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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】辻本 昇平

【要約】 【課題】ブックレット印刷用の画像データを格納するメモリ容量の削減、及び同じメモリ容量であればより多くの頁数のブックレット印刷が可能な画像形成装置を提供する。

【構成】画像データの取得先から取得した総頁数Pに基づいて総印刷枚数Nを算出し(S210)、バッファエリアに空き容量がある限り画像データを読み込んで、読み込んだ画像データの頁数が(2N+2)頁に達すると、記録紙1枚分の印刷が可能となるため印刷を実行した後、印刷された画像データが格納されていたバッファエリアを開放する(S220〜S270)。以後、新たな2頁分の画像データを読み込む毎に記録紙1枚分の印刷を逐次実行し、記録紙N枚の印刷が終了するまで、これを繰り返す(S280〜S310)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表裏面にそれぞれ2頁分ずつ印刷された用紙複数枚を重ね合わせて2つ折りして綴じてなる小冊子を作製するためのブックレット印刷を実行する画像形成装置であって、
印刷する画像データの総頁数を取得する情報取得手段と、
前記画像データを頁単位で順次取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段によって取得された画像データを格納する格納手段と、
前記情報取得手段が取得した総頁数分のブックレット印刷に必要な用紙数をN(但し、Nは正整数)として、前記格納手段に(2N+2)頁分以上の画像データが格納されると、同じ用紙に印刷される4頁分の画像データが揃ったものから順番に印刷を実行する実行手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記実行手段は、前記格納手段に可能な限りの画像データが格納された時点で、印刷を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記情報取得手段が取得した総頁数が所定の頁数より大きい場合に、前記画像データ取得手段の動作を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記情報取得手段が取得した総頁数が所定の頁数より大きい場合に、ブックレット印刷が実行不能である可能性があることを報知する第一報知手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記所定の頁数とは、前記格納手段の空き容量に格納可能であると予測される予測頁数であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記格納手段に(2N+2)頁分以上の画像データの格納が不可能であった場合に、ブックレット印刷が実行不能であることを報知する第二報知手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像データ取得手段は、原稿に印刷された画像を読み取って前記画像データを生成する画像読取手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記情報取得手段は、前記画像読取手段によって読み取られる原稿の枚数を検出する検出手段を備え、
前記情報取得手段は、前記検出手段での検出結果を、前記画像データの総頁数として取得することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像データ取得手段は、外部装置から前記画像データを受信する受信手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記情報取得手段は、前記受信手段を介して前記外部装置から前記画像データの総頁数を取得することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
数値データを入力可能な入力手段を備え、
前記情報取得手段は、前記入力手段によって入力された数値データを、前記画像データの総頁数として取得することを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記画像データ取得手段は、取得した画像データを圧縮して前記格納手段に格納することを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ブックレット印刷を実行する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、表裏面にそれぞれ2頁分ずつ印刷された用紙複数枚を重ね合わせて2つ折りして綴じてなる小冊子(ブックレット)を作製するためのブックレット印刷を実行する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
