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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】鵜飼 将光

【要約】 【課題】筐体内の水平方向端部側に配置された発熱体を効率よく冷却する。

【構成】給紙トレイ21の把持部21Eの上面部21Hに通気口21J、21Fを設ける。これにより、第1サイドフレーム及び第2サイドフレーム側、つまり電動モータや高圧電源基板及び低圧電源基板に効率的に冷却用空気を導くことができるので、筐体内の水平方向端部側に配置された電動モータや高圧電源基板及び低圧電源基板を効率よく冷却することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送経路を搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記搬送経路を挟んで水平方向両側に配置された一対のフレームと、
前記画像形成部及び前記一対のフレームを覆うように収納する筐体と、
前記筐体内に配設され、前記一対のフレームの少なくとも一方に固定された発熱部品と、
前記画像形成部を通過する記録媒体の搬送方向と略平行な方向に着脱可能に前記筐体の下方側に組み付けられ、前記画像形成部に搬送される記録媒体が載置される載置トレイとを備え、
前記載置トレイのうち、着脱方向一端側には、上方側に窪んだ凹状の把持部が設けられており、
さらに、前記上方側に窪んだ凹状の把持部のうち前記着脱方向と直交する水平方向端部には、前記筐体に空気を取り込むための通気口が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記通気口の縁部には、前記筐体内に向けて突出する壁部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記載置トレイには、紙粉を貯留する紙粉箱が設けられ、
前記通気口は、前記紙粉箱を挟んで水平方向両側にそれぞれ設けられており、
さらに、前記紙粉箱を挟んで水平方向両側に設けられた前記通気口と前記紙粉箱とは、略一直線上に並んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記通気口には、前記通気口の縁部のうち前記着脱方向一端側と他端側とを繋ぐブリッジ部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記通気口は、前記着脱方向と直交する水平方向に並んだ複数個の通気穴にて構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記発熱部品は、少なくとも電源基板及び電動モータを含む電気部品であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するもので、特に、レーザプリンタや複写機等の電子写真方式の画像形成装置に適用して有効である。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の筐体内には、電源基板や電動モータ等の発熱部品が収納されており、これらの発熱部品を耐熱温度以下に維持すべく、例えば特許文献1に記載の発明では、筐体(画像形成装置本体)に対して着脱可能に組み付けられた給紙トレイの把持部に、冷却用の空気を取り込む通気口を設けている。
【0003】
なお、把持部とは、ユーザが給紙トレイを手動操作にて着脱する際に、ユーザが把持するための取手部であり、通常、断面形状が略凹状となった窪み部により構成されている。
【特許文献1】特開2004−279747号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、通常、画像形成部を通過する記録媒体の搬送方向と給紙トレイの着脱方向は共に画像形成装置の前後方向と一致するように平行となっている。このとき、給紙トレイと画像形成部とを単純に水平方向に一列に並ぶように配置すると、画像形成装置の水平方向寸法が大型化するので、通常、画像形成部の下側、つまり筐体の下方側に給紙トレイを配置して給紙トレイと画像形成部とを鉛直方向に積層するように配置している。
【0005】
そして、記録媒体の搬送経路を挟んで水平方向両側に配置された一対のフレームに、電源基板や電動モータの発熱体を固定することにより、画像形成装置の高さ寸法の大型化を抑制している。
【0006】
したがって、発熱体を効率よく冷却するには、筐体内の水平方向端部側に冷却用の空気を導入することが肝要であるが、特許文献1に記載の発明では、単に把持部に通気口を設けているのみであるので、筐体内の水平方向端部側に配置された発熱体を効率よく冷却することが難しい。
【0007】
