| 【発明の名称】 |
インクジェット記録ヘッド |
| 【発明者】 |
【氏名】土井 健
【氏名】金子 峰夫
【氏名】山根 徹
【氏名】及川 真樹
【氏名】富澤 恵二
【氏名】松本 光弘
【氏名】井手 秀一
【氏名】瀧野 寒水
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| 【要約】 |
【課題】高解像度の画像を形成可能なインクジェット記録ヘッドを提供する。
【構成】第1の吐出口列群Cgaは、中吐出口列CM1と、中吐出口列CM1に隣接して配置された大吐出口列CL1aとの各吐出口が等間隔で千鳥配列されることで構成されている。第2の吐出口列群Cgbは、大吐出口列CL1bと、大吐出口列CL1bに隣接して配置された小吐出口列CS1との各吐出口が等間隔で千鳥配列されることで構成されている。第2の吐出口列群Cgbは、第1の吐出口列群Cgaに対して、第1の吐出口列群Cgaにおける中吐出口と大吐出口の配列ピッチの1/2ピッチ分オフセットして配置されている。吐出口列組CG1における中吐出口列CM1の吐出口は吐出口列組CG2における中吐出口列CM2の吐出口と1/2ピッチオフセットしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 共通液室から供給されたインクを吐出する複数の吐出口からなる複数の吐出口列が前記共通液室の両側に形成された、被記録媒体が走査される副走査方向に交差する方向である主走査方向に走査されるインクジェット記録ヘッドにおいて、 前記共通液室の一方の側には、第1の吐出口列と、前記第1の吐出口列に隣接して配置され、前記第1の吐出口列の吐出量と異なる吐出量の前記吐出口からなる第2の吐出口列との前記各吐出口が等間隔で交互に配列されて構成される第1の吐出口列群が形成されており、 前記共通液室の他方の側には、前記第1の吐出口列および前記第2の吐出口列のいずれか一方と同じ吐出量の前記吐出口からなる共通吐出量吐出口列と、前記共通吐出量吐出口列に隣接して配置され、前記第1の吐出口列群とは異なる吐出量の吐出口からなる非共通吐出量吐出口列との前記各吐出口が等間隔で交互に配列されて構成される第2の吐出口列群が形成されており、 前記第1の吐出口列群と前記第2の吐出口列群とにより吐出口列組がインクの色毎に構成され、 前記第2の吐出口列群は、前記第1の吐出口列群に対して前記第1の吐出口列群の吐出口の配列ピッチの1/2ピッチ分ずれて配置されており、 前記吐出口列組のうち同色のインクを吐出する前記吐出口列組の前記非共通吐出量吐出口列どうしは、互いに前記非共通吐出量吐出口列の吐出口の配列ピッチの1/2ピッチ分ずれて配置されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 【請求項2】 前記共通吐出量吐出口は、複数設定されたインク吐出量のうち、最大の吐出量のインクを吐出する吐出口である、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。 【請求項3】 前記共通吐出量吐出口は、複数設定されたインク吐出量のうち、最少の吐出量のインクを吐出する吐出口である、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。 【請求項4】 前記共通吐出量吐出口は、複数設定されたインク吐出量のうち、最大および最少の吐出量以外のインクを吐出する吐出口である、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。 【請求項5】 対称中心を挟んで配置されている異なる色のインクを吐出する前記吐出口列組どうしの同一吐出量を吐出する前記吐出口の前記副走査方向の位置は同一である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。 【請求項6】 対称中心を挟んで配置されている異なる色のインクを吐出する前記吐出口列組どうしの同一吐出量を吐出する前記吐出口の前記副走査方向の位置は前記対称中心を挟んで鏡像の関係にある、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。 