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【発明の名称】 画像処理装置
【発明者】 【氏名】金井 康頼

【要約】 【課題】RIP中ジョブに対しても、フィニッシング処理を保障して割り込むことができる割り込み印刷処理を実現する。

【構成】ジョブ入力手段と、解釈ジョブ保持手段と、ジョブ解釈手段と、印刷ジョブ保持手段と、印刷手段と、割り込み印刷指示手段とを有する画像処理装置とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブデータを受け付けるジョブ入力手段と、
前記ジョブ入力手段によって受け付けたジョブを複数保持できる解釈ジョブ保持手段と、
前記ジョブ保持手段に保持された複数ジョブのうち、先頭のジョブを読み出し、ジョブを解釈して画像データを生成するジョブ解釈手段と、
前記ジョブ解釈手段によって画像データが生成されたジョブを複数保持できる印刷ジョブ保持手段と、
前記印刷ジョブ保持手段に保持された複数ジョブのうち、先頭ジョブの画像データを読み出して印刷を行う、印刷手段と、
ジョブに対して割り込み印刷の指示を行うことができる割り込み印刷指示手段と
を有する画像処理装置であって、
前記解釈ジョブ保持手段に保持され、かつ解釈処理が行われていないジョブに対して、前記割り込み印刷指示手段によって割り込み印刷指示が行われた場合、前記ジョブ解釈手段は、前記印刷手段に対して、処理中のジョブ解釈処理の停止の可否を問い合わせることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記ジョブ解釈手段は、ジョブ解釈処理の停止の可否の問い合わせが可であった場合は、処理中のジョブ解釈を一時停止し、割り込み印刷指示が行われたジョブの解釈を開始し、
ジョブ解釈処理の停止の可否の問い合わせが否であった場合は、停止の可否の問い合わせが可になるまで解釈中のジョブ処理を継続する
ことを特徴とする画像処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷中のジョブを中断し別のジョブの印刷を開始する、割り込み印刷が可能な画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理装置はRIPキューと印刷キューを用いて印刷を行っている。画像処理装置はジョブを受信すると、RIPキューにスプールし、RIPキューの先頭から順に画像データを生成する。次に画像データを生成したジョブを印刷キューにスプールし、印刷キューの先頭から順に印刷を行う。
【0003】
さらに、画像処理装置は、印刷中のジョブを停止し別のジョブの印刷を開始する割り込み印刷機能を有している。この機能は、印刷処理中の印刷キュー先頭ジョブを一時停止し、特定のジョブを印刷キューの先頭に並び替えて、そのジョブの印刷を開始するものである。ただし、印刷キューはこの割り込み処理の中で、印刷キュー先頭ジョブの印刷を一時停止する際、印刷部に対して停止許可を問い合わせる。これは、停止するジョブがステイプルや製本などのフィニッシング処理を行うジョブである場合、フィニッシング処理を保障できる部間で印刷を停止するためである。
【0004】
又、別の従来例としては、特許文献1をあげることが出来る。
【特許文献1】特開平11-265266号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上述した従来の技術では、印刷キューにスプールが完了したジョブのみに割り込み処理を指示することが可能であり、RIPキュー内のジョブおよびクライアントから投入されるジョブを含めた割り込み処理を行うことができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明に係わる画像処理装置は、ジョブデータを受け付けるジョブ入力手段と、前記ジョブ入力手段によって受け付けたジョブを複数保持できる解釈ジョブ保持手段と、前記ジョブ保持手段に保持された複数ジョブのうち、先頭のジョブを読み出し、ジョブを解釈して画像データを生成するジョブ解釈手段と、前記ジョブ解釈手段によって画像データが生成されたジョブを複数保持できる印刷ジョブ保持手段と、前記印刷ジョブ保持手段に保持された複数ジョブのうち、先頭ジョブの画像データを読み出して印刷を行う、印刷手段と、ジョブに対して割り込み印刷の指示を行うことができる割り込み印刷指示手段とを有する画像処理装置であって、前記解釈ジョブ保持手段に保持され、かつ解釈処理が行われていないジョブに対して、前記割り込み印刷指示手段によって割り込み印刷指示が行われた場合、前記ジョブ解釈手段は、前記印刷手段に対して、処理中のジョブ解釈処理の停止の可否を問い合わせることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の画像処理装置は、前記ジョブ解釈手段は、ジョブ解釈処理の停止の可否の問い合わせが可であった場合は、処理中のジョブ解釈を一時停止し、割り込み印刷指示が行われたジョブの解釈を開始し、ジョブ解釈処理の停止の可否の問い合わせが否であった場合は、停止の可否の問い合わせが可になるまで解釈中のジョブ処理を継続する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によって、解釈前のジョブに対しても割り込み印刷の処理を行うことが可能となり、従来の技術に比べて早い段階で割り込み印刷が完了する。よって、ユーザへの利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0010】
