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【発明の名称】 インク供給装置、インクカートリッジ、画像形成装置
【発明者】 【氏名】玉井 智広

【氏名】小山内 敏隆

【要約】 【課題】インクカートリッジにおいてリフィルしたインクの漏れを確実に防止できると共に送液ポンプの効率を低下させないインク供給装置、インクカートリッジ及び画像形成装置を提供すること

【構成】インクカートリッジ10のインク蓄留部に連通するインク供給口13にプリンタ本体側から中空針22を刺し、中空針22からプリンタ本体にインクを送液するインク供給装置において、中空針22の近傍には、その先端位置が前記中空針の先端位置より外側に位置する突出部材21が形成され、インクカートリッジ10には突出部材21を収納する収納凹部16を形成し、インク供給口を覆うと共に前記突出部が前記収納凹部に入り込むのを阻止するキャップ部材30を着脱自在に備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクカートリッジのインク蓄留部に連通するインク供給口にプリンタ本体側から中空針を刺し、該中空針からプリンタ本体にインクを送液するインク供給装置において、
プリンタ本体に設置された中空針の近傍には、その先端位置が前記中空針の先端位置より外側に位置する突出部材が形成され、
前記インクカートリッジには、前記中空針をインク供給口に差し込むとき前記突出部材を収納する収納凹部を形成し、
前記インク供給口には、インク供給口を覆うと共に、前記突出部が前記収納凹部に入り込むのを阻止するキャップ部材を着脱自在に備えることを特徴とするインク供給装置。
【請求項2】
前記突出部材は、前記中空針の周囲を覆う円筒状部材であり、前記収納凹部は、前記インク供給口の周囲を覆う円筒状凹部であり、前記キャップ部材は、前記インク供給口及び前記円筒凹部の開口部を覆う覆板部と、この覆板部から立設形成され、前記円筒状凹部に挿入される円筒状突起部とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
【請求項3】
前記インクカートリッジのインク供給口には、インクカートリッジ内部のインクをインクカートリッジからプリンタ本体へ移送することを妨げないが、インクカートリッジ本体からインクカートリッジへ移送することを禁止する逆止弁配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のインク供給装置。
【請求項4】
前記逆止弁は、ハウジングと、ハウジング内に配置される球部材と、この球部材にそのインク流路を塞がれる弁座と、前記ハウジング外に球部材が移動するのを禁止する係止部とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のインク供給装置。
【請求項5】
前記逆止弁に付けられた係止部は前記弁座と一体に形成されていることを特徴とする請求項4記載のインク供給装置。
【請求項6】
前記逆止弁は、両端に開口を備えてインク流通部を形成する略円筒状の筒部材と、この筒部材の開口の一方に筒部材に扉状に開閉自在に取付けられ、その中央部には外側に突起部が形成された弁板とを備えることを特徴とする請求項4記載のインク供給装置。
【請求項7】
前記逆止弁は、球部材を弁座に向け常時付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項4記載のインク供給装置。
【請求項8】
当所充填されたインクがなくなったとき前記インク供給口からインクが充填されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載のインク供給装置。
【請求項9】
請求項1乃至8記載のインク供給装置に使用するインクカートリッジであって前記中空針をインク供給口に差し込むとき前記突出部材を収納する収納凹部を形成し、
前記インク供給口には、インク供給口を覆うと共に、前記突出部が前記収納凹部に入り込むのを阻止するキャップ部材を着脱自在に備えることを特徴とするインクカートリッジ。
【請求項10】
前記中空針が刺される供給口にはエチレン・プロピレンゴム(EPDM)で形成された突刺部材を備えることを特徴とする請求項9記載のインクカートリッジ。
【請求項11】
インク蓄留部からインク供給口までの間にインクカートリッジ内部のインクをインクカートリッジからプリンタ本体へ移送することを妨げないが、インクカートリッジ本体からインクカートリッジへ移送することを禁止する逆止弁配置したことを特徴とする請求項9記載のインクカートリッジ。
【請求項12】
前記逆止弁は、ハウジングと、ハウジング内に配置される球部材と、この球部材にそのインク流路を塞がれる弁座と、前記ハウジング外に球部材が移動するのを禁止する係止部とを備えることを特徴とする特徴とする請求項11記載のインクカートリッジ。
