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【発明の名称】 プリンタ制御装置
【発明者】 【氏名】根本 正和

【要約】 【課題】制御方法が同一で印刷速度が異なる複数のプリンタに対し、プリンタのそれぞれの転送速度を自動的に認識し、共通の制御基板を使用しソフトウェアの介在なしに、それぞれの印刷速度に同期した印刷ページデータの送出を可能にすることである。

【構成】プリンタから出力される水平同期信号の周期を計測する水平同期信号周期検出部と、水平同期信号周期検出部により計測された値を基にプリンタに送出する印刷ページデータの送出速度に対応した印刷データ同期信号を発生させる印刷データ同期信号発生装置を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストコンピュータからのデータを受信して印刷データに展開し、接続するプリンタに転送して印刷を行うプリンタ制御装置において、接続するプリンタの水平同期信号の周期を検出する水平同期信号周期検出部を設け、プリンタの水平同期信号周期に対応する印刷データ同期信号を制御装置内部に発生する印刷データ同期信号発生部を設け、プリンタ制御装置の印刷データ同期信号に同期して印刷データをプリンタに送出する印刷データ出力部を備えたことを特徴とするプリンタ制御装置。
【請求項2】
前記印刷データ同期信号発生部は、所定の発振周期を持つ複数の発振器を備えたことを特徴とする請求項1記載のプリンタ制御装置。
【請求項3】
前記印刷データ同期信号発生部は、複数の発振器の中から接続されるプリンタの水平同期信号の周期に対応する周期を持つ発振器のひとつを選択する発振器選択部を備えたことを特徴とする請求項2記載のプリンタ制御装置。
【請求項4】
プリンタ制御装置は、ホストコンピュータから送信されたデータを受信するデータ受信部と、データを編集する制御部と、編集されたデータを印刷ページデータに展開処理するページ展開部と、展開された印刷データをプリンタに送出する印刷データ出力部よりなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプリンタ制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、ホストコンピュータのデータを解析するメイン制御部と、解析されたデータを編集する編集処理部とを備えたことを特徴とする請求項4記載のプリンタ制御装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ制御装置に関するものであって、特にレーザプリンタに好適に用いられる。
【背景技術】
【0002】
図2に、従来のプリンタ制御装置の全体概略ブロック図を示す。プリンタ制御装置と同一の制御方法を持ち、予め水平同期信号の周期が分かっているプリンタを使用する場合、ホストコンピュータから送信されるデータをデータ受信部1が受信後、メイン制御部2が受信したデータを解析し、編集処理部3に送信する。編集処理部3は、送信されたデータを展開処理のためのコマンド・パラメータに編集し、ページ展開部4に送信する。ページ展開部4は、上記コマンド・パラメータに従い、ビットマップ形式の印刷ページデータをページメモリ5に展開処理を行う。ページメモリ5に1ページ分の印刷ページデータが展開終了後、メイン制御部2は、ページメモリ5に展開された印刷ページデータの先頭アドレス及び転送数をデータ転送制御部6に設定する。メイン制御部2によるレジスタの設定後、データ転送制御部6は、転送開始アドレス及び転送数を基に、ページメモリ5からラインバッファ7に印刷ページデータの転送を行う。ラインバッファ7に印刷ページデータがある程度転送された後、印刷データ出力部8はプリンタからの水平同期信号に同期してラインバッファ7から印刷ページデータを読み出し、プリンタの印刷速度に対応した発振器9の出力に同期してプリンタに送出する。
【0003】
また、従来、上位装置の同期信号周波数を分周して印刷装置側の印刷速度を変更する構成(例えば、特許文献1参照。)が知られている。特許文献1の構成においては上位装置の同期周波数は固定されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−228465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図2において、制御方法が同一で印刷速度のみが異なる複数のプリンタに対し印刷ページデータを転送する場合、それぞれのプリンタに対応した転送速度で印刷ページデータを送出する必要がある。従来のプリンタ制御装置においては、印刷ページデータの転送速度を変える方法として、発振器9をそれぞれのプリンタに対応した発振周期を持つ発振器に変えた制御基板を複数用意することにより対応していた。