| 【発明の名称】 |
熱転写プリンタおよびそのインクリボンの自動判別方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大山 英道
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| 【要約】 |
【課題】インクリボンに接触した検出端子間のインクリボンの電気的信号を検出することにより、インクリボンの裏表の掛け間違いを防止する熱転写プリンタおよびそのインクリボンの自動判別方法を提供することを課題とする。
【構成】インクリボンRを装着するリボン供給軸31と、リボン供給軸より繰り出されたインクリボンを巻き取るリボン巻取り軸と、リボン供給軸からリボン巻取り軸に至る搬送路28に設けられインクリボンを案内するガイドローラ2と、ガイドローラの表面に設けられるとともに、インクリボンに接触した状態で適宜距離はなして設けられた一対の検出端子3、4と、検出端子間のインクリボンの電気的信号を検出する検出部と、検出部にて検出された電気的信号を判定し、インクリボンのインク層35が表側、あるいは裏側のどちらに形成されているかを判定する判定部と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フィルムの一面にインクが塗布されて形成されたインク層を備えたインクリボンに対しサーマルヘッドの熱を加え、前記インク層のインクを被印字媒体に転写する熱転写プリンタにおいて、 前記インクリボンを装着するリボン供給軸と、 前記リボン供給軸より繰り出されたインクリボンを巻き取るリボン巻取り軸と、 前記リボン供給軸からリボン巻取り軸に至る搬送路に設けられ前記インクリボンを案内するガイドローラと、 前記ガイドローラの表面に設けられるとともに、前記インクリボンに接触した状態で適宜距離はなして設けられた一対の検出端子と、 前記検出端子間のインクリボンの電気的信号を検出する検出部と、 前記検出部にて検出された前記電気的信号を判定し、前記インクリボンのインク層が表側、あるいは裏側のどちらに形成されているかを判定する判定部と、 を備えたことを特徴とする熱転写プリンタ。 【請求項2】 フィルムの一面にインクが塗布されて形成されたインク層を備えたインクリボンをリボン供給軸から供給し、リボン巻取り軸にて巻き取る際、前記リボン供給軸およびリボン供給軸間に形成された搬送路においてサーマルヘッドを介して前記インク層のインクを被印字媒体に熱転写する熱転写プリンタのインクリボンの自動判別方法であって、 前記搬送路を搬送されるインクリボンに当接してインクリボンを案内するリボン案内手段と、 前記リボン案内手段に設けられるとともに、前記インクリボンに接触した状態で適宜位置はなして設けられた一対の検出端子を備え、かつ、前記検出端子間のインクリボンの電気的信号を検出する検出手段と、 前記検出手段にて検出された前記電気的信号を判定し、前記インクリボンのインク層が表側、あるいは裏側のどちらに形成されているかを判定する判定手段と、 を備えたことを特徴とする熱転写プリンタのインクリボンの自動判別方法。 【請求項3】 前記電気的信号は、電流抵抗値、あるいは、表面抵抗率であることを特徴とする請求項2に記載の熱転写プリンタのインクリボンの自動判別方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、特に、インクリボンの裏表の掛け間違いを防止する熱転写プリンタおよびそのインクリボンの自動判別方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、図5に示すような熱転写プリンタが知られている。 熱転写プリンタ20は、ラベルLが台紙21にほぼ等間隔に仮着されてなる「被印字媒体」としてのラベル連続体22を装着する媒体供給軸23と、媒体補助ローラ24と、検出手段としての検出センサ25と、印字手段としての印字部26と、リボン部27と、前記媒体供給軸23および印字部26の間に形成された搬送路28と、を備える。 検出センサ25は、搬送路28の途中に設けられ、前記搬送中のラベル連続体22の台紙21の裏面に向けて光を照射する発光部25a、および発光部25aより台紙21に向け照射され台紙21にて反射した光を受光する受光部25bとから構成され、受光した光量の変化に基づき、台紙21の図示省略の識別マークを検出するようになっている。 