| 【発明の名称】 |
印刷装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】日吉 武司
【氏名】真田 強
【氏名】鈴木 彰
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| 【要約】 |
【課題】用紙の逆フィード時にも第1及び第2の印字部間において用紙を弛ませることなく良好に用紙を搬送できるようにする。
【構成】第1のプラテンローラ11による用紙2のフィード時には用紙2を介して第2のプラテンローラ21を従動回転させ、第2のプラテンローラ21による用紙2の逆フィード時には用紙2を介して第1のプラテンローラ11を従動回転させて用紙2にテンションを付与する第1及び第2の動力伝達系12,22のワンウェイクラッチ18a、28aを具備したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の印字ヘッド及び第1のプラテンローラ、さらに、第2の印字ヘッド及び第2のプラテンローラを用紙の搬送路を介して対向配置するもので、 前記用紙のフィード時には、前記第1のプラテンローラの回転に基づいて前記用紙を介して前記第2のプラテンローラを従動回転させ、前記用紙の逆フィード時には前記第2のプラテンローラの逆回転に基づいて前記用紙を介して前記第1のプラテンローラを従動回転させて前記用紙にテンションを付与するテンション付与手段を具備したことを特徴とする印刷装置。 【請求項2】 前記第1のプラテンローラに第1の動力伝達系を介して接続され、前記第1のプラテンローラを回転駆動させる第1の駆動源と、 前記第2のプラテンローラに第2の動力伝達系を介して接続され、前記第2のプラテンローラを回転駆動させる第2の駆動源とを有し、 前記テンション付与手段は、前記第1及び第2の動力伝達系と前記第1及び第2の駆動源との接続を断続する第1及び第2のワンウェイクラッチを有し、この第1及び第2のワンウェイクラッチの作用により前記第1及び第2のプラテンローラを従動回転させることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。 【請求項3】 前記用紙はその両面に感熱面を有し、 前記第1及び第2の印字ヘッドはサーマルヘッドで、前記用紙両面の感熱面に印字することを特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。 【請求項4】 第1の印字ヘッド及び第1のプラテンローラ、さらに、第2の印字ヘッド及び第2のプラテンローラを用紙の搬送路を介して対向配置するもので、 前記用紙のフィード時には、前記第1のプラテンローラによるフィード量を前記第2のプラテンローラによるフィード量よりも多くし、前記用紙の逆フィード時には、前記第2のプラテンローラによる逆フィード量を前記第1のプラテンローラによる逆フィード量よりも多くなるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えば、用紙の両面に印字する印刷装置に関する。 【背景技術】 【0002】 この種の印刷装置には、用紙の搬送路中に用紙搬送方向の下流側に位置して第1の印字部、上流側に位置して第2の印字部を配設し、第1及び第2の印字部間に用紙を掛け渡して第1の印字部による用紙の一面側への印刷と、第2の印字部による用紙の他面側への印刷を同時に行なうものがある。 【0003】 第1の印字部は、印字ヘッドとしての第1のサーマルヘッドと、この第1のサーマルヘッドに用紙搬送路を介して対向配置され用紙を搬送する第1のプラテンローラとを備えて構成される。第2の印字部は、印字ヘッドとしての第2のサーマルヘッドと、この第2のサーマルヘッドに用紙搬送路を介して対向配置され用紙を搬送する第2のプラテンローラとを備えて構成される(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】米国特許第6,784,906号明細書 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、用紙は第1の印字部と第2の印字部との間に掛け渡されてその両面の印字が同時に開始されるため、用紙の一面側と他面側とではその印字開始位置がずれて無駄が生じる。 【0005】 そこで、無駄が生じる分だけ、用紙を逆方向に搬送し、用紙を順方向に搬送するときに、第2の印字部によって印字を開始し、その印字開始部が第1の印字部に達した時点で第1の印字部による印字を開始して無駄を省くことが考えられている。 【0006】 しかしながら、従来においては、第1の印字部と第2の印字部との間で用紙が弛るむことによる搬送不良を防止するため、第1の印字部のプラテンローラの用紙送り速度を第2の印字部のプラテンローラの用紙送り速度よりも高速化して第1の印字部と第2の印字部との間で用紙に張りを持たせるようにしている。 【0007】 このため、印字開始位置を一致させようとして用紙を逆方向に搬送すると、第1の印字部のプラテンローラによる用紙の逆フィード量が第2の印字部のプラテンローラによる用紙の逆フィード量よりも多くなって用紙に弛みが生じ、搬送不良が発生してしまうという問題があった。 