【請求項13】
前記逆止弁に付けられた係止部は前記弁座と一体に形成されていることを特徴とする請求項11記載のインクカートリッジ。
【請求項14】
前記逆止弁は、両端に開口を備えてインク流通部を形成する略円筒状の筒部材と、この筒部材の開口の一方に筒部材に扉状に開閉自在に取付けられ、その中央部には外側に突起部が形成された弁板とを備えることを特徴とする請求項11記載のインクカートリッジ。
【請求項15】
前記逆止弁は、球部材を弁座に向け常時付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項11記載のプリンタ本体へのインクインクカートリッジ。
【請求項16】
当所充填されたインクがなくなったとき前記インク供給口からインクが充填されることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか記載のインクインクカートリッジ。
【請求項17】
請求項1乃至8のインク供給装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はインク供給装置、これに使用するインクカートリッジ及び画像形成装置に係り、特にインクを蓄留するインク蓄留部に連通するインク供給口にプリンタ本体側から中空針を刺し、該中空針からプリンタ本体にインクを送液するインク供給装置、インクカートリッジ及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形装置としてインクジェットプリンタがあり、このようなインクジェットプリンタにおいては、プリンタ本体内にリザーブタンクを備えこのリザーブタンクに蓄留されたインクを印刷ヘッドから記録用紙に噴射して印刷を行うようにしている。
【0003】
このようなインクジェットプリンタにおいて、リザーブタンクにはプリンタ本体に接続したインクカートリッジからインクを補充するようにしている。このインクの補充は、リザーブタンクに接続された中空針をインクカートリッジのインク蓄留部に連通するインク供給口に突刺し、この中空針を通してインクをインクカートリッジからリザーブタンクに移送することにより行われる。
【0004】
そして、前記中空針が突き刺されるインク供給口には合成ゴムなどの弾性体を配置し、前記中空針が突き刺せるようにすると共に、中空針が突き刺された状態でインクが漏れ出ないようになっている。
【0005】
ところで、カートリッジのインク供給口に中空針を刺すことでインクカートリッジとプリンタ本体をつなぎインク供給可能にする仕組みインク供給装置を備えたインクジェットプリンタに使用するインクカートリッジでは、インクカートリッジ使用後、再度インクをリフィルしカートリッジの再利用をすることが行われる。
【0006】
このような場合、カートリッジ供給口にリフィル時や使用中において付着したインクがあるいは磨耗によりクラックの入りやすくなったカートリッジ供給口から万が一漏れたインクが周囲に付着して汚染する恐れがある。
【0007】
さらに、現在、インク供給口の中空針刺し部はエラストマー部材で構成されていることから中空針を刺す回数に比例して磨耗する。このようにエラストマーが磨耗するとカートリッジ内インクの漏れにつながる。特に、曲がったり、折れたりした中空針の使用はその漏れが著しい。
【0008】
また、カートリッジ内のインクを本体ヘッドへ送液ポンプにて送液するインク供給装置を備えたインクジェットプリンタにおいて、現在、送液ポンプに時折逆流が発生するため送液性能が期待より落ちるという問題もある。
【0009】
従来このようなインクジェットプリンタのインク供給装置として以下のものが提案されている。特許文献1には、インクカートリッジにインクをリフィルする際、インク注入口にゴム栓をしてからインク注入器の針を差し込み、インクを注入するものが記載されている。
【0010】
また、特許文献2には、カートリッジのインク供給口にシール用弾性部材を嵌め込むこと、及びこの弾性材として、EPDMよりシリコンゴムが良いことが記載されている。
【0011】
また、特許文献3には、インクカートリッジのインク供給口に球体と、この球体の移動を制限する移動規制片を備えた逆止弁を設けることが記載されている。
【0012】
そして、特許文献4には、インクカートリッジのインク供給口に、アンブレラ型の逆止弁を設けることが記載されている。
【特許文献1】特表2003−523855号公報
【特許文献2】特開2005−14437号公報
【特許文献3】特開2002−192739号公報
