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【発明の名称】 インクジェット記録装置の液交換方法及びインクジェット記録装置
【発明者】 【氏名】池田 高久

【氏名】久保田 敦

【要約】 【課題】インクが無駄に消費されること無く、また、洗浄液が多量に消費されること無くインクジェットヘッド内のインクを洗浄液に交換する。

【構成】サブタンク2からインクを第1のインク循環路5、インクジェットヘッド4、第2のインク循環路6を経由してサブタンクへ戻るように循環させつつヘッド4のノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置において、第1のインク循環路に第1の3ポートバルブVA1を配置し、第2のインク循環路に第3の3ポートバルブVA3を配置する。そして、ヘッド内のインクを洗浄液に交換するときには、送込みポンプで空気を第1のバルブVA1を介してヘッド内に送込んでインクをサブタンク2に戻してから、第3のバルブVA3を切替え、送込みポンプで洗浄液を第1のバルブVA1を介してヘッド内に送込み、その洗浄液を第3のバルブVA3を介して廃液タンク13に排出させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクタンクからインクを、第1のインク循環路、インクジェットヘッド、第2のインク循環路を順次経由して前記インクタンクへ戻るように循環させつつ前記インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置において、
先ず、前記第1のインク循環路の途中を閉塞してインクの循環を停止させ、この状態で前記第1のインク循環路の途中から前記インクジェットヘッドに気体を送り込んで前記第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路内のインクを前記インクタンク内に戻し、
続いて、前記第2のインク循環路の途中を閉塞し、前記第1のインク循環路の途中から前記インクジェットヘッドに洗浄液タンク内の洗浄液を送り込んで前記第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路内を洗浄することを特徴とするインクジェット記録装置の液交換方法。
【請求項2】
インクタンク内のインクを、第1のインク循環路、インクジェットヘッド、第2のインク循環路を順次経由して前記インクタンクへ戻るように循環させつつ前記インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置において、
先ず、前記第1のインク循環路の途中を閉塞してインクの循環を停止させ、この状態で前記第1のインク循環路の途中から前記インクジェットヘッドに気体を送り込んで前記第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路内のインクを前記インクタンク内に戻し、
続いて、前記第2のインク循環路の途中を閉塞し、前記第1のインク循環路の途中から前記インクジェットヘッドに洗浄液タンク内の洗浄液を送り込んで前記第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路内を洗浄し、
その後、前記第1のインク循環路の途中から前記インクジェットヘッドに再度気体を送り込んで前記第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路内の洗浄液を前記第2のインク循環路の途中から廃液タンクに排出させ、
続いて、前記第1、第2のインク循環路の閉塞を解除して前記インクタンク内のインクを第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路を順次経由して循環させることを特徴とするインクジェット記録装置の液交換方法。
【請求項3】
インクジェットヘッドに洗浄液を送り込んで第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路内を洗浄するときには、前記インクジェットヘッドのノズルを塞ぐことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置の液交換方法。
【請求項4】
インクタンクからインクを、第1のインク循環路、インクジェットヘッド、第2のインク循環路を順次経由して前記インクタンクへ戻るように循環させつつ前記インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置において、
洗浄液を蓄えた洗浄液タンクと、
この洗浄液タンクの洗浄液及び気体を前記第1のインク循環路に対して選択的に送り込む送込み機構と、
