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【発明の名称】 画像形成装置、ジョブ管理方法およびジョブ管理プログラム
【発明者】 【氏名】岩井 利通

【要約】 【課題】機密が漏れるのを防止するとともに、待ち時間を少なくすること。

【構成】MFPは、操作パネルからログイン指示を受け付ける操作受付部10と、ユーザ認証が成功することを条件に、ログインを許可するログインユーザ管理部30と、ネットワークを介して接続されたPCからジョブを受信する遠隔操作受付部20と、ジョブの実行を制御するジョブ制御部40、を備え、ジョブ制御部40は、ログインユーザ管理部31によりログインが許可されている間に遠隔操作受付部20により受信されたジョブが所定のジョブの場合、該受信したジョブを実行するのを禁止する禁止部42を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作パネルからログイン指示を受け付け、ユーザ認証が成功することを条件に、ログインを許可するログイン許可手段と、
ネットワークを介して接続されたコンピュータからジョブを受信するジョブ受信手段と、
ジョブの実行を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記ログイン許可手段によりログインが許可されている間に前記ジョブ受信手段により受信されたジョブが所定のジョブの場合、該受信したジョブを実行するのを禁止する禁止手段を含む、画像形成装置。
【請求項2】
前記禁止手段は、前記ログイン許可手段によるログインの許可が解除されるまで、前記受信したジョブの実行を禁止する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記禁止手段は、前記受信したジョブが画像の形成を指示する場合、該受信したジョブを前記ジョブ実行手段に実行させるのを禁止する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ジョブを送信してきたユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信手段をさらに備え、
前記禁止手段は、前記ログイン許可手段によりログインが許可されているユーザの属性と、前記受信されたジョブを送信してきたユーザの属性とに基づいて、該受信したジョブを前記ジョブ実行手段に実行させるか否かを決定する決定手段を含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記決定手段によりジョブを実行させることが決定された場合、前記コンピュータからメッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記受信したメッセージを表示する表示手段と、をさらに備えた請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記受信されたジョブが前記ジョブ実行手段に実行されることに応じて、該ジョブを送信してきたコンピュータにジョブが実行されたことを示す信号を送信するジョブ開始信号送信手段をさらに備えた、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
操作パネルからログイン指示を受け付け、ユーザ認証が成功することを条件にログインを許可するステップと、
ネットワークを介して接続されたコンピュータからジョブを受信するステップと、
前記ログインが許可されている間に前記受信されたジョブが所定のジョブの場合、該受信したジョブを実行するのを禁止するステップを含む、ジョブ管理方法。
【請求項8】
操作パネルからログイン指示を受け付け、ユーザ認証が成功することを条件にログインを許可するステップと、
ネットワークを介して接続されたコンピュータからジョブを受信するステップと、
ジョブの実行を制御するステップと、を含み、
前記制御ステップは、前記ログイン許可ステップによりログインが許可されている間に前記受信されたジョブが所定のジョブの場合、該受信したジョブを実行するのを禁止するステップを、コンピュータに実行させるジョブ管理プログラム。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置、ジョブ管理方法およびジョブ管理プログラムに関し、特に、複数のユーザが同時に使用可能な画像形成装置、その画像形成装置で実行されるジョブ管理方法およびジョブ管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを用いた通信技術の発達により、ネットワークに接続されたPCから画像形成装置を遠隔操作することが可能となっている。ユーザが操作パネルを操作して画像形成装置に画像形成させる場合、ユーザは画像形成装置が出力する用紙を直ちに手に取ることができるが、ユーザが遠隔操作で画像形成装置に画像形成させる場合、別のユーザが操作パネルで画像形成装置を操作していると、遠隔操作で画像を形成させたユーザより先に別のユーザが用紙を手にすることができてしまう。
【0003】
特開平8−223340号公報には、ジョブ実行資源と、該ジョブ実行資源でのジョブの実行を制御するジョブ実行制御手段と、ユーザ操作を入力する入力手段と、自動起動されるジョブの実行許諾条件を、前記入力手段から入力された所定のユーザ操作に従って設定するジョブ実行管理手段とを具え、前記ジョブ実行制御手段は、前記ジョブ実行管理手段の実行許諾条件に自動ジョブ許可が設定されている場合にのみ自動起動のジョブを実行することを特徴とする画像処理装置が記載されている。従来の画像処理装置によれば、ユーザ操作が入力されている間は、自動起動ジョブを実行しないようにすることができる。
