| 【発明の名称】 |
印刷装置及び記録媒体駆動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 達巳
【氏名】安藤 真人
【氏名】芦崎 浩二
【氏名】豊田 高博
【氏名】武田 実
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| 【要約】 |
【課題】1個の印刷ヘッドに複数組の吐出ノズルを横に並べて設けると、角速度一定にて回転する回転対象物の印刷面において、回転中心位置からの距離に応じて速度差が生じ、印刷位置において各色の位置を合わせるのが困難であった。
【構成】着脱可能に装着される光ディスク1を回転するスピンドルモータ22と、そのスピンドルモータ22に装着された光ディスク1のレーベル面に対向され且つそのレーベル面に対してインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷可能な印刷ヘッド31と、を備えて構成されている。印刷ヘッド31は、4色のインクを吐出する4組の色別吐出ノズル45〜48を有し、4組の色別吐出ノズル45〜48は1列に配列して設け、光ディスクの回転中心位置を基準とした所定の方向に印刷ヘッド31を移動させるヘッド移動機構を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 着脱可能に装着される印刷対象物を回転する対象物回転機構と、 前記対象物回転機構に装着された前記印刷対象物の印刷面に対向され且つ当該印刷面に対してインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷可能な1又は2以上の印刷ヘッドと、を備え、 前記1又は2以上の印刷ヘッドは、2以上又は1の色のインクを吐出する1又は2以上の吐出ノズルを有し、前記2以上の吐出ノズルは1列に配列して設け、 前記1又は2以上の印刷ヘッドを前記印刷対象物の回転中心位置を基準とした所定の方向に移動させる1又は2以上のヘッド移動機構を設けた ことを特徴とする印刷装置。 【請求項2】 前記2以上の印刷ヘッドは、前記インクの色の数と同数の色別印刷ヘッドからなり、 前記インクの色の数と同数の色別印刷ヘッドは、前記半径方向に一列に配置し、 1個の前記ヘッド移動機構により前記インクの色の数と同数の色別印刷ヘッドを連動させて移動させる ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 【請求項3】 前記1の印刷ヘッドは、前記インクの色の数と同数の色別吐出ノズルを有し、 前記インクの色の数と同数の色別吐出ノズルは、前記半径方向に一列に配置し、 1個の前記ヘッド移動機構により1の前記印刷ヘッドを移動させる ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 【請求項4】 前記2以上の印刷ヘッドは、前記インクの色の数と同数の色別印刷ヘッドからなり、 前記インクの色の数と同数の色別印刷ヘッドは、前記印刷対象物の回転方向に適宜間隔あけて配置し、 前記インクの色の数と同数の前記ヘッド移動機構により前記インクの色の数と同数の色別印刷ヘッドを個別に移動させる ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 【請求項5】 前記2以上の印刷ヘッドは、前記インクの色がマゼンタとシアンとイエローとブラックに対応した4の色別印刷ヘッドからなり、 前記4の色別印刷ヘッドは、前記回転方向に等間隔あけて配置し、 4のヘッド移動機構により4の色別印刷ヘッドを個別に移動させる ことを特徴とする請求項4記載の印刷装置。 【請求項6】 前記ヘッド移動機構は、前記印刷ヘッドに螺合された送りねじ軸と、前記送りねじ軸を回転駆動する電動モータと、前記印刷ヘッドを前記半径方向にガイドするガイド軸とを有することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 【請求項7】 記録媒体から情報の読み取りを行う情報読取り部と、 前記情報読取り部に設けられる印刷対象物を回転する対象物回転機構と、 前記対象物回転機構に装着された前記印刷対象物の印刷面に対向され且つ当該印刷面に対してインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷可能な1又は2以上の印刷ヘッドと、 前記情報読取り部を移動させる読取り部移動機構と、を備え、 前記1又は2以上の印刷ヘッドは、2以上又は1の色のインクを吐出する1又は2以上の吐出ノズルを有し、前記2以上の吐出ノズルは1列に配列して設け、 前記情報読取り部を前記読取り部移動機構により、前記印刷対象物の回転中心位置を基準とした所定の方向に移動させると共に、前記1又は2以上の印刷ヘッドを前記印刷対象物に対して前記所定方向に移動させる1又は2以上のヘッド移動機構を設けた ことを特徴とする記録媒体駆動装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、CD−R(Compact Disc Recordable)やDVD−RW(Digital Versatile Disc−Rewritable)等のディスク状記録媒体や半導体記憶媒体その他の印刷対象物を回転させ、回転する印刷対象物のレーベル面その他の印刷面にインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷する印刷装置、及び、印刷対象物の一例を示す記録媒体を回転する記録媒体駆動装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の、この種の印刷装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、ディスクのレーベル印刷装置及びこれを備えた光ディスクの情報記録装置に関するものが記載されている。