| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】前平 洋利
【氏名】上田 昌史
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で容易にバンディングの発生を防止することができる画像形成装置を提供する。
【構成】記録紙に形成されるドットは、図2(a)に示すように、記録紙の搬送方向に垂直な方向に形成されるラスタ(行)上で、一つおきに直線上に形成され、次に通常の行の間隔の半分だけ搬送方向へ移動したラスタ位置に、先のラスタの一つおきで飛ばされたドットが形成される。図2(b)は、千鳥状にドットを形成している場合に、搬送飛びが発生した場合を示している。搬送方向とは、垂直な方向に2本の平行な実線で示すのは、白すじが発生する位置であるが、ドットを千鳥状に配置するので空白が直線状にならないことが分かる。従って、このようなドット配置にすれば、バンディングの発生を防止することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録媒体を搬送する搬送方向と交差する方向に所定の間隔の複数のドットにより構成されるラスタを形成することにより記録を行う記録手段と、 その記録手段による記録位置よりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に配設された第1搬送部材と、その第1搬送部材よりも前記記録手段を挟んで搬送方向下流側に配設された第2搬送部材とを備え、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とを駆動させて前記記録媒体を上流側から下流側へ搬送するための搬送手段と、 前記第1搬送部材により前記記録媒体の搬送を行いつつ前記記録手段により記録を行う領域を第1領域とし、前記第2搬送手段のみにより搬送を行いつつ前記記録手段により記録を行う領域を第2領域とし、第1領域のうち、第2領域に隣接しない所定の領域を第1中間領域とし、その第1中間領域と第2領域とに挟まれた領域を第2中間領域とした場合に、第1中間領域より先に記録される第1領域では、前記記録手段による記録の搬送方向の解像度を第1の解像度とし、第2中間領域では、搬送方向の解像度を第1の解像度より高い第2の解像度とし、第1中間領域では、搬送方向の解像度を第2中間領域に近づくに従って第1の解像度から第2の解像度へ徐々に解像度を高くする制御手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記制御手段は、前記第1中間領域において、前記記録媒体の搬送方向において、第1の解像度により記録を行う区間と第2の解像度により記録を行う区間との割合を変化させることにより徐々に解像度を高くすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【請求項3】 前記制御手段は、前記第2中間領域と、前記第1中間領域のうち前記第2の解像度により記録を行う区間とでは、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置したことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 【請求項4】 記録媒体を搬送する搬送方向と交差する方向に所定の間隔の複数のドットにより構成されるラスタを形成することにより記録を行う記録手段と、 その記録手段による記録位置よりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に配設された第1搬送部材と、その第1搬送部材よりも前記記録手段を挟んで搬送方向下流側に配設された第2搬送部材とを備え、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とを駆動させて前記記録媒体を上流側から下流側へ搬送するための搬送手段と、 前記第1搬送部材により前記記録媒体の搬送を行う領域を第1領域とし、前記第2の搬送手段のみにより搬送を行う領域を第2領域とし、第1領域のうち、前記第2領域に隣接する所定の領域を中間領域とした場合に、中間領域より先に記録される第1領域では、前記記録手段による記録の搬送方向の解像度を第1の解像度とし、 前記中間領域では、搬送方向の解像度を前記第1の解像度より高い解像度である第2の解像度とし、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置する制御手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。 【請求項5】 前記制御手段は、前記第2領域における搬送方向の解像度を第2の解像度より低い解像度に設定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。 【請求項6】 前記第2領域のうち、前記第1領域に隣接した所定の領域を第3中間領域とした場合に、第3中間領域では、搬送方向の解像度を第1領域から離れるに従って第2の解像度から第1の解像度へ徐々に低くする制御手段を備えていることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。 【請求項7】 前記制御手段は、前記第3中間領域において、前記記録媒体の搬送方向において、前記第1の解像度により記録を行う区間と、前記第2の解像度により記録を行う区間との割合を徐々に変化させることにより徐々に解像度を低くすることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 【請求項8】 前記制御手段は、前記第3中間領域では、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置したことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、画像形成装置であって、記録媒体の搬送が均一でない場合に発生するバンディングを防止することができる画像形成装置に関する。 