| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本井 俊博
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| 【要約】 |
【課題】新たに制御回路や調整手段等を設けることなく、クロックに同期された既存の制御回路を用いて色ずれを顕在化させることなく画像形成を可能とする。
【構成】複数のレーザ光源LD1、LD2から照射されたレーザビームで主走査方向Xの複数の走査ラインLA、LBを同時に走査して書き込みを行うレーザユニット12A〜12Dを複数使用してカラー画像を形成する画像形成装置1において、複数のレーザ光源LD1、LD2をクロックで同期させて複数のレーザ光源のうち基準となるレーザ光源から照射されるレーザビームの書き出し位置に他のレーザ光源から照射されるレーザビームの書き出し位置を合わせるように複数のレーザユニット12A〜12Dを制御する制御手段30を備え、制御手段30は予め測定された各レーザユニットにおける複数のレーザビームのずれ量に基づいてレーザユニット毎に基準となるレーザ光源を予め選択する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のレーザ光源から照射されたレーザビームで主走査方向の複数の走査ラインを同時に走査して書き込みを行うレーザユニットを複数使用してカラー画像を形成する画像形成装置において、 前記複数のレーザ光源をクロックで同期させて、前記複数のレーザ光源のうち基準となるレーザ光源から照射されるレーザビームの書き出し位置に他のレーザ光源から照射されるレーザビームの書き出し位置を合わせるように前記複数のレーザユニットをそれぞれ制御する制御手段を備え、 前記制御手段は、予め測定された前記各レーザユニットにおける複数のレーザビームのずれ量に基づいて、前記レーザユニット毎に前記基準となるレーザ光源を予め選択することを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記レーザユニットは、複数のレーザビームが主走査方向に画素単位でずれた位置を照射するように傾斜配置された前記複数のレーザ光源を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項3】 前記レーザユニットは、複数のレーザビームが主走査方向で同一の位置を照射するように垂直配置された前記複数のレーザ光源を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項4】 前記制御手段は、予め測定された前記各レーザユニットにおける複数のレーザビームのずれ量に基づいて、前記各レーザユニットにおけるずれ量の正負がカラー画像の色ずれ調整の基準となる特定のレーザユニットにおけるずれ量の正負と同じ場合には、前記特定のレーザユニットにおける基準となるレーザ光源と同じレーザ光源を前記基準となるレーザ光源として予め選択し、前記レーザユニットにおけるずれ量の正負が前記複数のレーザユニットから選ばれた特定のレーザユニットにおけるずれ量の正負と異なる場合には、前記特定のレーザユニットにおける基準となるレーザ光源とは異なるレーザ光源を前記基準となるレーザ光源として予め選択することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、画像形成装置に係り、特に、複数のレーザ光源により複数の走査ラインを同時に走査可能な画像形成装置に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、プリンタや複写機等の画像形成装置では、高速化および高解像度を実現するために、複数のレーザ光源を有する半導体レーザアレイから複数のビームを出力させ、複数の走査ラインを同時に走査して書き込みを行うマルチビーム方式のレーザユニットが利用されている。このような画像形成装置では、例えば2つのレーザ光源を有するレーザユニットを用いた場合、2つのレーザ光源が主走査方向に対して直交する方向すなわち副走査方向に配置する垂直配置とされたり、副走査方向に対してある角度をもって傾けて配置される傾斜配置とされる。2つのレーザ光源が傾斜配置される場合には、通常、2つのレーザ光が主走査方向で1画素分ずれるように角度が調整される。 