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【発明の名称】 インクカートリッジの着脱装置、記録装置及び液体噴射装置
【発明者】 【氏名】小林 聡

【要約】 【課題】強力な排出力を確保するために付勢力が強力なばねを使用した場合であっても、インクカートリッジの装填完了時にクリープの発生を低減すること。

【構成】インクカートリッジ211の着脱装置501は、インクカートリッジ211が装填される際、およびインクカートリッジ211を排出する際、インクカートリッジ211と当接して排出方向へ、付勢手段560の付勢力を伴って付勢する排出レバー(685)と、前記付勢手段560が前記排出レバー(685)の回動方向へ付勢する力を増減する付勢力増減手段550と、を備えていることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、
インクカートリッジが装填される際、およびインクカートリッジを排出する際、インクカートリッジと当接して排出方向へ、付勢手段の付勢力を伴って付勢する排出レバーと、
前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力を増減する付勢力増減手段と、を備え、
該付勢力増減手段は、インクカートリッジが装填された状態において、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向に作用する力を無くすように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
【請求項2】
インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、
インクカートリッジが装填される際、およびインクカートリッジを排出する際、インクカートリッジと当接して排出方向へ、付勢手段の付勢力を伴って付勢する排出レバーと、
前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力と、前記排出レバーの回動支点を基準とした放射方向へ付勢する力との割合を変化させる付勢力増減手段と、を備え、
該付勢力増減手段は、
前記排出レバーが排出方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を減少させ、
前記排出レバーが装填方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を増加させるように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記付勢手段の一端は、着脱装置の基体部と係合し、他端は、前記排出レバーの腕部と係合するように設けられ、
前記付勢力増減手段は、前記排出レバーの回動に伴って、前記基体部における前記付勢手段との係合箇所に対して、前記排出レバーの回動支点と、前記排出レバーの腕部における前記付勢手段との係合箇所とが成す直線が接離移動することによって、前記排出レバーの回動方向に作用する力を増減するように設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
【請求項4】
請求項3に記載のインクカートリッジの着脱装置において、インクカートリッジの装填が完了した状態では、
前記基体部における前記付勢手段との係合箇所と、
前記排出レバーの回動支点と、
前記排出レバーの腕部における前記付勢手段との係合箇所と、が一直線上になるように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記インクカートリッジの着脱装置は、
インクカートリッジを第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、
レバーアームの回動により、てこの原理を利用してインクカートリッジの装填に必要な押し込み力を確保すると共に、レバーアームの回動を前記カートリッジ保持手段に保持された状態のインクカートリッジの装填に必要な第2の所定ストロークの動きに変換する動力伝達変換機構とを備え、
インクカートリッジを排出する際、レバーアームの回動により、前記カートリッジ保持手段が、保持したインクカートリッジを解除しながら排出方向へ前記第2の所定ストローク移動し、
該カートリッジ保持手段が、前記第2の所定ストロークの範囲において、前記排出レバーと当接し排出方向へ回動させると共に、前記付勢力増減手段に前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向である排出方向に作用する付勢力を増加させるように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
【請求項6】
請求項5に記載のインクカートリッジの着脱装置において、インクカートリッジを排出する際、前記カートリッジ保持手段が保持したインクカートリッジを解除した後に、
前記カートリッジ保持手段が、前記排出レバーを回動させるように構成されていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置において、前記排出レバーは、インクカートリッジの排出方向に対する幅方向において、インクカートリッジの中央部と当接・押圧するように設けられていることを特徴とするインクカートリッジの着脱装置。
【請求項8】
インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置と、
被記録媒体にインクを吐出して記録を実行する記録部と、を備える記録装置であって、
前記インクカートリッジの着脱装置は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とする記録装置。
【請求項9】
液体カートリッジをスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置と、
液体噴射媒体に液体を噴射して液体噴射を実行する液体噴射部と、を備える液体噴射装置であって、
液体カートリッジが装填される際、および液体カートリッジを排出する際、液体カートリッジと当接して排出方向へ、付勢手段の排出方向への付勢力を伴って付勢する排出レバーと、
前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力を増減する付勢力増減手段と、を備え、
該付勢力増減手段は、液体カートリッジが装填された状態において、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向に作用する力を無くすように構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
【請求項10】
液体カートリッジをスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置と、
液体噴射媒体に液体を噴射して液体噴射を実行する液体噴射部と、を備える液体噴射装置であって、
液体カートリッジが装填される際、および液体カートリッジを排出する際、液体カートリッジと当接して排出方向へ、付勢手段の排出方向への付勢力を伴って付勢する排出レバーと、
前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力と、前記排出レバーの回動支点を基準とした放射方向へ付勢する力との割合を変化させる付勢力増減手段と、を備え、
該付勢力増減手段は、
前記排出レバーが排出方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を減少させ、
前記排出レバーが装填方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を増加させるように構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置、該着脱装置を備えた記録装置および液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【背景技術】
【0003】
従来技術のインクカートリッジの着脱装置は、てこの原理を利用したレバーの回動によって、インクカートリッジを装填していた(例えば、特許文献1)。そして、インクカートリッジを排出するときは、レバーの回動と連動したリンクレバーとインクカートリッジとを係合させ、インクカートリッジを排出方向へ移動させていた。
ところが、インクカートリッジの大容量化、多色化によって、インクカートリッジが大型化し、重量も増加した。従って、インクカートリッジを排出する際の負荷が増大した。そこで、インクカートリッジの排出を補助するために、着脱装置本体側にばねの付勢力によってインクカートリッジを排出方向へ常時付勢する排出レバーが設けられていた。
【0004】
【特許文献1】特開平11−157094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、インクカートリッジの排出レバーの排出力は、インクカートリッジと着脱装置本体との間で生じる摩擦抵抗等の排出抵抗に勝る必要があるため、排出レバーの付勢力には、強力なばね力が用いられている。従って、インクカートリッジが着脱装置に装填された状態では、着脱装置内に強力なばねによる強力な排出力を貯めた状態となる。このまま、放置されると、例えば、車載環境のような85℃、105℃といった厳しい環境の場合では、前記強力な排出力の影響を受けてインクカートリッジ等の部材が、徐々に変形する所謂、クリープが生じる虞がある。また、常温でもクリープが生じる虞がある。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、強力な排出力を確保するために付勢力が強力なばねを使用した場合であっても、インクカートリッジの装填完了時にクリープの発生を低減することができるインクカートリッジの着脱装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、インクカートリッジが装填される際、およびインクカートリッジを排出する際、インクカートリッジと当接して排出方向へ、付勢手段の付勢力を伴って付勢する排出レバーと、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力を増減する付勢力増減手段とを備え、該付勢力増減手段は、インクカートリッジが装填された状態において、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向に作用する力を無くすように構成されていることを特徴とする。