【背景技術】 【0002】 図10は、従来の画像形成装置としてのカラーインクジェットプリンタのプリンタ部1aを示す側面図である。インクジェットプリンタは、このプリンタ部1aにより、読み込んだデータを、記録紙に印刷する。このプリンタ部1aは、搬送ローラ101と、ピンチローラ102と、排紙ローラ103と、拍車104,105と、これらのローラ101,103を駆動する搬送モータ(図示なし)と、記録紙の有無を検出するためのペーパセンサ106と、プラテン108と、インクジェットヘッド109とを備えている。図10において矢印Zは、装置内部に導入された記録紙の搬送方向を示している。 【0003】 インクジェットヘッド109は、後述するキャリッジ(図1参照)に搭載され、記録紙の搬送方向とは垂直な方向(図10の紙面に垂直な方向へ往復移動する。インクジェットヘッド109へは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどのインクが、各インクを貯留するインクカートリッジ(図示なし)から供給される。供給されたインクは、インクジェットヘッド109に形成された多数のノズルのいずれかから記録紙に吐出され、画像が形成される。なお、インクジェットヘッド109には、搬送方向と略平行な方向に均等間隔で各色毎に複数のノズルが形成されている。 【0004】 インクジェットヘッド109の対向面であって、搬送される記録紙の裏面側(印刷面と反対側)の位置には、プラテン108が設けられている。搬送される記録紙は、プラテン108とインクジェットヘッド109との間隙に導入される。 【0005】 このプリンタ部1aにおいて、搬送ローラ101は、インクジェットヘッド109よりも用紙搬送方向上流側に設けられている。搬送ローラ101は、その搬送ローラ101に対向して設けられたピンチローラ102とにより記録紙を挟み込むと共にローラの回転により挟持した記録紙を送り出してその搬送を実行する。搬送ローラ101を通過した記録紙は、インクジェットヘッド109の直下へ導入される。 【0006】 搬送ローラ101の下流側であって、インクジェットヘッド109の配設位置よりも下流側には、排紙ローラ103が備えられている。排紙ローラ103もまた、排紙ローラ103に対向して設けられた拍車104とにより記録紙を挟持しつつその搬送を実行するローラである。拍車104は、表面が凹凸となるように形成された回転体であって、排紙ローラ103の上方に設けられ、印刷された記録紙の印字面と接触する。印刷直後の印字面は、インクが未乾燥であるので、接触面積の大きなローラが当接すると、にじみやよれ、ローラへのインクの転写等が発生し、印字品質を低下させ易い。よって、印刷された記録紙の印字面に接触するローラを拍車にして、印字面に対する接触面積を低減し、印字品質の低下を防止している。 【0007】 これら搬送ローラ101と排紙ローラ103とは、記録紙搬送駆動源である搬送モータ(図示なし)により駆動される。これにより、搬送ローラ101と排紙ローラ103とは、記録紙の搬送方向に回転され、該ローラ101,103と、そのそれぞれと対向するローラ102及び拍車104により、挟持した記録紙を送り出して搬送する。 【0008】 このため、記録紙が搬送ローラ101とピンチローラ102とに挟持される状態にある場合、即ち、記録紙の後端が搬送ローラ101とピンチローラ102とのニップ点を通過するまでは、記録紙は、搬送ローラ101によって搬送される。 【0009】 一方、記録紙の後端が搬送ローラ101とピンチローラ102とのニップ点を通過した後は、記録紙は、排紙ローラ103の回転によって搬送される。 【0010】 搬送ローラ101とピンチローラ102とにより記録紙が挟持されて搬送されている場合は、紙送り精度が維持されているが、記録紙の搬送が進み、搬送ローラ101とピンチローラ102とから記録紙が離脱する場合に、記録紙の終端が開放されることにより、記録紙が弾かれたりして紙送り精度が不安定になり、形成画像にバンディングが発生する。 【0011】 特開平11−207945号公報(特許文献1)、特開平11−291506号公報(特許文献2)には、バンディングが発生する領域では、解像度を高くし、バンディングの発生を抑制することが記載され、特開2005−138501号公報(特許文献3)には、バンディングを防止するために記録媒体の搬送量を小さくする方法が記載されている。 【特許文献1】特開平11−207945号公報 【特許文献2】特開平11−291506号公報 【特許文献3】特開2005−138501号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0012】 しかしながら、特許文献1、2、3に記載された発明では、多少バンディングの発生を防止することができるが、なおバンディングが視認される場合があるという問題点があった。 【0013】 図11は、バンディングが発生する様子を模擬的に示す図であり、個々の丸がインクにより形成されたドットを示す。図11(a)は、搬送ローラ101とピンチローラ102とにより記録紙が挟持されて搬送されている状態において印刷が行われた場合を示し、規則正しく格子状にドットが配置される。この図11でいう通常配置とは、記録紙の搬送方向(図に示すZ方向)に交差(直交)する方向に、一列に並ぶドットによりラスタを形成し、そのラスタを順次搬送方向に配置することである。 【0014】 図11(b)は、その通常配置で印刷を行っている場合に、搬送が均一ではなく一瞬大きく搬送が行われた場合を示し、搬送方向に対して垂直な方向に、2本の平行な実線で示すように、直線状の空白が生じる。この現象により、搬送方向に垂直な方向に白い筋が発生する。 