| 【発明の名称】 |
インクジェットプリンタ及びインクジェットヘッド |
| 【発明者】 |
【氏名】田沼 千秋
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| 【要約】 |
【課題】インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインク滴の飛翔速度を増大させて、印字品質の良好なインクジェットプリンタを提供する。
【構成】ノズル9からインク滴を吐出させるインクジェットヘッド1と、前記インク滴の吐出方向に超音波を放射する超音波放射手段5と、記録媒体搬送手段と、を備えたインクジェットプリンタ30において、記録媒体搬送手段によりインクジェットヘッド1と記録媒体とを相対的に移動制御を行い、超音波放射手段5によって吐出されたインク滴に超音波による圧力を付与し、インク滴を記録媒体に着弾させるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ノズルからインク滴を吐出させるインクジェットヘッドと、前記インク滴の吐出方向に超音波を放射する超音波放射手段と、記録媒体を搬送させる記録媒体搬送手段と、を備えたインクジェットプリンタにおいて、 前記記録媒体搬送手段により前記インクジェットヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させ、前記超音波放射手段によって吐出されたインク滴に超音波による圧力を付与し、前記インク滴を前記記録媒体に着弾させることを特徴とするインクジェットプリンタ。 【請求項2】 前記超音波放射手段は、超音波を放射する圧電振動子と超音波の放射方向に整合部材が積層された積層体からなり、超音波放射方向は前記インク滴の吐出方向に沿っていることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。 【請求項3】 前記整合部材の固有音響インピーダンスは、前記圧電振動子の固有音響インピーダンスより小さく、空気の固有音響インピーダンスよりも大きいことを特徴とする請求項2記載のインクジェットプリンタ。 【請求項4】 前記整合部材は、超音波をインク滴の飛翔軌道上に集束させる音響レンズであることを特徴とする請求項2または請求項3記載のインクジェットプリンタ。 【請求項5】 前記音響レンズは、超音波の放射面が凹面状に形成されていることを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。 【請求項6】 前記音響レンズは、フレネルレンズであることを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ。 【請求項7】 ノズルからインク滴を吐出させるインク滴吐出手段と、 前記インク滴の吐出方向に超音波を放射し吐出されたインク滴に前記超音波による圧力を付与する超音波放射手段と、 を備えていることを特徴とするインクジェットヘッド。 【請求項8】 前記超音波放射手段は、超音波を放射する圧電振動子と超音波の放射方向に整合部材が積層された積層体からなり、超音波放射方向は前記インク滴の吐出方向に沿っていることを特徴とする請求項7記載のインクジェットヘッド。 【請求項9】 前記整合部材の固有音響インピーダンスは、前記圧電振動子の固有音響インピーダンスより小さく、空気の固有音響インピーダンスよりも大きいことを特徴とする請求項8記載のインクジェットヘッド。 【請求項10】 前記整合部材は、超音波をインク滴の飛翔軌道上に集束させる音響レンズであることを特徴とする請求項8または請求項9記載のインクジェットヘッド。 【請求項11】 前記音響レンズは、超音波の放射面が凹面状に形成されていることを特徴とする請求項10記載のインクジェットヘッド。 【請求項12】 前記音響レンズは、フレネルレンズであることを特徴とする請求項10記載のインクジェットヘッド。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、記録媒体にインクを吐出させて印字を行うインクジェットプリンタ及びインクジェットヘッドに関する。特に、吐出されるインク滴の飛翔速度を増大させる技術に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、記録媒体に印字を行うインクジェットプリンタは、パーソナル用や業務用として普及している。インクジェットプリンタに搭載されているインクジェットヘッドには、大別してコンティニュアス方式とオンデマンド方式がある。