ここで、「装填方向」とは、装填する際のインクカートリッジが移動する方向をいう。また、「無くす」とは、完全に無の状態のみならず、殆ど作用しない無の状態をもいう。
【0008】
本発明の第1の態様によれば、インクカートリッジの着脱装置の前記付勢力増減手段は、インクカートリッジが装填された状態において、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向に作用する力を無くすように構成されている。従って、インクカートリッジの装填が完了した状態において、インクカートリッジに作用する排出方向への力である排出力を無くすことができるので、インクカートリッジが排出方向へ逃げるように移動・変形する、所謂、「クリープ」を防止あるいは低減することができる。
【0009】
このとき、インクカートリッジから着脱装置本体側に設けらインクカートリッジに挿通するインク供給針が、インクカートリッジから抜ける虞がないので、インク漏れが生じる虞もない。
また、前記排出レバーの回動方向へ付勢する力を無くすことによって、インクカートリッジ以外であって、着脱装置本体側の各部材のクリープ変形する虞をも防止あるいは低減することができる。
【0010】
本発明の第2の態様は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置であって、インクカートリッジが装填される際、およびインクカートリッジを排出する際、インクカートリッジと当接して排出方向へ、付勢手段の付勢力を伴って付勢する排出レバーと、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力と、前記排出レバーの回動支点を基準とした放射方向へ付勢する力との割合を変化させる付勢力増減手段とを備え、該付勢力増減手段は、前記排出レバーが排出方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を減少させ、前記排出レバーが装填方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を増加させるように構成されていることを特徴とする。
ここで、「排出方向」とは、排出する際のインクカートリッジが移動する方向をいう。そして、「装填方向」は「排出方向」と逆方向である。
【0011】
本発明の第2の態様によれば、インクカートリッジの着脱装置の前記付勢力増減手段は、前記排出レバーが排出方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を減少させ、前記排出レバーが装填方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を増加させるように構成されている。従って、インクカートリッジの装填が完了した状態では、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力を、装填途中や排出途中等の他の状態と比較して小さくすることが可能である。その結果、インクカートリッジの装填が完了した状態において、インクカートリッジに作用する排出方向への排出力を小さくすることができるので、インクカートリッジが排出方向へ逃げるように移動・変形する、所謂、「クリープ」を低減することができる。
また、第1の態様と同様にインク漏れが生じる虞もない。さらに、インクカートリッジ以外であって、着脱装置本体側の各部材のクリープ変形する虞をも低減することができる。
【0012】
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、前記付勢手段の一端は、着脱装置の基体部と係合し、他端は、前記排出レバーの腕部と係合するように設けられ、前記付勢力増減手段は、前記排出レバーの回動に伴って、前記基体部における前記付勢手段との係合箇所に対して、前記排出レバーの回動支点と、前記排出レバーの腕部における前記付勢手段との係合箇所とが成す直線が接離移動することによって、前記排出レバーの回動方向に作用する力を増減するように設けられていることを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢手段の一端は、着脱装置の基体部と係合し、他端は、前記排出レバーの腕部と係合するように設けられ、前記付勢力増減手段は、前記排出レバーの回動に伴って、前記基体部における前記付勢手段との係合箇所に対して、前記排出レバーの回動支点と、前記排出レバーの腕部における前記付勢手段との係合箇所とが成す直線が接離移動することによって、前記排出レバーの回動方向に作用する力を増減するように設けられている。従って、前記付勢力増減手段を容易に構成することができる。
【0014】
また、該構成では、インクカートリッジの移動距離および前記排出レバーの回動距離と、前記排出レバーの回動方向に作用する力とは正比例しない。即ち、前記排出レバーの回動方向に作用する力をF、前記直線と、前記基体部における前記付勢手段との係合箇所と前記排出レバーの腕部における前記付勢手段との係合箇所とが成す直線、即ち、前記付勢手段の付勢方向とが成す角度であるベクトル角をθ、前記付勢手段の付勢力をAとすると、
F = A sinθ
の関係が成立する。
【0015】
従って、インクカートリッジの装填が完了する際、前記排出レバーの回動方向に作用する力を急激に減少させるように構成することが可能である。即ち、排出する際に、排出レバーに作用する付勢力を所定以上に確保しつつ、装填完了時の排出レバーに作用する付勢力を限りなく無に近づけることが可能である。また、sinθの変化によって、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力と、前記排出レバーの回動支点を基準とした放射方向へ付勢する力との割合を変化させることができる。即ち、前記付勢手段の付勢力が強力であっても、前記排出レバーの回動方向に作用する力を低減あるいは無にすることができる。
【0016】
本発明の第4の態様は、第3の態様において、インクカートリッジの装填が完了した状態では、前記基体部における前記付勢手段との係合箇所と、前記排出レバーの回動支点と、前記排出レバーの腕部における前記付勢手段との係合箇所とが一直線上になるように構成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、インクカートリッジの装填が完了した状態では、前記基体部における前記付勢手段との係合箇所と、前記排出レバーの回動支点と、前記排出レバーの腕部における前記付勢手段との係合箇所とが一直線上になるように構成されている。従って、装填が完了した状態では、前記付勢手段が、前記排出レバーの回動方向に作用する力を完全に無にすることができる。
【0018】
このとき、前記排出レバーがインクカートリッジに作用する排出力も完全に無になる。即ち、前記基体部における前記付勢手段との係合箇所、前記排出レバーの回動支点、および前記排出レバーの腕部における前記付勢手段との係合箇所のみにおいて、前記付勢手段の付勢力が前記回動支点を基準とした回動方向と直交する放射方向へ作用しており、その他の部材には作用していない状態になる。従って、前記その他の部材において、排出レバーの付勢力によるクリープの発生を、完全に防止することができる。
【0019】
本発明の第5の態様は、第3または第4の態様において、前記インクカートリッジの着脱装置は、インクカートリッジを第1の所定ストローク挿入することによってインクカートリッジを保持するカートリッジ保持手段と、レバーアームの回動により、てこの原理を利用してインクカートリッジの装填に必要な押し込み力を確保すると共に、レバーアームの回動を前記カートリッジ保持手段に保持された状態のインクカートリッジの装填に必要な第2の所定ストロークの動きに変換する動力伝達変換機構とを備え、インクカートリッジを排出する際、レバーアームの回動により、前記カートリッジ保持手段が、保持したインクカートリッジを解除しながら排出方向へ前記第2の所定ストローク移動し、該カートリッジ保持手段が、前記第2の所定ストロークの範囲において、前記排出レバーと当接し排出方向へ回動させると共に、前記付勢力増減手段に前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向である排出方向に作用する付勢力を増加させるように構成されていることを特徴とする。
【0020】
ここで、「インクカートリッジの挿入」とは、記録装置外から記録装置内へ挿入されて、カートリッジ保持手段によってインクカートリッジが保持された状態をいう。また、「インクカートリッジの装填」とは、カートリッジ保持手段によって保持されたインクカートリッジが、レバーの回動によってカートリッジ保持手段と一体に押し込まれてインク供給針に刺さった状態をいう。
【0021】
本発明の第5の態様によれば、第3または第4の態様と同様の作用効果に加え、インクカートリッジを排出する際、レバーアームの回動により、前記カートリッジ保持手段が、保持したインクカートリッジを解除しながら排出方向へ前記第2の所定ストローク移動し、該カートリッジ保持手段が、前記第2の所定ストロークの範囲において、前記排出レバーと当接し排出方向へ回動させると共に、前記付勢力増減手段に前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向である排出方向に作用する付勢力を増加させるように構成されている。従って、インクカートリッジが装填された状態からインクカートリッジを排出するとき、前記排出レバーの回動方向に対する前記付勢手段の付勢力が、無または限りなく小さい場合であっても、前記排出レバーの回動方向に対する前記付勢手段の付勢力を増加させることができる。即ち、前記カートリッジ保持手段が、前記付勢力増減手段に前記付勢手段の排出方向への付勢力を増加させるきっかけ、所謂、トリガーとなっている。
【0022】
本発明の第6の態様は、第5の態様において、インクカートリッジを排出する際、前記カートリッジ保持手段が保持したインクカートリッジを解除した後に、前記カートリッジ保持手段が、前記排出レバーを回動させるように構成されていることを特徴とする。
【0023】
本発明の第6の態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、インクカートリッジを排出する際、前記カートリッジ保持手段が保持したインクカートリッジを解除した後に、前記カートリッジ保持手段が、前記排出レバーを回動させるように構成されている。従って、前記付勢手段の付勢力は、前記カートリッジ保持手段が保持したインクカートリッジを解除する保持解除動作を妨げる虞がない。
【0024】
