| 【発明の名称】 |
サーマルプリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 彰
【氏名】真田 強
【氏名】関野 利治
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| 【要約】 |
【課題】サーマル用紙に適度な張りを与えた状態で両面印刷が可能でかつ構造が単純なサーマルプリンタを提供する。
【構成】サーマルプリンタ10は、サーマル用紙11の一方の面に接する第1サーマルヘッド31と、第1プラテンローラ41と、プラテンギヤ50と、サーマル用紙11の他方の面に接する第2サーマルヘッド52と、第2プラテンローラ62などを備えている。第2サーマルヘッド52は、第1サーマルヘッド31に対して用紙の送り方向上流側に配置されている。モータ80の回転をプラテンギヤ50に伝えるための動力伝達機構85は、モータ80によって回転する駆動ギヤ87と、第2プラテンローラ62と同軸上に配置されたアイドラギヤ88を有している。アイドラギヤ88は、第2プラテンローラ62に対して相対的に回転自在である。アイドラギヤ88は駆動ギヤ87とプラテンギヤ50の双方に噛合っていて、駆動ギヤ87の回転をプラテンギヤ50に伝える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表裏両面に感熱層を有する両面サーマル用紙に印刷するサーマルプリンタであって、 前記サーマル用紙の一方の面に接するよう配置された第1サーマルヘッドと、 前記第1サーマルヘッドに対し前記サーマル用紙を挟んで対向する第1プラテンローラと、 前記第1サーマルヘッドを前記第1プラテンローラに向けて押圧する第1付勢手段と、 前記第1プラテンローラと一体に回転するプラテンギヤと、 前記第1サーマルヘッドよりも用紙の送り方向上流側に配置され、前記サーマル用紙の他方の面に接する第2サーマルヘッドと、 前記第2サーマルヘッドに対し前記サーマル用紙を挟んで対向する第2プラテンローラと、 前記第2サーマルヘッドを前記第2プラテンローラに向けて押圧する第2付勢手段と、 モータと、 前記モータの回転を前記プラテンギヤに伝えるための動力伝達機構と、 を有し、 前記動力伝達機構は、 前記モータによって回転する駆動ギヤと、 前記第2プラテンローラと同軸上に配置され、前記第2プラテンローラに対し相対的に回転自在で、かつ、前記駆動ギヤおよび前記プラテンギヤの双方に噛合って前記駆動ギヤの回転を前記プラテンギヤに伝えるアイドラギヤと、 を具備したことを特徴とするサーマルプリンタ。 【請求項2】 ロール状に巻かれた前記サーマル用紙が収容されるプリンタ本体と、 前記プリンタ本体にヒンジ部を中心に上下方向に開閉可能に設けられたカバーを有し、 前記プリンタ本体に前記第1サーマルヘッドと前記第2プラテンローラと前記モータと前記駆動ギヤと前記アイドラギヤが配置され、 前記カバーに前記第1プラテンローラと前記プラテンギヤと前記第2サーマルヘッドが配置され、 前記カバーを閉じた状態において前記第1サーマルヘッドが前記第1付勢手段によって前記第1プラテンローラに向けて押圧されるとともに前記第2サーマルヘッドが前記第2付勢手段によって前記第2プラテンローラに向けて押圧されかつ前記プラテンギヤが前記アイドラギヤに噛合い、 前記カバーを開けた状態において前記第1プラテンローラが前記第1サーマルヘッドから離れるとともに前記第2サーマルヘッドが前記第2プラテンローラから離れかつ前記プラテンギヤが前記アイドラギヤから離れることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。 【請求項3】 前記第1サーマルヘッドが前記第1プラテンローラの側方に縦向きの姿勢で配置され、前記サーマル用紙がこれら第1サーマルヘッドと第1プラテンローラとの間を縦方向に通り、 前記第2サーマルヘッドが前記第2プラテンローラの上方に横向きの姿勢で配置され、前記サーマル用紙がこれら第2サーマルヘッドと第2プラテンローラとの間を横方向に通ることを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、表面と裏面に同時に印刷可能なサーマルプリンタに関する。 【背景技術】 【0002】 感熱紙の表裏両面に同時に印刷をするためのサーマルプリンタにおいて、例えば下記特許文献1に記載されているように、2つのプラテンローラと2つのサーマルヘッドを備えた両面サーマルプリンタが提案されている。 【0003】 この種の従来の両面サーマルプリンタは、第1プラテンローラと第2プラテンローラを互いに同期して同一の送り速度で回転させている。サーマル用紙は第1プラテンローラと第1サーマルヘッドとの間を通ることにより、サーマル用紙の一方の面に第1サーマルヘッドによって印刷が行なわれる。