| 【発明の名称】 |
記録装置及びその制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 信宏
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| 【要約】 |
【課題】高い搬送精度にて印刷速度を高めることが可能な記録装置及びその制御方法を提供する。
【構成】用紙Pを送り出す給紙駆動機構33と、送り出された用紙Pを搬送する搬送駆動機構34と、搬送される用紙Pへ印刷を施す印刷処理部とを備えたプリンタ1において、搬送駆動機構34を、印刷処理部の記録ヘッド22の上流側に配置されて用紙Pを挟持しながら搬送する接離可能な一対の搬送ローラ23,24と、記録ヘッド22の下流側に配置されて用紙Pを挟持しながら排紙する一対の排紙ローラ25,26と、これら搬送ローラ23,24及び排紙ローラ25,26を同期させながら回転駆動させる搬送駆動モータとから構成する。印刷中の用紙Pの後端が搬送ローラ23,24による挟持位置の直前位置に到達した時点にて搬送ローラ23,24同士を離間させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シート状の媒体を送り出す給紙駆動機構と、前記給紙駆動機構から送り出された媒体を搬送する搬送駆動機構と、前記搬送駆動機構にて搬送される媒体へ印刷を施す印刷処理部とを備え、 前記搬送駆動機構は、前記印刷処理部の上流側に配置されて前記媒体を挟持しながら搬送する接離可能な一対の搬送ローラと、前記印刷処理部の下流側に配置されて前記媒体を挟持しながら排紙する一対の排紙ローラと、これら搬送ローラ及び排紙ローラを同期させながら回転駆動させる搬送駆動モータとを備えていることを特徴とする記録装置。 【請求項2】 シート状の媒体を送り出す給紙駆動機構と、前記給紙駆動機構から送り出された媒体を搬送する搬送駆動機構と、前記搬送駆動機構にて搬送される媒体へ印刷を施す印刷処理部とを備え、 前記搬送駆動機構は、前記印刷処理部の上流側に配置されて前記媒体を挟持しながら搬送する接離可能な一対の搬送ローラと、前記印刷処理部の下流側に配置されて前記媒体を挟持しながら排紙する一対の排紙ローラと、これら搬送ローラ及び排紙ローラを同期させながら回転駆動させる搬送駆動モータとを備えた記録装置の制御方法であって、 前記印刷処理部による印刷中の媒体の後端が前記搬送ローラによる挟持位置あるいはその直前位置に到達した時点にて前記搬送ローラ同士を離間させることを特徴とする記録装置の制御方法。 【請求項3】 請求項2に記載の記録装置の制御方法であって、 前記搬送ローラ同士の離間後に、前記給紙駆動機構によって次に印刷する媒体を先の媒体の直後まで給紙することを特徴とする記録装置の制御方法。 【請求項4】 請求項3に記載の記録装置の制御方法であって、 次の媒体の先端が前記搬送ローラの下流側における前記印刷処理部による印刷位置の手前の頭出し位置あるいはその直前位置に到達した時点にて前記給紙駆動機構による給紙動作を停止することを特徴とする記録装置の制御方法。 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の記録装置の制御方法であって、 先の媒体の印刷終了後に前記搬送ローラを近接させて次の媒体を挟持させることを特徴とする記録装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、用紙等のシート状の媒体に文字や画像を印刷する記録装置及びその制御方法に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、プリンタなどの記録装置は、用紙を一枚ずつ給紙し、記録ヘッドによる印刷処理部へ搬送し、その後、記録ヘッドによって用紙に文字や画像を印刷して排紙する構造を備えている。 また、搬送ローラと排紙ローラとを備える搬送駆動機構にて用紙を搬送しながら印刷している間に、給紙駆動機構にて次の用紙を供給して準備することにより、用紙への印刷速度を高めることが行われているが、この場合、次の用紙が搬送駆動機構の搬送ローラに入ることにより、負荷変動が発生し、用紙の搬送精度が低下し、印刷品質が低下してしまう。 