| 【発明の名称】 |
プリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 順一
【氏名】辻 正秋
【氏名】大河内 工平
【氏名】北原 政樹
【氏名】東本 佳久
【氏名】宮本 佳明
【氏名】仲岡 伸哲
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| 【要約】 |
【課題】プリンタを長期停止中もマガジン内の記録紙が周辺湿度の影響を受け難いプリンタを提供する。
【構成】ペーパマガジンとプリント部と筐体とを有し、筐体にマガジンドア15bが備えられており、マガジンドア15bは、閉じた作用位置と開いたメンテナンス位置との間で切り換え可能であり、記録紙RPのための開口部を閉じる封鎖位置と、開口部を開放した開放位置との間で切り換え可能な封鎖部材5を備え、マガジンドア15bの作用位置への切り換えに応じて、封鎖部材5を開放位置に切り換え、マガジンドア15bの遮蔽解除位置へ向けた変位操作に応じて、封鎖部材5を封鎖位置に切り換える切換機構が設けられているプリンタにおいて、マガジンドア15bを封鎖部材5が封鎖位置となる半開位置に位置決めする固定機構7,8を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録紙を収納したペーパマガジンと、前記ペーパマガジンの開口部から引き出された記録紙に画像を形成するプリント部と、前記ペーパマガジン及び前記プリント部を収納する筐体とを有し、前記筐体には、前記ペーパマガジンの収納領域を外部から遮蔽可能なマガジンドアが備えられており、 前記マガジンドアは、前記収納領域を遮蔽する作用位置と、前記ペーパマガジンへのアクセスを許すメンテナンス位置との間で切り換え可能に設けられており、 前記ペーパマガジンは、前記開口部を閉じる封鎖位置と、記録紙の引き出しを許すべく前記開口部を開放した開放位置との間で切り換え可能な封鎖部材を備え、さらに、 前記マガジンドアの前記作用位置への切り換えに応じて、前記封鎖部材を前記開放位置に切り換え、且つ、前記マガジンドアの前記作用位置から前記遮蔽解除位置へ向けた変位操作に応じて、前記封鎖部材を前記封鎖位置に切り換える切換機構が設けられているプリンタであって、 前記マガジンドアを、前記作用位置と前記メンテナンス位置との中間に位置する半開位置に位置決めするための固定機構が設けられており、前記半開位置では前記封鎖部材が前記封鎖位置となるプリンタ。 【請求項2】 複数の前記ペーパマガジンと、前記複数の前記ペーパマガジンのいずれかに収納された記録紙を選択的に前記プリント部に導く搬送機構とが設けられており、いずれかのマガジンドアが前記半開位置にあるとき、前記搬送機構による前記作用位置にある他のマガジンドアのペーパマガジンから前記プリント部への記録紙の搬送を許す制御装置が設けられている請求項1に記載のプリンタ。 【請求項3】 いずれかのマガジンドアが前記メンテナンス位置にあるとき、前記搬送機構による前記作用位置にある他のマガジンドアのペーパマガジンから前記プリント部への記録紙の搬送を規制するインターロック機構が設けられている請求項2に記載のプリンタ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、記録紙を収納したペーパマガジンと、前記ペーパマガジンの開口部から引き出された記録紙に画像を形成するプリント部と、前記ペーパマガジン及び前記プリント部を収納する筐体とを有し、前記筐体には、前記ペーパマガジンの収納領域を外部から遮蔽可能なマガジンドアが備えられており、 前記マガジンドアは、前記収納領域を遮蔽する作用位置と、前記ペーパマガジンへのアクセスを許すメンテナンス位置との間で切り換え可能に設けられており、 前記ペーパマガジンは、前記開口部を閉じる封鎖位置と、記録紙の引き出しを許すべく前記開口部を開放した開放位置との間で切り換え可能な封鎖部材を備え、さらに、 前記マガジンドアの前記作用位置への切り換えに応じて、前記封鎖部材を前記開放位置に切り換え、且つ、前記マガジンドアの前記作用位置から前記遮蔽解除位置へ向けた変位操作に応じて、前記封鎖部材を前記封鎖位置に切り換える機構が設けられているプリンタに関する。 