コンティニュアス方式は、インクジェットヘッドのノズルから連続的にインク滴を吐出させて、印字信号に基づいてインク滴の飛翔軌道を制御し、印字すべき信号の場合にのみ記録媒体にインク滴を着弾させて印字を行う方式である。また、オンデマンド方式は、印字信号に基づいてインクジェットヘッドのノズルよりインク滴を適時吐出させて記録媒体に着弾させて印字させるものである。 【0003】 このようなインクジェットプリンタにおいて、印字品質の向上のためには吐出されるインク滴の記録媒体への着弾位置の精度確保が望まれている。 【0004】 しかしながら、印字品質がノズルから吐出されるインク滴の飛翔速度によって影響を受けることがある。オンデマンド方式のインクジェットヘッドが搭載されたインクジェットプリンタにおいて、通常行われている駆動方式では、インク滴の飛翔初速度は約10m/sec程度である。そのため、インクジェットヘッドと記録媒体との間隔が数mmを超えると印字品質の低下を起こす。そのため、ノズルと記録媒体との間隔を当該範囲内に確保するためにインクジェットプリンタの設計の自由度が制限を受けるという問題がある。この原因としては、インク滴の吐出速度が遅いとインク滴の飛翔中に空気の流れなどによってその飛翔軌道が不安定になり、インク滴の記録媒体への着弾位置にバラツキが生じるからである。また、コンティニュアス方式では、インク滴の飛翔速度がオンデマンド方式よりは速いとはいえ、ノズルと記録媒体との間隔を構造的な制約のために短くすることができないので、ノズルから吐出されたインク滴の飛翔距離が長くなり、その結果インク滴の着弾位置がばらつくという問題がある。 【0005】 このような問題を解決する方法として、例えば、特許文献1において、印字ヘッド31に対しインク滴51の吐出方向に振動力を付与する超音波振動子14を設け、印字ヘッド31の所定ノズルより吐出されたインク滴51の吐出力にこれと同方向のみの上記超音波振動子14(ホーン33)の振動力を重畳させることで、インク滴の吐出力による速度S1に振動力による速度S2を重畳させる構成が開示されている(当該特許文献1の図4参照)。 【特許文献1】特開2004−261998号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、この方法はインク滴を吐出させるタイミングと同時にインクジェットヘッド本体に、インク滴の吐出方向に振動力を重畳させるため制御回路が複雑になる問題がある。 【0007】 本発明は、上記したような課題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、インク滴の飛翔速度を増大させることによってインクジェットヘッドのノズルと記録媒体までの間隔を広くしても所望の印字品質を確保することができるインクジェットプリンタおよびインクジェットヘッドを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 ノズルからインク滴を吐出させるインクジェットヘッドと、前記インク滴の吐出方向に超音波を放射する超音波放射手段と、記録媒体搬送手段と、を備えたインクジェットプリンタにおいて、前記記録媒体搬送手段により前記インクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動制御を行い、前記超音波放射手段によって前記吐出されたインク滴に超音波による圧力を付与し、前記インク滴を前記記録媒体に着弾させるようにした。 【発明の効果】 【0009】 本発明により、インクジェットヘッドの吐出手段によるインク滴の吐出力に、超音波放射手段から放射される超音波による圧力を重畳させることによりインク滴の飛翔速度を増大させることができ、ノズルと記録媒体との間隔を広くしてもインク滴の着弾位置のバラツキを小さくすることができ、印字品質の低下をなくすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、本発明のインクジェットプリンタの実施形態を図1乃至図5を用いて、いわゆる“オンデマンド方式”のインクジェットヘッドを搭載したプリンタに適用した場合について説明する。 【0011】 図1は、本発明のインクジェットプリンタ30の主要な構成を示す模式図である。図2に、このインクジェットプリンタ30に搭載されているインクジェットヘッド1の斜視図を示す。記録媒体3が記録媒体搬送手段6によりインクジェットヘッド1と相対的に搬送制御され、インクジェットヘッド1のノズル9から吐出されるインク滴が記録媒体3に着弾し印字が行われる。