このため、次の用紙の供給による負荷変動を予測し、この負荷変動に応じて搬送駆動機構の駆動モータを制御することにより、用紙の搬送精度の低下を抑える技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2002−144546号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところで、駆動モータの負荷変動は、用紙の後端が搬送ローラ間から抜け出る際にも生じるため、次の用紙の供給時の駆動モータの制御だけでは、負荷変動による搬送精度の低下を抑えることが困難であった。 しかも、搬送駆動機構の軸受等の駆動部における軸損などの摺動負荷が大きくなると、負荷変動による影響が大きくなり、駆動モータを制御するだけでは、搬送精度の低下を十分に抑えることが困難となってしまう。 また、連続印刷によって駆動モータが発熱すると、トルクダウンが発生し、やはり搬送精度の低下の抑制が不十分となる。 さらに、駆動モータを制御する場合、厚さ等の異なる各種用紙に対応した制御パラメータが必要となり、汎用性が低く、しかも、負荷変動の発生に合わせて駆動モータを制御するタイミングの管理が難しく、制御のタイミングのずれによって却って搬送精度が低下してしまうことがある。 【0004】 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、高い搬送精度にて印刷速度を高めることが可能な記録装置及びその制御方法を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、シート状の媒体を送り出す給紙駆動機構と、前記給紙駆動機構から送り出された媒体を搬送する搬送駆動機構と、前記搬送駆動機構にて搬送される媒体へ印刷を施す印刷処理部とを備え、前記搬送駆動機構は、前記印刷処理部の上流側に配置されて前記媒体を挟持しながら搬送する接離可能な一対の搬送ローラと、前記印刷処理部の下流側に配置されて前記媒体を挟持しながら排紙する一対の排紙ローラと、これら搬送ローラ及び排紙ローラを同期させながら回転駆動させる搬送駆動モータとを備えていることを特徴とする。 【0006】 この構成の記録装置によれば、搬送駆動モータによって同期しながら回転駆動する搬送ローラと排紙ローラのうちの搬送ローラが接離可能とされているので、印刷途中にて媒体の後端が搬送ローラに達する以前に搬送ローラを離間させて挟持状態を解除させておくことにより、挟持された媒体が搬送ローラから送り出される際の搬送駆動モータへの負荷変動をなくすことができる。 また、排紙ローラによって搬送しながら媒体へ印刷している状態にて、次の媒体が搬送ローラに達する以前に搬送ローラを離間させておくことにより、搬送ローラ間へ次の媒体が送り込まれる際の搬送駆動モータへの負荷変動もなくすことができる。 これにより、搬送駆動モータの負荷変動による印刷中の媒体の搬送状態の変動を低減することができ、高品質にて印刷を行うことができ、特に、厚みの厚い媒体へ高精細にて印刷する際に好適である。 【0007】 また、本発明の記録装置の制御方法は、シート状の媒体を送り出す給紙駆動機構と、前記給紙駆動機構から送り出された媒体を搬送する搬送駆動機構と、前記搬送駆動機構にて搬送される媒体へ印刷を施す印刷処理部とを備え、前記搬送駆動機構は、前記印刷処理部の上流側に配置されて前記媒体を挟持しながら搬送する接離可能な一対の搬送ローラと、前記印刷処理部の下流側に配置されて前記媒体を挟持しながら排紙する一対の排紙ローラと、これら搬送ローラ及び排紙ローラを同期させながら回転駆動させる搬送駆動モータとを備えた記録装置の制御方法であって、前記印刷処理部による印刷中の媒体の後端が前記搬送ローラによる挟持位置あるいはその直前位置に到達した時点にて前記搬送ローラ同士を離間させることを特徴とする。 【0008】 この記録装置の制御方法によれば、印刷中の媒体の後端が搬送ローラによる挟持位置あるいはその直前位置に到達した時点にて搬送ローラ同士を離間させるので、挟持された媒体が搬送ローラから送り出される際の搬送駆動モータへの負荷変動をなくすことができる。 これにより、搬送駆動モータの負荷変動による印刷中の媒体の搬送状態の変動を低減することができ、高品質にて印刷を行うことができ、特に、厚みの厚い媒体へ高精細にて印刷することができる。 