【背景技術】 【0002】 この種のプリンタとしては、本発明に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記されたプリンタでは、そのペーパマガジンは、プリンタのマガジン用引出しに載置されて使用され、ペーパマガジンの記録紙引き出しスリットの付近には、前記スリットを封鎖可能な弾性ロールが、マガジン用引出しをプリンタの筐体内に押込めば前記スリットを開放し、マガジン用引出しをプリンタの筐体から引き出せば前記スリットを封鎖するように、変位可能に設けられている。したがって、特許文献1のペーパマガジンでは、特に非プリント時のペーパマガジンをプリンタから取り出した状況において、弾性ロールがペーパマガジンを気密状に保持するので、周辺の湿度が内部の記録紙に与える影響を抑制できる。 【0003】 【特許文献1】特開2005−271433号公報(段落番号0023〜0024、図4、図5) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、特許文献1に記されたプリンタでは、マガジン用引出しがプリンタの筐体内に押込まれている間は、記録紙引き出しスリットは弾性ロールによって閉じられず、開放されているので、例えば夜間などのプリンタを長期に停止させている期間に、ペーパマガジンの内部とプリンタの筐体内との間で空気の出入が生じ、その結果、ペーパマガジン内の記録紙が、プリンタの筐体内の湿度など周辺湿度の影響を受ける虞があった。 【0005】 すなわち、記録紙がその設計湿度を大きく上回る湿度に曝されると、記録紙の両側片部が波打ち状に変形し、逆に記録紙がその設計湿度を大きく下回る乾燥状態に曝されると、記録紙の全体が円弧状に湾曲し、いずれの場合にも、プリント中にプリントヘッドと擦りつけられるため、形成される画像に悪い影響を及ぼす可能性がある。また、特にインクジェットプリンタにおいては、記録紙の湿度が低過ぎると、記録紙のインク受容層にひび割れ等が生じて画像に悪い影響を及ぼす可能性がある。 【0006】 そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術によるプリンタの持つ前述した欠点に鑑み、夜間などのプリンタを長期に停止させている期間にも記録紙マガジン内の記録紙が周辺湿度の影響を受け難く、周辺湿度の高低に関わらず良好な画像を形成可能なプリンタを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の第1の特徴構成は、記録紙を収納したペーパマガジンと、前記ペーパマガジンの開口部から引き出された記録紙に画像を形成するプリント部と、前記ペーパマガジン及び前記プリント部を収納する筐体とを有し、前記筐体には、前記ペーパマガジンの収納領域を外部から遮蔽可能なマガジンドアが備えられており、 前記マガジンドアは、前記収納領域を遮蔽する作用位置と、前記ペーパマガジンへのアクセスを許すメンテナンス位置との間で切り換え可能に設けられており、 前記ペーパマガジンは、前記開口部を閉じる封鎖位置と、記録紙の引き出しを許すべく前記開口部を開放した開放位置との間で切り換え可能な封鎖部材を備え、さらに、 前記マガジンドアの前記作用位置への切り換えに応じて、前記封鎖部材を前記開放位置に切り換え、且つ、前記マガジンドアの前記作用位置から前記遮蔽解除位置へ向けた変位操作に応じて、前記封鎖部材を前記封鎖位置に切り換える切換機構が設けられているプリンタであって、 前記マガジンドアを、前記作用位置と前記メンテナンス位置との中間に位置する半開位置に位置決めするための固定機構が設けられており、前記半開位置では前記封鎖部材が前記封鎖位置となる点にある。 【0008】 したがって、本発明の第1の特徴構成によるプリンタでは、夜間などのプリンタを長期に停止させている期間には、マガジンドアを、作用位置とメンテナンス位置との中間に位置する半開位置に位置決めしておくことで、封鎖部材が封鎖位置に保持されるので、ロール紙マガジンの内部とプリンタの筐体内との間での空気の出入を阻止でき、その結果、ロール紙マガジン内のロール紙が、プリンタの筐体内の湿度など周辺湿度の影響を受け難くなる。 