また、インクジェットヘッド1のノズル9が形成されている端面20の長さ方向の両側に超音波放射手段5が取り付けられている。超音波放射手段5は、超音波を放射する圧電振動子7と整合部材8が積層されている。また、整合部材8は平面形状でもよいが、本実施の形態の場合、吐出されたインク滴の飛翔方向に超音波を集束させるようにレンズの形状に形成されている。 【0012】 図3にインクジェットヘッド1のインク室10の断面構造を示す。ノズル9と対向する面に設けられている可撓性部材10aの外面に圧電素子4aが配置されている、可撓性部材10aと圧電素子4aとでインク吐出アクチュエータ4を構成している。圧電素子4aにインクを吐出させる駆動信号が印加されると、可撓性部材10aの変形によってインク室10内のインクの容積が変化し、ノズル9からインク滴が吐出される。なお、インク室10は、本実施形態では、ノズル9はインクジェットヘッド1の端面20にライン状に形成されているが、印字態様(例えば、白黒印字、カラー印字等)によってその個数や配列ピッチなどが決定されるものである。インク吐出アクチュエータ4は、圧電素子4aを用いた場合について例示したが、その他、サーマル方式の、いわゆる“バブルジエット方式”を用いても同様に適用することができる。 【0013】 次に、図4にインクジェットプリンタ30を動作させて印字を行う制御ブロック40について説明する。制御ブロック40は、制御処理手段11、インク吐出アクチュエータ4,圧電振動子7、記録媒体搬送手段6および位置検出手段19により構成される。 記録媒体搬送手段6は、記録媒体3を搬送し、インク滴を吐出するタイミングを合わせてインクジェットヘッド1と記録媒体3との相対的に移動制御を行う。なお、記録媒体は連続紙や枚葉の用紙であってもよく、フィルムであってもよい。位置検出手段19は、記録媒体3として連続用紙を用いる場合に印字位置を検出または特定するためのもので、例えば、透過形光センサやロータリエンコーダなどの既存のものが用いられる。制御処理手段11は、インクジェットヘッド1の所定ノズル9よりインク滴を吐出させるための吐出制御信号を生成する。また、インク滴の吐出の際に当該吐出力と同方向の超音波により圧力を重畳させるために超音波放射手段5を駆動制御する振動制御信号を生成する。また、適宜、制御手段13、バス22、ドライバ12、インタフェース(IF)24、メモリ14、記録媒体制御手段15、インク滴2の吐出制御を行う圧電素子4aを駆動制御するアクチュエータ駆動制御手段16、圧電振動子7を駆動制御する超音波振動駆動制御手段17および発振生成手段18などが設けられている。 ここで、制御手段13は、インクジェットプリンタ30を統括的に制御するもので、制御プログラムがメモリ14に格納されている。メモリ14は、その他、例えばホストコンピュータより入力される印字データを一旦記憶したり、制御手段13や他の手段の適宜作業領域となる。ドライバ12は、圧電振動子7、インク吐出アクチュエータ4や記録媒体供給搬送手段6に出力する制御信号を各手段に応じて駆動制御を行う。 IF24は、印字データや位置検出手段19から信号が入力される際の当該制御処理手段11との整合性を取るためのものである。記録媒体制御手段15は、印字データに基づいた制御手段13からのコマンドに応じて記録媒体制御手段15への制御駆動信号を生成して送出する。アクチュエータ駆動制御手段16は、印字データに基づいた制御手段13からのコマンドに応じてインク吐出アクチュエータ4に対する吐出制御信号を生成して送出する。超音波振動駆動制御手段17は、制御手段13からのコマンドに応じて圧電振動子7への振動制御信号を生成して送出する。 発振生成手段18は、外部または内部回路による周波数設定に応じて、アクチュエータ駆動制御手段16や超音波振動駆動制御手段17による信号生成の基本となるクロックパルスを生成する。制御処理手段11では、アクチュエータ駆動制御手段16および超音波振動駆動制御手段17による吐出制御信号生成および振動制御信号生成の基本のクロックパルスを単一の発振生成手段18により生成するものである。なお、吐出制御信号および振動制御信号が所望の同期を取られるものであれば発振生成手段18は必ずしも単一である必要はない。 [実施例1] 以下に上記した超音波放射手段5の実施例を図5と図6を用いて説明する。 【0014】 超音波放射手段5は、圧電振動子7とこの圧電振動子7のインク滴が吐出される方向の面に整合部材8が積層されている。圧電振動子7は、超音波領域の周波数の印加パルスに応じて当該周波数で振動し超音波を放射する。