着層
43 第2の接着層
44 第2の擬似接着層
45 第3の擬似接着層
46 第3の接着層
50 第2のシート状基材
60 第3のシート状基材
【出願人】 【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【出願日】 平成18年7月3日(2006.7.3)
【代理人】 【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之

【識別番号】100092576
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 久男


【公開番号】 特開2008−12692(P2008−12692A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−183381(P2006−183381)