【0009】 本発明の他の特徴構成は、複数の前記ペーパマガジンと、前記複数の前記ペーパマガジンのいずれかに収納された記録紙を選択的に前記プリント部に導く搬送機構とが設けられており、いずれかのマガジンドアが前記半開位置にあるとき、前記搬送機構による前記作用位置にある他のマガジンドアのペーパマガジンから前記プリント部への記録紙の搬送を許す制御装置が設けられている点にある。 【0010】 本構成であれば、作用位置にマガジンドアのペーパマガジンを用いてプリント部でプリントを実施している間も、使用していない他のマガジンドアを半開位置しておくことで、この非使用中のマガジンドアのペーパマガジンに装入されている記録紙を封鎖部材によって周囲の湿度の影響から保護することができる。 【0011】 本発明の他の特徴構成は、いずれかのマガジンドアが前記メンテナンス位置にあるとき、前記搬送機構による前記作用位置にある他のマガジンドアのペーパマガジンから前記プリント部への記録紙の搬送を規制するインターロック機構が設けられている点にある。 【0012】 本構成であれば、マガジンドアをメンテナンス位置にして、比較的重量のある新しいロール紙をペーパマガジンに収納するなどの作業を行う際に発生する振動がプリント部に与える影響によって画質の不良なプリントが無駄に作成されてしまうなどの事態を未然に防止できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下に本発明による最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。 図1及び図2に示すプリンタは、プリント部Bに設けられた微細なノズルからインク液滴を記録紙に向けて吐出するインクジェットプリンタである。また、このプリンタでは、使用可能な記録紙として、両面にレジンコート層を形成した基材の一方の面に、微細な孔を多数形成した多孔質インク受容層を形成することにより、表面に光沢を持たせた多孔タイプの記録紙がロール状に巻き取られたものを想定している。 【0014】 〔プリンタの概略構成〕 このインクジェットプリンタは、プリンタ本体の外殻を構成する筐体10の下方に配置された2つのマガジン収容部A1、A2、筐体10の上方に配置されたプリント部B、筐体10の側部にインク貯留部Cを有する。筐体10の上面部には、比較的小さいサイズの仕上がりプリントP′を横送りベルト11で送り出す仕分け部12と、大きいサイズの仕上がりプリントP′を受け止めるラック板13とが設けられている。 【0015】 2つのマガジン収容部A1、A2は、互いに上下に位置する関係に配置され、何れのマガジン収容部Aも前後方向に移動可能なドロワー15を備え、これらのドロワー15は、ロール紙が収納されたペーパマガジンM(ロール紙マガジンの一例)を載置するための支持台部15aと、支持台部15aの前端に固定されたマガジンカバー15bとからなる。支持台部15aにはペーパマガジンMの載置位置を一義的に定めるための一般的な位置決め手段(不図示)が設けられている。 【0016】 オペレータがドロワー15(マガジンドアの一例)を完全に引き出すと(「メンテナンス位置」の一例)、支持台部15aに載置されたペーパマガジンMにアクセスでき、例えば、ペーパマガジンMの内部のロール紙RPを交換することができる。また、ドロワー15を完全に押し込むと(「作用位置」の一例)、ペーパマガジンMなどを収納した収納領域がマガジンカバー15b(マガジンドアの一例)によって外部から遮蔽され、内部のロール紙RPをプリント部Bに向けて送り出し可能となる。 【0017】 図3に示すように、このペーパマガジンMは、ロール紙RPを収容するためのケース1を備え、ケース1にはロール紙RPを圧着してプリント部Bに向けて送り出す機構として、モータDFによって駆動される圧着型のフィードローラ3が備えられ、一旦送り出されたロール紙RPを再びケース1内に巻き戻す機構として、モータDRによって駆動される支持ローラ4が備えられている。 プリント部Bでは、ペーパマガジンM内のロール紙RPから引き出されて供給される記録紙Pに対して、プリントヘッドHでのインクの吹き付けによって画像のプリントが行われる。プリント部Bの前面は、透明な樹脂製の窓部Wを備えた揺動式のカバー10Bによって通常は閉じられている。 