本発明は、上記点に鑑み、筐体内の水平方向端部側に配置された発熱体を効率よく冷却することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、搬送経路(L1)を搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成部(10)と、搬送経路を挟んで水平方向両側に配置された一対のフレーム(101、102)と、画像形成部(10)及び一対のフレーム(101、102)を覆うように収納する筐体(3)と、筐体(3)内に配設され、一対のフレーム(101、102)の少なくとも一方に固定された発熱部品(11、12、15、16)と、画像形成部(10)を通過する記録媒体の搬送方向と略平行な方向に着脱可能に筐体(3)の下方側に組み付けられ、画像形成部(10)に搬送される記録媒体が載置される載置トレイ(21)とを備え、載置トレイ(21)のうち、着脱方向一端側には、上方側に窪んだ凹状の把持部(21E)が設けられており、さらに、上方側に窪んだ凹状の把持部(21E)のうち着脱方向と直交する水平方向端部には、筐体(3)に空気を取り込むための通気口(21J、21F)が設けられていることを特徴とする。
【0009】
これにより、本発明では、冷却用の空気を取り込む通気口(21J、21F)が、把持部(21E)の上面部(21H)のうちフレーム(101、102)側、つまり発熱部品(11、12、15、16)に近接した部位に設けられた構成となるので、発熱部品(11、12、15、16)に効率的に冷却用空気を導くことができ、筐体(3)内の水平方向端部側に配置された発熱部品(11、12、15、16)を効率よく冷却することができる。
【0010】
ところで、ユーザは把持部(21E)を把持した状態で載置トレイ(21)を着脱するので、把持部(21E)には大きな力(以下、この力を把持力という。)が作用する。このため、把持部(21E)は、把持力に耐え得る機械的強度を必要とするが、把持部(21E)に通気口(21J、21F)を設けると、把持部(21E)の機械的強度が過度に低下してしまうおそれがある。
【0011】
これに対して、請求項2に記載の発明では、通気口(21J、21F)の縁部に、筐体(3)内に向けて突出する壁部(21K)を設けることを特徴としているので、壁部(21K)が補強部材として機能し、把持部(21E)の機械的強度が過度に低下してしまうことを防止できる。
【0012】
なお、この場合、壁部(21K)は、少なくとも載置トレイ(21)の着脱方向と平行な壁面が設けられていれば、必要にして十分な機械的強度を得ることが可能であるが、通気口(21J、21F)の縁部全周に渡って壁部(21K)を設けてもよい。
【0013】
請求項3に記載の発明では、載置トレイ(21)には、紙粉を貯留する紙粉箱(21D)が設けられ、通気口(21J、21F)は、紙粉箱(21D)を挟んで水平方向両側にそれぞれ設けられており、さらに、紙粉箱(21D)を挟んで水平方向両側に設けられた通気口(21J、21F)と紙粉箱(21D)とは、略一直線上に並んでいることを特徴とする。
【0014】
これにより、請求項3に記載の発明では、載置トレイ(21)の着脱方向と直交する水平方向から見て、通気口(21J、21F)が紙粉箱(21D)と重なった状態となるので、載置トレイ(21)のうち着脱方向と平行な部位の外形寸法が大型化してしまうことを防止できる。
【0015】
請求項4に記載の発明では、通気口(21J、21F)には、通気口(21J、21F)の縁部のうち着脱方向一端側と他端側とを繋ぐブリッジ部(21L)が設けられていることを特徴とする。
【0016】
これにより、請求項4に記載の発明では、ブリッジ部(21L)が補強部材として機能するので、通気口(21J、21F)を把持部(21E)に設けたことにより低下した機械的強度をブリッジ部(21L)にて補うことができる。
【0017】
請求項5に記載の発明では、通気口(21J、21F)は、着脱方向と直交する水平方向に並んだ複数個の通気穴(21M)にて構成されていることを特徴とする。
これにより、請求項5に記載の発明では、隣り合う通気穴(21M)間の部位が補強部材として機能するので、通気口(21J、21F)を把持部(21E)に設けたことによる機械的強度の低下度合いを小さくすることができる。
【0018】
なお、発熱部品は、請求項6に記載の発明のごとく、少なくとも電源基板(15、16)及び電動モータ(11、12)を含む電気部品である。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段に限定されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本実施形態は本発明に係る画像形成装置を、レーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に適用したものであり、以下に本実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.レーザプリンタの構成