なお、ブックレット印刷では、図9に示すように、1枚の記録紙に印刷される4頁分の画像データは、頁が連続しているわけではないため、印刷前に画像データの並べ替え及び合成を実行する必要がある(但し、総印刷枚数をNとする)。
【0004】
従って、一般的に、画像形成装置は、ブックレット印刷の対象となる全て(1冊の全頁分)の画像データをメモリに一端格納してから、処理(画像データの並べ替え,合成)を開始するようにされている。
【特許文献1】特開平7−50738号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このため、ブックレット印刷を行う画像形成装置は、ブックレット1冊分全ての画像データを格納するだけの容量を有する画像メモリが必要となり、装置が高価なものとなってしまうだけでなく、画像データがメモリ容量をオーバする場合には、ブックレット印刷を実行することができないため、ブックレット印刷が可能な総頁数が制限されてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するために、ブックレット印刷用の画像データを格納するメモリ容量の削減、及び同じメモリ容量であればより多くの頁数のブックレット印刷が可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、表裏面にそれぞれ2頁分ずつ印刷された用紙複数枚を重ね合わせて2つ折りして綴じてなる小冊子を作製するためにブックレット印刷を実行する画像形成装置であって、印刷する画像データの総頁数を取得する情報取得手段と、前記画像データを頁単位で順次取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された画像データを格納する格納手段と、前記情報取得手段が取得した総頁数分のブックレット印刷に必要な用紙数をN(但し、Nは正整数)として、前記格納手段に(2N+2)頁分以上の画像データが格納されると、同じ用紙に印刷される4頁分の画像データが揃ったものから順番に印刷を実行する実行手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、ブックレット印刷すべき全て(最大4N頁分)の画像データを読み込むことができなくても、(2N+2)頁分の画像データを記憶することができさえすれば、ブックレット印刷を実行することができる。
【0009】
つまり、ブックレット印刷が可能な総頁数に上限を設けた場合には、従来装置と比較して、画像データを格納するメモリの容量を削減することができ、また、メモリの容量が同じであれば、従来装置と比較して、より多くの頁数のブックレット印刷を可能とすることができる。
【0010】
ところで、格納手段に2N頁分の画像データが格納された後は、更に2頁分の画像データが格納される毎に、用紙1枚分の印刷が可能となる。従って、実行手段を、格納手段に(2N+2)頁分の画像データが格納された時点で直ちに印刷を開始するように構成してもよい。
【0011】
但し、画像データの取得と印刷との同時実行が可能である場合、2頁分の画像データの取得に要する時間より、用紙1枚分の印刷に要する時間の方が短ければ、用紙1枚分の印刷を行う毎に、印刷を実行する機構が起動停止を繰り返すことになる。通常、印刷を実行する機構は、起動する毎に印刷の位置合わせ等の初期動作が必要となるため、1枚分の印刷毎に起動停止を繰り返すと、複数枚を連続的に印刷した場合と比較して、大幅に動作効率が低下する。
【0012】
そこで、このような場合には、請求項2に記載のように、前記実行手段は、前記格納手段に可能な限りの画像データが格納された時点で、印刷を開始するようにしてもよい。
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、複数枚分の印刷が連続して実行されるため、印刷を実行する機構を効率よく動作させることができる。
【0013】
次に、本発明の画像形成装置は、請求項3に記載のように、前記情報取得手段が取得した総頁数が所定の頁数より大きい場合に、前記画像データ取得手段の動作を禁止する禁止手段を備えていてもよい。
【0014】
なお、所定の頁数とは、格納手段に(2R+2)頁分の画像データが格納可能である場合、少なくとも4R頁より大きい頁数のことである(但し、Rは正整数)。
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、ブックレット印刷が実行不能であるにも関わらず、無駄に、画像データを読み込んでしまうことを防止できる。
【0015】
但し、格納手段に格納される画像データが圧縮されている場合、画像データ1頁当たりのデータ量は均一ではなく頁毎に大幅にばらつくため、格納手段に(2N+2)頁分の画像データを格納できるか否かを、情報取得手段が取得した総頁数Pだけから一律に判断することが困難である。
【0016】
そこで、請求項4に記載のように、本発明の画像形成装置は、前記情報取得手段が取得した総頁数が所定の頁数より大きい場合に、ブックレット印刷が実行不能である可能性があることを報知する第一報知手段を備えていてもよい。
【0017】
