| 【発明の名称】 |
リライトプリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】下里 俊治
【氏名】松田 興治
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| 【要約】 |
【課題】複数のリライト媒体に対して消去/印字動作を行なったとしても、サーマル印字方式の印字に用いるヘッド温度が容易に最大保証温度に達しないようにする。
【構成】用紙通路106を搬送されるリライト用紙Pに対して加熱による消去を行なう消去部301とサーマル印字方式の印字を行なう印字部401とを用紙通路106の上流側と下流側とにそれぞれ配置し、印字部401のヘッド温度をヘッド温度センサの検出値により監視し、ヘッド温度がその最大保証温度よりも低温である第1の規定温度に達した場合には、リライト用紙Pに対する消去/印字動作が先行するリライト用紙Pと後続するリライト用紙Pとの間で間欠的となるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱により印字及び消去が可能な複数のリライト媒体を積層保持する用紙保持部と、 リライト媒体を案内する媒体通路と、 前記用紙保持部に保持されたリライト媒体を前記媒体通路に給送する給送部と、 前記媒体通路上でリライト媒体を搬送する搬送部と、 前記媒体通路上に配置され、当該媒体通路を搬送されるリライト媒体に対して加熱による消去を行なう消去部と、 前記消去部よりも下流側に位置させて前記媒体通路上に配置され、当該媒体通路を搬送されるリライト媒体に対してサーマル印字方式の印字を行なう印字部と、 前記印字部のヘッド温度を検出するヘッド温度センサと、 前記給送部と前記搬送部と前記消去部と前記印字部とを駆動制御し、複数のリライト媒体に対して消去/印字動作を連続的に行なう手段と、 前記ヘッド温度センサによって検出されるヘッド温度がその最大保証温度よりも低温である第1の規定温度に達したことを判定した場合、先行するリライト媒体に対する消去/印字動作と後続するリライト媒体に対する消去/印字動作との間に規定の待機時間を設ける手段と、 を備えるリライトプリンタ。 【請求項2】 情報を表示する表示部と、 先行するリライト媒体に対する消去/印字動作と後続するリライト媒体に対する消去/印字動作との間に規定の待機時間を設ける場合には、その旨の報知を前記表示部に表示する手段と、 を備える請求項1記載のリライトプリンタ。 【請求項3】 前記ヘッド温度センサによって検出されるヘッド温度がその最大保証温度よりも低温で前記第1の規定温度よりも高温である第2の規定温度に達したことを判定した場合、リライト媒体に対する消去/印字動作を停止させる手段と、 リライト媒体に対する消去/印字動作を停止させた後、前記ヘッド温度センサによって検出されるヘッド温度が少なくとも前記第2の規定温度より低温である第3の規定温度を下回ったことを判定した場合、リライト媒体に対する消去/印字動作を再開させる手段と、 を備える請求項1又は2記載のリライトプリンタ。 【請求項4】 情報を表示する表示部と、 リライト媒体に対する消去/印字動作を停止させる場合には、その旨の報知を前記表示部に表示する手段と、 を備える請求項3記載のリライトプリンタ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、リライト媒体に対して消去動作及び印字動作を連続して実行するようにしたリライトプリンタに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、可逆性を有する感熱記録媒体、いわゆるリライト媒体が実用化されている。リライト媒体は、特許文献1に記載されているように、透明・白濁型(有機高分子/低分子マトリクス型)のものと、発色型(ロイコ型)のものとがある。特許文献1には、視認性に優れた発色型のリライト媒体に対して印字及び消去を行なうリライトプリンタについても言及している。 【0003】 リライトプリンタは、リライト媒体の特性に応じた加熱処理をすることで、リライト媒体に対する消去動作と印字動作とを共に可能にしている。つまり、リライト媒体は、加熱後の徐冷によって画像が消去され、加熱後の急冷によって画像が印字されるという特性を有している。そこで、リライトプリンタは、このようなリライト媒体の特性を利用し、画像が形成されているリライト媒体に熱を加えて徐冷することでその画像を消去し、画像消去後のリライト媒体に対して例えばサーマルプリントヘッドによって印字データに基づく印字を行なうようにしている。