【0004】
しかしながら、ユーザがパネルを操作している間に、遠隔操作により画像形成装置に入力されるジョブ実行を禁止したのでは、遠隔操作されたジョブが実行されるまでの待ち時間が長くなってしまう。また、遠隔操作により画像形成装置に入力されるジョブのすべての実行を禁止する必要がない場合がある。例えば、遠隔操作により画像形成装置に入力されるジョブが、画像形成装置にデータを格納するジョブや画像形成装置に記憶されているデータを他の装置に送信するジョブ等の場合、パネルを操作しているユーザに機密が漏れることはない。また、遠隔操作により画像形成装置に入力されるジョブが画像を形成するジョブの場合、そのジョブが実行されて画像形成されるデータが機密情報に値するか否かは、パネルを操作しているユーザと遠隔操作したユーザとの関係によって異なる。例えば、パネルを操作しているユーザが、遠隔操作するユーザの上司、または同じ部門の場合である。
【特許文献1】特開平8−223340号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、機密が漏れるのを防止するとともに、待ち時間を少なくすることが可能な画像形成装置を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、機密が漏れるのを防止するとともに、待ち時間を少なくすることが可能なジョブ管理方法を提供することである。
【0007】
この発明のさらに他の目的は、機密が漏れるのを防止するとともに、待ち時間を少なくすることが可能なジョブ管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像形成装置は、操作パネルからログイン指示を受け付け、ユーザ認証が成功することを条件に、ログインを許可するログイン許可手段と、ネットワークを介して接続されたコンピュータからジョブを受信するジョブ受信手段と、ジョブの実行を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、ログイン許可手段によりログインが許可されている間にジョブ受信手段により受信されたジョブが所定のジョブの場合、該受信したジョブを実行するのを禁止する禁止手段を含む。
【0009】
この局面に従えば、操作パネルからログイン指示を受け付け、ログインが許可されている間に、ネットワークを介して接続されたコンピュータから所定のジョブを受信すると、そのジョブを実行するのを禁止するので、ジョブが実行されて操作パネルからログインしたユーザに機密が漏れるのを防止することができる。また、所定のジョブでなければ受信したジョブを実行するので、ジョブが実行されるまでの待ち時間をなくすことができる。その結果、機密が漏れるのを防止するとともに、待ち時間を少なくすることが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0010】
好ましくは、禁止手段は、ログイン許可手段によるログインの許可が解除されるまで、受信したジョブの実行を禁止する。
【0011】
好ましくは、禁止手段は、受信したジョブが画像の形成を指示する場合、該受信したジョブをジョブ実行手段に実行させるのを禁止する。
【0012】
好ましくは、ジョブを送信してきたユーザを識別するためのユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信手段をさらに備え、禁止手段は、ログイン許可手段によりログインが許可されているユーザの属性と、受信されたジョブを送信してきたユーザの属性とに基づいて、該受信したジョブをジョブ実行手段に実行させるか否かを決定する決定手段を含む。
【0013】
この局面に従えば、ログインが許可されているユーザの属性と、受信されたジョブを送信してきたユーザの属性とに基づいて、ジョブを実行させるか否かを決定するので、機密が漏れる恐れのないユーザがログインしている場合に、ジョブを実行することができる。
【0014】
好ましくは、決定手段によりジョブを実行させることが決定された場合、コンピュータからメッセージを受信するメッセージ受信手段と、受信したメッセージを表示する表示手段と、をさらに備える。
【0015】
この局面に従えば、ジョブを実行させることが決定された場合、コンピュータから受信したメッセージが表示されるので、操作パネルを操作しているユーザに、コンピュータから遠隔操作するユーザからのメッセージを知らせることができる。
【0016】
好ましくは、受信されたジョブがジョブ実行手段に実行されることに応じて、該ジョブを送信してきたコンピュータにジョブが実行されたことを示す信号を送信するジョブ開始信号送信手段をさらに備える。
【0017】
この局面に従えば、コンピュータから遠隔操作するユーザにジョブの実行が開始されたことを知らせることができる。
【0018】
この発明の他の局面によれば、ジョブ管理方法は、操作パネルからログイン指示を受け付け、ユーザ認証が成功することを条件にログインを許可するステップと、ネットワークを介して接続されたコンピュータからジョブを受信するステップと、ログインが許可されている間に受信されたジョブが所定のジョブの場合、該受信したジョブを実行するのを禁止するステップを含む。
【0019】