この特許文献1に記載されたディスクのレーベル印刷装置は、「ディスクを所定の回転数にて回転させるディスク回転手段と、該ディスク回転手段によって回転されるディスクのレーベル印刷面に対向して配置されたインクジェット装置と、印刷対象となる文字或いは絵画等の印刷データを入力するデータ入力手段と、該データ入力手段により入力された印刷データを前記ディスクの周方向に対応したインクジェット制御データに変換するデータ変換手段と、前記インクジェット制御データに基づいて、前記インクジェット装置の駆動を制御するインクジェット駆動制御手段とを備えた」ことを特徴としている。 【0003】 このような構成を有するディスクのレーベル印刷装置によれば、「レーベルのデザイン毎に印刷用の版を必要としないので、小数枚毎或いは一枚毎にレーベルのデザインを容易に作成、変更することができ、且つオリジナルデザインのレーベルを印刷したディスクを低コストにて供給することができる」等の効果が期待される。 【0004】 また、従来のこの種の印刷装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、印刷アセンブリに対して相対的に回転している媒体に、半径方向の印刷を行う印刷システムに関するものが記載されている。この特許文献2に記載されたラジアル印刷システムは、「回転する媒体の外表面上に印刷すべき画像についての、複数の画像点からなる画像ソースを受け取るラジアル印刷システムであって、前記複数の画像点を、前記画像の極座標による表示形式に変換する画像システムと、前記画像システムに結合されて、前記極座標表示された画像を前記回転する媒体上に出力するヘッドアセンブリとを備えた」ことを特徴としている。 【0005】 このような構成を有するラジアル印刷システムによれば、「本発明は、サイズ、形状、および組成が様々な媒体に印刷を行うことができる。つまり、ヘッドアセンブリの位置が、プラタ上の関連のインクの吐出領域に対応した各極座標データ点に基づいているため、ヘッドアセンブリは、関連のインク吐出領域上に配置されたあらゆるタイプの媒体上に容易にインクを吐出することができる。例えば、本発明は、CDまたはCDラベル上に印刷を行うように使用することができる。」等の効果が期待される。 【0006】 しかしながら、特許文献1に記載されたディスクのレーベル印刷装置及び特許文献2に記載されたラジアル印刷システムのいずれの場合においても、1個の印刷ヘッドを有し、その印刷ヘッドに設けた吐出ノズルからインク滴を吐出させて、回転する印刷対象物の印刷面に所定の可視情報を印刷する構成となっていた。そのため、この印刷ヘッドを用いて極座標データに基づき、回転する印刷対象物の印刷面に文字や絵柄等の可視情報を印刷すると印刷対象物の内外周において速度差があるため、各色の位置合わせを行うのが困難であるという問題があった。 【0007】 このような問題点を、図6〜図8を参照して詳細に説明する。図6は、印刷対象物の一具体例を示すDVD−RW等の光ディスク1のレーベル面1aに、インクジェットプリンタの印刷ヘッド2から吐出されたインク滴3が塗布された状態を表している。印刷ヘッド2は、この例では16個の吐出ノズルを有しており、図6には、各吐出ノズルから1個ずつ吐出された合計16個のインク滴3がレーベル面1aに着弾した状態を示している。16個の吐出ノズルは、光ディスク1の半径方向に一列に整列されて設けられている。このような吐出ノズルを有する印刷ヘッド2を用いて、一定の回転数(例えば、角速度一定)で回転する光ディスク1のレーベル面1aに対して、極座標(Rθ座標)系のドットパターンにより同一タイミングでインク滴3を単純に打ち出したものが、図7である。 【0008】 ここで、極座標(Rθ座標)系のドットパターンとは、文字や絵柄等の可視情報を表す各ドットを極座標(Rθ座標)、即ち、光ディスク1の回転中心Oを通る基準位置(以下「基準位置」という。)Sを中心として、回転中心Oから各ドットまでの距離Riと、基準位置Sからの回転角度θiで表したものをいう。この極座標(Rθ座標)系のドットパターンによれば、各ドットの位置Pi(Ri,θi)を、回転中心Oからの距離Riと基準位置Sからの回転角度θiで表すことができるため、二軸直交座標(X−Y座標)で表す場合のように面倒な変換計算を行う必要がなく、簡単に算出することができる。 【0009】 そのため、レーベル面1aに印刷する可視情報を、簡単な画像変換処理によって所定の印刷情報に表すことができ、印刷装置全体の構成を簡単なものとすることができる。なお、図6において、符号R1は、回転中心Oからレーベル面1aの最内周に位置するドットまでの距離を表す。また、符号Rnは、回転中心Oからレーベル面1aの最外周に位置するドットまでの距離を表している。 【0010】 このような印刷装置において、可視情報がカラーで表現されている場合、印刷ヘッド2としては、例えば、シアン(C)とマゼンタ(M)とイエロー(Y)とブラック(K)の4色からなる4種類のインクを吐出することができるカラー印刷用の印刷ヘッドが使用される。この4色のインクを吐出できる印刷ヘッドを有する印刷装置の一般的な構成を表したものが、図8である。 【0011】 図8に示す印刷装置4は、印刷ヘッド5と、この印刷ヘッド5を光ディスク1の半径方向に移動させるヘッド移動機構6を備えて構成されている。ヘッド移動機構6は、印刷ヘッド5を軸方向へネジ送りする送りネジ軸7と、この送りネジ軸7を回転駆動する電動モータ8と、印刷ヘッド5を半径方向へガイドするガイド軸9を有している。