この場合、サーマルプリントヘッドの発熱素子によるリライト媒体の加熱温度を消去のための加熱温度よりも高温に設定し、これによって加熱後の急冷を実現するようにしている。 【0004】 【特許文献1】特開平11−277777号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 リライトプリンタでは、リライト媒体に対する画像消去後に画像印字を実行する。画像消去は、前述したように、リライト媒体に熱を加えて徐冷することにより行なわれる。ところが、画像印字は、リライト媒体が完全に冷却された後に行なうわけではなく、まだ冷却されきっていないリライト媒体に対して行なうことになる。このため、画像印字を例えばサーマル印字方式により行なうような場合、サーマルプリントヘッドの温度が上昇し易く、容易にその最大保証温度に達してしまうという問題がある。 【0006】 本発明の目的は、複数のリライト媒体に対して消去/印字動作を行なったとしても、サーマル印字方式の印字に用いるヘッド温度が容易に最大保証温度に達しないようにすることである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明のリライトプリンタは、熱により印字及び消去が可能な複数のリライト媒体を積層保持する用紙保持部と、リライト媒体を案内する媒体通路と、前記用紙保持部に保持されたリライト媒体を前記媒体通路に給送する給送部と、前記媒体通路上でリライト媒体を搬送する搬送部と、前記媒体通路上に配置され、当該媒体通路を搬送されるリライト媒体に対して加熱による消去を行なう消去部と、前記消去部よりも下流側に位置させて前記媒体通路上に配置され、当該媒体通路を搬送されるリライト媒体に対してサーマル印字方式の印字を行なう印字部と、前記印字部のヘッド温度を検出するヘッド温度センサと、を備え、前記給送部と前記搬送部と前記消去部と前記印字部とを駆動制御し、複数のリライト媒体に対して消去/印字動作を連続的に行ない、前記ヘッド温度センサによって検出されるヘッド温度がその最大保証温度よりも低温である第1の規定温度に達したことを判定した場合、先行するリライト媒体に対する消去/印字動作と後続するリライト媒体に対する消去/印字動作との間に規定の待機時間を設けるようにした。 【発明の効果】 【0008】 本発明によれば、ヘッド温度が第1の規定温度に達した場合にはリライト媒体に対する消去/印字動作が間欠的となるので、複数のリライト媒体に対して消去/印字動作を行なったとしても、サーマル印字方式の印字に用いるヘッド温度が容易に最大保証温度になることを抑制することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明の実施の一形態を図1ないし図8に基づいて説明する。本実施の形態は、ロイコ型のリライト媒体としてのリライト用紙Pに対して消去動作及び印字動作を行なうリライトプリンタ101への適用例である。リライト用紙Pは、加熱後の徐冷によって画像が消去され、加熱後の急冷によって画像が印字されるという特性を紙という媒体上で実現させている。 【0010】 図1は、リライトプリンタ101の斜視図である。本実施の形態のリライトプリンタ101は、後方部分の幅が前方部分の幅よりも狭い形態のハウジング102に各部が収納されて構成されている。ハウジング102のうち、幅が狭い後方部分には用紙収納部201と消去部301とが収納されている(いずれも図2参照)。ハウジング102のうち、幅が広い前方部分には印字部401が収納されている(図2参照)。そして、ハウジング102の正面には、用紙発行口103が形成されている。また、図1中、用紙発行口103よりも右側上方部分には、表示部104と操作部105とが配置されている。表示部104は、横長に形成された液晶表示装置であり、数行程度の情報を表示することができる。 【0011】 なお、用紙収納部201及び消去部301を収納するハウジング102の後方部分と印字部401を収納するハウジング102の前方部分とは、分離可能に構成されていても良い。 【0012】 図2は、リライトプリンタ101の縦断側面図である。リライトプリンタ101の内部には、リライト媒体としてのリライト用紙Pを案内する媒体通路としての用紙通路106が形成されている。