| 【発明の名称】 |
ロール紙マガジン及びこれを用いたプリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 順一
【氏名】辻 正秋
【氏名】大河内 工平
【氏名】北原 政樹
【氏名】東本 佳久
【氏名】宮本 佳明
【氏名】仲岡 伸哲
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| 【要約】 |
【課題】ロール紙を交換する際にロール紙が湿度など周囲の雰囲気の影響を受け難いロール紙マガジンを提供する。
【構成】プリント用記録媒体としてのロール紙RPがプリンタのプリント部Bに対して引き出し可能に収納されているロール紙マガジンMであって、ロール紙RPを密閉状に収納したロール紙カートリッジ4を、ロール紙カートリッジ4に形成されている開口部4cからロール紙RPを引き出し、且つ、プリント部Bに手渡し可能な所定姿勢で装入するための被装入部1cを備えたロール紙マガジンとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プリント用記録媒体としてのロール紙が引き出し可能に収納されているロール紙マガジンであって、 前記ロール紙を密閉状に収納したロール紙カートリッジを、前記ロール紙カートリッジに形成されている開口部からロール紙を引き出し可能な所定姿勢で装入するための被装入部を備えたロール紙マガジン。 【請求項2】 前記ロール紙カートリッジの側面には、前記ロール紙マガジンの外部からの操作によって前記ロール紙の巻き芯を少なくとも巻き戻し方向に回転操作するためのアクセス手段が設けられている請求項1に記載のロール紙マガジン。 【請求項3】 前記ロール紙カートリッジの内部に調湿材が配置されている請求項1または2に記載のロール紙マガジン。 【請求項4】 プリント用記録媒体としてのロール紙が引き出し可能に収納されているロール紙マガジンであって、 前記ロール紙を引き出すための開口部を備えた密閉容器状のマガジン本体と、前記ロール紙の先端を挟持して前記開口部から引き出すための圧着ローラとを備え、さらに、前記開口部を密閉するシール手段と、前記圧着ローラの回転を阻止する回転阻止手段とが手動によって除去可能に設けられているロール紙マガジン。 【請求項5】 前記シール手段は粘着テープからなり、前記粘着テープからなる前記シール手段と前記回転阻止手段とが互いに接合されている請求項4に記載のロール紙マガジン。 【請求項6】 前記マガジン本体の側面には、前記ロール紙マガジンの外部からの操作によって前記ロール紙の巻き芯を少なくとも巻き戻し方向に回転操作するための回転操作手段が設けられており、さらに、前記回転操作手段の回転を阻止する回転阻止手段が手動によって除去可能に設けられている請求項4または5に記載のロール紙マガジン。 【請求項7】 前記マガジン本体の内部に調湿材が配置されている請求項4から6のいずれか一項に記載のロール紙マガジン。 【請求項8】 請求項1から7のいずれか一項に記されたロール紙マガジンを用いたプリンタ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、プリント用記録媒体としてのロール紙が引き出し可能に収納されているロール紙マガジン、及び、これを用いたプリンタに関する。 【背景技術】 【0002】 この種のロール紙マガジンの例としては、本発明に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記されたロール紙マガジンは、プリンタのマガジン用引出しに載置されて使用され、ロール紙マガジンの記録紙引き出しスリットの付近には、前記スリットを封鎖可能な弾性ロールが、マガジン用引出しをプリンタの筐体内に押込めば前記スリットを開放し、マガジン用引出しをプリンタの筐体から引き出せば前記スリットを封鎖するように、変位可能に設けられている。したがって、特許文献1のロール紙マガジンでは、特に非プリント時のロール紙マガジンをプリンタから取り出した状況において、弾性ロールがロール紙マガジンを気密状に保持するので、周辺の湿度がロール紙に与える影響を抑制できる。 