【特許文献4】特開2004−50748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、上記従来例のインクカートリッジにあっては、インクの漏れを十分に防ぎきれないという問題がある。本発明はインクカートリッジにおいてリフィルしたインクの漏れを確実に防止できると共に送液ポンプの効率を低下させないインク供給装置、インクカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の発明は、インクカートリッジのインク蓄留部に連通するインク供給口にプリンタ本体側から中空針を刺し、該中空針からプリンタ本体にインクを送液するインク供給装置において、プリンタ本体に設置された中空針の近傍には、その先端位置が前記中空針の先端位置より外側に位置する突出部材が形成され、前記インクカートリッジには、前記中空針をインク供給口に差し込むとき前記突出部材を収納する収納凹部を形成し、前記インク供給口には、インク供給口を覆うと共に、前記突出部が前記収納凹部に入り込むのを阻止するキャップ部材を着脱自在に備えることを特徴とするインク供給装置である。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1に記載のインク供給装置において、前記突出部材は、前記中空針の周囲を覆う円筒状部材であり、前記収納凹部は、前記インク供給口の周囲を覆う円筒状凹部であり、前記キャップ部材は、前記インク供給口及び前記円筒凹部の開口部を覆う覆板部と、この覆板部から立設形成され、前記円筒状凹部に挿入される円筒状突起部とから構成されることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のインク供給装置において、前記インクカートリッジのインク供給口には、インクカートリッジ内部のインクをインクカートリッジからプリンタ本体へ移送することを妨げないが、インクカートリッジ本体からインクカートリッジへ移送することを禁止する逆止弁配置したことを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか記載のインク供給装置において、前記逆止弁は、ハウジングと、ハウジング内に配置される球部材と、この球部材にそのインク流路を塞がれる弁座と、前記ハウジング外に球部材が移動するのを禁止する係止部とを備えることを特徴とする請求項が立っていることを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4記載のインク供給装置において、前記逆止弁に付けられた係止部は前記弁座と一体に形成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明は、請求項4記載のインク供給装置において、前記逆止弁は、両端に開口を備えてインク流通部を形成する略円筒状の筒部材と、この筒部材の開口の一方に筒部材に扉状に開閉自在に取付けられ、その中央部には外側に突起部が形成された弁板とを備えることを特徴とする。
【0020】
請求項7の発明は、請求項4記載のインク供給装置において、前記逆止弁は、球部材を弁座に向け常時付勢する付勢部材を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項8の発明は、インク供給装置において、当所充填されたインクがなくなったとき前記インク供給口からインクが充填されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載のである。
【0022】
請求項9の発明は、請求項1乃至8記載のインク供給装置に使用するインクカートリッジであって前記中空針をインク供給口に差し込むとき前記突出部材を収納する収納凹部を形成し、前記インク供給口には、インク供給口を覆うと共に、前記突出部が前記収納凹部に入り込むのを阻止するキャップ部材を着脱自在に備えることを特徴とするインクカートリッジである。
【0023】
請求項10の発明は、請求項9記載のインクカートリッジにおいて、前記中空針が刺される供給口にはエチレン・プロピレンゴム(EPDM)で形成された突刺部材を備えることを特徴とする。
【0024】
請求項11の発明は、請求項9記載のインクカートリッジにおいて、インク蓄留部からインク供給口までの間にインクカートリッジ内部のインクをインクカートリッジからプリンタ本体へ移送することを妨げないが、インクカートリッジ本体からインクカートリッジへ移送することを禁止する逆止弁配置したことを特徴とする。
【0025】
請求項12の発明は、請求項11記載のインクカートリッジにおいて、前記逆止弁は、ハウジングと、ハウジング内に配置される球部材と、この球部材にそのインク流路を塞がれる弁座と、前記ハウジング外に球部材が移動するのを禁止する係止部とを備えることを特徴とする特徴とする。
【0026】
請求項13の発明は、請求項11記載のインクカートリッジにおいて、前記逆止弁に付けられた係止部は前記弁座と一体に形成されていることを特徴とする。