[MFPの構成]
図1を用いて本発明に係る画像処理装置(ここではMFP)の構成について説明する。
【0011】
同図において、入力画像処理部101は、紙原稿などをスキャナなどの画像読み取り装置で読み取り、読み取られた画像データを画像処理する。
【0012】
NIC(Network Interface Card)部102は、ネットワークを利用して入力された画像データ(主に、PDLデータ)を、MFP制御部104を介してRIP部103に渡したり、MFP内部の画像データや装置情報をネットワーク経由で外部に送信したりする。RIP部103は、入力されたPDL(Page Description Language)データを解読し、RIP(Raster Image Processor)展開する部分である。
【0013】
MFP制御部104は、入力されるデータや出力するデータを制御する交通整理の役割を果たしている。
【0014】
また、MFP制御部104に入力された画像データは、一旦メモリ部に格納される。格納された画像データは、一時的に格納されたり、必要に応じて呼び出されたりする。
【0015】
出力画像処理部105は、プリントするための画像処理が施され、プリンタ部106に送られる。
【0016】
プリンタ部106では、シートを給紙し、出力画像処理部105で作られた画像データをそのシート上に順次印字していく。プリントアウトされたシートは後処理部107へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0017】
更に、操作部108は、上記の様々なフローや機能を選択したり操作指示したりするためのものであるが、操作部の表示装置の高解像度化に伴い、メモリ部109にある画像データをプレビューし、確認後OKならばプリントするといった使い方もできる。
【0018】
このように、MFPには様々な機能と利用方法があり、以下にその例を示す。
【0019】
A) 複写機能 :入力画像処理部→出力画像処理部→プリンタ部
B) ネットワークスキャン :入力画像処理部→NIC部
C) ネットワークプリント :NIC部→RIP部→出力画像処理部→プリンタ部
D) ボックススキャン機能 :入力画像処理部→出力画像処理部→メモリ部
E) ボックスプリント機能 :メモリ部→プリンタ部
F) ボックス受信機能 :NIC部→RIP部→出力画像処理部→メモリ部
G) ボックス送信機能 :メモリ部→NIC部
H) プレビュー機能 :メモリ部→操作部
[MFP制御部の構成]
図2を用いてMFP制御部104について説明する。
【0020】
同図は、大きく分けて4つの部分から成っている。入力デバイスを管理する入力デバイス管理部201、入力されたジョブを解釈する入力ジョブ制御部202、ジョブの設定情報を整理する出力ジョブ制御部203、そして、出力デバイスを割り当てる出力デバイス管理部204である。
【0021】
入力デバイス管理部201は、図1における各入力部からの入力信号を整理したり、切り替えの順序を決定したりする役割を果たす。ここには、入力デバイス制御部201が存在し、各インターフェースを介して送られてくる入力信号としては、紙原稿のスキャン画像信号やネットワークからのPDLデータといったMFPの外部から入力された信号だけでなく、文書管理部206に保管してあった画像データの再プリントやRIP部103、出力画像処理部105との連携といったMFP内部で処理された信号なども含まれる。
【0022】
次に、入力ジョブ制御部202は、プロトコル解釈部とジョブ生成部から構成されている。入力デバイス制御部201から送られてくる一連の操作要求は、コマンド(プロトコル)と呼ばれる命令信号で受信され、プロトコル解釈部でその操作要求の概要が解釈されて、MFP内部で理解できる操作手順に変換される。一方、ジョブ生成部はプリントジョブ、スキャンジョブ、PDL展開ジョブ、ファックス受信ジョブ等様々なジョブを生成する。生成されたジョブは、MFP内部でどのような処理を施して、どこに送られるかといったそれぞれのシナリオが定義付けされて、そのシナリオに従ってMFP内部を流れることとなる。ジョブ生成部は複数のジョブをシリアライズして出力ジョブ制御部に送るため一時的にメモリ部109で作られるRIPキュー109にジョブをスプールする。
