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【発明の名称】 プリント装置
【発明者】 【氏名】伊藤 孝治

【要約】 【課題】ドライバICに温度変化が生じてもインクの吐出特性を安定させる。

【構成】同じ構成を有するスイッチング素子82、83、84において、第1端子82a、83a、84aは互いに接続されているとともに駆動電位Vが付与され、第2端子82b、83b、84bは互いに接続されているとともにグランド電位に保持されている。第3端子82cはそれぞれ対応する個別電極35に接続され、第3端子83c、84cは電流検出素子80、85にそれぞれ接続されている。CPU86は、記憶部87に記憶された関係から基準電流値を決定し、電流検出素子80、85において検出した電流値が基準電流値よりも小さいときには、駆動電位付与回路88により付与する駆動電位Vの値を増加させ、基準電流値よりも大きいときには、駆動電位付与回路88により付与する駆動電位Vの値を低下させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを駆動するドライバICとを備え、
前記ドライバICが、
前記記録ヘッドに駆動信号を付与する駆動素子と、
前記駆動素子と同じ構成を有し、前記記録ヘッドに接続されていないダミー駆動素子とを有していることを特徴とするプリント装置。
【請求項2】
前記ダミー駆動素子は、前記駆動信号と所定の関係にあるダミー信号が出力されるように構成されており、
前記ダミー信号を検出するダミー信号検出手段と、
前記ダミー信号検出手段が検出した前記ダミー信号に基づいて前記駆動信号を制御する駆動信号制御手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
【請求項3】
前記ダミー信号検出手段が、前記ダミー信号の電流値を検出し、
前記駆動信号制御手段が、前記ダミー信号の電流値に基づいて前記駆動信号を制御することを特徴とする請求項2に記載のプリント装置。
【請求項4】
前記駆動素子に流れるべき電流の基準となる基準電流値を決定する基準電流値決定手段をさらに備え、
前記駆動信号制御手段が、前記ダミー信号の電流値と、前記基準電流値とに基づいて前記駆動信号を制御することを特徴とする請求項3に記載のプリント装置。
【請求項5】
前記駆動信号がパルス信号であって、
前記駆動信号制御手段が、前記ダミー信号の電流値が前記基準電流値よりも小さい場合には前記パルス信号のパルスの高さを高くし、前記ダミー信号の電流値が前記基準電流値よりも大きい場合には前記パルス信号のパルスの高さを低くすることを特徴とする請求項4に記載のプリント装置。
【請求項6】
前記駆動信号がパルス信号であって、
前記駆動信号制御手段が、前記ダミー信号の電流値が前記基準電流値よりも大きい場合に、前記ダミー信号の電流値と前記基準電流値との差が大きいほど、前記パルス信号のパルス幅を短くすることを特徴とする請求項4に記載のプリント装置。
【請求項7】
前記基準電流値決定手段が、使用環境に応じて前記基準電流値を決定することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のプリント装置。
【請求項8】
前記基準電流値決定手段が、前記使用環境と前記基準電流値との関係を記憶する記憶手段を有し、前記記憶手段に記憶された前記関係に基づいて前記基準電流値を決定することを特徴とする請求項7に記載のプリント装置。
【請求項9】
前記記録ヘッド及び前記ドライバICをそれぞれ複数備え、
前記基準電流値決定手段が、複数の前記ドライバICのそれぞれについて前記基準電流値を決定することを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載のプリント装置。
【請求項10】
前記記録ヘッドが、インクを吐出するノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を有する流路ユニットと、前記圧力室内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータとを備え、
前記駆動信号制御手段が、前記駆動素子及び前記ダミー駆動素子に駆動電位を付与する駆動電位付与手段を備え、
前記駆動素子及び前記ダミー駆動素子が、前記駆動電位付与手段により前記駆動電位が付与された第1端子と、所定の基準電位に保持された第2端子と、前記第1端子に接続された充電状態及び前記第2端子に接続された放電状態を選択的にとることが可能な第3端子とを有するスイッチング素子により構成され、
前記駆動素子の前記第3端子が前記圧電アクチュエータに接続されているとともに、前記ダミー駆動素子の前記第3端子が前記ダミー信号検出手段に接続されており、
前記基準電流値決定手段が、前記充電状態から前記放電状態に切り替わったときに前記駆動素子に流れるべき電流の初期値、又は、前記放電状態から前記充電状態に切り替わったときに、前記駆動素子に流れるべき電流の初期値の少なくともいずれか一方を前記基準電流値として決定することを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載のプリント装置。
【請求項11】
前記ドライバICが2つの前記ダミー駆動素子を有し、これら2つのダミー駆動素子の一方が常に前記充電状態をとり、他方が常に前記放電状態をとることを特徴とする請求項10に記載のプリント装置。
【請求項12】
前記ドライバICが1つの前記ダミー駆動素子を有し、ダミー駆動素子においては、前記充電状態と前記放電状態とが、所定の時間毎に切り替わることを特徴とする請求項10に記載のプリント装置。
【請求項13】
前記ドライバICが1つの前記ダミー駆動素子を有し、ダミー駆動素子においては、常に前記充電状態又は前記放電状態のいずれかに保持されていることを特徴とする請求項10に記載のプリント装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、被記録媒体に記録を行うプリント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被記録媒体に記録を行うプリント装置において、記録特性を安定化させるために記録ヘッドを駆動するための駆動信号を制御しているものがある。例えば、特許文献1に記載のインクジェットヘッド駆動装置(プリント装置)においては、出荷時に、インクジェットヘッド(記録ヘッド)のランクを特定し、ランクに応じてドライバICによりインクジェットヘッドを駆動させるために付与するパルス信号のパルス幅の初期値を決定している。さらに、使用時に、インクジェットヘッドの周辺温度を検出し、検出した周辺温度に基づいて、パルス幅の初期値から実際に付与するパルス信号のパルス幅を算出している。これにより、インクジェットヘッドから吐出されるインクの吐出特性(記録特性)が不安定になるのを防止することができる。
【0003】
【特許文献1】特開2002−205395号公報(図1、図5、図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ドライバICを駆動させると、ドライバIC自身の温度が上昇する。そして、ドライバICの温度が上昇するとその電気的な特性が変化してしまう。一方、特許文献1のインクジェットヘッド駆動装置では、検出した周辺環境温度が同じであるときに、ドライバICの温度が一定であるとは限らない。したがって、特許文献1のインクジェット駆動装置では、ドライバICの温度上昇によりインクジェットヘッドにおけるインクの吐出特性が不安定になってしまう虞がある。
【0005】