【0009】 また、前記搬送ローラ同士の離間後に、前記給紙駆動機構によって次に印刷する媒体を先の媒体の直後まで給紙することが好ましい。 このように、先の媒体の直後まで次の媒体を給紙するので、連続印刷時における印刷スピードを高めることができ、処理時間の短縮化を図ることができる。しかも、搬送ローラ同士の離間後に次の媒体を給紙するので、搬送ローラ間へ次の媒体が送り込まれる際の搬送駆動モータへの負荷変動をなくすことができる。 これにより、搬送駆動モータの負荷変動による印刷中の媒体の搬送状態の変動を低減することができ、高品質にて印刷を行うことができ、特に、厚みの厚い媒体へ高精細にて迅速に連続印刷することができる。 【0010】 さらに、次の媒体の先端が前記搬送ローラの下流側における前記印刷処理部による印刷位置の手前の頭出し位置あるいはその直前位置に到達した時点にて前記給紙駆動機構による給紙動作を停止することが望ましい。 このように、次の媒体の先端が搬送ローラの下流側における印刷処理部による印刷位置の手前の頭出し位置あるいはその直前位置に到達した時点にて給紙駆動機構による給紙動作を停止しておくことにより、先の媒体への印刷の終了後に、次の媒体への印刷を迅速に開始させることができ、連続印刷する際の処理時間をさらに短縮化させることができる。 【0011】 また、先の媒体の印刷終了後に前記搬送ローラを近接させて次の媒体を挟持させることが好ましい。 このように、先の媒体の印刷終了後に搬送ローラを近接させて次の媒体を挟持させるので、先の媒体の印刷終了後に次の媒体への印刷を迅速に開始させることができ、また、先の媒体への印刷中における搬送駆動機構の搬送駆動モータへの負荷変動をなくすことができ、先の媒体に高品質に印刷することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明の一実施形態に係る記録装置及びその制御方法について図面を参照しつつ詳細に説明する。 なお、本実施形態では、記録装置として印刷処理を行うインクジェットプリンタ等のプリンタを例示している。本発明の記録装置としては、プリンタ以外にも、例えば複写機あるいはファクシミリ等が挙げられる。また、本実施形態では、印刷を施すシート状の媒体として、用紙を例にとって説明する。 【0013】 図1は本発明に係るプリンタの実施の形態の外観斜視図であり、図2は図1に示したプリンタの内部を概略的に示す側断面図である。 本実施形態のプリンタ(記録装置)1は、フロント給・排紙タイプの業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、下部ケース3と上部ケース2とから構成される装置ケース4の前面中央に、シート状の媒体である用紙を装填した略箱形の用紙カセット5が着脱自在に挿着されている。 【0014】 また、用紙カセット5の上面開放部を覆うように、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が設けられている。また、装置ケース4の前面の両側には、動作状態を表示する表示部7や操作部8が設けられている。 【0015】 図2に示すように、装置ケース4内には、カセット収容部11に装填された用紙カセット5の用紙Pの上方位置に、揺動可能に支持されたフレーム12の先端に設けられたピックアップローラ13が配置されている。そして、このピックアップローラ13は、上下方向に移動可能となっており、用紙を送り出す際には下方に移動し用紙カセット5の用紙Pの最上のものに当接することにより、用紙Pの最上のものを1枚ずつ後方へ繰り出し、後方側に設けられた給紙ローラ14とリタードローラ15との間へ送り込む。 【0016】 給紙ローラ14及びリタードローラ15は、送り込まれた用紙Pを挟持しながら後方へ送り出すもので、これら給紙ローラ14及びリタードローラ15の後方には、用紙Pを上側に円弧状に折り返すように搬送する円弧状搬送経路16と、円弧状搬送経路16から用紙Pをプリンタ1の前面側へ直線状に搬送して排紙トレイ6上に排出させる直線状搬送経路17とを有している。 