【0027】
請求項14の発明は、請求項11記載のインクカートリッジにおいて、前記逆止弁は、両端に開口を備えてインク流通部を形成する略円筒状の筒部材と、この筒部材の開口の一方に筒部材に扉状に開閉自在に取付けられ、その中央部には外側に突起部が形成された弁板とを備えることを特徴とする。
【0028】
請求項15の発明は、請求項11記載のプリンタ本体へのインクインクカートリッジにおいて、前記逆止弁は、球部材を弁座に向け常時付勢する付勢部材を備えることを特徴とする。
【0029】
請求項16の発明は、請求項9乃至15のいずれか記載のインクインクカートリッジにおいて、当所充填されたインクがなくなったとき前記インク供給口からインクが充填されることを特徴とする。
【0030】
請求項17の発明は、請求項1乃至8のインク供給装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、インクカートリッジのインク供給口にはキャップ部材を備えることとしたので、インクカートリッジからのインクの漏出を確実に防止することができる。
【0032】
また、本発明によれば、インクカートリッジのインク供給口に逆支弁を配置したので、非常に簡素な形状であることから安価な構成で送液ポンプの効率を向上させるこができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0034】
以下本発明の実施例に係る画像形成装置のインク供給装置を説明する。図1乃至図5は実施例に係るインク供給装置を示すものである。
【0035】
本実施例では、インクカートリッジ10のインク蓄留部に連通するインク供給口13にプリンタ本体側から接合部20の中空針22を刺し、この中空針22からプリンタ本体にインクを送液する。
【0036】
図1(a)及び図5に示すように、プリンタ本体にはリザーブタンクに連通する中空針22が配置され、この中空針22の周囲には、その先端位置が前記中空針22の先端位置よりインクカートリッジ10側に位置する円筒形の突出部材21が形成されている。
【0037】
インクカートリッジ10は、図1(a),(b)、及び、図2(a)、(b)に示すように直方体のインクカートリッジ容器11に収納凹部16を形成したものであり、この収納凹部16には、インク供給口13が配置されている。このインク供給口13には、インクカートリッジ容器11に連通する流通路12と、前記中空針22が突き刺されるエチレン・プロピレンゴム(EPDM)製の突刺部材14が配置されている。
【0038】
また、インクカートリッジ10には、図1(b)に示すように、インク供給口13を覆うと共に、前記突出部材21が前記収納凹部16に入り込むのを阻止するキャップ部材30を着脱自在に配置されている。
【0039】
このキャップ部材30は、図4に示すように、円板状の蓋部31と、この蓋部31に立設形成された円筒形状の立設部32とからなり、前記立設部32が前記収納凹部16に挿入されてインク供給口13の周囲に接触することにより、インクカートリッジ10に取付けられる。なお、図中符号15は収納凹部16の周囲に設けられ、キャップ部材30に接触してインクの漏れを防止する突出部材を示している。
【0040】
本例では、このような構成を採用して、インクカートリッジ10にインクをリフィルした後にはインクカートリッジ10の収納凹部16にキャップ部材30を嵌め込むようにする。リフィルするインクカートリッジは、カートリッジ供給口に中空針が差し込まれ、磨耗状態によってはインク漏れが発生する恐れがあるが、本例によれば、キャップ部材を配置することによりインク漏れを未然に防止ことができる。
【0041】
また、このようにキャップ部材30を取付けたままでインクカートリッジ10をプリンタ本体に取付けようとした場合には、図1(b)に示すように、中空針22より先に突出部材21がキャップ部材30に接触して、中空針22がキャップ部材30に接触するのを防止することができる。このため、プリンタ本体側の中空針22がインクカートリッジ10に配置されたキャップ部材30に直接接触して針先を破損することを未然に防ぐことができる。
【0042】
次に本発明の第2の実施例について説明する。図6は本実施例に係るインクカートリッジ10のインク供給口付近の構造を示す図であり、(a)は側面図、(b)は断面図、図7は実施例に係るインクカートリッジに取付けられる逆止弁の構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【0043】
本例では、図6に示すように、インクカートリッジ10のインク供給口13とインク容器18とを連通する通路17にはインク容器18からインク供給口13方向へのインクの流通を許容するが、インク供給口13からインク容器18側へのインクの流通を禁止する逆止弁40を配置している。
