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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】鈴木 良

【要約】 【課題】記録媒体の切断において、コート層のある記録媒体では、コート層の剥離。フチ無し印字でカットを行なった場合の、切断部分での余白。のり付き記録媒体の貼りつき。また、記録媒体の厚さによっても、切断可能なものと、不可能なものもある。そこで、記録媒体の種類に関わらず、低コストでスムーズに切断可能な画像形成装置を提供することである。

【構成】カッター刃において、カッター刃の角度を主走査方向に変え、記録媒体によらず、スムーズにカットする事ができる。また、カッター刃を搬送方向に変えることにより、コート層の剥離防止、フチ無し切断部の余白を防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドを保持し用紙搬送方向と直行する方向に移動するキャリッジと、このキャリッジを走行させるレールを備えた画像形成装置において、キャリッジと平行に移動しながら記録媒体を切断する、カッター刃の角度を変えること特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記カッター刃の角度は、主走査方向に変える事を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記カッター刃の角度は、搬送方向に変える事を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記カッター刃の角度は、主走査方向と搬送方向の2方向に対し変える事を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の切断方向に移動しなが記録媒体を切断する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、従来の記録装置の1つである大型プリンタは、記録媒体である記録用メディアを給紙する給紙部、給紙されたメディアに画像を形成する記録部、記録されたメディアを排紙する排紙部が配設された構成となっている。このような大型インクジェットプリンタを使用する場合、記録媒体はロール状なものを使用するので、印字終了後に印字された記録媒体を切断し排紙する。
【0003】
記録媒体の種類に関わらずスムーズにカットするために、異なる角度の刃を持たせたカッター等がある。(例えば特許文献1参照)
また、コート層の剥離を防止するため、カット位置に所定の画像パターンを印字することにより、コート層が剥がれて飛散するのを防止する切断方法がある。(例えば特許文献2参照)
【特許文献1】特開2002−127079号公報(第6頁、図2)
【特許文献2】特開2003−326782号公報(第6頁、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような平刃カッターにおいて、光沢紙やコート紙のように、コート層のある記録媒体では、コート層の剥離。フチ無し印字でカットを行なった場合の、切断部分での断面により発生する余白。のり付き記録媒体の切断面同士の、のりによる貼りつき。また、記録媒体の厚さによっても、記録媒体のコシの強さが異なり、切断可能なものと、不可能なものもある。そこで、記録媒体の種類に関わらず、低コストでスムーズに切断可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、インクを吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドを保持し用紙搬送方向と直行する方向に移動するキャリッジと、このキャリッジを走行させるレールを備えた画像形成装置についたカッター刃において、カッター刃の角度を主走査方向、搬送方向に変えることにより、コート層の剥離防止、記録媒体の種類に関わらずにスムーズにカットできる事を特徴とするインクジェットプリンタである。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、カッター刃の角度を各記録媒体に適した角度に変えることにより、コート層の剥離防止、フチ無し切断部の余白を防止し、記録媒体の種類に関わらずスムーズに切断することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
上記目的達成のため、本発明の請求項1に係る画像形成装置ではインクを吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドを保持し用紙搬送方向と直行する方向に移動するキャリッジと、このキャリッジを走行させるレールを備えた画像形成装置についたカッター刃において、カッター刃の角度を変える事を特徴としている。これにより、記録媒体の種類に関わらずに、各記録媒体に適した刃角になるため、スムーズにカットする事が可能になった。