かくして、電動モータ8を駆動して送りネジ軸7を一方へ回転することにより、例えば、印刷ヘッド5が半径方向内側へ移動(図8に示す実線の状態から二点鎖線で示す状態)することができる。また、電動モータ8を逆方向へ回転することにより、印刷ヘッド5を半径方向外側へ移動することができる。 【0012】 印刷ヘッド5には、4種類のインクを吐出するために、その色毎に複数の吐出ノズル11,12,13,14が設けられている。複数の吐出ノズル11〜14は、それぞれの色毎に一列に配置されており、1個の印刷ヘッド5に4組の吐出ノズル11〜14が縦並びに設けられている。図8に示す例では、左側から第1の列にシアン(C)用の吐出ノズル11を配置し、第2列にマゼンタ(M)用の吐出ノズル12を配置し、第3列にイエロー(Y)用の吐出ノズル13を配置して、右端である第4列にブラック(K)用の吐出ノズル14を配置している。この印刷ヘッド5における複数の吐出ノズル11〜14の配置は、直交座標系によるプリンタ、例えば印刷ヘッドの平行移動によって主走査を行い、印刷対象物の移動によって副走査を行うプリンタ、では一般的な配置である。 【0013】 ところが、1個の印刷ヘッド5に4組の吐出ノズル11〜14を設け、その4組の吐出ノズル11〜14を横4列に配置した構成を図8に示す印刷装置4に適用すると、印刷位置において各色の位置を合わせるのが困難であるという問題があった。これは、光ディスク1が一定の回転数(角速度一定)により回転しているため、光ディスク1の半径方向外側と内側とで速度差が生じ、各色の位置にズレが生じるためである。すなわち、これら複数の吐出ノズル11〜14を横4列に配置した間隔が微小であると仮定してその各色の位置のズレを考慮しなかった場合、印刷装置4によって得られる画像には各色のズレなどによって、印刷画像の劣化が生じる。 【特許文献1】特開平5−238005号公報 【特許文献2】特表2002−512140号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0014】 解決しようとする問題点は、1個の印刷ヘッドに複数組の吐出ノズルを横に並べて配置すると、角速度一定にて回転する回転対象物の印刷面において、回転中心からの距離に応じて速度差が生じ、印刷位置において各色の位置を合わせるのが困難である、という点である。 【課題を解決するための手段】 【0015】 本出願の印刷装置は、着脱可能に装着される印刷対象物を回転する対象物回転機構と、その対象物回転機構に装着された印刷対象物の印刷面に対向され且つその印刷面に対してインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷可能な1又は2以上の印刷ヘッドと、を備えて構成されている。1又は2以上の印刷ヘッドは、2以上又は1の色のインクを吐出する1又は2以上の吐出ノズルを有し、2以上の吐出ノズルは1列に配列して設け、1又は2以上の印刷ヘッドを印刷対象物の回転中心位置を基準とした所定の方向に移動させる1又は2以上のヘッド移動機構を設けたことを最も主要な特徴とする。 【0016】 また、本出願の記録媒体駆動装置は、記録媒体から情報の読み取りを行う情報読取り部と、その情報読取り部に設けられる印刷対象物を回転する対象物回転機構と、その対象物回転機構に装着された印刷対象物の印刷面に対向され且つその印刷面に対してインク滴を吐出して文字、絵柄等の可視情報を印刷可能な1又は2以上の印刷ヘッドと、情報読取り部を移動させる読取り部移動機構と、を備えて構成されている。1又は2以上の印刷ヘッドは、2以上又は1の色のインクを吐出する1又は2以上の吐出ノズルを有し、2以上の吐出ノズルは1列に配列して設け、情報読取り部を読取り部移動機構により、印刷対象物の回転中心位置を基準とした所定の方向に移動させると共に、1又は2以上の印刷ヘッドを印刷対象物に対して所定方向に移動させる1又は2以上のヘッド移動機構を設けたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0017】 本出願の印刷装置及び記録媒体駆動装置によれば、1の印刷ヘッドにインクの色の数に対応した数(或いは組)の吐出ノズルを設け、又はインクの色の数に対応した数の印刷ヘッドにそれぞれ1(或いは複数)の吐出ノズルを設けている。そして、1の印刷ヘッドでは、インクの色の数に対応した数(或いは組)の吐出ノズルが基準位置に1列に配置され、2以上の印刷ヘッドでは、それぞれの吐出ノズルが各印刷ヘッドにおいて基準位置に配置されている。これにより、何れの印刷ヘッドを使用位置に移動したときにも、その吐出ノズルが常に基準位置に位置することになるため、印刷位置において各色の位置合わせを簡単に行うことができ、可視情報をきれいに印刷することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 1又は2以上の印刷ヘッドに、2以上又は1の色のインクを吐出する1又は2以上の吐出ノズルを設け、2以上の吐出ノズルは1列に配列し、1又は2以上の印刷ヘッドを印刷対象物の回転中心位置を基準とした所定の方向に移動させる1又は2以上のヘッド移動機構を設ける。これにより、印刷位置において、各色の位置合わせを簡単に行うことができ、可視情報をきれいに印刷できる印刷装置及び記録媒体駆動装置を、簡単な構造によって実現した。 【実施例1】 【0019】 図1〜図5は、本発明の実施の形態の例を示すものである。即ち、図1は本発明の印刷装置の一実施例を示す平面図、図2は同じく正面図、図3は印刷ヘッドの第1の実施の例を示す説明図、図4は印刷ヘッドの第2の実施の例を示す説明図、図5は印刷ヘッドの第3の実施の例を示す説明図である。 