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、ブックレット印刷の実行が不可能である可能性がある場合に、画像データ取得手段の動作を自動的に禁止してしまうのではなく、その旨を報知することにより、ブックレット印刷の実行を継続するか否かをユーザに判断させることができる。
【0018】
なお、前記所定の頁数は、例えば請求項5に記載のように、前記格納手段の空き容量に格納可能であると予測される予測頁数とすればよい。
また、本発明の画像形成装置は、請求項6に記載のように、前記格納手段に(2N+2)頁分以上の画像データの格納が不可能であった場合に、ブックレット印刷が実行不能であることを報知する第二報知手段を備えていてもよい。
【0019】
つまり、上述の禁止手段及び第一報知手段では、格納手段に(2N+2)頁分の画像データの格納が可能であるか否かを、画像データを実際に格納する前に判断しているが、第二報知手段では、実際に格納してみて、(2N+2)頁分の画像データを格納できたか否かを判断している。
【0020】
従って、本発明の画像形成装置によれば、画像データが圧縮されている場合でも、格納手段の容量を最大限に活用することができる。
ところで、画像データ取得手段は、例えば、請求項7に記載のように、原稿に印刷された画像を読み取って前記画像データを生成する画像読取手段を備えていてもよい。
【0021】
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、画像読取手段で読み取った原稿をブックレット印刷することができる。
そして、この場合、請求項8に記載のように、前記情報取得手段は、前記画像読取手段によって読み取られる原稿の枚数を検出する検出手段を備え、前記情報取得手段は、前記検出手段での検出結果を、前記画像データの総頁数として取得するように構成されていてもよい。これにより、総頁数を自動的に取得することができる。
【0022】
また、画像データ取得手段は、請求項9に記載のように、外部装置から前記画像データを受信する受信手段を備えていてもよい。
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、外部装置から受信した画像データをブックレット印刷することができる。
【0023】
そして、この場合、請求項10に記載のように、前記情報取得手段は、前記受信手段を介して前記外部装置から前記画像データの総頁数を取得するように構成されていてもよい。これにより、総頁数を自動的に取得することができる。
【0024】
また、本発明の画像形成装置は、請求項11に記載のように、数値データを入力可能な入力手段を備え、前記情報取得手段は、前記入力手段によって入力された数値データを、前記画像データの総頁数として取得するように構成されていてもよい。
【0025】
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、ユーザが総頁数を任意に設定することができる。
また、画像データ取得手段は、請求項12に記載のように、取得した画像データを圧縮して前記格納手段に格納するように構成されていてもよい。
【0026】
このように構成された本発明の画像形成装置によれば、格納手段に格納可能な画像データの頁数、ひいては、ブックレット印刷が可能な最大頁数を増やすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
【0028】
なお、本実施形態の画像形成装置1は、プリンタ,スキャナ,コピー機,FAXとしての機能を有する、いわゆる複合機として構成されたものである。
<画像形成装置の全体構成>
図1に示すように、画像形成装置1は、用紙等の印刷媒体に画像情報を印刷する画像形成部3と、原稿に記録された画像情報を読み取る画像読取部4と、各種設定や指令を入力するためのカーソルキーやスイッチ、及び各種メニュー項目が示されたメニュー画面や、利用者が入力した内容や利用者に対する各種報知のための表示などを行う液晶パネルからなる入力手段の一例としての操作パネル5と、LAN等の通信ネットワークを介して外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ等)との間で画像データの入出力を行なうためのネットワークインターフェース(I/F)6と、一般公衆回線を介して画像データの通信を行うためのファクシミリ通信部7と、各種記憶メディアを装着するためのカードスロット等からなる外部メモリカードI/F8と、操作パネル5を介して入力される指令や設定に従って、装置各部を制御することにより、プリンタ,スキャナ,コピー機,FAXとしての機能を実現する制御部10とを備えている。
【0029】
なお、画像形成部3は、インクジェット方式により画像形成を行う周知のものである。また、画像読取部4は、複数原稿の連続読取が可能なように構成されたものであり、読み取り前の原稿を載置する原稿載置部には、その厚さから原稿の枚数を検知する検出手段の一例としての原稿検知センサが設けられている。
【0030】
その他、操作パネル5,ネットワークI/F6,ファクシミリ通信部7,外部メモリカードI/F8は、周知のものであるため、その詳細については説明を省略する。