【0015】 本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で容易にバンディングの発生を防止することができる画像形成装置を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0016】 この目的を達成するために、本発明の請求項1記載の画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送方向と交差する方向に所定の間隔の複数のドットにより構成されるラスタを形成することにより記録を行う記録手段と、その記録手段による記録位置よりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に配設された第1搬送部材と、その第1搬送部材よりも前記記録手段を挟んで搬送方向下流側に配設された第2搬送部材とを備え、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とを駆動させて前記記録媒体を上流側から下流側へ搬送するための搬送手段と、前記第1搬送部材により前記記録媒体の搬送を行いつつ前記記録手段により記録を行う領域を第1領域とし、前記第2搬送手段のみにより搬送を行いつつ前記記録手段により記録を行う領域を第2領域とし、第1領域のうち、第2領域に隣接しない所定の領域を第1中間領域とし、その第1中間領域と第2領域とに挟まれた領域を第2中間領域とした場合に、第1中間領域より先に記録される第1領域では、前記記録手段による記録の搬送方向の解像度を第1の解像度とし、第2中間領域では、搬送方向の解像度を第1の解像度より高い第2の解像度とし、第1中間領域では、搬送方向の解像度を第2中間領域に近づくに従って第1の解像度から第2の解像度へ徐々に解像度を高くする制御手段とを備えている。なお、本願においては、記録媒体に形成される行(記録媒体を搬送する方向に垂直)のドット列を特にラスタと呼ぶものとする。 【0017】 請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第1中間領域において、前記記録媒体の搬送方向において、第1の解像度により記録を行う区間と第2の解像度により記録を行う区間との割合を変化させることにより徐々に解像度を高くする。 【0018】 請求項3記載の画像形成装置は、請求項2記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第2中間領域と、前記第1中間領域のうち前記第2の解像度により記録を行う区間とでは、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置する。 【0019】 請求項4記載の画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送方向と交差する方向に所定の間隔の複数のドットにより構成されるラスタを形成することにより記録を行う記録手段と、その記録手段による記録位置よりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に配設された第1搬送部材と、その第1搬送部材よりも前記記録手段を挟んで搬送方向下流側に配設された第2搬送部材とを備え、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とを駆動させて前記記録媒体を上流側から下流側へ搬送するための搬送手段と、前記第1搬送部材により前記記録媒体の搬送を行う領域を第1領域とし、前記第2の搬送手段のみにより搬送を行う領域を第2領域とし、第1領域のうち、前記第2領域に隣接する所定の領域を中間領域とした場合に、中間領域より先に記録される第1領域では、前記記録手段による記録の搬送方向の解像度を第1の解像度とし、前記中間領域では、搬送方向の解像度を前記第1の解像度より高い解像度である第2の解像度とし、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置する制御手段とを備えている。 【0020】 請求項5記載の画像形成装置は、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第2領域における搬送方向の解像度を第2の解像度より低い解像度に設定する。 【0021】 請求項6記載の画像形成装置は、請求項5記載の画像形成装置において、前記第2領域のうち、前記第1領域に隣接した所定の領域を第3中間領域とした場合に、第3中間領域では、搬送方向の解像度を第1領域から離れるに従って第2の解像度から第1の解像度へ徐々に低くする制御手段を備えている。 【0022】 請求項7記載の画像形成装置は、請求項6記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第3中間領域において、前記記録媒体の搬送方向において、前記第1の解像度により記録を行う区間と、前記第2の解像度により記録を行う区間との割合を徐々に変化させることにより徐々に解像度を低くする。 【0023】 請求項8記載の画像形成装置は、請求項7記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第3中間領域では、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置する。 【発明の効果】 【0024】 請求項1記載の画像形成装置によれば、第1搬送部材により記録媒体の搬送を行いつつ記録手段により記録を行う領域を第1領域とし、第2搬送手段のみにより搬送を行いつつ記録手段により記録を行う領域を第2領域とし、第1領域のうち、第2領域に隣接しない所定の領域を第1中間領域とし、その第1中間領域と第2領域とに挟まれた領域を第2中間領域とした場合に、第1中間領域より先に記録される第1領域では、記録手段による記録の搬送方向の解像度を第1の解像度とし、第2中間領域では、搬送方向の解像度を第1の解像度より高い第2の解像度とし、第1中間領域では、搬送方向の解像度を第2中間領域に近づくに従って第1の解像度から第2の解像度へ徐々に解像度を高くする制御手段とを備えているので、第2中間領域に画像を形成している場合に搬送に乱れが生じてもバンディングの発生を防止することができるとともに、徐々に解像度を高くするので、解像度の変化による画像の変化を緩やかにすることができ、高画質の画像を形成することができるという効果がある。 