【0020】 まず、図1及び図2を参照して、本発明の印刷装置の第1の実施の例を説明する。図1は、本発明の印刷装置を備えた記録媒体駆動装置の一具体例を示す光ディスク装置の概略構成を示す平面図、図2は、同じく正面図である。図1〜図2に示す光ディスク装置20は、印刷対象物の一具体例を示すCD−RやDVD−RW等の光ディスク1の情報記録面に対して、新たにデータ信号を記録(書込み)したり、予め記録されているデータ信号を再生(読出し)したりする記録及び/又は再生部と、印刷面の一具体例を示す光ディスク1のレーベル面(主面)に、文字や絵柄等の可視情報を印刷する印刷部とを備えて構成されている。 【0021】 しかしながら、本発明の印刷装置は、この実施例で示す情報信号の記録・再生が可能な光ディスク装置20に限定して適用されるものではなく、光ディスク式レコーダ、光ディスク式プレーヤ、光ディスク式撮像装置、光磁気ディスク式レコーダ、光磁気ディスク式プレーヤ、光磁気ディスク式撮像装置、磁気ディスク式レコーダ、磁気ディスク式プレーヤ、磁気ディスク式撮像装置等のようにディスク状記録媒体を用いて情報信号の記録や再生を行う各種のディスク記録及び/又は再生装置に適用できるものである。更に、本発明の印刷装置は、ディスク装置に限定されるものでもなく、印刷対象物が対象物回転機構に着脱可能に装着されて回転駆動されると共に、回転される印刷対象物の印刷面にタイトルや説明書きその他の情報を目視可能な状態で表示する可視情報を印刷することができる各種の電子機器に適用できるものである。 【0022】 図1〜図2に示すように、光ディスク装置20の記録及び/又は再生部は、トレイ21と、スピンドルモータ22と、光ピックアップ24と、スライド部材25と、一対の第1のガイド軸26A,26B等を備えて構成されている。トレイ21は、光ディスク1が載置される円形の凹部からなるディスク収納部27を有する平面長方形の板状部材からなる。トレイ21の、一方の平面である上面の長手方向の一方へ偏った位置にディスク収納部27が設けられている。更に、トレイ21には、スピンドルモータ22やスライド部材25等との接触を避けるための切欠き部28が設けられている。 【0023】 トレイ21の切欠き部28は、一端が長手方向の一方の短辺に開口されており、他端が長手方向に沿って延在されてディスク収納部27の中央部に達している。このトレイ21は、図示しないトレイ移動機構によって平面方向である長手方向へ移動可能とされている。これにより、トレイ21は、光ディスク1を載置し又は空の状態で、情報信号の記録及び/又は再生を行うディスク装着部のあるディスク装着位置と、装置筐体から外に突出させるディスク排出位置とに選択的に搬送可能とされている。ディスク装着部には、印刷対象物を回転させる対象物回転機構が配設されている。 【0024】 スピンドルモータ22は、印刷対象物である光ディスク1を回転駆動する対象物回転機構の一具体例を示すものである。このスピンドルモータ22に対してトレイ21が、トレイ移動機構の作動により接近及び離反可能とされている。スピンドルモータ22は、図示しないモータベースに固定されており、トレイ移動機構を作動してトレイ21を搬送することにより、相対的にスピンドルモータ22が切欠き部28に沿って移動する。そして、トレイ21が最もスピンドルモータ22に近づいたとき、スピンドルモータ22は、ディスク収納部28の略中央部に位置することになる。 【0025】 スピンドルモータ22の回転軸にはターンテーブル29が固定されており、このターンテーブル29に光ディスク1が着脱可能に装着される。ディスク装着部において、図示しない昇降機構によってモータベースを上昇させることにより、ターンテーブル29のディスク嵌合部29aが光ディスク1の中心穴1bに嵌合されると共に、光ディスク1がディスク収納部27から所定距離だけ持ち上げられる。 【0026】 ターンテーブル29のディスク嵌合部29aには、中心穴1bに着脱可能に係合されて光ディスク1をロック可能な複数のロック爪(一般的には3個)が周方向へ等間隔に設けられている。この複数のロック爪によって光ディスク1の中心穴1bの周辺がターンテーブル29に押え付けられる。これにより、ターンテーブル29から光ディスク1が抜け出すのを防止している。これにより、光ディスク1がターンテーブル29と一体的に回転可能な状態となり、スピンドルモータ22を回転駆動することにより、光ディスク1が一定の回転数(角速度一定)によって回転される。 【0027】 また、昇降機構を逆方向へ動作させてモータベースを下降させることにより、ターンテーブル29のディスク嵌合部29aが光ディスク1の中心穴1bから下方へ抜け出す。そして、ターンテーブル29の下方への移動により、光ディスク1がディスク収納部27に載置される。この状態において、トレイ移動機構を動作させることにより、トレイ21がスピンドルモータ22から離れる方向へ移動し、トレイ21の先部が装置筐体から所定量だけ突出される。これにより、ディスク収納部27の前部が露出され、光ディスク1の取り出しが可能となる。 【0028】 光ピックアップ24は、情報記録媒体である光ディスク1から情報の読み取りを行う情報読取り部の一具体例を示すものである。この光ピックアップ24は、光ディスク1の情報記録面にレーザ光を照射して情報信号を記録(書込み)したり、情報記録面から反射してきた戻りのレーザ光を受光して予め情報記録面に記録されている情報信号を再生(読出し)するものである。この光ピックアップ24は、レーザ光を発射するレーザダイオード等の光源と、この光源から入射されたレーザ光を偏向するビームスプリッタと、偏向されたレーザ光を対物レンズから情報記録面に照射すると共に戻りのレーザ光が入射される2軸アクチュエータと、この2軸アクチュエータを通って戻るレーザ光から情報を読み取るフォトダイオード等の光検出器等を備えて構成されている。 