この局面に従えば、機密が漏れるのを防止するとともに、待ち時間を少なくすることが可能なジョブ管理方法を提供することができる。
【0020】
この発明の他の局面によれば、ジョブ管理プログラムは、操作パネルからログイン指示を受け付け、ユーザ認証が成功することを条件にログインを許可するステップと、ネットワークを介して接続されたコンピュータからジョブを受信するステップと、ジョブの実行を制御するステップと、を含み、制御ステップは、ログイン許可ステップによりログインが許可されている間に受信されたジョブが所定のジョブの場合、該受信したジョブを実行するのを禁止するステップを、コンピュータに実行させる。
【0021】
この局面に従えば、機密が漏れるのを防止するとともに、待ち時間を少なくすることが可能なジョブ管理プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像形成システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、画像形成システム1は、それぞれがネットワーク2に接続されたMFP(Multi Function Peripheral)100,101,102とパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)105とを含む。
【0024】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks)を用いたネットワーク等であってもよい。さらに、ネットワーク2は、インターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)に接続されている。
【0025】
PC105は、一般的なコンピュータであり、MFP100,101,102を制御するためのプリンタドライバプログラムがインストールされている。なお、MFP100,101,102の種類が異なる場合、PC105には、MFP100,101,102を制御するための3種類のプリンタドライバプログラムがそれぞれインストールされる。
【0026】
MFP100,101,102各々は、原稿を読取るためのスキャナ装置、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成装置およびファクシミリ装置を含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。なお、本実施の形態においてはMFP100,101,102を例に説明するが、MFP100,101,102に代えて、画像を形成する機能を備えた装置であれば、たとえば、プリンタ、ファクシミリ装置等であってもよい。また、MFP100,101,102は、機能が同じなので以下の説明では特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
【0027】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPの機能の概要を示す機能ブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150とユーザインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
【0028】
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118とを含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0029】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。
【0030】
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(ElectroLuminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
【0031】
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してMFP101,102またはPC105との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク2を介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。また、通信I/F部112は、電子メールサーバとの間で電子メールを送受信する。
【0032】
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部117は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0033】
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたジョブ管理プログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、フラッシュメモリ118Aに記録されたジョブ管理プログラムに限られず、HDD116に記憶されたジョブ管理プログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、MFP100のHDD116に記憶されたジョブ管理プログラムを書換える、または、新たなジョブ管理プログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからジョブ管理プログラムをダウンロードして、そのジョブ管理プログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0034】