但し、操作パネル5からは、少なくともブックレット印刷を実行するための指令を入力することができるように構成されている。
【0031】
また、画像読取部4,ネットワークI/F6,ファクシミリ通信部7,外部メモリカードI/F8が画像データ取得手段の例であり、特に画像読取部4は、画像読取手段の一例であり、ネットワークI/F6は受信手段の一例である。
【0032】
次に、制御部10は、CPU11,ROM12,RAM13からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、更に、電源断時にも保持すべき各種設定情報等が記憶されるEEPRM14、及び装置各部3〜8との間の各種信号の入出力を制御するI/O制御部15等を備えている。
【0033】
なお、RAM13には、画像読取部4,ネットワークI/F6,ファクシミリ通信部7,外部メモリカードI/F8を介して入力され、圧縮された画像データを、頁単位で格納する格納手段の一例としてのバッファエリアが少なくとも確保されている。
<ブックレット印刷処理について>
次に、CPU11が実行するブックレット印刷処理を、図2,図3に示すフローチャートに沿って説明する。
【0034】
なお、ブックレット印刷処理は、操作パネル5を介してブックレット印刷を実行する指令(以下「実行指令」という)が入力されると起動する。但し、実行指令には、画像データの取得先(画像読取部4,ネットワークI/F6,ファクシミリ通信部7,外部メモリカードI/F8)を指定する情報が少なくとも含まれている。
【0035】
本処理が起動すると、図2に示すように、まず、S110では、ブックレット印刷する画像データの総頁数Pを取得する。
具体的には、実行指令により画像データの取得先として画像読取部4が指定されている場合には、画像読取部4の原稿検知センサでの検知結果を取得し、画像データの取得先として、その他のものが指定されている場合には、その取得先から送信されてくるデータ、又は取得先に格納されたデータを取得する。また、この総頁数Pを取得できない場合、又は総頁数Pを変更する必要がある場合には、操作パネル5を介して打ち込まれた数値を総頁数Pとして取得する。
【0036】
次に、S120では、取得した総頁数Pが、予め設定された第一閾値TH1より大きいか否かを判断し、総頁数Pが第一閾値TH1より大きければ、S130にて、ブックレット印刷を実行できないことを報知するための表示を操作パネル5に行って、本処理を終了する。
【0037】
一方、総頁数Pが第一閾値TH1以下であれば、S140にて、総頁数Pが予め設定された第二閾値TH2(<TH1)より大きいか否かを判断する。そして、総頁数Pが第二閾値TH2以下であれば、S170に進み、一方、総頁数Pが第二閾値TH2より大きければ、S150にて、ブックレット印刷を実行できない可能性があることを報知するための警告表示、及びこのままブックレット印刷処理を継続するか中止するかをユーザに選択させるための表示を行う。
【0038】
続くS160では、操作パネル5を介したユーザによる選択入力が、中止であれば、そのまま本処理を終了し、継続であればS170に進む。
そして、S170では、ブックレット印刷用の画像データの読込、及び印刷を実行する読込/印刷処理を実行して本処理を終了する。
【0039】
なお、RAM13のバッファエリアには、文字だけで構成された画像データを圧縮したものであればQ1個格納でき、また、画像だけで構成された画像データ(又は平均的な画像データ)を圧縮したものであればQ2個格納できるものとして、第一閾値TH1は(1)式により、第二閾値TH2は(2)式により設定する。
【0040】
TH1=(Q1−2)×2 (1)
TH2=(Q2−2)×2 (2)
つまり、総頁数Pが、ブックレット印刷を確実に実行できないほどの大きさ(P>TH1)である場合には、ブックレット印刷の実行が不能であることを示す表示を行って読込/印刷処理を実行することなく本処理を終了し、総頁数Pが、取り込もうとしている画像データによってはブックレット印刷を実行できない可能性がある程度の大きさ(TH1>P>TH2)である場合には、その旨を示す警告表示を行うと共に、ブックレット印刷の実行を継続するか中止するかを、ユーザに選択させるように構成されている。
【0041】
なお、本処理において、S110が情報取得手段の一例としての処理であり、S120〜S130が禁止手段の一例としての処理であり、S140〜S150が第一報知手段の一例としての処理である。
<読込/印刷処理の詳細>
次に、S170の読込/印刷処理が起動されると、図3に示すように、まず、S210では、先のS110にて取得した総頁数Pに基づいて、総印刷枚数Nを算出する。具体的には、1枚当たりに印刷する頁数である4で総頁数を割った数の小数点以下を切り上げた値を、総印刷枚数Nとする。つまり、総印刷枚数がNである場合、総頁数Pは、4N−3,4N−2,4N−1,4Nのいずれかであることになる。
【0042】