前記第1のインク循環路の途中に設け、前記インクタンクからのインクを循環させるか、前記送込み機構によって送込まれた洗浄液あるいは気体を通すか切替える第1の切替え機構と、
前記第2のインク循環路の途中に設け、前記インクジェットヘッドのインクを前記インクタンクへ戻すか、前記インクジェットヘッドの洗浄液を廃液タンクへ排出させるか切替える第2の切替え機構を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項5】
インクジェットヘッドのノズル面に対して着脱自在なノズル閉塞部材を設けたことを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、インクを循環させつつインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置のインクと洗浄液を交換する液交換方法及びインクジェット記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット記録装置では、インクジェットヘッドの圧力室内のインクを加圧することにより、圧力室に設けたノズルからインク滴を吐出させて記録媒体上に付着させ画像記録を行うようになっている。このようなインクジェット記録に使用されるインクは、通常はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色であるが、近年、インクジェット記録方式が産業用途、特に、電子部品実装基板の印刷に応用されるようになり、使用するインクに白インクが用いられるようになった。
【0003】
このような用途に使用される白インクは、顔料として酸化チタンが使用され、通常のインクに比べて顔料の粒径が大きく、比重も大きい。また、隠蔽率を高めようとするため、インク内に顔料が多く混入され、沈殿しやすくなっている。このため、インク供給路内やインクジェットヘッド内でインクがある程度の時間静置されると顔料の沈降が生じ、インクの濃度バランスが崩れて濃度増加や凝集が発生し、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりによるインクの不吐出や記録画像の濃度変化などを起こすという問題があった。
インク内の顔料の沈降を防止する方法としては、インクタンク内のインクをマグネットスターラー等の攪拌棒を使用して攪拌することはできるが、インク供給路にあるインクを攪拌することは難しい。
【0004】
そこで、インクタンクとインクジェットヘッドをインク循環路で接続し、ポンプを駆動してインクを常に循環させることでインクの攪拌を行い、顔料の沈降を防止することができる。また、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりに対しては、洗浄液や置換液を使用してインクジェットヘッド内及びインク循環路内を洗浄することで防止したものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平11−58776号公報
【特許文献2】特開2005−246854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献記載のものは、インクジェットヘッドにインクが存在している状態で洗浄液や置換液を流し込むため、インクジェットヘッド内でインクと洗浄液や置換液が混合され、この混合液が廃棄されつつ徐々にインクから洗浄液や置換液に交換されるようになる。
【0006】
このため、インクジェットヘッド内が洗浄液や置換液に完全に入れ替わるまでに多量の洗浄液や置換液が消費されることになる。また、インクジェットヘッドに存在していたインクも混合液として廃棄されるので無駄に消費されることになる。
【0007】
そこで、本発明は、インクが無駄に消費されること無く、また、洗浄液が多量に消費されること無くインクジェットヘッド内のインクを洗浄液に交換できるインクジェット記録装置の液交換方法及びインクジェット記録装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、インクタンクからインクを、第1のインク循環路、インクジェットヘッド、第2のインク循環路を順次経由してインクタンクへ戻るように循環させつつインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置において、先ず、第1のインク循環路の途中を閉塞してインクの循環を停止させ、この状態で第1のインク循環路の途中からインクジェットヘッドに空気や不活性ガスなどの気体を送り込んで第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路内のインクをインクタンク内に戻し、続いて、第2のインク循環路の途中を閉塞し、第1のインク循環路の途中からインクジェットヘッドに洗浄液タンク内の洗浄液を送り込んで第1のインク循環路、インクジェットヘッド及び第2のインク循環路内を洗浄するインクジェット記録装置の液交換方法にある。