本実施の形態におけるMFP100は、PC105により遠隔操作される。ここでは、操作部160Bを操作するユーザを直接操作ユーザといい、操作部160Bに入力される直接操作ユーザによる操作を直接操作という。また、PC105を操作するユーザを遠隔操作ユーザといい、PC105から受信する操作を遠隔操作という。
【0035】
図4は、MFPが備えるCPU111の機能の概要を示す機能ブロック図である。図4を参照して、CPU111は、直接操作を受け付ける操作受付部10と、遠隔操作を受け付ける遠隔操作受付部20と、直接操作または遠隔操作をしたユーザを管理するためのログインユーザ管理部30と、直接操作または遠隔操作により定まるジョブの実行を制御するためのジョブ制御部40と、実行するジョブの状態を通知するためのジョブ状態通知部50と、外部からメッセージを受信するメッセージ受信部60と、受信されたメッセージを表示するメッセージ表示部70とを含む。
【0036】
操作受付部10は、直接操作ユーザが操作部160Bに入力する直接操作を受け付け、直接操作をログインユーザ管理部30またはジョブ制御部40に出力する。直接操作は、ログイン指示と、ログオフ指示と、ジョブ実行指示とを含む。操作受付部10は、受け付けた直接操作がログイン指示の場合、表示部160Aにログイン画面を表示し、操作部160Bにユーザにより入力されるユーザ識別情報とパスワードとを受け付ける。操作受付部10は、ユーザ識別情報とパスワードとをログインユーザ管理部30に出力する。操作受付部10は、ログイン指示を受け付け、ログインユーザ管理部30で直接操作ユーザのユーザ認証が成功することを条件に、ジョブ実行指示を受け付ける。操作受付部10は、受け付けた直接操作がログオフ指示の場合、ログオフ指示をログインユーザ管理部30に出力する。ログオフ指示は、ユーザ識別情報を含む。操作受付部10は、受け付けた直接操作がジョブ実行指示の場合、直接操作ユーザのユーザ認証が成功していれば、ジョブ実行指示をログインユーザ管理部30およびジョブ制御部40に出力するが、直接操作ユーザのユーザ認証が成功していなければ、受け付けたジョブ実行指示を無視する。この場合、操作受付部10が、表示部160Aにエラーメッセージを表示するようにしてもよい。
【0037】
遠隔操作受付部20は、通信I/F部112がコンピュータ105から受信する遠隔操作を受け付け、遠隔操作をログインユーザ管理部30またはジョブ制御部40に出力する。遠隔操作は、ログイン指示と、ログオフ指示と、ジョブ実行指示とを含む。ジョブ実行指示は、画像を形成するためのプリントジョブを含む。遠隔操作受付部20は、受け付けた遠隔操作がログイン指示の場合、通信I/F部112からユーザ識別情報とパスワードとを受け付ける。遠隔操作受付部20は、ユーザ識別情報とパスワードとをログインユーザ管理部30に出力する。遠隔操作受付部20は、ログイン指示を受け付け、ログインユーザ管理部30で遠隔操作ユーザのユーザ認証が成功することを条件に、プリントジョブ以外のジョブ実行指示を受け付ける。遠隔操作受付部20は、受け付けた遠隔操作がログオフ指示の場合、ログオフ指示をログインユーザ管理部30に出力する。
【0038】
遠隔操作受付部20は、受け付けた遠隔操作がプリントジョブ以外のジョブを含むジョブ実行指示の場合、遠隔操作ユーザのユーザ認証が成功していれば、ジョブ実行指示をログインユーザ管理部30およびジョブ制御部40に出力するが、遠隔操作ユーザのユーザ認証が成功していなければ、受け付けたジョブ実行指示を無視する。この場合、遠隔操作受付部20が、ジョブ実行指示を送信してきたPCにエラーメッセージを返信するようにしてもよい。遠隔操作受付部20は、受け付けた遠隔操作がプリントジョブのジョブ実行指示の場合、遠隔操作ユーザのユーザ認証が成功していなくてもジョブ実行指示を受け付け、ジョブ実行指示をログインユーザ管理部30およびジョブ制御部40に出力する。この場合、ジョブ実行指示は、遠隔操作ユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む。なお、ユーザ識別情報と、PC105を識別するための装置識別情報との関連付けを定義する定義データをHDD116に予め記憶しておき、その定義データを用いてジョブ実行指示を送信してきた装置の装置識別情報から遠隔操作ユーザのユーザ識別情報を特定するようにしてもよい。この場合は、PC105からユーザ識別情報を受信する必要はない。
【0039】
ログインユーザ管理部30は、MFP100にログインしているユーザを管理する。ログインユーザ管理部30は、ユーザ認証部31を含む。ユーザ認証部31は、操作受付部10または遠隔操作受付部20からユーザ識別情報とパスワードとが入力されると、HDD116に予め記憶されたユーザデータを用いて、認証する。ここで、ユーザデータについて説明する。
【0040】
図5は、ユーザデータのフォーマットの一例を示す図である。図5を参照して、ユーザデータは、ユーザ識別情報と、パスワードと、ユーザ属性との関連付を定義する。ユーザ属性は、ユーザの機密性のレベルを示す。ここでは、ユーザ属性として、管理職にレベル「1」、管理職でない社員にレベル「2」をそれぞれ付与する例を説明する。なお、ユーザ属性は、情報を共有する複数人のユーザのグループを識別するグループ識別情報としてもよい。例えば、部に属するユーザのグループ、または課に属するユーザのグループそれぞれに、同じグループ識別情報を付与する。さらに、ユーザ属性は、機密性のレベルと、グループ識別情報とを組み合わせたものであってもよい。