また、整合部材8は、圧電振動子7から放射される超音波をインク滴2の吐出方向の飛翔軌道の一部に集束させるように凹面状に加工され、O点を焦点とするいわゆる音響レンズをなしている。圧電振動子7から放射される超音波は、整合部材8によりインク滴2の飛翔軌道上の焦点O付近に集束し、この焦点O付近で圧力Pを発生する。ノズル9から吐出されるインク滴2は、その吐出力によって整合部材8の焦点Oへ向かって飛翔し、焦点Oに近づくにつれて放射される超音波が次第に集束されるので圧力が高まり、やがて、焦点Oを通過する。このときインク滴2は、圧力Pを受けて吐出力が増加し、さらに飛翔速度を増大するようになる。このように、音響レンズをなす整合部材8の焦点をインク滴の飛翔軌道の適当な位置に設定することで、ノズル9から吐出されるインク滴2の飛翔速度を増大させることができる。なお、焦点Oの位置は、整合部材の放射面の曲率Rとすると半径Rの円の中心となる。 【0015】 圧電振動子7から放射される超音波は、圧電振動子7の固有音響インピーダンスと空気層の固有音響インピーダンスとの差が大きいと超音波の伝搬ロスは大きくなる。この伝搬ロスを低減させるために整合部材8の材質は、圧電振動子7の固有音響インピーダンスと空気の固有音響インピーダンスとの中間のものが選択される。 【0016】 図7に示すように、超音波は、固有音響インピーダンスが異なる物質同士が成す境界に入射すると、一部は、透過し一部が反射する。一般に物質の密度と音速の積(物質の密度ρ×音速v)をその物質の「固有音響インピーダンス」と呼ぶ。いま固有音響インピーダンスがそれぞれ、Z1、Z2である二つの物質の境界面に超音波が垂直に入射したとする。このときの振幅反射率REは、式(1)で与えられる。本実施の形態では、媒質Iは圧電振動子7であり、媒質IIは音響レンズ8である。また媒質IIIは空気層である。 【数1】
【0017】 媒質Iと媒質IIIの間に,厚さLの中間層IIが挟まれている。媒質Iに強さIiの音波が入射したとき,中間層IIを通りぬけて,媒質IIIに透過する音の強さIt、媒質I,IIおよびIIIの各々の音速,密度をc1,c2,c3,ρ1,ρ2,ρ3とする。平面境界における音波の入射透過と同様の扱いにより次式の結果を得る。 【数2】
【0018】 ここで、λ2は、λ2=C2/f2である。 【0019】 図8に示すように、L=λ2/4、Z2=√(Z1Z3)の条件が成立する場合には、τI=It/Ii=1が得られ,入射波は無損失で(反射損失がない形で)媒質IIIに透過する。本実施例の場合、媒質Iは圧電振動子7に対応し、媒質IIは整合部材8に対応し、媒質IIIは空気層に対応する。上記のように理想的には,整合部材8の厚みがL=λ2/4で、固有音響インピーダンスがZ2=√(Z1Z3)のとき、圧電振動子7から整合部材8に入射する超音波は無損失で空気層に伝搬される。 【0020】 しかし、固有音響インピーダンスは、物質に固有のものであるのでこのような条件に適合する整合部材8の材質を選定することは容易ではない。少なくとも整合部材8の材質として、圧電振動子7の固有音響インピーダンスと空気層の固有音響インピーダンスの中間の固有音響インピーダンスの値を有するものを選択すれば超音波の伝播ロスを低減させることができる。好適な整合部材8の材料として、樹脂、ガラス、セラミックス、金属などを選定するとよい。 【0021】 なお、上記の超音波放射手段5として圧電振動子7を用いて場合について例示したが、その他、圧電振動子に代えて、電歪素子や磁歪素子等を用いることも可能である。 【0022】 [実施例2] 実施例2において、音響レンズをなす整合部材8として、フレネルレンズ8bを用いた場合について説明する。 【0023】 超音波放射手段5は、圧電振動子7とフレネルレンズ8bの積層体により形成されている。このフレネルレンズ8bの上面図を図9に示し、そのA−A断面を図10示す。フレネルレンズ8bは、圧電振動子7から放射される超音波をインク滴2の吐出方向の所定の位置に集束させるように溝100が所定の間隔で形成されている。また、このフレネルレンズ8bの材料は、例えばアルミニュームを機械加工により形成される。ここでフレネルレンズの溝は、次式で計算される。 【数3】
【数4】
【表1】