本発明の目的は、ドライバICの温度が変化し、その電気的な特性が変化した場合にも記録特性を安定化させることが可能なプリント装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のプリント装置は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、記録ヘッドを駆動するドライバICとを備えており、ドライバICが、記録ヘッドに駆動信号を付与する駆動素子と、駆動素子と同じ構成を有し、記録ヘッドに接続されていないダミー駆動素子とを有している。
【0007】
これによると、ドライバICに設けられたダミー駆動素子の状態を検出した結果に基づいて駆動信号を制御することにより、ドライバICの温度が変化してその電気的な特性が変化した場合にも、記録ヘッドの記録特性を安定させることができる。又は、ダミー駆動素子の電気的な特性を調べた結果に基づいて、ドライバICをランク分けしたり、複数の記録ヘッド及び複数のドライバICを用いてプリント装置を構成する場合に、特性が近いドライバICを組み合わせてプリント装置を構成したりすることができる。
【0008】
また、本発明のプリント装置においては、ダミー駆動素子は、駆動信号と所定の関係にあるダミー信号が出力されるように構成されており、ダミー信号を検出するダミー信号検出手段と、ダミー信号検出手段が検出したダミー信号に基づいて駆動信号を制御する駆動信号制御手段とをさらに備えていてもよい。これによると、ドライバICに設けられたダミー駆動素子から出力されるダミー信号に基づいて駆動信号を制御することにより、ドライバICの温度が変化した場合にも、記録ヘッドの記録特性を安定させることができる。
【0009】
また、本発明のプリント装置においては、ダミー信号検出手段が、ダミー信号の電流値を検出し、駆動信号制御手段が、ダミー信号の電流値に基づいて駆動信号を制御してもよい。これによると、ダミー信号の電流値に基づいて駆動信号を制御することにより、ドライバICの温度が変化した場合にも、記録ヘッドの記録特性を安定させることができる。
【0010】
また、本発明のプリント装置においては、駆動素子に流れるべき電流の基準となる基準電流値を決定する基準電流値決定手段をさらに備え、駆動信号制御手段が、ダミー信号の電流値と、基準電流値とに基づいて駆動信号を制御してもよい。これによると、ダミー信号の電流値と基準電流値とに基づいて駆動信号を制御することにより、ドライバICの温度が変化した場合に、記録ヘッドの記録特性を確実に安定させることができる。
【0011】
また、本発明のプリント装置においては、駆動信号がパルス信号であって、駆動信号制御手段が、ダミー信号の電流値が基準電流値よりも小さい場合にはパルス信号のパルスの高さを高くし、ダミー信号の電流値が基準電流値よりも大きい場合にはパルス信号のパルスの高さを低くしてもよい。これによると、駆動信号をパルス信号とし、ダミー信号の電流値と基準電流値との大小関係に応じてパルス信号のパルスの高さを変化させることにより、駆動信号の制御を容易に行うことができる。
【0012】
又は、本発明のプリント装置においては、駆動信号がパルス信号であって、駆動信号制御手段が、ダミー信号の電流値が基準電流値よりも大きい場合に、ダミー信号の電流値と基準電流値との差が大きいほど、パルス信号のパルス幅を短くしてもよい。これによると、駆動信号をパルス信号とし、ダミー信号の電流値が基準電流値よりも大きい場合に、ダミー信号の電流値と基準電流値との差が大きいほどパルス幅を短くすることで、記録ヘッドの記録特性を安定させることが可能となる。
【0013】
また、本発明のプリント装置においては、基準電流値決定手段が、使用環境に応じて基準電流値を決定してもよい。これによると、使用環境に応じて基準電流値が決定されるので、使用環境に関わらず記録ヘッドの記録特性を安定させることができる。
【0014】
このとき、本発明のプリント装置においては、基準電流値決定手段が、使用環境と基準電流値との関係を記憶する記憶手段を有し、記憶手段に記憶された関係に基づいて基準電流値を決定してもよい。これによると、記憶手段に記憶された使用環境と基準電流値との関係から基準電流値を決定することができるので、基準電流値の決定が容易になる。
【0015】
また、本発明のプリント装置においては、記録ヘッド及びドライバICをそれぞれ複数備え、基準電流値決定手段が、複数のドライバICのそれぞれについて基準電流値を決定してもよい。これによると、複数の記録ヘッドを備えるプリント装置において、記録ヘッド毎に基準電流値が決定されるため、記録ヘッド間の記録特性にばらつきが生じるのを抑制することができる。
【0016】
また、本発明のプリント装置においては、記録ヘッドが、インクを吐出するノズル及びノズルに連通する圧力室を有する流路ユニットと、圧力室内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータとを備え、駆動信号制御手段が、駆動素子及びダミー駆動素子に駆動電位を付与する駆動電位付与手段を備え、駆動素子及びダミー駆動素子が、駆動電位付与手段により駆動電位が付与された第1端子と、所定の基準電位に保持された第2端子と、第1端子に接続された充電状態及び第2端子に接続された放電状態を選択的にとることが可能な第3端子とを有するスイッチング素子により構成され、駆動素子の第3端子が圧電アクチュエータに接続されているとともに、ダミー駆動素子の第3端子がダミー信号検出手段に接続されており、基準電流値決定手段が、充電状態から放電状態に切り替わったときに駆動素子に流れるべき電流の初期値、又は、放電状態から充電状態に切り替わったときに、駆動素子に流れるべき電流の初期値の少なくともいずれか一方を基準電流値として決定してもよい。これによると、記録ヘッドが圧電アクチュエータを用いたものである場合、スイッチング素子が充電状態から放電状態に切り替わったときに駆動素子の第3端子に流れる電流の初期値が、放電状態のときにダミー駆動素子の第3端子に流れる電流の電流値とほぼ一致し、放電状態から充電状態に切り替わったときに駆動素子の第3端子に流れる電流の初期値が、充電状態のダミー駆動素子の第3端子に流れる電流の電流値とほぼ一致するため、これら2つの初期値となるべき値の少なくともいずれか一方を基準電流値とすることにより、ドライバICの温度が変化した場合にも記録ヘッドにおける記録特性を安定させることができる。
【0017】
このとき、ドライバICが2つのダミー駆動素子を有し、これら2つのダミー駆動素子の一方が常に充電状態をとり、他方が常に放電状態をとってもよい。これによると、駆動素子が充電状態から放電状態に切り替わったとき及び放電状態から充電状態に切り替わったときの両方の駆動素子に流れる電流の特性に基づいて、駆動信号を付与することができ、駆動信号の制御を確実に行うことができる。
【0018】
又は、ドライバICが1つのダミー駆動素子を有し、ダミー駆動素子においては、充電状態と放電状態とが、所定の時間毎に切り替わってもよい。これによると、駆動素子が充電状態から放電状態に切り替わったとき及び放電状態から充電状態に切り替わったときの両方の駆動素子に流れる電流の特性に基づいて駆動信号を付与することができるとともに、ダミー駆動素子を1つだけ設ければよいので、ドライバICの構成が簡略化される。
【0019】