【0003】 画像形成時には、2つのレーザ光源をその一方のレーザ光源でクロックと同期をとりながら、垂直配置の場合には2つのレーザ光源にそれぞれデータを同時に送信し、傾斜配置の場合には第2レーザ光源に対してデータを1画素分遅らせて送信し2つのレーザ光源から照射されるレーザビームの主走査方向のずれ量を補正して、主走査方向の書き出し位置にずれがない画像を形成する。しかし、実際には、2つのレーザ光源の副走査方向に対する角度に1画素以内での取り付け誤差が生じ、垂直配置の場合には取り付け誤差等がそのまま反映され、また、傾斜配置の場合には主走査方向に1画素分補正するようにレーザ光源の発光タイミングを制御しても主走査方向の1画素以内のずれが解消されない。 【0004】 このような主走査方向のずれは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等の複数のトナーに対応する複数のレーザユニットを用いてカラー画像を形成する場合にいわゆる色ずれとして顕著に現れる。通常、各色毎のレーザユニット間では前記主走査方向のずれ量が異なる。例えば、図7に示すように、各色レーザ光源LD1で同期をとり、ブラック(K)のレーザユニットを色ずれ調整の基準とする場合、ブラック(K)のレーザユニットの第2レーザ光源LD2が第1レーザ光源LD1に対して図中矢印Xで示される主走査方向に+1/3画素分のずれ量があるとする。このようなずれ量を有するブラック(K)のレーザユニットに対して、例えばマゼンタ(M)のレーザユニットを通常の調整手法に従ってそれぞれの第1レーザ光源LD1の書き出し位置を合わせるようにして調整する。 【0005】 その際、マゼンタ(M)のレーザユニットはユニット固有のずれ量を有しているから、ブラック(K)とマゼンタ(M)の各レーザユニットの各第2レーザ光源LD2の書き出し位置は、図8(A)〜(E)に示すようにマゼンタ(M)のユニット固有のずれ量に応じて書き出し位置がずれる。図8(E)では1画素分の色ずれが生じてしまう。なお、図7および図8は、傾斜配置の場合には補正後のずれ量を示す。また、図8右側の数字はマゼンタ(M)のユニット固有の種々のずれ量を表す。 【0006】 そこで、従来、各レーザユニットに対して共通に用いるビデオクロックの周波数を少なくとも1つのレーザユニットに対して変更可能としたり、同期信号を遅延させて主走査方向のずれ量を減少させたり、或いはレーザアレイの傾斜角を調整する調整手段を設けたりして、このような色ずれを解消する装置等が提案されている(特許文献1、2等参照)。 【特許文献1】特開2000−218858号公報 【特許文献2】特開2001−189182号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、従来の装置では、ビデオクロックの周波数を可変制御するPLL(Phase Locked Loop)や同期信号を遅延させる遅延回路等が必要となり、制御回路が複雑化する。また、レーザアレイの傾斜角を調整する調整手段やそれを制御する制御回路が新たに必要となる。さらに、PLLや遅延回路、調整手段を設けることで画像形成装置の高額化を招いてしまう。 【0008】 本発明の課題は、新たに制御回路や調整手段等を設けることなく、クロックに同期された既存の制御回路を用いて色ずれを顕在化させることなく画像形成を可能とすることである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 前記の問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、 複数のレーザ光源から照射されたレーザビームで主走査方向の複数の走査ラインを同時に走査して書き込みを行うレーザユニットを複数使用してカラー画像を形成する画像形成装置において、 前記複数のレーザ光源をクロックで同期させて、前記複数のレーザ光源のうち基準となるレーザ光源から照射されるレーザビームの書き出し位置に他のレーザ光源から照射されるレーザビームの書き出し位置を合わせるように前記複数のレーザユニットをそれぞれ制御する制御手段を備え、 前記制御手段は、予め測定された前記各レーザユニットにおける複数のレーザビームのずれ量に基づいて、前記レーザユニット毎に前記基準となるレーザ光源を予め選択することを特徴としている。 