【0023】
出力ジョブ制御部203では、ジョブ解析部、バインダ解析部、ドキュメント解析部及び、ページ解析部において、ジョブの設定情報(俗に、ジョブチケットと呼ばれる)と画像データが作成される。ジョブ解析部は、印刷する文書名や印刷部数、出力先の排紙トレイ指定、複数バインダで構成されるジョブのバインダ順などジョブ全体に関わる設定情報の詳細が解析される。バインダ解析部は、製本方式の設定やステープルの位置、複数ドキュメントで構成されるバインダのドキュメント順などバインダ全体に関わる設定情報の詳細が解析される。ドキュメント解析部は、複数ページで構成されるドキュメントのページ順、両面印刷の指定、表紙や合紙の付加などドキュメント全体に関わる設定情報の詳細が解析される。ページ解析部は、画像の解像度、画像の向き(ランドスケープ/ポートレイト)等の各種設定ページ全体に関する設定情報の詳細が解析されると共に、PDLデータが入力された場合にはRIP部103を呼び出してラスタライズ処理を施す。なお、画像データを生成するに当たっては、RIP部103を呼び出して、ラスタライズ処理にてページ画像データが生成される。ページ画像データはジョブ単位で印刷キュー206に設定情報と関連付けされて格納される。
【0024】
出力デバイス管理部204は、デバイス割り当て部と出力デバイス制御部で構成されている。印刷キュー206に保存された画像データは、関連付けられていた設定情報と一緒に読み出され、設定情報と画像データは一対になって出力デバイス管理部204に送られてくる。デバイス割り当て部は、定義付けされたそれぞれのジョブのシナリオに基づいて、出力デバイスを割り当てる際に、複数のジョブが同時に処理を進めるとデバイスの競合が発生するため、それを調停する役割を果たす。出力デバイス制御部は、プリンタ部、後処理部などどのデバイスを利用するかをスケジューリングする。
【0025】
[1Dカラー系MFPの構成]
1Dカラー系MFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)の構成について、図3を用いて説明する。
【0026】
1Dカラー系MFPは、スキャナ部301、レーザ露光部302、作像部303、定着部304、給紙/搬送部305及び、これらを制御する不図示のプリンタ制御部から構成される。
【0027】
スキャナ部301は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する工程である。
【0028】
レーザ露光部302は、前記画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線を等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)に入射させ、反射走査光として感光ドラムに照射する。
【0029】
作像部303は、感光ドラムを回転駆動し、帯電器によって帯電させ、前記レーザ露光部によって感光ドラム上に形成された潜像をトナーによって現像化し、そのトナー像をシートに転写し、その際に転写されずに感光ドラム上に残った微小トナーを回収するといった一連の電子写真プロセスを実行して作像する。その際、シートが転写ベルトの所定位置に巻きつき、4回転する間に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のトナーを持つそれぞれの現像ユニット(現像ステーション)が入れ替わりで順次前述の電子写真プロセスを繰り返し実行する。4回転の後、4色のフルカラートナー像を転写されたシートは、転写ドラムを離れ、定着部304へ搬送される。
【0030】
定着部304は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、前記作像部によってトナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
【0031】
給紙/搬送部305は、シートカセットやペーパーデッキに代表されるシート収納庫を一つ以上持っており、前記プリンタ制御部の指示に応じてシート収納庫に収納された複数のシートの中から一枚分離し、作像部303・定着部304へ搬送する。シートは作像部の転写ドラムに巻きつけられ、4回転した後に定着部304へ搬送される。4回転する間に前述のYMCK各色のトナー像がシートに転写される。また、シートの両面に画像形成する場合は、定着部304を通過したシートを再度作像部303へ搬送する搬送経路を通るように制御する。
【0032】
プリンタ制御部は、MFP全体を制御するMFP制御部104と通信して、その指示に応じて制御を実行すると共に、前述のスキャナ、レーザ露光、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
【0033】
[プリンタ制御部の動作]
次に、プリンタ制御部に関して説明する。