【0041】
図4に戻って、ユーザ認証部31は、操作受付部10または遠隔操作受付部20から入力されるユーザ識別情報とパスワードとを含むユーザデータがHDD116に記憶されていれば、そのユーザ識別情報で識別されるユーザを認証する。ログインユーザ管理部30は、ユーザ認証部31により認証されたユーザのログインを許可するが、そのようなユーザデータが記憶されていなければ、そのユーザ識別情報で識別されるユーザを認証することなく、ログインを許可しない。また、ログインユーザ管理部30は、操作受付部10または遠隔操作受付部20からログオフ指示が入力されると、ログオフ指示に含まれるユーザ識別情報で識別されるユーザに対するログインの許可を取り消し、ログオフさせる。
【0042】
操作受付部10は、ユーザ認証部31によりログインが許可されると、ログインが許可されたユーザ識別情報をジョブ制御部40に出力するとともに、その後に操作部116Bに入力されるジョブ実行指示を受け付ける。遠隔操作受付部20は、ユーザ認証部31によりログインが許可されると、ログインが許可されたユーザ識別情報をジョブ制御部40に出力するとともに、その後に通信I/F部112で受信されるプリントジョブ以外のジョブを含むジョブ実行指示を受け付ける。
【0043】
ログインユーザ管理部30は、操作受付部10から入力されたユーザ識別情報であって、ユーザ認証部31によりログインが許可されたユーザ識別情報と、操作受付部10から入力されるジョブ実行指示に基づくジョブとを関連付け、それらをジョブ制御部40に出力する。また、ログインユーザ管理部30は、遠隔操作受付部20がプリントジョブ以外のジョブを含む場合、ジョブ実行指示に含まれるユーザ識別情報とプリントジョブ以外のジョブとを関連付け、それらをジョブ制御部40に出力する。遠隔操作受付部20から入力されるジョブ実行指示は、通信I/F部112が受信したログイン指示を送信してきたPC105から送信されたジョブ実行指示である。また、ログインユーザ管理部30は、遠隔操作受付部20がプリントジョブを含む場合、ジョブ実行指示に含まれるユーザ識別情報とプリントジョブとを関連付け、それらをジョブ制御部40に出力する。
【0044】
ジョブ制御部40は、実行可否判断部41と、実行禁止部42とを含む。実行可否判断部41は、操作受付部10または遠隔操作受付部20から入力されるジョブ実行指示に基づいて、ジョブを実行するか否かを判断する。実行可否判断部41は、操作受付部10からジョブ実行指示が入力される場合、そのジョブ実行指示に基づくジョブの実行を許可する。実行可否判断部41は、遠隔操作受付部20からジョブ実行指示が入力される場合、ログインが許可された直接操作ユーザが存在しなければ、そのジョブ実行指示に基づくジョブの実行を許可する。さらに、実行可否判断部41は、遠隔操作受付部20からジョブ実行指示が入力される場合、ログインが許可された直接操作ユーザが存在するならば、そのジョブ実行指示に基づくジョブの実行を、所定の条件を満たすことを条件に許可するが、所定の条件を満たさなければ許可しない。ジョブ制御部40は、実行可否判断部41により実行が許可されたジョブを実行する。
【0045】
所定の条件は、(1)ジョブ実行指示がプリントジョブ以外のジョブを含むこと、(2)ジョブ実行指示がプリントジョブを含み、かつ、プリントデータが機密情報を含まないこと、または(3)ジョブ実行指示がプリントジョブを含み、かつ、ジョブ実行指示に関連付けられたユーザ識別情報のユーザ属性が直接操作ユーザのユーザ属性以下であること、である。
【0046】
実行禁止部42は、実行可否判断部41によりジョブの実行が許可されない場合、そのジョブの実行を禁止する。実行禁止部42は、所定の条件が、(3)ジョブ実行指示がプリントジョブを含み、かつ、ジョブ実行指示に関連付けられたユーザ識別情報のユーザ属性が直接操作ユーザのユーザ属性以下でない場合は、その直接操作ユーザがログアウトするまで、ジョブ実行指示に含まれるプリントジョブの実行を禁止する。
【0047】
ジョブ制御部40は、ジョブの状態をジョブ状態通知部50に出力する。ジョブ状態通知部50は、ジョブ実行指示を送信してきたPC105に、ジョブの状態を含むメッセージを送信する。ジョブの状態は、実行が禁止された待機状態、実行が開始された開始状態、実行が終了した終了状態を含む。また、メッセージは、例えば、ログインが許可された直接操作ユーザが存在すること、さらに、その直接操作ユーザの名前を含めるようにしてもよい。
【0048】
メッセージ受信部60は、通信I/F部112がジョブ実行指示を送信してきたPC105からメッセージを受信すると、そのメッセージを受け付け、メッセージ表示部70に出力する。メッセージ表示部70は、メッセージを表示部160Aに表示する。メッセージは、例えば、遠隔操作ユーザが、直接操作ユーザに伝えるテキストデータを含む。
【0049】