【0029】 この光ピックアップ24は、スライド部材25に搭載されていて、スライド部材25と一体的に移動される。スライド部材25は、トレイ21の移動方向と平行に配置された2本のガイド軸26A,26bにガイドされている。2本のガイド軸26A,26bは、スライド部材25を摺動可能に貫通しており、図示しない読取り部移動機構(ピックアップ移動機構)によって、スライド部材25が光ディスク1の半径方向へ移動可能とされている。このスライド部材25の移動時に、光ディスク1の情報記録面に対する光ピックアップ24による情報信号の記録及び/又は再生作業が実行される。 【0030】 情報記録媒体である光ディスク1は、例えば、直径が12cmの円盤形をしたDVD−RWであり、中央部には直径が15〜16mm程度の中心穴1bが設けられている。中心穴1bには、ターンテーブル29のディスク嵌合部29aが着脱可能に嵌合される。光ディスク1の一面(主面)は、情報信号の記録が可能な情報記録面となっている。この光ディスク1の他面(主面)が、情報記録面に予め記録されている情報や、新たに記録された情報の内容等を表示するためのレーベル面となっている。このレーベル面に対して、次に述べる印刷部によって所望の情報が、目視可能な可視情報として印刷される。 【0031】 図1及び図2に示すように、印刷部は、印刷ヘッド31と、4個のインクカートリッジ32,33,34,35と、ヘッドキャップ36と、吸引ポンプ37と、廃インク吸収体38と、2本の第2のガイド軸39A,39Bと、シャフト支持部材41と、ブレード42等を備えて構成されている。この印刷ヘッド31とヘッド移動機構と対象物回転機構によって印刷装置が構成されている。印刷ヘッド31は、光ディスク1のレーベル面に可視情報を印刷するもので、光ディスク1がセットされるディスク装着部の上方において、ディスク半径方向へ移動可能に配置されている。 【0032】 印刷ヘッド31には、互いに平行とされた2本の第2のガイド軸39A,39Bが摺動可能に挿通されている。この2本の第2のガイド軸39A,39Bにガイドされて印刷ヘッド31が、図示しないヘッド移動機構により光ディスク1の半径方向へ移動可能とされている。2本の第2のガイド軸39A,39Bの軸方向の一端は、トレイ21が移動する方向と交差する方向に延在されたシャフト支持部材41にそれぞれ固定されている。そして、2本の第2のガイド軸39A,39Bの軸方向の他端は、トレイ21が移動する方向と反対側に延在されており、非印刷時には、光ディスク1の半径方向外側の待機位置に印刷ヘッド31が退避するように構成されている。 【0033】 印刷ヘッド31の待機位置には、印刷ヘッド31のノズル面に装着されるヘッドキャップ36が設けられている。ヘッドキャップ36は、印刷ヘッド31が含有するインクの乾燥を防止したり、ノズル面に塵や埃等の異物が付着するのを防止するものである。ヘッドキャップ36は、多孔質層を具えており、印刷ヘッド31がダミー吐出したインクを一時的に保持する機能を有している。また、ヘッドキャップ36には、ダミー吐出の際に、内部の空間が大気圧になるよう調節可能な弁機構が設けられている。 【0034】 印刷ヘッド31の、レーベル面と対向するノズル面31aには、インクを吐出するための複数の吐出ノズル44が設けられている。複数の吐出ノズル44は、印刷ヘッド31が移動する方向へ1列に配列されている。更に、複数の吐出ノズル44は、印刷に使用するインクの色に対応した色別吐出ノズルとされていて、それらは各色毎に順番に配置されている。この実施例では、印刷に使用するインクとして4種類のインク、即ち、シアン(C)とマゼンタ(M)とイエロー(Y)とブラック(K)の各インクを使用している。そのため、複数の吐出ノズル44は、4種類の色別吐出ノズル、即ち、シアン用の色別吐出ノズル45とマゼンタ用の色別吐出ノズル46とイエロー用の色別吐出ノズル47とブラック用の色別吐出ノズル48とに分けられている。 【0035】 この実施例では、3個で1組の色別吐出ノズル45〜48が構成されており、4組の色別吐出ノズル45〜48が略同一の間隔で一列に配列されている。4組の吐出ノズルの数は、この実施例の数に限定されるものではなく、それぞれが2個以下であってもよく、また、4個以上であってもよいことは勿論である。更に、4組の色別吐出ノズル45〜48の配列の順序は、この実施例では、スピンドルモータ22から遠い順に、シアン用色別吐出ノズル45、マゼンタ用色別吐出ノズル46、イエロー用色別吐出ノズル47及びブラック用色別吐出ノズル48として配置している。しかしながら、色の並び順においても、この実施例のものに限定されるものではなく、任意の順番に並べることができることは勿論である。 【0036】 印刷ヘッド31は、4個のインクカートリッジ32,33,34,35とそれぞれ接続パイプ32a,33a,34a,35aを介して個別に接続されている。この印刷ヘッド31は、例えば、インクジェット方式によって各色別吐出ノズル45〜48から、例えば8.4KHzのインク吐出周波数でインク滴を吐出するように構成される。このインクジェット方式では、各色のインクが色別吐出ノズル45〜48から、微細な液滴として吐出され、その液滴がレーベル面や用紙等の印刷面に付着される。 【0037】 4個のインクカートリッジ32,33,34,35は、印刷ヘッド31に対して所定の色をそれぞれ個別に供給する。各インクカートリッジ32〜35は、樹脂製の筒体からなる容器であり、スポンジやセラミック等の多孔質材が内蔵されている。そして、多孔質材の毛細管現象によってインクが蓄えられている。