【0010】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記レーザユニットは、複数のレーザビームが主走査方向に画素単位でずれた位置を照射するように傾斜配置された前記複数のレーザ光源を備えることを特徴としている。 【0011】 請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記レーザユニットは、複数のレーザビームが主走査方向で同一の位置を照射するように垂直配置された前記複数のレーザ光源を備えることを特徴としている。 【0012】 請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、予め測定された前記各レーザユニットにおける複数のレーザビームのずれ量に基づいて、前記各レーザユニットにおけるずれ量の正負がカラー画像の色ずれ調整の基準となる特定のレーザユニットにおけるずれ量の正負と同じ場合には、前記特定のレーザユニットにおける基準となるレーザ光源と同じレーザ光源を前記基準となるレーザ光源として予め選択し、前記レーザユニットにおけるずれ量の正負が前記複数のレーザユニットから選ばれた特定のレーザユニットにおけるずれ量の正負と異なる場合には、前記特定のレーザユニットにおける基準となるレーザ光源とは異なるレーザ光源を前記基準となるレーザ光源として予め選択することを特徴としている。 【発明の効果】 【0013】 請求項1に記載の発明によれば、従来のように書き出し位置の位置合わせの基準となるレーザ光源を例えば第1レーザ光源と限定せず、予め測定された各色のレーザユニットにおける複数のレーザビームのずれ量に基づいてレーザユニット毎に書き出し位置の位置合わせの基準となるレーザ光源を予めそれぞれ選択しておくことで、第1レーザ光源と第2レーザ光源が通常のクロックに同期された状態のままで色ずれを第1、第2レーザ光源の走査ラインにそれぞれ分散させ、色ずれの最大幅を縮小することが可能となる。 【0014】 そのため、従来の画像形成装置のように1画素以内の主走査方向のずれを補正するためにPLLや遅延回路等を新たに設けて制御回路を複雑化したり、或いはレーザアレイの傾斜角を調整する調整手段やそれを制御する制御回路を新たに設けることなく、クロックに同期された既存の制御回路を用いて色ずれを顕在化させることなく画像形成を可能とすることが可能となる。また、PLLや遅延回路、調整手段を設ける必要がないため、不必要な画像形成装置の高額化の招来を阻止することが可能となる。 【0015】 請求項2および請求項3に記載の発明によれば、画像形成装置のレーザユニットの複数の光源を傾斜配置とした場合も垂直配置とした場合もともに前記請求項1に記載の発明の効果が的確に発揮される。 【0016】 請求項4に記載の発明によれば、レーザユニットを構成する複数のレーザ光源のずれが、レーザユニット間で同じ方向にずれている場合には同じレーザ光源を基準として書き出し位置の位置合わせを行うことで色ずれを縮小し、違う方向にずれている場合には異なるレーザ光源を基準として書き出し位置の位置合わせを行うことで色ずれを縮小させることが可能となり、前記各請求項に記載の発明の効果がより的確に発揮される。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。 【0018】 本実施形態に係る画像形成装置1は例えばカラー複写機やプリンタ等として用いられ、図1に示すように、複数の各色画像形成部2A、2B、2C、2Dと、中間転写ベルト3、検出手段4、転写ローラ5、定着部6等を備えて構成されている。 【0019】 画像形成部2A〜2Dは、本実施形態ではブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色毎に対応しており、中間転写ベルト3に沿って所定間隔を空けて設置されている。中間転写ベルト3は、画像担持手段としての無端状のベルトであり、各画像形成部2A〜2Dの感光体ドラム10A〜10Dに現像されたトナー像が転写されるようになっている。 【0020】 光センサ等により構成される検出手段4は、中間転写ベルト3上に形成された位置ずれ検知用のテストパターンを検出することが可能な位置に配設されており、検出したテストパターンの検出信号を後述する制御手段に出力するようになっている。なお、設置される検出手段4の数は適宜決められる。中間転写ベルト3は、記録紙Pとともに転写ローラ5、5の間に挿通されるようになっており、感光体ドラム10A〜10Dから中間転写ベルト3に転写されたトナー像が転写ローラ5、5の押圧により記録紙Pに転写されるようになっている。 