【0018】 インク貯留部Cには、縦向き姿勢の軸芯周りで揺動開閉自在な側部カバー10Cの内部に、互いにインク色相の異なる複数のインクカートリッジ16が交換自在に配置されている。尚、夫々のインクカートリッジ16は、ブラック(BK)、ライトブラック(LK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、イエロー(Y)のインクを封入した7色のものが使用される。図面には示していないが、このインクジェットプリンタは、インクカートリッジ16に封入されたインクを空気圧によって送り出し、サブタンク(図示せず)に一時的に貯留した後、プリントヘッドHに供給するインクの供給系を備えている。 【0019】 〔搬送系の構成〕 図3に示すように、このインクジェットプリンタに設けられた搬送系は、ペーパマガジンMから提供された記録紙Pを、供給経路U1を介してプリント部Bに供給し、このプリント部Bではプリント搬送ユニットU2によって搬送を行いながらプリント処理を実行し、プリント後の記録紙PはカッターユニットU3でプリントサイズに切断し、その後、スイッチバックユニットU4から排出ユニットU5に搬送して送り出す。 供給経路U1は、下側のペーパマガジンMから送り出された記録紙Pを上方にガイドするように、上側のマガジン収容部Aに備えられたガイド体18と、上側のペーパマガジンMから送り出された記録紙Pを上方にガイドするガイド体19とを備えている。 【0020】 プリント搬送ユニットU2は、プリントヘッドHの上流側に配置された圧着型の第1搬送ローラ21、プリントヘッドHの下流側に配置された圧着型の第2搬送ローラ22、及び、第1、第2搬送ローラ21、22の中間位置において記録紙Pの裏面側を案内する案内プレート23を備えている。案内プレート23には多数の貫通孔が形成されており、案内プレート23の下方位置には、これらの貫通孔と連通した負圧ケース24と、負圧ケース24の内部の空気を排出することで負圧ケース24内の気圧を下げて、記録紙Pを案内プレート23に押し付けるためのファン25とを備えている。 【0021】 第1搬送ローラ21は、記録紙Pを圧着搬送するための従動ローラ21Aを備え、第2搬送ローラ22は、記録紙Pを圧着搬送するための従動ローラ22Aを備え、第1搬送ローラ21と第2搬送ローラ22とは駆動ベルト(不図示)によって同期駆動される。そして、プリント搬送ユニットU2には、第1搬送ローラ21と第2搬送ローラ22とを同期して駆動する第2モータD2を備えている。 【0022】 プリントヘッドHを支持するキャリッジ29は、主走査方向(記録紙Pの幅方向)に沿う姿勢で配置されたガイドレール27に沿って摺動移動するスライダ28の下面に懸架されている。 また、ガイドレール27の両端部付近に配置した一対のプーリ30にタイミングベルト型の駆動ベルト31を巻回し、一方のプーリ30を主走査用の走査モータDSの駆動軸に連結し、駆動ベルト31の一端にキャリッジ29が固定されている。走査モータDSによってプーリ30を駆動回転させると、プリントヘッドHをキャリッジ29と共に主走査方向に往復移動させることができる。 【0023】 そこで、記録紙Pに画像をプリントする際には、先ず記録紙Pを第1、第2搬送ローラ21、22によって案内プレート23上のプリント位置に供給し、負圧によって記録紙Pを案内プレート23に軽く押し付けた状態で、キャリッジ29を主走査方向に沿う一方の方向に移動させ乍ら、この移動と連係してプリントヘッドHから記録紙Pにインクを吐出することにより設定されたプリント幅で画像のプリントを行う。 【0024】 また、前記移動に基づいてキャリッジ29が主走査方向の端部に達した後に、第2モータD2で第1、第2搬送ローラ21、22を駆動することによりプリント幅に対応した単位搬送量だけ記録紙Pを副走査方向に搬送し、この後、キャリッジ29を主走査方向に沿う他方(逆方向)に移動させ乍ら、この移動と連係してプリント幅での次のプリントを行い、このようなプリントを反復することにより記録紙Pに二次元画像のプリントが行われる。 【0025】 カッターユニットU3は、フレーム(図示せず)に固定された固定刃35、可動刃36、カッターモータDC、及び、カッターモータDCからの回転駆動力を往復作動力に変換して可動刃36に伝えるクランク式の駆動機構37を備える。