【0025】 請求項2記載の画像形成装置によれば、請求項1記載の画像形成装置の奏する効果に加え、制御手段は、第1中間領域において、記録媒体の搬送方向において、第1の解像度により記録を行う区間と第2の解像度により記録を行う区間との割合を変化させることにより徐々に解像度を高くするので、第1の解像度の区間と第2の解像度の区間とを切替えるだけで解像度を設定でき、制御が容易であるという効果がある。 【0026】 請求項3記載の画像形成装置によれば、請求項2記載の画像形成装置の奏する効果に加え、制御手段は、第2中間領域と、第1中間領域のうち第2の解像度により記録を行う区間とでは、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置するので、ずらしたドットにより白とびが直線状に形成されなくなり、単に解像度を高くする場合に比べて、バンディングが目立たなくなる。よって、より高画質の画像を形成することができるという効果がある。 【0027】 請求項4記載の画像形成装置によれば、第1搬送部材により記録媒体の搬送を行う領域を第1領域とし、第2の搬送手段のみにより搬送を行う領域を第2領域とし、第1領域のうち、第2領域に隣接する所定の領域を中間領域とした場合に、中間領域より先に記録される第1領域では、記録手段による記録の搬送方向の解像度を第1の解像度とし、中間領域では、搬送方向の解像度を第1の解像度より高い解像度である第2の解像度とし、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置する制御手段とを備えているので、ずらしたドットにより白とびが直線状に形成されなくなり、単に解像度を高くする場合に比べて、バンディングが目立たなくなる。よって、一部のドットずらすという簡単な構成によりバンディングの発生を防止し、高画質の画像を形成することができるという効果がある。 【0028】 請求項5記載の画像形成装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置の奏する効果に加え、制御手段は、第2領域における搬送方向の解像度を第2の解像度より低い解像度に設定するので、バンディングが発生しない領域では、解像度を下げ、画質を維持するとともに、画像を形成する速度を高くすることができる。 【0029】 請求項6記載の画像形成装置によれば、請求項5記載の画像形成装置の奏する効果に加え、第2領域のうち、第1領域に隣接した所定の領域を第3中間領域とした場合に、第3中間領域では、搬送方向の解像度を第1領域から離れるに従って第2の解像度から第1の解像度へ徐々に低くする制御手段を備えているので、解像度の変化による画像の変化を緩やかにすることができ、高画質の画像を形成することができるという効果がある。 【0030】 請求項7記載の画像形成装置によれば、請求項6記載の画像形成装置の奏する効果に加え、制御手段は、第3中間領域において、記録媒体の搬送方向において、第1の解像度により記録を行う区間と、第2の解像度により記録を行う区間との割合を徐々に変化させることにより徐々に解像度を低くするので、第1の解像度の区間と第2の解像度の区間とを切替えるだけで解像度を設定でき、制御が容易であるという効果がある。 【0031】 請求項8記載の画像形成装置によれば、請求項7記載の画像形成装置の奏する効果に加え、制御手段は、第3中間領域では、一のラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域を、隣接する領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置するので、高解像度であって隣合うドット位置をずらして配置する第2中間領域と連続して緩やかに解像度が変化する画像を形成することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 以下、本発明の好ましい第1の実施形態であるカラーインクジェットプリンタ1について、添付図面を参照して説明する。図1は、カラーインクジェットプリンタ1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。なお、印刷を行う主要な部分であるプリンタ部1aの機構は、前述の図10に示すものと同一である。 【0033】 カラーインクジェットプリンタ1を制御するための制御装置は、本体側制御基板12と、キャリッジ基板13とを備えており、本体側制御基板12には、1チップ構成のマイクロコンピュータ(CPU)32と、そのCPU32により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM33と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM34と、フラッシュメモリ35と、イメージメモリ37と、G/A(ゲートアレイ)36等が搭載されている。 【0034】 演算装置であるCPU32は、ROM33に予め記憶された制御プログラムに従い、印字タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号を後述するゲートアレイ36へ転送する。また、CPU32には、ユーザが印刷の指示などを行うための操作パネル45、前述したインクジェットヘッド109を搭載したキャリッジ64を動作させるキャリッジモータ(CRモータ)16を、駆動するためのCRモータ駆動回路39、搬送ローラ101を駆動するための搬送モータ(LFモータ)40を動作させるためのLFモータ駆動回路41、ペーパセンサ106、リニアエンコーダ43、ロータリエンコーダ46が接続され、これらの接続される各デバイスはこのCPU32により制御される。 