【0017】 円弧状搬送経路16には、その内側に、中間ローラ18が設けられており、この中間ローラ18によって、給紙ローラ14及びリタードローラ15によって送り込まれた用紙Pが円弧状搬送経路16に沿って直線状搬送経路17へ送り込まれる。 直線状搬送経路17の途中には、用紙Pの搬送方向と直交する水平方向に延在する複数のガイド軸21に沿って往復移動可能に設けられて、繰り出された用紙Pに文字や画像を印刷する記録ヘッド22が設けられている。 【0018】 直線状搬送経路17は、記録ヘッド22の上流側に設けられて円弧状搬送経路16から搬送されてきた用紙Pを挟持して記録ヘッド22による印刷位置に搬送する上下一対の搬送ローラ23,24と、記録ヘッド22の下流側に設けられて記録ヘッド22により印刷された用紙Pを挟持して排紙トレイ6に排出する上下一対の排紙ローラ25,26とを有している。搬送ローラ23,24は、その上方側の搬送ローラ24が上下方向へ移動可能とされており、これにより、この上方の搬送ローラ24が下方の搬送ローラ23に対して接離可能とされている。 【0019】 また、直線状搬送経路17には、搬送ローラ23,24の上流側に、シート検出センサ31が設けられ、また、搬送ローラ23,24の下流側には、印刷位置の手前にシート頭出しセンサ32が設けられている。 そして、上記プリンタ1では、ピックアップローラ13、給紙ローラ14、リタードローラ15及び中間ローラ18から用紙Pを円弧状搬送経路16に沿って給紙する給紙駆動機構33が構成され、搬送ローラ23,24、排紙ローラ25,26から用紙Pを直線状搬送経路17に沿って搬送させる搬送駆動機構34が構成されている。 【0020】 給紙駆動機構33を構成するピックアップローラ13、給紙ローラ14及び中間ローラ18は、後述する給紙駆動モータ35によって駆動され、搬送駆動機構34を構成する搬送ローラ23,排紙ローラ25は、後述する搬送駆動モータ36によって駆動される。 【0021】 次に、プリンタ1の制御系について説明する。 図3は、プリンタの制御系を説明するブロック図である。 図3に示すように、プリンタ1は、制御部37を備えており、この制御部37には、シート検出センサ31及びシート頭出しセンサ32が接続され、これらシート検出センサ31及びシート頭出しセンサ32からそれぞれ検出信号が出力される。 【0022】 また、制御部37には、給紙駆動機構33及び搬送駆動機構34の駆動源である給紙駆動モータ35及び搬送駆動モータ36が接続されており、この制御部37からの制御信号に基づいて、給紙駆動モータ35及び搬送駆動モータ36の駆動が制御される。 さらに、この制御部37には、記録ヘッド22を含む印刷処理部38が接続されており、制御部37からの印刷制御信号に基づいて、記録ヘッド22による用紙Pへの印刷処理が行われる。 【0023】 次に、上記プリンタ1おける制御部37による用紙Pへの印刷動作について説明する。なお以下においては便宜的にn枚目に給紙される用紙をPnと表記する。 印刷処理が開始されると、ピックアップローラ13が下方に移動し、給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35が駆動することで、用紙カセット5から1枚目の用紙P1の給紙が行われ、円弧状搬送経路16に沿って送り出される。 また同時に、搬送駆動機構34の搬送駆動モータ36が駆動し、搬送ローラ23,24及び給紙ローラ25,26が回転する。この用紙P1の先端がシート検出センサ31に検出されるとピックアップローラ13は上方に移動し、次の用紙P2を送り出さないようにする。 これにより、用紙P1は、まず、搬送ローラ23,24に挟持されて直線状搬送経路17に沿って搬送される。 【0024】 このとき、給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35は、搬送駆動モータ36と同期して駆動することにより、搬送駆動モータ36にかかる負荷が低減される。 そして、この用紙P1は、その先端がシート頭出しセンサ32に検出されて頭出しされた後、印刷処理部38の記録ヘッド22に対する用紙P1の位置決めが行われ、その後、キャリッジ45が用紙P1の幅方向である副走査方向へ移動しながら記録ヘッド22の吐出ノズルからインクを吐出させ、用紙P1への印刷が行われる。