【0009】
また、本発明の他の一態様は、インクタンクからインクを、第1のインク循環路、インクジェットヘッド、第2のインク循環路を順次経由してインクタンクへ戻るように循環させつつインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット記録装置において、洗浄液を蓄えた洗浄液タンクと、この洗浄液タンクの洗浄液及び空気や不活性ガスなどの気体を第1のインク循環路に対して選択的に送り込む送込み機構と、第1のインク循環路の途中に設け、インクタンクからのインクを循環させるか、送込み機構によって送込まれた洗浄液あるいは気体を通すか切替える第1の切替え機構と、第2のインク循環路の途中に設け、インクジェットヘッドのインクをインクタンクへ戻すか、インクジェットヘッドの洗浄液を廃液タンクへ排出させるか切替える第2の切替え機構を備えたインクジェット記録装置にある。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、インクが無駄に消費されること無く、また、洗浄液が多量に消費されること無くインクジェットヘッド内のインクを洗浄液に交換できるインクジェット記録装置の液交換方法及びインクジェット記録装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すようにインクを収容したメインタンク1を設け、このメインタンク1からインクタンクとして機能するサブタンク2にインク補給路3を介してインクを補給するようになっている。なお、インクとしては、例えば酸化チタンの顔料を多く含む白インクを使用している。
【0012】
前記メインタンク1内のインクはサブタンク2内のインク量が所定量以下になると、送液ポンプ(図示せず)の駆動によりインク補給路3を介して送り込まれるようになっている。なお、前記サブタンク2におけるインク量が所定量以下になった否かの検出は、例えば、サブタンク2の重量を重量センサで検出することで検出することができる。また、重量センサ以外でも、液面センサを使用してインクの液面から検出することもできる。
【0013】
前記サブタンク2からインクジェットヘッド4に、このヘッド4へのインクを供給する第1のインク循環路5を接続し、前記インクジェットヘッド4から前記サブタンク2に、このサブタンク2へインクを戻す第2のインク循環路6を接続している。
【0014】
前記第1のインク循環路5のサブタンク2側の途中にダイヤフラム式などの循環ポンプ7を設け、この循環ポンプ7の動作によって前記サブタンク2内のインクを、第1のインク循環路5→インクジェットヘッド4→第2のインク循環路6→前記サブタンク2のように循環させ、この状態で前記インクジェットヘッド4を駆動することでノズルからインク滴を吐出し、このインク滴を記録媒体上の付着させることで画像記録を行うようになっている。
【0015】
前記インクジェットヘッド4は、例えば、多数の圧力室を並べて設け、この各圧力室の後部に共通インク室を設けたライン式のヘッドで、共通インク室から各圧力室にインクの供給を行い、各圧力室内のインクを、圧電素子を使用して加圧することにより、圧力室に設けたノズルからインク滴を吐出させるようになっている。なお、インクの吐出方式としては圧電素子を使用して加圧する方式に限定するものではなく、インクを加熱して吐出させるサーマルインクジェット方式のものであっても良い。
【0016】
前記サブタンク2は、例えば、マグネットスターラー8を使用して内部のインクを攪拌するようになっている。
前記第1のインク循環路5のインクジェットヘッド4側の途中に第1の切替え機構を構成する第1の3ポートバルブVA1を、その第2ポートbと共通ポートである第3ポートcを第1のインク循環路5に連通させて配置している。
【0017】
また、洗浄液を収容した洗浄液タンク9及び気体として外部から空気を取り入れるためのエアーフィルタ10を設け、前記洗浄液タンク9を第2の3ポートバルブVA2の第1ポートaに接続し、前記エアーフィルタ10を前記第2の3ポートバルブVA2の第2ポートbに接続している。
【0018】
前記第2の3ポートバルブVA2の第3ポートcは共通ポートでダイヤフラム式などの送込みポンプ11の流入口側を接続している。前記送込みポンプ11の流出口側を前記第1の3ポートバルブVA1の第1ポートaに接続している。
【0019】