【0035】 ペーパセンサ106は、記録紙の有無を検出するセンサであり、搬送ローラ101よりも上流側に配置されており、記録紙に接触することにより回動するレバー106a(図10参照)と、その検出子の回動を検出するセンサ部であるフォトインタラプタ106b(図10参照)とによって構成されている。リニアエンコーダ43は、キャリッジ64の移動量を検出するものであり、このリニアエンコーダ43のエンコーダ量を図示しないフォトインタラプタにより検出することで、キャリッジ64の往復移動が制御される。ロータリエンコーダ46は、搬送ローラ101の回転量を検出するものであり、このロータリエンコーダ46のエンコーダ量を図示しないフォトインタラプタで検出することで、搬送ローラ101が制御される。即ち、このロータリエンコーダ46によって搬送ローラ101によって搬送される記録紙の実際の搬送位置を所定の精度で検出することができる。 【0036】 ROM33には、印刷処理を実行する印刷制御プログラム33aやバンディングの発生を抑制するためにドット位置の配置処理を行うドット振り分け処理プログラム33bなどが格納されている。フラッシュメモリ35には、記録紙を正確に搬送したり、ヘッドを正確に走査するための補正値などが、製品出荷前の試験により求められ格納される。尚、上記したCPU32と、ROM33、RAM34、フラッシュメモリ35及びG/A36とは、バスライン47を介して接続されている。 【0037】 G/A36は、CPU32から転送されるタイミング信号と、イメージメモリ37に記憶されている画像データとに基づいて、その画像データを記録紙に記録するための記録データ(駆動信号)と、その記録データと同期する転送クロックと、ラッチ信号と、基本駆動波形信号を生成するためのパラメータ信号と、一定周期で出力される吐出タイミング信号とを出力し、それら各信号を、ヘッドドライバが実装されたキャリッジ基板13へ転送する。 【0038】 また、G/A36は、コンピュータなどの外部機器からUSBなどのインターフェース(I/F)44を介して転送されてくる画像データを、イメージメモリ37に記憶させる。そして、G/A36は、コンピュータなどからI/F44を介して転送されてくるデータに基づいてデータ受信割込信号を生成し、その信号をCPU32へ転送する。なお、G/A36とキャリッジ基板13との間で通信される各信号は、両者を接続するハーネスケーブルを介して転送される。 【0039】 キャリッジ基板13は、実装されたヘッドドライバ(駆動回路)によってインクジェットヘッド109を駆動するための基板である。インクジェットヘッド109とヘッドドライバとは、厚さ50〜150μmのポリイミドフィルムに銅箔配線パターンを形成したフレキシブル配線板19により接続されている。このヘッドドライバは、本体側制御基板12に実装されたG/A36を介して制御され、記録モードに合った波形の駆動パルスをインクジェットヘッド109を構成する圧電アクチュエータに印加するものである。これにより、インクがインクジェットヘッド109から所定量吐出される。 【0040】 次に、図2を参照して、本発明による画像形成装置により記録紙に形成されるドットの配置について説明する。図2は、記録紙に形成されるドットの配置を示す模式図である。通常の解像度で画像を形成する領域に比べ、解像度を高くして画像を形成する領域におけるドットの配置を示す。図11に示す従来のドット配置を示す図と同様に、個々の丸がインクにより形成されたドットを示し、記録紙の搬送方向を矢印Zで示す。 【0041】 本発明による画像形成装置により記録紙に形成されるドットは、図2(a)に示すように、記録紙の搬送方向に垂直な方向に形成される行(ラスタ)において、一つおきの列にドットが形成され、次に通常の行の間隔の半分だけ搬送方向へ移動した行には、先のラスタの飛ばされた列にドットが形成される。いいかえれば、一つおきの列のドットは、隣り合う列のドット位置から搬送方向にずれた位置に配置される。図2(a)は、正常に記録紙が搬送されている状態、すなわち搬送ローラ101とピンチローラ102とにより記録紙が挟持されて搬送されている状態において印刷が行われた場合を示し、規則正しく千鳥状にドットが配置される。 【0042】 図2(b)は、千鳥状にドットを形成している場合に、搬送が均一ではなく一瞬大きく搬送が行われた場合(搬送送りとびが発生した場合)を示している。搬送方向に対して垂直な方向に、2本の平行な実線で示すのは、図11(b)に示す白すじの位置であるが、ドットを千鳥状に配置するので空白が直線状にならないことが分かる。従って、このようなドット配置にすれば、バンディングの発生を防止することができる。 【0043】 これらの図から分かるように、本発明による画像形成装置により形成されるドットは、いわゆる千鳥配置とするので、図2(b)に示すように、搬送送りとびが発生した場合でも、印刷されない記録紙の下地が露出する部分が一直線にはならず、とびとびに形成されるため、目立たないようにすることができる。 【0044】 なお、図2に示す例では、一つおきに隣合うドットの搬送方向の位置がずれるものとしたが、2つおき、3つおきなどとしてもよく、要するに、一ラスタを複数の領域に分割し、その分割された複数の領域がそれぞれの搬送方向にずれるように配置するものである。このことにより、バンディングの発生を防止することができる。 【0045】 次に、図3および図4を参照して、インターレース方式により形成するドットの振り分け方法について説明する。図3および図4は、ラスタの進行に対応して印刷解像度を2400dpiとしてドットを形成する領域と4800dpiとしてドットを形成する領域とを示すものである。図3に示すラスタ1から順次ラスタ番号が大きくなる方向にインターレース方式によりドットが形成される。図3に示す最終ラインであるラスタ65は、図4に示す先頭ラスタ67に連続するものである。ここで、ラスタ番号は、ヘッドが主走査方向へ移動することにより形成するドットの列であるラスタの記録紙の上端から下端へ向けて付した行番号である。なお、この図では、記録紙の先頭部分についての記載を省き、途中のラスタからラスタ1として示している。 