又は、ドライバICが1つのダミー駆動素子を有し、ダミー駆動素子においては、常に充電状態又は放電状態のいずれかに保持されていてもよい。これによると、充電状態から放電状態に切り替わったときに駆動素子の第3端子に流れる電流と、放電状態から充電状態に切り替わったときに駆動素子の第3端子に流れる電流とは、電流値の絶対値がほぼ同じであるので、一方を制御すれば他方もほぼ制御されることになる。したがって、ダミー駆動素子を充電状態及び放電状態のいずれか一方に保持して、ダミー駆動素子に流れる電流の電流値と基準電流値とに基づいて駆動信号の制御を行うことができる。よって、ダミー駆動素子を1つだけ設ければよく、ドライバICの構成が簡略化されるとともに、ダミー駆動素子において、充電状態と放電状態とを切り替える必要がないので、ドライバICの制御が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0021】
図1は、本実施の形態に係るプリンタ(プリント装置)の概略構成図である。図1に示すプリンタ1は、平面視において図1紙面と直交する方向に細長い矩形である4つの固定されたインクジェットヘッド2を有するラインヘッド型カラーインクジェットプリンタである。プリンタ1には、図中下方に給紙装置114が、図中上方に紙受け部116が、図中中央部に搬送ユニット120がそれぞれ設けられている。
【0022】
給紙装置114は、積層された複数の矩形印刷用紙(被記録媒体)Pを収容可能な用紙収容部115と、用紙収容部115内において最も上にある印刷用紙Pを1枚ずつ搬送ユニット120に向けて送り出す給紙ローラ145とを有している。用紙収容部115内には、印刷用紙Pがその長辺と平行な方向に給紙されるように収容されている。用紙収容部115と搬送ユニット120との間には、搬送経路に沿って、二対の送りローラ118a、118b;119a、119bが配置されている。給紙装置114から排出された印刷用紙Pは、その一方の短辺を先端として、送りローラ118a、118bによって図1中上方へ送られ、その後送りローラ119a、119bによって搬送ユニット120に向けて左方へと送られる。
【0023】
搬送ユニット120は、エンドレスの搬送ベルト111と、搬送ベルト111が巻き掛けられた2つのベルトローラ106、107とを備えている。搬送ベルト111の長さは、2つのベルトローラ106、107間に巻き掛けられた搬送ベルト111に所定の張力が発生するような長さに調整されている。2つのベルトローラ106、107に巻き掛けられることによって、搬送ベルト111には、ベルトローラ106、107の共通接線をそれぞれ含む互いに平行な2つの平面が形成されている。これら2つの平面のうちインクジェットヘッド2と対向する方が印刷用紙Pの搬送面127となる。給紙装置114から送り出された印刷用紙Pは、その上面にインクジェットヘッド2によって印刷が施されつつ搬送ベルト111によって形成された搬送面127上を搬送されて、紙受け部116に到達する。紙受け部116では、印刷が施された複数の印刷用紙Pが重なり合うように載置される。
【0024】
4つのインクジェットヘッド2は、それぞれ、その底面に形成された複数のノズル8(図5参照)から、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)、ブラック(K)のインクを吐出する。インクジェットヘッド2の底面と搬送ベルト111の搬送面127との間には、僅かな隙間が形成されている。印刷用紙Pは、この隙間が作る搬送経路に沿って図1中右から左へと搬送される。4つのインクジェットヘッド2の下方を印刷用紙Pが順次通過する際、印刷用紙Pの上面に向けてノズル8からインクが画像データに応じて吐出されることで、印刷用紙P上に所望のカラー画像が形成される。
【0025】
2つのベルトローラ106、107は、搬送ベルト111の内周面111bと接している。搬送ユニット120の2つのベルトローラ106、107のうち、搬送経路の下流側に位置するベルトローラ106は、搬送モータ174と接続されている。搬送モータ174は、図示しない制御部の制御に基づいて回転駆動される。他方のベルトローラ107は、ベルトローラ106の回転に伴って搬送ベルト111から付与される回転力によって回転する従動ローラである。
【0026】
ベルトローラ107の近傍にはニップローラ138とニップ受けローラ139とが、搬送ベルト111を挟むように配置されている。ニップローラ138は、搬送ユニット120に供給された印刷用紙Pを搬送面127に押し付けることができるように、図示しないばねによって下方に付勢されている。そしてニップローラ138とニップ受けローラ139とが、搬送ベルト111と共に印刷用紙Pを挟み込む。本実施の形態では、搬送ベルト111の外周面には粘着性のシリコンゴムによる処理が施されており、印刷用紙Pは搬送面127に確実に粘着させられる。
【0027】
搬送ユニット120の図1中左方には剥離プレート140が設けられている。剥離プレート140は、その右端が印刷用紙Pと搬送ベルト111との間に入り込むことによって、搬送ベルト111の搬送面127に粘着させられている印刷用紙Pを搬送面127から剥離する。
【0028】
搬送ユニット120と紙受け部116との間には、二対の送りローラ121a、121b及び122a、122bが配置されている。搬送ユニット120から排出された印刷用紙Pは、その一方の短辺を先端として、送りローラ121a、121bによって図1中上方へ送られ、送りローラ122a、122bによって紙受け部116へ送られる。
【0029】
ニップローラ138と最も上流側にあるインクジェットヘッド2との間には、搬送経路上における印刷用紙Pの先端位置を検出するために、発光素子と受光素子とから構成される光学センサである紙面センサ133が配置されている。
【0030】
次に、インクジェットヘッド2についてより詳細に説明する。図2は、図1のインクジェットヘッド2の短手方向に関する一断面図である。なお、図1の4つのインクジェットヘッド2は互いに同じ構造を有しているので以下ではそのうちの1つについてのみ説明する。
【0031】
図2に示すように、インクジェットヘッド2は、リザーバユニット71、流路ユニット4と圧電アクチュエータ21とからなるヘッド本体13(記録ヘッド)、COF(Chip On Film)50、基板54、サイドカバー53及びヘッドカバー55を備えている。
【0032】
リザーバユニット71は、流路ユニット4の上面に配置されており、内部にインクを貯留するための空間であるインクリザーバ61が形成されている。そして、インクリザーバ61に連通する孔62から流路ユニット4にインクを供給する。リザーバユニット71の短手方向(図2の左右方向)の長さは、流路ユニット4の短手方向の長さよりも短く、図2の左右方向に関して、流路ユニット4に形成された後述する複数の溝4aよりも内側に位置している。
【0033】
図3は、図2のヘッド本体13の平面図である。前述したように、ヘッド本体13は流路ユニット4と圧電アクチュエータ21とからなる。
【0034】
流路ユニット4には、図2、図3に示すように、その上面に、インク流路にインクを供給するための10個のインク供給口5bが形成されている。10個のインク供給口5bは、図3に示すように、流路ユニット4の長手方向(図3の上下方向)に沿って、その短手方向(図2、図3の左右方向)の両端部付近に交互に形成された6個のインク供給口配置領域4b上に形成されている。ただし、6個のインク供給口配置領域4bのうち、流路ユニット4の長手方向に関して両端に位置する2つにはそれぞれインク供給口5bが1つずつ形成されており、残りの4つのインク供給口配置領域4bにはそれぞれインク供給口5bが2つずつ形成されている。
【0035】