用紙通路106は、用紙収納部201と用紙発行口103とを連絡させており、その途中に、消去部301と印字部401とがそれぞれ配置されている。消去部301の配置位置は上流側、印字部401の配置位置は下流側である。 【0013】 用紙収納部201は、昇降自在に設けられた用紙保持部としてのリフタ202を主体に構成されている。リフタ202は、複数枚のリライト用紙Pを積層状態で載置支持可能である。リフタ202は、アクチュエータからなるリフタ駆動部203(図4参照)に駆動されて昇降する。 【0014】 用紙収納部201には、リフタ202に載置されている最上位のリライト用紙Pを用紙通路106に給送する給送部としての給紙機構204が設けられている。給紙機構204の主体をなすのは、ピックアップローラ205及びリバース方式の分離機構206である。ピックアップローラ205は、その回転によってリフタ202に載置されている最上位のリライト用紙Pに給送力を付与する。分離機構206は、ピックアップローラ205の回転によって重送される下位のリライト用紙Pを分離し、最上位のリライト用紙Pのみが用紙通路106に給送されるようにする。このような用紙分離は、分離機構206が有しているリバースローラ207の給送方向とは逆方向の回転によってなされる。もっとも、分離機構206としては、分離爪方式、ゲート方式等、他の方式を採用してもよい。ピックアップローラ205及びリバースローラ207は、アクチュエータからなる給搬送部208(図4参照)に駆動されて回転する。 【0015】 消去部301は、用紙通路106を介して対向配置されているヒートローラ302とプレスローラ303とを主体に構成されている。ヒートローラ302は用紙通路106の上方位置に、プレスローラ303は用紙通路106の下方位置にそれぞれ配置されている。ヒートローラ302は、通電によって発熱するヒータ304(図4参照)を内蔵し、用紙通路106を搬送されるリライト用紙Pを加熱することができる。プレスローラ303は、用紙通路106を介してヒートローラ302に付勢されている。 【0016】 印字部401は、用紙通路106を介して対向配置されているライン型のサーマルプリントヘッド402とプラテン403とを主体に構成されている。このような印字部401の配置位置は、用紙発行口103の近傍である。 【0017】 リライトプリンタ101は、給紙機構204によって用紙通路106に給送されたリライト用紙Pを搬送するための搬送部107を備えている。搬送部107は、用紙通路106に沿って複数対設けられた一対の搬送ローラ対108を主体に構成されている。個々の搬送ローラ対108は、用紙通路106を介して対向配置され、一方のローラ部材が他方のローラ部材に付勢されて構成されている。そして、当該他方のローラ部材はアクチュエータからなる給搬送部208(図4参照)に駆動されて回転し、当該一方のローラ部材はこれに追従回転する。 【0018】 用紙通路106をより詳細に説明すると、用紙通路106は、一対の構造体をなす相対向する板状部材109によって構成されている。これらの板状部材109は、共に板状の板金によって形成されており、互いに対向面に用紙通路106を形成する。もっとも、一対の板状部材109は、消去部301を構成するヒートローラ302及びプレスローラ303、並びに、搬送部107を構成する搬送ローラ対108の配置箇所において、それらの各部を用紙通路106に接触させ得るようにしている。 【0019】 センサ類として、図2中には、環境温度センサ151、媒体温度センサとしての用紙温度センサ152、給紙センサ153及び用紙レジストセンサ154が示されている。環境温度センサ151は、用紙収納部201の側壁に配置されている。用紙温度センサ152は、用紙通路106中、消去部301と印字部401との間に位置させて配置されている。その配置位置は、三対配列されている搬送ローラ対108のうち、用紙通路106の上流側から一つ目と二つ目の搬送ローラ対108の間の位置である。これらの環境温度センサ151及び用紙温度センサ152は、共に、温度センサである。給紙センサ153は、用紙通路106中、分離機構206の直後に位置させてその下流側に配置されている。用紙レジストセンサ154は、用紙通路106中、印字部401の直前に位置させてその上流側に配置されている。これらの給紙センサ153及び用紙レジストセンサ154は、共に、透過型の光センサである。 【0020】 図3は、用紙温度センサ152の取り付け構造を示す縦断側面図である。用紙温度センサ152は、回路基板155にサーミスタ156が搭載されて構成されている。