カッターユニットU3の下流側には、カッターユニットU3の切断位置を通過した記録紙Pを送り出す圧着型の排出ローラ38と、この排出ローラ38を駆動する第3モータD3を備えている。 【0026】 スイッチバックユニットU4は、駆動ローラ40、駆動ローラ40を回転駆動する駆動モータ、駆動ローラ40に圧着する位置に配置された遊転型の反転ローラ41と、反転ローラ41を駆動ローラ40の軸芯周りで正逆両方向に90度作動させる反転機構とを備えている。このスイッチバックユニットU4では、上流側の排出ローラ38によって先端側から先に送り込まれる記録紙Pを、駆動ローラ40と反転ローラ41とで圧着した状態で更に搬送した後、図3の矢印で示すように、反転ローラ41を駆動ローラ40の軸芯周りで90度回転させた後、駆動ローラ40を逆回転させることにより、記録紙Pを後端側から排出ユニットU5に送り出すことで、記録紙Pの表裏が反転操作される。スイッチバックユニットU4は、駆動ローラ40を駆動する第4モータD4と、反転ローラ41を反転作動させる反転モータ(不図示)を備えている。 【0027】 排出ユニットU5は、記録紙Pを搬送する複数の圧着ローラ45を備えると共に、この圧着ローラ45で搬送される記録紙Pを筐体上部の横送りベルト11とラック板13との何れかに送り出す経路切り換え機構(図示せず)を備えている。排出ユニットUは圧着ローラ45を駆動する第5モータD5を備えている。 【0028】 〔ペーパマガジンの構成〕 ペーパマガジンMが備えるケース1は、図4から図6に示すように、下方ケース1aと、下方ケース1aの一端に備えられた水平な軸芯回りで揺動可能な上方ケース1bとを備える。下方ケース1aには前述したフィードローラ3及び支持ローラ4が設けられ、上方ケース1bにはロール紙RPを引き出すための開口部2が設けられている。図6に示すように、フィードローラ3の一方と一体連結された操作軸3aは、下方ケース1aの側面から外部に延出しており、操作軸3aの端部に固定されたピニオンギヤ3bを介して、インクジェットプリンタの本体に設けられたペーパ供給用の駆動モータDF(図3を参照)によって回転駆動される。ロール紙RPをケース1内に巻き戻すための支持ローラ4についても、同様に、インクジェットプリンタの本体に設けられたモータDRによって回転駆動される。 【0029】 ペーパマガジンの上方ケース1bには、水平方向に延びた弾性ローラ5(封鎖部材の一例)が、開口部2を閉じる「封鎖位置」と、ロール紙RPの引き出しを許すべく開口部2を開放した「開放位置」との間で切り換え可能に配置されている。弾性ローラ5は、支持ロッド5aに外嵌支持されており、支持ロッド5aの両端と上方ケース1bの一部とに係止された一対の引張りバネ6によって封鎖位置に付勢されている。 【0030】 また、プリンタ本体には、マガジン収容部A1、A2を構成するドロワー15の前記メンテナンス位置からプリント用の前記作用位置への切り換えに応じて、弾性ローラ5を「封鎖位置」から「開放位置」に切り換え、他方、ドロワー15を前記作用位置から前記メンテナンス位置へ向けて引き出す操作に応じて、弾性ローラ5を「開放位置」から「封鎖位置」に切り換える切換機構が設けられている。この切換機構は、プリンタ本体の所定箇所に固定された一対の垂直な操作ロッド52からなり、オペレータがドロワー15を前記作用位置に切り換える際に、弾性ローラ5の支持ロッド5aが操作ロッド52と接当して、プリンタの背面側への移動を阻まれるため、引張りバネ6の付勢力に抗して開口部2が開放される。 【0031】 プリンタ本体とドロワー15との間には、ドロワー15を所定の箇所で位置決めする固定機構が設けられている。この固定機構はボールデテント機構からなり、プリンタ本体のフレームにクリック凸部として取り付けられた左右一対のボール7と、ドロワー15の支持台部15aに形成された左右各一対のノッチ8とを含む。ボール7はコイルバネ7aによって突出方向に付勢されている。各ノッチ8は、プリンタの正面に立つオペレータから見て最も手前側に位置する第1ノッチ8a、最も奥側に位置する第3ノッチ8c、及び、第1ノッチ8aと第3ノッチ8cとの中間に位置する第2ノッチ8bからなる。 