【0044】
この逆止弁40は、図6及び図7に示すように、通路17をなすハウジング41と、ハウジング41内に配置された弁体である球部材42と、インク容器18側に配置され前記球部材42に流路を塞がれる弁座44と、インク供給口13側に形成され前記41と一体に形成され、前記球部材42がハウジング41からインク供給口13側に移動するのを禁止する係止部43とから構成される。
【0045】
従ってこの実施例によれば、インクカートリッジ10から一度送液したインクが再度インクカートリッジ10内に逆流することを防止することができ、送液ポンプをより効率的に使用することができる。
【0046】
次に逆止弁の変形例について説明する。図8は実施例に係るインクカートリッジに取付けられる逆止弁の他の例を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)斜視図である。本例に係る逆止弁50は、円筒状のハウジング51内に配置され、両端に開口を備えてインク流通部を形成する筒部材52と、この筒部材52のインク供給口13側開口に一部が筒部材52に扉状に開閉自在に取付けられた円板状の弁体53とから構成される。本例では、筒部材52はインク供給口13側に向け先窄まりの略円筒状として形成される他、弁体53は、円板部54と、円板部54の中央からインク供給口13側に向け突出した円錐状突起部55とから形成される。なお、円錐状突起部55は弁体53がハウジング51の壁に押しつけられないようハウジング51と弁体53とを離間させるため設けられている。
【0047】
図9は逆止弁のその他の例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。本例に係る逆止弁60は、円筒状のハウジング61と、ハウジング41内に配置された弁体である球部材62と、インク容器18側に配置され前記球部材62に流路を塞がれる弁座64と、インク供給口13側に形成され前記弁座64と一体に形成され、前記球部材62がハウジング41から供給口13側に移動するのを禁止すると共に球部材62をインク容器18側に付勢する係止部63とを備えている。
【0048】
次に本実施例に係るインクカートリッジが使用されるインク供給装置の種類について説明する。インクジェットプリンタにおいてインク供給装置は、表1に示すように、大きく分けてA〜Eの5つのタイプがある。これらは、タンクと負圧発生部とが一体となっているか、分離しているか、及び、負圧発生の原理による分類である。上記2つの実施例はいずれのタイプのインク供給装置にも用いることができる。
【0049】
【表1】


【0050】
<Aタイプ>
このタイプのインク供給装置は、タンクと負圧発生部分とが分離しており、負圧発生は毛管力を備えた吸収体により行うものである。図10はAタイプのインク供給装置の構成を示す概略図である。本例では、本体側負圧発生部110の容器111には毛管力を発生するポリプロピレンとポリエチレン等の混紡繊維により構成される吸収体112が充填されている。この容器111の112に吸収されたインクは、インク供給口112から図示しないインクタンクに排出される。一方、インクカートリッジ120にはインク122が充填されおり、インク容器内のインク122は、中空針113からインクの吸収体112に吸収される。
【0051】
本例では、インクカートリッジ120には逆止弁40を配置している例を示している。この逆止弁40は、ハウジング41と、ハウジング41内に配置された弁体である球部材42と、インクカートリッジ120側に配置され前記球部材42に流路を塞がれる弁座44と、本体側リザーブタンク110に形成され前記41と一体に形成され、前記球部材42がハウジング41から供給口13側に移動するのを禁止する係止部43と、中空針113が突き刺される突刺部材45とから構成される。
【0052】
<Bタイプ>
このタイプのインク供給装置は、タンクと負厚発生部とが一体式であり、負圧発生はタンク内に配置され毛管力を備えた吸収体で発生される。図11はBタイプのインク供給装置の構成を示す概略図である。本例では、インクカートリッジ130内のインク131は記録ヘッド部140内に供給される。この記録ヘッド部140には、印字ヘッド部141と、インクタンク142が配置されており、142には、吸収体143が充填されている。また、記録ヘッド部140には中空針144が設けられ、インクカートリッジ130に設けられた逆止弁40の突刺部材45に突き刺されることによりインクタンク142にインクカートリッジ130からのインクを移送する。
【0053】
<Cタイプ>
このタイプのインク供給装置は、タンクと負圧発生部分とが一体型であり、負圧はバネで発生される。図12はCタイプのインク供給装置の構成を示す概略断面図である。本例では、プリンタ本体内に配置されるインクタンク150は、シート153と板部155とでそのインク容器を構成している。このインク容器内には、圧力板152と圧力板152に取付けられたバネユニット154が配置されている。また板部155には、インク補充用の中空針156が配置される。