各インクカートリッジ32〜35は、それぞれが連結キャップによって着脱可能とされている。そのため、インクが無くなった場合には、各インクカートリッジ32〜35を容易に交換することができる。 【0038】 この印刷ヘッド31は、印刷待機中、待機位置においてノズル面31aにヘッドキャップ36が装着され、印刷時にはヘッドキャップ36から離脱される。ヘッドキャップ36には、連結チューブ51を介して吸引ポンプ37が接続されている。この吸引ポンプ37は、ヘッドキャップ36が印刷ヘッド31に装着されているときに、ヘッドキャップ36内部の空間に負圧を与え、印刷ヘッド31の内部やヘッドキャップ36の内部に残留するインクを吸引する働きを有する。 【0039】 吸引ポンプ37には、連結チューブ52を介して廃インク吸収体38が接続されている。廃インク吸収体38は、吸引ポンプ37により吸引されたインクが廃棄される。印刷ヘッド31の印刷位置と待機位置との間には、ブレード42が配置されている。このブレード42は、印刷ヘッド31が印刷位置から待機位置へ移動する際に、ノズル面31aを払拭して、そのノズル面31aに付着した異物やインク等を除去する働きを有する。なお、ブレード42を上下に移動させることにより、ノズル面31aを払拭するか否かを選択することができる。 【0040】 なお、印刷ヘッド31の移動エリアは、この実施例で示すように光ディスク1の回転中心を通る半径上に設けることがよいことは勿論のこと、光ディスク1の回転中心から接線方向にオフセットした位置(従って、回転中心は通らない。)において、その接線方向に移動するように移動エリアを設定する構成としてもよいことも勿論である。 【0041】 このような構成を有する光ディスク装置20の作用は、例えば、次のようなものである。まず、光ディスク1の情報を記録・再生する記録及び/又は再生部について説明し、次に、印刷部について説明する。 【0042】 まず、光ディスク1をディスク装着部に装着する。これは、トレイ21をディスク排出位置に移動してディスク収納部27を露出させ、そのディスク収納部27に光ディスク1を載置する。次に、イジェクト操作ボタンを押圧操作するか又はトレイを軽く押圧してトレイ移動機構を作動し、トレイをディスク装着位置に移動させる。このトレイの移動を位置センサで検出することにより、ディスクをローディングする昇降機構が作動し、スピンドルモータ22が押し上げられる。 【0043】 これにより、ターンテーブル29のディスク嵌合部29aが光ディスク1の中心穴1bに嵌合されると共に、光ディスク1がターンテーブル29によって所定量だけ持ち上げられる。このとき、ターンテーブル29に光ディスク1が嵌合保持され、これによって、光ディスク1のローディングが完了する。 【0044】 これと同時に又は前後して、ピックアップ移動機構の作動により、スライド部材25がスピンドルモータ22に近づけられ、光ピックアップ24が光ディスク1の一面(下面)に設けた情報記録面の内周側に対向される。この状態から、スピンドルモータ22を駆動してターンテーブル29と共に光ディスク1を回転することにより、情報記録面に対する光ピックアップ24による情報信号の記録(書込み)又は再生(読出し)が可能となり、記録又は再生が実行される。 【0045】 その後、光ディスク1を取り出す場合には、例えば、イジェクト操作ボタンを押圧する。これにより、昇降機構が作動してスピンドルモータ22が引き下げられ、ターンテーブル29のディスク嵌合部29aが光ディスク1の中心穴1bから抜け出して、光ディスク1がトレイ21のディスク収納部27に載置される。次に、トレイ移動機構の作用により、トレイ21がスピンドルモータ22から離れる方向に移動し、ディスク収納部27の全体又は一部が装置筐体の外部に露出される。これにより、ディスク収納部27内に載置されている光ディスク1の手作業による取り出しが可能となり、また、新たな光ディスクと交換することも可能となる。 【0046】 次に、印刷部によって光ディスク1のレーベル面に可視情報を印刷する場合について説明する。印刷部は、図示しないが、印刷制御部とインク吐出駆動回路と機構部駆動回路等を備えて構成されている。印刷制御部は、レーベル面に印刷するレーベル情報が入力されると共に、その入力情報に基づき必要な極座標変換等を行って制御信号を生成し、その制御信号をインク吐出駆動回路と機構部駆動回路に出力する。 【0047】 インク吐出駆動回路は、印刷ヘッド31を駆動して、4色のインクを所定位置で打ち出してレーベル面に可視情報を形成する。このインク吐出駆動回路は、例えば、電極対によって構成することができ、印刷制御部から入力される制御信号に基づいて生じる電位差により変形し、図示しないインクタンクを圧迫してインクを吐出する。この他にも、例えば、熱によるインクの膨張を利用する方式を用いてインク吐出駆動回路を構成することもできる。更に、インク吐出駆動回路としては、これらの方式に限定されるものではなく、その他のインク吐出方式を適用できることは勿論である。 【0048】 機構部駆動回路は、印刷制御部から供給される制御信号に基づいて、印刷ヘッド31と、吸引ポンプ37と、ブレード42と、図示しないヘッド移動機構を駆動制御する。ヘッド移動機構としては、例えば、印刷ヘッド31を貫通する送りねじ軸と、この送りねじ軸を回転駆動する電動モータと、印刷ヘッド31に固定されると共に送りねじ軸に摺動可能に係合される送りナットによって構成することができる。かくして、電動モータを駆動して送りねじ軸を回転し、その送りねじ軸に係合された送りナットを送りねじ軸の軸方向へ移動することにより、2本の第2のガイド軸39A,39Bに沿って印刷ヘッド31を光ディスク1の半径方向へ移動することができる。 