図6は、直接操作ジョブ実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。直接操作ジョブ実行処理は、CPU111がジョブ管理プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図6を参照して、CPU111は、操作部160Bを操作する直接操作ユーザを認証する(ステップS01)。具体的には、操作部160Bにログイン指示が入力されると、表示部160Aにログイン画面を表示し、操作部160Bにユーザにより入力されるユーザ識別情報とパスワードとを受け付ける。そして、受け付けたユーザ識別情報およびパスワードを含むユーザデータがHDD116に記憶されていれば、その直接操作ユーザを認証し、そうでなければその直接操作ユーザを認証しない。認証に成功したならば処理をステップS02に進め、認証に失敗したならば処理を終了する。
【0050】
次のステップS02では、認証に成功した直接操作ユーザのログインを許可し、ジョブ実行指示の入力を可能にする。そして、直接操作ジョブを受け付けたか否かを判断する(ステップS03)。直接操作ジョブは、操作部160Bに入力されるジョブ実行指示である。直接操作ジョブを受け付けたならば処理をステップS04に進め、そうでなければステップS04をスキップして処理をステップS05に進める。ステップS04においては、直接操作ジョブを実行し、処理をステップS05に進める。ステップS05においては、ログオフ指示を受け付けたか否かを判断する。ログオフ指示を受け付けたならば、処理をステップS06に進め、そうでなければ処理をステップS03に戻す。ステップS06においては、ステップS02においてログインを許可した直接操作ユーザをログオフさせ、処理を終了する。具体的には、ステップS02におけるログインの許可を取り消す。
【0051】
図7は、遠隔操作ジョブ実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。遠隔操作ジョブ実行処理は、CPU111がジョブ管理プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。CPU111は、遠隔操作ジョブ実行処理を上述した直接操作ジョブ実行処理と並行して実行することが可能である。したがって、CPU111は、操作部160Bを操作する直接操作ユーザを認証し、ログインを許可している間に、遠隔操作ジョブ実行処理を実行することが可能である。
【0052】
図7を参照して、CPU111は、ログイン指示の遠隔操作を受け付けたか否かを判断する。具体的には、通信I/F部112が、PC105からログイン指示を受け付けたか否かを判断する。ログイン指示を受け付けたならば処理をステップS12に進め、そうでなければ処理をステップS14に進める。ステップS12においては、ログイン指示に含まれるユーザ識別情報とパスワードとを用いてユーザ認証する。ユーザ認証に成功したならば処理をステップS13に進め、ユーザ認証に失敗したならば処理を終了する。ステップS13においては、遠隔操作ユーザのログインを許可し、処理をステップS14に進める。
【0053】
ステップS14においては、ログオフ指示の遠隔操作を受け付けたか否かを判断する。具体的には、通信I/F部112が、PC105からログオフ指示を受け付けたか否かを判断する。ログオフ指示を受け付けたならば処理をステップS15に進め、そうでなければ処理をステップS16に進める。ステップS16においては、ステップS13でログインを許可した遠隔操作ユーザをログオフさせ、処理を終了する。具体的には、ステップS13におけるログインの許可を取り消す。
【0054】
ステップS16においては、ジョブ実行指示の遠隔操作(以下「遠隔操作ジョブ」という)を受信したか否かを判断する。具体的には、通信I/F部112が、PC105からジョブ実行指示を受け付けたか否かを判断する。PC105からジョブ実行指示を受信したならば、処理をステップS17に進め、そうでなければ処理を終了する。すなわち、遠隔操作ジョブ実行処理は、遠隔操作(ログイン指示、ログオフ指示またはジョブ実行指示)をPC105から受信した場合に、実行される処理である。
【0055】
ステップS17においては、遠隔操作ジョブがプリントジョブを含むか否かを判断する。遠隔操作ジョブがプリントジョブを含むならば処理をステップS18に進め、そうでなければ処理をステップS20に進める。ステップS18においては、遠隔操作ジョブの実行可否を判断するために実行可否判断処理を実行する。実行可否判断処理については、後述するが、遠隔操作ジョブの実行を可能と判断した時点で処理をステップS17に進める。ステップS19においては、遠隔操作ジョブに含まれるプリントジョブを実行し、処理を終了する。
【0056】
一方、ステップS20においては、遠隔操作ジョブを送信してきた遠隔操作ユーザは、ログインが許可されたログインユーザか否かを判断する。ログインユーザならば処理をステップS21に進め、そうでなければ処理を終了する。具体的には、遠隔操作ジョブを送信してきたPC105が、ステップS11でログイン指示の遠隔操作を送信してきたPCと同じか否かを判断する。ステップS21においては、ステップS16で受け付けた遠隔操作ジョブを実行し、処理を終了する。
【0057】
図8は、実行可否判断処理の流れの一例を示すフローチャートである。実行可否判断処理は、図7のステップS16において実行される処理である。図8を参照して、プリントジョブに含まれるプリントデータが機密情報か否かを判断する(ステップS31)。プリントデータが機密情報ならば処理をステップS32に進め、そうでなければ処理をステップS32に進める。具体的には、プリントジョブにプリントデータが機密情報を含むことを示す信号が含まれていれば、プリントデータが機密情報であると判断し、そのような信号をプリントジョブが含んでいなければ、プリントデータが機密情報でないと判断する。プリントデータが機密情報でない場合には、処理を終了するが、この場合、プリントデータが直ちに実行される(図7のステップS17)。プリントジョブとプリントデータが機密情報でなければ、プリントアウトされる用紙に機密情報がプリントされないので、機密が漏れる恐れがないからである。