続くS220では、RAM13のバッファエリアに、圧縮された1頁分の画像データ(但し、画像だけで構成されている最大値を想定)を格納するだけの空き容量があるか否かを判断し、空き容量がなければ、S230にて、ブックレット印刷を実行できないことを報知するための表示を操作パネル5に行って、本処理を終了する。
【0043】
一方、バッファエリアに空き容量があれば、S240にて、実行指令により指定された画像データの取得先から1頁分の画像データを読み込み、その読み込んだ画像データを圧縮してバッファエリアに格納する。
【0044】
続くS250では、バッファエリアに格納した画像データの頁数が、(2N+2)頁に達したか否かを判断し、達していなければ、S220に戻って、S220〜S250の処理を繰り返し実行し、バッファエリアに読み込んだ頁数が(2N+2)頁に達したのであれば、S260に進む。
【0045】
S260では、同じ記録紙に印刷すべき4頁分の画像データが揃ったもの(以下「印刷可能データ」という)の並べ替え,合成を行って、画像形成部3に1枚の記録紙の表裏に印刷させ、続くS270では、印刷されることで不要となった画像データが格納されているバッファエリアを、新たな画像データの格納を可能とするために開放してS280に進む。
【0046】
なお、S260では、n(n=1,2,…N)番目に印刷される記録紙では、一方の面に(2N−1−2×(n−1))頁目および(2N+2+2×(n−1))頁目がレイアウトされ、他方の面に(2N−2×(n−1))頁目および(2N+1+2(n−1))頁目がレイアウトされるように、並べ替え及び合成が行われることになる。
【0047】
S280では、総印刷枚数N枚の印刷が終了したか否かを判断し、N枚の印刷が終了したのであれば、そのまま本処理を終了し、N枚の印刷が終了していなければ、S290にて、未だ読み込んでいない未読の画像データが存在するか否かを判断する。
【0048】
このとき、未読の画像データが存在しなければ、そのままS260に戻って4頁分の画像データが揃っていなくても印刷を実行し、未読の画像データが存在すれば、S300にて、1頁分の画像データを読み込み、S310にて、先の印刷実行の後、2頁分の画像データを読み込んだか否かを判断する。
【0049】
そして、2頁分の画像データを読み込んでいなければ、S290に戻って、S290〜S310の処理を繰り返し、2頁分の画像データを読み込んでいれば、S260に戻って印刷を実行する。
【0050】
つまり、本処理では、読込頁数が(2N+2)頁に達する前に、バッファエリアの空き容量が不足した場合(S220:NO)には、ブックレット印刷の実行が不能であるため、その旨を表示する(S230)ようにされている。また、本処理では、図5(a)に示すように、読込頁数が(2N+2)頁に達すると(S250:YES)、記録紙1枚分の印刷が可能となるため印刷を実行し、以後、新たな2頁分の画像データを読み込む(S310:YES)毎に記録紙1枚分の印刷を逐次実行する。
【0051】
但し、記録紙N枚目(最後1枚又は2枚)の印刷では、1頁又は2頁分の画像データが欠けている場合があるため、未読の画像データがない場合や、未読の画像データが1頁分しかない場合(S290:NO)でも、印刷を実行するようにされている。
【0052】
なお、本処理において、S240,S300が画像データ取得手段の一例としての処理であり、S260が実行手段の一例としての処理であり、S220〜S230が第二報知手段の一例としての処理である。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置1では、(2N+2)頁分の画像データを読み込むと印刷を開始すると共に、印刷が終了した画像データが格納されているバッファエリアを直ちに開放して、新たな画像データの読込に使用できるようにされている。
【0053】
従って、本実施形態の画像形成装置1によれば、総頁数P(=4N−3〜4N)分の画像データを格納できるだけのバッファエリアが用意されていなくても、その約半分である(2N+2)頁分の画像データを格納できるだけのバッファエリアが用意されていれば、ブックレット印刷を実行することができる。
【0054】
その結果、総頁数Pに上限を設けた場合には、従来装置と比較して、バッファエリア(ひいてはRAM13)の容量を削減することができ、また、バッファエリアの容量が同じであれば、従来装置と比較して、より多くの頁数のブックレット印刷を可能とすることができる。
【0055】
また、本実施形態の画像形成装置1では、総頁数Pが、ブックレット印刷を確実に実行できないほどの大きさ(P>TH1)である場合には、ブックレット印刷の実行が不能であることを示す表示を行って読込/印刷処理を実行することなく本処理を終了するようにされている。
【0056】
従って、本実施形態の画像形成装置1によれば、ブックレット印刷が実行不能であるにも関わらず、無駄に、画像データを読み込んでしまうことを防止することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1では、総頁数Pが、取り込もうとしている画像データの1頁当たりのサイズによってはブックレット印刷を実行できない可能性がある程度の大きさ(TH1>P>TH2)である場合には、その旨を示す警告表示を行うと共に、ブックレット印刷の実行を継続するか中止するかを、ユーザに選択させるようにしている。