【0049】 このように移動制御される印刷ヘッド31を用いて、印刷すべきレーベル情報に応じて所定位置で所定の色のインク滴をレーベル面に向けて吐出する。この場合の印刷状態は、図6に示す通りであり、印刷ヘッド31が往復動作する所定の印刷位置において、所定のドット数を打ち出して、1の列毎に印刷を実行する。4色のインクの印刷順序は任意であるが、例えば、次のような順序によって打ち出すことができる。 【0050】 その1は、1番目の色を必要なすべての位置に打ち出し、次に、2番目の色を必要なすべての位置に打ち出し、3番目及び4番目も同様にして、必要なすべての位置で打ち出すようにする。例えば、1番目にシアン用色別吐出ノズル45を用いてシアンのインクを必要な位置にすべて打ち出し、2番目にマゼンタ用色別吐出ノズル46を用いてマゼンタのインクを必要な位置にすべて打ち出す。そして、3番目にイエロー用色別吐出ノズル47を用いてイエローのインクを必要な位置にすべて打ち出し、最後の4番目にブラック用色別吐出ノズル48を用いてブラックのインクを必要な位置にすべて打ち出すようにする。 【0051】 その2は、光ディスク1の半径方向の内側又は外側から1ドット又は複数ドット(この実施例では3ドット)毎に、必要な色を打ち出すようにする。例えば、最初の3ドット(1、2又は4以上であってもよい。)はシアン用色別吐出ノズル45を用いてシアンのインク滴を打ち出し、次の3ドット(1、2又は4以上であってもよい。)はマゼンタ用色別吐出ノズル46を用いてマゼンタのインク滴を打ち出す。そして、次の3ドット(1、2又は4以上であってもよい。)はイエロー用色別吐出ノズル47を用いてイエローのインク滴を打ち出し、次の3ドット(1、2又は4以上であってもよい。)はブラック用色別吐出ノズル48を用いてブラックのインク滴を打ち出すようにする。 【0052】 このような打ち出し動作を、光ディスク1の内周側から外周側(又は外周側から内周側)へ繰り返し、1列を打ち終わったところで、次の列を同様に印刷するようにする。このような印刷手順を、レーベル面の印刷領域全体に施すことにより、レーベル面に綺麗な可視情報を印刷することができる。 【0053】 図3は、図1及び図2に示した印刷部の概略構成を説明する図である。この図3では、印刷ヘッド31を移動させるためのヘッド駆動機構61を、送りねじ軸62と、電動モータ63とガイド軸64とで構成している。送りねじ軸62は、電動モータ63の回転軸として構成されており、その送りねじ軸62が印刷ヘッド31を回動可能に貫通している。印刷ヘッド31には、送りねじ軸62と平行に配置されたガイド軸64も貫通しており、両軸の間に、これらと平行をなすように4組の色別吐出ノズル45〜48が略同一の間隔で一列に配列されている。この実施例では、1個の印刷ヘッド31に4組の色別吐出ノズル45〜48が形成され、しかも、それらの色別吐出ノズル45〜48が1列に配列されているため、常に、印刷位置として設定された1の直線上において、すべての色のインク滴の打ち出しを行うことができる。 【0054】 また、1個の印刷ヘッド31に4組の色別吐出ノズル45〜48を形成することは、その位置関係の精度を極めて高いものにすることができる。そのため、インク滴が付着される印刷位置の精度を極めて高いものにすることができる。更に、1個の印刷ヘッド31を移動するヘッド移動機構の数が1個で済むため、部品点数の増加によるコストアップを招くおそれもない。しかも、複数個の印刷ヘッドを用いる場合に比べて、印刷部の設置スペースの増加を最小限に抑えることができる。 【0055】 図4及び図5は、本発明の他の実施の例を示すものである。これら図4及び図5において、図3と同一部分には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。図4に示す本発明の第2の実施の例は、印刷に使用するインクの数(この実施例では4種類のインクを使用する。)と同数である4個の印刷ヘッド71,72,73,74を設けたものである。各印刷ヘッド71,72,73,74には、それぞれ複数(この実施例では4つ)の色別吐出ノズル45,46,47,48が一列に設けられている。4つの印刷ヘッド71〜74は、1列に配列されていて、それらを互いに平行をなす送りねじ軸62とガイド軸64が共通に貫通されている。 【0056】 この実施の例では、4つの印刷ヘッド71〜74は、電動モータ63に近い側から順に、シアン用印刷ヘッド71、マゼンタ用印刷ヘッド72、イエロー用印刷ヘッド73及びブラック用印刷ヘッド74として配置されている。この実施例では、4つの印刷ヘッド71〜74のすべてが、光ディスク1の半径方向の内周端から外周端まで移動する必要がある。そのため、送りねじ軸62とガイド軸64は、光ディスク1の直径よりも十分に長く形成され、1本の送りねじ軸62上を4つの印刷ヘッド71〜74が移動して、4色のインクがすべて印刷可能なように構成されている。4つの印刷ヘッド71〜74の各色別吐出ノズル45〜48は、同一直線上に設定されており、印刷位置として設定された1の直線上において各色のインク滴の打ち出しが可能となっている。 【0057】 この実施の例の場合、印刷時には、常に4つの印刷ヘッド71〜74が連動して移動することになる。また、前述した第1の実施の例に比べて、送りねじ軸62とガイド軸64の長さが長くなるが、ヘッド移動機構61が1つであるため、部品点数の増加を招くことがない。しかも、4つの印刷ヘッド71〜74を個別に交換することができ、インクの目詰まりを生じたような場合にも、印刷ヘッド71〜74毎に個別に対応することが可能である。 【0058】 図5に示す本発明の第3の実施の例は、印刷に使用するインクの数(この実施例では4種類のインクを使用する。)