【0058】
ステップS32においては、遠隔操作ユーザのユーザ属性と、直接操作ユーザのユーザ属性とを比較する。ステップS33においては、ステップS32における比較の結果、直接操作ユーザのユーザ属性が遠隔操作ユーザのユーザ属性以上であれば、処理をステップS34に進め、そうでなければ処理をステップS37に進める。ユーザ属性は、ユーザの機密性のレベルを示し、ここでは、管理職にレベル「1」、管理職でない社員にレベル「2」を付与している。直接操作ユーザのユーザ属性が遠隔操作ユーザのそれ以上であれば、機密が漏れる恐れがないからである。また、ユーザ属性を、情報を共有する複数人のユーザのグループを識別するグループ識別情報とする場合には、直接操作ユーザのユーザ属性と遠隔操作ユーザのユーザ属性とが同じ場合に処理をステップS34に進め、異なる場合に処理をステップS37に進めるようにすればよい。両者が同じグループのユーザであれば、機密が漏れる恐れがないからである。
【0059】
ステップS34においては、遠隔操作ユーザに直接操作ユーザの情報を通知する。具体的には、通信I/F部112を制御して、直接操作ユーザのユーザ識別情報を遠隔操作ユーザが操作するPC105に送信する。PC105においては、受信したユーザ識別情報を含むメッセージを生成し、表示する。また、MFP100が、直接操作ユーザのユーザ識別情報を含み、ログインしていることを示すメッセージを生成し、そのメッセージを遠隔操作ユーザが操作するPC105に送信するようにしてもよい。
【0060】
図9は、遠隔操作ユーザが操作するPCで表示されるメッセージ表示画面の一例を示す第1の図である。PC105は、MFP100から直接操作ユーザのユーザ識別情報を受信すると、メッセージを生成し、メッセージ画面を表示する。図9を参照して、メッセージ表示画面は、「SAITOさんが操作パネルからログインしています。」のメッセージを含む。これにより、遠隔操作ユーザ(TANAKAさん)は、直接操作ユーザ(SAITOさん)が誰であるかを判断することができる。
【0061】
また、メッセージ表示画面は、「プリント実行」を指示するためのチェックボックスと、「操作パネルにメッセージを送ってプリント実行」を指示するためのチェックボックスとを含む。これら2つのチェックボックスルはいずれか1つが指示可能である。プリント実行を指示するためのチェックボックスが指示された場合には、メッセージを送信することなく、プリント実行指示がMFP100に送信される。「操作パネルにメッセージを送ってプリント実行」を指示するためのチェックボックスが指示された場合、定形メッセージと、フリーワードとを選択可能となる。ここでは、定形メッセージを「今プリント中の印刷物を持って帰ってください」としている。フリーワードは、遠隔操作ユーザが自由に定めたメッセージとすることができ、入力領域にフリーワードを入力することにより、PC105で受け付けられる。PC105は、定形メッセージまたはフリーワードをMFP100に送信する。
【0062】
図8に戻って、ステップS35においては、遠隔操作ユーザが操作するPC105からメッセージを受信したか否かを判断する。メッセージを受信したならば処理をステップS36に進め、そうでなければ処理を遠隔操作ジョブ実行処理に戻す。ステップS36においては、受信したメッセージを表示部160Aに表示し、処理を遠隔操作ジョブ実行処理に戻す。これにより、遠隔操作ユーザが指定した定形メッセージまたはフリーワードを、直接操作ユーザに伝えることができる。
【0063】
図10は、MFPで表示されるメッセージ表示画面の第1の図である。図10を参照して、MFPで表示されるメッセージ表示画面は、「TANAKAさんからSAITOさんへのメッセージ」、「今プリント中の印刷物を持って帰ってください」のメッセージを含む。これにより、遠隔操作ユーザ(TANAKAさん)は、直接操作ユーザ(SAITOさん)に、メッセージを伝えることができる。
【0064】
一方、ステップS37においては、遠隔操作ユーザにプリントジョブの実行待機を通知する。具体的には、通信I/F部112を制御して、プリントジョブの実行が待機状態となっていることを示すジョブ状態情報を遠隔操作ユーザが操作するPC105に送信する。PC105においては、受信したジョブ状態情報に基づいて、遠隔操作ユーザが指示した遠隔操作ジョブの状態を説明するメッセージを生成し、表示する。また、MFP100が、ジョブ状態情報に基づいて、遠隔操作ユーザが指示した遠隔操作ジョブの状態を説明するメッセージを生成し、そのメッセージを遠隔操作ユーザが操作するPC105に送信するようにしてもよい。
【0065】
図11は、遠隔操作ユーザが操作するPCで表示されるメッセージ表示画面の一例を示す第2の図である。PC105は、MFP100からジョブ状態情報を受信すると、メッセージを生成し、メッセージ画面をディスプレイに表示する。図11を参照して、メッセージ表示画面は、「機密レベルの低い方が、操作パネルからログインしています。」、「ログアウトされるまでプリントジョブの実行は遅延されます。」のメッセージを含む。これにより、遠隔操作ユーザは、指示した遠隔操作ジョブが、未だ実行されずに待機状態となっていることを知ることができる。
【0066】