【請求項7】 各前記吐出口列組の各色は、イエローを対称中心として、シアン、マゼンタ、イエロー、マゼンタ、シアンとなるように対称配置されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。 【請求項8】 前記対称配置された前記吐出口列組に隣接して、ブラックインクを吐出する吐出列が配置されている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。 【請求項9】 前記吐出口列組を形成する吐出口群は、該吐出口列群を構成する吐出口列の各吐出口が等間隔で千鳥配列されて構成される請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はインクジェットプリンタのインクジェット記録ヘッドに関する。 【背景技術】 【0002】 近年のプリンティング装置、特にインクジェット方式におけるプリント装置においては、更なる高画質画像を更に高速に印字したいというニーズがますます高まっている。 【0003】 これに対して、高画質なカラー画像を高速印字するために往復印字を行った際の色印字順の違いによる色ムラの発生を解決するための方法が特許文献1に開示されている。この特許文献1は、主走査方向に各色のノズル列が対称配置された各色ノズル列対称配置ヘッド(以下、対称配置ヘッド)構成を開示している。 【0004】 また、更なる高画質化のために上記対称配置ヘッドに吐出量を大液滴、小液滴の二段階吐出できるノズルを搭載した大小液滴吐出対称ヘッド(以下、大小対称ヘッド)構成が特許文献2に開示されている。 【0005】 一方、更なる高画質化手段として吐出量を更に大液滴、中液滴、小液滴の三段階設けた大中小ヘッド構成が特許文献3に開示されている。 【特許文献1】特開2001−171119号公報 【特許文献2】特開2004−1489号公報 【特許文献3】特開平9−164706号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、上記対称配置ヘッド構成に上記大中小ヘッド構成を単純に適用させようとしたところ、以下の問題を生じた。すわなち、ノズル配置密度(解像度)が上がらないため、1パスあたりのドットの紙面被覆率(以下、AF)が小さくなり、少ない印字パス数では画像にスジが発生し易いという問題を生じた。 【0007】 それを解決するために、上記対称配置ヘッド構成に上記大中小ヘッド構成を適用した例を図7(a)(b)に示す。図7(a)はノズル構成でヘッドを吐出口面側から見た平面図である。 【0008】 CL1、CL2はCyan(シアン)インクの大液滴を吐出させる大吐出口列、CM1、CM2はCyanインクの中液滴を吐出させる中吐出口列、CS1、CS2はCyanインクの小液滴を吐出させる小吐出口列である。 【0009】 ML1、ML2はMagenta(マゼンタ)インクの大液滴を吐出させる大吐出口列、MM1、MM2はMagentaインクの中液滴を吐出させる中吐出口列、MS1、MS2はMagentaインクの小液滴を吐出させる小吐出口列である。 【0010】 YL1、YL2はYellow(イエロー)インクの大液滴を吐出させる大吐出口列である。 【0011】 C1aはCL1、CM1にインクを供給する共通液室であり、C1bはCS1にインクを供給する共通液室である。C2aはCL2、CM2にインクを供給する共通液室であり、C2bはCS2にインクを供給する共通液室である。 【0012】 M1aはML1、MM1にインクを供給する共通液室であり、M1bはMS1にインクを供給する共通液室である。M2aはML2、MM2にインクを供給する共通液室であり、M2bはMS2にインクを供給する共通液室である。 【0013】 YaはYL1、YL2にインクを供給する共通液室である。 【0014】 大吐出口列は大液滴を吐出させるためヒータサイズが大きく、大吐出口列を配置するためには広いスペースが必要となり共通液室の片側に高密度に配置できない。本例ではこれまで実現されている形態として大吐出口列を共通液室の片側に600dpiで配置した構成を示す。 また、小吐出口列CS1、CS2、MS1、MS2がそれぞれ大吐出口列の配列ピッチの1/2ピッチだけ副走査方向にオフセット配置。これによって中ドット、小ドットの印字ドット解像度は図7(b)に示すように中ドット、小ドットを併せた印字解像度が大吐出口配置解像度の2倍の2400dpiとなる。