本発明の第7の態様は、第1から第6のいずれか一の態様において、前記排出レバーは、インクカートリッジの排出方向に対する幅方向において、インクカートリッジの中央部と当接・押圧するように設けられていることを特徴とする。
【0025】
本発明の第7の態様によれば、第1から第6のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記排出レバーは、インクカートリッジの排出方向に対する幅方向において、インクカートリッジの中央部と当接・押圧するように設けられている。従って、インクカートリッジの姿勢を安定させながらインクカートリッジを排出方向へ移動させることができる。
【0026】
本発明の第8の態様は、インクカートリッジをスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置と、被記録媒体にインクを吐出して記録を実行する記録部と、を備える記録装置であって、前記インクカートリッジの着脱装置は上記第1から第7のいずれかのインクカートリッジの着脱装置であることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、インクカートリッジの着脱装置において、上記第1から第7のいずれか一の態様と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
本発明の第9の態様は、液体カートリッジをスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置と、液体噴射媒体に液体を噴射して液体噴射を実行する液体噴射部と、を備える液体噴射装置であって、液体カートリッジが装填される際、および液体カートリッジを排出する際、液体カートリッジと当接して排出方向へ、付勢手段の排出方向への付勢力を伴って付勢する排出レバーと、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力を増減する付勢力増減手段とを備え、該付勢力増減手段は、液体カートリッジが装填された状態において、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向に作用する力を無くすように構成されていることを特徴とする。
【0028】
本発明の第10の態様は、液体カートリッジをスライドさせて液体噴射装置本体に装填する液体カートリッジの着脱装置と、液体噴射媒体に液体を噴射して液体噴射を実行する液体噴射部と、を備える液体噴射装置であって、液体カートリッジが装填される際、および液体カートリッジを排出する際、液体カートリッジと当接して排出方向へ、付勢手段の排出方向への付勢力を伴って付勢する排出レバーと、前記付勢手段が前記排出レバーの回動方向へ付勢する力と、前記排出レバーの回動支点を基準とした放射方向へ付勢する力との割合を変化させる付勢力増減手段とを備え、該付勢力増減手段は、前記排出レバーが排出方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を減少させ、前記排出レバーが装填方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を増加させるように構成されていることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
先ず、本発明の前提となる形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、前提となる記録装置の概略を示す全体斜視図である。また、図2に示すのは、前提となる記録装置の概略を示す全体平面図である。
【0030】
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙が積層されるホッパ101が、上方を支点に揺動可能に設けられている。ホッパ101の最上位に積層された用紙は、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。具体的には、積層された用紙は、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ(図示せず)によりピックアップされて、用紙ガイド103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ(図示せず)へと給送される。搬送ローラまで給送された用紙は、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送ローラにより、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。記録部143は、用紙を下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方側に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙へ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。記録部143で記録された用紙は、さらに下流側へと搬送され排紙ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
【0031】
また、記録装置100の本体下方の着脱装置201には、インクカートリッジ211(図3参照)が装填され、インク供給針411(図7参照)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部213を備え、キャップ部213を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
【0032】
図3に示すのは、前提となる着脱装置の概略を示す全体斜視図である。
図3に示す如く、インクカートリッジの着脱装置201には、インクカートリッジ211を挿入する挿入開口部271が設けられている。この挿入開口部271は、図1および図2に示す記録装置100の背面側に設けられている。インクカートリッジの着脱装置201は、ユーザが操作するレバーアーム363と、レバーアーム363の動力をインクカートリッジ211の装填に必要な第2の所定ストロークS2(図11参照)の動きに変換する動力伝達変換機構230と、挿入開口部271に第1の所定ストロークS1(図8参照)挿入されたインクカートリッジ211を保持するカートリッジ保持手段210と、排出時にインクカートリッジ211がカートリッジ保持手段210に保持された状態を解除するカートリッジロック解除手段220とを備えている。以下、これらの構造および動作について順に説明する。
【0033】
尚、着脱装置201の上方には用紙を搬送する搬送部や、用紙に記録を実行する記録部等を配設するための金属板で形成されたフレーム部材190が設けられている。フレーム部材190は、インクカートリッジ211が装填された状態の着脱装置201において、インクカートリッジ211と対向しない位置、即ち、着脱装置201の側端近傍の側壁面上の位置と係合するように設けられている。これにより、フレーム部材190に圧し掛かる重さによって着脱装置201が変形し、インクカートリッジ211の挿入、装填および排出の際に着脱装置201とインクカートリッジ211との摩擦が大きくなるのを防止することができる。
また、フレーム部材190と、その上方に配置される他の構造体との締結を、側面から外すことができ、フレーム部材190およびフレーム部材の下方に配置される着脱装置201を単独で外せるように設けられている。即ち、記録装置全体から着脱装置201のみを容易に取り外すことができる。
【0034】
図4に示すのは、インクカートリッジの挿入前であってレバーアームが「リセット位置」の着脱装置を示す前方斜視図である。図5に示すのは、インクカートリッジの挿入途中であってレバーアームが「リセット位置」の着脱装置を示す平面図であり、図6に示すのは図5の側方斜視図であり、図7に示すのは図5の要部側断面図である。
図4〜図7に示す如く、インクカートリッジ211の着脱装置201は、動力伝達変換機構230と、カートリッジ保持手段210と、カートリッジロック解除手段220とを備えている。
【0035】
そのうち、動力伝達変換機構230は、レバーアーム363と、レバーアーム363に設けられた第1ギア231と、第1ギア231と動力伝達可能に接する第2ギア232と、第2ギア232と一体に設けられた第3ギア233と、第3ギア233と動力伝達可能に接する第4ギア234と、第4ギア234と一体に設けられたカム部235と、カム部235と当接するカムフォロアとしてのスライダ部240とから構成される。スライダ部240には第1スライダ開口部246が設けられ、カム部235が第1スライダ開口部246の第1の面246aあるいは第2の面246bと当接・押圧することによって、スライダ部240が装填・排出方向へ移動可能に設けられている。
【0036】
尚、カム部235は、スライダ部240を移動させる偏心カム部と、スライダ部240の位置および第2の所定ストロークS2を精度良く決める同心カム部とを備えている。
ここで、スライダ部240の移動方向は、スライダ部240に移動方向に沿って設けられた2つのガイドスリット241a、241bに、軸262a、262bが挿通されることによって規制されている。
【0037】
前提となる形態において、レバーアーム363はレバー支軸364を支点に回動するように設けられ、図4〜図10に示すレバーアーム363の位置をレバーアームの「リセット位置」、図13〜図16に示すレバーアーム363の位置をレバーアームの「セット位置」とする。また、レバーアーム363の回動範囲は、着脱装置本体側の基体部387に設けられたレバー回動規制突起369と、レバーアーム363に設けられた2箇所のレバー回動規制部366とによって規制されている。従って、レバーアーム363は、「セット位置」と「リセット位置」との間でのみ回動することができる。
【0038】
また、カートリッジ保持手段210は、着脱装置側の2つの爪部251、251が形成されたラッチプレート250を備えたスライダ部240と、爪部251、251と係合可能なインクカートリッジ側の2箇所の凹部211a、211aとから構成される。ラッチプレート250は、爪部251、251と反対側のラッチプレート係合部254と、スライダ部側のスライダ係合部245とを係合させた位置を支点に、爪部側が図7における上下方向にスライダ部240に対して揺動可能に設けられている。このとき、ラッチプレート250はスライダ部240の上面に配設され、ラッチプレート250の2つの爪部251、251は、スライダ部240の2つの第2スライダ開口部247を介して下方へ突出するように設けられている。このとき、着脱装置201の基体部387にも基体開口部387aが、爪部251、251と凹部211a、211aとの係合を妨げないように設けられている。