図1は本実施形態に係るレーザプリンタ1の外観斜視図であり、図2はレーザプリンタ1の正面図であり、図3は図2の上面図であり、図4は図2の右側面図であり、図5はレーザプリンタ1のフレーム100を示す斜視図であり、図6は図3のA−A断面図であり、図7は給紙トレイ21の把持部側における上面図であり、図8は図7のA−A断面図である。
【0020】
なお、図1〜図8では、本実施形態の理解を容易にするために主要な部分のみが強調されて記載されており、図1〜図8に示された内容と実際のレーザプリンタとは細部においては若干相違している。
【0021】
因みに、本実施形態に係るレーザプリンタ1は、図1の紙面上側を重力方向上方側として設置され、通常、紙面右側を前側として使用される。
レーザプリンタ1の筐体3は、図1に示すように、略箱状(立方体状)に形成されており、この筐体3によりフレーム100(図5参照)が覆われて外観意匠面が構成されている。
【0022】
そして、筐体3の上面側には、印刷を終えて筐体3から排出される用紙やOHPシート等の記録媒体(以下、単に用紙という。)が載置される排紙トレイ5やレーザプリンタ1の設定操作するための操作パネル7等が設けられ、一方、筐体3の側面下部には、レーザプリンタ1を持ち上げるための取手部9が設けられている。
【0023】
また、筐体3内には、図6に示すように、画像形成部10、フィーダ部20及び搬送機構30等が収納されている。そして、画像形成部10は、搬送経路L1(図6の太い一点鎖線)を搬送される用紙に画像を形成する画像形成手段である。
【0024】
フィーダ部20は、画像形成部10に用紙を供給する搬送手段の一部を構成するとともに、給紙トレイ21から用紙を1枚ずつ取り出して画像形成部10側に送り出すものであり、搬送機構30は、画像形成部10を構成する4つの現像トナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cに用紙を搬送する搬送手段である。
【0025】
また、フィーダ部20は、筐体3の最下部に収納された給紙トレイ21、給紙トレイ21の前端部上方に設けられて給紙トレイ21に載置された用紙を画像形成部10に給紙(搬送)する給紙ローラ22等を有して構成されており、給紙トレイ21は、画像形成部10を通過する際の用紙の搬送方向と平行な方向に着脱することができるように筐体3に組み付けられている。なお、給紙トレイ21の詳細は後述する。
【0026】
搬送機構30は、画像形成部10の作動と連動して回転駆動される搬送ベルト31等から構成されており、この搬送ベルト31が用紙を載せた状態で回転することにより、給紙トレイ21から搬送されてきた用紙は、4つの現像トナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cに順次搬送される。
【0027】
画像形成部10は、スキャナ部60、現像トナーカートリッジ70及び定着部80等を有して構成されている。そして、本実施形態に係る画像形成部10はカラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものであり、用紙の搬送方向上流側からブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの4色のトナー(現像剤)に対応した4つの現像トナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cが、用紙の搬送方向に沿って直列に並んで配設されている。
【0028】
なお、4つの現像トナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cはトナーの色が異なるのみで、その他は同一である。そこで、4つの現像トナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cを総称して現像トナーカートリッジ70と記す。
【0029】
スキャナ部60は、筐体3内の上部に設けられて4つの現像トナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cそれぞれに設けられた感光ドラム71の表面にレーザ光を照射することにより、感光ドラム71上に静電潜像を形成するものである。
【0030】
現像トナーカートリッジ70は、スキャナ部60の下方側において着脱可能に筐体3内に配設されており、この現像トナーカートリッジ70は、感光ドラム71、帯電器72、及びトナー収容部74等を収納するケーシング75を有して構成されている。なお、転写ローラ73は、搬送ベルト31を挟んで感光ドラム71と反対側にてフレーム部材に回転可能に支持されている。
【0031】
定着部80は、用紙に転写されたトナーを加熱溶融させて定着させる定着手段であり、この定着部80は、用紙の印刷面側に配設されてトナーを加熱しながら用紙に搬送力を付与する加熱ローラ81、及び用紙を挟んで加熱ローラ81と反対側に配設されて用紙を加熱ローラ81側に押圧する加圧ローラ82等を有して構成されている。