【0008】 本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、用紙の逆フィード時にも第1及び第2の印字部間において用紙を弛ませることのないようにした印刷装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、第1の印字ヘッド及び第1のプラテンローラ、さらに、第2の印字ヘッド及び第2のプラテンローラを用紙の搬送路を介して対向配置するもので、前記用紙のフィード時には、前記第1のプラテンローラの回転に基づいて前記用紙を介して前記第2のプラテンローラを従動回転させ、前記用紙の逆フィード時には前記第2のプラテンローラの逆回転に基づいて前記用紙を介して前記第1のプラテンローラを従動回転させて前記用紙にテンションを付与するテンション付与手段を具備する。 【0010】 請求項4記載のものは、第1の印字ヘッド及び第1のプラテンローラ、さらに、第2の印字ヘッド及び第2のプラテンローラを用紙の搬送路を介して対向配置するもので、前記用紙のフィード時には、前記第1のプラテンローラによるフィード量を前記第2のプラテンローラによるフィード量よりも多くし、前記用紙の逆フィード時には、前記第2のプラテンローラによる逆フィード量を前記第1のプラテンローラによる逆フィード量よりも多くなるように制御する制御手段を備える。 【発明の効果】 【0011】 本発明によれば、用紙のフィード時は勿論のこと、逆フィード時にも第1及び第2の印字ヘッド間で用紙にテンションを持たせることができ、良好な用紙搬送が可能になる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。 図1は本発明の一実施の形態である印刷装置を示すものである。 【0013】 図中1は装置本体で、この装置本体1内には両面に感熱印刷面を有する用紙2を供給するリール部3が設けられている。用紙2は用紙搬送路4に沿って引き出され、用紙搬送路4中には第1及び第2の印字部6,7が配設されている。第1の印字部6は用紙の搬送方向下流側に位置し、第2の印字部7は用紙の搬送方向上流側に位置している。 【0014】 第1の印字部6は、第1の印字ヘッドとしての第1のサーマルヘッド10を有し、この第1のサーマルヘッド10の上部側には用紙搬送路4を介して第1のプラテンローラ11が設けられている。 【0015】 第1のプラテンローラ11には第1の動力伝達系12を介して第1の駆動源としての第1の駆動モータ13が接続されている。第1の動力伝達系12は第1乃至第4のギア15〜18からなるギア列で、第4のギア(テンション付与手段)18が第1のワンウエイクラッチ18aを備えるワンウエイギアとなっている。 【0016】 第2の印字部7は、第2の印字ヘッドとしての第2のサーマルヘッド20を有し、この第2のサーマルヘッド20の下部側には用紙搬送路4を介して第2のプラテンローラ21が設けられている。第2のプラテンローラ21には第2の動力伝達系22を介して第2の駆動源としての第2の駆動モータ23が接続されている。第2の動力伝達系22は第5乃至第8のギア25〜28からなるギア列で、第8のギア(テンション付与手段)28が第2のワンウエイクラッチ28aを備えるワンウエイギアとなっている。 【0017】 第1の駆動モータ13は用紙2を順方向(図示矢印aで示す方向)にフィードする場合に回転駆動され、第2の駆動モータ23は用紙2を逆方向(図示矢印bで示す方向)にフィードする場合に、回転駆動される。第1の駆動モータ13の回転駆動時には、第2の駆動モータ23は停止され、第2の駆動モータ23の回転駆動時には、第1の駆動モータ13は停止されるようになっている。 【0018】 上記した第1の動力伝達系12の第1のワンウエイクラッチ18aは、第1の駆動モータ13の駆動時には、第1の駆動モータ13と第1の動力伝達系12とを接続して第1のプラテンローラ11を実線矢印で示す方向に回転させ、第1のプラテンローラ11が破線矢印で示す方向(第1の方向とは逆の第2の方向)に回転されたときは、第1の動力伝達系12と第1の駆動モータ13との接続を解除するようになっている。 【0019】 上記した第2の動力伝達系22の第2のワンウエイクラッチ28aは、第2の駆動モータ23の駆動時には、第2の駆動モータ23と第2の動力伝達系22とを接続して第2のプラテンローラ21を破線矢印で示す方向に回転させ、第2のプラテンローラ21が実線矢印で示す方向(第1の方向とは逆の第2の方向)に回転されたときは、第2の動力伝達系22と第2の駆動モータ23との接続を解除するようになっている。 【0020】 次に、上記したように構成される印刷装置の印刷動作について説明する。 【0021】 まず、リール部3から用紙2を引き出し、この用紙2を図2に示すように、第1の印字部6と第2の印字部7と間に掛け渡して第1及び第2のサーマルヘッド10,20と、第1及び第2のプラテンローラ11,21との間に介在させる。そして、この状態から第2の駆動モータ23を逆方向に回転駆動させて第1の印字部6と第2の印字部7の印字開始位置がずれている分だけ用紙2を逆方向にフィードする。 【0022】 すなわち、第2の駆動モータ23が逆方向に回転駆動されると、図2に示すように、第2の動力伝達系22を介して第2のプラテンローラ21が破線矢印で示す方向に回転されて用紙2が逆方向にフィードされる。このとき、第1のプラテンローラ11には用紙2の逆方向のフィードに基づいて破線矢印方向の回転力が付与され、この回転力は第1の動力伝達系12を介して第1の駆動モータ13に向かうが、第1のワンウェイクラッチ18aによって第1の動力伝達系12と第1の駆動モータ13との接続が解除され、第1の駆動モータ13に伝達されることがない。