【0003】 【特許文献1】特開2005−271433号公報(段落番号0023〜0024、図4、図5) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、特許文献1に記されたロール紙マガジンでは、ロール紙が全て消費されて空になった巻き芯を新品のロール紙と交換する際、或いは、紙幅や面質の異なる他のロール紙と交換する際などに、ロール紙マガジンのケース体を一旦開放し、同時に、ロール紙を納品状態における密閉用のパッケージから取り出した上でケース体に収納する必要があるので、この時、ロール紙が周囲の雰囲気と直に接する機会が生じるために、ロール紙の特に外周部位や両側縁部が雰囲気中の湿度の影響を受けて、波状などに変形する、或いは、過度の乾燥状態の影響を受けて、インクの受理面に微細な亀裂が発生する虞があった。湿気で波状などに変形した場合には、プリントヘッド下で搬送される記録媒体が蛇行する、或いは、プリントヘッドから受理面までの距離が不均一となって、いずれの場合も画質に影響が出る可能性がある。他方、過度の乾燥によってインクの受理面に微細な亀裂が発生した場合にもインクの吸収率が不均一となって画質に影響が出る可能性がある。 【0005】 そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術によるロール紙マガジンの持つ前述した欠点に鑑み、ロール紙を交換する際にロール紙が湿度など周囲の雰囲気の影響を受け難いロール紙マガジンを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の第1の特徴構成は、プリント用記録媒体としてのロール紙が引き出し可能に収納されているロール紙マガジンであって、 前記ロール紙を密閉状に収納したロール紙カートリッジを、前記ロール紙カートリッジに形成されている開口部からロール紙を引き出し可能な所定姿勢で装入するための被装入部を備えている点にある。 【0007】 したがって、本発明の第1の特徴構成によるロール紙マガジンでは、プリンタのユーザは、ロール紙を密閉状に収納したロール紙カートリッジを、例えばロール紙の製造者などから入手し、ロール紙カートリッジからロール紙を取り出すことなく、ロール紙カートリッジをそのままロール紙マガジンにセットすれば、ロール紙の先端がロール紙カートリッジに形成されている開口部から引き出され、ロール紙マガジンの開口部から引き出されて、プリント部に導入され、プリントを実施できるので、ロール紙の全体を周囲の雰囲気に曝す機会がなく、周囲の湿度などの影響がロール紙に及び難くなる。 【0008】 本発明の他の特徴構成は、前記ロール紙カートリッジの側面には、前記ロール紙マガジンの外部からの操作によって前記ロール紙の巻き芯を少なくとも巻き戻し方向に回転操作するためのアクセス手段が設けられている点にある。 【0009】 本構成であれば、ロール紙カートリッジの側面に設けられたアクセス手段を、プリンタに設けられた巻き戻し用モータの出力軸などに連結させることで、一旦ロール紙カートリッジからプリント部へと引き出されたロール紙を、プリント終了時などにロール紙カートリッジ内に再び巻き戻すことで、ロール紙の先頭部がプリンタの筐体内の雰囲気に長期間曝されることを防止できる。 【0010】 本発明の他の特徴構成は、ロール紙カートリッジの内部に調湿材が配置されている点にある。 【0011】 本構成であれば、調湿材の作用によってロール紙カートリッジの内部が調湿材の固有調整湿度付近に保たれ易いので、ロール紙マガジン内に一つのロール紙カートリッジを長期間にわたって装入したままにしても、中身のロール紙がプリンタの筐体内の雰囲気の影響を受け難くなる。 【0012】 本発明の第4の特徴構成は、プリント用記録媒体としてのロール紙が引き出し可能に収納されているロール紙マガジンであって、 前記ロール紙を引き出すための開口部を備えた密閉容器状のマガジン本体と、前記ロール紙の先端を挟持して前記開口部から引き出すための圧着ローラとを備え、さらに、前記開口部を密閉するシール手段と、前記圧着ローラの回転を阻止する回転阻止手段とが手動によって除去可能に設けられている点にある。 【0013】 したがって、本発明の第4の特徴構成によるロール紙マガジンでは、プリンタのユーザは、ロール紙の製造者などから、既にロール紙がマガジン本体に収納された形態のロール紙マガジンを入手し、シール手段と回転阻止手段とを除去し、ロール紙の先端が開口部から突出するまで圧着ローラを手動で僅かに回転させた上で、プリンタにセットすれば、プリント操作を開始できるので、ロール紙の全体を周囲の雰囲気に曝す機会がなく、周囲の湿度などの影響がロール紙に及び難くなる。 