さらにこのサーマル用紙が第2プラテンローラと第2サーマルヘッドとの間を通ることにより、サーマル用紙の一方の面に第2サーマルヘッドによって印刷が行なわれる。 【特許文献1】特開平11−286147号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 前記従来の両面サーマルプリンタは、第1プラテンローラの送り速度と第2プラテンローラの送り速度が少しでも異なると、これら一対のプラテンローラ間でサーマル用紙に弛みが発生したり、逆にサーマル用紙に張力がかかり過ぎて、印刷品質に不具合を起こす可能性がある。このため各プラテンローラの外径や送り速度を高精度に管理する必要があるが、一般にゴム弾性を有する材料からなるプラテンローラの外径や送り速度を高精度に管理することには限界がある。 【0005】 したがって本発明の目的は、サーマル用紙に適度な張りを与えた状態で両面印刷が可能でかつ構造が単純なサーマルプリンタを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明のサーマルプリンタは、表裏両面に感熱層を有する両面サーマル用紙に印刷するサーマルプリンタであって、前記サーマル用紙の一方の面に接するよう配置された第1サーマルヘッドと、前記第1サーマルヘッドに対し前記サーマル用紙を挟んで対向する第1プラテンローラと、前記第1サーマルヘッドを前記第1プラテンローラに向けて押圧する第1付勢手段と、前記第1プラテンローラと一体に回転するプラテンギヤと、前記第1サーマルヘッドよりも用紙の送り方向上流側に配置され、前記サーマル用紙の他方の面に接する第2サーマルヘッドと、前記第2サーマルヘッドに対し前記サーマル用紙を挟んで対向する第2プラテンローラと、前記第2サーマルヘッドを前記第2プラテンローラに向けて押圧する第2付勢手段と、モータと、前記モータの回転を前記プラテンギヤに伝えるための動力伝達機構とを有している。そしてこの動力伝達機構は、前記モータによって回転する駆動ギヤと、前記第2プラテンローラと同軸上に配置され、前記第2プラテンローラに対し相対的に回転自在で、かつ、前記駆動ギヤおよび前記プラテンギヤの双方に噛合って前記駆動ギヤの回転を前記プラテンギヤに伝えるアイドラギヤとを具備している。 【0007】 本発明の一つの形態では、ロール状に巻かれた前記サーマル用紙が収容されるプリンタ本体と、前記プリンタ本体にヒンジ部を中心に上下方向に開閉可能に設けられたカバーを有し、前記プリンタ本体に前記第1サーマルヘッドと前記第2プラテンローラと前記モータと前記駆動ギヤと前記アイドラギヤが配置され、前記カバーに前記第1プラテンローラと前記プラテンギヤと前記第2サーマルヘッドが配置され、前記カバーを閉じた状態において前記第1サーマルヘッドが前記第1付勢手段によって前記第1プラテンローラに向けて押圧されるとともに前記第2サーマルヘッドが前記第2付勢手段によって前記第2プラテンローラに向けて押圧されかつ前記プラテンギヤが前記アイドラギヤに噛合い、前記カバーを開けた状態において前記第1プラテンローラが前記第1サーマルヘッドから離れるとともに前記第2サーマルヘッドが前記第2プラテンローラから離れかつ前記プラテンギヤが前記アイドラギヤから離れるようになっている。 【0008】 また本発明は、前記第1サーマルヘッドが前記第1プラテンローラの側方に縦向きの姿勢で配置され、前記サーマル用紙がこれら第1サーマルヘッドと第1プラテンローラとの間を縦方向に通り、前記第2サーマルヘッドが前記第2プラテンローラの上方に横向きの姿勢で配置され、前記サーマル用紙がこれら第2サーマルヘッドと第2プラテンローラとの間を横方向に通るように構成されていてもよい。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、第1プラテンローラと第2プラテンローラのそれぞれの外径に影響を受けることなく、第1サーマルヘッドと第2サーマルヘッドとの間においてサーマル用紙に適度な張力を与えることができる。本発明は、第1プラテンローラと第2プラテンローラの双方の送り速度を管理する必要のあった従来装置と比較して、構成が簡単であり、第1プラテンローラの送り速度を基準として、第1サーマルヘッドと第2サーマルヘッドによって両面サーマル用紙の各面に同時印刷することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下に本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタについて、図1〜図4を参照して説明する。 図1はサーマルプリンタ10の内部を模式的に示している。このサーマルプリンタ10は、両面サーマル用紙11の表裏両面に同時に印刷することが可能であり、例えば店舗等の金銭登録機に使用することができる。 