前記第2の3ポートバルブVA2及び送込みポンプ11は、前記洗浄液タンク9の洗浄液及び前記エアーフィルタ10から取り込んだ空気を前記第1のインク循環路5に選択的に送込む送込み機構を構成している。前記第1、第2の3ポートバルブVA1、VA2は、第1ポートa−第3ポートcを開放しているときには第2ポートb−第3ポートcを閉塞し、第1ポートa−第3ポートcを閉塞しているときには第2ポートb−第3ポートcを開放するもので、常時は第2ポートb−第3ポートcを開放するようにしている。
【0020】
前記第2のインク循環路6のインクジェットヘッド4側の途中に第2の切替え機構を構成する第3の3ポートバルブVA3を、その第1ポートaと通ポートである第3ポートcを第2のインク循環路6に連通させて配置している。
【0021】
前記第3の3ポートバルブVA3の第2ポートbに第1の排出路12の一端を接続している。前記第1の排出路12の他端を廃液タンク13に接続している。前記第3の3ポートバルブVA3は、第1ポートa−第3ポートcを開放しているときには第2ポートb−第3ポートcを閉塞し、第1ポートa−第3ポートcを閉塞しているときには第2ポートb−第3ポートcを開放するもので、常時は第1ポートa−第3ポートcを開放するようにしている。
【0022】
前記インクジェットヘッド4のノズル面に対して廃液受け14を着脱自在に設け、この廃液受け14がインクジェットヘッド4のノズルから受けた廃液を第2の排出路15を経由して前記廃液タンク13に排出するようにしている。
【0023】
また、前記インクジェットヘッド4のノズル面に対してノズルを塞ぐためのシール部材16を図中矢印方向に移動自在に設け、前記廃液受け14が離脱している状態で前記シール部材16をノズル面に密着させてノズルを塞ぐようになっている。
【0024】
このような構成においては、第1のバルブVA1のポートb−cを開放し、第3のバルブVA3のポートa−cを開放した状態で循環ポンプ7を駆動し、サブタンク2内のインクを、第1のインク循環路5→インクジェットヘッド4→第2のインク循環路6→サブタンク2のように循環させる。これにより、第1のインク循環路5、インクジェットヘッド4、第2のインク循環路6内のインクは攪拌された状態になり、インク内における顔料の沈降等は発生しない。また、サブタンク2内のインクはマグネットスターラー8によって攪拌される。こうして、インクジェットヘッド4内の白インクは常にインク吐出に適した状態になっている。
【0025】
この状態で、インクジェットヘッド4の圧力室が駆動され、ノズルからインク滴が吐出されて記録媒体上に付着され画像記録が行われる。
そして、インクジェットヘッド4をしばらく動作させないときにはヘッドを洗浄液で洗浄する。すなわち、図2に示すように、ステップS1にて、第1のバルブVA1のポートa−cを開放し、ポートb−cを閉塞する。なお、このとき、第2のバルブVA2は、ポートa−cが閉塞、ポートb−cが開放状態にあり、第3のバルブVA3は、ポートa−cが開放、ポートb−cが閉塞状態にある。
【0026】
続いて、ステップS2にて、シール部材16を移動させてインクジェットヘッド4のノズル面をシールする。これにより、ノズルは閉塞される。そして、ステップS3にて、送込みポンプ11を一定時間動作させる。
【0027】
これにより、エアーフィルタ10を介して外部から空気が取込まれ、この空気が送込みポンプ11によって第1のバルブVA1から第1のインク循環路5を介してインクジェットヘッド4に送込まれる。そして、インクジェットヘッド4内にあるインクは空気圧によって第2のインク循環路6を経由してサブタンク2内に戻される。
【0028】
続いて、ステップS4にて、第2のバルブVA2のポートa−cを開放し、ポートb−cを閉塞する。また、第3のバルブVA3のポートa−cを閉塞し、ポートb−cを開放する。そして、ステップS5にて、送込みポンプ11を一定時間動作させる。
【0029】
これにより、洗浄液タンク9から洗浄液が送込みポンプ11、第1のバルブVA1を介して第1のインク循環路5及びインクジェットヘッド4に送込まれる。そして、洗浄液はインクジェットヘッド4から第2のインク循環路6及び第3のバルブVA3を介して廃液タンク13に排出される。この動作によってインクジェットヘッド4内及び第1、第2のインク循環路5,6の一部は洗浄される。
【0030】
そして、ステップS6にて、シール部材16を移動させてインクジェットヘッド4のノズル面から外す。これにより、ノズルは開放される。また、廃液受け14をノズル面に装着させる。この状態で、ステップS7にて、送込みポンプ11を一定時間動作させる。この時の一定時間は短い時間になっている。この動作により、洗浄液タンク9から洗浄液がインクジェットヘッド4内に再び送込まれ、洗浄液の一部が各圧力室及びノズルを経由して廃液受け14に排出される。こうして、圧力室やノズルも洗浄される。そして、画像記録動作が再開されるまで、インクジェットヘッド4内は洗浄液で満たされることになる。