その結果、中ドット、小ドットによるAFが大きくなり少パスで印字した際のスジ発生マージンが向上する。 【0015】 しかしながら、この場合は、中ドット、小ドットの副走査方向の配置順が、中ドット、中ドット、小ドット、小ドット、中ドット、中ドット、小ドット、小ドット・・・となる。つまり、中ドットで形成される2ラスターと小ドットで形成される2ラスターが交互に続くことになる。このような状態のドット配置にディザ法や誤差拡散法を単純に適用し階調表現しようとすると、インクの着弾乱れが発生した際に被記録メディア上で中ドット同士がくっつき易く、大きなドットの固まりが形成され、粒状性が劣化し易くなるという問題が発生する。また、中ドットと同様に小ドット同士もくっつき易くなるため、結局、中ドットのくっついた大きなドットの固まりによって形成されたラスターと小ドットのくっついた中程度のドットの固まりによって形成されたラスターが副走査方向に交互に配置されることになる。その結果、スジやムラが発生し易くなるという問題が発生する。 【0016】 また、上述の課題は対称配置ヘッド構成に限らず、ノズル列配置が非対称で片方向印字しかしない場合でも同色で大中小吐出口列の組を複数用いて印字を行う場合には同様に発生する。 【0017】 また、上述したいずれの例も大吐出口用の共通液室の他、中吐出口用あるいは小吐出口用の共通液室が別途必要となるため、ヘッドの小型化が困難である。 【0018】 そこで、本発明は上記課題に鑑み、高解像度の画像を形成可能なインクジェット記録ヘッドを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0019】 上記目的を達成するため本発明のインクジェット記録ヘッドは、以下の構成を有する。 【0020】 本発明のインクジェット記録ヘッドは、共通液室から供給されたインクを吐出する複数の吐出口からなる吐出口列が共通液室の両側に形成された、被記録媒体が走査される副走査方向に交差する方向である主走査方向に走査される。 【0021】 共通液室の一方の側には、第1の吐出口列と、第1の吐出口列に隣接して配置され、第1の吐出口列の吐出量と異なる吐出量の吐出口からなる第2の吐出口列との各吐出口が等間隔で交互に配列されて構成される第1の吐出口列群が形成されている。 【0022】 共通液室の他方の側には、第1の吐出口列および第2の吐出口列のいずれか一方と同じ吐出量の吐出口からなる共通吐出量吐出口列と、共通吐出量吐出口列に隣接して配置されている。そして、第1の吐出口列群とは異なる吐出量の吐出口からなる非共通吐出量吐出口列との各吐出口が等間隔で交互に配列されて構成される第2の吐出口列群が形成されている。 【0023】 第1の吐出口列群と第2の吐出口列群とにより吐出口列組がインクの色毎に構成されている。 【0024】 そして、第2の吐出口列群は、第1の吐出口列群に対して第1の吐出口列群の吐出口の配列ピッチの1/2ピッチ分ずれて配置されている。 【0025】 また、吐出口列組のうち同色のインクを吐出する吐出口列組の非共通吐出量吐出口列どうしは、互いに非共通吐出量吐出口列の吐出口の配列ピッチの1/2ピッチ分ずれて配置されている。 【発明の効果】 【0026】 本発明によれば、異なる吐出量の液滴(大ドット,中ドット,小ドット)のそれぞれに対し、インクの着弾乱れが発生した際に被記録メディア上で特定のドット同士がくっつき易く、粒状性が劣化し易くなるという問題を解決することができる。その結果、少ない印字パス数でも、スジやムラの少ない、高解像度の画像を形成することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0027】 以下に本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。 (第1の実施形態) 本実施形態のインクジェット記録ヘッドの構成を図1(a)(b)に示す。 【0028】 図1(a)は本実施形態のヘッドを吐出口側から見た吐出口配置平面図であり、図1(b)は本構成で紙面上に形成されたドット配置の模式図である。 【0029】 まず、図中の各符号について説明する。本実施形態のヘッドは、使用するインクはCyanインク(C)、Magentaインク(M)、Yellowインク(Y)の3種類を用いており、吐出口の大きさは大(L)、中(M)、小(S)の3種類である。