【0032】 オペレータがドロワー15を最大限引き出すと、ボール7がコイルバネ7aによって第3ノッチ8cに係入され、この係入時のクリック感と共にドロワー15は「メンテナンス位置」に位置決めされる。次に、引き出された状態のドロワー15をオペレータが最大限押し込むと、ボール7がコイルバネ7aによって第1ノッチ8aに係入され、この係入時のクリック感と共にドロワー15は「作用位置」に位置決めされる。さらに、ドロワー15を「作用位置」から数センチメートルだけ引き出すと、ボール7がコイルバネ7aによって第2ノッチ8bに係入され、この係入時のクリック感と共にドロワー15は「半開位置」に位置決めされるので、マガジンカバー15bが幾分か開き、且つ、弾性ローラ5が「封鎖位置」となって開口部2を閉じた状態に保持される。 【0033】 さらに、プリンタ本体とドロワー15との間には、ドロワー15が「作用位置」、「半開位置」及び「メンテナンス位置」のいずれに位置する状態かを検出する開度検出機構が設けられている。この開度検出機構は、ドロワー15の支持台部15aにドロワー15の引き出し方向に沿って配置された2つの永久磁石などからなる磁性片60と、プリンタ本体に配置された2つの磁気検出素子61とからなる。図7(a)と図8(a)に示すように、ドロワー15が全閉された「作用位置」にあるとき、双方の磁性片60が磁気検出素子61と近接状態となる。また、ドロワー15が「半開位置」にあるとき、図7(b)と図8(b)に示すように、片方の磁性片60のみが磁気検出素子61と近接状態となる。さらに、図8(c)に示すように、ドロワー15が全開された「メンテナンス位置」にあるとき、いずれの磁性片60も磁気検出素子61と近接状態とならない。 【0034】 したがって、後述する制御装置50は、図7(a)に示すように、双方の磁気検出素子61が磁性片60を検出することで、上下双方のドロワー15がいずれも「作用位置」にあることが判別された場合には、上下いずれかのドロワー15内のロール紙RPをプリント部Bに送り出し可能とする。また、図7(b)に示すように、上方のドロワー15は「作用位置」であり、下方のドロワー15については一方の磁気検出素子61のみが磁性片60を検出することで、「半開位置」にあることが判別された場合には、上方のドロワー15内のロール紙RPのみをプリント部Bに送り出し可能とする。次に、図7(c)に示すように、上下いずれかのドロワー15は「作用位置」であるが、他方のドロワー15についてはいずれの磁気検出素子61も磁性片60を検出しないことで、「メンテナンス位置」にあることが判別された場合には、上下いずれのドロワー15のロール紙RPもプリント部Bに送り出し不可とする。この最後の事例の場合、制御装置50と前記開度検出機構とは、下方と上方のいずれかのドロワー15が「メンテナンス位置」にあることを検出した場合、搬送機構による作用位置にある他のマガジンドアのペーパマガジンからプリント部Bへのロール紙RPの搬送を規制するインターロック機構として働く。 【0035】 また、図には示されていないが、もしも、上方のドロワー15が「半開位置」であり、下方のドロワー15が「作用位置」であると判別された場合には、下方のドロワー15に収納されたロール紙RPを導くためのガイド体18が、「半開位置」にある上方のドロワー15によって遮断されているので、上下いずれのドロワー15のロール紙RPもプリント部Bに送り出し不可とする。なお、上方のドロワー15にガイド体18を複数設けておくことにより、上方のドロワー15が「半開位置」で保持された場合にも、下方のドロワー15から引き出されたロール紙RPが、上方のドロワー15を迂回する第2のガイド体18を介してプリント部Bまで供給可能な構成にしてもよい。 また、夜間などの長期間プリントを停止する場合などには、図8(d)に示すように、上下双方のドロワー15を「半開位置」に保持すれば、内部のロール紙RPに対する外気の湿度からの影響を最小限にすることができる。 【0036】 〔制御系の構成〕 筐体10内に設けられた制御装置50は、マイクロプロセッサを備えており、プログラム(ソフトウエア)で成る搬送制御手段と、プリント制御手段と、調湿制御手段とを備えている。