【0057】
従って、本実施形態の画像形成装置1によれば、総頁数Pが大きい場合でも、ブックレット印刷される画像データの特徴に応じて、ブックレット印刷の継続/中止を柔軟に対処することができる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
【0058】
本実施形態では、読込/印刷処理の内容が第1実施形態とは一部異なるだけであるため、この相違する処理を中心に説明する。
図4は、本実施形態における読込/印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【0059】
図4に示すように、本処理が起動されると、まず、S410では、S210の場合と同様に、先のS110にて取得した総頁数Pに基づいて、総印刷枚数Nを算出する。
続くS420では、バッファエリアに、圧縮された1頁分の画像データ(但し、画像だけで構成されている最大値を想定)を格納するだけの空き容量があるか否かを判断し、空き容量があれば、S450にて、実行指令により指定された画像データの取得先から1頁分の画像データを読み込み、その読み込んだ画像データを圧縮してバッファエリアに格納する。
【0060】
続くS460では、全頁(総頁数P)分の画像データの読込が終了したか否かを判断し、終了していなければ、S420に戻って、バッファエリアに空き容量がある限り、画像データの読込を繰り返し、一方、全頁分の画像データの読込が終了したのであれば、S470に進む。
【0061】
また、先のS420にて、バッファエリアに空き容量がないと判断された場合は、S430にて、バッファエリアに読み込んだ頁数が、(2N+2)頁以上であるか否かを判断し、(2N+2)頁以上であればS470に進み、一方、(2N+2)頁より少なければ、S440にて、ブックレット印刷を実行できないことを報知するための表示を操作パネル5に行って、本処理を終了する。
【0062】
S470では、印刷可能データ(同じ記録紙に印刷すべき4頁分の画像データが揃ったもの)の並べ替え,合成を行って、画像形成部3に、データが揃った順に全ての印刷可能データを印刷させ、続くS480では、印刷されることで不要となった画像データが格納されているバッファエリアを、新たな画像データの格納を可能とするために開放してS490に進む。
【0063】
S490では、総印刷枚数N枚の印刷が終了したか否かを判断し、N枚の印刷が終了したのであれば、そのまま本処理を終了し、N枚の印刷が終了していなければ、S500にて、未だ読み込んでいない未読の画像データが存在するか否かを判断する。
【0064】
このとき、未読の画像データが存在しなければ、そのままS470に戻って、4頁分の画像データが揃っていなくても印刷を実行し、未読の画像データが存在すれば、S510にて、1頁分の画像データを読み込んだあと、バッファエリアに空き容量があるか否かを判断する。
【0065】
そして、バッファエリアに空き容量があれば、S500に戻って、S500〜S520の処理を繰り返し、一方、バッファエリアに空き容量がなければ、S470に戻って印刷を実行する。
【0066】
つまり、本処理では、画像データをバッファエリアに可能な限り読み込んで、読込頁数が(2N+2)頁に達する前にバッファエリアの空き容量が不足した場合(S430:NO)には、ブックレット印刷の実行が不能であるため、その旨を表示する(S440)ようにされている。また、本処理では、図5(b)に示すように、読込頁数が(2N+2)頁以上であれば(S430:YESまたはS460:YES)、全ての印刷可能データについて印刷を実行し(S470)、以後、バッファエリアへの可能な限りの画像データの読込(S500〜S520)、全ての印刷可能データについての印刷(S470〜S490)を交互に繰り返すことになる。
【0067】
なお、一度に開放されるバッファエリアの容量、及び一度に連続して印刷される枚数は、印刷が進むに従って増大する。但し、図5(b)には、最初に(2N+2)頁だけ読み込むことができたときの例を示している。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置1によれば、バッファエリアに可能な限りの画像データを格納してから印刷が開始され、複数枚分の印刷が連続して実行されるように構成されているため、画像形成部3が起動,停止を繰り返す回数を減少さることができ、画像形成部3を効率良く動作させることができる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
【0068】
本実施形態では、読込/印刷処理の内容が第1及び第2実施形態とは異なるだけであるため、この相違する処理を中心に説明する。なお、第1及び第2実施形態では、画像データの読込処理と印刷処理とが排他的にいずれか一方だけが実行される場合の例を示したが、本実施形態では、両処理が並行して実行される場合の例を示す。
【0069】