【0014】 本発明の他の特徴構成は、前記シール手段は粘着テープからなり、前記粘着テープからなる前記シール手段と前記とが互いに接合されている点にある。 【0015】 本構成であれば、プリンタのユーザは、ロール紙が収納されたロール紙マガジンを入手した後は、回転阻止手段を圧着ローラから取外し、そのままロール紙マガジンから引き離せば、回転阻止手段に接合されている粘着テープも自動的に剥がされるので、ロール紙マガジンのセットが簡単に済む。 【0016】 本発明の他の特徴構成は、前記マガジン本体の側面には、前記ロール紙マガジンの外部からの操作によって前記ロール紙の巻き芯を少なくとも巻き戻し方向に回転操作するための回転操作手段が設けられており、さらに、前記回転操作手段の回転を阻止する回転阻止手段が手動によって除去可能に設けられている点にある。 【0017】 本構成であれば、マガジン本体の側面の回転操作手段をプリンタに設けられた巻き戻し用モータの出力軸などに連結させることで、一旦ロール紙マガジンからプリント部へと引き出されたロール紙を、プリント終了時などにロール紙マガジン内に再び巻き戻すことで、ロール紙の先頭部がプリンタの筐体内の雰囲気に長期間曝されることを防止できる。また、ロール紙マガジンをプリンタに初回セットする迄は、回転操作手段と圧着ローラとは回転阻止手段によって回転を阻止されているので、ロール紙の先端を圧着ローラに圧着させ、且つ、圧着ローラに圧着されたロール紙部位からロールの本体へと延びる部位を弛ませた状態で保持させることができる。従って、使用前の輸送中や保管中などに振動や収縮によってロール紙が圧着ローラからの引っ張り力で切断され難くなる。 【0018】 本発明の他の特徴構成は、前記マガジン本体の内部に調湿材が配置されている点にある。 本構成であれば、調湿材の作用によってロール紙マガジンの内部が調湿材の固有調整湿度付近に保たれ易いので、プリンタ内に一つのロール紙マガジンを長期間に亘ってセットしたままにしても、中身のロール紙がプリンタの筐体内の雰囲気の影響を受け難くなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下に本発明による最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。 図1及び図2に示すプリンタは、プリント部Bに設けられた微細なノズルからインク液滴を記録紙に向けて吐出するインクジェットプリンタである。また、このプリンタでは、使用可能な記録紙として、両面にレジンコート層を形成した基材の一方の面に、微細な孔を多数形成した多孔質インク受容層を形成することにより、表面に光沢を持たせた多孔タイプの記録紙がロール状に巻き取られたものを想定している。 【0020】 〔プリンタの概略構成〕 このインクジェットプリンタは、プリンタ本体の外殻を構成する筐体10の下方に配置された2つのマガジン収容部A1、A2、筐体10の上方に配置されたプリント部B、筐体10の側部にインク貯留部Cを有する。筐体10の上面部には、比較的小さいサイズの仕上がりプリントP′を横送りベルト11で送り出す仕分け部12と、大きいサイズの仕上がりプリントP′を受け止めるラック板13とが設けられている。 【0021】 2つのマガジン収容部A1、A2は、互いに上下に位置する関係に配置され、何れのマガジン収容部Aも前後方向に移動可能なドロワー15を備え、これらのドロワー15は、ロール紙が収納されたペーパマガジンM(ロール紙マガジンの一例)を載置するための支持台部15aと、支持台部15aの前端に固定されたマガジンカバー15bとからなる。オペレータがドロワー15を引き出すと、支持台部15aに載置されたペーパマガジンMにアクセスでき、ドロワー15を完全に押し込むと、ペーパマガジンMなどを収容した内部空間がマガジンカバー15bによって外部と遮断される。このペーパマガジンMは、ロール紙RPを収容するためのケース1を備え、ケース1にはロール紙RPを圧着してプリント部Bに向けて送り出す圧着型のフィードローラ3が備えられている。 【0022】 プリント部Bでは、ペーパマガジンM内のロール紙RPから引き出されて供給される記録紙Pに対して、プリントヘッドHでのインクの吹き付けによって画像のプリントが行われる。