上側の板状部材109には、用紙温度センサ152の配置位置に位置させて、切欠部110が形成されており、その周縁近傍にはネジ孔111が切られている。切欠部110は、用紙通路106を露出させる役割を担っており、この役割を果たし得る限り、上側の板状部材109の必要強度を損なわない範囲において、如何なる形状のものであっても良い。用紙温度センサ152は、サーミスタ156が切欠部110を介して用紙通路106に対面するようにして、上側の板状部材109にネジ止めされている。ネジ止めは、回路基板155に形成された挿通孔157に挿通させたねじ112を上側の板状部材109に形成されたネジ孔111に螺合させて締め付けることによりなされている。これにより、用紙温度センサ152は、切欠部110を介して用紙通路106に対面するサーミスタ156により、用紙通路106を搬送されるリライト用紙Pの温度を検出することができる。 【0021】 図4は、ハードウェア構成を示すブロック図である。リライトプリンタ101は、情報処理を実行するハードウェア資源として、情報処理部501を有している。情報処理部501は、各種演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU502にSRAM503とフラッシュROM504とEEPROM505とがバスライン506を介して接続されることにより構成されている。SRAM503は、一時記憶データ等の可変データを書き替え自在に記憶し、ワークエリアとして利用される。フラッシュROM504は、各種設定値や各種テーブル等を書き替え自在に記憶し、その記憶内容を給電なしに保持可能である。EEPROM505は、制御プログラム等を書き替え自在に記憶し、その記憶内容を給電なしに保持可能である。 【0022】 情報処理部501によって制御され、あるいはそのような制御のために利用されるハードウェア資源として、上記消去部301、印字部401等の各部が情報処理部501に接続されている。より詳しくは、表示部104、操作部105、リフタ202の駆動源となるリフタ駆動部203、並びに、給紙機構204及び搬送部107の駆動源となる給搬送部208がバスライン506を介して情報処理部501に接続されている。また、消去部301を構成するヒータ304を制御するヒータコントローラ305が設けられ、このヒータコントローラ305がバスライン506を介して情報処理部501に接続されている。また、印字部401を構成するサーマルプリントヘッド402を制御するヘッド制御回路404が設けられ、このヘッド制御回路404がバスライン506を介して情報処理部501に接続されている。更に、上記センサ類からの信号を取り込むセンサ入力回路158が設けられ、このセンサ入力回路158もバスライン506を介して情報処理部501に接続されている。これらのセンサ類としては、前述した環境温度センサ151、用紙温度センサ152、給紙センサ153及び用紙レジストセンサ154の他に、ヒータ温度センサ159及びヘッド温度センサ160も設けられている。ヒータ温度センサ159は、消去部301を構成するヒータ304の近傍に位置させてヒートローラ302に内蔵されている。ヘッド温度センサ160は、印字部401を構成するサーマルプリントヘッド402に搭載されている。 【0023】 加えて、情報処理部501には、リライトプリンタ101と外部機器との間の通信を実現させるための通信インターフェース507がバスライン506を介して接続されている。リライトプリンタ101は、通信インターフェース507を経由して、外部機器から印字データや印字指令を受信する。 【0024】 このような構成において、通信インターフェース507を経由して外部機器から印字指令を伴う印字データを受信すると、CPU502は、センサ類の出力信号を参照しながら、各部を駆動制御し、受信した印字データに基づく消去動作及び印字動作を実行する。つまり、リフタ駆動部203を制御し、最上位のリライト用紙Pがピックアップローラ205に当接するまでリフタ202を上昇させ、続いて給搬送部208を制御し、ピックアップローラ205及びリバースローラ207を回転駆動して最上位のリライト用紙Pを用紙通路106に分離給送する。用紙通路106に分離給送された最上位のリライト用紙Pは、給搬送部208の制御によって回転する搬送ローラ対108により、用紙通路106を搬送される。そして、CPU502は、適宜のタイミングでヒータコントローラ305に駆動信号を与え、ヒータコントローラ305にヒータ304を発熱駆動させる。