また、流路ユニット4には、図3に示すように、その長手方向(図3の上下方向)に沿って、その短手方向(図3の左右方向)の両端部付近に8個の溝4aが形成されている。8個の溝4aは、2つのインク供給口5bが形成された4つのインク供給口配置領域4bに対応して、流路ユニット4の短手方向に関して、流路ユニット4の表面のインク供給口5bが形成されているのと反対側の端部付近に形成された4つの溝配置領域4c上に2つずつ形成されている。ここで、流路ユニット4の短手方向の両端部付近において、インク供給口配置領域4bと溝配置領域4cとは流路ユニット4の長手方向に沿って千鳥状に配置されており、流路ユニット4の短手方向に関して、インク供給口5bと溝4aとは互いに同じ位置には形成されていない。そして、流路ユニット4の短手方向に関して、その外側から順に、溝4a、リザーバユニット71の短手方向の端及びインク供給口5bが形成されている。これにより、長手方向から見たときに溝4aとインク供給口5bとは同一直線上に並ばないため、流路ユニット4の剛性が過度に低下することが抑制されるとともに、後述するように、COF50を溝4aの直上に配置されるサイドカバー53とリザーバユニット71の短手方向の端との間を通過させることにより、COF50を容易に上方に引き出すことができる。
【0036】
圧電アクチュエータ21は、流路ユニット4とリザーバユニット71との間に形成された隙間において流路ユニット4の上面に配置されている。圧電アクチュエータ21は、流路ユニット4の圧力室10(図5参照)内のインクに圧力を付与し、ノズル8(図5参照)からインクを吐出させる。
【0037】
COF50は、その一方の端部付近において圧電アクチュエータ21の上面に接着されており、その基材65(図7参照)の一表面に形成された配線66(図7参照)が、後述するように圧電アクチュエータ21に形成された個別電極35及び共通電極34(図7参照)と電気的に接続されている。基材65の一表面の略中央部にはドライバIC52が実装されており、ドライバIC52と配線66とが電気的に接続されている。そして、後述するように、ドライバIC52により個別電極35及び共通電極34の電位が制御されている。また、COF50は、サイドカバー53とリザーバユニット71との間から上方に引き出され、他方の端部は基板54のコネクタ54aに接続されている。
【0038】
サイドカバー53は、金属材料からなり、図2の上下方向及び流路ユニット4の長手方向(図3の上下方向、図4の左右方向)に延びた略矩形の板状体である。サイドカバー53の下端には、図4に示すように、流路ユニット4の上面と平行で、流路ユニット4の上面に密着した外縁直線部53a、及び、複数の溝4aに対応してこれら複数の溝4aに嵌合する複数の突出部53bが形成されている。図4は、図3のIV−IV線断面図である。そして、突出部53bが流路ユニット4の短手方向の両端部付近に形成された溝4aに嵌合することにより、サイドカバー53が流路ユニット4に固定される。さらに、図2に示すように、サイドカバー53と流路ユニット4との当接部には、外側から長手方向に沿ってシリコン樹脂材料等からなる封止部材56が塗布されている。封止部材56によりサイドカバー53と流路ユニット4の上面とのわずかな隙間が埋められるとともに、サイドカバー53が流路ユニット4に確実に固定される。ここで、サイドカバー53の外縁直線部53aと流路ユニット4の上面とが密着しているため、封止部材56を塗布したときに、封止部材56が両者の隙間から内部に流れ込みにくく、両者の隙間を確実に埋めることができる。
【0039】
また、2つのサイドカバー53は、それぞれ、流路ユニット4の短手方向の両端部付近において、流路ユニット4の長手方向のほぼ全長にわたって延びている。さらに、上下方向に関しては、リザーバユニット71及び基板54よりも高い位置まで延びている。これにより、2つのサイドカバー53の間に、リザーバユニット71、COF50及び基板54が配置されることになる。ヘッドカバー55は、サイドカバー53と同様の金属材料からなり、2つのサイドカバー53の上方に2つのサイドカバー53の上端部付近を覆うように配置されている。そして、2つのサイドカバー53とヘッドカバー55とにより囲まれる空間内に、リザーバユニット71、COF50及び基板54が配置されている。また、図2に示すように、サイドカバー53とヘッドカバー55との嵌合部にも外側から封止部材56が塗布されており、外部からのインクやインクミストの浸入をより確実に防いでいる。
【0040】
次に、流路ユニット4及び圧電アクチュエータ21からなるヘッド本体13について図3、図5を用いてより詳細に説明する。図5は図3の一点鎖線により囲まれた部分の拡大平面図である。図3、図5に示すように、流路ユニット4には、4つの圧力室群9を構成する多数の圧力室10及び各圧力室10に連通した多数のノズル8が形成されている。流路ユニット4の上面には、千鳥状になって2列に配列された4つの台形の圧電アクチュエータ21が接着されている。より詳細には、各圧電アクチュエータ21は、その平行対向辺(上辺及び下辺)が流路ユニット4の長手方向に沿うように配置されている。また、隣接する圧電アクチュエータ21の斜辺同士が、流路ユニット4の幅方向にオーバーラップしている。
【0041】
圧電アクチュエータ21の接着領域に対向した流路ユニット4の下面は、インク吐出領域11となっている。図5に示すように、インク吐出領域11の表面には、多数のノズル8が規則的に配列されている。流路ユニット4の上面には、多数の圧力室10がマトリックス状に配列されており、流路ユニット4の上面において1つの圧電アクチュエータ21の接着領域に対向した領域内に存在する複数の圧力室10が、1つの圧力室群9を構成している。後述するように、各圧力室10には、圧電アクチュエータ21に形成された1つの個別電極35が対向している。なお、本実施の形態では、等間隔に流路ユニット4の長手方向に並ぶ圧力室10の列が、短手方向に互いに平行に16列配列されている。各圧力室列に含まれる圧力室10の数は、圧電アクチュエータ21の外形形状に対応して、その長辺側から短辺側に向かって次第に少なくなるように配置されている。
【0042】
流路ユニット4内には、共通インク室であるマニホールド流路5及びその分岐流路である副マニホールド流路5aが形成されている。マニホールド流路5は、圧電アクチュエータ21の斜辺に沿うように延在しており、流路ユニット4の長手方向と交差して配置されている。流路ユニット4の中央部では、1つのマニホールド流路5が、隣接する圧力室群9に共有されており、副マニホールド流路5aがマニホールド流路5の両側から分岐している。1つのインク吐出領域11には、流路ユニット4の長手方向に延在した4本の副マニホールド流路5aが対向している。なお、マニホールド流路5には、前述のように流路ユニット4の上面に形成されたインク供給口5bからインクが供給され、各インク流路に分配される。
【0043】
各ノズル8は、平面形状が略菱形の圧力室10及び絞りとしてのアパーチャ12を介して副マニホールド流路5aと連通している。流路ユニット4の内部では、このように副マニホールド流路5aの出口から圧力室10を介して対応するノズル8に至る複数の個別インク流路32が形成されている。また、ノズル8は圧力室10と同様にマトリックス状に配列されている。流路ユニット4の長手方向に延在する互いに隣接した4つのノズル列に含まれるノズル8は、同じ副マニホールド流路5aに連通している。なお、図3及び図5において、図面を分かりやすくするために、圧電アクチュエータ21を二点鎖線で描いていると共に、圧電アクチュエータ21の下方にあって破線で描くべき圧力室4(圧力室群9)、アパーチャ12を実線で描いている。
【0044】
流路ユニット4に形成された多数のノズル8は、これらノズル8を流路ユニット4の長手方向に延びた仮想線上にこの仮想線と直交する方向から射影した射影点が、600dpiで等間隔に並ぶような位置に形成されている。
【0045】