プリント部Bの前面は、透明な樹脂製の窓部Wを備えた揺動式のカバー10Bによって通常は閉じられている。 【0023】 インク貯留部Cには、縦向き姿勢の軸芯周りで揺動開閉自在な側部カバー10Cの内部に、互いにインク色相の異なる複数のインクカートリッジ16が交換自在に配置されている。尚、夫々のインクカートリッジ16は、ブラック(BK)、ライトブラック(LK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、イエロー(Y)のインクを封入した7色のものが使用される。図面には示していないが、このインクジェットプリンタは、インクカートリッジ16に封入されたインクを空気圧によって送り出し、サブタンク(図示せず)に一時的に貯留した後、プリントヘッドHに供給するインクの供給系を備えている。 【0024】 〔搬送系の構成〕 図3、図4に示すように、このインクジェットプリンタに設けられた搬送系は、ペーパマガジンMから提供された記録紙Pを、供給経路U1を介してプリント部Bに供給し、このプリント部Bではプリント搬送ユニットU2によって搬送を行いながらプリント処理を実行し、プリント後の記録紙PはカッターユニットU3でプリントサイズに切断し、その後、スイッチバックユニットU4から排出ユニットU5に搬送して送り出す。 供給経路U1は、下側のペーパマガジンMから送り出された記録紙Pを上方にガイドするように、上側のマガジン収容部Aに備えられたガイド体18と、上側のペーパマガジンMから送り出された記録紙Pを上方にガイドするガイド体19とを備えている。 【0025】 プリント搬送ユニットU2は、プリントヘッドHの上流側に配置された圧着型の第1搬送ローラ21、プリントヘッドHの下流側に配置された圧着型の第2搬送ローラ22、及び、第1、第2搬送ローラ21、22の中間位置において記録紙Pの裏面側を案内する案内プレート23を備えている。案内プレート23には多数の貫通孔が形成されており、案内プレート23の下方位置には、これらの貫通孔と連通した負圧ケース24と、負圧ケース24の内部の空気を排出することで負圧ケース24内の気圧を下げて、記録紙Pを案内プレート23に押し付けるためのファン25とを備えている。 【0026】 第1搬送ローラ21は、記録紙Pを圧着搬送するための従動ローラ21Aを備え、第2搬送ローラ22は、記録紙Pを圧着搬送するための従動ローラ22Aを備え、第1搬送ローラ21と第2搬送ローラ22とは駆動ベルト26によって同期駆動される(図4を参照)。そして、プリント搬送ユニットU2には、第1搬送ローラ21と第2搬送ローラ22とを同期して駆動する第2モータD2を備えている。 【0027】 図4に示すように、プリントヘッドHを支持するキャリッジ29は、主走査方向(記録紙Pの幅方向)に沿う姿勢で配置されたガイドレール27に沿って摺動移動するスライダ28の下面に懸架されている。 また、ガイドレール27の両端部付近に配置した一対のプーリ30にタイミングベルト型の駆動ベルト31を巻回し、一方のプーリ30を主走査用の走査モータDSの駆動軸に連結し、駆動ベルト31の一端にキャリッジ29が固定されている。走査モータDSによってプーリ30を駆動回転させると、プリントヘッドHをキャリッジ29と共に往復移動させることができる。 【0028】 そこで、記録紙Pに画像をプリントする際には、先ず記録紙Pを第1、第2搬送ローラ21、22によって案内プレート23上のプリント位置に供給し、負圧によって記録紙Pを案内プレート23に軽く押し付けた状態で、キャリッジ29を主走査方向に沿う一方の方向に移動させ乍ら、この移動と連係してプリントヘッドHから記録紙Pにインクを吐出することにより設定されたプリント幅で画像のプリントを行う。 【0029】 また、前記移動に基づいてキャリッジ29が主走査方向の端部に達した後に、第2モータD2で第1、第2搬送ローラ21、22を駆動することによりプリント幅に対応した単位搬送量だけ記録紙Pを副走査方向に搬送し、この後、キャリッジ29を主走査方向に沿う他方(逆方向)に移動させ乍ら、この移動と連係してプリント幅での次のプリントを行い、このようなプリントを反復することにより記録紙Pに二次元画像のプリントが行われる。 【0030】 カッターユニットU3は、図3、図4に示すように、フレーム(図示せず)に固定された固定刃35、可動刃36、カッターモータDC、及び、カッターモータDCからの回転駆動力を往復作動力に変換して可動刃36に伝えるクランク式の駆動機構37を備える。