【0034】
電源OFF状態から動作開始可能状態に至るまでの、各部の動作概要については、まず、電源が投入されると、プリンタ制御部はスキャナ部301、レーザ露光部302、作像部303、定着部304、給紙/搬送部305に対して準備動作の開始を指示するとともに、MFP全体を管理するMFP制御部104との通信開始を待つ。MFP制御部104との通信が確立すると、お互いの機器仕様のやりとりを行う。その後、各部の準備動作が終了し、画像形成動作が可能になると、動作可能状態であることをMFP制御部104に通知する。プリンタ制御部は、MFP制御部104に対し、各部の機器状態を通知するが、その一例を挙げる。まず、給紙/搬送部305は、収納庫に格納されたシートのサイズ、収納庫に格納されたシートの残量(積載量)、駆動部の動作状態(動作可能であるか、故障中であるか)を検知して、通知する。次に作像部は、トナー収容容器に収納されたトナーの量を通知する。
【0035】
次に、動作開始可能状態において動作指示が前記MFP制御部104から通知され、一連のプリント動作を実行して終了するまでの各部の動作概要を説明する。まず、前記MFP制御部104は、動作開始コマンドをプリンタ制御部へ通知する。プリンタ制御部は、動作開始コマンドを受信すると、レーザ露光部302、作像部303、給紙搬送部305、定着部304へプリント動作開始を指示する。レーザ露光部302は、ポリゴンミラーを駆動するモータ(ポリゴンモータ)の回転を開始する。作像部303は感光ドラムを回転駆動し、感光ドラムを帯電する。定着部304は定着ヒータをオンし、シート上のトナーがシートに定着可能な温度に上昇させる。給紙/搬送部305は、駆動手段(モータ)を搬送可能な状態とする。装置各部の動作準備が整うと、プリンタ制御部は、MFP制御部104に対し、準備完了を通知する。MFP制御部104は、プリント制御部からの準備完了通知を受信すると、次にページ単位でプリント動作を指示する。MFP制御部104は、例えば10ページ、20部のプリントジョブであれば、これを200ページのプリント動作指示を出す。プリント制御部は、プリント動作指示を受信すると、給紙/搬送部305へ、給紙指示を出す。給紙/搬送部305は、シートが給紙可能であれば、シートを1枚給紙、搬送し、シートが所定の位置に到達した時にプリント制御部へ所定位置到達を通知する。収納庫にシートがない場合など、給紙不可能であれば、給紙不可をプリント制御部へ通知する。また、給紙/搬送部305は、搬送経路上にシートが重なった状態(重送状態)で搬送されていることを検知する、重送検知センサや、シートの厚みを検知する厚さ検知センサなどを持つことがあり、これらのセンサが重送や異常状態を検知すると、給紙/搬送部305は、給紙動作、搬送動作を中断し、プリント制御部へ異常を通知する。プリント制御部は、その場合、MFP制御部104へ動作中断の理由、装置内に残留しているシートの位置などを通知する。シートが正常に搬送され、所定位置に到達した場合、プリント制御部は、給紙/搬送部305からシートの所定位置到達通知に応じて作像部303へ作像開始を指示する。このタイミング制御によって、シート上にトナー像が転写される。定着部304は定着部304の温度を監視し、適切な定着温度になるよう制御しているが、シートが定着部304より奪う熱量が大きい場合、定着部304の温度が低下する場合がある。この場合、定着部304はプリント制御部へ定着部304の温度低下を通知するが、この通知を受けて、プリント制御部はシートの搬送間隔を空け、定着部304がこれ以上温度低下しないようにする。それでも定着部304の温度が復帰しない場合、一旦動作を中断し、温度が復帰後、動作を再開する制御を行う。プリント制御部は、全てのシートの排出が完了すると、動作停止を各部へ指示し、各部からの動作停止通知を受け、MFP制御部104へ動作終了を通知する。
【0036】
[本発明のフロー]
次に、図4のフローチャートを用いて本発明の印刷キュー206の割り込み処理動作について説明する。印刷キュー206にはRIP処理によって生成されたページ画像データとページ設定情報(以下、ページデータ)がジョブ単位でスプールされる。メモリ部109の容量の許す限り、複数ジョブのスプールも可能である。ここで、印刷キュー206にスプールされている一つのジョブに操作部108から割り込み印刷の指示行った場合、あるいは印刷キュー206に割り込み印刷のジョブがスプールされた場合の処理を説明する。印刷キュー206は出力デバイス管理部204に対して、現在処理中のジョブのページデータの送出を停止できるか問い合わせる(S401)。これは、現在処理中のジョブがステイプルや製本など、フィニッシング処理が必要なジョブである場合、出力デバイス管理部204へのページデータの送出はバインダ単位で停止しないと、フィニッシング処理が保障できなくなるためである。出力デバイス管理部204が停止不可と判断すれば、印刷キュー206は次のページデータを出力デバイス管理部204に送出し(S402)、再度同様の問い合わせを行う。出力デバイス管理部204が停止可能と判断すると、印刷キュー206はページデータの送出を停止し(S403)、割り込みジョブを印刷キュー206の先頭に並び替え処理を行う(S404)。印刷キュー206のジョブ入れ替えた様子を図5に示す。次に、印刷キュー206はキューの先頭にある割り込みジョブのページデータを出力デバイス管理部204に送出することを開始し(S405)、割り込み印刷指示時の動作を完了する。これらの動作により、印刷キュー206において割り込み処理が発生した場合、処理中の印刷を停止し割り込みジョブの印刷を開始するという割り込み処理が可能となり、フィニッシング処理も保障することができる。