【0021】 転写ローラ5の記録紙搬送方向下流側には、加熱ローラ61や加圧ローラ62等で構成される定着部6が設けられている。定着部6の加熱ローラ61と加圧ローラ62は、それらの間に搬送された記録紙Pを加熱しニップ圧により加圧することでトナー像を記録紙P上に定着するようになっている。また、記録紙Pは定着部下流側で図示しない排紙ローラ等より装置から排出されるようになっている。 【0022】 複数の画像形成部2A〜2Dは同一の構成であるため、以下、便宜上、画像形成部2等として説明する。画像形成部2は、図2に示すように、感光体ドラム10と、感光体ドラム10を帯電させる帯電部11と、レーザビームを感光体ドラム10上に走査して静電潜像を形成するレーザユニット12と、感光体ドラム10上にトナーを付着させる現像部13と、感光体ドラム10の周面上に残ったトナーをクリーニングするクリーナ14と、感光体ドラム10の表面を除電する除電部15等で構成されている。 【0023】 レーザユニット12は、複数のレーザビームを照射して感光体ドラム10に主走査方向の複数の走査ラインを同時に走査して書き込みを行うようになっており、図3に示すように、光源部20、コリメータレンズ21、スリット22、シリンドリカルレンズ23、ポリゴンミラー24、fθレンズ25、シリンドリカルレンズ26、ミラー27、受光センサ28等で構成されている。 【0024】 光源部20は、第1レーザ光源LD1および第2レーザ光源LD2を有するレーザアレイを備えており、本実施形態では、2つのレーザ光源LD1、LD2は副走査方向に対して角度θをなして配置された傾斜配置とされている。また、ミラー27および受光センサ28は、感光体ドラム10の画像形成領域から外れた位置に設けられている。 【0025】 レーザユニット12から感光体ドラム10へのレーザビームの射出は以下のようにして行われるようになっている。まず、第1レーザ光源LD1および第2レーザ光源LD2の各々から射出された2つのレーザビームがコリメータレンズ21により平行光束とされ、感光体ドラム10のビームスポットを整形するためのスリット22によりコリメータレンズ21から射出された2つのビームの透過が制限される。 【0026】 スリット22を透過した2つのビームは、シリンドリカルレンズ23により回転中のポリゴンミラー24の鏡面に結像され、その鏡面で反射されることにより偏向される。ポリゴンミラー24の反射鏡面は仮想光源とみなすことができる。この仮想光源から感光体ドラム10表面までの距離が反対鏡面の向きによって異なるため、fθレンズ25により仮想光源から射出されたビームの主走査速度への影響が補正される。 【0027】 fθレンズ25から射出された2つのビームは、シリンドリカルレンズ26により感光体ドラム10上に結像される。感光体ドラム10上に結像された2つのレーザビームは、図3に示された走査ラインLA、LB上に沿って走査される。また、ポリゴンミラー24から反射された2つのレーザビームの一部はミラー27により反射され、受光センサ28で検出されるようになっている。 【0028】 このように、図3のレーザユニット12を備える画像形成装置1では、ポリゴンミラー24の回転により主走査方向の走査露光が行われ、感光体ドラム10の回転により副走査方向に移動されることにより画像が形成されるように構成されている。また、本実施形態では、前述したように光源部20の第1レーザ光源LD1および第2レーザ光源LD2が副走査方向に対して角度θをなして配置された傾斜配置とされており、レーザユニット12の第2レーザ光源LD2から感光体ドラム10上に照射されるレーザビームが第1レーザ光源LD1から照射されるレーザビームに対して主走査方向に1画素ずれた位置を照射するようになっている。 【0029】 なお、図3では、スリット24を透過した2つのレーザビームを主走査方向に走査する走査器として、8つの鏡面を有するポリゴンミラー24を用いる場合を示しているが、走査器を構成する鏡面の数は特に限定されない。また、光源部20は、1つのレーザ光源を有する半導体レーザユニットを2つ設ける構成としてもよい。 