【0039】
スライダ部240の装填方向の中央部には、曲げ加工によってスライダ係合部245が形成され、スライダ係合部245は、ラッチプレート250の装填方向の上流側のラッチプレート係合部254と係合可能に設けられている。本願において、第1の係合手段は、スライダ係合部245とラッチプレート係合部254とから構成されている。そして、ラッチプレート250は、第1の係合手段の係合させた位置を支点に揺動可能に設けられている。
尚、本明細書において、「第1の係合手段の係合」とは、スライダ係合部245とラッチプレート係合部254とが面接触している状態をいう。
【0040】
また、スライダ部240には、装填方向と直交する方向の曲げ加工によって、装填方向およびラッチプレート250の揺動方向に延設されたスライダ突部242が形成され、スライダ突部242は、ラッチプレート250の装填方向に延設された穴状のラッチプレートスリット255と係合可能に設けられている。本願において、第2の係合手段は、スライダ突部242とラッチプレートスリット255とから構成されている。そして、ラッチプレートばね256は、ラッチプレート250に何ら外力が作用しないとき、ラッチプレート250とスライダ部240とが第1の係合手段で係合するように付勢するように設けられていると共に、ラッチプレート250の爪部251、251を下方へ付勢するようにも設けられている。
尚、本明細書において、「第2の係合手段の係合」とは、スライダ突部242が、ラッチプレートスリット255の装填方向側の面を押圧して面接触している状態をいう。
【0041】
またさらに、カートリッジロック解除手段220は、ラッチプレート250に形成された傾斜部253と、装填方向に対する幅方向においてラッチプレート250の両側に設けられ、インクカートリッジ211を排出する際のみに傾斜部253と当接してラッチプレート250を上方へ押し上げるキャンセルアーム260a、260bとから構成される。
このうち、キャンセルアーム260a、260bは、軸262a、262cを支点にキャンセルアームばね261の付勢力に抗して回動可能に設けられている。
【0042】
さらに詳しい構造の説明については、着脱装置201の動作について説明しながら述べることにする。
尚、前提となる形態において、スライダ部240およびラッチプレート250は、金属板で形成されているため、ラッチプレート250の位置を精度良く、所謂、リジッドに位置決めすることができる。また、高温の条件下で放置された場合であっても、変形する虞がない。
【0043】
[インクカートリッジの挿入]
続いて動作について、インクカートリッジ211の挿入、装填、排出のそれぞれの状態に分けて説明する。
先ず、図4に示すインクカートリッジ211が着脱装置201の外部にある状態から、インクカートリッジ211を挿入開口部271に挿入する。このとき、レバーアーム363のアーム本体363bの先端側に形成されたつまみ部363aのレバー突起部363cには案内面363dが設けられており、案内面363dは、ユーザがインクカートリッジ211を挿入開口部271へ挿入する際、インクカートリッジ211を挿入開口部271へ案内するように設けられている。具体的には、挿入開口部271から対向する方向へ延びる進入路Aからはみ出たインクカートリッジ211を、挿入開口部271へ近づくにしたがって徐々に進入路Aへ押し戻すように案内面363dは、インクカートリッジ211の装填方向に対して傾斜して設けられている。
ここで、「装填方向」とは、インクカートリッジ211が挿入開口部271を進入して奥にあるインク供給針411に向かう方向をいう。具体的には、図5において矢印が示す図面下側から上側へ向かう方向である。
【0044】
インクカートリッジ211の先端側を挿入開口部271へ挿入していくと、インクカートリッジ211の先端部が、挿入開口部271の奥に設けられた第1の排出レバー385にど当たる。第1の排出レバー385は、排出レバー軸386を支点に回動し図示しないばねによってインクカートリッジ211を排出する排出方向へ常時付勢するように設けられている。
ここで、「排出方向」とは、装填方向と逆向きの方向をいう。
【0045】
そして、ど当たって停止した状態が図5〜図7に示す状態である。この状態では、レバー突起部363cの軌道をインクカートリッジ211の側面が遮っているので、「リセット位置」にあるレバーアーム363を「セット位置」側へ回動させることができない。従って、ユーザがレバー突起部363cでインクカートリッジ211を装填方向へ押し込むという操作、所謂、誤操作(アブノーマル操作)を防止することができる。
【0046】
図8に示すのは、インクカートリッジの挿入完了時であってレバーアームの「リセット位置」の着脱装置を示す平面図であり、図9に示すのは図8の側方斜視図であり、図10に示すのは図8の要部側断面図である。
図5〜図7に示す状態から、第1の排出レバー385の付勢力に抗してインクカートリッジ211をさらに押し込んで第1の所定ストロークS1分挿入すると、図8〜図10に示すインクカートリッジ211の挿入完了状態となる。
【0047】
具体的には、図5〜図7に示す状態から、インクカートリッジ211をさらに押し込むと、インクカートリッジ211の先端部が、スライダ部240の第2スライダ開口部247を介して下方へ突き出たラッチプレート250の爪部251、251と当接する。そして、インクカートリッジ211の先端部がラッチプレートばね256の付勢力に抗して爪部251、251を上方へ押し上げて、2つの爪部251、251とインクカートリッジ側の2箇所の凹部211a、211aとが係合する。即ち、スライダ部240がラッチプレート250を介してインクカートリッジ211を一体に保持する。そして、この状態がインクカートリッジ211の挿入完了状態である。
【0048】
尚、ラッチプレート250の2箇所の爪部251、251は、ラッチプレート250と一体に形成されている。そして、ラッチプレート250の2箇所の爪部251、251は、インクカートリッジ211の装填方向に対する幅方向の略中央部に設けられた2箇所の凹部211a、211aと係合するように設けられている。従って、インクカートリッジ211の向きが、装填方向に対してある程度傾いていた場合であっても、2箇所の爪部251、251は、2箇所の凹部211a、211aと係合することができる。さらに、2箇所の爪部251、251は、一体に形成されていることにより同期するので、一方のみが凹部211a、211aと係合し、他方が凹部211a、211aと係合しない状態、所謂、片側ラッチの状態となる虞がない。
【0049】
また、図8〜図10に示すインクカートリッジ211の位置よりさらに奥側へ手でインクカートリッジ211を押し込もうとしても、インクカートリッジ211の先端側がスライダ部240に設けられたど当て部243によって規制される。このとき、スライダ部240は、カム部235の前述した同心カム部によってレバーアーム363を回動させない限り、移動しないように設けられている。
【0050】
[インクカートリッジの装填]
図11に示すのは、インクカートリッジの装填途中の着脱装置を示す平面図であり、図12に示すのは図11の要部側断面図である。
図11に示す如く、図8に示す「リセット位置」からレバーアーム363を、レバー支軸364を支点に反時計方向へ回動させると、前述したように第1ギア231が第2ギア232へ動力を伝達し、第2ギア232と一体に設けられた第3ギア233が第4ギア234へ動力を伝達する。第4ギア234と一体に設けられたカム部235が、第1スライダ開口部246の第1の面246aと当接・押圧してスライダ部240を装填方向へ移動させる。このとき、スライダ部240にはガイドスリット241a、241bが装填方向に沿って直列に2箇所設けられている。そして、基体部387に設けられた軸262a、262bがガイドスリット241a、241bに挿通されることによって、スライダ部240の移動方向が規制されている。
【0051】
このとき、カム部235は、スライダ部240の装填方向に対する幅方向中央部を押圧するように構成されている。また、ラッチプレート250との位置関係については、前記幅方向において、カム部235のスライダ部240を押圧する箇所の位置が、ラッチプレート250の2箇所の爪部251、251の略中心線上の位置となるように構成されている。さらに、図12に示す如く、爪部251、251におけるインクカートリッジ211を押圧する面は、装填方向に対して直交するように設けられている。従って、インクカートリッジ211、ラッチプレート250およびスライダ部240の姿勢を安定させると共に、カム部235の動力を効率よくインクカートリッジ211まで伝達することができる。
【0052】
スライダ部240が装填方向へ移動すると、ラッチプレート250の爪部251、251に保持されたインクカートリッジ211も一体となって移動する。このとき、インクカートリッジ211の自重によって、第1の係合手段であるスライダ係合部245とラッチプレート係合部254との係合は緩み、第2の係合手段において、ラッチプレートスリット255と係合するスライダ突部242が、ラッチプレートスリット255の装填方向側の面を押圧する。この押圧力が爪部251、251を介してインクカートリッジ211を装填方向へ移動させる。インクカートリッジ211の移動に伴って、装填方向先端側に設けられたインク供給針411がインクカートリッジ211に徐々に突き刺さる。
【0053】
このとき、インクカートリッジ211にインク供給針411を突き刺すには、大きな押し込み力を必要とする。そこで、スライダ突部242は、前述したように装填方向と直交する方向への曲げ加工によって設けられているので、大きな力が作用しても撓んだり変形したりする虞がない。即ち、スライダ突部242は、ラッチプレートスリット255の装填方向側の面と面接触して確実にラッチプレート250を介してインクカートリッジ211に押し込み力を伝達することができる。さらに、スライダ突部242は変形しないので、ラッチプレート250の位置を精度良く、所謂、リジッドに決めることができる。
【0054】
このように第1の係合手段と第2の係合手段とによってラッチプレート250をスライダ部240に係合させる構成としたのは、仮にラッチプレート250の揺動に支軸を設けた場合、インクカートリッジ211を装填する際に必要な大きな押し込み力が支軸に集中し、該支軸が変形してしまうことによって、インクカートリッジ211を押し込む際の押し込み力および押し込む距離の精度を確保できない虞が生じるためである。そこで、支軸を設けずに、ラッチプレート250の動作によって係合する箇所を変えることで、ラッチプレート250の揺動機能を備えたままで、確実に押し込み力および押し込む距離(第2の所定ストロークS2)を確保することができる。