流路ユニット4の断面構造について図2及び図6を用いて説明する。図6は、図5のVI−VI線断面図である。図6に示すように、流路ユニット4は前述のように、上から、キャビティプレート22、ベースプレート23、アパーチャプレート24、サプライプレート25、マニホールドプレート26、27、28、カバープレート29及びノズルプレート30が積層された積層構造を有している。
【0046】
キャビティプレート22は、圧力室10となる略菱形の多数の孔、及び、溝4aの一部となる8つの貫通孔が形成された金属プレートである。ベースプレート23は、各圧力室10とこれに対応するアパーチャ12とを連通させるための多数の連通孔、各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための多数の連通孔、及び、溝4aの一部となる8つの貫通孔が形成された金属プレートである。アパーチャプレート24は、各アパーチャ12となる孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための多数の連通孔、及び、溝4aの一部となる8つの貫通孔が形成された金属プレートである。サプライプレート25は、各アパーチャ12と副マニホールド流路5aとを連通させるための多数の連通孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための多数の連通孔、及び、溝4aの一部となる8つの貫通孔が形成された金属プレートである。マニホールドプレート26、27、28は、副マニホールド流路5aとなる孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための多数の連通孔、及び、溝4aの一部となる8つの貫通孔が形成された金属プレートである。カバープレート29は、各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための多数の連通孔、及び、溝4aの一部となる8つの貫通孔が形成された金属プレートである。ノズルプレート30は、ノズル8が多数形成された金属プレートである。
【0047】
これら9枚の金属プレートは、個別インク流路32が形成されるように、互いに位置合わせして積層されている。このとき、8枚のプレート22〜29に形成された溝4aの一部となる貫通孔が平面視で重なり、これらの貫通孔とノズルプレート30の上面とにより溝4aが形成される。このように、ノズルプレート30を除く8枚のプレート22〜29に貫通孔を形成して溝4aを形成しているので、溝4aはノズルプレート30の下面に達していない。そのため、ノズルプレート30の下面に付着したインクが溝4aを介して、流路ユニット4の上面に流れ込んでくることがないようにしつつ、溝4aの深さを最大限深くすることができる。
【0048】
圧電アクチュエータ21の断面構造について図7を用いて説明する。図7は図6の圧電アクチュエータ21周辺のCOF50を含む部分拡大図である。図7に示すように、圧電アクチュエータ21は、流路ユニット4を構成するキャビティプレート22の表面に、4枚の圧電層41、42、43、44が積層された積層構造を有している。これら圧電層41〜44は、すべて厚みが15μm程度であり、圧電アクチュエータ21の厚さは60μm程度となっている。いずれの圧電層41〜44も、1つのインク吐出領域11内に形成された多数の圧力室10に跨って配置されるように連続した層状の平板(連続平板層)となっている。このように、1つの積層構造体の中には、図7に示すような構造が圧力室10毎に作り込まれており、これにより圧電アクチュエータ21が構成されている。圧電層41〜44は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなるものである。
【0049】
最上層の圧電層41上には、厚みが1μm程度の個別電極35が形成されている。個別電極35及び後述する共通電極34は、共に、例えばAg−Pd、Auのような金属などの導電材料からなる。個別電極35は、図5に示すように略菱形の平面形状を有しており、圧力室10に対向するように且つ平面視において大部分が圧力室10内に収まるように形成されている。そして、図5に示すように、最上層の圧電層41上には、そのほぼ全域にわたって多数の個別電極35が規則的に二次元配列されている。本実施の形態では、個別電極35が圧電アクチュエータ21の表面だけに形成されているので、圧電アクチュエータ21の最外層である圧電層41だけが活性領域を含むことになる。そのため、圧電アクチュエータ21は、ユニモルフ型の変形をするアクチュエータとなりその変形効率が優れたものとなる。
【0050】
個別電極35の一方の鋭角部は、キャビティプレート22において圧電アクチュエータ21と接着されてこれを支持している桁部(キャビティプレート22において圧力室10が形成されていない部分)上にまで延出されている。そして、その延出部の先端近傍上にはランド36が形成されている。ランド36は、平面視で略円形であり、その厚みは略15μm程度になっている。ランド36は、個別電極35及び共通電極34と同様の導電性材料からなり、個別電極35とランド36とは電気的に接続されている。
【0051】
最上層の圧電層41とその下側の圧電層42との間には、シートのほぼ全面に形成された厚み2μm程度の共通電極34が介在している。これにより、圧電層41は、圧力室10に対向する部分において、個別電極35及び共通電極34の一対の電極によって挟まれる。
【0052】
多数の個別電極35は、後述するように、それぞれがCOF50の配線66を介して個別にドライバIC52に電気的に接続されており、ドライバIC52により個別電極35の電位が制御されている(駆動信号が付与されている)。共通電極34は、図示しない領域において圧電アクチュエータ21の表面の四隅部に形成され、ドライバIC52に接続された図示しない表面電極に、圧電シート41に貫通形成されたスルーホールを介して電気的に接続されており、表面電極を介して接地されている。これにより、共通電極34は、すべての圧力室10に対向する領域において等しくグランド電位に保持されている。
【0053】
次に、圧電アクチュエータ21の動作について説明する。圧電アクチュエータ21においては、4枚の圧電シート41〜44のうち圧電シート41だけが個別電極35から共通電極34に向かう方向に分極されている。圧電アクチュエータ21を駆動する際には、ドライバIC52により、インクの吐出を行うノズル8に対応する個別電極35に後述するように駆動電位を付与する。すると、この個別電極35とグランド電位に保持された共通電極34とに挟まれた領域(活性領域)に電位差が生じる。これにより、圧電シート41のこの部分には厚み方向の電界が発生し、圧電横効果により圧電シート41のこの部分は分極方向と直交する水平方向に縮む。その他の圧電シート42〜44は、電界が印加されないのでこのように縮むことはない。したがって、圧電シート41〜44において活性領域と対向する部分には、全体として、圧力室10側に凸となるユニモルフ変形が生じる。すると、圧力室10の容積が低下してインクの圧力が上昇し、図5に示したノズル8からインクが吐出される。その後、個別電極35をグランド電位に戻すと、圧電シート41〜44は元の形状に戻って圧力室10も元の容積に戻る。そのため、副マニホールド流路5aから個別インク流路32へとインクが吸い込まれる。
【0054】