この制御装置50は、プリントヘッドH、供給経路U1、プリント搬送ユニットU2、カッターユニットU3、スイッチバックユニットU4、及び、排出ユニットU5を制御するための出力系を備える。 【0037】 制御装置50によるプリント処理では、プリントヘッドHが主走査方向に作動する毎に、このプリントヘッドHによるプリント幅に対応した量だけ記録紙Pの搬送を行い、次に、プリント処理後の記録紙PをカッターユニットU3において必要とするサイズに切断し、このように切断された記録紙PをスイッチバックユニットU4において表裏を入れ換えた状態で排出ユニットU5に送り、この排出ユニットU5から横送りベルト11あるいはラック板13に排出する。 【0038】 このようにプリント処理が行われた後には、設定時間が経過するまでに、次のプリント処理を行う場合には、前述と同様に、プリント搬送ユニットU2に記録紙Pを供給すると共に、プリント処理後の記録紙PをカッターユニットU3において必要とするサイズに切断し、このように切断された記録紙PをスイッチバックユニットU4において表裏を入れ換えた状態で排出ユニットU5に送り、この排出ユニットU5から横送りベルト11あるいはラック板13に排出する制御を行う。しかし、先に行われたプリント処理から設定時間以内にプリントが行われない場合、又は、作業を終了する際には、ペーパマガジンMに対して記録紙Pを巻き戻す処理が行われる。 【0039】 このような処理を制御装置50に行わせることにより、ペーパマガジンMから記録紙Pが引き出された状態が長時間継続しないようにしており、継続してプリントを行わない場合には記録紙Pをロール紙カートリッジ4内に巻き取り、ロール紙カートリッジ4内において記録紙Pの湿度をできるだけ適正に維持できるようにしている。 【図面の簡単な説明】 【0040】 【図1】本発明に係るロール紙マガジンを用いたプリンタの外観を示す斜視図 【図2】図1のプリンタの別の状態における外観斜視図 【図3】図1のプリンタの内部を部分的に示す構成図 【図4】図1のプリンタのプリント部付近を示す斜視図 【図5】本発明の一実施形態によるロール紙マガジンを示す斜視図 【図6】図5のロール紙マガジンの一部を示す一部破断正面図 【図7】本発明の別の実施形態によるロール紙マガジンを示す一部破断側面図 【図8】図7のロール紙マガジンの外観を示す斜視図 【符号の説明】 【0041】 A1、A2 マガジン収容部 B プリント部 C インク貯留部 D2 第2モータ D5 第5モータ DS 走査モータ DR 巻き戻しモータ H プリントヘッド M ペーパマガジン(ロール紙マガジン) P 記録紙 P′ 仕上がりプリント RP ロール紙 1 ケース 2 開口部 3 フィードローラ 4 支持ローラ 5 弾性ローラ(封鎖部材) 6 引張りバネ 7 ボール(ボールデテント機構) 8 ノッチ(ボールデテント機構) 10 筐体 15 ドロワー 15a 支持台部 15b マガジンカバー 16 インクカートリッジ 18 ガイド体 19 ガイド体 21 第1搬送ローラ 22 第2搬送ローラ 23 案内プレート 29 キャリッジ 50 制御装置 52 操作ロッド 60 磁性片(開度検出機構、インターロック機構) 61 磁気検出素子(開度検出機構、インターロック機構)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135313 【氏名又は名称】ノーリツ鋼機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月11日(2006.7.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
【識別番号】100114959 【弁理士】 【氏名又は名称】山▲崎▼ 徹也
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| 【公開番号】 |
特開2008−18564(P2008−18564A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−190488(P2006−190488) |
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