【0030】 本実施形態に係る画像形成装置1の制御手段30は、図4に示すように、CPU等からなる中央制御部31、RAMやROM等からなる記憶手段32、各画像形成部2A〜2Dのレーザユニット12A〜12Dに対応して設けられる各部制御部33A〜33D、各レーザユニット12A〜12Dの各第1レーザ光源LD1および各第2レーザ光源LD2を駆動するLD1駆動回路34A〜34DおよびLD2駆動回路35A〜35D、および各クロック生成部36A〜36D等を備えて構成されている。 【0031】 中央制御部31は、ホストコンピュータ等から送信されてきた画像データDをそれぞれ各部制御部33A〜33Dに送信するようになっている。 【0032】 各部制御部33A〜33Dは、それぞれ画像信号処理部37A〜37DおよびLD駆動制御部38A〜38Dを備えている。画像信号処理部37A〜37Dは、中央制御部31から送信されてきた画像データDに基づいて第1および第2レーザ光源LD1、LD2のON/OFF制御を行うための駆動信号を形成するようになっている。 【0033】 LD駆動制御部38A〜38Dは、第1および第2レーザ光源LD1、LD2から照射される2本のレーザビームのうち後述するように中央制御部31により選択された基準となるレーザ光源(以下、基準レーザ光源という)から照射されるレーザビームのみを受光センサ28A〜28Dに入力し、クロック生成部36A〜36Dに同期クロックを生成させてレーザビームの書き出し位置に他のレーザビームの書き出し位置を合わせるように他のレーザ光源のタイミング制御を行うようになっている。 【0034】 また、LD駆動制御部38A〜38Dは、クロック生成部36A〜36Dがそれぞれ生成したクロックに基づいて2つのレーザビームの書き出し位置を決定し、同期クロックに同期させて画像信号処理部37A〜37Dが形成した駆動信号をLD1駆動回路34A〜34DおよびLD2駆動回路35A〜35Dに振り分けて送信するようになっている。 【0035】 前述したように、本実施形態では、光源部20A〜20Dの第1レーザ光源LD1および第2レーザ光源LD2がそれぞれ副走査方向に対して角度θをなして配置された傾斜配置とされているため、第2レーザ光源LD2から感光体ドラム10A〜10D上に照射されるレーザビームが第1レーザ光源LD1から照射されるレーザビームに対して主走査方向に1画素分遅れた位置を照射する。そのため、画像信号処理部37A〜37Dは、第2レーザ光源LD2に対して第1レーザ光源LD1から1画素分遅れたタイミングでレーザビームを照射するように駆動信号を形成するようになっている。 【0036】 LD1駆動回路34A〜34DおよびLD2駆動回路35A〜35Dは、各部制御部33A〜33Dから送信されてきた駆動信号に基づいてそれぞれ駆動電圧を生成させて第1、第2レーザ光源LD1、LD2に印加するようになっていて、各レーザユニット12A〜12Dの光源部20AはLD1駆動回路34A〜34DおよびLD2駆動回路35A〜35Dから印加される駆動電圧に従って第1、第2レーザ光源LD1、LD2を発光させ、レーザビームを照射させるようになっている。 【0037】 図3に示したように、第1レーザ光源LD1または第2レーザ光源LD2から選択された基準レーザ光源から照射されたレーザビームの一部はミラー27A〜27Dで反射されて受光センサ28A〜28Dで検出されるようになっている。制御手段30の各クロック生成部36A〜36Dには、図4に示すように受光センサ28A〜28Dの検出結果がそれぞれ入力されるようになっており、クロック生成部36A〜36Dは基準レーザの各検出結果に基づいて同期クロックを生成するようになっている。 【0038】 ここで、制御手段30の記憶手段32には、予め各レーザユニット12A〜12Dについて出荷時点で測定されたユニット固有のずれ量、すなわち第1レーザ光源LD1から照射されるレーザビームに対する第2レーザ光源LD2から照射されるレーザビームの主走査方向の1画素以内のずれ量のデータが記憶されている。なお、前記ずれ量は、垂直配置の場合は第1、第2レーザ光源LD1、LD2からのレーザビームのずれ量そのものであり、本実施形態のように傾斜配置の場合は1画素分遅らせて補正した後の主走査方向のずれ量で表される。また、これらのユニット固有のずれ量は装置へのユニット投入時などに測定されてもよい。 【0039】 制御手段30の中央制御部31は、4つのレーザユニット12A〜12D毎に前述した書き出し位置の位置合わせの基準となる基準レーザ光源を第1および第2レーザ光源LD1、LD2のいずれにするかを予め選択し、その結果を基準ビーム選択信号としてそれぞれ各部制御部33A〜33DのLD駆動制御部38A〜38Dに送信するようになっている。 