これにより、消去部301を通過するリライト用紙Pの画像形成側の表面がヒートローラ302によって加熱され、消去部301を通過した後の徐冷によってリライト用紙Pに形成されていた画像が消去される。CPU502は、適宜のタイミングでヘッド制御回路404を制御し、形成画像が消去された後のリライト用紙Pに対して、受信した印字データに基づき、サーマルプリントヘッド402によるサーマル印字方式の印字を行なう。この際、サーマルプリントヘッド402の発熱素子が印字のためにリライト用紙Pに印加する熱量は、ヒートローラ302のヒータ304が消去のためにリライト用紙Pに印加する熱量よりも遙かに多い。換言すると、サーマルプリントヘッド402の発熱素子によるリライト用紙Pに対する加熱温度は、ヒートローラ302のヒータ304によるリライト用紙Pに対する加熱温度よりも遙かに高い。これにより、サーマルプリントヘッド402による印字後のリライト用紙Pにおいて、加熱後の急冷が実現され、リライト用紙Pには受信した印字データに基づく印字がなされる。印字後のリライト用紙Pは、用紙発行口103から発行される。 【0025】 以上説明したように、本実施の形態のリライトプリンタ101では、リライト用紙Pに対する消去部301による画像消去後に印字部401による画像印字を実行する。このため、サーマルプリントヘッド402に搬送される画像消去後のリライト用紙Pは、消去部301のヒートローラ302による加熱によって加熱され、徐冷されているとはいっても、未だ、相当程度に高温状態となっている。このため、サーマルプリントヘッド402の温度が上昇し易い。そこで、本実施の形態では、サーマルプリントヘッド402の温度がその最大保証温度(例えば70℃)に達してしまわないような工夫を凝らしている。そのために情報処理部501のCPU502が実行する処理を、図5ないし図8のフローチャートに基づいて説明する。 【0026】 図5は、動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。リライトプリンタ101は、通信インターフェース507を介して受信した印字データ及びその付随データによっては、リフタ202に積層保持されているリライト用紙Pを次々と用紙通路106に給紙し、消去/印字動作を連続的に行なうことになる。例えば、印字データが複数頁に渡る場合や複数部数の印字が指定されている場合等は、そのような連続的な動作がなされることになる。このような連続的な動作をリライトプリンタ101に実行させる動作モードは、連続モードである。 【0027】 CPU502は、当初、連続モードに動作モードを設定する(ステップS11)。そして、ヘッド温度センサ160の出力を取り込み、ヘッド温度が第1の規定温度である60℃に達したかどうかを判定する(ステップS12)。ここでは、サーマルプリントヘッド402の最大保証温度を70℃と想定している。そこで、その最大保証温度である70℃に対して10℃のマージンを見込んだ温度を第1の規定温度として扱っている。 【0028】 CPU502は、ヘッド温度が60℃を超えたと判定した場合(ステップS11のY)、ヘッド温度が65℃を超えていないかどうかを判定する(ステップS12)。この場合の65℃は、第1の規定温度よりも高温である第2の規定温度である。CPU502は、ヘッド温度が60℃を超えたが65℃を超えていないと判定した場合(ステップS13のN)、動作モードを間欠モードに設定する(ステップS14)。間欠モードに設定した後は、ステップS13の判定にリターンする。 【0029】 CPU502は、ステップS13の処理で、ヘッド温度が65℃を超えたと判定した場合(ステップS13のY)、動作モードを停止モードに設定する(ステップS15)。そして、ヘッド温度が60℃を下回ったかどうかの判定に移り(ステップS16)、下回ったと判定した場合には(ステップS16のY)、ステップS11にリターンして動作モードを連続モードに設定する。ステップS16での判定基準として用いる60℃は、第3の規定温度として用いられる温度であり、少なくとも第2の規定温度である65℃よりも低温であれば良く、第1の規定温度である60℃と一致している必要はない。例えば61℃や62℃等、第1の規定温度である60℃よりも高温であっても良く、あるいは、例えば55℃等、第1の規定温度である60℃よりも低温であっても良い。 