印字部26は、サーマルヘッド29およびプラテン30を備え、ラベル連続体22の表面に対しサーマルヘッド29を介して必要項目情報を印字するとともに、プラテン30は、図示省略のステッピングモータに接続され、前記サーマルヘッド29との間に挟持したラベル連続体22をステッピングモータ(図示省略)の回転に従い下流側へ搬送、または、上流側へバックフィード(逆搬送)するようになっている。 リボン部27は、インクリボンRと、インクリボンRを装着するリボン供給軸31と、リボン巻取り軸32と、リボン補助ローラ33a、33bとを備える。リボン供給軸31に装着したインクリボンRは、リボン補助ローラ33a、33bを経て前記サーマルヘッド29とプラテン30の間に挟持しリボン巻取り軸32へ巻取られる途中でサーマルヘッド29の熱により融解し、前記ラベル連続体22のラベルLに対しサーマルヘッド29を介して必要項目情報が書込めるようになっている。 インクリボンRは、主に、図6に示すように、フィルム34の一面に「インク」が塗布されたインク層35が形成されている。 【0003】 ところで、上記のような熱転写プリンタ20において使用するインクリボンRは、ユーザーの使い勝手などの要望により、前記インク層35がインクリボンRの内側に巻き込まれた、いわゆる「内巻き」(図6参照)、あるいは、インク層35が外側に表出した、いわゆる「外巻き」(図示省略)という種類があり、透明なフィルム34の一面にインク層35が形成されているため、「内巻き」あるいは「外巻き」の判別がつきにくく、表面に触れてみて手にインクが付いた方の面にインク層35があると判断する原始的な方法をとっていた。そして、前記「内巻き」または「外巻き」のインクリボンRの種類の掛け間違いにより印字ができないことがあった。すなわち、前記熱転写プリンタ20(図5参照)に、例えば、図6の「内巻き」のインクリボンRを装着すると、印字部26においてサーマルヘッド29を介してラベル連続体22のラベルLに「インク」を転写しようとしても、インク層35がサーマルヘッド29側にあり、ラベルLの表面側はフィルム34のため熱転写ができず、「印字不良」となることがあった。 【0004】 上記のような問題(リボンの掛け間違い)に対応すべく、インクリボンカセットをキャリッジに搭載する際に、インクリボンカセットの表面と裏面を間違えてセッティングするのを防ぐため、シールを貼ったようなカセットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。 この特許文献1によれば、シール及びインクリボンカセットの対応する部分それぞれに目印を付し、インクリボンカセットにシールを貼ることにより、インクリボンカセットの表裏の掛け間違い防止を図ったものであるが、目視による確認であり、しかも、インクリボンカセットの両面を使うタイプの場合には、一面の使用が終了したときにシールを剥がし裏返して再度裏面の同じ位置に貼り付ける必要があるなど面倒であり、かつ、貼り替えを忘れると使用済の面を再度使ってしまう恐れが出てくるなどの問題があった。 このため、簡単な構造でインク層35の表出方向、すなわち、インクリボンRの「内巻き」あるいは、「外巻き」によるインク層35の存在する方向を自動的に知ることが望まれた。 【特許文献1】特開2000−127577号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、上記の要望に基づいてなされたものであり、インクリボンに接触した検出端子間のインクリボンの電気的信号を検出することにより、インクリボンの裏表の掛け間違いを防止する熱転写プリンタおよびそのインクリボンの自動判別方法を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の第1の発明に係る熱転写プリンタは、フィルムの一面にインクが塗布されて形成されたインク層を備えたインクリボンに対しサーマルヘッドの熱を加え、前記インク層のインクを被印字媒体に転写する熱転写プリンタにおいて、前記インクリボンを装着するリボン供給軸と、前記リボン供給軸より繰り出されたインクリボンを巻き取るリボン巻取り軸と、前記リボン供給軸からリボン巻取り軸に至る搬送路に設けられ前記インクリボンを案内するガイドローラと、前記ガイドローラの表面に設けられるとともに、前記インクリボンに接触した状態で適宜距離はなして設けられた一対の検出端子と、前記検出端子間のインクリボンの電気的信号を検出する検出部と、前記検出部にて検出された前記電気的信号を判定し、前記インクリボンのインク層が表側、あるいは裏側のどちらに形成されているかを判定する判定部と、を備えたことを特徴とする。 