【0040】 本実施形態では、中央制御部31は、記憶手段32から各レーザユニット12A〜12Dについてのユニット固有のずれ量をそれぞれ読み出し、各ずれ量に基づいて、各レーザユニット12A〜12Dにおけるずれ量の正負がカラー画像の色ずれ調整の基準となる特定のレーザユニットにおけるずれ量の正負と同じ場合には、特定のレーザユニットにおける基準レーザ光源と同じレーザ光源を基準レーザ光源として選択する。一方、各レーザユニット12A〜12Dにおけるずれ量の正負が特定のレーザユニットにおけるずれ量の正負と異なる場合には、特定のレーザユニットにおける基準レーザ光源とは異なるレーザ光源を基準レーザ光源として選択するようになっている。そして、それぞれ選択した基準レーザ光源に基づいて基準ビーム選択信号を決定するようになっている。 【0041】 次に、本実施形態に係る画像形成装置1の作用について説明する。なお、以下では、カラー画像の色ずれ調整の基準となるレーザユニットをブラック(K)のレーザユニットとした場合について説明する。 【0042】 制御手段30の中央制御部31は、装置のセットアップ時やユニット交換投入時に、図5に示すフローチャートに従って、各レーザユニット12A〜12Dについてそれぞれ書き出し位置の位置合わせの基準となるレーザ光源すなわち基準レーザ光源を第1および第2レーザ光源LD1、LD2のいずれにするかを予め選択する。 【0043】 中央制御部31は、記録手段32から各レーザユニット12A〜12Dについてそれぞれユニット固有の主走査方向のずれ量を読み出す(ステップS1)。そして、ユーザにより特定のレーザユニットとして例えばブラック(K)のレーザユニットが特定されると(ステップS:YES)、ブラック(K)のレーザユニット固有のずれ量が正の値であるか負の値であるかを判定し、ずれ量が正の値または0であれば基準レーザ光源として第1レーザ光源LD1を選択して基準ビーム選択信号を例えば1と決定する。また、前記ずれ量が負の値であれば基準レーザ光源として第2レーザ光源LD2を選択して基準ビーム選択信号を例えば2と決定する(ステップS3)。以下、ずれ量が0の場合は正の値として判断する。 【0044】 続いて、中央制御部31は、他のすべてのレーザユニットについて基準ビーム選択信号が決定されていなければ(ステップS4:NO)、特定のレーザユニットであるブラック(K)におけるレーザユニットのずれ量の正負と、例えばシアン(C)のレーザユニットにおけるずれ量の正負が同じである場合には(ステップS5:YES)、シアン(C)のレーザユニットについてブラック(K)のレーザユニットと同じく基準レーザ光源として第1レーザ光源LD1を選択して基準ビーム選択信号を1と決定する(ステップS6)。 【0045】 また、シアン(C)のレーザユニットにおけるずれ量の正負がブラック(K)におけるレーザユニットのずれ量の正負と異なる場合には(ステップS5:NO)、シアン(C)のレーザユニットについてブラック(K)のレーザユニットとは異なる基準レーザ光源として第2レーザ光源LD2を選択して基準ビーム選択信号を2と決定する(ステップS7)。 【0046】 中央制御部31は、同様にして他のマゼンタ(M)のレーザユニットとイエロー(Y)のレーザユニットについてもそれぞれ基準レーザ光源を選択して基準ビーム選択信号を決定する。 【0047】 そして、すべてのレーザユニット12A〜12Dについて基準レーザ光源の選択および基準ビーム選択信号の決定を行うと(ステップS4:YES)、中央制御部31は、決定した基準ビーム選択信号をそれぞれ各部制御部33A〜33Dに送信して(ステップS8)基準ビーム選択信号の決定処理を終了する。 【0048】 このようにして、各レーザユニット12A〜12Dについてそれぞれ基準レーザ光源を選択すると、例えば前記図7に示したような主走査方向Xの+1/3画素分のずれ量がブラック(K)のレーザユニットに存在する場合、ブラック(K)のレーザユニットでは基準レーザ光源が第1レーザ光源LD1であるのに対して、マゼンタ(M)のレーザユニットではずれ量が正の値または0の場合には基準レーザ光源は第1レーザ光源LD1、すれ量が負の値の場合には基準レーザ光源は第2レーザ光源LD2となる。 