なお、本実形態では、先に説明したS170において、読込/印刷処理の代わりに、以下に説明する読込処理が起動される。
<読込処理の詳細>
図6は、読込処理の内容を示すフローチャートである。
【0070】
読込処理が起動されると、図6に示すように、まず、S610では、S210の場合と同様に、先のS110にて取得した総頁数Pに基づいて、総印刷枚数Nを算出する。
続くS620では、バッファエリアに、圧縮された1頁分の画像データ(但し、画像だけで構成されている最大値を想定)を格納するだけの空き容量があるか否かを判断し、空き容量があれば、S650にて、実行指令により指定された取得先から1頁分の画像データを読み込み、その読み込んだ画像データを圧縮してバッファエリアに格納する。
【0071】
続くS660では、全頁(総頁数P)分の画像データの読込が終了したか否かを判断し、終了していれば、そのまま本処理を終了し、終了していなければ、S670に進む。
S670では、バッファエリアに読み込んだ画像データの頁数が、(2N+2)頁であるか否かを判断し、(2N+2)頁でなければそのままS620に戻り、一方、(2N+2)頁であれば、S680にて、後述する印刷処理を起動後、S620に戻る。
【0072】
先のS620にて、バッファエリアに空き容量がないと判定された場合は、S630にて、印刷処理が既に起動されているか否かを判断し、起動されていればS620に戻り、一方、起動されていなければ、S640にて、ブックレット印刷を実行できないことを報知するための表示を操作パネル5に行って、本処理を終了する。
<印刷処理の詳細>
図7は印刷処理の内容を示すフローチャートである。
【0073】
印刷処理が起動されると、図7に示すように、まず、S710では、バッファエリアに、印刷可能データがあるか否かを判断し、印刷可能データがなければ同ステップを繰り返すことで待機し、印刷可能データがあれば、S720に進む。
【0074】
S720では、画像形成部3に、全ての印刷可能データを印刷させ、続くS730では、印刷されることで不要となった画像データが格納されているバッファエリアを開放して、S740に進む。
【0075】
S740では、総印刷枚数N枚の印刷が終了したか否かを判断し、N枚の印刷が終了していなければ、S710に戻って、上述のS710〜S740の処理を繰り返し、N枚の印刷が終了したのであれば、本処理を終了する。
【0076】
つまり、本実施形態では、(2N+2)頁分の画像データを読み込むまでは、読込処理のみを実行し、(2N+2)頁分の画像データを読み込んだ後は、読込処理と印刷処理とを並行して実行するようにされている。
【0077】
そして、画像データ2頁分の読込の方が、記録紙1枚分(即ち、画像データ4頁分)の印刷より時間を要する場合は、図8(a)(b)に示すような動作となる。
即ち、バッファエリアの容量がちょうど(2N+2)頁分の画像データを格納できる大きさである場合には、図8(a)に示すように、(2N+2)頁分の画像データが読み込まれると、読込処理が中断されると共に、1枚目の印刷処理が実行される。この印刷処理が終了すると、4頁分のバッファエリアが開放されるため、読込処理が再開され、以後、2頁分の画像データが読み込まれる毎に印刷処理が実行される。但し、2枚目以降の印刷処理時には、バッファエリアの空き容量が2頁分以上あるため、その後の読込処理は、中断されることなく連続して実行される。
【0078】
また、バッファエリアの容量が(2N+4)頁分以上の画像データを格納できる大きさがある場合には、図8(b)に示すように、1枚目の印刷処理の実行時に、バッファエリアの空き容量が2頁分あるため、読込処理は1枚目の印刷処理の時にも中断されることなく連続して実行される。
【0079】
一方、画像データ2頁分の読込より、記録紙1枚分の印刷の方が時間を要する場合は、図8(c)(d)に示すような動作となる。但し、ここでは、1枚分の印刷処理を実行する間に、4頁分以上の画像データの読込が可能である場合を示す。
【0080】
即ち、バッファエリアの容量がちょうど(2N+2)頁分の画像データを格納できる大きさである場合には、図8(c)に示すように、(2N+2)頁分の画像データが読み込まれると、読込処理が中断されると共に、1枚目の印刷処理が実行される。この印刷処理が終了すると、4頁分のバッファエリアが開放されるため、画像データの読込が再開される。但し、4頁分の画像データを読み込んだ時点でバッファエリアの空き容量がなくなるため、読込処理は再び中断される。また、このとき、2頁分の画像データを読み込んだ時点で2枚目の印刷処理が実行される。
【0081】
その後、2枚目の印刷処理が終了すると、4頁分のバッファエリアが開放されるため、中断されていた読込処理が再開されると共に、その時点で、既に、バッファエリアには、印刷可能データが格納されているため、引き続き3枚目の印刷処理が開始される。以後、印刷処理は、中断されることなく連続して実行されると共に、1枚分の印刷処理が終了する毎に、4頁分の読込処理が断続的に実行されることになる。
【0082】