【0024】 ここで、具体的な実施例として、フレネルレンズの中央部に厚みが4mmのインクジェットヘッド1を用いた場合について述べる。フレネルレンズ8bの中央部40はくりぬかれている。このくりぬきされた部位40にインクジェットヘッド1の端面20がフレネルレンズ8bの上面と平面的に同一面となるように埋め込まれる。このフレネルレンズ8bは、アルミニュームを機械加工して所望の形状にする。幅が10mmの矩形状のアルミニュームに表1に示された寸法に従って図6と図7に示すように溝100が形成される。溝100の深さは、4.5mm、フレネルレンズ8b全体の厚みは、6mmとした。このように加工されたフレネルレンズ8bは、溝100の深さと、全体の厚みを適当に合わせることと音響レンズを構成する材料の固有音響インピーダンスを適当に合わせることで、整合部材の機能を備えることができる。すなわち、音響レンズ全体の厚みから溝100の深さを差し引いた加工残りの厚みをλ/4とすることで、整合層としての機能を発揮することができる。 【0025】 [実施例3] 本発明の1実施例を以下に述べる。超音波をノズル9から1mmの焦点位置に集束させる圧電振動子7と整合部材8の積層体からなる超音波放射手段5を用いた場合について説明する。圧電振動子7と整合部材8は、それぞれの長さ方向の幅を10mmとした。幅方向の中心にインクジェットヘッド1を配置した。このようなインクジェットヘッド1をインクジェットプリンタ30に装着し、超音波放射手段5の動作の有無とノズル9から記録媒体3までの距離を変化させ、インク滴2の記録媒体3への着弾位置のばらつきについて調べた。 【0026】 その結果、超音波放射手段5を動作させない状態では、ノズル9と記録媒体3との距離が2mmを超えると、インク滴2の着弾位置にばらつきが発生するのに対して、超音波放射手段5を動作させた場合は、ノズル9と記録媒体3との距離が1mmの場合とほぼ同等のばらつきとなった。さらに、ノズル9と記録媒体3との距離を3mmとした場合でも、インク滴2の着弾位置のばらつきは、大きくなることはなかった。 【0027】 このように、ノズル9から記録媒体3までの間隔を比較的大きくしてもインク滴2が記録媒体3に着弾する位置のバラツキが低減でき、印字品質の低下もなくすることが可能になった。また、インクジェットヘッド1と記録媒体3との間隔を比較的大きくすることができるのでインクジェットプリンタの設計の自由度を向上させることができる。 上記した超音波放射手段5をインクジエッット本体と一体的に取り付けた場合について例示したが、この超音波放射手段5とインクジェットヘッド本体とを別々に製作してプリンタ本体に取り付けてもよい。 【0028】 なお、上記の実施の形態は、オンデマンド方式のインクジェットプリンタについて説明したが、コンティニュアス方式のインクジェットプリンタにも同様に適用することができ、同様な効果を奏することができる。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの模式図である。 【図2】本発明に係るインクジェットヘッドに超音波放射手段が取付けられた斜視図である。 【図3】本発明に係るインクジェットヘッドの圧力室にアクチュエータが取付けられた部位の断面図である。 【図4】本発明によるインクジェットプリンタの制御回路のブロック図である。 【図5】本発明に係るインクジェットヘッドの側面に超音波放射手段が取り付けられて部位の断面図である。 【図6】本発明による超音波放射手段の超音波の放射による圧力がインク滴に付与される原理を示す説明図である。 【図7】超音波が伝搬する媒質の物性を示す図である。 【図8】超音波が伝搬する媒質の物性と固有音響インピーダンスの関係を示す図である。 【図9】本発明のフレネルレンズの上面図である。 【図10】図9のA−A断面を示す断面図である。 【符号の説明】 【0030】 1 インクジェットヘッド 2 インク滴 3 記録媒体 4 インク吐出アクチュエータ 4a 圧電素子 5 超音波放射手段 6 記録媒体搬送手段 7 圧電振動子 8 整合部材 8b フレネルレンズ 9 ノズル 10 インク室 11 制御処理手段 13 制御手段 14 メモリ 15 記録媒体制御手段 16 アクチュエータ駆動制御手段 17 超音波振動動駆動制御手段 18 発振生成手段 19 位置検出手段 22 バス 30 インクジェットプリンタ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000235 【氏名又は名称】特許業務法人 天城国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−6766(P2008−6766A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−181750(P2006−181750) |
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