カッターユニットU3の下流側には、カッターユニットU3の切断位置を通過した記録紙Pを送り出す圧着型の排出ローラ38と、この排出ローラ38を駆動する第3モータD3を備えている。 【0031】 スイッチバックユニットU4は、駆動ローラ40、駆動ローラ40を回転駆動する駆動モータ、駆動ローラ40に圧着する位置に配置された遊転型の反転ローラ41と、反転ローラ41を駆動ローラ40の軸芯周りで正逆両方向に90度作動させる反転機構とを備えている。このスイッチバックユニットU4では、上流側の排出ローラ38によって先端側から先に送り込まれる記録紙Pを、駆動ローラ40と反転ローラ41とで圧着した状態で更に搬送した後、図3の矢印で示すように、反転ローラ41を駆動ローラ40の軸芯周りで90度回転させた後、駆動ローラ40を逆回転させることにより、記録紙Pを後端側から排出ユニットU5に送り出すことで、記録紙Pの表裏が反転操作される。スイッチバックユニットU4は、駆動ローラ40を駆動する第4モータD4と、反転ローラ41を反転作動させる反転モータ(不図示)を備えている。 【0032】 排出ユニットU5は、記録紙Pを搬送する複数の圧着ローラ45を備えると共に、この圧着ローラ45で搬送される記録紙Pを筐体上部の横送りベルト11とラック板13との何れかに送り出す経路切り換え機構(図示せず)を備えている。排出ユニットUは圧着ローラ45を駆動する第5モータD5を備えている。 【0033】 〔ペーパマガジンの構成〕 ペーパマガジンMが備えるケース1は、図3と図5に示すように、下方ケース1aと、下方ケース1aの一端に備えられた水平な軸芯回りで揺動可能な上方ケース1bとを備える。下方ケース1aには、前述したフィードローラ3、及び、ロール紙RPを引き出すための開口部2が設けられている。フィードローラ3の一方と一体連結された操作軸3aは、下方ケース1aの側面から外部に延出しており、操作軸3aの端部に固定されたピニオンギヤ3bを介して、インクジェットプリンタの本体に設けられたペーパ供給用の駆動モータ(不図示)によって回転駆動される(図2ではピニオンギヤ3bが略されている)。 【0034】 下方ケース1aの底面には、ロール紙カートリッジ4を所定の姿勢で支持する支持凹部1c(被装入部の一例)が設けられている。ロール紙カートリッジ4は、ロール紙RPを収納した樹脂製の容器であり、内部のロール紙RPを所期の一定湿度に保持するべく密閉状になっている。 ロール紙カートリッジ4は、円筒状のカートリッジ本体4aと、カートリッジ本体4aの外周の一部から径方向外向きに突出した突出部4bとを一体的に備え、突出部4bの先端には内部に収納された記録紙Pを引き出すための開口部4cが形成されている。 【0035】 図6に示すように、カートリッジ本体4aの両側面に形成された貫通孔4dには、ロール紙RPを巻回したスプール5(アクセス手段の一例)が回転自在に支持されており、貫通孔4dから外部に延出したスプール5の両端部は、ペーパマガジンMの側面に形成された円形の貫通孔1Hから更に外部に延出し、インクジェットプリンタの本体に設けられた巻き戻しモータDRによって回転駆動可能に構成されている。尚、巻き戻しモータDRの駆動軸とスプール4bとの間には、巻き戻しモータDRの駆動状態と無関係にフィードローラ3によるスプール4bのペーパ繰り出し方向の回転を許すワンウェイクラッチ機構7が設けられている。また、ロール紙カートリッジ4の外面には、ペーパマガジンM内におけるロール紙カートリッジ4の位置と姿勢を一義的に決めるための位置決め突起4eが形成されている。 【0036】 ロール紙カートリッジ4は、未使用の状態においては、図5(a)に例示するように、記録紙Pの先端が開口部4cから僅かに引き出され、突出部4bの一部に接着テープ8などで固定されている。したがって、この未使用のロール紙カートリッジ4をプリンタにセットする際には、先ず、マガジン収容部A1(A2)のドロワー15を引出し、ペーパマガジンMの上方ケース1bを開放しておき、次に、新しいロール紙カートリッジ4の接着テープ8を剥がし、記録紙Pをさらに引出し、ロール紙カートリッジ4をペーパマガジンMの下方ケース1aに載置し、記録紙Pの先端をフィードローラ3に圧着させ、さらに、ペーパマガジンMの開口部2を介して所定長さ分の記録紙PをペーパマガジンM外に出した状態で、ペーパマガジンMの上方ケース1bを閉じて、ドロワー15を押込めば、内部のロール紙RPをロール紙カートリッジ4外の空気に一度も曝すことなくセットが完了する。