【0046】 また、ラスタ1の上方に記載するパス番号(パスNo)は、記録紙が、搬送される順番であって、パス番号と、ラインとの交点に、そのパスによりドット形成される場合は、黒丸を示し、ドットが形成されない場合は、小点を付してパス順により形成されるラインを示している。 【0047】 例えば、図3において、パス5では、5−1の黒丸で示すラスタ15、5−2の黒丸で示すラスタ23、5−3の黒丸で示すラスタ31、5−4の黒丸で示すラスタ39、5−5の黒丸で示すラスタ47、5−6の黒丸で示すラスタ55、5−7の黒丸で示すラスタ63の7ラスタが、一度に形成されることを示している。同様にパス6では、ラスタ29、37、45、53、61、69(図4参照)が形成される。 【0048】 また、下向きの矢印により示すように、1回のパスが完了すると、7ラスタ分、記録紙が矢印とは、反対の方向へ搬送される。このようにして順次記録紙が搬送されて各ドットが形成される。 【0049】 なお、2400dpiの解像度の領域では、奇数の番号が付されたラスタのみが形成される。また、図3および図4の右側には、ラスタに対応して記録紙上に形成されるドットの配置を示す。 【0050】 図4に示すように、ラスタ113から132の間は、解像度を4800dpiとするとともに、ドットの配置を千鳥配置とする。この区間を印刷している間に搬送送りとびが発生するので、この区間のみ、解像度を高くするとともに、ドット配置を変更する。上述の通り、千鳥配置とすることにより搬送送りとびが発生した場合でも、形成される画像にバンディングの発生を抑制することができる。 【0051】 この千鳥配置の領域に印刷を行うパスは、10パスから17パスである。この間のパスでは、搬送量が、2400dpiの場合の半分にして解像度を4800dpiとし、偶数パスにおいて偶数のラスタを形成し、奇数パスにおいて奇数のラスタを形成する。例えば、10パスでは、ラスタ118およびラスタ126にドットを形成し、パス11では、ラスタ117、ラスタ125、ラスタ133を形成する。偶数ラスタに形成されるドットは、奇数ラスタに形成されるドットに対し、搬送方向においてずれた位置に配置される。 【0052】 この千鳥配置領域以降の領域は、元の2400dpiの解像度に戻されてラスタが形成される。 【0053】 次に、図5を参照して、CPU32より実行されるドット振り分け処理プログラム33bにより実行される処理について説明する。図5は、ドット振り分け処理プログラム33bにより実行される処理を示すフローチャートである。このドット振り分け処理は、解像度が2400dpiで印刷を行うものとして印刷データを入力し、その印刷データを2倍解像度で印刷する領域については、千鳥状にドットが配置されるように変換を行うものである。なお、この処理は、記録紙1枚についての処理であるので、複数枚の記録紙に印刷を行う場合は、この処理を複数回行う必要がある。 【0054】 まず、ラスタを形成するドット位置(主走査方向のドット順)を示す変数であるiを0とし、搬送方向のラスタの順を示す変数であるjを0とする(S1)。次に、入力した印刷データから8ビットずつを順次読み込み、その8ビットのデータが属するラスタが2倍解像で印刷する領域か否かを判断する(S2)。この実施例では、予めROM33にいずれのラスタからいずれのラスタまでを2倍解像度で記録を行うかを記憶しておき、その記憶に基づいて、読み込んだデータが2倍解像度で記録するか否かを判断するものとする。 【0055】 その印刷データが2倍解像度ではなく通常の解像度で記録を行う場合は(S2:No)、偶数ラスタにかけるマスクを16進数でFF(フローチャートに示す「0x」は、16進数を表す)とし、奇数ラスタにかけるマスクを16進数で00に設定する(S3)。したがって、偶数ラスタには、いずれの行にもドットを形成し、奇数ラスタには、いずれもドットを形成しないように振り分けられる。なお、図3および図4では、ラスタ番号は、偶数と奇数とが逆に付されている。 【0056】 一方、印刷データが2倍解像度で記録を行う場合は(S2:Yes)、偶数ラスタにかけるマスクを16進数でAAとし、奇数ラスタにかけるマスクを16進数で55に設定する(S4)。したがって、偶数ラスタでは、偶数行にドットを形成し、奇数行にドットを形成せず、奇数ラスタでは、偶数行にドットを形成せず、奇数行にドットを形成するように振り分けられる。 【0057】 S3またはS4の処理を終了した場合は、印刷データと設定されたマスクとを乗算し、乗算された印刷データをイメージメモリ37に記憶する(S5)。次にiの値は、ラスタの最終ドットまで変換を行う値に達したか否かを判断し(S6)、まだ達していない場合は(S6:No)、iをインクリメントして(S7)、ラスタを構成する次の8ビットの値を読み出して変換を行うようにS2の処理に戻り、ラスタの最後のドットに達している場合は(S6:Yes)、ラスタを示す変数jがページの最後のラスタであるか否かを判断する(S8)。ページの最後のラスタでない場合は(S8:No)、変数jをインクリメントして、次のラスタについての処理を行うようにS2の処理に戻り、ページの最後のラスタの場合は(S8:Yes)、このページのラスタの処理を全て終了したことになるので、ドットの振り分け処理を終了する。 【0058】 以上、第1の実施形態について説明したように、搬送送りとびが起こる印刷領域においては、解像度を高くするとともに、ドットの配置を千鳥状にする。このことにより、搬送送りとびが発生した場合であっても、白スジが発生するなどのバンディングの発生を防止することができ、高画質の印刷を行うことができる。 【0059】 次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、通常の解像度で印刷を行う領域と、高い解像度でかつドットを千鳥配置とする領域とを形成することによりバンディングの発生を抑制するものであるが、この2つの領域の境界では、解像度が急に変化するために、搬送方向に垂直な方向に色合いが変わる直線がわずかに発生する場合がある。 第2の実施形態では、この直線の発生を防ぐために、解像度が徐々に変化する。