【0031】
その後、インクジェットヘッド4による画像記録を再開させるときには、図3に示すように、ステップS11にて、第2のバルブVA2のポートa−cを閉塞し、ポートb−cを開放する。そして、ステップS12にて、送込みポンプ11を一定時間動作させる。
【0032】
これにより、エアーフィルタ10を介して外部から空気が取込まれ、この空気が送込みポンプ11によって第1のバルブVA1から第1のインク循環路5を介してインクジェットヘッド4に送込まれる。そして、インクジェットヘッド4内にある洗浄液は空気圧によって第3のバルブVA3を経由して廃液タンク13に排出される。
【0033】
続いて、ステップS13にて、第1のバルブVA1のポートa−cを閉塞し、ポートb−cを開放する。そして、ステップS14にて、循環ポンプ7を一定時間動作させる。この時の一定時間は短い時間になっている。この動作により、サブタンク2からインクが第1のインク循環路5を介してインクジェットヘッド4に送込まれる。送り込まれたインクの最初は残っている洗浄液と混合されるが、この混合液は第3のバルブVA3を経由して廃液タンク13に排出される。
【0034】
続いて、ステップS15にて、第3のバルブVA3のポートa−cを開放し、ポートb−cを閉塞する。そして、ステップS16にて、循環ポンプ7を一定時間動作させる。これにより、サブタンク2からインクが第1のインク循環路5を介してインクジェットヘッド4に送込まれ、さらに、インクジェットヘッド4から第2のインク循環路6を介してサブタンク2に戻され、第1のインク循環路5、インクジェットヘッド4、第2のインク循環路6の全てがインクで満たされるようになる。また、この動作によってノズルからこぼれるインクは廃液受け14によって受け取られる。
【0035】
そして、最後にステップS17にて、廃液受け14をノズル面から離脱させる。
【0036】
こうして、インクジェットヘッド4は画像記録動作に待機することになる。
【0037】
このように、インクジェットヘッド4及び第1、第2のインク循環路5,6にインクが満たされている状態で洗浄のためにインクと洗浄液を交換するときには、最初に送り込みポンプ11を動作して第1のバルブVA1から空気を送り込んでインクをサブタンク2に戻すようにしているので、インクが無駄に消費されることはない。
【0038】
そして、インクジェットヘッド4及び第2のインク循環路6内のインクが略無くなっている状態で第3のバルブVA3を廃液タンク13側に切替え、この状態で送り込みポンプ11を動作して洗浄液タンク9の洗浄液を第1のバルブVA1から送り込んでインクジェットヘッド4内を洗浄するので、洗浄液がヘッド内の洗浄に有効に使用され、洗浄液が多量に消費されることは無い。
【0039】
また、インクジェットヘッド4内が洗浄液で満たされている状態で、画像記録のために洗浄液をインクに交換するときには、最初に送り込みポンプ11を動作して第1のバルブVA1から空気を送り込んでインクジェットヘッド4内の洗浄液を廃液タンク13に排出し、その後、第1のバルブVA1を切替えてから循環ポンプ7を動作してサブタンク2のインクをインクジェットヘッド4に送り込む。そして、若干のインクを残っている洗浄液とともに廃液タンク13に排出した後、第3のバルブVA3をインク循環側に切替えてから循環ポンプ7を再度動作してサブタンク2のインクをインクジェットヘッド4及び第2のインク循環路6に送り込むようにしているので、インクの廃液量を少なくでき、インクが無駄に消費されることはない。
【0040】
また、インクジェットヘッド4に空気を送り込んでヘッド内のインクをサブタンク2へ戻すとき、続いて、インクジェットヘッド4に洗浄液を送り込んでヘッド内を洗浄するときにシール部材16でノズル面のノズルを塞ぐようにしている。これにより、空気圧によってノズルからインクが漏れることはほとんど無くヘッド内のインクを確実に回収でき、また、ノズルから洗浄液が漏れることはほとんど無く洗浄液によるヘッド内の洗浄を効率良く行うことができる。
【0041】
(第2の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、第2のインク循環路6における第3の3ポートバルブVA3とインクジェットヘッド4との間にインクと洗浄液との混合液の濃度を測定する濃度センサ17を配置し、この濃度センサ17が洗浄液の濃度が高い状態では前記第3の3ポートバルブVA3のポートa−cを閉塞してポートb−cを開放し、インクに混合している洗浄液の濃度が画像記録に支障にない程度に低くなったときに前記第3のバルブVA3のポートa−cを開放してポートb−cを閉塞するようになっている。
【0042】
なお、その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様である。