これにより、第1のプラテンローラ11及び第1の動力伝達系12のギア列のみが回転され、この第1のプラテンローラ11及び第1の動力伝達系12を回転さる力が負荷として用紙2に付与され、用紙2にテンションが付与される。 【0023】 このようにして用紙2が逆方向にフィードされて所定位置に至ると、第2の駆動モータ23の回転駆動が停止され、ついで、第1の印字部6の第1の駆動モータ13が回転駆動されるとともに、第2の印字部7による用紙2の他面側への印字が開始される。 【0024】 第1の駆動モータ13が回転駆動されると、図3に示すように第1の動力伝達系12を介して第1のプラテンローラ11が実線矢印で示す方向に回転されて用紙2が順方向にフィードされ、これにより、用紙2の他面側の印字開始部分が第1の印字部6に至ると、第1のサーマルヘッド10により用紙2の一面側への印字が開始される。 【0025】 第1のプラテンローラ11の回転により用紙2が順方向にフィードされると、第2のプラテンローラ21には用紙2を介して実線矢印方向の回転力が付与される。この回転力は第2の動力伝達系22を介して第2の駆動モータ23に向かうが、第2のワンウェイクラッチ28aによって第2の動力伝達系22と第2の駆動モータ23との接続が解除され、第2の駆動モータ23に伝達されることがない。これにより、第2のプラテンローラ21及び第2の動力伝達系22のギア列のみが回転され、この第2のプラテンローラ21及び第2の動力伝達系22のギア列を回転させる力が負荷として用紙2に付与され、用紙2にテンションが付与される。 【0026】 この実施の形態によれば、用紙2の順方向のフィード時には勿論のこと、用紙2の逆方向へのフィード時にも用紙2にテンションを付与することができ、用紙2が第1のプラテンローラ11と第2のプラテンローラ21との間で弛むようなことがなく、良好な用紙搬送が可能となる。 【0027】 なお、上記した実施の形態においては、第1及び第2の駆動モータ13,23の何れか一方のみを駆動させたが、これに限られることなく、第1及び第2のワンウェイクラッチ18a,28aを用いないで、図4に示すように制御手段31により第1及び第2の駆動モータ13,23を同期して駆動させるようにしても良い。 【0028】 この場合には、用紙搬送方向下流側に位置するプラテンローラの回転速度を用紙搬送方向上流側に位置するプラテンローラの回転速度よりも速くして用紙のフィード量が多くなるように制御する。 【0029】 例えば、用紙2を順方向にフィードする場合には、第1のプラテンローラ11による用紙フィード量を多くし、逆方向にフィードする場合には、第2のプラテンローラ21による用紙フィード量を多くする。 【0030】 この方法によれば、第1のプラテンローラ11と第2のプラテンローラ21との間で付与される用紙テンションが強くなり過ぎることがなく、用紙搬送方向下流側に位置する駆動モータの負荷を低減することができる。 【0031】 なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】本発明の第1の実施の形態である印刷装置を示す概略的構成図。 【図2】図1の印刷装置により用紙の他面側に印刷する状態を示す図。 【図3】図1の印刷装置により用紙の一面側に印刷する状態を示す図。 【図4】本発明の第2の実施の形態である印刷装置を示す概略的構成図。 【符号の説明】 【0033】 2…用紙、10…第1のサーマルヘッド(第1の印字ヘッド)、11…第1のプラテンローラ、12…第1の動力伝達系、13…第1の駆動モータ(第1の駆動源)、18a…第1のワンウェイクラッチ(テンション付与手段)、28a…第2のワンウェイクラッチ(テンション付与手段)、20…第2のサーマルヘッド(第2の印字ヘッド)、21…第2のプラテンローラ、22…第2の動力伝達系、23…第2の駆動モータ(第2の駆動源)、31…制御手段。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦
【識別番号】100091351 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 哲
【識別番号】100088683 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 誠
【識別番号】100108855 【弁理士】 【氏名又は名称】蔵田 昌俊
【識別番号】100075672 【弁理士】 【氏名又は名称】峰 隆司
【識別番号】100109830 【弁理士】 【氏名又は名称】福原 淑弘
【識別番号】100084618 【弁理士】 【氏名又は名称】村松 貞男
【識別番号】100092196 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 良郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−6682(P2008−6682A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−178955(P2006−178955) |
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