【0030】 図6は、連続モードでの消去/印字動作のための処理の流れを示すフローチャートである。CPU502は、連続モードでは、リライト用紙Pに対する消去/印字動作を行なうための各部(例えば、消去部301や印字部401等)を制御するため動作プログラム中の消去/印字動作実行用モジュールに対して、1枚のリライト用紙Pに消去/印字動作を行なうことを指示する印字指令を出力する(ステップS101)。これにより、当該消去/印字動作実行用モジュールが各部を制御し、1枚のリライト用紙Pに対する消去/印字動作が開始される。 【0031】 続いて、CPU502は、給紙センサ153のオンを確認すると(ステップS102のY)、リライト用紙Pが給紙センサ153を通過するのに必要な時間を基準として設定されたタイムアップの有無を判定し(ステップS103)、タイムアップとなれば(ステップS103のY)、エラー処理を実行する(ステップS104)。タイムアップとなる前に給紙センサ153からオフ信号が得られれば(ステップS103のN、ステップS105のY)、印字終了が到来(ステップS106のY)するまで、モード変更の有無を判定し(ステップS107)、モード変更がなければ(ステップS107のN)、ステップS101にリターンする。これにより、後続するリライト用紙Pのための印字指令が上記動作プログラム中の消去/印字動作実行用モジュールに出力され、連続的な消去/印字動作が行なわれる。 【0032】 CPU502は、ステップS106で印字終了を判定した場合(ステップS106のY)、あるいは、ステップS107でモード変更を判定した場合(ステップS107のY)、連続モードの処理を終了する。 【0033】 図7は、間欠モードでの消去/印字動作のための処理の流れを示すフローチャートである。CPU502は、間欠モードでは、上記動作プログラム中の消去/印字動作実行用モジュールに対して、1枚のリライト用紙Pに消去/印字動作を行なうことを指示する印字指令を出力する(ステップS201)。これにより、当該消去/印字動作実行用モジュールが各部を制御し、1枚のリライト用紙Pに対する消去/印字動作が開始される。 【0034】 続いて、CPU502は、給紙センサ153のオンを確認すると(ステップS202のY)、リライト用紙Pが給紙センサ153を通過するのに必要な時間を基準として設定されたタイムアップの有無を判定し(ステップS203)、タイムアップとなれば(ステップS203のY)、エラー処理を実行する(ステップS204)。タイムアップとなる前に給紙センサ153からオフ信号が得られれば(ステップS203のN、ステップS205のY)、印字終了が到来(ステップS206のY)するまで、表示部104の図示しない表示制御回路を制御して間欠モード中であることを示す表示を表示部104に表示し(ステップS207)、規定の待機時間の経過有無を判定する(ステップS208)。このステップS208で経過判定される規定の待機時間が、間欠モードでの間欠的な消去/印字動作を実現させることになる。CPU502は、規定の待機時間の経過を判定すると(ステップS208のY)、モード変更の有無を判定し(ステップS209)、モード変更がなければ(ステップS209のN)、ステップS201にリターンする。これにより、後続するリライト用紙Pのための印字指令が上記動作プログラム中の消去/印字動作実行用モジュールに出力され、間欠的な消去/印字動作が行なわれる。 【0035】 CPU502は、ステップS206で印字終了を判定した場合(ステップS206のY)、あるいは、ステップS209でモード変更を判定した場合(ステップS209のY)、間欠モードの処理を終了する。 【0036】 図8は、停止モードでの処理の流れを示すフローチャートである。CPU502は、停止モードでは、上記動作プログラム中の消去/印字動作実行用モジュールに対して、消去/印字動作の停止を指示する印字待機指令を出力する(ステップS301)。これにより、当該消去/印字動作実行用モジュールが動作待機状態となる。 【0037】 続いて、CPU502は、印字終了が到来(ステップS302のY)するまで、表示部104の図示しない表示制御回路を制御して停止モード中であることを示す表示を表示部104に表示し(ステップS303)、モード変更の有無を判定する(ステップS304)。モード変更がなければ(ステップS304のN)、ステップS303にリターンする。 【0038】 CPU502は、ステップS302で印字終了を判定した場合(ステップS302のY)、あるいは、ステップS304でモード変更を判定した場合(ステップS304のY)、停止モードの処理を終了する。 