【0032】
また、筐体3内には、画像形成部10、つまりスキャナ部60、現像トナーカートリッジ70及び定着部80等が組み付けられるフレーム100が収納されており、このフレーム100は、図5に示すように、搬送経路L1を挟んで水平方向両端側、つまり給紙トレイ21の着脱方向と直交する水平方向両端側に設けられた略板状の第1サイドフレーム101及び第2サイドフレーム102等から構成されている。
【0033】
そして、第1サイドフレーム101の上端側と第2サイドフレーム102の上端側とは天板プレート103にて連結され、第1サイドフレーム101の下端側と第2サイドフレーム102の下端側とは底フレーム104にて連結されている。
【0034】
また、第1サイドフレーム101は、SPCC(冷間圧延鋼板)等の金属製のプレート101A〜101C、及びPC、ABS、ポリマーアロイ等の機械的強度の優れた樹脂製のフレーム101Dから構成されたもので、金属製のプレート101A〜101Cは、Pネジ等の機械的締結手段により樹脂製のフレーム101Dに組み付けられている。
【0035】
第2サイドフレーム102も、第1サイドフレーム101と同様に、樹脂製のフレーム102Bと、このフレーム102Bに組み付けられた金属製のプレート102Aとから構成されている。
【0036】
そして、フレーム101D(第1サイドフレーム101)には、転写ローラ73等に動力を伝達する歯車列(図示せず。)、感光ドラム71等を回転駆動する電動モータ11、12を制御するエンジン制御基板13、及びレーザプリンタ1全体を制御するメイン制御基板14が組み付けられている。
【0037】
一方、フレーム102B(第2サイドフレーム102)には、帯電器72等の高圧電圧必要とする機器に電力を供給する高圧電源基板15(図4参照)、及び高圧電源基板15より低い電圧の電力を供給する低圧電源基板16(図4参照)が組み付けられている。
【0038】
因みに、プレート101Aは前記歯車等を覆うものであり、プレート101Bはエンジン制御基板13を覆うものであり、プレート101Cはメイン制御基板14を覆うものであり、プレート102Aは、高圧電源基板15及び低圧電源基板16を覆うものである。
【0039】
また、筐体3内には、図2〜図4に示すように、筐体3内の空気を筐体3外に排出する送風機110が設けられており、この送風機110は、図4に示すように、高圧電源基板15及び低圧電源基板16の近傍に配設されている。そして、筐体3の側面のうち送風機110に対応する部位には、筐体3内の空気を排出するための排気口3Aが設けられている。
【0040】
因みに、本実施形態に係る送風機110は、軸流ファン(JIS B 0132番号1012等参照)を有して構成されたものである。
2.給紙トレイ
給紙トレイ21は、画像形成部10に搬送される多数枚の用紙が載置される載置トレイであり、給紙トレイ21に載置されている用紙は、図6に示すように、給紙トレイ21の着脱方向一端側(図6の右側)から上方側送り出された後、その搬送方向が着脱方向他端側(図6の左側)に転向されて給紙トレイ21の上方側に配置された画像形成部10(現像トナーカートリッジ70)に搬送される。
【0041】
また、給紙トレイ21は、図7に示すように、用紙載置部21A、分離パッド21B、紙粉取りローラ21C及び紙粉箱21D等を有して構成されており、用紙載置部21Aは、用紙が載置されるトレイ状のものである。
【0042】
分離パッド21Bは、搬送される用紙を挟んで給紙ローラ22と反対側に配設されて用紙に所定の搬送抵抗(摩擦力)を付与することにより、用紙載置部21Aに積層載置されている用紙を1枚毎に分離する分離手段であり、紙粉取りローラ21Cは、分離パッド21Bより搬送方向下流側に配設されて分離パッド21Bと用紙との摩擦により発生した紙粉を用紙から除去する紙粉除去手段である。そして、紙粉取りローラ21Cにて除去された紙粉は、紙粉箱21Dに貯留される。
【0043】
また、分離パッド21B、紙粉取りローラ21C及び紙粉箱21Dは、給紙トレイ21の幅方向(紙面上下方向)略中央部であって、かつ、着脱方向一端側(図7の右側)に配設されており、この着脱方向一端側には、ユーザが給紙トレイ21を手動操作にて着脱する際にユーザが給紙トレイ21を把持するための把持部21Eが設けられている。
【0044】
なお、把持部21Eは、図8に示すように、着脱方向一端側において、上方側に凹状に窪んで着脱方向と直交する水平方向(給紙トレイ21の幅方向略全域)に延びる溝状の窪み部であり、給紙トレイ21を筐体3から取り外す際には、把持部21Eの内側壁のうち着脱方向脱離側(図8の右側)の壁面21Gに手を掛けて給紙トレイ21を引き出すようにする。
【0045】
また、把持部21Eの上面部21Hのうち紙粉箱21Dを挟んで水平方向両側には、図7に示すように、筐体3に空気を取り込むための通気口21J、21Fが設けられており、これら通気口21J、21Fと紙粉箱21Dとは、着脱方向と直交する水平方向に略一直線上に並ぶように配置されている。