また、カートリッジ本体4aの内面には、ロール紙カートリッジ4の内部を適切な湿度に保持する機能を備えた調湿材6が取り付けられている。 中身のロール紙RPを使い切った後のロール紙カートリッジ4は、ロール紙の製造者に返却し、そこで再び新たなロール紙RPを装填して、ユーザに供給するという通い箱的な使用形態にも適している。 【0037】 〔制御系の構成〕 筐体10内に設けられた制御装置50は、マイクロプロセッサを備えており、プログラム(ソフトウエア)で成る搬送制御手段と、プリント制御手段と、調湿制御手段とを備えている。この制御装置50は、プリントヘッドH、供給経路U1、プリント搬送ユニットU2、カッターユニットU3、スイッチバックユニットU4、及び、排出ユニットU5を制御するための出力系を備える。 【0038】 制御装置50によるプリント処理では、プリントヘッドHが主走査方向に作動する毎に、このプリントヘッドHによるプリント幅に対応した量だけ記録紙Pの搬送を行い、次に、プリント処理後の記録紙PをカッターユニットU3において必要とするサイズに切断し、このように切断された記録紙PをスイッチバックユニットU4において表裏を入れ換えた状態で排出ユニットU5に送り、この排出ユニットU5から横送りベルト11あるいはラック板13に排出する。 【0039】 このようにプリント処理が行われた後には、設定時間が経過するまでに、次のプリント処理を行う場合には、前述と同様に、プリント搬送ユニットU2に記録紙Pを供給すると共に、プリント処理後の記録紙PをカッターユニットU3において必要とするサイズに切断し、このように切断された記録紙PをスイッチバックユニットU4において表裏を入れ換えた状態で排出ユニットU5に送り、この排出ユニットU5から横送りベルト11あるいはラック板13に排出する制御を行う。しかし、先に行われたプリント処理から設定時間以内にプリントが行われない場合、又は、作業を終了する際には、ペーパマガジンMに対して記録紙Pを巻き戻す処理が行われる。 【0040】 このような処理を制御装置50に行わせることにより、ペーパマガジンMから記録紙Pが引き出された状態が長時間継続しないようにしており、継続してプリントを行わない場合には記録紙Pをロール紙カートリッジ4内に巻き取り、ロール紙カートリッジ4内において記録紙Pの湿度を適正に維持できるようにしている。 【0041】 〔別実施形態〕 上記実施形態のペーパマガジンMの代わりに、図7と図8に例示するような、前述のロール紙カートリッジ4の機能を兼ね備えたペーパマガジンM′を用いても良い。すなわち、このペーパマガジンM′はロール紙の製造者がロール紙RPを密封状態でユーザに届けるためのロール紙カートリッジとしても機能し、同時に、ドロワー15内の支持台部15aにペーパマガジンとして直接載置できる。 【0042】 ペーパマガジンM′は、ロール紙RPを引き出すための開口部52を備えた密閉容器状のマガジン本体51と、ロール紙RPの先端を挟持して開口部52から引き出すための圧着ローラ53とを備え、さらに、開口部52を密閉する粘着テープ56(シール手段の一例)と、圧着ローラ53の回転を阻止するキャップ状の回転ストッパ55(回転阻止手段の一例)とが手動によって除去可能に設けられている。マガジン本体51の側面には、一方の圧着ローラ53に連結された操作軸53aと、操作軸53aの端部に固定されたピニオンギヤ53bとが延出されており、後述する回転ストッパ55の作用部55aはこのピニオンギヤ53bに係止されている。 【0043】 ロール紙RPは樹脂製のスプール54(巻き芯の一例)に巻回されており、このスプール54の両端54aは、マガジン本体51の側面に形成された貫通孔51cに回転自在に支持されている。スプール54の一方の端部54aは、インクジェットプリンタの本体に設けられた巻き戻しモータ(最初の実施形態で記載した巻き戻しモータDRと同様のもの)によって、ロール紙RPを巻き戻し方向に回転操作するための回転操作手段として用いられる。 【0044】 尚、前述したキャップ状の回転ストッパ55には、圧着ローラ53の回転を阻止するための作用部55aと別に、スプール54の一方の端部54aと係合してその回転を阻止するための作用部55bが設けてあり、ペーパマガジンM′が未使用の状態では、圧着ローラ53とスプール54の双方が単一の回転ストッパ55によって回転を阻止されている。