【0037】
次に、図6のフローチャートを用いて本発明のRIPキュー205の割り込み処理動作について説明する。RIPキュー205には入力ジョブ制御部202によって生成されたジョブがスプールされる。メモリ部109の容量の許す限り、複数ジョブのスプールも可能である。ここで、RIPキュー205にスプールされている一つのジョブに操作部108から割り込み印刷の指示行った場合、あるいはRIPキュー205に割り込み印刷のジョブがスプールされた場合の処理を説明する。RIPキュー205は印刷キュー205に対して、現在RIPキュー205が処理中のジョブと印刷キュー206が処理中のジョブが一致するかを問い合わせる(S601)。一致する場合、RIPキュー205は印刷キュー206に対して、処理中のジョブに対するRIP処理の停止が可能かどうかを問い合わせる(S602)。印刷キュー206が停止負荷と判断した場合は、RIPキューは1ページ分のページデータを印刷キューに送出し、再度同様の問い合わせを行う(S603)。これらの処理(S601、S602,S603)は、現在処理中のジョブがステイプルや製本など、フィニッシング処理が必要なジョブである場合、ページデータの処理停止をバインダ単位で停止することを保障するものであって、つまりは、RIPキュー205の処理停止の前に印刷キュー206の処理停止および出力デバイス管理部204の停止を保障するためのものである。S602で印刷キューが停止可能と判断すると、RIPキュー205は出力ジョブ制御部203に対するページデータの送出を停止し(S604)、割り込みジョブを印刷キュー206の先頭に並び替え処理を行う(S605)。RIPキュー205のジョブ入れ替えた様子を図7に示す。次に、RIPキュー205はキューの先頭にある割り込みジョブのページデータを出力ジョブ制御部203に送出することを開始し(S406)、割り込み印刷指示時の動作を完了する。S601でRIPキュー205と印刷キュー206の処理中のジョブが一致しない場合も、S604、S605,S606の動作は同様である。
【0038】
これらの動作により、RIPキューにおいて割り込み処理が発生した場合、処理中の印刷を停止し割り込みジョブの印刷を開始するという割り込み処理が可能となり、フィニッシング処理も保障することができる。
【0039】
さらには、図4に示した印刷キュー206の動作、図5に示したRIPキュー205の動作により、ジョブ投入時から印刷直前まで、どのタイミングで割り込み印刷指示がなされても、最適な割り込み処理が行われ、フィニッシング処理も保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】MFPの構成を説明するためのブロック図であえる。
【図2】MFP制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】MFP(1Dカラー系)を説明するための図である。
【図4】実施例における印刷キューの動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例における印刷キューのジョブ入れ替えを示す図である。
【図6】実施例におけるRIPキューの動作を示すフローチャートである。
【図7】実施例におけるRIPキューのジョブ入れ替えを示す図である。
【符号の説明】
【0041】
103 RIP部
104 MFP制御部
105 出力画像処理部
109 メモリ部
202 入力ジョブ制御部
203 出力ジョブ制御部
204 出力デバイス管理部
205 RIPキュー
206 印刷キュー
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年6月27日(2006.6.27)
【代理人】 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三

【識別番号】100096965
【弁理士】
【氏名又は名称】内尾 裕一


【公開番号】 特開2008−6606(P2008−6606A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−176760(P2006−176760)