【0055】
さらに、第1の係合手段であるスライダ係合部245およびラッチプレート係合部254、並びに第2の係合手段であるスライダ突部242およびラッチプレートスリット255は、爪部251、251に対して装填方向に直列に設けられているので、ラッチプレート250の爪部251、251の位置をより一層精度良くリジッドに決めることができる。また、第1の係合手段および第2の係合手段は、装填方向に対して幅方向に一対設けられているので、ラッチプレート250の姿勢を安定させることができる。またさらに、第2の係合手段については、爪部251、251に対して装填方向に直列に設けられているので、より一層に押し込み力を爪部251、251に効率よく伝達することができる。
【0056】
また、第2の係合手段のスライダ突部242およびラッチプレートスリット255は、ラッチプレート250のスライダ部240に対する前記幅方向の位置を規制する。従って、前述したインクカートリッジ211の挿入時に、インクカートリッジ211の凹部211a、211aと、ラッチプレートの爪部251、251とを確実に対向させて係合させることができる。
【0057】
爪部251、251と凹部211a、211aとの係合する位置については、インクカートリッジ211の高さ方向(図12の図面上下方向)において、インク供給針411がインクカートリッジ211に突き刺さる位置に近いほど、インクカートリッジ211の姿勢を安定させると共に、装填する際のカム部235の動力である押し込み力を効率よくインクカートリッジ211まで伝達することができる。後述する排出時のラッチプレート250の上方への揺動の際の爪部251、251の下方先端の軌道との関係もあるが、爪部251、251と凹部211a、211aとの係合位置は、インクカートリッジ211の高さ方向において、インク供給針411と対向する位置関係に構成するのが望ましい。
【0058】
続けてレバーアーム363を「セット位置」側へ回動すると、スライダ部240の装填方向への移動に伴って、スライダ部240に設けられた肩部252が、キャンセルアーム260a、260bの先端当接部260cと当接して、キャンセルアーム260a、260bを、スリット241cに挿通された軸262cおよびガイドスリット241aに挿通された軸262aを支点にキャンセルアームばね261の付勢力に抗してそれぞれ回動させる(図11参照)。このとき、肩部252は先端当接部260cから押圧力を受けるので、スライダ突部242とラッチプレートスリット255の装填方向側の面との当接をより確実にすることができる。即ち、キャンセルアームばね256の付勢力によって、ラッチプレート250の姿勢を安定させることができる。
【0059】
さらに、スライダ部240が装填方向へ移動して肩部252がキャンセルアーム260a、260bの先端当接部260cを通過すると、キャンセルアーム260a、260bは、キャンセルアームばね261の付勢力によってもとの状態(図5、図8、図14参照)に戻る。キャンセルアーム260a、260bについては、インクカートリッジ211を排出する際、ラッチプレート250に作用する部材であるので、後の排出時に説明する。
そして、レバーアーム363を反時計方向へ回動させて「セット位置」まで操作するとインクカートリッジ211の装填完了状態となる。
【0060】
図13に示すのは、インクカートリッジの装填完了であってレバーアームが「セット位置」の着脱装置を示す前方斜視図であり、図14に示すのは図13の平面図、図15に示すのは図13の側方斜視図、図16に示すのは図13の要部側断面図である。
図13〜図16に示す如く、図11および図12の状態からレバーアーム363をさらに回動させて「セット位置」まで操作すると、インクカートリッジ211は、インクカートリッジ211の挿入完了状態(図8〜図10参照)から第2の所定ストロークS2装填方向へ移動してインク供給針411が完全にインクカートリッジ211に突き刺さった状態、即ち、インクカートリッジ211の装填完了状態となる。
【0061】
また、インクカートリッジ211の装填完了する直前に、インクカートリッジ211の前方右側側面に設けられたインク残量情報端子212は、着脱装置本体側に設けられたコネクタ部412と電気的に接続するように設けられている。コネクタ部412は、装填方向に一定距離だけ移動可能に設けられ、コネクタ部412の装填方向先端側にインクカートリッジ211の先端側面と当接する当接面およびコネクタばね413によって、インクカートリッジ211が装填完了する直前から装填完了までの僅かなストローク分、インクカートリッジ211の移動に対して追従可能に設けられている。
尚、コネクタ部412が、インク残量情報端子212と電気的に接続する際、および接続を解除する際、コネクタ部412とインクカートリッジ211との間に摩擦が生じる。
【0062】
またさらに、インクカートリッジ211の装填完了する直前に、インクカートリッジ211の先端側は、着脱装置本体側に設けられたインク流路弁(図示せず)の開閉を切り替える弁レバー(図示せず)と当接する。弁レバーは、第1の排出レバー385と同様にばね(図示せず)によってインクカートリッジ211を排出方向へ付勢するように設けられている。インクカートリッジ211の先端側が弁レバーと当接していないとき、インク流路弁は閉塞状態となり、一方、インクカートリッジ211の装填完了する際、インクカートリッジ211の先端側が弁レバーと当接して付勢力に抗して弁レバーを移動させると、インク流路弁が開放状態となるように構成されている。
【0063】
[インクカートリッジの排出]
図17に示すのは、インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す平面図であり、図18に示すのは図17の要部側断面図である。
インクカートリッジ211を排出する際は、レバーアーム363を図13に示す「セット位置」から図5および図8に示す「リセット位置」まで時計方向へ回動する。この際、着脱装置201の動作が複雑であるので、段階ごとに分けて以下説明する。
【0064】
図17および図18に示す如く、レバーアーム363を「セット位置」から「リセット位置」側へ僅かに回動すると、レバーアーム363の回動の動力が前述したようにカム部235へ伝達される。カム部235は、スライダ部240に設けられた第1スライダ開口部246の第2の面246bと当接・押圧して、スライダ部240を排出方向へ僅かに移動させる。このとき、インクカートリッジ211は、インク供給針411が突き刺さっているので、スライダ部240の装填方向先端側に設けられたど当て部243と当接するまで、移動しない(図18参照)。
【0065】
そして、スライダ部の排出方向への僅かな移動に伴って、ラッチプレート250も排出方向へ僅かに移動する。このとき、ラッチプレート250の爪部251、251と、インクカートリッジ211の凹部211a、211aとの係合が緩み、爪部251、251と凹部211a、211aとの間に隙間、所謂、クリアランスが生ずる。従って、爪部251、251は、インクカートリッジ211から何ら力を受けない状態となる。すると、ラッチプレートばね256がラッチプレート250に作用することによって、装填の際に当接したラッチプレートスリット255の装填方向先端側とスライダ突部242とが離間すると共に、ラッチプレート250は、第1の係合手段でスライダ部240と係合する。
尚、第1の排出レバー385の付勢力はインクカートリッジ211とインク供給針411との摩擦力より小さいため、インクカートリッジ211は移動しない。
【0066】
図19に示すのは、インクカートリッジの排出途中の着脱装置を示す要部側断面図である。
図19に示す如く、図17および図18の状態からレバーアーム363をさらに「リセット位置」側へ徐々に回動すると、スライダ部240はさらに排出方向である図面左側へ徐々に移動する。このとき、スライダ部240に設けられたど当て部243が、インクカートリッジ211の先端部と当接・押圧している。従って、インクカートリッジ211とインク供給針411との摩擦力に抗して、ど当て部243が、インクカートリッジ211を排出方向である図面左側へ徐々に移動させる。このとき、ど当て部243は、2つの爪部251、251と対向する位置に設けられている。そして、装填の際に爪部がインクカートリッジ211の姿勢を安定させながら押し込んだことと同様に、排出の際、2つのど当て部243、243は、インクカートリッジ211の姿勢を安定させながら排出方向へインクカートリッジ211を移動させることができる。
【0067】
また、スライダ部240の排出方向への移動に伴って、ラッチプレート250の一対の傾斜部253、253が、キャンセルアーム260a、260bの先端当接部260c、260cを徐々に乗り上げる。このとき、先端当接部260c、260cは、傾斜部253、253を介してラッチプレート250を第1の係合手段で係合させるように付勢すると共に、傾斜部253、253を介してラッチプレート250を上方へ押し上げる。すると、ラッチプレート250は、第1の係合手段であるスライダ係合部245とラッチプレート係合部254とが係合した位置を支点に上方へ揺動し始める。
【0068】
このとき、爪部251、251は下方へ延びているので、爪部251、251の下方先端の軌道の径は他の箇所より大きくなるが、前述した爪部251、251と凹部211a、211aとの隙間により、爪部251、251は摩擦抵抗を受けることなく、上昇することができるように設けられている。ここで、前記隙間は極僅かな間隔であるが、第1の係合手段が面接触であり爪部251、251の位置および軌道をリジッドに決めることができるので、ラッチプレート250が上方へ揺動する際、爪部251、251と凹部211a、211aとの間に摩擦が生じる虞がない。
【0069】
図20に示すのは、インクカートリッジの排出途中の着脱装置を示す側方斜視図であり、図21に示すのは図20の要部側断面図である。
図20および図21に示す如く、図19に示す状態からレバーアーム363をさらに「リセット位置」側へ徐々に回動すると、スライダ部240はさらに排出方向へ徐々に移動する。このとき、ラッチプレート250の傾斜部253、253は、キャンセルアーム260a、260bの先端当接部260c、260cに完全に乗り上げる。従って、ラッチプレート250は上方へ揺動の最高点に達し、爪部251、251は、凹部211a、211aから完全に抜け切れて係合が解除された状態となる。
ここで、ラッチプレート250の上方への揺動は、爪部251、251と凹部211a、211aとの間の隙間を必要とするので、ど当て部243、243がインクカートリッジ211を排出方向へ移動させている間に行われるように構成されている。