次に、COF50について図2、図7を用いて説明する。圧電アクチュエータ21の上面には、図7に示すように、COF50が配置されている。COF50は、図2及び図7に示すように、シート状の基材65の一表面(図7の下側の表面)にバンプ37、ドライバIC52などが配設されることにより形成されている。バンプ37は、基材65の一方の端部付近に、個別電極35(ランド36)に対応して配置されている。バンプ37の下面はハンダ38に覆われており、ハンダ38により、ランド36とバンプ37とが電気的に接続されているとともに、COF50が圧電アクチュエータ21に固定されている。また、バンプ37は、その上面において、基材65の一表面に形成された配線66と電気的に接続されている。配線66は、ドライバIC52と電気的に接続されており、ドライバIC52は、配線66を介して個別電極35の電位を制御している。
【0055】
さらに、COF50は、図2に示すように、圧電アクチュエータ21の上面の右端部付近からリザーバユニット71とサイドカバー53との間を通過して、上方に延びている。ドライバIC52は、図2に示すように、COF50のリザーバユニット71とサイドカバー53との間を通過している部分に実装されており、ドライバIC52はサイドカバー53に当接している。これにより、ドライバIC52において発生した熱は、サイドカバー53に伝達され、サイドカバー53から外部に逃がされる。また、COF50のドライバIC52と反対側の表面のドライバIC52と対向する部分には、リザーバユニット71の側面に接着されたスポンジ57に当接している。スポンジ57はその弾性によりCOF50をサイドカバー53に向かって押圧しており、これにより、ドライバIC52とサイドカバー53とが十分に密着し、ドライバIC52からサイドカバー53への熱の伝達が効率よく行われる。
【0056】
次に、圧電アクチュエータ21、ドライバIC52及び基板54の電気的構成について図8を用いて説明する。図8は、図2のCOF50によって電気的に接続された、圧電アクチュエータ21、ドライバIC52及び基板54の電気的構成を表す図である。圧電アクチュエータ21は、前述したように、圧力室10に対応して、誘電体である圧電層41が個別電極35と共通電極34とに挟まれた構造を有しているため、電気的には図8に示すように圧力室10に対応して設けられた複数のコンデンサ70として表すことができる。
【0057】
ドライバIC52は、複数の圧力室10に対応して設けられた複数のスイッチング素子82(駆動素子)、及び、スイッチング素子82と同様の構成を有するスイッチング素子83、84(ダミー駆動素子)を有している。複数のスイッチング素子82は、それぞれ、第1端子82a、第2端子82b、第3端子82c及び半導体素子82d、82eを有している。複数の第1端子82aは互いに接続されているとともに、基板54に設けられた駆動電位付与回路88により駆動電位Vが付与されている。複数の第2端子82bは互いに接続されているとともにグランド電位に保持されている。複数の第3端子82cは、それぞれ前述したCOF50及びランド36を介して対応する個別電極35(ヘッド本体13)に接続されている。
【0058】
半導体素子82dはMOS−FETなどであり、第1端子82aと第3端子82cの導通を切り替える。半導体素子82eは、MOS−FETなどであり、第2端子82bと第3端子82cとの導通を切り替える。なお、以下では、半導体素子82d、82eにより上述した端子同士を導通させた状態をオン、導通させない状態をオフと表現する。
【0059】
そして、スイッチング素子82は、基板54の後述する制御信号付与回路89から付与される制御信号により、半導体素子82dがオンとなり、半導体素子82eがオフとなる状態(充電状態)、及び、半導体素子82dがオフとなり半導体素子82eがオンとなる状態(放電状態)のいずれかを選択的にとることができるように構成されている。つまり、スイッチング素子82が充電状態をとったとき、図10(a)に示すようにコンデンサ70への過渡的な充電電流が流れ、対応する個別電極35に駆動電位Vが付与される。その後、スイッチング素子82が放電状態をとると、図10(b)に示すようにコンデンサ70から放電電流が流れ、個別電極35はグランド電位に保持される。このように、複数のスイッチング素子82の充電状態と放電状態とが切り替わることにより、第3端子82cから個別電極35に駆動信号が付与される。
【0060】
スイッチング素子83は、第1〜第3端子82a〜82cと同様の構成を有する第1〜第3端子83a〜83c、及び、半導体素子82d、82eと同様の構成を有する半導体素子83d、83eを有している。第1端子83aは第1端子82aとともに接続されて駆動電位Vが付与されている。第2端子83bは第2端子82bとともに接続されてグランド電位に保持されている。第3端子83cは、個別電極35(ヘッド本体13)には接続されておらず、基板54の後述する電流検出素子80に接続されている。また、スイッチング素子83においては、常に半導体素子83dがオンとなり、半導体素子83eがオフとなっている。つまり、スイッチング素子83は常に充電状態をとっている。
【0061】
スイッチング素子84は、第1〜第3端子82a〜82cと同様の構成を有する第1〜第3端子84a〜84c、及び、半導体素子82d、82eと同様の構成を有する半導体素子84d、84eを有している。第1端子84aは第1端子82aとともに接続されて駆動電位Vが付与されている。第2端子84bは第2端子82bとともに接続されてグランド電位に保持されている。第3端子84cは、個別電極35(ヘッド本体13)には接続されておらず、基板54の後述する電流検出素子85に接続されている。また、スイッチング素子84においては、常に半導体素子84dがオフとなり、半導体素子84eがオンとなっている。つまり、スイッチング素子84は常に放電状態をとっている。
【0062】
基板54は、駆動電位付与回路88、制御信号付与回路89、CPU(Central Processing Unit)86、2つの電流検出素子80、85(ダミー信号検出手段)及び記憶部87を備えている。
【0063】
駆動電位付与回路88は複数のスイッチング素子82の第1端子82a及び電流検出素子85の後述する端子85aに駆動電位Vを付与する。制御信号付与回路89は、画像データに基づいて制御信号を出力して半導体素子82d、82eのオン、オフを切り替えることにより、スイッチング素子82を充電状態と放電状態とのいずれかに切り替える。具体的には、インクの吐出を行うノズル8に対応するスイッチング素子82が放電状態から充電状態に切り替わり、所定時間経過後、充電状態から放電状態に切り替わるように半導体素子82d、82eに制御信号を付与する。これにより、インクを吐出すべきノズル8に対応するスイッチング素子82に接続された個別電極35には、駆動信号として図9に示すようなパルス信号が付与され、圧電アクチュエータ21が前述したように駆動される。CPU86は、後述するように、駆動電位付与回路88により第1端子82aに付与する駆動電位Vの値を決定するとともに、記録される画像データに基づいて、制御信号付与回路89により制御信号を付与するスイッチング素子82を決定する。ここで、駆動電位付与回路88、制御信号付与回路89及びCPU86が本発明の駆動信号制御手段に相当する。
【0064】
電流検出素子80は、スイッチング素子83の第3端子83cに接続されている。また、電流検出素子80はグランド電位に保持された端子80aを有しており、第3端子83cから端子80aに流れる電流の電流値を検出することができるように構成されている。電流検出素子85は、スイッチング素子84の第3端子84cに接続されている。また、電流検出素子85は駆動電位付与回路88により駆動電位Vが付与された端子85aを有しており、端子85aから第3端子84cに流れる電流の電流値を検出する(駆動信号と所定の関係にあるダミー信号を検出する)ことができるように構成されている。
【0065】