図8に戻って、ステップS38においては、直接操作ユーザがログアウトしたか否かを判断する。直接操作ユーザがログアウトするまで待機状態となり(ステップS38でNO)、直接操作ユーザがログアウトすると処理をステップS39に進める。プリントデータが機密情報の場合に、直接操作ユーザがログインしている間は、プリントデータがプリントされないので、機密情報が著癖何時操作ユーザに漏れるのを防止することができる。
【0067】
ステップS39においては、遠隔操作ユーザにプリントジョブの実行開始を通知する。具体的には、通信I/F部112を制御して、プリントジョブの実行が開始された状態であることを示すジョブ状態情報を遠隔操作ユーザが操作するPC105に送信する。PC105においては、受信したジョブ状態情報に基づいて、遠隔操作ユーザが指示した遠隔操作ジョブの状態を説明するメッセージを生成し、表示する。また、MFP100が、ジョブ状態情報に基づいて、遠隔操作ユーザが指示した遠隔操作ジョブの状態を説明するメッセージを生成し、そのメッセージを遠隔操作ユーザが操作するPC105に送信するようにしてもよい。
【0068】
図12は、遠隔操作ユーザが操作するPCで表示されるメッセージ表示画面の一例を示す第3の図である。PC105は、MFP100からジョブ状態情報を受信すると、メッセージを生成し、メッセージ画面をディスプレイに表示する。図12を参照して、メッセージ表示画面は、「操作パネルからログインしていた方がログアウトされました。」、「プリントジョブの実行を開始します。」のメッセージを含む。これにより、遠隔操作ユーザは、指示した遠隔操作ジョブの実行が開始された状態となっていることを知ることができる。さらに、遠隔操作ユーザは、メッセージを見てからMFP100にプリントアウトされた印刷物を取りに移動すれば、MFP100にプリントアウトされた印刷物が、他人の手に渡る前に、手にすることができる。
【0069】
以上説明したように本実施の形態におけるMFP100は、操作パネルからログイン指示を受け付け、直接操作ユーザのログインが許可されている間に、ネットワークを介して接続されたコンピュータからジョブ実行指示を受信すると、そのジョブ実行指示が所定のジョブであれば、そのジョブを実行する。所定のジョブは、(1)プリントジョブ以外のジョブを含むこと、(2)プリントジョブを含み、かつ、プリントデータが機密情報を含まないこと、または(3)プリントジョブを含み、かつ、ジョブ実行指示に関連付けられたユーザ識別情報のユーザ属性が直接操作ユーザのユーザ属性以下であることである。このため、ジョブが実行されるまでの待ち時間をなくすことができる。また、受信したジョブが所定のジョブでなければプリントジョブの実行を禁止する。このため、ジョブが実行されて操作パネルからログインした直接操作ユーザに機密が漏れるのを防止することができる。
【0070】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける画像形成システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPの外観を示す斜視図である。
【図3】MFPの機能の概要を示す機能ブロック図である。
【図4】MFPが備えるCPU111の機能の概要を示す機能ブロック図である。
【図5】ユーザデータのフォーマットの一例を示す図である。
【図6】直接操作ジョブ実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】遠隔操作ジョブ実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】実行可否判断処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】遠隔操作ユーザが操作するPCで表示されるメッセージ表示画面の一例を示す第1の図である。
【図10】MFPで表示されるメッセージ表示画面の第1の図である。
【図11】遠隔操作ユーザが操作するPCで表示されるメッセージ表示画面の一例を示す第2の図である。
【図12】遠隔操作ユーザが操作するPCで表示されるメッセージ表示画面の一例を示す第3の図である。
【符号の説明】
【0072】
1 画像形成システム、2 ネットワーク、10 操作受付部、20 遠隔操作受付部、30 ログインユーザ管理部、31 ユーザ認証部、40 ジョブ制御部、41 実行可否判断部、42 実行禁止部、50 ジョブ状態通知部、60 メッセージ受信部、70 メッセージ表示部、105 コンピュータ、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 EEPROM、116 HDD、117 ファクシミリ部、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部。
【出願人】 【識別番号】303000372
【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
【出願日】 平成18年7月10日(2006.7.10)
【代理人】 【識別番号】100108523
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 雅博


【公開番号】 特開2008−18544(P2008−18544A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−189823(P2006−189823)