【0070】
一方、ど当て部243、243は、インク供給針411がインクカートリッジ211から殆ど抜けきり、インクカートリッジ211とインク供給針411との比較的大きい摩擦抵抗が無くなるまで、インクカートリッジ211を排出方向へ移動させる。
そして、インクカートリッジ211とインク供給針411との摩擦抵抗が無くなった後は、スライダ部240の設けられた押出レバー401が作用して、インクカートリッジ211をカートリッジ保持手段210であるスライダ部240に対して排出方向へ強制的に移動させる。押出レバー401は、前述したインクカートリッジ211とコネクタ部412との比較的小さい摩擦抵抗に抗して、インクカートリッジ211を移動させるように設けられている。
【0071】
ここで、押出レバー401は、一端にインクカートリッジ211と当接して押し出す押出部401b(図22参照)と、他端に着脱装置201の基体部387に設けられた突起(図示せず)と当接・係合する当接部401a(図22参照)とを備え、スライダ部240を支点に回動するように設けられている。そして、回動した押出レバー401は、突起(図示せず)と当接部401aとの係合が解除されると、押出レバーばね402によってもとの位置(図17に示す位置)に戻るように構成されている。具体的な動作については、スライダ部240が排出方向へ移動すると、スライダ部240と共に移動する押出レバー401の当接部401aが基体部387の突起(図示せず)と係合することにより、当接部401aがてこの原理の力点となり、押出レバー401が回動する。そして、押出部401bがてこの原理の作用点となり、インクカートリッジ211を強制的にスライダ部240に対して第3の所定ストロークS3(図22、図23参照)排出方向へ移動させる。
【0072】
このとき、押出レバー401がインクカートリッジ211をスライダ部240に対して排出方向へ第3の所定ストロークS3分移動させるので、レバーアーム363を「セット位置」側へ反転回動させる操作、所謂、誤操作(アブノーマル操作)によって、ラッチプレート250が下方へ揺動した場合であっても、爪部251、251と凹部211a、211aとが再度係合する虞がない。
ここで、「第3の所定ストロークS3」とは、インクカートリッジ211のスライダ部240に対する移動距離であって、爪部251、251と凹部211a、211aとが係合する位置から係合しない位置まで移動距離をいう。
【0073】
尚、図21では、インク供給針411がインクカートリッジ211に突き刺さっているように見えるが、インクカートリッジ側のインク供給針411が挿通する開口のパッキン(図示せず)からは抜けきった状態であり、インクカートリッジ211とインク供給針411との摩擦抵抗は既に無い状態となっている。
また、本実施形態では、押出レバー401は、インクカートリッジ211とコネクタ部412との比較的小さい摩擦抵抗に抗して作用するように構成されているが、インクカートリッジ211とインク供給針411との比較的大きい摩擦抵抗に抗して作用するように構成してもよいのは勿論である。
【0074】
図22に示すのは、インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す平面図であり、図23に示すのは図22の要部側断面図である。
図22および図23に示す如く、図20および図21に示す状態からレバーアーム363をさらに「リセット位置」側へ徐々に回動すると、スライダ部240はさらに排出方向へ徐々に移動する。そして、押出レバー401がインクカートリッジ211とコネクタ部412との比較的小さい摩擦抵抗に抗してインクカートリッジ211をスライダ部240に対して移動させた後は、インクカートリッジ211と着脱装置201との間に摩擦抵抗が殆どない状態となる。従って、第1の排出レバー385の付勢力が、まさにインクカートリッジ211を排出方向へ押し出そうとする。
【0075】
図24に示すのは、インクカートリッジの排出途中の着脱装置を示す要部側断面図である。図24に示す如く、図22および図23に示す状態からレバーアーム363をさらにリセット側へ徐々に回動すると、スライダ部240はさらに排出方向へ徐々に移動する。このとき、インクカートリッジ211は、第1の排出レバー385の付勢力によって排出方向へ押し出される。その後、ラッチプレート250の傾斜部253、253がキャンセルアーム260a、260bの先端当接部260c、260cを乗り越える。従って、ラッチプレート250は、インクカートリッジ211が第1の排出レバー385によって排出方向へ移動した後に下方へ揺動する。
【0076】
第1の排出レバー385の付勢力によって排出方向へ移動したインクカートリッジ211は、半身ほど挿入開口部271から飛び出して、レバーアーム363のレバー突起部363cと当接して停止する。
そして、レバーアーム363を完全に「リセット位置」(図4〜図6、図8および図9参照)まで回動しレバー突起部363cを進入路Aの外側へ移動させると、インクカートリッジ211を挿入開口部271から取り出すことができる。
【0077】
[実施形態1]
続いて、本願発明の実施形態1に係るインクカートリッジの着脱装置について説明する。
図25に示すのは、実施形態1のインクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す平面図である。また、図26に示すのは、実施形態1のインクカートリッジ装填完了時の着脱装置を示す平面図である。またさらに、図27に示すのは、図25における排出方向上流側から見た要部拡大斜視図であり、図28に示すのは、図26における排出方向上流側から見た要部拡大斜視図である。また、図29(A)(B)に示すのは、第2の排出レバーの斜視図である。
【0078】
図25〜図28に示す如く、実施形態1のインクカートリッジの着脱装置501は、第2の排出レバー685を備えている。第2の排出レバー685は、レバー支軸591を支点に回動自在に配設されている。そして、第2の排出レバー685の先端には、インクカートリッジ211の排出方向上流側の面と当接し押圧することが可能なレバー当接部689が設けられている。レバー当接部689は、着脱装置501の基体部587に設けられた略「く」字型の開口であるレバー挿通開口部590を介して、基体部587の上面から内部へ延設されている(図27参照)。
【0079】
また、第2の排出レバー685の腕部であるレバー腕部687には、ねじりコイルばね561の一端が係合するレバーばね係合穴688が設けられている。ねじりコイルばね561は、一端を第2の排出レバー685のレバー腕部687のレバーばね係合穴688と係合し、他端は、着脱装置501の基体部587の基体ばね係合片588(図27、図28参照)に設けられた基体ばね係合穴589と係合するように設けられている。即ち、ねじりコイルばね561は、第2の排出レバー685を図25における反時計方向へ回動させることが可能に設けられている。
【0080】
またさらに、着脱装置501は、ねじりコイルばね561が第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する付勢力を増減する付勢力増減手段550を備えている。付勢力増減手段550は、付勢手段560の一例であるねじりコイルばね561と、第2の排出レバー685とから構成されている。
【0081】
一方、スライダ部540には、レバー挿通開口部590に挿通するスライダ当接部541が設けられている。そして、スライダ当接部541は、第2の排出レバー685のレバー当接部689の排出方向上流側と当接可能に設けられている。即ち、レバー当接部689の排出方向上流側はスライダ当接部541と当接可能に設けられ、一方、排出方向下流(以下、単に排出方向)側はインクカートリッジ211の排出方向上流側の面と当接可能に設けられている。
尚、その他の部材については、前述した前提となる形態と同じであるので、同じ符号を使用すると共に、その説明は省略する。
【0082】
[インクカートリッジの挿入]
図25および図27に示すレバーアーム363のリセット状態から、インクカートリッジ211を装填方向へ第1の所定ストロークS1押し込む。このとき、インクカートリッジ211の装填方向先端側(排出方向上流側)の面が、第2の排出レバー685のレバー当接部689と当接する。そして、ねじりコイルばね561が第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する付勢力に抗して、第2の排出レバー685を時計方向へ回動させながら、インクカートリッジ211を第1の所定ストロークS1押し込む。このとき、レバー当接部689は、レバー挿通開口部590に沿って回動するように設けられている。
【0083】
第1の所定ストロークS1押し込まれると、前述したように、カートリッジ保持手段210によって、インクカートリッジ211が保持される。具体的には、ラッチプレート250の爪部251、251が、インクカートリッジ211の凹部211a、211aと係合する。
ここで、ラッチプレート250等の動作については、前述した前提となる形態と同じと同じである。従って、その説明は省略する。
【0084】
インクカートリッジ211を第1の所定ストロークS1押し込む際、第2の排出レバー685が時計方向へ回動するに従って、レバーばね係合穴688とレバー支軸591とが成す直線Lは、基体ばね係合穴589に接近する。従って、ねじりコイルばね561の第2の排出レバー685に対する付勢力を、第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する力と、レバー支軸591を支点とした放射方向へ付勢する力とに分解して考えたとき、第2の排出レバー685が時計方向へ徐々に回動するに従って、回動方向へ付勢する力が徐々に減少し、放射方向へ付勢する力が徐々に増加する。
即ち、インクカートリッジ211を押し込む量に従って、小さい力で押し込むことができる。
【0085】
[インクカートリッジの装填]
インクカートリッジ211がカートリッジ保持手段210によって保持された後、レバーアーム363を「リセット位置」から「セット位置」へ回動する。レバーアーム363の回動と共にスライダ部540、ラッチプレート250、およびインクカートリッジ211が、装填方向へ第2の所定ストロークS2だけ移動する。この間もインクカートリッジ211は、第2の排出レバー685のレバー当接部689と当接し、第2の排出レバー685を付勢力に抗して時計方向へ回動させる。即ち、インクカートリッジ211を第2の所定ストロークS2だけ装填方向へ移動させる際においても、第1の所定ストロークS1だけ移動させる際と同様に、ねじりコイルばね561が第2の排出レバー685を回動方向へ付勢する付勢力は、徐々に減少する。