【0049】 そのため、マゼンタ(M)のレーザユニットのずれ量が正の値または0であればブラック(K)とマゼンタ(M)の各レーザユニットの第1レーザ光源LD1同士の書き出し位置が揃うように位置合わせが行われ、マゼンタ(M)のレーザユニットのずれ量が負の値であればブラック(K)のレーザユニットの第1レーザ光源LD1とマゼンタ(M)のレーザユニットの第2レーザ光源LD2の書き出し位置が揃うように位置合わせが行われることになる。 【0050】 その結果、図6(A)〜(C)に示すように、マゼンタ(M)のレーザユニットのずれ量が正の値または0の場合には図8(A)〜(C)に示した場合と同様にずれる。しかし、図6(D)、(E)に示すように、マゼンタ(M)のレーザユニットのずれ量が負の値の場合には、図8(D)、(E)と比較して分かるようにブラック(K)とマゼンタ(M)の色ずれが第2レーザ光源LD2の走査ライン上だけでなく第1レーザ光源LD1の走査ライン側にも分散され、色ずれの最大幅も縮小される。なお、図6右側の数字はマゼンタ(M)のユニット固有の種々のずれ量を表す。 【0051】 以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、従来のように書き出し位置の位置合わせの基準となるレーザ光源を例えば第1レーザ光源に限定せず、各色のレーザユニット毎に書き出し位置の位置合わせの基準となるレーザ光源を予めそれぞれ選択しておくことで、第1レーザ光源LD1と第2レーザ光源LD2が通常のクロックに同期された状態のままで色ずれを第1、第2レーザ光源の走査ラインにそれぞれ分散させ、色ずれの最大幅を縮小することが可能となる。 【0052】 そのため、従来の画像形成装置のように1画素以内の主走査方向のずれを補正するためにPLLや遅延回路等を新たに設けて制御回路を複雑化したり、或いはレーザアレイの傾斜角を調整する調整手段やそれを制御する制御回路を新たに設けることなく、クロックに同期された既存の制御回路を用いて色ずれを顕在化させることなく画像形成を可能とすることが可能となる。 【0053】 また、PLLや遅延回路、調整手段を設ける必要がないため、不必要な画像形成装置の高額化の招来を阻止することが可能となる。 【0054】 なお、以上の説明は、レーザアレイが垂直配置とされた場合にも同様にあてはまる。 【0055】 また、レーザ光源を3機以上用いる場合には、ずれ量として、垂直配置或いは補正後の傾斜配置の光源を仮想平面上に点としてプロットした場合に最小二乗法で求められる直線の傾きから算出される主ずれ量を用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0056】 【図1】本実施形態に係る画像形成装置の要部構成を示す概略図である。 【図2】本実施形態に係る画像形成部の構成を示す概略図である。 【図3】本実施形態に係るレーザユニットの構成を示す概略図である。 【図4】本実施形態に係る制御手段の制御構成を示すブロック図である。 【図5】制御手段における基準ビーム選択信号の決定処理の手順を示すフローチャートである。 【図6】本実施形態に係る画像形成装置における色ずれを説明する図である。 【図7】第2レーザ光源が第1レーザ光源に対して主走査方向に+1/3画素分色ずれがある状態を説明する図である。 【図8】従来の画像形成装置における色ずれを説明する図である。 【符号の説明】 【0057】 1 画像形成装置 12、12A〜12D レーザユニット 30 制御手段 LA、LB 走査ライン LD1 第1レーザ光源 LD2 第2レーザ光源 X 主走査方向
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| 【出願人】 |
【識別番号】303000372 【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月11日(2006.7.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司
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| 【公開番号】 |
特開2008−18573(P2008−18573A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−190777(P2006−190777) |
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