【0011】 両面サーマル用紙11(以下、単にサーマル用紙と呼ぶ)は、図2に示すように、基紙12と、基紙12の表裏両面に形成された感熱層13,14とを有している。すなわち、基紙12の一方の面(例えば表面)に第1の感熱層13が形成され、基紙12の他方の面(例えば裏面)に第2の感熱層14が形成されている。これら感熱層13,14は、所定の温度以上に加熱されたときに例えば黒あるいは赤などの所望の色に発色する材料によって構成されている。このサーマル用紙11は、図1に示すように第1の感熱層13が外側を向くようにロール状に巻かれている。 【0012】 サーマルプリンタ10は、プリンタ本体20と、開閉可能なカバー21とを有している。プリンタ本体20の内部に、ロール状のサーマル用紙11を収容する用紙収容部22が設けられている。カバー21は、プリンタ本体20の後部に設けられたヒンジ部23の軸24を中心として上下方向に開閉可能であり、カバー21を開けた状態において、プリンタ本体20の上面側が開放するようになっている。図1はカバー21を閉じた状態、図4はカバー21を開けた状態を示している。 【0013】 プリンタ本体20に、第1サーマルヘッド31が設けられている。第1サーマルヘッド31は、サーマル用紙11の一方の面すなわち第1の感熱層13に接するよう配置されている。第1サーマルヘッド31は、放熱部材としてのヒートシンク32に取付けられている。第1サーマルヘッド31とヒートシンク32は、軸33を中心に回動することができる。 【0014】 カバー21側には、第1サーマルヘッド31と対応する位置に、第1プラテンローラ41が設けられている。図1に示すようにカバー21を閉じた状態において、第1プラテンローラ41は、サーマル用紙11を間に挟んだ状態で、第1サーマルヘッド31と対向するようになっている。 【0015】 第1プラテンローラ41は、例えばNBR(ニトリルゴム)などのゴム弾性を有しかつ摩擦係数が金属よりも大きい弾性材料からなる。第1プラテンローラ41は円柱状に形成され、水平方向に延びるプラテン軸42を中心に、プラテン軸42と一体に回転することができる。第1プラテンローラ41の上方に、サーマル用紙11を切断する際に使用するカッタ機構43が設けられている。 【0016】 図1に示すように第1サーマルヘッド31は、第1プラテンローラ41の側方に縦向き(ほぼ垂直)の姿勢で配置されている。用紙収容部22に収納されたロール状のサーマル用紙11の先端部は、第1サーマルヘッド31と第1プラテンローラ41との間を、下から上に向って縦方向に通り、カッタ機構43を通ってから上方に排出されるようになっている。 【0017】 第1サーマルヘッド31の背面側に第1付勢手段45が設けられている。第1付勢手段45の一例は、圧縮コイルばねあるいはねじりばね等のばね部材であり、プリンタ本体20に設けられたばね座46とヒートシンク32との間に、圧縮された状態で配置されている。この第1付勢手段45は、第1サーマルヘッド31を第1プラテンローラ41に向けて図1中の矢印A方向に押圧している。 【0018】 図3に示すように、第1プラテンローラ41の隣りにプラテンギヤ50が設けられている。プラテンギヤ50は前記プラテン軸42に固定され、第1プラテンローラ41と一体に回転するようになっている。プラテン軸42は、カバー21に設けられた左右一対の軸受部51(図3に一方のみ示す)に、回転自在に支持されている。 【0019】 カバー21に第2サーマルヘッド52が設けられている。第2サーマルヘッド52は、第1サーマルヘッド31に対してサーマル用紙11の送り方向上流側に配置されている。第2サーマルヘッド52は、サーマル用紙11の他方の面すなわち第2の感熱層14に接するように配置されている。この第2サーマルヘッド52は、放熱部材としてのヒートシンク53に取付けられ、軸54を中心に回動することができる。 【0020】 プリンタ本体20には、第2サーマルヘッド52と対応する位置に、第2プラテンローラ62が設けられている。図1に示すようにカバー21を閉じた状態において、第2プラテンローラ62は、サーマル用紙11を挟んだ状態で、第2サーマルヘッド52と対向する。 【0021】 第2プラテンローラ62は、例えばNBRなどのゴム弾性を有しかつ摩擦係数が大きい弾性材料からなる。第2プラテンローラ62は円柱状に形成され、水平方向に延びる軸63を中心に、軸63と一体に回転することができる。軸63は、プリンタ本体20に設けられている左右一対の軸受部64(図3に一方のみ示す)によって、回転自在に支持されている。 【0022】 第2サーマルヘッド52の背面側に第2付勢手段70が設けられている。第2付勢手段70の一例は、圧縮コイルばねあるいはねじりばね等のばね部材であり、カバー21に設けられたばね座71とヒートシンク53との間に、圧縮された状態で配置されている。