【0086】
そして、図26および図28に示すのが、インクカートリッジ211の装填が完了した状態である。図26に示す如く、レバーばね係合穴688とレバー支軸591とが成す直線L上に、基体ばね係合穴589である力の作用点が重なっている。従って、前述したようにねじりコイルばね561の第2の排出レバー685に対する付勢力を、第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する力と、レバー支軸591を支点とした放射方向へ付勢する力とに分解して考えたとき、第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する力はゼロになり、放射方向へ付勢する力のみになる。即ち、図26および図28に示す装填が完了した状態では、第2の排出レバー685がインクカートリッジ211に作用する排出力は、ゼロになる。
その結果、インクカートリッジ211の装填が完了した状態で長時間放置された場合であっても、各部材に第2の排出レバー685の排出力によるクリープ変形が生じる虞がない。
【0087】
次に、第2の排出レバー685の回動と回動方向への付勢力の関係について説明する。ここで、第2の排出レバー685の回動方向に作用する力をF、レバーばね係合穴688とレバー支軸591とが成す直線Lと、基体ばね係合穴589とレバーばね係合穴688とが成すライン、即ち、ねじりコイルばね561の付勢方向とが成す角度であるベクトル角をθ、ねじりコイルばね561の付勢力をAとすると、
F = A sinθ
の関係が成立する。即ち、第2の排出レバー685の回動方向に作用する力Fは、インクカートリッジ211の装填が完了する直前に急激に減少してゼロになる。また、sinθの変化によって、ねじりコイルばね561が第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する力Fと、放射方向へ付勢する力との割合が変化する。
【0088】
尚、レバーアーム363の回動によってスライダ部540が装填方向へ移動する力は、付勢力Fよりも十分大きいものとする。従って、付勢力Fが、インクカートリッジ211を装填する際、スライダ部540およびインクカートリッジ211の装填方向への移動を妨げる虞はない。
また、インクカートリッジ211の装填が完了した状態において、基体ばね係合穴589である力の作用点を、レバーばね係合穴688とレバー支軸591との間に設けたが、レバーばね係合穴688より先端側であってもよい。係る場合、前記θを90°とすることが可能であり、ねじりコイルばね561の付勢力Aを損失なく第2の排出レバー685の回動方向に作用する力Fとすることができる。そして、第2の排出レバー685が回動する範囲において、前記θが90°となるように設けると排出する際の効率が非常によい。
【0089】
またさらに、第2の排出レバー685の回動により、基体ばね係合穴589とレバーばね係合穴688との距離が変化するため、ねじりコイルばね561の付勢力Aが変化するが、変化量が僅かである。言い換えると、ねじりコイルばね561の付勢力Aは、第2の排出レバー685が排出方向へ回動するに従って減少するが、その変化量は僅かである。一方、前記sinθの変化量は付勢力Aの変化量と比較して非常に大きくなるように設けられている。従って、第2の排出レバー685が排出方向へ回動する際、回動方向に作用する力Fは、sinθの変化量の影響を大きく受けて増加するものとする。
【0090】
ここで、付勢手段560の一例であるねじりコイルばね561の付勢力Aの前記変化量等の都合上、第2の排出レバー685が図26の位置から排出方向へ回動する際、回動方向に作用する力Fを、ゼロから一度増加させてから減少するように構成するのが望ましい。係る場合、第2の排出レバー685が排出方向へ回動する際、回動途中であって、回動方向に作用する力Fの方向が排出方向と平行になったときに、力Fが最大値となるようにすることができる。従って、排出力の効率を非常に良くすることができる。
【0091】
また、第2の排出レバー685が排出方向へ回動し終わったときに、ねじりコイルばね561が延びきったに等しい状態にして付勢力Aを略ゼロにするように構成することで、力Fも略ゼロにすることができる。従って、インクカートリッジ211を排出した後に放置された状態であっても、クリープ変形が生じる虞がない。
【0092】
また、装填が完了した状態では、スライダ当接部541が、レバー当接部689と当接して第2の排出レバー685が図26に示す状態からさらに時計方向へ回動する、所謂、オーバーシュートするのを防止するように構成してもよい。係る場合、直線Lが基体ばね係合穴589を通過することによって、ねじりコイルばね561が第2の排出レバー685を時計方向へ回動させるように付勢する虞を防止することができる。
【0093】
[インクカートリッジの排出]
インクカートリッジ211を排出する際、レバーアーム363を図26(前述した前提となる形態では図14)に示す「セット位置」から図25(前述した前提となる形態では図4および図8)に示す「リセット位置」まで回動させる。このとき、前述したように、レバーアーム363の回動運動が動力伝達変換機構230を介して、スライダ部540が排出方向へ第2の所定ストロークS2だけ移動する運動へ変換される。
【0094】
このとき、図28に示す如く、スライダ部540のスライダ当接部541が、排出方向(図中上方)へ第2の所定ストロークS2移動する際、第2の排出レバー685のレバー当接部689の排出方向上流側(図中下方)と当接・押圧し、レバー当接部689を排出方向へ強制的に移動させる。従って、第2の排出レバー685は、排出方向へ僅かに回動する。即ち、基体ばね係合穴589である力の作用点は、レバーばね係合穴688とレバー支軸591とが成す直線Lから離間する。
【0095】
このとき、前述したようにねじりコイルばね561の第2の排出レバー685に対する付勢力を、第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する力と、レバー支軸591を支点とした放射方向へ付勢する力とに分解して考えたとき、回動方向へ付勢する力が発生する。そして、第2の排出レバー685が排出方向へ回動するに従って、回動方向へ付勢する力は増加する。
ここで、前述したように、
F(回動方向に作用する力)=A(ねじりコイルばね561の付勢力)sinθ(直線Lとねじりコイルばね561の付勢方向とが成す角度)
の関係が成立する。
【0096】
従って、スライダ当接部541は、レバー当接部689を僅かな距離だけ移動させることにより、回動方向に作用する力Fを急激に増加させることができる。その結果、確実にインクカートリッジ211を、排出方向へ移動することができる。
ここで、F(回動方向に作用する力)の方向は、第2の排出レバー685の回動と共に変化するが、Fの値が最大値となるときに、Fの方向が排出方向と平行な程、排出力の効率がよい。
【0097】
尚、回動方向に作用する力Fは、カートリッジロック解除手段220によって、カートリッジ保持手段210のラッチプレート250の爪部251、251と、インクカートリッジ211の凹部211a、211aとの係合が解除された後に、インクカートリッジ211に対して排出力として作用するように設けられている。このとき、爪部251、251と凹部211a、211aとの係合が解除された後に、スライダ当接部541が、レバー当接部689を介して第2の排出レバー685を回動させるように構成するのがよい。その結果、爪部251、251と凹部211a、211aとの係合を解除するのを妨げる虞がない。
【0098】
また、レバー当接部689は、インクカートリッジ211の排出方向に対する幅方向において、中央部と当接するように構成するのが望ましい。係る場合、インクカートリッジ211を排出する際のインクカートリッジ211の姿勢を安定させることができる。
またさらに、第2の排出レバー685の回動ストロークの排出方向下流端は、レバー挿通開口部590の排出方向下流端がレバー当接部689と当接・規制することによって決められるように構成されている。このとき、ねじりコイルばね561の付勢力Aが減少してソフトに当接・規制されるのが望ましい。
【0099】
またさらに、実施形態1の着脱装置501は、付勢力増減手段550を備えることによって、確実に排出力を確保することができるので、前述した前提となる形態の第1の排出レバー385および押出レバー401を設ける必要がない。従って、前述した前提となる形態と比較して、部品点数を削減することができる。
【0100】
図29(A)に示すのは第2の排出レバーを排出方向下流側から上流側へ向かって(装填方向に)見た上方斜視図である。一方、図29(B)に示すのは排出方向上流側から下流側へ向かって(排出方向に)見た上方斜視図である。
図29(A)(B)に示す如く、第2の排出レバー685には、着脱装置501の基体部587に設けられたレバー支軸591に回動自在に係合するレバー支点穴686が設けられている。また、第2の排出レバー685には、前述したレバー腕部687が平面視「L」字型に設けられている。またさらに、第2の排出レバー685は、前述したレバーばね係合穴688と、前述したレバー当接部689とを備えている。
【0101】
実施形態1のインクカートリッジの着脱装置501は、インクカートリッジ211をスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置501であって、インクカートリッジ211が装填される際、およびインクカートリッジ211を排出する際、インクカートリッジ211と当接して排出方向へ、付勢手段560であるねじりコイルばね561の付勢力を伴って付勢する排出レバーである第2の排出レバー685と、ねじりコイルばね561が第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する力を増減する付勢力増減手段550とを備え、付勢力増減手段550は、インクカートリッジ211が装填された状態において、ねじりコイルばね561が第2の排出レバー685の回動方向に作用する力Fを無くすように構成されていることを特徴とする。
【0102】