即ち、通常の領域から解像度が高い領域(第2中間領域)へ移行する領域(第1中間領域)では、徐々に解像度が高くなるように記録を行い、解像度が高い領域から通常の領域へ移行する領域(第3中間領域)では、徐々に解像度が低くなるようにしてドットを形成する。なお、解像度を高くする領域では、ドットの配置を千鳥配置とする。この様子を図6および図7を参照して説明する。なお、第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と同一部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。 【0060】 図6および図7は、第1の実施形態の説明で参照した図3と図4と同様に、各ラスタをいずれのパスにより形成するかを示すとともに、ラスタに対応するドットの配置を示すものである。図6に示す最後の行がラスタ73であり、図7に示す先頭の行のラスタ74につながるものである。 【0061】 図6に示すように、ラスタ5までが、通常の解像度でドットを配置する領域であり、ラスタ7からラスタ45までが、徐々に解像度を高くする領域(第1中間領域)であり、ラスタ47からラスタ66までが、2倍解像度の領域(第2中間領域)である。図6と図7にまたがるラスタ67からラスタ105までが、徐々に解像度を低くする領域(第3中間領域)である。 【0062】 第1中間領域および第3中間領域では、解像度が高い区間と、解像度が低い区間の割合を変化することにより、解像度が変化する。第1中間領域では、ラスタ7からラスタ13までの(イ)で示す区間とラスタ15からラスタ21までの(ロ)で示す区間では、一つのラスタ(ラスタ11,19)を高解像度とするとともに千鳥配置とし、他のラスタは、通常の解像度とする。次のラスタ23からラスタ29までの(ハ)で示す区間とラスタ31からラスタ37までの(ニ)で示す区間では2つのラスタ(ラスタ25,27およびラスタ33,35)を高解像度とするとともに千鳥配置とし、次のラスタ39からラスタ45までの(ホ)で示す区間は、3つのラスタ(ラスタ39,41,43)を高解像度とするとともに千鳥配置とする。すなわち、第1の中間領域では、第2の中間領域に近づくほど解像度が高い区間の割合が徐々に大きくなるようにドットが配置される。 【0063】 一方、第3中間領域では、ラスタ67からラスタ73までの(ヘ)で示す区間では、3つのラスタ(ラスタ69,71,73)を高解像度とするとともに千鳥配置とし、次のラスタ75からラスタ81までの(ト)で示す区間とラスタ83からラスタ89までの(チ)で示す区間では2つのラスタ(ラスタ77,79およびラスタ85,87)を高解像度とするとともに千鳥配置とし、次のラスタ91からラスタ97までの(リ)で示す区間とラスタ99からラスタ105までの(ヌ)で示す区間では、1つのラスタ(ラスタ93,101)を高解像度とするとともに千鳥配置とする。すなわち、第3の中間領域では、第2の中間領域から離れるほど解像度が高い区間の割合が徐々に小さくなるようにドットが配置される。 【0064】 次に、図6および図7に示すようにドットを振り分ける処理について、図8を参照して説明する。図8は、ドット振り分け処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートでは、図5に示すフローチャートと同一の処理ステップについては、同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。 【0065】 S2の判断処理にいて、2倍解像度の印刷領域ではないと判断した場合は(S2:No)、通常解像度と2倍解像度が混在する第1中間領域、または第3中間領域かを判断する(S11)。混在領域でない場合は(S11:No)、通常解像度であるので、S3に進み、通常のドット配置とするためのマスクを設定する。 【0066】 一方、混在領域である場合は(S11:Yes)、ラスタ毎に印刷解像度が通常解像度であるか2倍解像度であるかを判定する(S12)。この判定は、例えば、ROM33に、いずれのラスタが2倍解像度であるかを予め記憶し、その記憶にしたがって判定してもよいし、演算により判定するようにしてもよい。演算により判定する場合については、図9を参照して後述する。その判定の結果が2倍解像度で印刷を行うラスタか否かを判断し、2倍解像度で印刷を行うラスタでない場合は(S13:No)、S3に進み、2倍解像度で印刷を行うラスタである場合は(S13:Yes)、S4に進む。 【0067】 次に、図9を参照して、図8に示すフローチャートのS12の処理である演算によりラスタの解像度を判定する処理について説明する。図9は、そのラスタの解像度を判定する処理を示すフローチャートである。この処理では、混在領域を搬送方向においてN個の領域に分割し、k番目の領域におけるi番目のラスタが、通常解像度であるか2倍解像であるかを設定する。この設定方法は、解像度を徐々に高くする場合は、(2の(k−1)乗)/(2のN乗)の割合で解像度が高いラスタを設定する。例えば、混在領域を3つの領域に分割する場合は、1番目の領域では8ラスタに付き1ラスタを高解像度とし、2番目の領域では8ラスタに付き2ラスタを高解像度とし、3番目の領域では、8ラスタに付き4ラスタを高解像度とする。 【0068】 一方、解像度を2倍解像度から徐々に低くする領域では、同様に3つの領域に分割する場合は、最初の2倍解像度の領域に隣接する領域では8ラスタに付き4ラスタを高解像度とし、次の領域では8ラスタに付き2ラスタを高解像度とし、通常の解像度に隣接する領域では、8ラスタに付き1ラスタを高解像度とするという方法である。 【0069】 まず、処理を行うラスタが、通常解像度の領域から2倍解像度へ遷移する領域(第1中間領域)であるか否かを判断する(S21)。第1中間領域である場合は(S21:Yes)、次式の演算を行い、 【0070】 【数1】