記憶部87には、インクジェット2の周辺の温度、ノズル8から吐出されるインクなどの周辺環境毎にスイッチング素子82の充電状態と放電状態とを切り替えたときにスイッチング素子82に流れるべき電流の基準値(基準電流値)が記憶されている。ここで、例えば、インクジェットヘッド2の周辺の温度が高いほどインクの粘度は低くなり、ノズル8から吐出されるインクの種類によってもインクの粘度が異なる。このため、個別電極35に同一の駆動信号を付与した場合、周辺環境の変化によってノズル8からのインクの吐出速度、インクの吐出量など、インクの吐出特性(記録特性)が変わってしまう。そして、周辺環境によらずインクの吐出特性を一定にするためには、インクの粘度が高いほど大きな駆動電位を付与する必要がある。これに対応して、記憶部87に記憶されている基準電流値は、インクの粘度が高い環境に対応するものほど大きくなっている。CPU86は、記憶部87に記憶された実際の周辺環境に対応する基準電流値と、電流検出素子80、85において検出された電流値とに基づいて後述するように駆動電位Vの値を決定する。
【0066】
ここで、電流検出素子80、85において検出した電流値と基準電流値とから駆動電位Vの値を決定する方法について説明する。第3端子82cはコンデンサ70が接続されているため、スイッチング素子82を放電状態から充電状態に切り替えたときの電流の電流値は、図10(a)に示すように時間tにおいて約(V/R)・e−(t/RC)(R:スイッチング素子82の内部抵抗、C:コンデンサ70の静電容量)となる。一方、スイッチング素子82を充電状態から放電状態に切り替えたときの電流値は、図10(b)に示すように、時間tにおいて、約−(V/R)・e−(t/RC)となる。なお、これらの電流値は、第3端子82cから個別電極35に向かう方向を正方向として表している。
【0067】
一方、スイッチング素子83、84はスイッチング素子82と同様の構成を有しているとともに、コンデンサ70(圧電アクチュエータ21)には接続されていないので、電流検出素子80において検出される電流値は、V/Rとなり、電流検出素子85において検出される電流値は、−(V/R)となる。なお、これらの電流値は、第3端子83c、84cからそれぞれ電流検出素子80、85に向かう方向を正方向として表している。これにより、電流検出素子80において検出される電流値は、前述したように、スイッチング素子82を放電状態から充電状態に切り替えたときにスイッチング素子82に流れる電流の初期値とほぼ一致し、電流検出素子85において検出される電流値は、スイッチング素子82を充電状態から放電状態に切り替えたときにスイッチング素子82に流れる電流の初期値とほぼ一致することがわかる。そして、記憶部87には、基準電流値としてスイッチング素子82の充電状態と放電状態とが切り替わったときにスイッチング素子82に流れるべき電流の初期値が周辺環境毎に記憶されており、CPU86は、実際の周辺環境に対応する基準電流値を、制御を行うための基準電流値として決定する。
【0068】
ここで、圧電アクチュエータ21の駆動などによりドライバIC52に温度変化が生じると、スイッチング素子82の内部抵抗Rの値などその電気的な特性が変化する。したがって、前述したスイッチング素子82に流れる電流の電流値も変化してしまう。そして、スイッチング素子82に流れる電流の電流値が変化すると、ノズル8から吐出されるインクの吐出速度、吐出量などインクの吐出特性が変化してしまう。
【0069】
このとき、スイッチング素子83、84においてもスイッチング素子82と同様に内部抵抗Rの値などその電気的な特性が変化する。そこで、CPU86は、電流検出素子80、85において検出した電流値と、基準電流値とを比較し、電流検出素子80、85において検出した電流値が基準電流値よりも小さい場合には、駆動電位付与回路88により第1端子82aに付与する駆動電位Vの値を増加させる。つまり、図9で示したパルス信号のパルスの高さhを高くする。これにより、スイッチング素子82、83、84に流れる電流の電流値が大きくなり、電流検出素子80、85において検出される電流値が基準電流値に近づく。
【0070】
一方、電流検出素子85において検出した電流値が基準電流値よりも大きい場合には、駆動電位付与回路88により第1端子82aに付与する駆動電位Vの値を低下させる。つまり、図9で示したパルス信号のパルスの高さhを低くする。これにより、スイッチング素子82、83、84に流れる電流の電流値が小さくなり、電流検出素子80、85において検出される電流値が基準電流値に近づく。以上のようにして、ドライバIC52の温度が変化し、その電気的な特性が変化しても、ノズル8からのインクの吐出特性を安定させることができる。
【0071】
以上に説明したような駆動信号の制御をインクジェットヘッド2の4つの圧電アクチュエータ21の各々において行うことにより、インクジェットヘッド2のすべてのノズル8からのインクの吐出特性を安定させることができる。さらに、図1に示す4つのインクジェットヘッド2の各々において、上述したように駆動信号が制御されており、4つのインクジェットヘッド2におけるインクの吐出特性がほぼ同じになっている。このように、各インクジェットヘッド2において駆動信号が制御されていることにより4つのインクジェットヘッド2間でインクの吐出特性がばらつくのを防止することができる。
【0072】
以上に説明した実施の形態によると、スイッチング素子83、84の第3端子83c、84cに流れる電流の電流値を電流検出素子80、85により検出し、その電流値と、CPU86において決定された基準電流値とを比較し、その大小によって駆動電位Vの値、つまり、個別電極35に付与する駆動信号であるパルス信号のパルスの高さhを変化させているので、ドライバIC52の温度が変化し、その電気的な特性が変化した場合にもインクの吐出特性を安定させることができる。
【0073】
このとき、スイッチング素子83が充電状態に、スイッチング素子84が放電状態になっており、それぞれの第3端子83c、84cに流れる電流の電流値が電流検出素子800、85によりそれぞれ検出されているため、充電状態から放電状態に切り替わったとき及び放電状態から充電状態に切り替わったときの両方のスイッチング素子82に流れる電流の特性に合わせて駆動電位Vを制御することができる。したがって、インクの吐出特性を確実に安定させることができる。
【0074】
また、記憶部87には、インクジェットヘッド2周辺の温度、ノズル8から吐出されるインクの種類等の使用環境毎に基準電流値が記憶されているため、CPU86において使用環境に応じて基準電流値を決定することができ、使用環境に関わらずインクの吐出特性を安定させることができる。
【0075】
また、インクジェットヘッド2が圧電アクチュエータ21を用いたものであるので、電流検出素子80、85により検出される電流値が、それぞれ、スイッチング素子82の充電状態と放電状態とを切り替えたときに第3端子82cに流れる電流の初期値とほぼ一致する。したがって、この初期値となるべき値を基準電流値とすることで、スイッチング素子82の第3端子82cに流れる電流を容易に制御することができる。
【0076】
さらに、4つのインクジェットヘッド2の各々において駆動電位Vが制御されているので、4つのインクジェットヘッド2間におけるインクの吐出特性にばらつきが発生するのを防止することができる。
【0077】
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0078】