【0039】 以上説明したように、リライトプリンタ101は、まず、連続モードで動作を開始する。このため、消去/印字動作を行なうリライト用紙Pの枚数が増えるに従い、サーマルプリントヘッド402のヘッド温度が上昇する。ヘッド温度が60℃(第1の規定温度)を超えると(図5のステップS12のY)、リライトプリンタ101は間欠モードでの駆動となる。これにより、ヘッド温度の上昇が抑制される。間欠モードで駆動された結果、ヘッド温度が60℃を下回ることになれば(図5のステップS12のN)、リライトプリンタ101は再び連続モードでの駆動となる。ヘッド温度が60℃を下回ることにならなくても(図5のステップS12のY)、間欠駆動であるが故に、待機時間(図7のステップS208参照)によってサーマルプリントヘッド402が冷却され、ヘッド温度の上昇が抑制される。それでもヘッド温度が更に上昇し、65℃(第2の規定温度)を超えると(図5のステップS13のY)、リライトプリンタ101は停止モードとなり、消去/印字動作が停止される。これにより、サーマルプリントヘッド402の温度がその最大保証温度(例えば70℃)に達することが確実に防止される。そして、動作停止によってサーマルプリントヘッド402が冷却され、ヘッド温度が60℃(第3の規定温度)を下回ることになれば(図5のステップS16のY)、リライトプリンタ101は再び連続モードでの駆動となる。 【0040】 こうして、本実施の形態のリライトプリンタ101によれば、複数のリライト用紙Pに対して消去/印字動作を行なったとしても、ヘッド温度が最大保証温度に達してしまうことを確実に防止することができる。しかも、ヘッド温度に応じて連続モード、間欠モード及び停止モードが適宜選択されるため、リライト用紙Pに対する効率的な消去/印字動作が損なわれることを防止することもできる。 【0041】 本実施の形態のリライトプリンタ101では、単一のハウジング102に用紙収納部201、消去部301及び印字部401を設けた一例を示したが、それらの各部を別体構成のハウジングに収納する構成としたり、あるいは、用紙収納部201及び消去部301を同一のハウジングに収納して印字部401をそれとは別のハウジングに収納する構成としたりしても良い。そして、ハウジングを複数の別体構成とした場合、個々のハウジングを連結可能とし、連結によって用紙収納部201と消去部301と印字部401とが連結されるように構成しても良い。このような場合、個々のハウジングの単位でCPUを複数個設け、これらのCPUを通信回線で接続して制御するようにすることもできる。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】本発明の実施の一形態を示すリライトプリンタの斜視図である。 【図2】リライトプリンタの縦断側面図である。 【図3】用紙温度センサ(媒体温度センサ)の取り付け構造を示す縦断側面図である。 【図4】ハードウェア構成を示すブロック図である。 【図5】動作モードの設定処理の流れを示すフローチャートである。 【図6】連続モードでの消去/印字動作のための処理の流れを示すフローチャートである。 【図7】間欠モードでの消去/印字動作のための処理の流れを示すフローチャートである。 【図8】停止モードでの処理の流れを示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0043】 106…用紙通路(媒体通路)、107…搬送部、160…ヘッド温度センサ、202…リフタ(用紙保持部)、204…給紙機構(給送部)、301…消去部、401…印字部、P…リライト用紙(リライト媒体)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101177 【弁理士】 【氏名又は名称】柏木 慎史
【識別番号】100072110 【弁理士】 【氏名又は名称】柏木 明
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| 【公開番号】 |
特開2008−6686(P2008−6686A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−179038(P2006−179038) |
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