また、本発明の第2の発明に係る熱転写プリンタのインクリボンの自動判別方法は、フィルムの一面にインクが塗布されて形成されたインク層を備えたインクリボンをリボン供給軸から供給し、リボン巻取り軸にて巻き取る際、前記リボン供給軸およびリボン供給軸間に形成された搬送路においてサーマルヘッドを介して前記インク層のインクを被印字媒体に熱転写する熱転写プリンタのインクリボンの自動判別方法であって、前記搬送路を搬送されるインクリボンに当接してインクリボンを案内するリボン案内手段と、前記リボン案内手段に設けられるとともに、前記インクリボンに接触した状態で適宜位置はなして設けられた一対の検出端子を備え、かつ、前記検出端子間のインクリボンの電気的信号を検出する検出手段と、前記検出手段にて検出された前記電気的信号を判定し、前記インクリボンのインク層が表側、あるいは裏側のどちらに形成されているかを判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。 さらに、電気的信号を、電流抵抗値、あるいは、表面抵抗率とすることができる。 【発明の効果】 【0007】 ガイドローラの表面に適宜距離はなして一対の検出端子を設け、インクリボンに接触した状態で、検出端子間の電子的信号を検出し、この電子的信号を判定してインクリボンのインク層が表側、あるいは、裏側のどちらに形成されているかを判定するようにしたので、インクリボンの裏表を自動的に判別でき、もってインクリボンRの表裏の掛け間違いを防止できるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、本発明の一実施の形態による熱転写プリンタを図1から図4に基づき説明する。 なお、以下において、従来と同様の部分には同一符号を付すに止め、詳説を省略する。 図1は、図5における左斜め上方よりリボン部27を見た概略拡大斜視図であり、説明の都合上、リボン巻取り軸32やサーマルヘッド29、プラテン30などは省略してある。また、図2は、図1中、矢示II方向より見た概略側面図、図3は、矢示III−III線に沿う概略断面図である。 【0009】 主に、図1に示すように、リボン供給軸31に装着したインクリボンRは、リボン補助ローラ33aおよびガイドローラ2を経てリボン巻き取り軸32に巻き取られる。 ガイドローラ2は、従来のリボン補助ローラ33bに替えて設けたものであり、表面の円周面に沿って一対の検出端子3、4が設けられている。この検出端子3、4は、「導電性を有する部材」で作製されており、搬送路28を搬送されるインクリボンRに接触するとともに、適宜の距離T離した位置に設けられている。 また、ガイドローラ2は、内側に中空部5が形成された円筒形を呈しており、前記ガイドローラ2の表面に設けられた検出端子3は、挿通孔6を通じて前記中空部5に配線されるとともに、中空部5の内側面に内接した状態で設けられ、かつ、前記内接された検出端子3には、検出手段としての「検出部」の測定端子7が接触して設けられている。なお、他方の検出端子4も同様の構成につき、説明を省略する。そして、測定端子7によって、前記検出端子3、4の間のインクリボンRの電流抵抗値、または表面抵抗率などの信号が電気的に検出できるようになっている。 なお、インクリボンRの「電気的信号」としての電気抵抗値について言及すると、10mm程度の距離Tはなしてテスターにより検出すると、インク層35側であれば180〜200KΩ程度の電流抵抗値が検出されるが、フィルム34側であるとほぼゼロであることが知られている。 また、検出された電気的信号は、接続される図示省略のCPU(Central Processing Unit)に送られ、CPUにて予め設定された電気的信号と比較・判定されるようになっている。 【0010】 次に、主に、図4に基づき、インクリボンの自動判別処理を説明する。 なお、ラベル連続体22は、予め装着されているものとして説明する。 ステップS01にて、インクリボンRを装着する。すなわち、リボン供給軸31にインクリボンRを装着し、リボン補助ローラ33aおよびガイドローラ2を経て引き出しリボン巻取り軸32に巻付ける。 