この演算により求められた値が、0であるか否かを判断する(S22)。なお、数式における「%」は、除算を行った商の整数部をとることを示す演算子である。求められた値が0である場合は(S22:Yes)、2倍解像度で印刷を行うラスタに設定し(S24)、0でない場合は(S22:No)、通常解像度で印刷を行うラスタに設定する(S25)。 【0071】 S21の判断処理において、処理を行うラスタが、第1中間領域でない場合は(S21:No)、第3中間領域であると判断して次式の演算を行い、 【0072】 【数2】
この演算により求められた値が、0か否かを判断する(S23)。求められた値が0である場合は(S23:Yes)、2倍解像度で印刷を行うラスタに設定し(S24)、0でない場合は(S23:No)、通常解像度で印刷を行うラスタに設定する(S25)。 【0073】 以上、第2の実施形態について説明したように、バンディングが発生する第2中間領域では、2倍解像度とするとともに、ドット配置を千鳥配置とし、通常解像度から2倍解像度へ遷移する第1中間領域、および2倍解像度から通常解像度へ遷移する第3中間領域を設けることにより、2倍解像度でドットが千鳥配置される領域と、通常解像度で通常にドットが配置される領域との境界が、直線となって現れることを防止することができる。 【0074】 よって、搬送送りとびが発生した場合であってもバンディングの発生を抑制することができるとともに、解像度が変化することによる画像の乱れを防止し、高画質の印刷を行うことができる。 【0075】 以上実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。 【0076】 例えば、上記実施形態では、カラーインクジェットプリンタにおける処理について説明したが、多機能周辺装置や、ファクシミリ装置などの装置における処理としてもよい。 【0077】 また、上記実施形態では、記録媒体として記録紙に印刷を行うものとしたが、紙に限らず、布やビニールなども含むものである。 【0078】 また、上記第2の実施形態では、混在領域において演算によりラスタの解像度を設定する処理を説明したが、上記の処理に限らず、同様に混在領域を搬送方向にN個の領域に分割し、第1中間領域では、k番目の領域においては、k/(N+1)の割合でラスタデータを振り分け、第3中間領域では、k番目の領域において、(N+1−k)/(N+1)の割合でラスタデータを振り分けるようにしてもよい。例えば、第1中間領域を7分割する場合に、1番目の領域では、8ラスタに付き1ラスタ、2番目の領域では、8ラスタに付き2ラスタ、3番目の領域では8ラスタに付き3ラスタ、以下同様にして、2倍解像度に隣接する第7番目の領域では、8ラスタに付き7ラスタを2倍解像度として、千鳥配置としてもよい。 【0079】 同様に、第3中間領域では、7分割する場合に、1番目の領域では、8ラスタに付き7ラスタ、2番目の領域では、8ラスタに付き6ラスタ、3番目の領域では8ラスタに付き5ラスタ、以下同様にして、通常解像度に隣接する第7番目の領域では、8ラスタに付き1ラスタを2倍解像度として、千鳥配置としてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0080】 【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理装置を有するカラーインジェットプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 【図2】記録紙に形成されるドットの配置を示す模式図であり、(a)は、通常の状態で記録された状態を示し、(b)は、搬送送りとびが発生した場合に記録された状態を示す。 【図3】インターレース方式により形成するドットの振り分け方法について説明するための図である。 【図4】図3に続くドットの振り分け方法を示す図である。 【図5】ドットの振り分け処理を示すフローチャートである。 【図6】第2の実施形態におけるドットの振り分け方法について説明するための図である。 【図7】図6に続く、ドットの振り分け方法について説明するための図である。 【図8】第2の実施形態におけるドットの振り分け処理を示すフローチャートである。 【図9】第2の実施形態における混在領域のラスタの解像度を設定する処理を示すフローチャートである。 【図10】従来の技術におけるプリンタ部を示す側面図である。 【図11】従来の技術におけるドットの配置を示す模式図であり、(a)は、通常の状態で記録された状態を示し、(b)は、搬送送りとびが発生した場合に記録された状態を示す。 【符号の説明】 【0081】 1 カラーインクジェットプリンタ 1a プリンタ部(記録手段) 32 CPU(制御手段) 33 ROM 34 RAM 41 LFモータ駆動回路(搬送手段の一部) 101 搬送ローラ(第1搬送部材の一部) 102 ピンチローラ(第1搬送部材の一部) 103 排紙ローラ(第2搬送部材の一部) 104 拍車(第2搬送部材の一部) 109 インクジェットヘッド
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005267 【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103045 【弁理士】 【氏名又は名称】兼子 直久
【識別番号】100127605 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 愛
【識別番号】100129447 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 努
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| 【公開番号】 |
特開2008−6689(P2008−6689A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−179063(P2006−179063) |
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