このような構成においては、インクジェットヘッド4内のインクを洗浄液に交換するときには、空気の送り込みによってインクジェットヘッド4内のインクを第2のインク循環路6を経由してサブタンク2に戻した後、第1のバルブVA1からインクジェットヘッド4内に洗浄液が送り込まれると、この洗浄液は残っているインクと混合される。
【0043】
洗浄液の濃度が画像記録に支障にない程度に低くいときには第2のインク循環路6を経由してサブタンク2に戻される。やがて、洗浄液の濃度は高くなり、濃度センサ17が洗浄液濃度を検出して第3のバルブVA3を廃液タンク13側に切替え、洗浄液を第3のバルブVA3から廃液タンク13へ排出させる。これにより、洗浄液が過剰に廃液されるのを防止できる。
【0044】
また、インクジェットヘッド4内が洗浄液で満たされている状態で洗浄液をインクに交換するときには、空気の送り込みによってインクジェットヘッド4内の洗浄液を第3のバルブVA3から廃液タンク13へ排出させる。続いて、第1のバルブVA1をインク循環側に切替えて循環ポンプ7によりサブタンク2からインクをインクジェットヘッド4に送り込むと、洗浄液とインクとの混合液が第3のバルブVA3から廃液タンク13へ排出される。しかし、インクの送り込みが進むに従って洗浄液の濃度が低下する。インクに混合している洗浄液の濃度が画像記録に支障にない程度に低くなると、濃度センサ17がそれを検出して第3のバルブVA3をインク循環側に切替える。すなわち、ポートa−cを開放する。これにより、インクが過剰に廃液されるのを防止できる。
なお、その他については前述した第1の実施の形態と同様の作用効果が得られるものである。
【0045】
(第3の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、第2の排出路15の途中に開閉バルブ18を設け、この開閉バルブ18を閉じた状態でインクジェットヘッド4のノズル面に廃液受け14を押し付けることで、廃液受け14をシール部材と同様に使用できるようにしたものである。
なお、その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様である。
【0046】
このような構成においては、インクジェットヘッド4内のインクを洗浄液に交換するときにインクジェットヘッド4内に空気を送り込んでヘッド内のインクをサブタンク2に回収し、続いて、インクジェットヘッド4に洗浄液を送り込んでヘッド内を洗浄するが、このとき、開閉バルブ18を閉じた状態でインクジェットヘッド4のノズル面に廃液受け14を押し付ける。これにより、第2の排出路15が閉塞するので、ノズル面のノズルは塞がれた状態となる。
【0047】
従って、空気圧によってノズルからインクが漏れることはほとんど無くヘッド内のインクを確実に回収でき、また、ノズルから洗浄液が漏れることはほとんど無く洗浄液によるヘッド内の洗浄を効率良く行うことができ、シール部材を使用した場合と同様の作用効果が得られる。
【0048】
なお、洗浄時においてノズルから洗浄液を一時的に排出するときや、洗浄液をインクと交換するときにノズルからインクを一時的に排出するときには廃液受け14に本来の機能をさせるために開閉バルブ18を開く。
【0049】
なお、その他については前述した第1の実施の形態と同様の作用効果が得られるものである。
なお、前述した各実施の形態では、気体として空気を送り込むものについて述べたが必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、窒素ガスのような不活性ガスを送り込んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図。
【図2】同実施の形態におけるインクジェットヘッド内のインクを洗浄液に交換するときの動作手順を示す流れ図。
【図3】同実施の形態におけるインクジェットヘッド内の洗浄液をインクに交換するときの動作手順を示す流れ図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図。
【符号の説明】
【0051】
2…サブタンク、4…インクジェットヘッド、5…第1のインク循環路、6…第2のインク循環路、7…循環ポンプ、9…洗浄液タンク、10…エアーフィルタ、11…送込みポンプ、VA1…第1の3ポートバルブ、VA2…第2の3ポートバルブ、VA3…第3の3ポートバルブ。
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−6657(P2008−6657A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−178608(P2006−178608)