【0054】
インク量が減少すると、図12(b)に示すように、バネユニット154に取付けられた圧力板109を介してバネユニット154が変形していく。バネユニット154は復元しようとするからインクタンク150内部は負圧状態となる。
【0055】
インクタンク150の中空針156にインクカートリッジ160が接続されると、インクカートリッジ160のインクは逆止弁40及び中空針156を介してインクタンク150内に充填される。
【0056】
<Dタイプ>
このタイプのインク供給装置は、負圧発生部分とタンクが分離しており、負圧はバネで発生される。図13はDタイプのインク供給装置の構成を示す概略断面図である。本例のインクタンク190のインク容器191には負圧を負圧発生容器192がと中空針193とが配置されている。インクカートリッジ210には上記逆止弁40が配置されている。
【0057】
<Eタイプ>
このタイプのインク供給装置は、負圧発生部分とタンクが分離しており、負圧はインクの水頭差で派生される。図14はEタイプのインク供給装置の構成を示す概略断面図である。本例では、インクを収容するインクタンク240と、インクタンク240から記録ヘッド220にインクを供給するインク供給管223と、インクタンク240に大気を導入する大気開放管242とを有している。インク供給管223は、中空針224を備えており、中空針224は、インクタンク240の底面に設けられた逆止弁40の突刺部材45に挿入可能として構成される。インクタンク240内のインクは水頭差でインク供給管223を介して記録ヘッド220に供給される。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】(a),(b)は実施例に係るインク供給装置を示す概略断面図である。
【図2】(a)、(b)は実施例に係るインクカートリッジを示す斜視図である。
【図3】実施例に係るインクカートリッジの構造を示す断面図である。
【図4】実施例に係るインクカートリッジに取付けられるキャップ部材を示す斜視図である。
【図5】実施例に係る中空針と突出部材を示す斜視図である。
【図6】実施例に係る供給口の構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図7】実施例に係るインクカートリッジに取付けられる逆止弁の構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図8】実施例に係るインクカートリッジに取付けられる逆止弁の他の例を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)斜視図である。
【図9】実施例に係るインクカートリッジに取付けられる逆止弁の構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図10】インク供給装置の構成を示す概略断面図である。
【図11】インク供給装置の構成を示す概略断面図である。
【図12】(a),(b)はインク供給装置の構成を示す概略図である。
【図13】インク供給装置の構成を示す概略断面図である。
【図14】インク供給装置の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0059】
10・・・インクカートリッジ
11・・・インクカートリッジ容器
13・・・インク供給口
12・・・流通路
14・・・突刺部材
16・・・収納凹部
18・・・インク容器
17・・・通路
20・・・接合部
21・・・突出部材
22・・・中空針
30・・・キャップ部材
31・・・蓋部
32・・・立設部
40・・・逆止弁
41・・・ハウジング
42・・・球部材
43・・・係止部
44・・・弁座
45・・・突刺部材
50・・・逆止弁
51・・・ハウジング
52・・・筒部材
53・・・弁体
54・・・円板部
55・・・円錐状突起部
60・・・逆止弁
61・・・ハウジング
62・・・球部材
63・・・係止部
64・・・弁座
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成18年7月12日(2006.7.12)
【代理人】 【識別番号】100091258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 直樹


【公開番号】 特開2008−18586(P2008−18586A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−191108(P2006−191108)