大(L)中(M)、小(S)の各吐出口から吐出されるインク滴の吐出量は、それぞれ2.8pl、1.4pl、0.6plとなっている。吐出口配置を示す図1(a)中の円形部分は吐出口を示し、長方形部分は吐出口にインクを供給する共通液室を示している。各吐出口を示す符号の最初の文字がインクの色を表示し、第2番目の文字が吐出口の大きさを表示している。また、共通液室を示す符号の最初の文字はインクの色を表示している。すわなち、以下の通りである。 【0030】 CL1a、CL1b、CL2a、CL2bはCyan(シアン)インクの大液滴を吐出させる大吐出口列である。CM1、CM2はCyanインクの中液滴を吐出させる中吐出口列である。CS1、CS2はCyanインクの小液滴を吐出させる小吐出口列である。 【0031】 ML1a、ML2b、ML2a、ML2bはMagenta(マゼンタ)インクの大液滴を吐出させる大吐出口列である。MM1、MM2はMagentaインクの中液滴を吐出させる中吐出口列である。MS1、MS2はMagentaインクの小液滴を吐出させる小吐出口列である。 【0032】 YL1、YL2はYellow(イエロー)インクの大液滴を吐出させる大吐出口列である。 【0033】 C1aはCL1a、CL1b、CM1、CS1にインクを供給する共通液室である。C2aはCL2a、CL2b、CM2、CS2にインクを供給する共通液室である。 【0034】 M1aはML1a、ML1b、MM1、MS1にインクを供給する共通液室である。M2aはML2a、ML2b、MM2、MS2にインクを供給する共通液室である。 【0035】 YaはYL1、YL2にインクを供給する共通液室である。 【0036】 図1(a)のインクジェット記録ヘッドは、イエローを対称中心とした、シアン、マゼンタ、イエロー、マゼンタ、イエローの吐出口列が主走査方向に対称配置されている。図にはシアン、マゼンタ、イエローのカラー用のヘッドの構成のみを示しているが、ブラックインクを吐出する記録ヘッド(不図示)がその外側に隣接して設けられている。 【0037】 共通液室の一方の側には大吐出口と中吐出口が交互に配置され、その逆側には大吐出口と小吐出口が交互に配置されており、本実施形態の構成では大吐出口、中吐出口、小吐出口それぞれの配置解像度は600dpiである。また、大吐出口と中吐出口の配置された列(以下、大中列)では大吐出口、中吐出口合わせて1200dpi、大吐出口と小吐出口の配置された列(以下、大小列)では大吐出口、中吐出口合わせて1200dpiの配置解像度となっている。 【0038】 共通液室の片側でヒータサイズの大きい大吐出口をそのまま600dpi以上に高解像度化することは困難である。しかしながら、大吐出口の間に吐出量の小さい中吐出口、小吐出口へインクを供給する流路を設けることは可能である。本実施形態では、共通液室の片側に大吐出口と中吐出口または大吐出口と小吐出口といった組み合わせで吐出口を配置することで高密度に配置が可能となっている。 【0039】 また更に、大中列と大小列は大中列の大吐出口と中吐出口の配列ピッチの1/2、本実施形態の構成では2400dpiだけ副走査方向にオフセット配置されている。 【0040】 以下、図中の符号を用いて具体的に説明する。 【0041】 共通液室C1aの左側には第1の吐出口列群Cgaが形成され、右側には第2の吐出口列群Cgbが形成されている。そして、これら第1の吐出口列群Cgaと第2の吐出口列群Cgbとで吐出口列組CG1が形成されている。 【0042】 第1の吐出口列群Cgaは、中吐出口列CM1と、中吐出口列CM1に隣接して配置された大吐出口列CL1aとが等間隔で千鳥配列されることで構成されている。第2の吐出口列群Cgbは、大吐出口列CL1bと、大吐出口列CL1bに隣接して配置された小吐出口列CS1とが等間隔で千鳥配列されることで構成されている。 【0043】 第2の吐出口列群Cgbは、第1の吐出口列群Cgaに対して、第1の吐出口列群Cgaにおける中吐出口と大吐出口の配列ピッチ(図中P1)の1/2ピッチ分オフセットして配置されている。 【0044】 また、共通液室M1aの左側には第1の吐出口列群Mgaが形成され、右側には第2の吐出口列群Mgbが形成されている。