この第2付勢手段70は、第2サーマルヘッド52を第2プラテンローラ62に向けて図1中の矢印B方向に押圧している。 【0023】 プリンタ本体20にモータ80が収容されている。モータ80の回転軸81に出力ギヤ82が取付けられている。モータ80の回転(出力ギヤ82の回転)は、動力伝達機構85を介して、前記プラテンギヤ50に伝達される。動力伝達機構85は、出力ギヤ82に噛合う減速ギヤ86と、減速ギヤ86と一体に回転する駆動ギヤ87と、アイドラギヤ88とを含んでいる。駆動ギヤ87とアイドラギヤ88は、水平方向に延びる軸90に取付けられている。軸90は、軸受部91(図3に示す)によってプリンタ本体20に回転自在に支持されている。 【0024】 アイドラギヤ88は、第2プラテンローラ62と同軸上に配置されている。すなわちこのアイドラギヤ88は、第2プラテンローラ62の軸63に、第2プラテンローラ62と隣り合って配置されている。しかもこのアイドラギヤ88は、第2プラテンローラ62に対して相対的に回転できるように、軸受部95を介して、第2プラテンローラ62の軸63に回転自在に支持されている。アイドラギヤ88は、駆動ギヤ87とプラテンギヤ50の双方に噛合っていて、駆動ギヤ87の回転をプラテンギヤ50に伝える機能を担っている。 【0025】 図1に示すように第2サーマルヘッド52は、第2プラテンローラ62の上方に、横向き(ほぼ水平)の姿勢で配置されている。用紙収容部22に収納されたロール状のサーマル用紙11は、第2サーマルヘッド52と第2プラテンローラ62との間を横方向に通って、第1サーマルヘッド31に向けて搬送される。すなわちサーマル用紙11は、第1サーマルヘッド31を横方向に通った後、送り方向がほぼ90°変化して上方に向かい、第2サーマルヘッド31を縦方向に通って上方に排出されるようになっている。 【0026】 以上説明したように本実施形態のサーマルプリンタ10は、プリンタ本体20に、第1サーマルヘッド31と、第2プラテンローラ62と、モータ80と、アイドラギヤ88などが配置されている。一方、カバー21側に、第1プラテンローラ41と、プラテンギヤ50と、第2サーマルヘッド52などが配置されている。 【0027】 このため図4に示すようにカバー21を開けると、第1サーマルヘッド31が第1プラテンローラ41から離れるとともに、第2サーマルヘッド52が第2プラテンローラ62から離れる。また、プラテンギヤ50がアイドラギヤ88から離れることにより、プリンタ本体20の上面側が開放され、第1および第2サーマルヘッド31,52や第1および第2プラテンローラ41,62が外部に完全に露出した状態となる。 【0028】 以下に、本実施形態のサーマルプリンタ10の作用について説明する。 図1に示すようにカバー21を閉じると、第1サーマルヘッド31が第1付勢手段45によって、第1プラテンローラ41に押圧されるとともに、第2サーマルヘッド52が第2付勢手段70によって、第2プラテンローラ62に押圧され、かつ、プラテンギヤ50がアイドラギヤ88に噛合う。第1サーマルヘッド31と第1プラテンローラ41との間にサーマル用紙11を通し、かつ、第2サーマルヘッド52と第2プラテンローラ62との間にもサーマル用紙11を通す。 【0029】 この状態でモータ80が回転すると、出力ギヤ82が図1に矢印R1で示す方向に回転することにより、減速ギヤ86と駆動ギヤ87がR2方向に回転する。さらにアイドラギヤ88がR3方向に回転することにより、プラテンギヤ50と第1プラテンローラ41がR4方向に回転する。 【0030】 第1プラテンローラ41がR4方向に回転することにより、サーマル用紙11が第1サーマルヘッド31と接しながら図1に矢印Cで示す方向に移動する。このため第1サーマルヘッド31によってサーマル用紙11の第1の感熱層13に印刷することができる。また、サーマル用紙11が第2サーマルヘッド52と接しながら第1サーマルヘッド31に向って水平方向に移動する。このため第2サーマルヘッド52によってサーマル用紙11の第2の感熱層14に印刷することができる。第2プラテンローラ62は自身で回転することはなく、サーマル用紙11の移動することに伴って従動回転する。 【0031】 以上説明したように、第1プラテンローラ41が矢印R4方向に回転することにより、サーマル用紙11が第1サーマルヘッド31と第1プラテンローラ41との間から矢印C方向に引き出される。これと同時にサーマル用紙11は、第2サーマルヘッド52と第2プラテンローラ62との間から第1サーマルヘッド31に向って移動する。ここでサーマル用紙11と第2サーマルヘッド52との間に摩擦力が生じるため、サーマル用紙11は第1サーマルヘッド31と第2サーマルヘッド52との間で張力(テンション)が与えられる。 