図11に示すように、ドライバIC52がスイッチング素子82以外にスイッチング素子83を1つだけ有しており、基板54がスイッチング素子83の第3端子83cに接続された電流検出素子80を1つだけ有しており、スイッチング素子83においては、制御信号付与回路89により充電状態と放電状態とが所定の時間毎に切り替えられ、電流検出素子80においては、端子80aに付与される電位がスイッチング素子101により所定の時間毎に駆動電位Vとグランド電位とに切り替えられるように構成されていてもよい(変形例1)。この場合、スイッチング素子101は、スイッチング素子83が充電状態のときに端子80aがグランド電位に保持され、放電状態のときに端子80aに駆動電位Vが付与されるように、端子80aに付与される電位の切り替えを行う。
【0079】
この場合も、実施の形態と同様、電流検出素子80が検出した電流値と、基準電流値とを比較して駆動電位Vを制御することによって、ドライバIC52の温度が変化して、その電気的な特性が変化した場合にも、インクの吐出特性を安定させることができる。また、1つのスイッチング素子83及び電流検出素子80を設ければよいので、充電状態から放電状態に切り替わったとき及び放電状態から充電状態に切り替わったときの両方のスイッチング素子82に流れる電流の特性に合わせて駆動電位Vを制御することができるとともに、ドライバIC52及び基板54の構成を簡略化することができる。
【0080】
図12に示すように、ドライバIC52が複数のスイッチング素子82以外にスイッチング素子83を1つだけ有し、基板54がスイッチング素子83の第3端子83cに接続された電流検出素子80を1つだけ有し、このスイッチング素子82が常に充電状態をとり、電流検出素子80の端子80aが常にグランド電位に保持されるように構成されていてもよい(変形例2)。
【0081】
実施の形態において説明したように、第3端子82cが個別電極35に接続されたスイッチング素子82が放電状態から充電状態に切り替わったときの時間tにおける電流値は(V/R)e−(t/RC)であり、充電状態から放電状態に切り替わったときの時間tにおける電流値は約−(V/R)e−(t/RC)であり、両者の絶対値はほぼ同じ値となるため、これらのうち一方を制御すれば、他方もほぼ制御されることになる。したがって、ダミー駆動素子として動作するスイッチング素子83を充電状態にし、第3端子83cから端子80aに流れる電流の電流値を検出し、この値と基準電流値とを比較して駆動電位の値を制御することによって、ドライバIC52の温度が変化した場合にも、インクの吐出特性を安定させることができる。また、スイッチング素子83及び電流検出素子80をそれぞれ1つだけ設ければよく、ドライバIC52及び基板54の構成が簡略化される。また、変形例1のように電流検出素子80の端子80aに付与する電位を切り替える必要もないため、基板54の構成がさらに簡略化される。
【0082】
なお、変形例2では、スイッチング素子83を常に充電状態にし、電流検出素子80の端子80aをグランド電位に保持したが、スイッチング素子83を常に放電状態にし、電流検出素子80の端子80aに駆動電位Vを付与して同様の制御を行ってもよい。
【0083】
本実施の形態では、駆動電位Vの値を変化させることにより、駆動信号となるパルス信号のパルスの高さhを制御して、スイッチング素子82に流れる電流を制御したが、スイッチング素子83、84に流れる電流の電流値が、基準電流値よりも大きい場合には、両者の差が大きいほど、制御信号付与回路89により駆動信号となるパルス信号のパルス幅w(図9参照)が短くなるように、スイッチング素子82の充電状態と放電状態とを切り替えるタイミングを変化させてもよい(変形例3)。この場合、スイッチング素子82に大きな電流が流れたときには、パルス信号のパルス幅wが短くなることにより、圧電層41が完全に変形し終わる前に変形が元にもどるので、ノズル8から吐出されるインクの量が少なくなり、インクジェットヘッド2におけるインクの吐出特性を安定させることができる。
【0084】
本実施の形態では、圧電アクチュエータ21によって圧力室10内のインクに圧力を付与することによってノズル8からインクを噴射するものについて説明したが、これには限られず、感熱紙に熱を加えることにより記録を行うサーマルヘッドなどにも本発明を適用することが可能である。サーマルヘッドの場合には、図8でコンデンサ70の代わりに抵抗が接続された電気的構成となるため、スイッチング素子83、84と電流検出素子80、85との間に、この抵抗と同じ抵抗値を有する抵抗を接続して電流検出素子80、85において電流値を検出することによって、電流検出素子80、85において検出される電流値とスイッチング素子82からサーマルヘッドに流れる電流の電流値とがほぼ一致する。したがって、電流検出素子80、85において検出した電流値と基準電流値とを比較して、実施の形態と同様、駆動電位を制御することによって、サーマルヘッドにおいても記録特性を安定させることができる。
【0085】
本実施の形態及び上記変形例においては、ドライバIC52のスイッチング素子83、84の第3端子83c、84cに流れる電流を検出して、圧電アクチュエータ21の駆動信号を制御したが、インクジェットヘッド2の製造時に、製造したドライバIC52のスイッチング素子83、84の第3端子83c、84cに流れる電流を検出することによってドライバIC52の電気的な特性を測定し、電気的な特性が近いドライバIC52を組み合わせて4つのインクジェットヘッド2を構成することも可能である。この場合には、4つのインクジェットヘッド2におけるインクの吐出特性が互いに近いものとなり、4つのインクジェットヘッド2に同じ駆動電位を付与しても、インクジェットヘッド2間でインクの吐出特性にばらつきが少なくなる。したがって、インクジェットヘッド2の駆動信号の制御が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明における実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドの短手方向の一断面図である。
【図3】図2のヘッド本体の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3の部分拡大図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図6の圧電アクチュエータ付近の拡大図である。
【図8】図2の圧電アクチュエータ、ドライバIC及び基板の電気的構成を表す図である。
【図9】図8のスイッチング素子によって付与されるパルス信号を表す図である。
【図10】図8のスイッチング素子に流れる電流の電流値の時間変化を表す図である。
【図11】変形例1の図8相当の図である。
【図12】変形例2の図8相当の図である。
【符号の説明】
【0087】
1 プリンタ
2 インクジェットヘッド
4 流路ユニット
8 ノズル
13 ヘッド本体
21 圧電アクチュエータ
52 ドライバIC
80、85 電流検出素子
82〜84 スイッチング素子
82a、83a、84a 第1端子
82b、83b、84b 第2端子
82c、83c、84c 第3端子
86 CPU
87 記憶部
88 駆動電位付与回路
89 制御信号付与回路
【出願人】 【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
【出願日】 平成18年6月27日(2006.6.27)
【代理人】 【識別番号】100089196
【弁理士】
【氏名又は名称】梶 良之

【識別番号】100104226
【弁理士】
【氏名又は名称】須原 誠


【公開番号】 特開2008−6595(P2008−6595A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−176415(P2006−176415)