そして、これら第1の吐出口列群Mga と第2の吐出口列群Mgbとで吐出口列組MG1が形成されている。 【0045】 第1の吐出口列群Mgaは、中吐出口列MM1と、中吐出口列MM1に隣接して配置された大吐出口列ML1aとが等間隔で千鳥配列されることで構成されている。第2の吐出口列群Mgbは、大吐出口列ML1bと、大吐出口列ML1bに隣接して配置された小吐出口列MS1とが等間隔で千鳥配列されることで構成されている。 【0046】 第2の吐出口列群Mgbは、第1の吐出口列群Mgaに対して、第1の吐出口列群Mgaにおける中吐出口と大吐出口の配列ピッチの1/2ピッチ分オフセットして配置されている。 【0047】 また、共通液室M2aの左側には第1の吐出口列群Mgcが形成され、右側には第2の吐出口列群Mgdが形成されている。そして、これら第1の吐出口列群Mgcと第2の吐出口列群Mgdとで吐出口列組MG2が形成されている。 【0048】 第1の吐出口列群Mgcは、小吐出口列MS2と、小吐出口列MS2に隣接して配置された大吐出口列ML2aとが等間隔で千鳥配列されることで構成されている。第2の吐出口列群Mgdは、大吐出口列ML2bと、大吐出口列ML2bに隣接して配置された中吐出口列MM2とが等間隔で千鳥配列されることで構成されている。 【0049】 第2の吐出口列群Mgdは、第1の吐出口列群Mgcに対して、第1の吐出口列群Mgcにおける小吐出口と大吐出口の配列ピッチの1/2ピッチ分オフセットして配置されている。 【0050】 また、共通液室C2aの左側には第1の吐出口列群Cgcが形成され、右側には第2の吐出口列群Cgdが形成されている。そして、これら第1の吐出口列群Cgcと第2の吐出口列群Cgdとで吐出口列組CG2が形成されている。 【0051】 第1の吐出口列群Cgcは、小吐出口列CS2と、小吐出口列CS2に隣接して配置された大吐出口列CL2aとが等間隔で千鳥配列されることで構成されている。第2の吐出口列群Cgdは、大吐出口列CL2bと、大吐出口列CL2bに隣接して配置された中吐出口列CM2とが等間隔で千鳥配列されることで構成されている。 【0052】 第2の吐出口列群Cgdは、第1の吐出口列群Cgcに対して、第1の吐出口列群Cgcにおける小吐出口と大吐出口の配列ピッチの1/2ピッチ分オフセットして配置されている。 【0053】 そして、共通液室Yaを挟んだ同色の大吐出口、中吐出口、小吐出口のノズル同士の関係は、それぞれの中吐出口同士、小吐出口同士がそれぞれの吐出口列の配列ピッチの1/2ピッチだけオフセット配置されている。ここで、ひとつの吐出口列組における大吐出口どうしを同じ吐出量の吐出口からなる共通吐出量吐出口列とし、互いに異なる吐出量のインクを吐出する中吐出口同士、小吐出口同士を非共通吐出量吐出口列とする。そうすると、同じ色のインクであって同じ吐出量の非共通吐出量吐出口列どうしでは吐出口は1/2ピッチだけオフセット配置されていることになる。 【0054】 なお、本実施形態の記録ヘッドの吐出口は各吐出口列において600dpi毎(図1中ピッチP2)に形成されているため、吐出口「列」における吐出口の1/2ピッチのオフセットとは1200dpiだけずれていることを意味する。 【0055】 一方、上述した吐出口列「群」は2つの吐出口列が千鳥配置されることで構成されているため、吐出口は1200dpi毎(図1中ピッチP1)に形成されていることになる。よって、吐出口列「群」における吐出口の1/2ピッチのオフセットとは2400dpiだけずれていることを意味する。 【0056】 つまり、吐出口「列」における1/2ピッチとはピッチP2に対するものであり、吐出口列「群」における1/2ピッチとはピッチP1に対するものである。 【0057】 以下、図中の符号を用いて具体的に説明する。 【0058】 吐出口列組CG1における中吐出口列CM1の吐出口は吐出口列組CG2における中吐出口列CM2の吐出口と1/2ピッチオフセットしている。つまり、シアン色の中吐出口どうしは1/2ピッチオフセットしている。 【0059】 また、吐出口列組CG1における小吐出口列CS1の吐出口は吐出口列組CG2における小吐出口列CS2の吐出口と1/2ピッチオフセットしている。つまり、シアン色の小吐出口どうしは1/2ピッチオフセットしている。 【0060】 同様に、吐出口列組MG1における中吐出口列MM1の吐出口は吐出口列組MG2における中吐出口列MM2の吐出口と1/2ピッチオフセットしている。