そして、この用紙P1は、その先端が給紙ローラ25,26に挟持されて排紙トレイ6へ向かって搬送される。 【0025】 ここで、連続して印刷が行われる場合の動作を、図4に基づいて説明する。 図4は、連続印刷動作を示すフローチャート図である。 用紙P1の後端がシート検出センサ31によって検出されると(ステップS1)、搬送ローラ23,24のうちの上方側の搬送ローラ24が上方へ移動し、これら搬送ローラ23,24による用紙P1の挟持状態が解除される。同時に搬送駆動モータ36と同期して駆動していた給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35は停止する(ステップS2)。 その後、ピックアップローラ13が下方に移動し、給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35が高速駆動することにより、用紙カセット5から次の用紙P2が円弧状搬送経路16に沿って高速にて送り出され、シート検出センサ31によって次の用紙P2の先端が検出されると、ピックアップローラ13は上方に移動し、その次の用紙P3を送り出さないようにする。給紙駆動機構33はそのまま駆動し、次の用紙P2の先端が先の用紙P1の直後まで搬送される(ステップS3)。 【0026】 そして、この状態から印刷されながら排紙トレイ6へ搬送される先の用紙P1に対して次の用紙P2を一定間隔にて搬送するように、搬送駆動機構34の搬送駆動モータ36に対して給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35の駆動が同期される(ステップS4)。 次の用紙P2の先端が頭出し位置の直前に達したら、給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35が停止し、用紙P2の搬送が停止される(ステップS5)。 なお、用紙P2の先端の頭出し位置直前までの搬送距離は、シート検出センサ31の検出後における給紙駆動モータ35の駆動パルスによって判断する。 【0027】 先の用紙P1の印刷が終了すると、搬送駆動機構34が排紙動作を開始することにより、先の用紙P1が排紙トレイ6へ送り出され、搬送駆動モータ36が停止する(ステップS6)。 なお、排紙動作は、シート頭出しセンサ32が検出した先の用紙Pの後端位置に基づき、用紙Pが排紙トレイ6へ排出されるまで行われる。 搬送駆動機構34の搬送駆動モータ36の駆動パルスから先の用紙P1の排紙が完了したと判断されると、上方へ移動していた搬送ローラ24が下降し、搬送ローラ23,24によって次の用紙P2が挟持される(ステップS7)。 【0028】 この状態にて、搬送駆動機構34の搬送駆動モータ36が駆動し、次の用紙P2の先端がシート頭出しセンサ32にて検出されるまで直線状搬送経路17に沿って搬送される(ステップS8)。 その後、記録ヘッド22に対する用紙P2の位置決めが行われ、記録ヘッド22が用紙P2の幅方向である副走査方向へ移動しながら吐出ノズルからインクを吐出することにより、用紙P2への印刷が行われる(ステップS9)。 【0029】 そして、この用紙P2は、その先端が給紙ローラ25,26に挟持されて排紙トレイ6へ向かって搬送される。 このとき、給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35は、搬送駆動モータ36と同期して駆動することにより、搬送駆動モータ36にかかる負荷が低減される。 【0030】 このように、上記実施形態に係るプリンタ1からなる記録装置及びその制御方法によれば、印刷中の用紙Pnの後端が搬送ローラ23,24による挟持位置の直前位置に到達した時点にて搬送ローラ23,24同士を離間させるので、挟持された用紙Pnが搬送ローラ23,24から抜け出る際の搬送駆動モータ36への負荷変動をなくすことができる。 これにより、搬送駆動モータ36の負荷変動による印刷中の用紙Pnの搬送状態の変動を低減することができ、高品質にて印刷を行うことができ、特に、厚みの厚い用紙Pnへ高精細にて印刷することができる。 【0031】 また、連続印刷を行う際には、先の用紙Pnの直後まで次の用紙Pn+1を給紙するので、連続印刷時における印刷スピードを高めることができ、処理時間の短縮化を図ることができる。