また、前述した粘着テープ54の一端は回転ストッパ55に接合されているので、ユーザは回転ストッパ55を抜き取って、そのままペーパマガジンM′から引き離せば粘着テープ54も剥がされ、インクジェットプリンタにセット可能な状態になる。 【0045】 未使用のペーパマガジンM′をインクジェットプリンタにセットする際には、先ず、マガジン収容部A1(A2)のドロワー15を引出し、不要なペーパマガジンM′を取り出し、次に、新しいロール紙マガジンM′の回転ストッパ55と粘着テープ56を剥がし、圧着ローラ53のピニオンギヤ53bを手動で操作することで、記録紙Pの先端を開口部52から所定量だけ送り出しておき、次に、図7に示すように、ペーパマガジンM′をドロワー15の支持台部15aに直接載置し、ドロワー15を押込めば、内部のロール紙RPをペーパマガジンM′外の空気に一度も曝すことなくセットが完了する。ペーパマガジンM′のインクジェットプリンタへのセットが完了すると、ピニオンギヤ53bはインクジェットプリンタの本体側に設けられた駆動装置と自動的に連結され、圧着ローラ53によるプリント部Bに向けての記録紙Pの引出しが可能となる。 【0046】 尚、マガジン本体51の内面にも、ペーパマガジンM′の内部を適切な湿度に保持する機能を備えた調湿材57が取り付けられている。 中身のロール紙RPを使い切った後のペーパマガジンM′は、ロール紙の製造者に返却し、そこで再び新たなロール紙RPを装填して、ユーザに供給するという通い箱的な使用形態にも適している。 【図面の簡単な説明】 【0047】 【図1】本発明に係るロール紙マガジンを用いたプリンタの外観を示す斜視図 【図2】図1のプリンタの別の状態における外観斜視図 【図3】図1のプリンタの内部を部分的に示す構成図 【図4】図1のプリンタのプリント部付近を示す斜視図 【図5】本発明の一実施形態によるロール紙マガジンを示す斜視図 【図6】図5のロール紙マガジンの一部を示す一部破断正面図 【図7】本発明の別の実施形態によるロール紙マガジンを示す一部破断側面図 【図8】図7のロール紙マガジンの外観を示す斜視図 【符号の説明】 【0048】 A1、A2 マガジン収容部 B プリント部 C インク貯留部 D2 第2モータ D5 第5モータ DS 走査モータ DR 巻き戻しモータ H プリントヘッド M ペーパマガジン(ロール紙マガジン) M′ ペーパマガジン(ロール紙マガジン) P 記録紙 P′ 仕上がりプリント RP ロール紙 1 ケース 3 フィードローラ 10 筐体 10B カバー 10C 側部カバー 12 仕分け部 13 ラック板 15 ドロワー 15a 支持台部 15b マガジンカバー 16 インクカートリッジ 18 ガイド体 19 ガイド体 21 第1搬送ローラ 22 第2搬送ローラ 23 案内プレート 24 負圧ケース 25 ファン 26 駆動ベルト 27 ガイドレール 28 スライダ 29 キャリッジ 45 圧着ローラ 51 マガジン本体 52 開口部 53 圧着ローラ 53b ピニオンギヤ 54 スプール(巻き芯、回転操作手段) 55 回転ストッパ(回転阻止手段) 56 粘着テープ(シール手段) 57 調湿材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135313 【氏名又は名称】ノーリツ鋼機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月11日(2006.7.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
【識別番号】100114959 【弁理士】 【氏名又は名称】山▲崎▼ 徹也
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| 【公開番号】 |
特開2008−18563(P2008−18563A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−190487(P2006−190487) |
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