しかしながらこの方法では、印刷速度の違うプリンタの種類に比例して制御基板の種類が増え、生産性が悪いという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、制御方法が同一で印刷速度が異なる複数のプリンタに対し、プリンタの異なる印刷速度を自動的に認識し、ソフトウェアの介在なしに、共通の制御基板を用いてそれぞれの印刷速度に同期した印刷ページデータの送出を可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明では、ホストコンピュータからのデータを受信して印刷データに展開し、接続するプリンタに転送して印刷を行うプリンタ制御装置において、接続するプリンタの水平同期信号の周期を検出する水平同期信号周期検出部を設け、プリンタの水平同期信号周期に対応する印刷データ同期信号を制御装置内部に発生する印刷データ同期信号発生部を設け、プリンタ制御装置の印刷データ同期信号に同期して印刷データをプリンタに送出する印刷データ出力部を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、前記印刷データ同期信号発生部は、所定の発振周期を持つ複数の発振器を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、前記印刷データ同期信号発生部は、複数の発振器の中から接続されるプリンタの水平同期信号の周期に対応する周期を持つ発振器のひとつを選択する発振器選択部を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、プリンタ制御装置は、ホストコンピュータから送信されたデータを受信するデータ受信部と、データを編集する制御部と、編集されたデータを印刷ページデータに展開処理するページ展開部と、展開された印刷データをプリンタに送出する印刷データ出力部よりなることを特徴とする。
【0011】
また、前記制御部は、ホストコンピュータのデータを解析するメイン制御部と、解析されたデータを編集する編集処理部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、プリンタから出力される水平同期信号に基づいて制御装置からプリンタに送出するデータ転送速度を自動的に決定することが可能となり、ソフトウェアの介在なしに、共通の制御基板を使用して印刷速度の異なるプリンタに対する通信処理が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
制御方法が同一で印刷速度が異なる複数のプリンタに対し、共通の制御基板を使用してそれぞれの印刷速度に同期した印刷ページデータの送出を実現する。
【実施例1】
【0014】
図1に、本発明の一実施例である印刷データ送信速度の自動認識機能を持つプリンタ制御装置の全体概略ブロック図を示す。図1のデータ受信部1、メイン制御部2、編集処理部3、ページ展開部4、ページメモリ5、データ転送制御部6、ラインバッファ7及び印刷データ出力部8については、図2と同じ接続関係であり、また、図2での説明と同様に機能し、プリンタに1ページ分の印刷ページデータを送信する。
【0015】
ここで、プリンタから出力される水平同期信号の周期は、接続プリンタの速度により固有の値を持つことを利用して、水平同期信号周期検出部10により、プリンタから出力される水平同期信号の周期を自身の動作クロックを用いて、水平同期信号の検出から次の水平同期信号の検出までの時間を内部カウンタを利用して計測する。なお、通常、プリンタから出力される水平同期信号の周期は1ライン分の時間に相当する。
【0016】
印刷データ同期信号発生部は、発振器選択部11と複数の発振周期を持つ発振器9とからなる。
【0017】
発振器選択部11は、前記水平同期信号周期検出部10により計測された値を基にプリンタに送出する印刷ページデータの転送速度に対応した発振器を発振器9の中から選択する。インターフェースの仕様により同期間隔の値に誤差が含まれるため、接続が想定されるプリンタ毎に計測値範囲が設定されており、前記計測された値に応じて、各プリンタ用の発振器を選択する。
【0018】
発振器9には、接続されているプリンタに合った転送速度を実現させるための発振器を必要な種類だけ実装する。例えば、本実施例では発振周期の異なる発振器を3個(発振器9A〜9C)実装したものを図示している。
【0019】
本実施例により、制御方法が同一で印刷速度が異なる複数のプリンタに対し、共通の制御基板を使用して、ソフトウェアの介在なしに、それぞれの印刷速度にあった印刷ページデータの転送が可能となる。
【0020】
なお、本実施例に代えて、可変周期の発振が可能な回路装置を用いて検出した水平同期信号の周期に対応する印刷データ同期信号を発生させても良い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】プリンタ制御装置の全体概略ブロック図である。
【図2】従来のプリンタ制御装置の全体概略ブロック図である。
【符号の説明】
【0022】
1 データ受信部
2 メイン制御部
3 編集処理部
4 ページ展開部
5 ページメモリ
6 データ転送制御部
7 ラインバッファ
8 印刷データ出力部
9 発振器
10 水平同期信号周期検出部
11 発振器選択部
【出願人】 【識別番号】302057199
【氏名又は名称】リコープリンティングシステムズ株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−6756(P2008−6756A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−181390(P2006−181390)