しかも、搬送ローラ23,24同士の離間後に次の用紙Pn+1を給紙するので、搬送ローラ23,24間へ次の用紙Pn+1が送り込まれる際の搬送駆動モータ36への負荷変動をなくすことができる。 これにより、搬送駆動モータ36の負荷変動による印刷中の用紙Pnの搬送状態の変動を低減することができ、高品質にて印刷を行うことができ、特に、厚みの厚い用紙へ高精細にて迅速に連続印刷することができる。 【0032】 さらに、次の用紙Pn+1の先端が搬送ローラ23,24の下流側における記録ヘッド22による印刷位置の手前の頭出し位置の直前位置に到達した時点にて給紙駆動機構33による給紙動作を停止しておくことにより、先の用紙Pnへの印刷の終了後に、次の用紙Pn+1への印刷を迅速に開始させることができ、連続印刷する際の処理時間をさらに短縮化させることができる。 【0033】 また、先の用紙Pnの印刷終了後に搬送ローラ23,24を近接させて次の用紙Pn+1を挟持するので、先の用紙Pnの印刷終了後に次の用紙Pn+1への印刷を迅速に開始させることができ、また、先の用紙Pnへの印刷中における搬送駆動機構34の搬送駆動モータ36への負荷変動をなくすことができ、先の用紙Pnに高品質に印刷することができる。 【0034】 ところで、上記実施形態では、搬送ローラ23,24を離間させることにより、次の用紙の搬送ローラ23,24間への送り込み時の負荷の影響を低減させて用紙の搬送精度を高め、さらに、シート頭出しセンサ32によって最終的に頭出し位置を確定させたが、搬送ローラ23,24を離間させて次の用紙の搬送ローラ23,24間への送り込み時の負荷の影響を低減させることができるので、シート頭出しセンサ32による頭出しを行わなくても用紙の頭出し精度を十分に向上させながら、さらなる印刷の高速化を実現させることができる。 【0035】 次に、シート頭出しセンサ32による次の用紙の頭出しを省略した場合における連続印刷動作の例を、図5を参照して説明する。 図5は連続印刷動作を示すフローチャート図である。 【0036】 先に印刷処理されている用紙Pnの後端がシート検出センサ31によって検出されると、搬送駆動モータ36と同期して駆動していた給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35は停止し(ステップS11)、搬送ローラ23,24のうちの上方側の搬送ローラ24が上方へ移動し、これら搬送ローラ23,24による用紙Pnの挟持状態が解除される(ステップS12)。 その後、ピックアップローラ13が下方に移動し、給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35が高速駆動することにより、用紙カセット5から次の用紙Pn+1が円弧状搬送経路16に沿って高速にて送り出され、シート検出センサ31によって次の用紙Pの先端が検出されると、ピックアップローラ13は上方に移動し、その次の用紙Pn+2を送り出さないようにする。給紙駆動機構33はそのまま駆動し、次の用紙Pn+1の先端が先の用紙Pnの直後まで搬送される(ステップS13)。 【0037】 そして、この状態から印刷されながら排紙トレイ6へ搬送される先の用紙Pnに対して次の用紙Pn+1を一定間隔にて搬送するように、搬送駆動機構34の搬送駆動モータ36に対して給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35の駆動が同期される(ステップS14)。 次の用紙Pn+1の先端が頭出し位置に達したら、給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35が停止し、用紙Pの搬送が停止される(ステップS15)。 ここで、用紙Pn+1の先端の頭出し位置までの搬送距離は、シート検出センサ31の検出後における給紙駆動モータ35の駆動パルスによって判断する。 【0038】 先の用紙Pnの印刷が終了すると、上方へ移動していた搬送ローラ24が下降し、搬送ローラ23,24によって次の用紙Pn+1が挟持される(ステップS16)。 