つまり、マゼンタ色の中吐出口どうしは1/2ピッチオフセットしている。 【0061】 また、吐出口列組MG1における小吐出口列MS1の吐出口は吐出口列組MG2における小吐出口列MS2の吐出口と1/2ピッチオフセットしている。つまり、マゼンタ色の小吐出口どうしは1/2ピッチオフセットしている。 【0062】 上述した構成のヘッドによる印字ドットの着弾位置を図1(b)に示す。大ドットは大吐出口からの大液滴が着弾し形成されたドット、中ドットは中吐出口からの中大液滴が着弾し形成されたドット、小ドットは小吐出口からの小大液滴が着弾し形成されたドットである。なお、図では理解し易くするために大ドット列、中ドット列、小ドット列を主走査方向に分離して示してある。 【0063】 大ドットは副走査方向に均一に吐出口の解像度の4倍の2400dpiで配置されている。また、中ドット、小ドットも同様に副走査方向に均一にそれぞれの吐出口の解像度の2倍の1200dpiで配置されており、中ドットと小ドットとを併せると2400dpiで均一に配置されている。 【0064】 このように本実施形態の構成によると中ドット、小ドットを均一に高解像度配置することが可能となる。また、さらに大ドットも均一に吐出口配置解像度の4倍の高解像度まで配置することが可能となる。 【0065】 その結果、AF(紙面被覆率)が大きくなりスジが発生するまでのマージンが大幅に向上する。さらには、中ドット、小ドットが均一に配置されることにより、インクの着弾乱れやヘッドの走査乱れや紙搬送の乱れが生じた際の中ドット同士の固まり、小ドット同士の固まりが発生し難く、粒状性の劣化を発生させないことが可能となる。その結果、少ないパス数で高画質な画像を安定して高速印字することが可能となる。 【0066】 また、本実施形態の構成によれば、小吐出口あるいは中吐出口用に専用の共通液室が不要となるのでヘッド上のノズル配置スペースを節約できる。そのためヘッドの大幅な小型化が可能となり、ヘッドの大幅な低コスト化も可能となる。 【0067】 また、本実施形態の構成では小吐出口を、大吐出口および中吐出口と同じ共通液室に接続させているが、もちろん小吐出口を、大吐出口および中吐出口と異なる共通液室に接続した構成も可能である。その構成例を図2(a)に示す。 【0068】 共通液室C1aは大吐出口列CL1a、大吐出口列CL1b、および中吐出口列CM1にインクを供給する。共通液室C1bは小吐出口列CS1にインクを供給する。 【0069】 共通液室M1aは大吐出口列ML1a、大吐出口列ML1b、および中吐出口列MM1にインクを供給する。共通液室M1bは小吐出口列MS1にインクを供給する。 【0070】 共通液室C2aは大吐出口列CL2a、大吐出口列CL2b、および中吐出口列CM2にインクを供給する。共通液室C2bは小吐出口列CS2にインクを供給する。 【0071】 共通液室M2aは大吐出口列ML2a、大吐出口列ML2b、および中吐出口列MM2にインクを供給する。共通液室M2bは小吐出口列MS2にインクを供給する。 【0072】 この構成では共通液室から小吐出口へインクを供給するインク流路の幅を広くすることができ、インクの最充填時間が短くなり小液滴の吐出周波数を上げることが可能となる。その結果、更に高速印字が可能となる。 【0073】 本構成の場合も、印字ドットの着弾位置は、図2(b)に示すように、大ドットは副走査方向に均一に吐出口の解像度の4倍の2400dpiで配置される。また、中ドット、小ドットも同様に副走査方向に均一にそれぞれの吐出口の解像度の2倍の1200dpiで配置され、中ドットと小ドットとを併せると2400dpiで均一に配置される。 【0074】 また、小吐出口のみならず中吐出口も大吐出口と別の専用の共通液室に連結させインクを供給しても良い。この場合、中液滴吐出周波数を向上させることが可能となり、更に高速印字が可能となる。 (第2の実施形態) 本実施形態のインクジェット記録ヘッドの構成を図3に示す。図3(a)は本実施形態のヘッドを吐出口側から見た吐出口配置の平面図であり、図3(b)は、本実施形態の構成によるヘッドにより紙面上に形成されたドット配置の模式図である。なお、各吐出口および共通液室の符号の付け方は第1の実施形態と同様である。 