但し、1枚分の印刷処理の間に読込が可能な画像データの頁数が4頁未満(2頁以上)である場合は、画像データの読込ペースより、バッファエリアの開放ペースの方が速いため、1枚目の印刷処理の終了後に再開された読込処理は、以後、中断されることなく連続して実行される。
【0083】
次に、1枚分の印刷処理を実行する間に取得可能な画像データの頁数をLとして、バッファエリアの容量が(2N+2+L)頁分以上の画像データを格納できる大きさである場合には、図8(d)に示すように、(2N+2)頁分の画像データが読み込まれると、1枚目の印刷処理が実行される。この時点でバッファエリアには、L頁分以上の空き容量があるため、印刷処理は中断されることなく連続して実行される。また、1枚目の印刷処理が終了すると、その時点で、既に、バッファエリアには、印刷可能データが格納されているため、引き続き2枚目の印刷処理が開始される。以後、印刷処理は、中断されることなく連続して実行される。これと共に、読込処理は、バッファエリアの空き容量がなくなるまでは、連続して実行され、バッファエリアの空き容量がなくなると中断され、以後、1枚分の印刷処理が終了する毎に、4頁分の読込処理が断続的に実行されることになる。
【0084】
但し、1枚分の印刷処理の間に読込が可能な画像データの頁数が4頁未満(2頁以上)である場合は、上述したようにバッファエリアの空き容量がなくなることがないため、読込処理は中断されることなく連続して実行される。
【0085】
なお、画像形成部3が、レーザ方式で印刷を実行するように構成されている場合には、「1枚分の印刷時間」<「2頁分の読込時間」となることにより、図8(a)(b)に示す動作となることがあり、インクジェット方式で印刷を実行するように構成されている場合には、「1枚分の印刷時間」>「2頁分の読込時間」となることにより、図8(c)(d)に示す動作となることがある。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置1によれば、第1及び第2実施形態と同様の効果が得られるだけでなく、必要最小限の時間でブックレット印刷処理を実行することができる。
【0086】
なお、本実施形態では、(2N+2)頁分の画像データが格納された時点で、印刷処理を起動するように構成したが、バッファエリアに可能な限りの画像データが格納された時点で印刷処理を起動するように構成してもよい。この場合、読込時間が印刷時間より長い場合でも、画像形成部3が起動,停止を繰り返す回数を削減することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様にて実施することが可能である。
【0087】
例えば、上記実施形態では、総頁数Pを、実行指令で指定された画像データの取得先から取得しているが、操作パネル5を介して入力された値を総頁数Pとして設定するように構成してもよい。
【0088】
上記実施形態では、取得した画像データを圧縮してバッファエリアに格納しているが、非圧縮で格納するように構成してもよい。
この場合、各頁の画像データはいずれも同じデータ量となるため、ブックレット印刷の実行が可能であるか否かを、総頁数Pに基づいて正確に判断することができるため、処理内容をより簡易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】画像形成装置1の構成を示すブロック図。
【図2】ブックレット印刷処理の内容を示すフローチャート。
【図3】第1実施形態における読込/印刷処理の内容を示すフローチャート。
【図4】第2実施形態における読込/印刷処理の内容を示すフローチャート。
【図5】第1及び第2実施形態における読込処理,印刷処理の動作タイミングを示すタイミング図。
【図6】第3実施形態における読込処理の内容を示すフローチャート。
【図7】第3実施形態における印刷処理の内容を示すフローチャート。
【図8】第3実施形態における読込処理,印刷処理の動作タイミングを示すタイミング図。
【図9】ブックレット印刷のレイアウトを示す説明図。
【符号の説明】
【0090】
1…画像形成装置 3…画像形成部 4…画像読取部 5…操作パネル 6…ネットワークI/F 7…ファクシミリ通信部 8…外部メモリカードI/F 10…制御部 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…EEPROM 15…I/O制御部
【出願人】 【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
【出願日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【代理人】 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉

【識別番号】100129090
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 謙史


【公開番号】 特開2008−6718(P2008−6718A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−179845(P2006−179845)