また、実施形態1のインクカートリッジの着脱装置501は、インクカートリッジ211をスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置501であって、インクカートリッジ211が装填される際、およびインクカートリッジ211を排出する際、インクカートリッジ211と当接して排出方向へ、付勢手段560であるねじりコイルばね561の付勢力を伴って付勢する排出レバーである第2の排出レバー685と、ねじりコイルばね561が第2の排出レバー685の回動方向へ付勢する力と、第2の排出レバー685の回動支点であるレバー支軸591を基準とした放射方向へ付勢する力との割合を変化させる付勢力増減手段550とを備え、付勢力増減手段550は、第2の排出レバー685が排出方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を減少させ、第2の排出レバー685が装填方向へ回動するに従って前記放射方向へ付勢する力の割合を増加させるように構成されていることを特徴とする。
【0103】
また、実施形態1のインクカートリッジの着脱装置501において、ねじりコイルばね561の一端は、着脱装置501の基体部587に設けられた基体ばね係合片588の基体ばね係合穴589と係合し、他端は、第2の排出レバー685の腕部であるレバー腕部687のレバーばね係合穴688と係合するように設けられ、付勢力増減手段550は、第2の排出レバー685の回動に伴って、基体部587におけるねじりコイルばね561との係合箇所である基体ばね係合穴589に対して、第2の排出レバー685の回動支点であるレバー支軸591と、第2の排出レバー685のレバー腕部687におけるねじりコイルばね561との係合箇所であるレバーばね係合穴688とが成す直線Lが接離移動することによって、第2の排出レバー685の回動方向に作用する力を増減するように設けられていることを特徴とする。
【0104】
さらに、実施形態1のインクカートリッジの着脱装置501において、インクカートリッジ211の装填が完了した状態では、基体部587におけるねじりコイルばね561との係合箇所である基体ばね係合穴589と、第2の排出レバー685の回動支点であるレバー支軸591と、第2の排出レバー685のレバー腕部687におけるねじりコイルばね561との係合箇所であるレバーばね係合穴688と、が一直線上になるように構成されていることを特徴とする。
【0105】
また、実施形態1のインクカートリッジの着脱装置501は、インクカートリッジ211を第1の所定ストロークS1挿入することによってインクカートリッジ211を保持するカートリッジ保持手段210と、レバーアーム363の回動により、てこの原理を利用してインクカートリッジ211の装填に必要な押し込み力を確保すると共に、レバーアーム363の回動をカートリッジ保持手段210に保持された状態のインクカートリッジ211の装填に必要な第2の所定ストロークS2の動きに変換する動力伝達変換機構230とを備え、インクカートリッジ211を排出する際、レバーアーム363の回動により、カートリッジ保持手段210が、保持したインクカートリッジ211を解除しながら排出方向へ第2の所定ストロークS2移動し、カートリッジ保持手段210のスライダ当接部541が、第2の所定ストロークS2の範囲において、第2の排出レバー685のレバー当接部689と当接し排出方向へ回動させると共に、付勢力増減手段550にねじりコイルばね561が第2の排出レバー685の回動方向である排出方向に作用する付勢力を増加させるように構成されていることを特徴とする。
【0106】
さらに、実施形態1のインクカートリッジの着脱装置501は、インクカートリッジ211を排出する際、カートリッジ保持手段210が保持したインクカートリッジ211を解除した後に、カートリッジ保持手段210のスライダ当接部541が、第2の排出レバー685を回動させるように構成されていることを特徴とする。
またさらに、実施形態1において、第2の排出レバー685は、インクカートリッジ211の排出方向に対する幅方向において、インクカートリッジ211の中央部と当接・押圧するように設けることが望ましい。ここで、「中央部」とは、端部から離間した中央近傍であって、幅方向における中心線から幅のある範囲をいう。
【0107】
また、本実施形態の記録装置100は、インクカートリッジ211をスライドさせて記録装置本体に装填するインクカートリッジの着脱装置501と、被記録媒体としての用紙にインクを吐出して記録を実行する記録部143とを備える記録装置100であることを特徴とする。
【0108】
尚、第2の排出レバーを平面視「L」字型に設けたが、レバー支軸とレバー当接部とを結ぶ直線状に設けてもよい。
また、排出時に基体部におけるねじりコイルばねとの係合箇所である基体ばね係合穴と、第2の排出レバーのレバー腕部におけるねじりコイルばねとの係合箇所であるレバーばね係合穴とが成すラインが、インクカートリッジの排出方向に平行な程、ねじりコイルばねのばね力が損失無く排出力となる。
またさらに、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】前提となる記録装置の概略を示す全体斜視図。
【図2】前提となる記録装置の概略を示す全体平面図。
【図3】前提となる着脱装置の概略を示す全体斜視図。
【図4】挿入前であってレバーリセット位置の着脱装置を示す前方斜視図。
【図5】挿入途中であってレバーリセット位置の着脱装置を示す平面図。
【図6】挿入途中であってレバーリセット位置の着脱装置を示す側方斜視図。
【図7】挿入途中であってレバーリセット位置の着脱装置を示す要部側断面図。
【図8】挿入完了時であってレバーリセット位置の着脱装置を示す平面図。
【図9】挿入完了時であってレバーリセット位置の着脱装置を示す側方斜視図。
【図10】挿入完了時であってレバーリセット位置の着脱装置を示す要部側断面図。
【図11】インクカートリッジ装填途中の着脱装置を示す平面図。
【図12】インクカートリッジ装填途中の着脱装置を示す要部側断面図。
【図13】装填完了であってレバーセット位置の着脱装置を示す前方斜視図。
【図14】装填完了であってレバーセット位置の着脱装置を示す平面図。
【図15】装填完了であってレバーセット位置の着脱装置を示す側方斜視図。
【図16】装填完了であってレバーセット位置の着脱装置を示す要部側断面図。
【図17】インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す平面図。
【図18】インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す要部側断面図。
【図19】インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す要部側断面図(ラッチプレート上昇)。
【図20】インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す側方斜視図(強制押出)。
【図21】インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す要部側断面図(強制押出)。
【図22】インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す平面図(ばね付勢押出)。
【図23】インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す要部側断面図(ばね付勢押出)。
【図24】インクカートリッジ排出途中の着脱装置を示す要部側断面図(ラッチプレート下降)。
【図25】実施形態1のインクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す平面図。
【図26】実施形態1のインクカートリッジ装填完了時の着脱装置を示す平面図。
【図27】実施形態1に係る装填前の付勢力増減手段を示す要部拡大斜視図。
【図28】実施形態1に係る装填完了時の付勢力増減手段を示す要部拡大斜視図。
【図29】(A)(B)は実施形態1に係る排出レバーを示す斜視図。
【符号の説明】
【0110】
100 記録装置、101 ホッパ、102 キャリッジモータ、103 用紙ガイド、
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、
190 フレーム部材、200 インク吸引装置、201 着脱装置、
210 カートリッジ保持手段、211 インクカートリッジ、211a 凹部、
212 インク残量情報端子、213 キャップ部、
220 カートリッジロック解除手段、230 動力伝達変換機構、
231 第1ギア、232 第2ギア、233 第3ギア、234 第4ギア、
235 カム部、240 スライダ部、241a ガイドスリット、
241b ガイドスリット、241c スリット、242 スライダ突部、
243 ど当て部、245 スライダ係合部、246 第1スライダ開口部、
246a 第1の面、246b 第2の面、247 第2スライダ開口部、
250 ラッチプレート、251 爪部、252 肩部、253 傾斜部、
254 ラッチプレート係合部、255 ラッチプレートスリット、
256 ラッチプレートばね、260a キャンセルアーム、
260b キャンセルアーム、260c 先端当接部、261 キャンセルアームばね、
262a 軸、262b 軸、262c 軸、271 挿入開口部、
363 レバーアーム、363a つまみ部、363b アーム本体、
363c レバー突起部、363d 案内面、364 レバー支軸、
366 レバー回動規制部、369 レバー回動規制突起、385 第1の排出レバー、
386 排出レバー軸、387 基体部、387a 基体開口部、401 押出レバー、
401a 当接部、401b 押出部、402 押出レバーばね、
411 インク供給針、412 コネクタ部、413 コネクタばね、
501 (実施形態1の)着脱装置、540 スライダ部、541 スライダ当接部、
550 付勢力増減手段、560 付勢手段、561 ねじりコイルばね、
587 基体部、588 基体ばね係合片、589 基体ばね係合穴、
590 レバー挿通開口部、591 レバー支軸、685 第2の排出レバー、
686 レバー支点穴、687 レバー腕部、688 レバーばね係合穴、
689 レバー当接部、L 直線、S1 第1の所定ストローク、
S2 第2の所定ストローク、S3 第3の所定ストローク
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【出願日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【代理人】 【識別番号】100095452
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 博樹


【公開番号】 特開2008−6723(P2008−6723A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−179935(P2006−179935)