【0032】 こうしてサーマル用紙11に適度な張力を与えることができるため、第1サーマルヘッド31と第2サーマルヘッド52とによって、サーマル用紙11の両面同時印刷を高品質に行なうことができる。印刷されたサーマル用紙11は、モータ80が回転することによって第1サーマルヘッド31から所定量繰出されたのち、カッタ機構43によって切断される。 【0033】 図4に示すようにカバー21を開けると、第1サーマルヘッド31が第1プラテンローラ41から離れるとともに、第2サーマルヘッド52が第2プラテンローラ62から離れる。また、プラテンギヤ50がアイドラギヤ88から離れる。この状態ではプリンタ本体20の上面側が開放され、第1および第2サーマルヘッド31,52や第1および第2プラテンローラ41,62が外部に完全に露出した状態となるため、サーマル用紙11の交換や補充、あるいは紙詰まり時のトラブル処理等を容易に行なうことができる。 【0034】 本実施形態のサーマルプリンタ10によれば、第1プラテンローラ41と第2プラテンローラ62の外径に影響されることなく、第1プラテンローラ41と第2プラテンローラ62との間に適度な張りを与えることができる。このため印刷中にサーマル用紙11が弛んだり、引っ張られ過ぎたりすることを回避でき、第1プラテンローラ41の送り速度を基準として、一対のサーマルヘッド31,52によって両面同時印刷を品質良く行なうことができる。 【0035】 しかも本実施形態のサーマルプリンタ10は、第1プラテンローラと第2プラテンローラの双方の送り速度を高精度に管理する必要がある従来装置と比較して、構成が単純である。しかも本実施形態は、駆動源として1個のモータ80を用い、その回転軸81から第1プラテンローラ41に至る動力伝達機構85がシンプルでかつコンパクトである。 【0036】 またサーマル用紙11は、ほぼ水平な姿勢の第1サーマルヘッド31を横方向に通った後、第1プラテンローラ41のところで方向をほぼ90°変換して上方に向かい、ほほ垂直な姿勢の第2サーマルヘッド31を通って上方に排出される。サーマル用紙11の搬送路をこのように構成したことにより、第1サーマルヘッド31と第2サーマルヘッド52との間の距離を短くすることができ、サーマルヘッド31,52もコンパクトにまとまり、両面印刷用のサーマルプリンタ10をさらに小形に構成することができた。 【0037】 なお本発明を実施するに当たって、サーマルヘッド、プラテンローラ、プラテンギヤ、付勢手段、動力伝達機構をはじめとして、本発明の構成要素を適宜に変形して実施できることは言うまでもない。また本発明のサーマルプリンタは、片面のみに感熱層を有する片面サーマル用紙に印刷する場合に用いることもできる。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタの内部を模式的に示す側面図。 【図2】両面サーマル用紙を模式的に示す断面図。 【図3】図1中のF3−F3線に沿うサーマルプリンタの一部の断面図。 【図4】図1に示されたサーマルプリンタのカバーを開けた状態を模式的に示す側面図。 【符号の説明】 【0039】 10…サーマルプリンタ 11…サーマル用紙 13,14…感熱層 20…プリンタ本体 21…カバー 31…第1サーマルヘッド 41…第1プラテンローラ 45…第1付勢手段 50…プラテンギヤ 52…第2サーマルヘッド 62…第2プラテンローラ 70…第2付勢手段 80…モータ 85…動力伝達機構 87…駆動ギヤ 88…アイドラギヤ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦
【識別番号】100091351 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 哲
【識別番号】100088683 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 誠
【識別番号】100108855 【弁理士】 【氏名又は名称】蔵田 昌俊
【識別番号】100075672 【弁理士】 【氏名又は名称】峰 隆司
【識別番号】100109830 【弁理士】 【氏名又は名称】福原 淑弘
【識別番号】100084618 【弁理士】 【氏名又は名称】村松 貞男
【識別番号】100092196 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 良郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−6671(P2008−6671A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−178943(P2006−178943) |
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