【0046】
そして、これら通気口21J、21Fの縁部には、筐体3内に向けて突出する壁部21Kが通気口21J、21Fの縁部全周に渡って設けられている。なお、本実施形態では、把持部21E及び壁部21Kは、樹脂にて一体成形されている。
【0047】
また、通気口21J、21Fは、把持部21Eのうち、少なくとも第1サイドフレーム101及び第2サイドフレーム102側、つまり給紙トレイ21の着脱方向と直交する水平方向両端側に設けられており、この通気口21J、21Fには、通気口21J、21Fの縁部のうち着脱方向一端側(図7の右側)と他端側(図7の左側)とを繋ぐブリッジ部21Lが設けられている。
【0048】
なお、本実施形態では、紙面上方側の通気口21Jの開口面積が紙面下方側の通気口21Fの開口面積より小さいため、通気口21Jは、1本のブリッジ部21Lが設けられて2つの通気穴に仕切られており、通気口21Fは、3本のブリッジ部21Lが設けられて4つの通気穴に仕切られているが、これは通気口21J、21F近傍の形状によるもので、仮にこれらの問題が無ければ、通気口21Jの開口面積と通気口21Fの開口面積とを同一とすることが望ましい。
【0049】
3.本実施形態に係るレーザプリンタの特徴
送風機110が回転して筐体3内の空気が排気口3Aから排出されて筐体3内の気圧が下がり、通気口21J、21Fから冷却用の空気が取り込まれると、本実施形態では、冷却用の空気を取り込む通気口21J、21Fが、把持部21Eの上面部21Hのうち第1サイドフレーム101及び第2サイドフレーム102側、つまり電動モータ110や高圧電源基板15及び低圧電源基板16に近接した部位に設けられた構成となっているので、電動モータ110等の発熱部品に効率的に冷却用空気を導くことができ、筐体3内の水平方向端部側に配置された電動モータ110や高圧電源基板15及び低圧電源基板16を効率よく冷却することができる。
【0050】
なお、通気口21J、21Fから筐体3内に導入された空気の一部は、図6に示すように、現像トナーカートリッジ70Kに沿ってスキャナ部60側に流れていき、スキャナ部60や現像トナーカートリッジ70等を冷却して排気口3Aから筐体3外に排出され、他の空気は、図2〜図4に示すように、第1サイドフレーム101及び第2サイドフレーム102側に流れて電動モータ110や高圧電源基板15及び低圧電源基板16等を冷却して排気口3Aから筐体3外に排出される。
【0051】
ところで、ユーザは把持部21Eを把持した状態で給紙トレイ21を着脱するので、把持部21Eには大きな力(把持力)が作用する。このため、把持部21Eは、把持力に耐え得る機械的強度を必要とするが、把持部21Eに通気口21J、21Fを設けると、把持部21Eの機械的強度が過度に低下してしまうおそれがある。
【0052】
これに対して、本実施形態では、通気口21J、21Fの縁部に、筐体3内に向けて突出する壁部21Kを設けているので、壁部21Kが補強部材として機能し、把持部21Eの機械的強度が過度に低下してしまうことを防止できる。
【0053】
また、本実施形態では、紙粉箱21Dを挟んで水平方向両側に設けられた通気口21J、21Fと紙粉箱21Dとが略一直線上に並んでいるので、給紙トレイ21の着脱方向と直交する水平方向から見て、通気口21J、21Fが紙粉箱21Dと重なった状態となる。したがって、給紙トレイ21のうち着脱方向と平行な部位の外形寸法が大型化してしまうことを防止できる。
【0054】
また、本実施形態では、通気口21J、21Fに設けられたブリッジ部21Lが把持部21Eの補強部材として機能するので、通気口21J、21Fを把持部21Eに設けたことにより低下した機械的強度をブリッジ部21Lにて補うことができる。
【0055】
また、カラーレーザプリンタでは、筐体3内で発熱量がモノクロレーザプリンタより大きいので、本発明を、カラーレーザプリンタに適用すると特に効果的である。
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、給紙トレイ21が特許請求の範囲に記載された載置トレイに相当する。
【0056】
(第2実施形態)
第1実施形態では、通気口21J、21Fにブリッジ部21Lを設けることにより把持部21Eの強度の低下を抑制したが、本実施形態は、図9に示すように、着脱方向と直交する水平方向(給紙トレイ21の幅方向)に並んだ複数個の通気穴21Mにて通気口21J、21Fを構成したものである。なお、図9は本実施形態に係る給紙トレイ21の把持部側における上面図である。
【0057】
これにより、本実施形態では、隣り合う通気穴21M間の部位が補強部材として機能するので、通気口21J、21Fを把持部21Eに設けたことによる機械的強度の低下度合いを小さくすることができる。