その後、記録ヘッド22に対する用紙Pn+1の位置決めが行われ、先の用紙Pnを排紙させながら、記録ヘッド22が次の用紙Pn+1の幅方向である副走査方向へ移動しながら吐出ノズルからインクを吐出することにより、次の用紙Pn+1への印刷が行われる(ステップS17)。 【0039】 そして、先の用紙Pnが排紙トレイ6へ排紙された後、次の用紙Pn+1は、その先端が給紙ローラ25,26に挟持されて排紙トレイ6へ向かって搬送される。 このとき、給紙駆動機構33の給紙駆動モータ35は、搬送駆動モータ36と同期して駆動することにより、搬送駆動モータ36にかかる負荷が低減される。 【0040】 上記の連続印刷を行う場合も、先の用紙Pnの直後まで次の用紙Pn+1を給紙するので、連続印刷時における印刷スピードを高めることができ、処理時間の短縮化を図ることができる。しかも、搬送ローラ23,24同士の離間後に次の用紙Pn+1を給紙するので、搬送ローラ23,24間へ次の用紙Pn+1が送り込まれる際の搬送駆動モータ36への負荷変動をなくすことができる。 これにより、搬送駆動モータ36の負荷変動による印刷中の用紙Pnの搬送状態の変動を低減することができ、高品質にて印刷を行うことができ、特に、厚みの厚い用紙へ高精細にて迅速に連続印刷することができる。 【0041】 また、次の用紙Pn+1の先端が搬送ローラ23,24の下流側における記録ヘッド22による印刷位置の手前の頭出し位置に到達した時点にて給紙駆動機構33による給紙動作を停止しておくことにより、先の用紙Pnへの印刷の終了後に、次の用紙Pn+1への印刷をさらに迅速に開始させることができ、連続印刷する際の処理時間をさらに短縮化させることができる。 【0042】 しかも、先の用紙Pnの印刷終了後に搬送ローラ23,24を近接させて次の用紙Pn+1を挟持するので、先の用紙Pnの印刷終了後に次の用紙Pn+1への印刷を迅速に開始させることができ、また、先の用紙Pnへの印刷中における搬送駆動機構34の搬送駆動モータ36への負荷変動をなくすことができ、先の用紙Pnに高品質に印刷することができる。 【0043】 なお、上記実施形態では、記録装置として、U字状の搬送経路を有するインクジェットプリンタを例にとって説明したが、本発明は、U字状の搬送経路を有するものに限定されず、また、インクジェットタイプに限定されない。具体的には、直線状の搬送経路のみを有するものにも適用でき、また、ドットインパクトプリンタにも適用できる。 また、上記実施形態では、シート状の媒体として、用紙を例にとって説明したが、本発明は、樹脂製のフィルム等からなる媒体も適用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明に係るプリンタの一実施形態の外観斜視図である。 【図2】図1に示したプリンタに組み込まれた用紙の搬送経路及び印刷処理部の概略構成を示す縦断面図である。 【図3】プリンタの概略制御系を説明する制御ブロック図である。 【図4】連続印刷動作を示すフローチャート図である。 【図5】連続印刷動作の他の例を示すフローチャート図である。 【符号の説明】 【0045】 1…プリンタ(記録装置)、5…用紙カセット、23,24…搬送ローラ、25,26…排紙ローラ、33…給紙駆動機構、34…搬送駆動機構、36…搬送駆動モータ、38…印刷処理部、P…用紙(媒体)。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月5日(2006.9.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100116182 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 照雄
【識別番号】100135194 【弁理士】 【氏名又は名称】林 智雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−62437(P2008−62437A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−240506(P2006−240506) |
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