【0008】
請求項2に係る発明では、請求項1に記載の画像形成装置において、前記カッター刃は、主走査方向に変える事を特徴としている。これにより、記録媒体の厚さや、記録媒体のコシの強さに合わせた刃角にする事が可能になった。
【0009】
請求項3に係る発明では、請求項1に記載の画像形成装置において、前記カッター刃の角度は、搬送方向に変える事を特徴としている。これにより、コート層の剥離防止、フチ無し切断部の余白防止が可能となった。
【0010】
請求項4に係る発明では、請求項1に記載の画像形成装置において、前記カッター刃の角度は、主走査方向と搬送方向に対し変える事を特長している。これにより、記録媒体の厚さや、記録媒体のコシの強さに関係なく、コート層の剥離防止、フチ無し切断部の余白防止をしながらスムーズに切断する事が可能となった。
【実施例1】
【0011】
図1は、画像形成装置のキャリッジ移動時の内観図を斜視図で示したものである。図のように、カッター(1)はキャリッジ(2)にセットされて、記録媒体(3)が紙通される。
【0012】
図2は、本発明の主走査方向にカッター刃の角度を変える実施例を示したものである。図のように、カッター刃(4)は支持部を持つ。記録媒体(3)の切断時、記録媒体(3)のコシの強さにより、カッター刃(4)が押され、前記カッター刃を押す事によりバネ(5)が縮み、カッター刃(4)の角度が変更される。
【0013】
図3は切断時におけるカッター刃の角度の例を示したものである。(a)にあるように、記録媒体(3)が薄くコシの弱い場合は、カッター刃(4)はねている。(b)にあるように、記録媒体(3)が厚くコシの強い場合は、カッター刃(4)は立っている。
【0014】
図4は、図2にあるように切断された時の、切断面の長さを示したものである。(c)にあるように、記録媒体(3)が薄くコシの弱い場合はカッター刃(4)はねているので、切断面の長さL1は長くなる。(d)にあるように、記録媒体(3)が厚くコシの強い場合はカッター刃(4)は立っているので、切断面の長さL2は、ねかせた時よりも短くなる。このように、切断面の長さを適量に保つ事で、スムーズに記録媒体(3)の切断が可能となった。
【0015】
図5は、搬送方向にカッター刃の角度を変える実施例を示したものである。バー1(7)を押す事により、隣接したギア1(9)とギア2(10)が回転し、バー2(8)を移動させる事により、カッター刃(4)の角度が変更される。
【0016】
図6は、図5にあるように切断された時の、切断面を示したものである。(e)、(f)、(g)にあるように、カッター刃(4)の角度を変えることによって、記録媒体(3)の切断面が変わる。
【0017】
図7は、図6のように切断面を変えた事で見える、印字面を示したものである。(h)のように、同一方向の刃角では、フチ無し印字では印字面が欠けてしまう。そこで、(i)のように、垂直な切断面にする。また、(j)のように、切断面を切る場所毎に変えることにより、切断面によって印字面が欠けることを防止する。
【0018】
図8は、切断後のコート層を示したものである。(k)は、カッター刃(4)の角度を変えずに、記録媒体(3)を切断した場合の、コート層の状態を示したものである。(l)は、切断面によってコート層と基材が接していない部分があるのを示したものである。この(l)のように、コート層と基材が接していない面は剥離しやすくなっている。そこで、(m)のように、垂直な切断面にする事によって、コート層の剥離を防止する。
【産業上の利用可能性】
【0019】
記録媒体を切断するプリンタに利用。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】画像形成装置のキャリッジ移動時内観図。
【図2】切断時におけるカッター刃の角度変更の実施例。
【図3】切断時におけるカッター刃の角度。
【図4】カッター刃の角度変更による切断面の長さ。
【図5】搬送方向にカッター刃の角度を変える実施例。
【図6】搬送方向におけるカッター刃の角度。
【図7】フチ無し印字時の切断面。
【図8】切断面によるコート層と基材の関係。
【符号の説明】
【0021】
1 カッター
2 キャリッジ
3 記録媒体
4 カッター刃
5 バネ
6 支持部
7 バー1
8 バー2
9 ギア1
10 ギア2
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年9月5日(2006.9.5)
【代理人】 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三

【識別番号】100096965
【弁理士】
【氏名又は名称】内尾 裕一


【公開番号】 特開2008−62431(P2008−62431A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−240408(P2006−240408)