【0058】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、通気口21J、21Fの縁部全周に渡って壁部21Kを設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも給紙トレイ21の着脱方向と平行な壁部21Kが設けられていれば、必要にして十分な機械的強度を得ることが可能である。
【0059】
また、上述の実施形態では、通気口21J、21Fの縁部に壁部21Kを設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、壁部21Kを廃止してもよい。なお、この場合は、ブリッジ部21L又は把持部21Eの肉厚を厚くする等して必要な機械的強度を確保する必要がある。
【0060】
また、第1実施形態では、ブリッジ部21Lを設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばブリッジ部21Lを廃止してもよい。
また、上述の実施形態では、紙粉箱21Dと把持部21Eとが幅方向に一直線上に配置されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0061】
また、上述の実施形態では、紙粉取りローラ21C及び紙粉箱21Dが設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらを廃止してもよい。
また、上述の実施形態では、軸流ファンにて送風機110を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遠心ファン(JIS B 0132 番号1004等参照)や横流ファン(JIS B 0132 番号1017等参照)等のその他ファンにて送風機110を構成してもよい。
【0062】
また、上述の実施形態では、本発明をダイレクトタンデム方式のカラープリンタに適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、モノクロプリンタや4サイクル方式のカラープリンタ等にも適用することができる。
【0063】
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施形態に係るレーザプリンタ1の外観斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るレーザプリンタ1の正面図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】図2の右側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るレーザプリンタ1のフレーム100を示す斜視図である。
【図6】図3のA−A断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る給紙トレイ21の把持部側における上面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る給紙トレイ21の把持部側における上面図である。
【符号の説明】
【0065】
1…レーザプリンタ、3…筐体、3A…排気口、5…排紙トレイ、9…取手部、
10…画像形成部、11…電動モータ、13…エンジン制御基板、
14…メイン制御基板、15…高圧電源基板、16…低圧電源基板、
20…フィーダ部、21…給紙トレイ、21A…用紙載置部、21B…分離パッド、
21C…紙粉取りローラ、21D…紙粉箱、21E、21F…把持部、
21G…壁面、21H…上面部、21J、21F…通気口、21K…壁部、
21L…ブリッジ部、21M…通気穴、22…給紙ローラ、30…搬送機構、
31…搬送ベルト、60…スキャナ部、70…現像トナーカートリッジ、
71…感光ドラム、72…帯電器、73…転写ローラ、75…ケーシング、
80…定着部、81…加熱ローラ、100…フレーム、
101…第1サイドフレーム、101A、101、101C…プレート、
101D…フレーム、102…第2サイドフレーム、102A…プレート、
102B…フレーム、103…天板プレート、104…底フレーム、
110…送風機、110…電動モータ。
【出願人】 【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
【出願日】 平成18年7月14日(2006.7.14)
【代理人】 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉

【識別番号】100129090
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 謙史


【公開番号】 特開2008−18673(P2008−18673A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−194167(P2006−194167)