と同数である4個の印刷ヘッド71,72,73,74と、各印刷ヘッド71〜74を個別に移動させる4個のヘッド移動機構81,82,83,84を設けたものである。4つの印刷ヘッド71〜74は、前記第2の実施の例と同じものであり、4つのヘッド移動機構81〜84は、ヘッド移動機構61と同様の構成を有するものである。 【0059】 なお、印刷ヘッドの数は、この実施の例に限定されるものではない。一般的には、インクの色は減法混色の3原色(シアン,マゼンタ,イエロー)を用いるが、例えば、インクの色としてシアン,マゼンタ,イエローの2次色であるレッド(R)とグリーン(G)とブルー(B)の3色も用い、これに合せて3個の印刷ヘッドも用いる構成としてもよいことは勿論である。または、シアン,マゼンタ,イエローのインク色も濃いインク3色と薄いインク3色の合せて6個の印刷ヘッドも用いる構成としてもよい。更に、印刷ヘッドの数は、色を選択した2個を用いる構成としてもよく、また、特定の色を追加した4個以上用いる構成とすることもできることは勿論である。また更に、印刷ヘッドの数は、各色ごとに2個以上用いる構成とすることもできる。 【0060】 4つの印刷ヘッド71,72,73,74は、光ディスク1の周方向である回転方向へ等間隔(この実施の例では90度)に配置されている。この実施の例では、印刷位置が4箇所に設定され、各印刷位置において、1の直線上に各色のインク滴の打ち出しが行われる。更に、4つのヘッド移動機構81〜84では、それぞれの電動モータ63がディスクの半径方向外側に配置されており、その半径方向内側に、互いに平行をなす送りねじ軸62とガイド軸64の一端がそれぞれ対向されている。これにより、4つの印刷ヘッド71〜74は、それぞれ個別に駆動制御される。そのため、同時に4つの色のインク滴を吐出することが可能である。 【0061】 この実施の例では、4つの印刷ヘッド71,72,73,74で同時印刷が可能であるため、印刷効率を高めることができる。更に、4つの印刷ヘッド71〜74を個別に交換できるため、吐出ノズル45〜48の目詰まり等に関する管理・保守が容易であるという利点がある。 【0062】 以上説明したように、本発明によれば、印刷対象物を回転すると共に、インク滴を吐出するための1又は2以上の吐出ノズルを有する印刷ヘッドを半径方向に移動し、印刷対象物の印刷面に印刷するに際し、1の印刷ヘッドに対して1の印刷位置を設定し、吐出されるインク滴が1の半径上に配置される構成としたため、その半径上におけるインク滴の位置合わせを確実に行うことができる。そのため、印刷すべき可視情報をきれいに印刷することができる。 【0063】 本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施の例では、DVD−RWを記録媒体として用いた例について説明したが、光磁気ディスクや磁気ディスク等を用いた他の記録方式の記録媒体を使用した印刷装置に適用できるものである。更に、本発明に係る印刷装置としては、前述したディスク記録再生装置に限定されるものではなく、この種の印刷装置を用いることができるディスクドライブ装置、撮像装置、パーソナルコンピュータ、電子辞書、DVDプレーヤ、カーナビゲーションその他各種の電子機器に適用できるものである。 【図面の簡単な説明】 【0064】 【図1】本発明の印刷装置を備えた記録媒体駆動装置の第1の実施の例を示す光ディスク装置の平面図である。 【図2】本発明の印刷装置を備えた記録媒体駆動装置の第1の実施の例を示す光ディスク装置の正面図である。 【図3】本発明の印刷装置を備えた記録媒体駆動装置の第1の実施の例の概略構成を示す説明図である。 【図4】本発明の印刷装置を備えた記録媒体駆動装置の第2の実施の例の概略構成を示す説明図である。 【図5】本発明の印刷装置を備えた記録媒体駆動装置の第3の実施の例の概略構成を示す説明図である。 【図6】印刷装置による印刷の所期状態を説明する説明図である。 【図7】印刷装置による印刷の完了状態を説明する説明図である。 【図8】従来の印刷装置を示す説明図である。 【符号の説明】 【0065】 1…光ディスク(印刷対象物)、 1a…レーベル面、 20…光ディスク装置(記録媒体駆動装置)、 21…トレイ、 22…スピンドルモータ(対象物回転機構)、 24…光ピックアップ(情報読取り部)、 25…スライド部材、 26A,26B…ガイド軸、 27…ディスク収納部、 28…切欠き部、 29…ターンテーブル、 29a…ディスク嵌合部、 31,71,72,73,74…印刷ヘッド、 31a…ノズル面、 32,33,34,35…インクカートリッジ、 44,45,46,47,48…吐出ノズル、 61,81,82,83,84…ヘッド移動機構、 62…送りねじ軸、 63…電動モータ、 64…ガイド軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月12日(2006.7.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100122884 【弁理士】 【氏名又は名称】角田 芳末
【識別番号】100133824 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 仁恭
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| 【公開番号】 |
特開2008−18609(P2008−18609A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−192015(P2006−192015) |
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