ステップS02にて、熱転写プリンタ20の図示省略の電源を投入(ON)する。電源がONになると、リボン巻き取り軸32が回転しインクリボンRにテンションが掛かることにより張り詰めた状態になり、ガイドローラ2の表面に設けた検出端子3、4にインクリボンRは当接する。 ステップS03にて、インクリボンRの電気的信号を取得する。すなわち、一方の検出端子4より微弱電流を流し、インクリボンRの電流抵抗値を測定するものであり、ガイドローラ2側にインク層35が形成された状態(図1参照)において、インクリボンRが張り詰めた状態にあるため、一方の検出端子4と他方の検出端子3との間は、適宜の距離T離れた状態でインクリボンRを介した「通電路」が形成されるものであり、距離Tを10mmとすると、測定端子7を介して図示省略の検出部にて180〜200KΩ程度の電流抵抗値が検出されるものである。なお、検出部(図示省略)にて検出された前記電流抵抗値は、図示省略のCPUに送られる。 ステップS04にて、インク層35側を検出したか否か判定する。すなわち、電流抵抗値がほぼゼロであればフィルム34面、180〜200KΩであればインク層35を検出したと判断できるため、CPU(図示省略)を介して判定し、フィルム34面を検出した場合は、ステップS05にて正常装着である旨を表示して処理を終了する。 一方、ステップS04にてインク層35が検出されたと判定された場合は、ステップS06にて、図示省略の表示部へのエラーメッセージの表示、図示省略のブザーの鳴動、発光ダイオードの点灯や点滅などの手段により操作者に「エラーである旨の表示」を行って停止する。 【0011】 上述したように、ガイドローラ2の表面に適宜距離Tはなして一対の検出端子3、4を設け、インクリボンRに接触させた状態で、検出端子3、4間の電流抵抗値を検出し、電流抵抗値がゼロであったらガイドローラ2側はフィルム34面であり、一方、電流抵抗値が180〜200KΩであればガイドローラ2側はインク層35であると判定するようにしたので、インクリボンRのインク層35側、あるいは、フィルム34側を自動的に判別でき、もってインクリボンRの表裏の掛け間違い(誤装着)を防止できる。 また、検出端子3、4は、ガイドローラ2の表面の円周面に沿って設けたので邪魔とならないばかりか、ガイドローラ2を回転自在とすれば、この回転と相俟って、搬送されるインクリボンRに対する接触抵抗を軽減できるため、インクリボンRを痛めにくい。 【0012】 なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0013】 【図1】本発明の一実施の形態による熱転写プリンタのリボン部の概略拡大斜視図である。 【図2】同、図1中、矢示方向より見た概略側面図である。 【図3】同、図2中、矢示III−III線に沿う概略断面図である。 【図4】同、インクリボンの自動判別処理を示すフローチャートである。 【図5】従来の熱転写プリンタを示す概略側面図である。 【図6】従来のインクリボンを示す概略斜視図である。 【符号の説明】 【0014】 L ラベル R リボン 2 ガイドローラ 3 検出端子 4 検出端子 5 中空部 6 挿通孔 7 測定端子 20 熱転写プリンタ 21 台紙 22 ラベル連続体(被印字媒体) 23 媒体供給軸 24 媒体補助ローラ 25、25a、25b 検出センサ 26 印字部 27 リボン部 28 搬送路 29 サーマルヘッド 30 プラテン 31 リボン供給軸 32 リボン巻取り軸 33a、33b リボン補助ローラ 34 フィルム 35 インク層
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| 【出願人】 |
【識別番号】000130581 【氏名又は名称】株式会社サトー
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| 【出願日】 |
平成18年7月11日(2006.7.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−18553(P2008−18553A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−190190(P2006−190190) |
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