【0075】 本実施形態の構成は第1の実施形態に対して大吐出口列の位置と小吐出口列の位置を入れ替えている。 【0076】 第1の実施形態では、図1(a)に示すように共通液室の両側に隣接して大吐出口が配置され、さらにその外側に中吐出口および小吐出口が配置されている。これに対して本実施形態の場合、図3(a)に示すように、共通液室の両側に隣接して小吐出口が配置され、さらにその外側に中吐出口および大吐出口が配置されている。 【0077】 Cyanインクを例に具体的に説明する。第1の実施形態のヘッドでは、図1(a)に示すように共通液室C1aの両側に隣接して大吐出口CL1aおよび大吐出口CL1bが配置され、さらにその外側に中吐出口CM1および小吐出口CS1が配置されている。一方、本実施形態のヘッドでは、図3(a)に示すように、共通液室Claの両側に隣接して小吐出口CS1a、CS1bが配置され、さらにその外側に中吐出口CM1および大吐出口CL1が配置されている。なお、図3(a)の中で図1(a)と異なる部分の詳細は下記の通りである。すわなち、CS1a、CS1b、CS2a、CS2bはCyanインクの小液滴を吐出させる小吐出口列であり、CL1、CL2はCyanインクの大液滴を吐出させる大吐出口列である。また、MS1a、MS2b、MS2a、MS2bはMagentaインクの小液滴を吐出させる小吐出口列であり、MS1、MS2はMagentaインクの大液滴を吐出させる大吐出口列である。 【0078】 本実施形態の構成では図3(b)に示すように小ドットが均一に2400dpiで配置され、大ドットおよび中ドットは併せて均一に2400dpiで配置されることになる。 【0079】 このように本実施形態の構成によれば、小ドットを均一に更に高解像度配置することが可能となる。その結果、更なる高画質印字が可能となる。 (第3の実施形態) 本実施形態のインクジェット記録ヘッドの構成を図4に示す。図4(a)は本実施形態のヘッドを吐出口側から見た吐出口配置の平面図であり、図4(b)は、本実施形態の構成によるヘッドにより紙面上に形成されたドット配置の模式図である。なお、各吐出口および共通液室の符号の付け方は第1の実施形態と同様である。図5は記録ヘッドが主走査方向に対して角度Θだけ傾いたときの模式図であり、図6はそのときのCyanとMagentaのドット配置図である。 【0080】 本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、対称中心を挟んで配置されている異なる色のインクを吐出する吐出口列組どうしの同一吐出量を吐出する吐出口の副走査方向の位置が同一となるように配置されている。さらには、本実施形態のインクジェット記録ヘッドは、対称中心を挟んで配置されている異なる色のインクを吐出する吐出口列組どうしの同一吐出量を吐出する吐出口の副走査方向の位置は対称中心を挟んで鏡像の関係、換言すれば線対称の関係にある。 【0081】 つまりYellowの吐出口列組を挟んで配置されているCyanの吐出口列組とMagentaの吐出口列組とにおける同一の吐出量の吐出口どうしが線対称の関係にある。(Cyanの吐出口と、この吐出口と同一の吐出量のMagentaの吐出口とが仮想の中心線を挟んで線対称に配置されている)。 【0082】 具体的には、中吐出口列CM1から小吐出口列CS1までの吐出口列は小吐出口列MS2から中吐出口列MM2までの吐出口と線対称に配置されている。また、中吐出口列MM1から小吐出口列MS1までの吐出口列は小吐出口列CS2から中吐出口列CM2までの吐出口列と線対称になっている。 【0083】 ここで、吐出口列組CG1と吐出口列組MG2とを例に、本実施形態の吐出口の配置についてさらに説明する。 【0084】 Cyanの吐出口列組CG1とMagentaの吐出口列組MG2とはYellowの吐出口列組YGを挟んで配置されている。そして、これら吐出口列組CG1と吐出口列組MG2とは仮想中心線L−Lに関して線対称に配置されている。小吐出口列CS1の吐出口と小吐出口列MS1の吐出口(図中矢印A1で示す吐出口)とは仮想中心線L−Lに関して線対称に配置されている。あるいは、小吐出口列CS1の吐出口と小吐出口列MS1の吐出口とは副走査方向の位置が同一となるように配置されているともいえる位置関係にある。大吐出口列CL1bの吐出口と大吐出口列ML2aの吐出口(図中矢印A2で示す吐出口)、中吐出口列CM1の吐出口と中吐出口列MM2の吐出口(図中矢印A3で示す吐出口)も同様の関係にある。 【0085】 本実施形態の構成も、上述した各実施形態と同様に、図4(b)に示すように小ドットが均一に2400dpiで配置され、大ドットおよび中ドットは併せて均一に2400dpiで配置されることになる。その結果、更なる高画質印字が可能となる。 【0086】 一方、ヘッドが図5に示すように主走査方向に対し角度Θだけ傾くと、ドットの着弾位置は図6に示すようにドットの密な部分と疎になる部分の繰り返しパターンが形成される。この場合ドットが密になる部分は濃度が上がり、ドットが疎になる部分は濃度が下がる。その結果、濃度ムラやスジが発生し易くなる。 【0087】 しかしながら、本実施形態の構成によれば、Cyanドットの密な部分と疎になる部分の繰り返しパターンとMagentaドットの密な部分と疎になる部分の繰り返しパターンがちょうど1/2ピッチずれている。これにより、互いにAFの過不足を補い合い濃度分布を均一にする効果が生じる。 【0088】 このように本実施形態によれば、図5に示すようなヘッド傾きΘが発生した場合でも印字画像にスジが発生し難くすることができる。 【0089】 なお、上述の各実施形態の説明では、各吐出口列群を形成する2種類の吐出口列が、吐出口列を形成する各吐出口が千鳥状に配列されているものを示しているが、配置の形態としては千鳥状に限定されることはない。例えば、図1におけるCgaを構成する2つの吐出口列CM1、CL1aとが、各列を形成する吐出口が等間隔に交互に並ぶよう、2つの吐出口列CM1、CL1aが1列になるように並んでいてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0090】 【図1】(a)は本発明の第一の実施形態のノズル構成図であり、(b)はドット配置図である。 【図2】(a)は本発明の第一の実施形態の別構成のノズル構成図であり、(b)はドット配置図である。 【図3】(a)は本発明の第ニの実施形態のノズル構成図であり、図3(b)はドット配置図である。 【図4】(a)は本発明の第三の実施形態のノズル構成図であり、(b)はドット配置図である。 【図5】本発明の第三の実施形態のインクジェット記録ヘッドが傾いた模式図である。 【図6】本発明の第三の実施形態のインクジェット記録ヘッドが傾いたときのドット配置図である。 【図7】従来のインクジェット記録ヘッドの一例である。 【符号の説明】 【0091】 C1a、C2a、M1a、M2a、Ya 共通液室 CL1a、CL1b、CL2a、CL2b Cyanインクの大液滴を吐出させる大吐出口列 CM1、CM2 Cyanインクの中液滴を吐出させる中吐出口列 CS1、CS2 Cyanインクの小液滴を吐出させる小吐出口列 ML1a、ML2b、ML2a、ML2b Magentaインクの大液滴を吐出させる大吐出口列 MM1、MM2 Magentaインクの中液滴を吐出させる中吐出口列 MS1、MS2 Magentaインクの小液滴を吐出させる小吐出口列 YL1、YL2 Yellowインクの大液滴を吐出させる大吐出口列 Cga、Cgc、Mga、Mgc 第1の吐出口列群 Cgb、Cgd、Mgb、Mgd 第2の吐出口列群 CG1、CG2、MG1、MG2 吐出口組
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月11日(2006.7.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100123788 【弁理士】 【氏名又は名称】宮崎 昭夫
【識別番号】100106138 【弁理士】 【氏名又は名称】石橋 政幸
【識別番号】100127454 【弁理士】 【氏名又は名称】緒方 雅昭
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| 【公開番号】 |
特開2008−18556(P2008−18556A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−190281(P2006−190281) |
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